JP6955181B2 - 空気冷媒サイクルを用いた冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気冷媒サイクルを用いた冷却装置に関する。
種々の素材や加工品並びに生鮮食料品等を保存するために倉庫等の被冷却室に適用される冷却装置が広く知られている。このような冷却装置にあっては、従来、フロンなどの冷媒を利用していたが、近年、環境保全の観点から空気冷媒を用いた冷却装置が求められている。
空気冷媒を用いた冷却装置として、例えば、特許文献1に示されるように、被冷却室から配管経路内に取り込んだ空気を圧縮する圧縮機と、圧縮機により圧縮された高圧高温の空気を冷却する熱交換器と、熱交換器により冷却された高圧低温の空気を低圧(略1気圧)に膨張させる膨張機と、を備え、膨張機により膨張された超低温の空気を配管経路から被冷却室に供給する開放式の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置がある。
このような開放式の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置にあっては、被冷却室の出入口から流入する外気(大気)や該被冷却室内で作業する作業者の呼気が混入することがあり、これらの外気や呼気により冷却装置内の空気に含まれる水分量が変化するため、冷却装置の配管経路内、特に温度が低い膨張機の下流側で空気中の水分が凝固して霜が形成され、この霜を多く含む超低温の空気が被冷却室に吹出されることがあった。そこで、特許文献1の冷却装置は、膨張機と被冷却室との間に超低温の空気に含まれる水分を捕集する除霜器を設けている。
国際公開第2006/011297号公報(第7頁、第1図)
特許文献1の冷却装置は、空気冷媒サイクル内を循環移動する空気に伴う凝固若しくは昇華した水分、すなわち霜を除霜器によって捕集するものである。しかしながら、この冷却装置の配管経路において空気中の水分が凝固し易い膨張器の下流側では、霜がサイクル内を流動することなく、膨張器の下流側の壁面に付着したまま滞留するため、除霜器で補修することができなかった。このように滞留した霜が経時的に増大し、空気冷媒サイクル内の空気流路を阻害して、吹き出し空気の流れ場に乱れが生じ、膨張機の回転軸を支持する磁気軸受等の運転制御に影響を与えるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、配管内部に付着する霜の影響を受けることなく、長期に亘り安定した冷却運転の制御を維持することのできる空気冷媒サイクルを用いた冷却装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置は、
被冷却室から回収した空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された空気を冷却する熱交換器と、前記熱交換器により冷却された空気を膨張させる膨張機とが配管により接続された空気冷媒サイクルを用いた冷却装置であって、
前記膨張機の下流側の配管部材の内部に向け圧縮空気を噴出させる噴流発生部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、空気冷媒サイクルにおいて低温環境となる膨張機よりも下流側の配管部材の内部に付着した霜を、当該内部に向けて噴出する圧縮空気によって剥離することができるため、冷却運転の制御を維持できる。また、この噴流空気を空気冷媒に混合して冷却することで、空気冷媒の一部として利用できる。
前記圧縮空気は、前記圧縮機で圧縮された空気であることを特徴としている。
この特徴によれば、空気冷媒サイクルの圧縮機で生成される圧縮空気を利用することができる。
前記噴流発生部は、前記膨張機の上流側と該膨張機の下流側とをバイパスする連通部を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、膨張機の上流側の高圧の圧縮空気を、連通部を介し下流側に導出して噴流空気として利用することができる。
