JP6955946B2 - センサモジュール - Google Patents

センサモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP6955946B2
JP6955946B2 JP2017189808A JP2017189808A JP6955946B2 JP 6955946 B2 JP6955946 B2 JP 6955946B2 JP 2017189808 A JP2017189808 A JP 2017189808A JP 2017189808 A JP2017189808 A JP 2017189808A JP 6955946 B2 JP6955946 B2 JP 6955946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
blower
introduction
sample
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017189808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019066234A (ja
Inventor
洋典 岩田
洋典 岩田
康治 宮本
康治 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2017189808A priority Critical patent/JP6955946B2/ja
Publication of JP2019066234A publication Critical patent/JP2019066234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6955946B2 publication Critical patent/JP6955946B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

本発明は、センサモジュールに関する。
従来、流体中の特定の物質を検出するセンサが知られている。例えば、特許文献1には、ダイアフラム部と、ダイアフラム部の表面に複数の感応膜とを備えたガスセンサが開示されている。
特開2014−153135号公報
このようなセンサでは、検出精度を向上させることが求められている。
本開示の一実施形態に係るセンサモジュールは、検体中の特定物質を検出可能なセンサ部と、前記センサ部に接続される流路と、検体を前記流路に導入する導入部と、前記導入部に対向し、後方位置する検体を前方に位置する前記導入部に送風可能な送風部を有する送風機と、を備える。前記導入部は、第1開口と、前記第1開口よりも前記送風機側に配され且つ開口面積が大きい第2開口と、前記第1開口および前記第2開口を接続する導入面と、を有する。前記送風部は前記第1開口よりも大きい。前記導入面は、前記第2開口から前記第1開口に向かって縮径するとともに、検体の一部を前記第1開口から前記送風部の後方まで遠ざかっ再び前記送風部に吸い込まれて循環する循環流を生じさせる面とした。
本開示の別の実施形態に係るセンサモジュールは、検体中の特定物質を検出可能なセンサ部と、前記センサ部に接続される流路と、検体を前記流路に導入する導入部と、前記導入部に対向し、前記導入部に検体を送風可能な送風部を有する送風機と、前記センサ部を収容するとともに、貫通孔を有する筐体と、を備える。前記導入部は、第1開口と、前記第1開口よりも前記送風機側に配され且つ開口面積が大きい第2開口と、前記第1開口および前記第2開口を接続する導入面と、を有する。前記送風部は前記第1開口よりも大きい。前記貫通孔の少なくとも一部は、前記導入部を形成する。前記導入面は、前記第2開口から前記第1開口に向かって縮径する。
本開示の更に別の実施形態に係るセンサモジュールは、検体中の特定物質を検出可能なセンサ部と、前記センサ部に接続される流路と、検体を前記流路に導入する導入部と、前記導入部に対向し、前記導入部に検体を送風可能な送風部を有する送風機と、を備える。前記導入部は、第1開口と、前記第1開口よりも前記送風機側に配され且つ開口面積が大きい第2開口と、前記第1開口および前記第2開口を接続する導入面と、を有する。前記送風機は、前記送風部の周囲に配された、前記導入面に対向する壁部を、有する。前記送風部は前記第1開口よりも大きい。前記壁部は前記第2開口よりも小さい。
本開示の一実施形態に係るセンサモジュールは、検出精度を向上できる。
センサモジュールの一例を模式的に示す断面図である。 循環流の一例を模式的に示す図である。 循環流距離の検討を行ったセンサモジュールを模式的に示す断面図である。 シミュレーション結果を示す表である。 シミュレーション結果を示すグラフである。 シミュレーション結果を示すグラフである。 センサモジュールの他の一例を模式的に示す断面図である。 循環流の一例を模式的に示す図である。
以下、いくつかの実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、センサモジュール100の一例を模式的に示す断面図である。センサモジュール100は、本体110と、送風機120とを備える。
