JP6955379B2 - 鉄道車両用車体 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両用車体に関する。
特許文献1に開示されるように、鉄道車両の中には、側出入口を開閉するドアのスライドをガイドする長尺状のガイドレールに沿って配置されたヒータを備えたものがある。これにより、鉄道車両を寒冷地で運用しても、ドアが凍結して作動しなくなる事態を防止できる。
特開2000−108897号公報
一般に、ガイドレールは沓摺と一体化され、ヒータは沓摺の裏面と台枠とで囲まれた空間内に配置される。乗客が車室に乗り込む際に靴底に着いていた氷雪が沓摺に着くと、その氷雪がヒータで融ける。これにより、上記のとおりドアを円滑に作動させることを可能にするが、融けて出来た水が、沓摺と床板との隙間からヒータが配置されている空間に浸入し、台枠に錆びが生じるおそれがある。
本発明は、台枠が錆びるのを抑制可能な鉄道車両用車体を提供することを目的としている。
本発明の一形態に係る鉄道車両用車体は、側出入口を開閉するドアと、前記側出入口に沿って車両長手方向に延び且つ上方に開放された凹部を有する台枠と、前記側出入口の下縁に沿って配置された沓摺組立体であって、前記凹部を上から閉鎖する沓摺、および、該沓摺の下面に取り付けられて前記凹部に収容される沓摺ヒータを含む、沓摺組立体と、前記沓摺組立体と前記台枠との間に介在し、前記凹部に嵌められて前記凹部の内面を覆い、前記沓摺ヒータを収納する台枠カバー部材と、を備える。
前記構成によれば、沓摺ヒータで融けた水が、沓摺の上面側から下面側へと浸入しても、その水を台枠カバー部材で受けることができる。水が台枠に付着するのを抑止でき、台枠が錆びるのを抑制できる。
本発明によれば、台枠が錆びるのを抑制可能な鉄道車両用車体を提供できる。
実施形態に係る鉄道車両用車体の側面図である。 側出入口の下縁および戸袋の底部を示す平面図である。 側出入口の下縁および戸袋の底部を車両幅方向に見て示す断面図である。 側出入口の下縁周辺を示す斜視断面図である。 側出入口の下縁周辺を車両長手方向に見て示す断面図である。 戸袋の底部を車両長手方向に見て示す断面図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。全図を通じて同一又は対応する要素には同一の符号を付して重複する詳細な説明を省略する。
図1は、実施形態に係る鉄道車両の車体1の側面図である。車体1は、車体1の土台を構成する台枠2、および、車体1の側面を構成する一対の側構体3を有する(図1は、片方の側構体のみ示す)。更に、車体1は、一対の妻構体1aおよび屋根構体1bを有する。
台枠2は、概略水平に延びるように構成されている。より詳細にいえば、台枠2は、側面視で、車両長手方向において上に凸に湾曲しており、車両長手方向中央部から車両長手方向両端部に向かうにつれて下方へと傾斜している(図1は、この傾斜を二点鎖線で誇張して示す)。これにより、車体1の内部に形成された車室に多数の乗客がいても、台枠2が下に撓むのを防ぐことができる。
側構体3には、乗客の乗降に利用される側出入口4が形成されている。車体1は、補強および化粧のため、側出入口4の周縁に取り付けられた側出入口枠5を備える。車体1は、側出入口4を開閉するドア6を備える。側構体3には、側出入口4と車両長手方向に隣接してドア6を収納可能な戸袋7が設けられている。ドア6は、戸袋7に収納されて側出入口4を開放する開放位置と、戸袋7から外に出て側出入口4を閉鎖する閉鎖位置との間で、車両長手方向にスライド自在に側構体3に設けられている。
本実施形態では、2つの側出入口4が、各側構体3の車両長手方向一端部および他端部に配置されている。単なる一例として、本実施形態では、ドア6は、片開き式の引き戸であり、1枚のドア部材で構成されており、1枚のドア部材および1つの戸袋7が、1つの側出入口4と対応している。単なる一例として、本実施形態では、各戸袋7が、対応する側出入口4に対して車両長手方向中央側で、対応する側出入口4と隣接している。ただし、側出入口4の個数および配置は特に限定されない。また、ドア6は両開き式でもよく(2枚のドア部材で構成されてもよい)、戸袋7の側出入口4に対する配置も限定されない。
