JP6954804B2 - パイロット形電磁弁 - Google Patents

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本発明は、パイロット形電磁弁に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、パイロット形電磁弁のボディには、スプール弁体を往復動可能に収容する弁孔が形成されている。ボディには、弁孔にそれぞれ連通する供給ポート、出力ポート、及び排出ポートがスプール弁体の軸線方向においてこの順に並んで形成されている。また、ボディにおけるスプール弁体の一端部側には、パイロット圧作用室が設けられている。さらに、パイロット形電磁弁は、ソレノイド部への電力の供給によってパイロット圧作用室にパイロット流体を供給するパイロット弁部を備えている。そして、パイロット圧作用室にパイロット流体が供給されることにより、スプール弁体が弁孔内を一端側から他端側へ移動する。
弁孔の内周面において、供給ポートと出力ポートとの間には第1弁座が設けられるとともに、出力ポートと排出ポートとの間には第2弁座が設けられている。スプール弁体の外周面には、第1弁座に着座して供給ポートと出力ポートとの間をシールする第1シール部が設けられている。また、スプール弁体の外周面には、第2弁座に着座して出力ポートと排出ポートとの間をシールする第2シール部が設けられている。
そして、例えば、ソレノイド部への電力の供給が行われて、パイロット弁部によってパイロット圧作用室にパイロット流体が供給されると、スプール弁体が弁孔内を一端側から他端側へ移動して、第1シール部が第1弁座から離間するとともに第2シール部が第2弁座に着座する。これにより、供給ポートと出力ポートとが連通するとともに出力ポートと排出ポートとの連通が遮断され、供給ポートから供給された圧縮流体が弁孔及び出力ポートを介してエアシリンダ等の流体圧機器に供給される。
また、例えば、ソレノイド部への電力の供給が停止して、パイロット弁部によるパイロット圧作用室へのパイロット流体の供給が行われなくなると、スプール弁体が弁孔内を他端側から一端側へ移動して、第1シール部が第1弁座に着座するとともに第2シール部が第2弁座から離間する。これにより、供給ポートと出力ポートとの連通が遮断されるとともに出力ポートと排出ポートとが連通し、供給ポートから弁孔及び出力ポートを介した流体圧機器への圧縮流体の供給が行われなくなる。そして、出力ポートから弁孔及び排出ポートを介して外部に圧縮流体が排出される。
特開2016−114095号公報
このようなパイロット形電磁弁において、出力ポートに圧縮流体が残っている状態で作業者が流体圧機器のメンテナンスを行うと、メンテナンス中に流体圧機器が誤動作する虞や、圧縮流体が噴出する危険性があるため、作業者は、出力ポートから弁孔及び排出ポートを介して外部に圧縮流体が確実に排出された状態で、メンテナンスを行う必要がある。よって、スプール弁体が、弁孔内において、供給ポートと出力ポートとの連通が遮断されるとともに出力ポートと排出ポートとが連通した状態となる位置に存在することを確実に検出することが望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、スプール弁体が、弁孔内において、供給ポートと出力ポートとの連通が遮断されるとともに出力ポートと排出ポートとが連通した状態となる位置に存在することを確実に検出可能なパイロット形電磁弁を提供することにある。
上記課題を解決するパイロット形電磁弁は、ボディと、前記ボディに形成されるとともにスプール弁体を往復動可能に収容する弁孔と、前記弁孔にそれぞれ連通するとともに前記スプール弁体の軸線方向においてこの順に並んで前記ボディに形成される供給ポート、出力ポート、及び排出ポートと、前記ボディにおける前記スプール弁体の一端部側に設けられるパイロット圧作用室と、ソレノイド部への電力の供給によって前記パイロット圧作用室にパイロット流体を供給するパイロット弁部と、前記弁孔の内周面において前記供給ポートと前記出力ポートとの間に設けられる第1弁座と、前記弁孔の内周面において前記出力ポートと前記排出ポートとの間に設けられる第2弁座と、前記スプール弁体に設けられるとともに前記第1弁座に着座して前記供給ポートと前記出力ポートとの間をシールする第1シール部と、前記スプール弁体に設