本体110は、筐体111を備える。筐体111は、外観が、例えば概略円柱形状または角柱形状で構成されていてよい。すなわち、筐体111は、第1面111aおよび第2面111bを底面とする柱形状で構成されていてよい。ただし、筐体111は、柱形状に限られず、下記説明するセンサ部を収容可能な任意の形状であってよい。本明細書では、筐体111が円柱形状であるとして、以下説明する。円柱形状の筐体111の中心軸をAとする。本明細書では、以下、本体110における、第1面111a側を前面ともいう。一実施形態において、送風機120は、図1に示すように、筐体111の第1面111a側、つまり前面側に配置されてよい。
筐体111は、第1面111aにおいて、筐体111内に検体(被検流体)を取り込むことが可能な貫通孔111cを有する。すなわち、筐体111の外部と内部とは、貫通孔111cを介して連通する。貫通孔111cは、例えば図1に示すように、中心が軸Aと一致する位置に設けられてよい。
筐体111は、内部にセンサ部112を収容する。センサ部112は、特定の物質を検出可能なセンサ素子を備える。センサ素子は、例えば基板と、感応膜と、検出部とを備える。
基板は、例えば変形可能な部材であればよい。基板は、例えばダイアフラムとして機能する薄い基板であればよい。具体的には、基板は、例えばn型のSi基板等であればよい。
感応膜は、特定の物質に反応することができる。感応膜は、基板上に配置される。基板上には、1枚または複数枚の感応膜が配されてよい。感応膜は、例えば膜状の部材であればよい。感応膜は、特定の物質を吸着することによって変形する材料で構成されればよい。感応膜は、例えば、ポリスチレン、クロロプレンゴム、ポリメチルメタクリレートまたはニトロセルロース等の材料で形成されることができる。
検出部は、感応膜が特定の物質に反応したことを検出することができる。検出部は、例えばピエゾ抵抗素子であり、基板に配されていればよい。センサ素子は、例えば検出部を4つ備えていてよい。4つの検出部は、例えばホイートストーンブリッジ回路を構成していればよい。検出部は、基板に、例えばボロン(B)を拡散させて形成することができる。
センサ素子に検査対象である検体が吹きかけられるとする。検体中に、特定の物質が含まれる場合、感応膜が特定の物質に反応して変形し、感応膜の変形に応じて基板が変形する。基板の変形によって検出部に応力が印加され、検出部の電気抵抗値が変化する。その結果、検出部の出力が変動し、センサ素子は特定の物質を検出することができる。このようにして、センサ素子は、被検流体中に特定の物質が含まれることを検出できる。
筐体111は、第1面111aに、導入部113を有する。導入部113は、第1開口113aと、第2開口113bと、導入面113cとを有する。第1開口113aと第2開口113bとは、例えば外縁が円形状であってよい。円形状の第1開口113aと第2開口113bとの中心は、軸A上にあってよい。第2開口113bは、第1開口113aよりも開口面積が大きい。第2開口113bは、第1開口113aよりも前面側、つまり送風機120側に配される。導入部113は、後述する流路114に検体を導入する。
第1開口113aと第2開口113bとは、導入面113cで接続されている。導入面113cは、第2開口113bから第1開口113aに向かって縮径していてよい。導入面113cは、例えば図1に示すように、軸Aに垂直な面に対して、前面側に向かって角度θ傾斜していてよい。導入面113cが第2開口113bから第1開口113aに向かって縮径していることにより、本体110の前面側から流れ込む検体が、流路114に導入されやすくなる。導入面113cは、軸Aを中心として、全方位について形状が等しくなるように構成されていてよい。言い換えると、導入面113cは、本体110の軸Aに沿った任意の断面について、同一の形状を有していてよい。これにより、全方位について、より均一な循環流を発生させやすくなる。なお、循環流については後述する。
上述した筐体111の貫通孔111cは、少なくとも一部が導入部113を形成していてよい。図1に示す例では、貫通孔111cの一部である前面側が、導入部113の第1開口113aを形成している。
流路114は、センサ部112に接続される。流路114は、筐体111の内部に配される。流路114は、貫通孔111cに接続され、貫通孔111cから流入する検体を、センサ部112に導入する。流路114は、例えば円筒形状等の筒形状であってよい。図1に示す例では、流路114は、直線状に形成されており、流路114の中心軸が軸Aと一致する位置に配置されている。ただし、流路114は少なくとも一部が曲がっていてもよい。
図1に示す例では、筐体111が内部にセンサ部112を収容すると説明したが、センサ部112は、必ずしも筐体111の内部に収容されていなくてもよい。センサ部112は、流路114を介して導入部113と接続されていればよい。
送風機120は、送風部121を備える。送風機120は、導入部113に対向する位置、つまり本体110の前面側に配される。送風機120は、本体110から送風機120までの距離を変更可能に構成されていてよい。
送風部121は、導入部113に検体を送風する。送風部121は、例えば円形の多翼のファンである。なお、送風機120は、送風部121を機能させる種々の構成を備えている。例えば、送風部121がファンの場合、ファンを回転させるモータと、ファンを保護するケーシングと、ファンの回転の中心となる回転軸とを備えていてもよい。送風機120は、モータにより、ファンが回転軸を中心に回転することにより、前面側の検体を本体側に送風することができる。より具体的には、送風機120は、送風部121の外形と同等の送風領域を有した風を送る事ができる。
