JP6955959B2 - 電磁誘導加熱用剥落防止シート、接着構造物及びその製造方法、並びに、構造物の製造方法 - Google Patents

電磁誘導加熱用剥落防止シート、接着構造物及びその製造方法、並びに、構造物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁誘導加熱用剥落防止シート、接着構造物及びその製造方法、並びに、構造物およびその製造方法に関する。
コンクリートと他の部材との接着は、釘、ボルトなどが用いられていた。このような方法は、比較的作業が簡単であるが、点で接着している為、力が一点に集中している。そこで、力を分散させるために面での接着が望まれていた。
面での接着手段の一つとして、例えば特許文献1には、特定の防水シートと、コンクリート構造物とを、特定のエポキシ接着剤を用いて接着する方法が開示されている。しかしながら、エポキシ系接着剤は硬化時間が長く、長時間固定する必要があり、作業時間が長くなるなどの課題があった。
硬化時間を短くするとの課題に対し、一つの手段として、電磁誘導加熱による接着が検討されている。本発明者らは、特許文献2において、金属層の両面にそれぞれ特定のホットメルト接着剤を設けてなる接着シートを、2つの被着体間に挟み、外側から電磁誘導加熱装置により、ホットメルト接着剤を加熱することにより2つの被着体を張り合わせる積層部材の製造方法を開示している。更に本発明者らは、特許文献3において、耐酸性及び耐海水性に優れた接着シートとして、特定の金属層を有する電磁誘導加熱用ホットメルト接着シートを開示している。
特開2001−172597号公報 特開2015−136811号公報 特開2017−88764号公報
特許文献2又は3に記載の接着方法によれば、短時間でシートを接着することが可能であり、接着力にも優れている。当該接着方法は、電磁誘導加熱手段を用いるために金属層が必要となる。一方、コンクリートの剥落防止用シートにおいては、コンクリートの外観を目視で観察するために、シートの透明性が求められている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、短時間で接着することが可能で、接着力に優れ、接着後に透明化が可能な電磁誘導加熱用剥落防止シート、当該電磁誘導加熱用剥落防止シートを備えた接着構造物及びその製造方法、並びに、透明化された剥落防止シートを備える構造物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電磁誘導加熱用剥落防止シートの一実施形態は、ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)と、剥離層(B)と、金属層(D)とをこの順に有する積層体である。
本発明に係る電磁誘導加熱用剥落防止シートの別の一実施形態は、ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)と、剥離層(B)と、接着剤熱硬化層(C)と、金属層(D)とをこの順に有する積層体である。
前記電磁誘導加熱用剥落防止シートは、前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)がポリアミド樹脂を含むことが好ましい。
前記電磁誘導加熱用剥落防止シートは、前記剥離層(B)がオレフィン系樹脂を含むことが好ましい。
本発明に係る接着構造物の一実施形態は、前記本発明に係る電磁誘導加熱用剥落防止シートの熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)側に、プライマー層(E)とコンクリート層(F)とをこの順に有する積層体である。
本発明に係る接着構造物の製造方法の一実施形態は、前記本発明に係る電磁誘導加熱用剥落防止シートと、
コンクリート層(F)とプライマー層(E)とを有する積層体(X)とを準備し、
前記積層体(X)の前記プライマー層(E)側表面に、前記電磁誘導加熱用剥落防止シートの前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)を配置し、
電磁誘導加熱により接着することを特徴とする。
本発明に係る構造物の製造方法の一実施形態は、前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)又は前記金属層(D)と、前記剥離層(B)とを剥離することを特徴とする。
本発明に係る構造物は、ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)と、プライマー層(E)と、コンクリート層(F)とをこの順に有する積層体である。
本発明によれば、短時間で接着することが可能で、接着力に優れ、接着後に透明化が可能な電磁誘導加熱用剥落防止シート、当該電磁誘導加熱用剥落防止シートを備えた接着構造物及びその製造方法、並びに、透明化された剥落防止シートを備える構造物及びその製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートの一例を示す、模式的な断面図である。 図2は、本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートの別の一例を示す、模式的な断面図である。 図3は、本発明の接着構造物の一例を示す、模式的な断面図である。 図4は、本発明の構造物の一例を示す、模式的な断面図である。 図5は、ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)の一例を示す、模式的な断面図である。
以下、本発明の実施形態である、電磁誘導加熱用剥落防止シート、接着構造物及びその製造方法、並びに、構造物およびその製造方法について、順に説明する。
1.電磁誘導加熱用剥落防止シート
本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートを図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2は、それぞれ電磁誘導加熱用剥落防止シートの一例を示す模式的な断面図である。図1の例に示される電磁誘導加熱用剥落防止シート10は、ガラスメッシュ(A3)を包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)(以下、単に「接着剤層(A)」とすることがある)と、剥離層(B)と、金属層(D)とをこの順に有する積層体である。また、図2の例に示される電磁誘導加熱用剥落防止シート10は、ガラスメッシュ(A3)を包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)と、剥離層(B)と、接着剤熱硬化層(C)と、金属層(D)とをこの順に有する積層体である。ここで、図5を参照して、ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)について説明する。図5は、ガラスメッシュ(A3)を包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)の一例を示す、模式的な断面図である。図5の例に示されるように、接着剤層(A)は、ガラスメッシュ(A3)の各面にそれぞれ熱可塑性ホットメルト接着剤(A1)及び(A2)が配置され、上面側の熱可塑性ホットメルト接着剤(A1)と、下面側の熱可塑性ホットメルト接着剤(A2)とが、ガラスメッシュ(A3)の開口部1の少なくとも一部を介して密着し、一体化している。