前記噴流発生部は、前記連通部を開閉する開閉弁を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、開閉弁を間欠的に開放することで簡便に噴流空気を噴出させることができるとともに、常時は開閉弁を閉塞することで空気冷媒の冷却効率を維持することができる。
前記噴流発生部は、前記配管部材の前記内壁に形成された複数の噴流孔を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、配管部材の内壁に形成された複数の噴流孔から噴出する噴流空気によって、当該内壁に付着した霜を剥離しやすい。
前記配管部材の外壁に、前記複数の噴流孔を外嵌する外嵌部材が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、外嵌部材の内側を介し複数の噴流孔を連通状態にできるため、これらの噴流孔から略同じ圧力の噴流空気を噴出させることができる。
前記配管部材よりも下流側に除霜器が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、噴流発生部により配管部材の内部にて剥離された霜を、配管部材よりも下流側の除霜器にて捕集することができる。
本発明の実施例における空気冷媒サイクルを用いた冷却装置の冷却状態を示す図である。 (a)は、膨張タービンの内部構造を示す断面図であり、(b)は(a)のA矢視図である。 (a)は、除霜器を示す平面視断面模式図であり、(b)は、除霜器を示す側面視断面模式図である。 空気冷媒サイクルを用いた冷却装置のデフロスト状態を示す図である。 空気冷媒サイクルを用いた冷却装置の別形態を示す図である。 変形例における膨張タービンの内部構造を示す断面図である。
本発明に係る空気冷媒サイクルを用いた冷却装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る空気冷媒サイクルを用いた冷却装置につき、図1から図6を参照して説明する。先ず図1の符号1は、本発明の適用された空気冷媒サイクルを用いた冷却装置である。
図1に示されるように、本実施例における冷却装置1は、種々の素材や加工品並びに生鮮食料品等の被冷却物を保存するため空間である被冷却室2に接続される配管系統である。冷却装置1は、被冷却室2から空気を吸い込むとともに、該空気を冷却装置1内で冷却した後、被冷却室2に還元する空気冷媒サイクルを用いた冷却装置である。
より詳しくは、被冷却室2は、外部から作業者が出入り可能な出入口を有しているため、被冷却室2内には、出入口から流入する外気(大気)や該被冷却室内で作業する作業者の呼気が必然的に混入するようになっている。すなわち、冷却装置1内に取り込まれる空気に含まれる水分量が変化する、所謂開放式の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置となっている。尚、この冷却装置1は、系の温度・圧力の違いにより、冷凍用、冷蔵用、空調冷房用等に適用でき、より好適には−55℃以下の超低温域の冷凍システムに適用される。
次に冷却装置1の構造について説明する。冷却装置1は、コンプレッサC(圧縮機)、第1熱交換器3、第2熱交換器4、膨張タービンE(膨張機)、除霜器6を主に備え、これらの機器が後述するように配管及び弁を介し連通可能状態で接続されている。
詳しくは、コンプレッサCの下流側には、配管7aを介して第1熱交換器3の高温側配管3aが接続されている。第1熱交換器3の高温側配管3aの下流側には、配管7bを介して第2熱交換器4の高温側配管4aが接続されており、第2熱交換器4の高温側配管4aの下流側には、配管7cを介して膨張タービンEが接続されており、膨張タービンEの下流側には、配管7eを介して除霜器6が接続されている。また、膨張タービンEよりも上流側の配管7cと、膨張タービンEよりも下流側の配管7eとの間に、膨張タービンEをバイパスして連通する連通路としての連通管7dが設けられている。
除霜器6の下流側には、配管7fを介して入口弁8(切換手段)が接続されており、入口弁8の下流側は、配管7hを介して被冷却室2内の図示しない一方の通気口に接続されている。被冷却室2内の図示しない他方の通気口には、配管7jを介して三方切換弁である出口弁9(切換手段)が接続されており、出口弁9の下流側には、配管7kを介して第2熱交換器4の低温側配管4bが接続されており、第2熱交換器4の低温側配管4bの下流側には、配管7mを介してコンプレッサCに接続されている。また、配管7fは、分岐するバイパス管7nを有し、バイパス管7nは、出口弁9に接続されている。
