JP2005023569A - H型コンクリート杭 - Google Patents

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Masahiro Nakai
将博 中井
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Abstract

【課題】アンダーパスの側壁を形成するプレテンション方式プレストレストH型コンクリート杭は、圧縮側の応力が厳しくなり許容値を超えるので対策を要する。
【解決手段】プレテンション方式プレストレストH型コンクリート杭10のアンダーパス底版と接する部分15を超高強度コンクリートを用いて形成する。別の技術としてPC緊張材にアンボンド区間を設け、現場施工後アンボンド部を切断して圧縮力を開放可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、H型コンクリート杭に関し、特に都市部における平面交差道路を立体交差にするためのアンダーパスの側壁として好適に用いることができるH型コンクリート杭に関する。
【0002】
【従来の技術】
アンダーパスを施工する場合に、アンダーパスの側壁となる部分に矢板又は杭を連続的に打設し、防水処理、切梁処理などを施した後、アンダーパス路面を掘下げ、道路を構築する技術がある。
【0003】
このようなアンダーパスを施工する場合、鋼杭やコンクリート矢板に代り、角杭を整列施工して壁体を形成する壁体パイル技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
このような壁体パイルとしてはプレテンション方式のプレストレストコンクリート製品が用いられ、曲げ剛性が大きく、自立形式の壁体として使用することができ、変位量を少くすることができるとされている。
【0005】
しかしながら、例えばアンダーパスの側壁では、アンダーパス底版コンクリートから上方の壁体は土圧による曲げモーメントが作用するため、その基底部に大きな圧縮応力が発生する。これを緩和するため、従来は壁体の断面を大きくして壁厚の厚い壁体とするとか土圧に対応する控材を設けるとかの対策が必要であった。このため杭の重量が大きくなり、運搬や沈設機械も大型化し、作業に困難性を生ずるなどの問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開昭48−99908号公報(第1−2頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
プレテンション方式のプレストレスト部材の杭を工場から運搬したり地中に打設する場合、その運搬や打設重機の能力の観点から、できるだけ杭を軽量化することが望ましい。杭の幅は施工速度に影響するのでこれを1m程度とすれば、できるだけ厚さを小さくする必要がある。厚さを小さくした場合、圧縮側の応力が厳しくなり許容値を超えるという問題がある。
【0008】
杭の打設精度は土質状況や作業員の熟練度に大きく影響され、杭間の隙間の精度はある程度の誤差を許容せざるをえない。
【0009】
本発明は軽量で強度が大きく、止水性に富み、迅速施工に適した、アンダーパス側壁用のH型コンクリート杭を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、長手方向の一部を、超高強度コンクリートを用いて形成したことを特徴とするH型コンクリート杭である。この技術では土圧により圧縮応力の厳しくなる部分のみ超高強度コンクリートを用いた合成構造とする。このことによって、杭の厚さを抑えることができると共に、厚さの薄い杭でも大きい曲げモーメントに対応できる。
【0011】
また、本発明の別の発明は、PC緊張材の長手方向一部にアンボンド区間を設け、現場施工後アンボンド部の端部を切断して圧縮力を開放可能としたプレテンション方式プレストレストコンクリート製のH型コンクリート杭である。この杭は、圧縮応力の厳しくなる部分のPC緊張材をアンボンドとしておき、土圧が載荷する前にアンボンド部の片端でPC緊張材を切断し、PC緊張材による圧縮力を抜くことにより、その部分のコンクリートに発生する圧縮応力度を低減させ、許容値内におさめる。
【0012】
さらに上記H型コンクリート杭の隣接する杭同士の連接部に軸対称な一対の相欠きを備えたことによって、隣接杭同士の接合部に目地開きが生じた場合でも、この軸対称な一対の相欠きが狭い隙間を形成しているので、シール性が高く、止水性を確保することが容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の実施例を示すH型コンクリート杭の斜視図である。この実施例では全体断面がほぼ矩形で左右側面に杭の長手方向に沿う大きな凹条11を備えている。この凹条11は、杭10の沈設時にオーガドリルを収納すると共に、杭の沈設後は鉄筋コンクリートを打設して隣接する杭同士を強固に結合して壁体を形成すると共に、止水性を高めるものである。この杭10はプレテンション方式プレストレストH型コンクリート杭である。