図2は、側出入口4の下縁および戸袋7の底部を示す平面図、図3は、側出入口4の下縁および戸袋7の底部を示す断面図である。図2および図3に示すように、車体1は、側出入口4の下縁に沿って配置された沓摺組立体10を備える。沓摺組立体10は、沓摺11および沓摺ヒータ12を含む。沓摺11は、車両長手方向に長尺の平板状に形成されている。沓摺ヒータ12は、沓摺11の下面に取り付けられている。台枠2は、沓摺ヒータ12を収納するため、側出入口4に沿って車両長手方向に延びかつ上方に開放された凹部2a(図3を参照)を有しており、沓摺11が上から凹部2aを閉鎖する。沓摺11は、戸袋7の底壁と車両長手方向に近接している。
以下、台枠2の車幅方向側縁部のうち、車両長手方向において側出入口4の下縁を形成または下縁と上下対向する部位を「出入口対応部」といい、車両長手方向において戸袋8の底部を形成または底部と上下対向する部位を「戸袋対応部」という。出入口対応部と戸袋対応部をまとめて「ドア対応部」という。凹部2aは、少なくとも出入口対応部に形成される。本実施形態では、凹部2aが出入口対応部から連続して戸袋対応部まで形成されている。そのため、凹部2aの車両長手方向中央側の端部は戸袋7で閉鎖されている。
寒冷地での運用が想定される場合、車体1は、沓摺ヒータ12の他、側面視で戸袋7と重なるように配置された戸袋ヒータ32(図2を参照)を備える。これらヒータ12,32の発熱で、凍結によるドア6のスライド不能を防止できる。
ドア6のスライドを案内するガイドレール8が、側出入口4の下縁に沿って車両長手方向に延在している。ガイドレール8は、沓摺11の上面に設けられた沓摺レール13、および、戸袋7の底壁に設けられた戸袋レール31で構成される。戸袋レール31は、沓摺レール13と車両長手方向に連続し、沓摺レール13と共に一直線のガイドレール8を構成している。沓摺組立体10には、この沓摺レール13も含まれる。ただし、ガイドレールは、側出入口4の下縁に加えてまたは代えて、側出入口4の上縁に沿って配置されていてもよく、沓摺組立体10から沓摺レール13を省略可能である。
以下、側出入口4の下縁周辺の構造について、概ね組立順序に沿って説明する。
(凹部)
図4は、側出入口4の下縁周辺を示す斜視断面図である。図3および図4に示すように、凹部2aは、車両長手方向に延びる溝状に形成されている。単なる一例として、本実施形態では、台枠2が、ドア対応部において、複数枚(例えば、3枚)の鋼板材を積層することによって構成され、少なくとも最下層の鋼板材を除いた数枚(例えば、上から2枚)の鋼板材に、車両長手方向に長尺の貫通穴が形成されている。これら複数枚の鋼板材の積層により、有底の凹部2aが形成される。沓摺組立体10は、この凹部2aを閉鎖するようにして台枠2の上に重ねられる。
(台枠カバー部材)
車体1は、沓摺組立体10と台枠2との間に介在し、凹部2aに嵌められて凹部2aの内面を覆う台枠カバー部材40を備える。ここで、「凹部2aの内面」には、凹部2aの内底面、および、凹部2aの内底面から上方に延びる内周面が含まれ、内周面の上縁が凹部2aの閉ループ状の上部開口縁を形成する。
台枠カバー部材40は、凹部2aに嵌められるバスタブ部41を有する。バスタブ部41は、底壁42と、底壁42から上方に立設される周壁43とを有する。底壁42が凹部2aの内底面を凹部2aの内側から覆い、周壁43が凹部2aの内周面を凹部2aの内側から覆う。周壁43の平断面は、凹部2aの平断面よりも一回り小さく、バスタブ部41は凹部2aに遊嵌される。この遊嵌により、周壁43と内周面との間のクリアランス量は、底壁42と内底面との間のクリアランス量よりも大きくなっている。周壁43と内周面との間のクリアランス量は、2〜7mm程度である。