本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートは、接着剤層(A)と金属層(D)とを有するため、電磁誘導加熱により短時間でシートを接着することが可能であり、接着力にも優れている。本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートは、接着剤層(A)と金属層(D)との間に剥離層(B)を有するため、接着後に、接着剤層(A)から金属層(D)を剥がすことができ、金属層(D)の剥離後は、ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)を有する剥落防止シートとして、シートの透明化が可能であると共に、金属層の酸化などの問題が生じない。また接着剤層(A)は、ガラスメッシュを包含しているため、ガラスメッシュの剥離が防止され、透明性を有すると共に、優れた剥落防止性能を有している。また、被着体に接着後の剥落防止シートは、必要に応じて接着剤層(A)を再度加熱することにより、当該被着体から容易に剥がすことも可能である。なお本発明において透明とは、接着した被着物の表面が観察可能な程度の光透過性を有することをいい、可視光の一部を反射、拡散、又は吸収するものであっても、上記の目的を達成するものである限り透明であるとする。
以下、このような本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートの各層について説明する。
[ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)]
本発明において接着剤層(A)は、被着体に接着する層であり、熱可塑性ホットメルト接着剤がガラスメッシュを包含するものである。
<熱可塑性ホットメルト接着剤>
本発明において、熱可塑性ホットメルト接着剤は、少なくとも熱可塑性樹脂を含有し、本発明の効果を損なわない範囲で更に他の成分を含有してもよいものである。
熱可塑性樹脂は、透明性を有する公知の樹脂の中から適宜選択して用いることができる。熱可塑性樹脂の具体例としては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリイソブチレン、ポリメチルペンテン、プロピレン−エチレン共重合体、エチレンープロピレンージエン共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチレン/オクテン共重合体などのポリオレフィン、シクロペンタジエンとエチレン及び/又はプロピレンとの共重合体などの環状ポリオレフィン、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体などの極性基が導入されたポリオレフィン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレン、アクリル酸変性ポリプロピレン、スチレン系エラストマー、ゴムなどの酸変性ポリプロピレンなどがあげられる。熱可塑性樹脂は、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、ガラスメッシュの上面側に配置される熱可塑性樹脂と、下面側に配置される熱可塑性樹脂は、同一であってもよく、また異なっていてもよい。
被着体が後述するコンクリート層(F)とプライマー層(E)とを有する積層体(X)の場合、より接着力に優れる点から、プライマー層(E)側表面の接着する面に配置される熱可塑性樹脂が、カチオン性の樹脂であることが好ましく、アミノ基及びアミド基より選択される置換基を有する樹脂であることがより好ましく、アミド基を有する樹脂であることがさらにより好ましい。このような樹脂としては、中でも、ポリアミド樹脂であることが好ましい。
熱可塑性ホットメルト接着剤は、本発明の効果を損なわない範囲で更に他の成分を含有してもよい。他の成分としては、例えば、粘着付与剤、ワックス、着色剤、ブロッキング防止剤、無機フィラー、酸化防止剤、充填剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重金属不活性化剤などが挙げられる。
熱可塑性ホットメルト接着剤は、前記粘着付与剤を含有することにより接着性をさらに向上することができる。粘着付与剤は、公知のものの中から適宜選択することができ、好ましい粘着付与剤としては、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシレンフェノール樹脂、シクロペンタジエン−フェノール樹脂、キシレン樹脂;脂肪族系、脂環族系、芳香族系等の石油樹脂;水素添加された脂肪族系、脂環族系、芳香族系等の石油樹脂;フェノール−変性石油樹脂、ロジンエステル樹脂、水素添加されたロジンエステル樹脂、低分子量ポリスチレン系樹脂、テルペン樹脂、水素添加されたテルペン樹脂などが挙げられる。粘着付与樹脂は、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
熱可塑性ホットメルト接着剤はワックスを含有することにより、接着剤を低粘度化がすることができ加工性を向上することができる。ワックスは、公知のものの中から適宜選択することができ、好ましいワックスとしては、カルナバワックス、キャンデリアワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、これらのワックスの酸化物、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体等が挙げられる。ワックスは、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記着色剤は、透明性を損なわない範囲で含有してもよく、赤、青、緑、黄などの慣用公知の着色剤を使用することができる。着色剤としては、顔料、染料、色素のいずれでもよく、例えば、モノアゾ系、ジズアゾ系、アゾレーキ系、ベンズイミダゾロン系、ペリレン系、ジケトピロロピロール系、縮合アゾ系、アントラキノン系、キナクリドン系、フタロシアニン系、アントラキノン系があり、顔料系はピグメント、ペリレン系、モノアゾ系、縮合アゾ系、イソインドリノン系、酸化チタン、カーボンなどが挙げられる。