送風部121は、本体110の前面視において、ファンの回転軸が第1開口113aの中心と一致する位置に配されてよい。すなわち、送風領域の中央と第1開口113aの中心とが一致するように、送風部121が配されてもよい。図1に示す例では、ファンの回転軸が軸Aと一致するように、送風部121が配置される。これにより、送風部121により送風された検体が導入部113の第1開口113aから流路114に導入されやすくなる。
送風部121は、第1開口113aよりも大きくてもよい。すなわち、送風領域は、第1開口113aよりも大きくてもよい。言い換えると、前面視において送風部121が占める面積は、第1開口113aが占める面積よりも大きくてもよい。これにより、送風部121により送風された検体は、少なくとも一部が導入部113に吹き付けられ、導入部113から流路114に導入されやすくなる。また、送風部121は、周辺の空気も同時に吸い込むため、送風部121の外側ほど検体の濃度が低くなるが、本開示では、送風部121を第1開口113aよりも大きくすることにより、中心部の高濃度の検体を効果的に導入させることができる。このように、本実施形態に係るセンサモジュール100では、中心部の高濃度の検体が、優先的に導入部113に導入されやすくなる。
送風部121は、第2開口113bよりも小さくてもよい。言い換えると、前面視において送風部121が占める面積は、第2開口113bが占める面積よりも小さくてもよい。
センサモジュール100は、センサモジュール100の前面側に配置されたにおい源から発生するにおいを検出できる。具体的には、センサモジュール100の送風部121を起動することにより、センサモジュール100の前面側に配置されたにおい源から発生する検体が、本体110に吹きつけられる。本体110に吹きつけられた検体は、その一部が導入面113cに沿って軸A側に流れて、流路114に導入される。流路114に導入された検体がセンサ部112に吹きつけられると、センサ部112は、検体に含まれる特定の物質(つまりにおいの原因となる物質)を検出することにより、においを検出することができる。
ここで、従来の構造では、本体110に導入面113cが存在しなかったため、流路114に導入されなかった検体は、本体110の後方側(第2面111bの側)に流れ去ってしまっていた。これに対して、本開示では、本体110に導入面113cを配置することで、本体110に吹きつけられた検体のうち、導入面113cに沿って軸A側に流れる上記一部以外の検体は、導入面113cに沿って、軸Aから遠ざかる方向に流れる。そして、導入面113cが角度θ分、前面側に傾斜しているため、検体は、軸Aから遠ざかる方向で、かつ前面側の方向に流れる。このように流れた検体は、再び送風部121に吸い込まれて、本体110に吹きつけられる。これにより、循環流が発生する。
図2は、循環流の一例を模式的に示す図である。図2では、説明のため、センサモジュール100の一部のみを図示している。具体的には、図2では、センサモジュール100のうち、図1に示す軸Aの上半分のみを図示している。図2では、検体を含む流体の流れの方向が、矢印で示されている。
図2に示されるように、送風部121は、センサモジュール100の前面側の気体を吸引して、本体110側に送風する。本体110に送風された気体の一部は、導入面113cに沿って、軸Aから遠ざかる方向に流れる。そして、気体は、弧を描くようにして、センサモジュール100の前面側に流れた後、軸Aに近づくように流れる。軸Aに近づくと、気体は送風部121により吸引される。このようにして、循環流が発生する。
このように、一実施形態に係るセンサモジュール100によれば、導入部113により循環流を発生させることができる。そのため、におい源から発生する検体のうち、流路114に導入されなかったものについては、循環流により、再度、送風機120から本体110に送風することができる。このようにして、センサモジュール100によれば、検体を、センサモジュール100の外部に逃がさずにセンサ部112に送り込みやすくなる。また、循環流が発生するため、その空間内の風速は、循環流が発生していない場合と比較して速くなり、検体がセンサに到達する時間を短縮することもできる。したがって、センサモジュール100によれば、検体を効率的にセンサ部112に送り込みやすくなる。これにより、センサモジュール100によれば、検体の検出精度を向上させることができる。
ここで、循環流の大きさは、送風部121の吸引量、本体110と送風機120との軸A上における距離、および導入面113cの角度θ等に応じて定まる。本体110と送風機120との軸A上における距離は、例えば第1開口113aから送風機120の吸引口(前面側の端部)までの距離である。本体110と送風機120との軸A上における距離を、以下、単に「送風機との距離」ともいう。循環流の大きさは、例えば、図2に示すように、第1開口113aから、循環流を軸Aに投影した場合における最も前面側の位置P1までの距離(以下「循環流距離」ともいう)D1により表すことができる。
本体110の第1開口113aからにおい源までの距離に対して、循環流距離D1が短いと、送風部121がにおい源からの検体の吸引効率が低減するため、検体が本体110に送風されない。一方、本体110の第1開口113aからにおい源までの距離に対して、循環流距離D1が長いと、におい源からの検体は本体110に向けて送風されるが、送風部121から本体110に向けて送風される検体以外の気体(例えば空気)の量も増える。この場合、センサ部112が検出する検体の濃度が低下しやすくなる。そこで、センサ部112に吹きつけられる検体の濃度を、より高くするためには、循環流距離D1を、本体110の第1開口113aからにおい源までの距離に近づけるとよい。