コンプレッサC及び膨張タービンEは、モータ10により駆動される。このモータ10は、磁気軸受によって非接触状態で支持され同軸上に延びる一対の駆動軸10a,10bを備え、それぞれにコンプレッサCと膨張タービンEとが接続されており、膨張タービンEの上流側の高圧空気により生じる該膨張タービンEの回転動力が、駆動軸10bを介してコンプレッサCの駆動軸10aに伝達されることで、動力回収がなされるように構成されている。
また、モータ10には、空冷用のファン12aにより空気が循環する空冷用循環流路12が接続されており、ファン12a及び空冷用循環流路12により冷却されるようになっている。また、空冷用循環流路12には、空冷用循環流路12内の空気と熱交換するラジエータ13が接続されている。
第1熱交換器3は、本実施例では水冷式の熱交換器であり、コンプレッサCから第2熱交換器4に空気が流れる高温側配管3aと、高温側配管3aとは別系統であり冷却水が循環する低温側配管3bと、を備えており、高温側配管3aと低温側配管3bとの間で熱交換を行うことにより、高温側配管3a内を流れる空気を冷却できるようになっている。尚、ここでいう高温側配管3a及び低温側配管3bとは、第1熱交換器3において熱交換を行う2つの配管の内部を流れる空気を比較したときの高温側、低温側である。
第2熱交換器4は、第1熱交換器3で冷却された空気が流れる高温側配管4aと、被冷却室2からコンプレッサCに空気が流れる低温側配管4bと、を備えており、高温側配管4aと低温側配管4bとで熱交換することで高温側配管4aを流れる空気を冷却できるようになっている。尚、ここでいう高温側配管4a及び低温側配管4bとは、第2熱交換器4において熱交換を行う2つの配管の内部を流れる空気を比較したときの高温側、低温側である。
図2(a)、(b)に示されるように、膨張タービンEは、駆動軸10bを回転駆動するタービン翼21と、このタービン翼21を密封状に外嵌し、タービン翼21を回転させながら送出される空気を順次下流側に導出する筒状部材22と、が主として構成されている。筒状部材22は、下流側に向けて漸次拡径される略円錐台形状の管壁22bを有し、管壁22bの内部を空気が膨張しながら流れるように構成されており、管壁22bの下流側に位置する大径側のフランジ22aが配管7eに接続されている。
また、筒状部材22の略円錐台形状の管壁22bには、該管壁22bの内外を径方向に貫通する小径の噴出孔としての貫通孔23が、周方向に沿って等配且つ、空気の流れ方向すなわち軸方向に沿って本実施例では3列にわたり複数形成されている。なお、これら貫通孔23の配置は、本実施例に限られず、例えば螺旋状に離間して配置されてもよい。
また、筒状部材22の管壁22bには、これら複数の貫通孔23をまとめて外嵌する筒状の外嵌部材24が、管壁22bの外面との間に隙間を形成して密封状に取り付けられている。この外嵌部材24は、周方向に分割されるとともに軸方向の両端の内周部に環状のシール部材25が設けられている。
さらに外嵌部材24の管壁には、該管壁の内外を連通する連通孔24aが形成されるとともに、この連通孔24aに連通する連通管7dの一端側が密封状に接続されている。この連通管7dには、その内部を開閉可能な開閉弁5が介設されており、また図1に示されるように、連通管7dの他端側は、膨張タービンEよりも上流側の配管7cに接続されている。すなわち、連通管7dは、膨張タービンEよりも上流側の圧縮空気を膨張タービンEに通さずに下流側に送出するバイパス管として機能するものである。
上記した筒状部材22に形成された複数の貫通孔23、外嵌部材24、連通管7d及び開閉弁5は、本発明に係る噴流発生部を構成している。