前記ブロッキング防止剤としてはシリコーン、エルカ酸アミドやオレイン酸アミドなどの不飽和脂肪酸アミド、ステアリン酸アミドやベヘニン酸アミドなどの飽和脂肪酸アミドなどが挙げられる。
前記無機フィラーとしては、金属、金属酸化物及び金属水酸化物など粒子、繊維状などが挙げられる。具体的には、ガラス繊維、炭素繊維、珪酸カルシウム、チタン酸カルシウム、ホウ酸アルミニウム繊維、フレーク状ガラス、タルク、カオリン、マイカ、ハイドロタルサイト、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、リン酸一水素カルシウム、ワラストナイト、シリカ、ゼオライト、アルミナ、ベーマイト、水酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミナ珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、カーボンナノチーブ、グラファイト、銅、銀、アルミニウム、ニッケル、鉄、フッ化カルシウム、雲母、モンモリナイト、アパタイトなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、高分子量ヒンダード多価フェノール、トリアジン誘導体、高分子量ヒンダード・フェノール、ジアルキル・フェノール・スルフィド、2,2−メチレン−ビス−(4−メチル−6−第三−ブチルフェノール)、4,4−メチレン−ビス−(2,6−ジ−第三−ブチルフェノール)、2,6−ジ−第三−ブチルフェノール−p−クレゾール、2,5−ジ−第三−ブチルヒドロキノン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノン、ジブチル・ジチオカルバミン酸ニッケル、1−オキシ−3−メチル−4−イソプロピルベンゼン、4,4−ブチリデンビス−(3−メチル−6−第三−ブチルフェノール)、2−メルカプトベンゾイミダゾールなどが挙げられる。
前記充填剤としては、湿式シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、モンモリロナイト、マイカ、スメクタイト、有機化モンモリロナイト、有機化マイカ、有機化スメクタイト等が挙げられる。
前記難燃剤としては、燐含有化合物系難燃剤、ハロゲン含有化合物系難燃剤、スルホン酸金属塩系難燃剤、珪素含有化合物系難燃剤等が挙げられる。
前記可塑剤としては、フタル酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤、脂肪族一塩基酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、クエン酸エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、テトラヒドロフタル酸エステル系可塑剤、グリコール系可塑剤、及びビスフェノールAアルキレンオキサイド誘導体などが挙げられる。
前記帯電防止剤としては、プラスチックの帯電防止剤として汎用されているものでよく、具体的には、非イオン界面活性剤(例えば、多価アルコールの脂肪酸エステル、アルキルアミンのエチレンオキサイド付加物、及びアルキルアミンのエチレンオキサイド付加物の脂肪酸エステルなど)、陰イオン界面活性剤(例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩など)、陽イオン界面活性剤(例えば、脂肪族アミン塩、4級アンモニウム塩など)、両性界面活性剤(例えばイミダゾリン型、ベタイン型など)が挙げられる。
前記光安定剤としては、ヒンダードアミン系化合物及びベンゾエイト系化合物などが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤などが挙げられる。
前記重金属不活性化剤としては、サリチル酸誘導体、ヒドラジド誘導体又はシュウ酸アミド誘導体などが挙げられる。
これらの他の成分は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
<ガラスメッシュ>
本発明においてガラスメッシュは、シートに優れた剥落防止性能を付与し、透明性を確保するものである。ガラスメッシュは耐熱性に優れており、電磁誘導加熱により金属層が加熱された状態においてもガラス繊維が劣化することがなく、有毒なガスの発生も少なく、優れた強度を有している。
ガラスメッシュは、このような目的を達成可能なものの中から適宜選択することができる。ガラスメッシュとしては、強度の点から、ガラスヤーンを用いて製造されたものであることが好ましい。ガラスヤーンとは、溶融したガラスを細く引き伸ばし、急冷固化して作られた繊維状材料である。
ガラスヤーンの織り方としては、例えば、二軸組布・三軸組布・四軸組布・平織・あや織り・朱子織・模しゃ織・からみ織などが挙げられ、本発明においては、中でも、三軸組布・四軸組布・からみ織が好ましい。
本発明においてガラスメッシュの繊維の太さは、透明性、及び、剥落防止性の点から、50μm以上500μm以下であることが好ましく、100μm以上400μm以下であることがより好ましい。
また、ガラスメッシュの秤量は、透明性、及び、剥落防止性の点から、10g/m以上250μm以下であることが好ましく、20μm以上200μm以下であることがより好ましい。
熱可塑性ホットメルト接着剤は、フィルム状にしたものを好適に用いることができる。この場合、ガラスメッシュの両面にフィルム状の熱可塑性ホットメルト接着剤を配置し、公知の熱ラミネーター等で加熱することにより、フィルム状のガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤を得ることができる。
フィルム状の熱可塑性ホットメルト接着剤の1枚あたりの厚みは、接着性や、ガラスメッシュの包含しやすさの観点から、10μm以上500μm以下であることが好ましく、20μm以上400μm以下であることがより好ましい。フィルム状の熱可塑性ホットメルト接着剤を2枚用いる場合、その厚みは互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
[剥離層(B)]
本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートは、前記接着剤層(A)と後述する金属層(D)との間に剥離層(B)を有している。剥離層(B)を有することにより、被着体に電磁誘導加熱用剥落防止シートを接着した後に、当該電磁誘導加熱用剥落防止シートから金属層(D)を剥離することができ、シートの透明化を図ることができる。
剥離層(B)は、接着剤層(A)から剥離する層であってもよく、金属層(D)から剥離する層であってもよい。剥離後の剥落防止シートの外観や透明性などの観点から、記接着剤層(A)から剥離しやすい層であることが好ましい。