発明者らは、送風部121の吸引量、送風機120との距離、および導入面113cの角度θと、循環流距離D1との関係について、検討を行った。発明者が行った循環流距離D1に関する検討内容と、その結果について説明する。
図3は、循環流距離D1に関する検討を行ったセンサモジュールを模式的に示す断面図である。図3では、説明のため、センサモジュール200の断面の一部のみを図示している。
センサモジュール200は、本体210と、送風機220とを備える。センサモジュール200において、本体210と、送風機220とは、軸Aについて回転させた立体として構成される。例えば、本体210は、円柱の前面側を、円錐形状でくり抜いたような立体として構成される。
本体210は、筐体211と、センサ部212と、導入部213と、流路214とを備える。導入部213は、第1開口213aと、第2開口213bと、導入面213cとを有する。筐体211、センサ部212、導入部213、および流路214の配置および機能は、それぞれ本体110の筐体111、センサ部112、導入部113、および流路114と同様であってよいため、その詳細については説明を省略する。ただし、本体210では、第2開口213bが、円柱形状の筐体211の側面に達している。すなわち、本体210では、筐体211の前面側の底面(筐体111の第1面111aに相当する)全体が、導入面213cとして形成されている。
送風機220は、送風部221を備える。送風部221の機能は、送風部121と同様であってよいため、その詳細については説明を省略する。
循環流距離D1に関する検討において、筐体211の半径Rが25mm、筐体211の第2面211bから送風機220の前面側までの距離Hが50mmのセンサモジュール200について検討を行った。
発明者らは、送風部221の吸引量V[L/min]、送風機220との距離D2[mm]、および導入面213cの角度θ[deg]という3つの条件を変更させた場合の循環流距離D1[mm]について、シミュレーションを行った。具体的には、送風部221の吸引量V[L/min]については、2[L/min]と5[L/min]とのいずれかを選択することにより条件を変更させた。送風機220との距離D2[mm]については、5[mm]と、9[mm]と、15[mm]とのいずれかを選択することにより条件を変更させた。導入面213cの角度θ[deg]については、2[deg]から10[deg]の間で条件を変更させた。
図4は、シミュレーション結果を示す表である。図4に示すように、上述の内容で条件を変更させた場合、循環流距離D1は、ほぼ50[mm]から500[mm]の間で変動した。
図5および図6は、シミュレーション結果を示すグラフである。図5は、送風機220との距離D2が9[mm]である場合における、導入面213cの角度θ[deg]と、循環流距離D1[mm]との関係を示すグラフである。図6は、導入面213cの角度θ[deg]が5[deg]である場合における、送風機220との距離D2[mm]と、循環流距離D1[mm]との関係を示すグラフである。
図4ないし図6に示すように、シミュレーションの結果から、導入面213cの角度θ[deg]が、2≦θ≦10である場合に、循環流距離D1[mm]が、概ね50≦D1≦500の範囲で変動することが理解される。また、シミュレーションの結果から、送風機との距離D2[mm]が、5≦D2≦15である場合に、循環流距離D1[mm]が、概ね50≦D1≦500の範囲で変動することが理解される。
従って、例えばセンサモジュール200のユーザは、センサモジュール200と、においを測定しようとする対象のにおい源との距離に応じて、送風部221の吸引量V[L/min]、送風機220との距離D2[mm]、および導入面213cの角度θ[deg]という3つの条件を適宜変更できる。これにより、ユーザは、循環流距離D1を、本体210の第1開口213aからにおい源までの距離に近づけることができる。例えば、第1開口213aからにおい源までの距離が200[mm]である場合、ユーザは、送風部221の吸引量Vを5[L/min]、送風機220との距離D2を9[mm]、導入面213cの角度θを5[deg]にすることにより、図4に示すように循環流距離D1を210[mm]に設定することができる。循環流距離D1を、本体110の第1開口113aからにおい源までの距離に近づけることにより、より高濃度の検体を含む気体がセンサ部212に吹きかけられるため、センサモジュール100による検体の検出精度を向上させることができる。
また、仮にセンサモジュール100と、におい源との距離が分からない場合であっても、送風部221の吸引量V[L/min]、送風機220との距離D2[mm]、および導入面213cの角度θ[deg]という3つの条件を変更して循環流距離D1[mm]を変えることにより、におい源との距離を推定することもできる。つまり、循環流距離D1[mm]を変えて、センサ部212に検体を検出させた場合に、センサ部212からの出力が最も高くなる距離が、におい源との距離であると推定することができる。