台枠カバー部材40は、バスタブ部41の上縁から水平に延びるフランジ部44を有する。フランジ部44は、平面視で閉ループ状に形成され、台枠2の上面(前述の構成例では、最上層の鋼板材の上面)に載置され、それにより台枠カバー部材40が台枠2に支持される。前述のとおり、凹部2aは、戸袋対応部にまで延長されている。台枠カバー部材40の車両長手方向中央側では、フランジ部44が台枠2の戸袋対応部の上面に支持される。
(ドアマスク・床板)
図5は、側出入口4の下縁周辺を車両長手方向に見て示す断面図である。台枠カバー部材40が凹部2aに嵌め込まれて台枠2に支持されている状態で、側出入口枠5の底辺部5aが台枠2に組み付けられる。底辺部5aは、フランジ部44に上から載置される平板部5b、および、平板部5bの車両幅方向外側端部から下方に延びる下垂部5cを有する。平板部5bには、バスタブ部41とフランジ部44とのコーナー(平面視で閉ループ状)と整合するように貫通穴が形成されている。よって、底辺部5aを台枠カバー部材40の上に重ねた状態(沓摺組立体10が取り外されている状態)では、バスタブ部41は上方に開放されている。平板部5bの車両幅方向内側端面は、フランジ部44の車両幅方向内側端面と略面一であり、これら両端面と台枠2の上面との間に車両長手方向に延びる隅肉溶接部81が形成され、底辺部5aおよび台枠カバー部材40が台枠2に接合される。
そして、この平板部5bの上面に床板部材9Aが載置され、床板部材9Aの車両幅方向外側端面と平板部の上面との間に車両長手方向に延びる隅肉溶接部82が形成され、側出入口枠5の底辺部5aが床板部材9Aと接合される。
(戸袋底壁)
図6は、戸袋7の底部を車両長手方向に見て示す断面図である。台枠カバー部材40が台枠2に支持されると、上記のとおり側出入口枠5の底辺部5aが台枠2に組み付けられると共に、戸袋7が構成される。戸袋7は、台枠2の戸袋対応部の上面に設けられる戸袋底壁33、戸袋底壁33の車両幅方向外側縁部またはその近傍から上方に延びる戸袋外側壁34、戸袋底壁33の車両幅方向内側縁部またはその近傍から上方に延びる戸袋内側壁35を含む。戸袋7は、これら壁33〜35で囲まれて開放位置に位置付けられるドア6を収納するドア収納空間を形成する。
なお、戸袋外側壁34および戸袋内側壁35は、台枠2を構成しており、台枠カバー部材40を台枠2に取り付ける前から戸袋対応部として台枠2に一体化されている。なお、戸袋内側壁35の上端は、ドア6の上端よりも下方に位置付けられ、戸袋内側壁35の上縁部には、車両幅方向内側に延びる水平壁が連続している。この水平壁の車両幅方向外側端部には、床板部材9Bを支持する床板受け21が設けられている。なお、この車両では、車室奥の床面の高さが、側出入口4付近の床面の高さよりも一段高い。前述の床板部材9A(図5を参照)と床板部材9Bは別体であり、異なる高さに位置付けられている。
戸袋底壁33は、戸袋対応部の上面に重ねられ、凹部2aおよび台枠カバー部材40が戸袋対応部まで延長して形成あるいは設置されている。戸袋底壁33は台枠カバー部材40が台枠2に取り付けられてから、その上に重ねられるようにして台枠2に組み付けられる。なお、戸袋ヒータ32は、戸袋外側壁34の外側面に固定されている。
(戸袋カバー部材)
戸袋底壁33が設けられ、戸袋7の底部が台枠カバー部材30および戸袋対応部の上に構成されると、戸袋カバー部材50が戸袋7の内底部に嵌められ、それにより、戸袋7の内面の底部が戸袋7のドア収納空間の内側から覆われる。戸袋カバー部材50は、複数部材で構成されており、当該複数部材には、一例として、少なくとも戸袋底壁の内面を上から覆う底カバー51、戸袋外側壁の内面を横から覆う外側カバー52、および、戸袋内側壁の内面を横から覆う内側カバー53が含まれる。底カバー51は、車両幅方向の両端部で上方に折り返されており、外側カバー52および内側カバー53は、この一対の折返し部にドア収納空間の内側から重ねられている。外側カバー52と折返し部との重合部分、および、内側カバー53と折返し部との重合部分は、ネジあるいは接着剤などの接合/締結手段が用いられ、それにより戸袋カバー部材50が構成されている。外側カバー52と折返し部との間の隙間は下方に開口し、内側カバー53と折返し部との間の隙間も下方に開口している。