次に、図3(a),(b)に示されるように、除霜器6は、上記した噴流発生部よりも下流側に設けられ、配管7eと配管7fとを接続する箱状のケース6aと、ケース6aを配管7e側の空間と配管7f側の空間とに区画する網目部材6bと、から構成されている。後述するように、膨張タービンEから配管7eを介して配管7fに流れる空気が網目部材6bを通過するときに、該空気に含まれる水分が網目部材6bに霜として吸着するようになっている。なお、本実施例で除霜器6により捕捉される霜とは、空気中の水蒸気が昇華して個体化したものに限られず、空気中の水分が凝固した氷状の個体も含む。
また、除霜器6の周囲には、除霜器6の目詰まりを検知する検知手段14が設けられている。この検知手段14は、除霜器6の網目部材6bよりも上流側に接続される圧力計14aと、網目部材6bよりも下流側に接続される圧力計14bと、圧力計14a,14bとの差圧を計測する差圧計14cと、から構成されており、差圧計14cにより計測される差圧が所定の閾値以上となったときに、除霜器6が目詰まりを生じたものとして検知する。冷却装置1は、検知手段14が除霜器6の目詰まりを検知したときに、除霜器6及び各配管・機器内の霜取りを行うデフロスト運転に切り換えるようになっている。尚、デフロスト運転については、後に詳述する。
また、冷却装置1は、上記したモータ10、入口弁8、出口弁9及び検知手段14等と電気的に接続される図示しない制御部を有しており、当該制御部が、検知手段14より受信した除霜器6の差圧の情報に基づき、モータ10の駆動操作及び弁の開閉操作を行い、冷却運転若しくはデフロスト運転を切換え制御可能に構成されている。
次に、冷却装置1が冷却運転のときの動作について図1に基づいて説明する。尚、以下の説明において、被冷却室2内の庫内空気A1(約1気圧,約−55℃)を基準とし、高圧とは、庫内空気A1と比べて高圧であることを指し、常圧とは、庫内空気A1と略同圧であることを指し、同温とは、庫内空気A1と比べて誤差10℃以内の温度であることを指し、高温、低温とは、同温よりも高温、低温であることを指す。
冷却運転時には、入口弁8が開放され、除霜器6の下流側の配管7fと被冷却室2とが連通されるとともに、出口弁9のバイパス管7n側が閉塞され、被冷却室2と第2熱交換器4の低温側配管4bが連通するように開放される冷却運転用循環流路が形成される。
図1に示されるように、コンプレッサC及び膨張タービンEが駆動すると、コンプレッサCは、配管7m内の常圧高温空気A1’を吸引して圧縮する。コンプレッサCにより圧縮された高圧高温空気A2は、配管7aを通って第1熱交換器3の高温側配管3aに吐出される。
冷却運転時には、第1熱交換器3の低温側配管3b内を冷却水が循環しているため、第1熱交換器3の高温側配管3aに吐出された高圧高温空気A2は、第1熱交換器3の低温側配管3bの冷却水と熱交換され、約2気圧、約45℃の高圧高温空気A3となり、第2熱交換器4の高温側配管4aに吐出される。
第2熱交換器4の高温側配管4aに吐出された高圧高温空気A3は、被冷却室2から第2熱交換器4の低温側配管4bを介してコンプレッサCに吸い込まれる庫内空気A1(約1気圧、約−55℃)と熱交換され、高圧同温空気A4となり、下流側の配管7cを介し膨張タービンEに吐出される。このとき、高圧高温空気A3は、庫内空気A1と熱交換されることで、第2熱交換器4の高温側配管4aの内周面に高圧高温空気A3中に含まれる水分の一部が霜となって付着するため、下流側の配管7cに吐出される高圧同温空気A4に含まれる水分量が減る。一方、約−55℃の庫内空気A1は、高圧高温空気A3と熱交換されることにより、常圧高温空気A1’となって配管7mに流入する。
膨張タービンEに吐出された高圧同温空気A4は、膨張タービンEにより膨張され、常圧低温空気A6となるとともに、該常圧低温空気A6に含まれる水分の一部が霜となって冷気と混在し、配管7e内を流れて除霜器6に吐出される。
また、図2(b)に示されるように、この常圧低温空気A6に含まれる水分の一部が霜Fとなって、膨張タービンEを構成する筒状部材22の管壁22bの内面22cに付着する。ここで、膨張タービンEをバイパスする連通管7dに介設された開閉弁5を開放することで、膨張タービンEよりも上流側の高圧同温空気A4を分岐した高圧の圧縮空気A5が、連通管7dを経て外嵌部材24内に導入され、更に筒状部材22の管壁22bに貫通形成された複数の貫通孔23より、筒状部材22の内方に向けて噴流空気として勢いよく噴出される。このようにすることで、筒状部材22の管壁22bの内面22cに付着した霜Fを剥離することができる。