図7は、センサモジュールの他の一例を模式的に示す断面図である。図7に示すセンサモジュール300は、本体110と、送風機320とを備える。本体110の構成は、図1に示す本体110と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
送風機320は、図7に示すように、筐体111の第1面111a側、つまり前面側に配置される。送風機320は、送風部321と、壁部322とを備える。送風部321の構成は、図1を参照して説明した送風部121と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
壁部322は、送風部321の周囲に配される。壁部322は、導入面113cに対向する面を形成する。壁部322は、例えば軸Aに対して垂直な面を形成してよい。この場合、第1開口113aよりも第2開口113bが前面側に位置するため、導入面113cと、壁部322との距離は、第1開口113aから第2開口113bに向かうに従って小さくなる。壁部322は、軸Aを中心にして、全方位に対して対称に形成されていてよい。壁部322は、第2開口113bよりも小さくてもよい。言い換えると、前面視において壁部322の外縁により形成される領域の面積は、第2開口113bが占める面積よりも小さくてよい。すなわち、前面視において、壁部322の外縁は、第2開口113bよりも小さくてよい。
図8は、循環流の一例を模式的に示す図である。図8(A)は、例えば図1に示したような、送風機120が壁部を有さないセンサモジュール100により発生する循環流を示し、図8(B)は、例えば図7で示したような、送風機320が壁部322を有するセンサモジュール300により発生する循環流を示す。図8において、点P2は、第1開口の位置を軸A上に投影した位置を示す。図8(A)と図8(B)とに示す循環流は、送風部の吸引量V、送風機との距離D2、および導入面の角度θについて、同一の条件で再現したものである。
図8に示されるように、センサモジュール300が壁部322を有する場合には、導入面113cに沿って軸Aから遠ざかる方向に流れる検体が、センサモジュール100のように壁部を有しない場合と比較して、より軸Aから離れた位置まで流れる。これにより、壁部322を有するセンサモジュール300により発生する循環流は、壁部を有さないセンサモジュール100と比較して、より大きくなる。つまり、循環流距離D1がより大きくなる。このようにして、壁部322を有するセンサモジュール300によれば、本体110からより離れた位置に配されたにおい源のにおいを検出し得る。
本開示を諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形および修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。すなわち、各構成部等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。例えば、本開示では、センサ部112が筐体111の内部に収容されている構成を例に説明したが、センサ部112が導入部113および流路114に接続されていれば、上記構成に限定されない。
100,200,300 センサモジュール
110,210 本体
111,211 筐体
111a 第1面
111b 第2面
111c 貫通孔
112,212 センサ部
113,213 導入部
113a,213a 第1開口
113b,213b 第2開口
113c,213c 導入面
114,214 流路
120,220,320 送風機
121,221,321 送風部
322 壁部

Claims (5)

  1. 検体中の特定物質を検出可能なセンサ部と、
    前記センサ部に接続される流路と、
    検体を前記流路に導入する導入部と、
    前記導入部に対向し、後方位置する検体を前方に位置する前記導入部送風可能な送風部を有する送風機と、
    を備え、
    前記導入部は、第1開口と、前記第1開口よりも前記送風機側に配され且つ開口面積が大きい第2開口と、前記第1開口および前記第2開口を接続する導入面と、を有し、
    前記送風部は前記第1開口よりも大きく、
    前記導入面は、前記第2開口から前記第1開口に向かって縮径するとともに、検体の一部を前記第1開口から前記送風部の後方まで遠ざかっ再び前記送風部に吸い込まれて循環する循環流を生じさせる面とした
    センサモジュール。
  2. 検体中の特定物質を検出可能なセンサ部と、
    前記センサ部に接続される流路と、
    検体を前記流路に導入する導入部と、
    前記導入部に対向し、前記導入部に検体を送風可能な送風部を有する送風機と、
    前記センサ部を収容するとともに、貫通孔を有する筐体と、
    を備え、
    前記導入部は、第1開口と、前記第1開口よりも前記送風機側に配され且つ開口面積が大きい第2開口と、前記第1開口および前記第2開口を接続する導入面と、を有し、
    前記送風部は前記第1開口よりも大きく、
    前記貫通孔の少なくとも一部は、前記導入部を形成し、
    前記導入面は、前記第2開口から前記第1開口に向かって縮径する
    センサモジュール。
  3. 前記送風部は前記第2開口よりも小さい、請求項1又は2に記載のセンサモジュール
  4. 前記送風機は、前記送風部の周囲に配された、前記導入面に対向する壁部をさらに備える、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のセンサモジュール。