外側カバー52の上端は、ドア6の外面(氷雪が付着しやすい)と対向する関係上、内側カバー53の上端よりも上方に位置付けられ、戸袋カバー部材50と戸袋外側壁34との間の隙間は、内側のものと比べて上方に配置されている。当該隙間は上方に開放されるが、この隙間は戸袋アンダーカバー36で閉塞される。内側カバー53は、前述の床板受け21の側面に接合されている。内側カバー53の上端面と床板受け21との間の隙間は、戸袋シール材96で封止される。
なお、戸袋ガイドレール31は、戸袋カバー部材50の底カバー51の上面に設置される。戸袋カバー部材50は、台枠2および戸袋7の構成部材と比べて板厚が薄く、戸袋レール32は、上から挿し込まれるボルトで戸袋底壁33に螺合される。
(第1シール材)
台枠カバー部材40は、沓摺組立体10を構成する部材とは別の部材、具体的には、側出入口枠5の底辺部5aおよび戸袋底壁33と当接する。以下、このように台枠カバー部材40と当接する部材であって沓摺組立体10の構成部材とは別の部材を「当接部材」と総称することがある。台枠カバー部材40が台枠2に組み付けられ、また、戸袋7が台枠カバー部材40および台枠2上に構成された状態で、台枠カバー部材40と当接部材との間の隙間を封止する第1シール材91が設けられる。
より具体的には、本実施形態では、水平なフランジ部44が台枠2の上面に載置され、このフランジ部44の上面に水平な平板部5bおよび戸袋底壁33が載置される。その場合、台枠カバー部材40のバスタブ部41とフランジ部44との間のコーナーと、平板部5bの開口端面との間に隙間が形成される。この隙間を埋めるようにして、平板部5bの開口をシール施工の工具アクセス用の開口に利用して、開口の内側から第1シール材91が設けられる。
(沓摺組立体、第2シール材)
第1シール材91が設けられた後、沓摺組立体10が凹部2aを閉鎖するようにして設けられる。沓摺11の車両幅方向両縁部は平板部5bの上に載置される。沓摺11の下面と平板部5bの上面との間にはシート状のガスケット93が介在する。沓摺ヒータ12はバスタブ部41内に収納されており、更に言えば、バスタブ部41が嵌め込まれている凹部2aに収容されている。沓摺11は、上から挿し込まれるボルトで平板部5bに螺合される。沓摺11の側端面は閉ループ状に形成されており、この側端面に沿って第2シール材92が設けられる。この第2シール材92により、沓摺11と平板部5bとの間の隙間が封止される。また、沓摺組立体10の車両長手方向中央側の端部は、戸袋底壁33および戸袋カバー部材50の底カバー51と車両長手方向に近接対向している(突き合わされている)。第3シール材93は、沓摺11と、戸袋底壁33および戸袋カバー部材50との間の隙間も封止する。
(作用)
本発明の一形態に係る鉄道車両用車体1は、側出入口4を開閉するドア6と、側出入口4に沿って車両長手方向に延び且つ上方に開放された凹部2aを有する台枠2と、側出入口4の下縁に沿って配置された沓摺組立体10とを備える。沓摺組立体10は、凹部2aを上から閉鎖する沓摺11、および、沓摺11の下面に取り付けられて凹部2aに収容される沓摺ヒータ12を含む。車体1は、沓摺組立体10と台枠2との間に介在し、凹部2aに嵌められて凹部2aの内面を覆い、沓摺ヒータ12を収納する台枠カバー部材40と、を備える。
沓摺ヒータ12で融けた水は、沓摺11の上面側から下面側へと浸入しても、その水を台枠カバー部材40(本実施形態では、特にそのバスタブ部44)で受けることができる。水が台枠2に付着するのを抑止でき、台枠2が錆びるのを抑制できる。