剥離層(B)は、接着剤層(A)等に応じて、公知のものの中から適宜選択すればよい。剥離層(B)の材料としては、例えば、オレフィン系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素樹脂、シリコーンなどの剥離処理を施したプラスシックフィルム、又は紙等が挙げられ、耐熱性や剥離性の点から、中でもオレフィン系樹脂を含むものであることが好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらの酸変性物であってもよい。剥離層(B)に含まれる樹脂は、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
剥離層(B)は、フィルム状にしたものを好適に用いることができる。剥離層(B)の厚みは、特に限定されないが、剥離性及び接着性の点から、10μm以上250μm以下であることが好ましく、20μm以上150μm以下であることがより好ましい。剥離層が10μm以下の場合、剥離層と接着層とが剥離しないことがある。250μm以上の場合金属層とプライマー層の距離があり、接着時プライマー層が充分に加熱されず接着不良を起こすことがある。
[金属層(D)]
本発明において金属層は、電磁誘導加熱装置による高周波磁束によって渦電流が誘導するものであり、当該金属層のジュール加熱により、前記熱可塑性ホットメルト接着層を溶融して、被着体と接着することができる。
金属層(D)は、磁性体、非磁性体のいずれの金属材料も使用ことができ、例えば、鉄、銅、銀、金、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、亜鉛、鉛、マグネシウム及びそれら合金などから選ばれる導電性金属であることが好ましく、アルミニウム、銅、鉄、ステンレスがより好ましく、アルミニウム、銅、が特に好ましい。
金属層(D)は、フィルム状にしたものを好適に用いることができる。金属層の厚みは、1μm以上1000μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以上800μm以下であり、さらに好ましくは15μm以上200μm以下である。上記の範囲内であれば特に、素早い発熱と最適な発熱温度が達成される。
[接着剤熱硬化層(C)]
前記剥離層(B)と、前記金属層(D)との接着強度を高めるために、前記剥離層(B)と前記金属層(D)との間に、必要に応じて、接着剤熱硬化層(C)を有していてもよい。接着剤熱硬化層(C)は、熱硬化性接着剤の硬化物を含む層であり、剥落防止フィルムを電磁誘導加熱装置により加熱した際に、融解など流動化しない層である。
前記熱硬化接着剤としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂等の官能基を有する主剤と硬化剤とをベース樹脂とした熱硬化性接着剤が挙げられる。
(主剤)
ポリエステル樹脂として、モノマー組成の酸成分としては、例えばジメチルテレフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸などの芳香族二塩基性酸や、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、β−メチルアジピン酸、ピメリン酸、1,6−ヘキサンジカルボン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ヘキサデカンジカルボン酸などの脂肪族二塩基性酸と、グルコール成分としては、エチレングリール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタジオール、1,5−ペンタジオール、3−メチルペンタジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、水添ビスフェノールA、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのグリコールもしくはその残基形成誘導体もしくはカプロラクトンなどのα,ω−オキシ酸もしくはその残基形成誘導体よりなる飽和二官能性モノマーとを適宜選択して常法により共重合して得ることが可能である。
ポリウレタン樹脂としては、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリマーポリオール等のポリオールとポリイソシアネートからなるイソシアネート化合物を上記ポリオール過剰で反応させて得られるが、上記エーテル系ポリオールとしては、例えば、ビスフェノールA、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類、グリセリン、トリメチロールプロパン等のトリオール類、エチレンジアミン、ブチレンジアミン等のアミン類等からなる活性水素2個以上を有する低分子量活性水素化合物の1種又は2種以上の存在下に、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキサイドの1種又は2種以上を開環重合させて得られる重合体が挙げられる。
上記ポリエステル系ポリオールとしては、例えばアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸等の多塩基性酸と、例えばビスフェノールA、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の多価アルコールとを脱水縮合して得られる重合体、又、例えばε−カプロラクトン、α−メチル−ε−カプロラクトン等のラクトンの重合体、又、例えばひまし油、ひまし油とエチレングリコールの反応生成物等のヒドロキシカルボン酸と上記多価アルコールなどの縮合物が挙げられる。
上記ポリマーポリオールとしては、例えば前記ポリエーテル系ポリオールないしはポリエステル系ポリオールにアクリロニトリル、スチレン、メチル(メタ)アクリレートなどのエチレン性不飽和化合物をグラフト重合させたものや、1,2−もしくは1,4−ポリブタジエンポリオール、又はこれらの水素添加物が挙げられる。
上記ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート類、又、上記ジイソシアネート類の3量体、トリフェニルメタントリイソシアネート等のトリイソシアネート類、又、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等の混合物であるクルードMDIなどが挙げられる。これらのポリイソシアネートは1種類で使用されてもよいが、2種類以上を併用してもよい。上記水酸基末端ポリウレタンポリマーの水酸基1に対し、イソシアネート化合物のイソシアネート基2〜8となるように配合されて上記接着剤として使用される。