【0015】
この杭は左右側面の長手方向凹条11内にオーガドリルを内蔵させてこのオーガドリルで地盤を掘削しながら地中に沈設される。順次沈設された杭により連続的な地中壁が形成される。2列のH型コンクリート杭壁を地中に形成し、この地中杭壁間の地盤を掘削して、アンダーパスを構築する。この場合に、H型コンクリート杭はアンダーパスの路面より上方の部分は土圧によりアンダーパス側に倒れ込むような曲げモーメントを受ける。この曲げモーメントによって杭壁のアンダーパス路面より上方の空中に露出している部分の基底部、すなわちアンダーパスの底版に接する部分に最大曲げ圧縮応力度が生ずる。
【0016】
図1に示すように本発明のプレテンション方式プレストレストH型コンクリート杭10は、内面12がアンダーパスの底版コンクリート(図示していない)に接する部分15を超高強度コンクリートを用いて製造しておく。超高強度コンクリートはシリカヒューム等を混入した超高強度コンクリートもしくは繊維補強モルタルであって、圧縮強度100〜150MPaの強度を有する。従って、この杭10は通常のH型コンクリート杭に比し、極めて大きな曲げ圧縮強度を有する。
【0017】
図2は本発明の別の実施例のH型コンクリート杭10を示すもので、PC緊張材16は底版コンクリート(図示していない)に接する部分17をアンボンド構造とし、コンクリートとPC緊張材が付着しないようにしてあり、そのアンボンド部でPC緊張材を切断可能なように箱抜き18を設けておく。箱抜き18は底版の下端位置に設ける。その理由は底版コンクリートを打設するので跡埋め処理が見えなくなり、好ましいからである。
【0018】
図はPC緊張材16を1本だけ示しているが、すべて同様である。
【0019】
この例では、PC緊張材16が切断されたアンボンド区間17ではプレストレスが開放されるので、杭10は反対側へ反ろうとし、土圧による曲げ力とバランスして、壁面を鉛直に保つ。アンボンド処理を施す部位及び応力は条件に応じて定めることができる。図2に示した杭10の側面の凹条11は図1で説明したものと同様の形状、作用、効果を有するものである。
【0020】
次に、図3は隣接する杭10a、10b同士の側部連接部の構造を示す杭の横断面図である。隣接する杭10a、10bの側面連接部に軸対称な一対の相欠き21、22を設けてある。この軸対称な一対の相欠きを設けることにより、杭の沈設時に杭が整列ガイドされると共に、隣接する杭10a、10bの目地23の寸法が増減しても、相欠きの部分に細隙が形成されており、凹条11内にコンクリートを打設して隣接する杭10a、10b同士を強固に連結したとき、壁体の高い止水性が確保される。目地23の目開きは例えば最大5cmまで許容される。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば曲げ応力が最も大きくなる部分に曲げ強度を著しく高める処理(超高強度コンクリート使用又はアンボンド区間形成)を施すことによって、杭全体の寸法を小さくし、重量を軽減することができ、杭の搬送や取扱いが容易となる。また大幅なコストダウンを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のH型コンクリート杭の斜視図である。
【図2】実施例のH型コンクリート杭の斜視図である。
【図3】隣接する杭同士の側部連結部を示す断面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b H型コンクリート杭
11 凹条
12 内面
15 超高強度コンクリート区域(底版コンクリートに接する部分)
16 PC緊張材
17 アンボンド区間(底版コンクリートに接する部分)
18 箱抜き
21、22 相欠き
23 目地

Claims (3)

  1. 長手方向の一部を、超高強度コンクリートを用いて形成したことを特徴とするH型コンクリート杭。
  2. PC緊張材の長手方向一部にアンボンド区間を設け、現場施工後アンボンド部の端部を切断して圧縮力を開放可能としたプレテンション方式プレストレストコンクリート製であることを特徴とするH型コンクリート杭。
  3. 隣接する杭同士の連接部に軸対称な一対の相欠きを備えたことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載のH型コンクリート杭。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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