  5. 検体中の特定物質を検出可能なセンサ部と、
    前記センサ部に接続される流路と、
    検体を前記流路に導入する導入部と、
    前記導入部に対向し、前記導入部に検体を送風可能な送風部を有する送風機と、
    を備え、
    前記導入部は、第1開口と、前記第1開口よりも前記送風機側に配され且つ開口面積が大きい第2開口と、前記第1開口および前記第2開口を接続する導入面と、を有し、
    前記送風機は、前記送風部の周囲に配された、前記導入面に対向する壁部を、有し、
    前記送風部は前記第1開口よりも大きく、
    前記壁部は前記第2開口よりも小さいセンサモジュール。
JP2017189808A 2017-09-29 2017-09-29 センサモジュール Active JP6955946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017189808A JP6955946B2 (ja) 2017-09-29 2017-09-29 センサモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017189808A JP6955946B2 (ja) 2017-09-29 2017-09-29 センサモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019066234A JP2019066234A (ja) 2019-04-25
JP6955946B2 true JP6955946B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=66339418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017189808A Active JP6955946B2 (ja) 2017-09-29 2017-09-29 センサモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6955946B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3866554B2 (ja) * 2001-10-24 2007-01-10 株式会社日立製作所 ガス分析装置
JP2006047094A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浮遊アレルゲン検知装置
WO2014022155A1 (en) * 2012-08-02 2014-02-06 3M Innovative Properties Company Portable electronic device and vapor sensor card

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019066234A (ja) 2019-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10286750B2 (en) Apparatus for simultaneously measuring interior temperature and fine dust in vehicle
JP2007147613A (ja) ガスセンサアレー
BRPI0715558A2 (pt) sensor fotoacéstico
WO2015178006A1 (ja) 計測装置、およびこれを用いる計測システム
US20180195946A1 (en) Dust sensor having flow rate control function
US20070288181A1 (en) Method for testing cooling fan and apparatus thereof
JP6955946B2 (ja) センサモジュール
WO2019224996A1 (ja) 電子吹奏楽器
JP7008133B2 (ja) 電子吹奏楽器
JP6269348B2 (ja) ガスセンサ
JPH0737932B2 (ja) ベンチレ−シヨン測定器における検体支持装置
CN110195711B (zh) 离心风扇
JP2002156302A (ja) 圧力センサー
CN110366685A (zh) 电极层分区
JPWO2019021936A1 (ja) センサ素子
JP6419999B1 (ja) 吸気装置
JP2015121413A (ja) 分析基板
JP2020139831A (ja) 検出装置
JP6259677B2 (ja) 点検治具
JP2009236504A (ja) 分析装置
WO2022004590A1 (ja) ガスセンサ
JPH0989701A (ja) 圧力校正装置
US20230408400A1 (en) Gas measuring device and gas measuring method
WO2021039996A1 (ja) ガス給排アダプタ及びガス検出装置
WO2019151203A1 (ja) 吸気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6955946

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150