エポキシ樹脂としては、1分子中にエポキシ基を2個以上有するものであればよく、具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂、イソシアヌレートエポキシ樹脂、アクリル酸変性エポキシ樹脂(エポキシアクリレート)、リン含有エポキシ樹脂及びこれらハロゲン樹脂(臭素化エポキシ樹脂など)や水素添加物などが挙げられる。これらのエポキシ樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。臭素化エポキシ樹脂などは、接着剤に難燃性が要求される場合に、特に有効である。アクリル酸変性エポキシ(エポキシアクリレート)は、感光性を有する為エポキシ系樹脂組成物に光硬化性を付与する為に有効である。
(硬化剤)
硬化剤としては、エポキシ樹脂の硬化に用い得るものであれば、特に制限なく使用することが可能である。当該硬化剤としては、例えば、脂肪族アミン系硬化剤、脂環式アミン系硬化剤、芳香族アミン系硬化剤、酸無水物硬化剤、ジシアンジアミド、三フッ化ホウ素アミン錯塩、イミダゾール化合物などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。硬化剤の配合量はエポキシ樹脂に応じて定めることができる。
熱硬化性接着剤は、必要に応じて更に他の成分を含有してもよい。他の成分としては、例えば、シランカップリング剤、酸化防止剤などが挙げられる。
シランカップリング剤としては、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセチルシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトエチルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロシランなどが挙げられる。
酸化防止剤としては、上記記載の熱可塑性ホットメルト接着層に用いられる酸化防止剤が用いられる。
また、熱硬化性接着剤は、各種の溶剤を含有しても良い。例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトンなどのケトン系化合物、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキソランなどの環状エーテル系化合物、酢酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系化合物、トルエン、キシレンなどの芳香族系化合物、カルビトール、セロソルブ、メタノール、イソプロパノール、ブタノール、プロピレンコールモノメチルエーテルなどのアルコール系化合物などが挙げられる。これらは、単独でも使用しても二種類以上を併用しても良い。
また、熱硬化性接着剤としては、接着シートの密着性、耐熱性、耐水性の面より、主剤としてポリエステル樹脂およびウレタン樹脂を用いることが好ましく、特にポリエステル樹脂が好ましい。
更に、硬化剤として芳香族系ポリイソシアネート硬化剤を用いることがより好ましい。
(接着剤熱硬化層(C)の形成方法)
接着剤熱硬化層(C)は、上記の熱硬化性接着剤を、前記金属層、又は、前記剥離層上に塗工して、当該塗工面に、金属層及び剥離層のうちの他方を配置して、乾燥し、熱硬化することにより得ることができる。
熱硬化性接着材を塗工する装置としては、例えば、コンマコーター、ロールナイフコーター、ダイコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアロールコーター、リバースロールコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーターなどが挙げられる。硬化性接着剤の塗布量は、乾燥膜厚で1〜50μm程度であることが好ましい。さらに好ましくは2〜25μmである。さらに好ましくは2〜10μmである。
熱硬化性接着剤の熱硬化は、硬化速度が遅いことから、下記のエージングにより行うことが好ましい。
具体的には、熱硬化性接着剤を介して金属層と剥離層とを貼り合わせた後、35〜80℃の保温室にて3〜5日間程度保存してエージングすることにより接着剤を硬化させる。この際、保存温度が高すぎると例えばロール状にした時に接している熱可塑性ホットメルト接着剤層同士がブロッキングを起こすことがあるので巻圧と保存温度は注意する必要がある。また、エージング条件によって熱硬化性接着剤の硬化の度合いが変わってくる為、剥離層と金属層の接着強度に影響を及ぼすことがあり、エージングが不十分な場合には、接着剤の硬化不良によるデラミネーション(層剥離)を引き起こすことがある。
ブロッキングを防止する為に熱可塑性ホットメルト接着シート表面にエンボス処理,剥離紙又は剥離フィルムを入れるなどすると効果的である。熱可塑性ホットメルト接着シートの表面粗さが0.01μ以上100μm以下であることが好ましい。熱可塑性ホットメルト接着シートの表面粗さRaが0.01μm未満の場合熱可塑性ホットメルト接着シートがブロッキングして、使用できなくなることがあり、熱可塑性ホットメルト接着シートの表面粗さ100μmより大きい場合熱可塑性ホットメルト接着シートの強度が低くなり、塗工する時熱可塑性ホットメルト接着シートが切れてしまうなど問題が生じることがある。
剥離層と熱硬化接着層の接着強度を強くする為に剥離層表面にコロナ処理を行うことは、有効である。特に、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなど極性が低いフィルムを金属単層フィルムと接着させるには効果がある。
[電磁誘導加熱用剥落防止シートの製造方法]
電磁誘導加熱用剥離防止シートの製造方法は、ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)と剥離層(B)と金属層(D)とをこの順に有する積層体が製造可能な方法であればよい。例えば、(1)剥離層(B)と、必要に応じて熱硬化性接着剤層と、金属層(D)とがこの順に積層したシートと、これとは別に、ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)とを準備し、前記シートと前記接着剤層(A)とを熱ラミネーターで貼り合わせる方法;(2)剥離層(B)と、必要に応じて熱硬化性接着剤層と、金属層(D)とがこの順に積層したシートと、フィルム状の熱可塑性ホットメルト接着剤層(A1)、ガラスメッシュ、及びフィルム状の熱可塑性ホットメルト接着剤層(A2)を準備し、これらを積層して熱ラミネーターで貼り合わせる方法などが挙げられる。中でも、製造工程を少なくできる点から、上記(2)の方法が好ましい。
本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートは、接着力に優れ、接着後に透明化が可能なため、コンクリートの剥落防止用途に好適に用いることができる。また、本発明の剥落防止シートは、短時間で接着することが可能であることから、施工時間を短くすることができ、道路用、又は、鉄道用のトンネルを構成するコンクリートの剥落防止用途に特に好適に用いることができる。
2.接着構造物及びその製造方法