特に、貫通孔23が筒状部材22の管壁22bに対し略直交方向、すなわち下流側に向けて貫通しているため、この貫通孔23の周囲の内面22cに付着した霜を剥離しやすく、またこのように剥離した霜を起点として更にその周囲、すなわち前述した貫通孔23に隣接する貫通孔23近傍の霜まで広範囲に剥離することができる。
開閉弁5は、図示しない制御ケーブルに接続された制御部によって開閉制御されるものであり、通常運転の常時は閉塞され、所定時間ごとに間欠的に短時間開放される。このようにすることで、大部分の空気冷媒を連通管7dにバイパスさせずに膨張タービンEを通過させることができるため、駆動軸10bの高い駆動効率を維持できる。なお、開閉弁5は必ずしも間欠的に開閉されるものに限られず、例えば膨張タービンEの下流側に圧力計などのセンサを設け、当該センサによって霜の付着を検知した場合に開閉弁5を開放するように制御してもよい。
なお、前述した貫通孔23から噴出される噴流空気は、膨張タービンEを構成する筒状部材22の管壁22bの内面22cに既に付着した霜を剥離させる効果ばかりではなく、内面22cに付着しようとする霜を噴流空気によって吹き飛ばし、すなわち霜の付着を予防する効果も有する。また上述したように、膨張タービンEを構成する筒状部材22の管壁22bに生じた霜が噴流空気によって剥離されるため、膨張タービンEの下流側の常圧低温空気A6には、剥離された霜が混在する。
除霜器6に吐出された常圧低温空気A6は、除霜器6の網目部材6bを通過するときに、該常圧低温空気A6に含まれる霜が網目部材6bに付着し、これにより、常圧低温空気A6よりも水分量の少ない常圧低温空気A7となる。常圧低温空気A7は、配管7fを介し被冷却室2側に吐出される。このように、膨張タービンEにより膨張された常圧低温空気A6に含まれる霜などの水分が除霜器6により除去されるため、被冷却室2に霜が吹き出すことを抑制できる。
除霜器6の下流側に吐出された常圧低温空気A7は、入口弁8を介して被冷却室2に吐出される。被冷却室2に吐出された常圧低温空気A7は、被冷却室2の外部から流入される空気等と混ざることで、約−55℃の庫内空気A1となる。
以上、説明したように、本発明の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置1によれば、膨張機Eの下流側の配管部材である筒状部材22の内部に向け圧縮空気を噴出させる噴流発生部が設けられていることで、空気冷媒サイクルにおいて低温環境となる筒状部材22の内部に付着した霜Fを、当該内部に向けて噴出する圧縮空気によって剥離することができるため、磁気軸受に影響を与えることなく冷却運転の制御を維持できる。また、この噴流空気を空気冷媒に混合して冷却することで、空気冷媒の一部として利用できる。
また、この圧縮空気は、コンプレッサC(圧縮機)で圧縮された空気であることで、空気冷媒サイクルのコンプレッサCで生成される圧縮空気を利用することができる。
また、本発明に係る噴流発生部は、膨張タービンE(膨張機)の上流側と膨張タービンEの下流側とをバイパスする連通部としての連通管7dを有していることで、膨張タービンEの上流側の高圧の圧縮空気を、連通管7dを介し下流側に導出して噴流空気として利用することができる。
更に、噴流発生部は、連通管7dを開閉する開閉弁5を有しているため、開閉弁5を間欠的に開放することで簡便に噴流空気を噴出させることができるとともに、常時は開閉弁5を閉塞することで空気冷媒の冷却効率を維持することができる。
また、噴流発生部は、筒状部材22の内壁に形成された複数の噴流孔としての貫通孔23を有していることで、筒状部材22の内壁に形成された複数の貫通孔23から噴出する噴流空気によって、当該内壁に付着した霜Fを剥離しやすい。
また、筒状部材22の外壁に、複数の貫通孔23をまとめて外嵌する外嵌部材24が設けられていることで、外嵌部材24の内側を介し複数の貫通孔23を連通状態にできるため、これらの貫通孔23から略同じ圧力の噴流空気を噴出させることができる。