また、沓摺11の下面側で、台枠カバー部材40と、台枠カバー部材40と当接する当接部材との間の隙間を封止する第1シール材91を備えてもよい。前記構成によれば、第1シール材91により、台枠カバー部材40で受け止めた水が、台枠カバー部材40とこれに当接する部材との間の隙間に浸入して、台枠カバー部材40の他の部材の表面に到達するのを抑止できる。第1シール材91は沓摺11の下面側に設けられているので、乗降時に乗客に踏まれるのを防止できる。よって、第1シール材91の寿命が長くなる。
そして、台枠カバー部材40のバスタブ部44の内空間に開放する排水口45が設けられていてもよい。この排水口45は排水管を介して台枠カバー部材40の外部と連通されていてもよい。この「外部」の一例としては、外気でもよいし、台枠2に形成されて雨水を排水するための台枠ドレン部(不図示)であってもよい。排水可能にしているので、台枠カバー部材40が水で劣化するのを抑制でき、また、バスタブ部41に収納されている沓摺ヒータ12を水から保護できる。
台枠カバー部材40の底壁42は、車両長手方向外側部に向かうにつれて下方に傾斜しており、排水口45は、底壁42のうち車両長手方向外側部に開放されていてもよい。このため、台枠カバー部材40に到達した水は、自重で車両長手方向外側部に向けて流下していく。その先に排水口45が開放されているので、排水性が高い。なお、台枠2は車両長手方向において中央部で上に凸となるように傾斜が付いており、台枠カバー部材40もこの傾斜に倣うように形成する場合は、底壁42に容易に傾斜を付けることが可能となり、台枠2との組付けを簡便に行うことができる。
台枠カバー部材40はどのような材料で成形されてもよいが、隅肉溶接による台枠2との接合のため、台枠2と同様にして鋼板材で成形されてもよい。その場合、受け止めた水で台枠カバー部材40に錆が生じる可能性がある。しかし、その場合にあっても、台枠2と比べれば、台枠カバー部材40の補修容易性あるいは交換容易性は格段に高く、そのため、車体1の長期運用に資する。なお、台枠カバー部材40を交換するには、沓摺組立体10を取り外せばよい。台枠カバー部材40は凹部2aに遊嵌されるので、台枠カバー部材40を台枠2から取り外す作業および台枠2に取り付ける作業を簡便に行うことができる。
第2シール材92が、沓摺11の側端面に沿って設けられてもよい。また、ガスケット93が、沓摺11の下面と当接部材(平板部5b)との間に介在していてもよい。これによれば、沓摺ヒータ12で融けた水は、沓摺11の上面側から下面側へと浸入しようにも、第2シール材92でその浸入を阻まれる。仮に、水が沓摺11の下面側に浸入しても、沓摺11の下面とその下に配置されている平板部5bの上面との間にはガスケット93が介在しているので、水が沓摺11の下面側を通過して行くのを阻止できる。このように、沓摺11外側の水が、台枠2の表面に到達するまでの進入経路に三重のシールを設けているので、台枠2の防錆効果が高い。
沓摺組立体10は、沓摺ヒータ12の維持管理のためもあって、台枠カバー部材40よりも高頻度に取外しおよび再取付けを行う可能性がある。その場合、第3シール材93を破断しさえすれば、第1シール材91の破断、台枠カバー部材40の台枠2からの取外しを伴わずに、沓摺組立体10のみを台枠2から取り外すことができる。維持管理対象の部品以外の部品の取外しといった付帯作業が少なく、沓摺ヒータ12の維持管理作業を簡便に行える。
沓摺組立体10を再取付けする際には、第3シール材93の再施工が必要になる。この場合、施工が不充分であれば、沓摺組立体10と戸袋底壁33との間の継ぎ目に隙間が形成され、ここから水が下方に浸入するおそれがある。本実施形態では、凹部2aおよび台枠カバー部材40が戸袋対応部にまで延長して設けられており、継ぎ目は台枠カバー部材40(特に、そのバスタブ部44)の直上に位置付けられている。したがって、施工が不充分で水の浸入を許したとしても、その水を台枠カバー部材40で受けることができ、台枠2の防錆効果が向上する。