本発明の接着構造物について、図3を参照して説明する。図3は、本発明の接着構造物の一例を示す、模式的な断面図である。図3の例に示されるように、接着構造物20は、コンクリート層(F)とプライマー層(E)とを有する積層体(X)のプライマー層(E)側表面に、前記本発明に係る電磁誘導加熱用剥落防止シートの接着剤層(A)側表面が接着した積層体である。図示はしないが、剥離層(B)と金属層(D)との間に、必要に応じて接着剤硬化層(C)を有していてもよい。また、接着剤硬化層(C)を用いる場合には、必要に応じて、剥離層(B)をコロナ処理し、接着剤硬化層(C)と剥離層(B)とを張り合わせても良い。
以下、接着剤構造物の各層について説明するが、接着剤層(A)、剥離層(B)、接着剤硬化層(C)及び金属層(D)については前述のとおりであるため、ここでの説明は省略する。
[コンクリート層(F)]
本発明のコンクリートとは、セメントに水を加えて塗り混ぜたペーストを、時間をかけて固めた塊で、骨材として砂などの細骨材、砂利などの粗骨材を含有してもよい。コンクリートは、セメントの溶解析出反応で硬化する。セメントは、カルシウム、珪素、アルミニウム、鉄などの元素から構成されている。水と接すると、カルシウムイオンが溶けだして、水溶液中のカルシウムイオンが増加する。主成分である珪酸(SiO)、アルミナ(Al)は、それぞれのイオンがお互いに重合しあった安定な物質(ポリマー)として存在し、カルシウムイオンと反応しない。しかし、セメントの中では、珪酸イオンとアルミのイオン(アルミナ−イオン)は比較的反応し易く単量体で存在し、回りのカルシウムイオンが溶脱したことにより、溶液中に溶け出して、カルシウムイオンや水分子と反応して、水に溶けにくいセメント水和物(C−S−H:エトリンガイト)を生成し、余ったカルシウムイオンは、水酸化カルシウムとして析出する。水和物粒子は互いに結合して硬化が始まる。
粒子間の結合は、分子間引力や水素結合で保持されていると考えられ、C−S−Hは、水酸化カルシウムと異なり、0.1μm以下の微細な結合であり、単位体積当たりの粒子同士の結合面積が著しく大きい為、高い結合力を発揮し、硬化体の強度を発揮する。
本発明のコンクリートとしては、セメントと水を混ぜて固めたセメント、セメントと水と細骨材(砂)を混ぜて固めたモルタルと、セメントと水と骨材(細骨材(砂)と粗骨材(砂利))を混ぜて固めたコンクリート等を用いることができる。
[プライマー層(E)]
本発明のプライマー層は、前記コンクリート層(F)の前記接着剤層(A)と接着する表面に設けられる層であり、
(1)コンクリート上にクラックなどがあった場合クラック内にプライマーが入ることで基材強度を増すだけでなく、
(2)プライマー層が存在することで、コンクリート層と熱可塑性ホットメルト接着層との接着性を大きく向上させる。
プライマー層を形成する樹脂としては、例えばポリウレタン、エポキシ、アクリル酸エステル共重合体、スチレン・ブタジエンゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリエステル等のエマルジョン、またはラテックスがあげられるが、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、又はアクリル樹脂が好ましく、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂がより好ましく、アクリル樹脂が特に好ましい。これらのプライマー層形成用樹脂は、単独または2種以上組合せて使用される。プライマー層の厚さは、0.01mm〜4mm程度であることが好ましい。
コンクリートのプライマー層に用いられるプライマーは、2液混合型が好ましい。塗工後数時間、さらには、数十分で硬化することが好ましい。
プライマー層はコンクリート層にプライマー樹脂を、刷毛又はロールで塗工し、十分に乾燥硬化することで得ることができるが、この方法に限定されない。プライマー樹脂の塗工量は、コンクリートや熱可塑性ホットメルト接着剤の種類によるが、10g/m以上4,000g/m以下、好ましくは50g/m以上500g/m以下であることが好ましい。
[接着構造物の製造方法]
前記接着構造物は、前記本発明の電磁誘導加熱用剥落防止シートと、前記積層体(X)とを準備し、前記積層体(X)の前記プライマー層(E)側表面に、前記電磁誘導加熱用剥落防止シートの前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)を配置し、電磁誘導加熱の熱を利用して接着することにより製造できる。
より具体的には、前記積層体(X)の前記プライマー層(E)側表面に、前記電磁誘導加熱用剥落防止シートの前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)を配置した状態で、前記電磁誘導加熱用剥落防止シートの金属層(D)側から、電磁誘導加熱装置により加熱し、
熱可塑性ホットメルト接着剤を軟化させた後、加熱を終了することにより、当該熱可塑性ホットメルト接着剤を固化して、前記積層体(X)と密着させることにより、接着構造物を得ることができる。
3.構造物及びその製造方法
本発明の構造物について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の構造物の一例を示す、模式的な断面図である。図4の例に示されるように、構造物30は、コンクリート層(F)とプライマー層(E)とを有する積層体(X)のプライマー層(E)側表面に、前記本発明に係る電磁誘導加熱用剥落防止シートの接着剤層(A)が接着した積層体であり、透明な剥落防止シートが被覆したコンクリート構造物である。なお、図示はしないが、本発明の構造物30は、例えば、接着剤層(A)上に剥離層(B)を有していてもよい。
本発明の構造物は、コンクリート片が生じた場合であってもその剥落を防止することができるとともに、コンクリート層表面を目視で観察することができる。
前記構造物は、前記本発明の接着構造物において、前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)又は前記金属層(D)と、前記剥離層(B)とを剥離することにより製造することができる。金属層(D)の剥離は、通常、剥離層(B)と当該剥離層に接する層との剥離により行うことができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
<プライマーの調製(E)>
(プライマー1の調製:アクリル系)
A剤ハードロックII DK550−003RA(メタクリル系エステル、デンカ株式会社製)と、B剤ハードロックII DK550−003RB(メタクリル酸エステル、デンカ株式会社製)とを、質量比で1/1の割合で配合・混合して、プライマー1を調製した。
(プライマー2の調製:エポキシ系)
ShieM−CS プライマー(S)主剤(エポキシ系樹脂 固形分100% 株式会社ケー・エフ・シー社製)と、ShieM−CS プライマー(S)硬化剤(エポキシ系樹脂 固形分100% 株式会社ケー・エフ・シー社製)とを、重量比1/1の割合で配合して、プライマー2を調製した。