更に、筒状部材22よりも下流側に除霜器6が設けられていることで、噴流発生部により筒状部材22の内部にて剥離された霜Fを、筒状部材22よりも下流側の除霜器6にて捕集することができる。
次に、冷却装置1のデフロスト運転について図4に基づいて説明する。前述したように、冷却装置1の冷却運転時において、差圧計14cにより除霜器6の上流側と下流側との差圧が所定の閾値以上となったことを検知したときに、この除霜器6内に一定以上の霜が目詰まりしたものとして、冷却装置1の制御部(図示略)がデフロスト運転に切り換える。
図4に示されるように、デフロスト運転時には、入口弁8が閉塞されることで配管7fが被冷却室2に非連通状態となり、出口弁9のバイパス管7n側が開放されることでバイパス管7nと配管7kとが連通するとともに、出口弁9の配管7jと配管7kとの間が閉塞されることで被冷却室2と第2熱交換器4の低温側配管4bが非連通となるデフロスト運転用循環流路が形成される。
デフロスト運転時におけるコンプレッサC及び膨張タービンEは、冷却運転時の回転速度よりも低い回転速度(例えば3分の1程度)のモータ10で駆動される。コンプレッサCは、配管7m内の空気A11’を吸引して圧縮する。コンプレッサCにより圧縮された空気A21は、冷却運転時の第2熱交換器4の低温側配管4bに比べて、低圧・低温となっており、配管7aを通って第1熱交換器3の高温側配管3aに吐出される。
デフロスト運転時には、空気A21は、熱交換されず高温が保たれた空気A31となり、第2熱交換器4の高温側配管4aに吐出される。第2熱交換器4の高温側配管4aに吐出された空気A31は、第2熱交換器4の低温側配管4bと熱交換されて比較的高温の空気A41となり、膨張タービンEに吐出される。
またデフロスト運転時に開閉弁5を開放してもよく、開放した場合、空気A41の一部を分岐した空気A51が連通管7dに吐出される。これらの空気A41及び空気A51によって、筒状部材22の内壁に残置されたわずかな霜Fを溶かすことができる。
膨張タービンEに吐出された空気A41は、膨張タービンEにより膨張されて空気A61となり、除霜器6に吐出される。尚、膨張タービンEの回移転速度が冷却運転時の回転速度よりも低いため、膨張タービンEにより膨張される空気A61は、冷却運転時に比べて小幅な温度低下となり、すなわち比較的高温となる。この空気A61によって、膨張タービンEを構成する筒状部材22の内面22cに残置された霜を溶かすことができるようになっている。
デフロスト運転時には、除霜器6内に電熱部が接続されたヒータ(図示略)が作動するようになっており、これにより除霜器6内に積もった霜を溶かすことができるようになっている。除霜器6に吐出された空気A61は、ヒータから発せられる熱により温められた除霜器6内の空気と混ざって空気A71となり、下流側の配管7fに吐出される。
尚、図3(a),(b)に示されるように、除霜器6の底面6cは、すり鉢状に形成されており、除霜器6の底面の最下部には、外部と連通する開閉式のドレンバルブ6dが設けられている。これによれば、ヒータにより除霜器6の霜が溶かされ発生した水を、ドレンバルブ6dを介して外部に排出することができるようになっている。
除霜器6の下流側の配管7fに吐出された空気A71は、ヒータの熱により温められるため、第2熱交換器4よりも下流側の所定区間(配管7c、膨張タービンE、配管7e、除霜器6の区間)を流れる空気の温度が、上記した経路を循環するに伴って上昇する。
このように、デフロスト運転時にあっては、膨張タービンEの回移転速度が低いこと、被冷却室2から冷たい空気(庫内空気A1)が入り込まないこと、ヒータが作動すること等の原因により、冷却装置1内の空気の温度が冷却運転時よりも高くなり、冷却装置1内の霜を溶かすことができる。