車両の走行中、閉鎖位置にあって車両外観を構成するドア6の外面に氷雪が付着することがある。ドア6が開放位置にスライドしたとき、その氷雪がドア収納空間に落雪する可能性がある。この戸袋7の内底部にも戸袋カバー部材50を設けている。これにより、氷雪あるいは戸袋ヒータ32で融けて出来た水を、戸袋カバー部材50で受けることができ、このような水が台枠2(戸袋対応部)の表面に到達するのを抑止できる。戸袋カバー部材50の底部にも排水口54が形成されており、戸袋カバー部材50で受けた水を排水できる。それにより、戸袋カバー部材50の劣化を防止し、また、ドア6の円滑動作を実現できる。
これまで、実施形態について説明したが、上記構成は本発明の趣旨の範囲内で適宜変更、追加および/または削除可能である。
1 車体
2 台枠
2a 凹部
4 側出入口
6 ドア
7 戸袋
10 沓摺組立体
11 沓摺
12 沓摺ヒータ
33 戸袋底壁
40 台枠カバー部材
50 戸袋カバー部材
91 第1シール材
92 第2シール材

Claims (9)

  1. 側出入口を開閉するドアと、
    前記側出入口に沿って車両長手方向に延び且つ上方に開放された凹部を有する台枠と、
    前記側出入口の下縁に沿って配置された沓摺組立体であって、前記凹部を上から閉鎖する沓摺、および、該沓摺の下面に取り付けられて前記凹部に収容される沓摺ヒータを含む、沓摺組立体と、
    前記沓摺組立体と前記台枠との間に介在し、前記凹部に嵌められて前記凹部の内面を覆い、前記沓摺ヒータを収納する台枠カバー部材と、を備える、鉄道車両用車体。
  2. 前記沓摺の下面側で、前記台枠カバー部材と、前記台枠カバー部材と当接する当接部材との間の隙間を封止する第1シール材を備える、請求項1に記載の鉄道車両用車体。
  3. 前記当接部材が、前記沓摺とは別の部材である、請求項2に記載の鉄道車両用車体。
  4. 前記台枠カバー部材の底壁に開放され、前記台枠カバー部材の内部を前記台枠カバー部材の外部に連通させる排水口を備える、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の鉄道車両用車体。
  5. 前記台枠カバー部材の底壁は、車両長手方向外側部に向かうにつれて下方に傾斜しており、前記排水口は、前記底壁のうち車両長手方向外側部に開放されている、請求項4に記載の鉄道車両用車体。
  6. 前記台枠カバー部材は、前記凹部に遊嵌されている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の鉄道車両用車体。
  7. 前記側出入口と車両長手方向に隣接して設けられた戸袋、を備え、
    前記戸袋が、前記沓摺と車両長手方向に近接対向する戸袋底壁を含み、
    前記凹部および前記台枠カバー部材が前記戸袋の下まで延在し、前記沓摺と前記戸袋底壁との間の継ぎ目が前記台枠カバー部材の直上に位置付けられている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の鉄道車両用車体。
  8. 前記側出入口と車両長手方向に隣接して設けられた戸袋と、
    前記戸袋の内底部に嵌められ、前記戸袋の内面および前記台枠を覆う戸袋カバー部材と、を備える、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の鉄道車両用車体。
  9. 前記沓摺の側端面に沿って設けられた第2シール材を更に備える、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の鉄道車両用車体。
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