<熱可塑性ホットメルト層の作製>
押出しラミネーターを用いて、表1に示す熱可塑性ホットメルト接着剤樹脂を、離型処理したPETフィルム(厚み:25μm)に、膜厚を変えて積層し、巻取部で巻取り、離型処理したPETフィルム(厚み:25μm)を取り除き、熱可塑性ホットメルト層1〜4を作製した。以下に加工条件を示す。
押出しラミネーター:ムサシノキカイ製400M/MテストEXTラミネーター
ダイ直下樹脂温度:140〜240℃(樹脂のMFR等により適宜調整した)
加工速度:30m/分
Tダイ幅:400mm
冷却ロール表面温度:20℃
Figure 0006955959
<ガラスメッシュ>
使用したガラスメッシュの織り方・ガラスメッシュの太さ・坪量を、表2に示す。
Figure 0006955959
<剥離層>
本発明に使用した剥離層を、表3に示す。剥離層1及び剥離層2は単層膜で、剥離層3は、酸変性ポリエチレンとポリエチレンの二層膜である。
Figure 0006955959
<金属層>
本発明に使用した金属層を以下に示す。
アルミ箔1:膜厚 20μm
アルミ箔2:膜厚 50μm
銅箔:20μm
<接着剤熱硬化層>
本発明に使用した接着剤熱硬化層は、下記の熱硬化性接着剤を用いて作製した。
主剤
・TM−K76(ポリエステル系)不揮発分51% 東洋モートン(株)社製
硬化剤
・CAT−RT85(脂肪族系)不揮発分70% 東洋モートン(株)社製
熱硬化性接着剤の主剤TM−K76と硬化剤CAT−RT85を重量比100/7の割合で配合し、固形分が30%になるように酢酸エチルで希釈した。
<実施例1>
(電磁誘導加熱用剥落防止シート1の作製)
熱硬化性接着剤を、アプリケーターを用いてアルミ箔1(膜厚:20μm)に塗工し、80℃のオーブンに入れて乾燥させた後、ロール温度70℃に温調したラミネーターに通して接着面表面にコロナ処理を行った剥離層1と貼り合せを行った。4日間50℃のオーブンに入れて熱硬化性接着剤をエージングさせ、金属層(D)、接着剤熱硬化層(C)、剥離層(B)が積層したシートを作製した。
上記シートの剥離層側と熱可塑性ホットメルト接着剤層1とを接触するように重ねて、130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着した(熱ラミネーターの速度:1m/min)。更に作製したシートの熱可塑性ホットメルト接着剤層(A1)側に、ガラスメッシュ、熱可塑性ホットメルト接着剤層1を重ねて、130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着して、電磁誘導加熱用剥落防止シート1を作製した(熱ラミネーターの速度:1m/min)。
熱ラミネーターでの加熱・接着時、熱可塑性接着剤層(A1及びA2)が熱ラミネーターのロールに接着する場合は、必要に応じて離型紙又は離型フィルムを使用した。
なお、上記電磁誘導加熱用剥落防止シートを形成する熱可塑性ホットメルト層のうち、剥離層と近接する層を熱可塑性ホットメルト層(A1)、ガラスメッシュを挟んで熱可塑性ホットメルト層(A1)と対向する熱可塑性ホットメルト層を熱可塑性ホットメルト層(A2)とする。
<実施例2〜6及び8〜11>
(電磁誘導加熱用剥落防止シート2〜6及び8〜11の作製)
上記の電磁誘導加熱用剥落防止シート1の作製時に用いたアルミ箔、剥離層、熱可塑性ホットメルト接着剤層、ガラスメッシュを表4−1及び表4−2のように変更した以外は、電磁誘導加熱用剥落防止シート1と同様にして、電磁誘導加熱用剥落防止シート2〜6及び8〜10を作製した。
<実施例7>
(電磁誘導加熱用剥落防止シート7の作製)
剥離層3の酸変性ポリエチレン側とアルミ箔1が接触するように重ね130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着して、金属層(D)、剥離層(B)が積層したシートを作製した(熱ラミネーターの速度:1m/min)。
上記のシートの剥離層側と熱可塑性ホットメルト接着層2とを接触するように重ねて、130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着した(熱ラミネーターの速度:1m/min)。更に作製したシートの熱可塑性ホットメルト接着剤層(A1)側に、ガラスメッシュ、熱可塑性ホットメルト接着剤層2を順に重ねて、130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着した(熱ラミネーターの速度:1m/min)。
<実施例12>
(電磁誘導加熱用剥落防止シート12の作製)
ロール温度130℃に温調したラミネーターに、アルミ箔1(膜厚:20μm)と片面にコロナ処理を施した剥離層1とを通し、アルミ箔1と剥離層1の未処理の面との貼り合せを行い、金属層(D)、剥離層(B)が積層したシートを作製した。
上記シートのコロナ処理を施した剥離層側と熱可塑性ホットメルト接着剤層1とを接触するように重ねて、130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着した(熱ラミネーターの速度:1m/min)。更に作製したシートの熱可塑性ホットメルト接着剤層(A1)側に、ガラスメッシュ、熱可塑性ホットメルト接着剤層1を重ねて、130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着して、電磁誘導加熱用剥落防止シート12を作製した(熱ラミネーターの速度:1m/min)。
<比較例1>
(電磁誘導加熱用剥落防止シート13の作製)
実施例1に使用したガラスメッシュの代わりにポリエステルからなるメッシュ(CRENETTE E−12100 クラボウ社製)を使用して、電磁誘導加熱用剥落防止シート13の作製を作製した。
<比較例2>
(電磁誘導加熱用剥落防止シート14の作製)
アルミ箔1(膜厚:20μm)と熱可塑性ホットメルト接着剤層1とを接触するように重ねて、130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着した(熱ラミメーターの測度:1/min)。更に作製したシートの熱可塑性ホットメルト接着剤層側に、ガラスメッシュ、熱可塑性ホットメルト接着剤層2を順に重ねて、130℃に加熱した熱ラミネーターで加熱・接着して、電磁誘導加熱用剥落シート14を作製した(熱ラミメーターの測度:1/min)。
<押し抜き試験>
使用したコンクリートは、JIS A 5372(プレキャスト鉄筋コンクリート製品)に規定するU形ふた、呼び名1種300(400mm×600mm×60mm)(以下、U形ふた)を用いた。U形ふたの中央部直径100mmの円形状でコンクリートカッターにより5mm(許容誤差範囲±1mm)を残して、裏面より垂直に削孔した。その反対側の面すなわち電磁誘導加熱用剥落防止シートを接着する施工面は、サンダーでケレン処理を施した後、接着面の粉塵やレイタンスなどをウエスで拭き取った。ケレン処理したU字ふたのケレン処理側に調整したプライマーを刷毛で塗布を行い、常温で7日間エージングを行い硬化させた。