また、デフロスト運転時には、入口弁8が閉塞されることで配管7gが被冷却室2に非連通状態となり、出口弁9のバイパス管7n側が開放されることでバイパス管7nと配管7kとが連通するとともに、出口弁9の配管7jと配管7kとの間が閉塞されることで被冷却室2と第2熱交換器4の低温側配管4bが非連通となるデフロスト運転用循環流路が形成される。すなわち、デフロスト運転時には、除霜器6内を温めるヒータの熱により温められた空気A71が吐出されるため、他の部位に比べて霜が発生しやすい第2熱交換器4よりも下流側の所定区間(配管7c、膨張タービンE、配管7e、除霜器6、配管7fの区間)を流れる空気を早く温めることができる。尚、上記したデフロスト運転によって、配管系内の温度が上昇しているため、デフロスト運転の終了後は、配管7f、バイパス管7n及び配管7kを開放するとともに、被冷却室2側を閉塞した状態のまま、配管系内の温度が下がるまでの一定時間冷却運転を行い、一定時間の経過後、被冷却室2側を開放すると好ましい。このようにすることで、被冷却室2内の温度上昇を防ぐことができる。
なお、図5に示されるように、第2熱交換器4の高温側配管4aと膨張タービンE及び連通管7dとの間に補助除霜器16を設けてもよい。これによれば、補助除霜器16により高温側配管4aから膨張タービンEに流れる高圧同温空気A4に含まれる水分を霜として捕集できるため、膨張タービンEから除霜器6に流れる常圧低温空気A6に含まれる水分量をさらに少なくできる。尚、補助除霜器16の構造は、上記した除霜器6と同様であるため説明を省略する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、圧縮空気を噴出させる噴流孔として、筒状部材22の管壁22bを径方向に貫通する貫通孔23が形成されているが、これに限らず例えば、噴出孔の変形例として図6に示されるように、筒状部材22の管壁22bの内面22cに、外嵌部材24の内部に連通した噴出ノズル26が配設されてもよく、この噴出ノズル26の噴出口27を内面22cに沿って若しくは内面22cに向けて、噴流空気を噴出させるようにしてもよい。この場合、筒状部材22内部の流れ場を乱さないために、噴出ノズル26を管壁22bの内面22cから極力突出させずに平坦形状が好ましい。
1 冷却装置
2 被冷却室
3 第1熱交換器
4 第2熱交換器
5 開閉弁(噴流発生部)
6 除霜器
7d 連通管(連通部、噴流発生部)
8 入口弁
9 出口弁
10 モータ
10a,10b 駆動軸
14 検知手段
21 タービン翼
22 筒状部材(配管部材)
22b 管壁
22c 内面
23 貫通孔(噴流孔、噴流発生部)
24 外嵌部材(噴流発生部)
26 噴出ノズル
27 噴出口
C コンプレッサ(圧縮機)
E 膨張タービン(膨張機)

Claims (6)

  1. 被冷却室から回収した空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された空気を冷却する熱交換器と、前記熱交換器により冷却された空気を膨張させる膨張機とが配管により接続された空気冷媒サイクルを用いた冷却装置であって、
    前記膨張機の下流側の配管部材の内部に向け圧縮空気を噴出させる噴流発生部が設けられ、前記噴流発生部は、前記配管部材の内壁に形成された複数の噴流孔を有していることを特徴とする空気冷媒サイクルを用いた冷却装置。
  2. 前記圧縮空気は、前記圧縮機で圧縮された空気であることを特徴とする請求項1に記載の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置。
  3. 前記噴流発生部は、前記膨張機の上流側と該膨張機の下流側とをバイパスする連通部を有していることを特徴とする請求項2に記載の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置。
  4. 前記噴流発生部は、前記連通部を開閉する開閉弁を有していることを特徴とする請求項3に記載の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置。
  5. 前記配管部材の外壁に、前記複数の噴流孔を外嵌する外嵌部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置。
  6. 前記配管部材よりも下流側に除霜器が設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の空気冷媒サイクルを用いた冷却装置。
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