範囲に電磁誘導加熱用剥落防止シート(390×590mm)をプライマー処理したU形ふたに熱可塑性ホットメルト接着層(A2)と接するように置き、電磁誘導加熱装置(アキレス社製、オールオーバー接着装置)を押し当て、2cm/分のスピードで接着させサンプルを作製した。作製したサンプルは、7日間温度23℃静置した後押し抜き試験を行った。
押し抜き試験は、試験体をスパン500mmにてH鋼上にガタがないようにセットする。コア中心部に鉛直、均等に荷重がかかるよう球座などを挟んで積載した。押し抜き速度10mm/minで、10,20,30,40mmごとに2分間停止して、押し抜き強度を測定し、最大荷重値を押し抜き強度とした。
評価結果は、押し抜き強度が1.5kN未満を×、1.5以上2.0kN未満を〇、2.0kN以上を◎とし、表4−1及び表4−2に示す。合格基準は、〇及び◎である。
なお、上記試験の際に使用したプライマーは、表4−1及び表4−2のとおりである。
<付着試験>
使用したコンクリートは、JIS A 5371(プレキャスト無筋コンクリート製品)に規定する普通平板(N)、呼び300(300mm×300mm×60mm)(以下、コンクリート平板)を使用した。平板の電磁誘導加熱用剥落防止シートの接着面をサンダーでケレン処理し、接着面の粉塵やレイタンスなどをウエスで拭き取った。ケレン処理したコンクリート平板のケレン処理側に調整したプライマーを刷毛で塗布を行い、常温で7日間エージングを行い硬化させた。
電磁誘導加熱用剥落防止シート(290mm×290mm)をケレン処理したコンクリート平板に熱可塑性ホットメルト接着層(A2)と接するように置き、電磁誘導加熱装置(アキレス社製、オールオーバー接着装置)を押し当て、2cm/分のスピードで接着させサンプルを作製した。作製したサンプルは、7日間温度23℃静置した後押し抜き試験を行った。
養生後、エポキシ樹脂接着剤を用いて鋼製付着子(40mm×40mm)を取り付け、質量1kgの重りを載せ、周辺部にはみ出した接着剤を拭き取り、24時間以上静置した。接着剤硬化後、コンクリートカッターで鋼製付着子の廻りに平板に達するまで切り込みを入れた。
簡易型単軸引張試験器を用いてJSCE−E545 連続繊維シートとコンクリートとの接着試験方法(案)に準拠した付着試験補法を用いて、試験体が破断するまでの最大荷重を測定した。
評価結果は、最大荷重が1.5N/mm未満を×、1.5以上2.0N/mm未満を〇、2.0N/mm以上を◎とした。結果を表4−1及び表4−2に示す。合格基準は、〇及び◎である。
なお、上記試験の際に使用したプライマーは、表4−1及び表4−2のとおりである。
<透明性>
作製した電磁誘導加熱用剥落防止シートから金属層付剥離層または金属層を剥がした試験体を、コンクリートに発生した巾1.0mmヒビの上に置き、ヒビが確認できれば〇とし、確認できなかった場合を×とした。合格基準は〇である。結果を表4−1及び表4−2に示す。
なお、電磁誘導加熱用剥落防止シート1〜11、13、14は、金属層付剥離層を熱可塑性ホットメルト層(A1)から剥がし、電磁誘導加熱用剥落防止シート12は、金属層を剥離層から剥がした。
<総合評価>
総合評価は、押し抜き試験・付着試験・透明性の結果から全ての評価が◎である場合◎、×がある場合×、その他を〇とした。総合評価が◎または〇が合格とした。結果を表4−1及び表4−2に示す。
Figure 0006955959
Figure 0006955959
[結果のまとめ]
金属層とホットメルト接着剤層との間に剥離層を有しない比較例2の剥落防止シートは、金属層をはがすことができないため、透明性が得られなかった。
ガラスメッシュの代わりのポリエステルメッシュを用いた比較例1の剥落防止シートは、押し抜き強度が1.5kN未満であった。
ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)と、剥離層(B)と、金属層(D)とをこの順に有する電磁誘導加熱用剥落防止シートを用いた実施例1〜12は、押し抜き試験、付着試験、透明性のいずれも良好な結果が得られた。
1 開口部
10 電磁誘導加熱用剥落防止シート
20 接着構造物
30 構造物
(A) ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層
(A1) 熱可塑性ホットメルト接着剤層
(A2) 熱可塑性ホットメルト接着剤層
(A3) ガラスメッシュ
(B) 剥離層
(C) 接着剤熱硬化層
(D) 金属層
(E) プライマー層
(F) コンクリート層
(X) 積層体

Claims (7)

  1. ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)と、剥離層(B)と、金属層(D)とをこの順に有する積層体である、電磁誘導加熱用剥落防止シート。
  2. ガラスメッシュを包含した熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)と、剥離層(B)と、接着剤熱硬化層(C)と、金属層(D)とをこの順に有する積層体である、電磁誘導加熱用剥落防止シート。
  3. 前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)がポリアミド樹脂を含む、請求項1または2に記載の電磁誘導加熱用剥落防止シート。
  4. 前記剥離層(B)がオレフィン系樹脂を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱用剥落防止シート。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱用剥落防止シートの熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)側に、プライマー層(E)とコンクリート層(F)とをこの順に有する積層体である、接着構造物。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱用剥落防止シートと、
    コンクリート層(F)とプライマー層(E)とを有する積層体(X)とを準備し、
    前記積層体(X)の前記プライマー層(E)側表面に、前記電磁誘導加熱用剥落防止シートの前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)を配置し、
    電磁誘導加熱により接着する、接着構造物の製造方法。
  7. 請求項5に記載の接着構造物において、前記熱可塑性ホットメルト接着剤層(A)又は前記金属層(D)と、前記剥離層(B)とを剥離する、構造物の製造方法
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