けられるとともに前記第2弁座に着座して前記出力ポートと前記排出ポートとの間をシールする第2シール部と、を有するパイロット形電磁弁であって、前記スプール弁体の移動に伴って前記軸線方向に移動する移動部材を有する位置検出スイッチを備え、前記位置検出スイッチは、前記移動部材が前記軸線方向に移動することによりスイッチング動作を行い、前記第1シール部が前記第1弁座から離間しており、前記第2シール部が前記第2弁座に着座している状態から、前記スプール弁体が、前記第1シール部が前記第1弁座に着座する方向へ移動する際の、前記第1シール部が前記第1弁座に着座するまでのストロークを第1ストロークとし、前記第2シール部が前記第2弁座から離間するまでのストロークを第2ストロークとすると、前記第2ストロークは前記第1ストローク以上であり、前記第2シール部が前記第2弁座から離間すると同時に前記位置検出スイッチのスイッチング動作が行われる。
上記パイロット形電磁弁において、前記第1シール部が前記第1弁座に着座しており、前記第2シール部が前記第2弁座から離間している状態では、前記スプール弁体と前記移動部材とが前記軸線方向で離間しており、前記第1シール部が前記第1弁座に着座しており、前記第2シール部が前記第2弁座から離間している状態から、前記スプール弁体が、前記第2シール部が前記第2弁座に着座する方向へ移動して、前記第1シール部が前記第1弁座から離間すると同時に、前記スプール弁体が前記移動部材に当接した状態で前記移動部材が前記スプール弁体の移動に伴って移動し、前記位置検出スイッチのスイッチング動作が行われるとよい。
この発明によれば、スプール弁体が、弁孔内において、供給ポートと出力ポートとの連通が遮断されるとともに出力ポートと排出ポートとが連通した状態となる位置に存在することを確実に検出可能なパイロット形電磁弁を提供することができる。
実施形態におけるパイロット形電磁弁の断面図。 パイロット形電磁弁の断面図。 パイロット形電磁弁の断面図。 出力ポートの圧力、位置検出スイッチのオンオフ、及びソレノイド部のオンオフの関係を示すグラフ。
以下、パイロット形電磁弁を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。パイロット形電磁弁は、エアシリンダ等の流体圧機器に圧縮空気等の圧縮流体を供給して流体圧機器の駆動を制御するものである。
図1、図2及び図3に示すように、パイロット形電磁弁10のボディ11は、長四角ブロック状の弁ボディ12と、弁ボディ12の長手方向の一端側に連結される第1連結ブロック13と、弁ボディ12の長手方向の他端側に連結される第2連結ブロック14と、を有している。
弁ボディ12には、スプール弁体15を往復動可能に収容する弁孔16が形成されている。弁ボディ12には、供給ポート17、出力ポート18、及び排出ポート19が形成されている。供給ポート17、出力ポート18、及び排出ポート19は、弁孔16にそれぞれ連通するとともにスプール弁体15の軸線方向においてこの順に並んで弁ボディ12に形成されている。本実施形態のパイロット形電磁弁10は、3ポート電磁弁である。
弁孔16の内周面において、供給ポート17と出力ポート18との間には、第1弁座21が設けられている。また、弁孔16の内周面において、出力ポート18と排出ポート19との間には、第2弁座22が設けられている。第1弁座21及び第2弁座22は、弁孔16の内周面の一部を形成する環状である。
また、弁孔16は、供給ポート17に連通するとともに第1弁座21とは反対側に位置する弁孔16の一端部を形成する第1孔部16aを有している。さらに、弁孔16は、排出ポート19に連通するとともに第2弁座22とは反対側に位置する弁孔16の他端部を形成する第2孔部16bを有している。第1弁座21、第2弁座22、第1孔部16a、及び第2孔部16bの内径は同じである。
スプール弁体15には、スプール弁体15の軸線方向において互いに離間する第1弁部15a、第2弁部15b、及び第3弁部15cを有している。第1弁部15aは、第1孔部16a内に配置されている。第2弁部15bは、第2孔部16b内に配置されている。第3弁部15cは、弁孔16内において、供給ポート17と排出ポート19との間である弁孔16の中央部に配置されている。第1弁部15a、第2弁部15b、及び第3弁部15cの外径は同じである。
スプール弁体15は、第1弁部15aと第3弁部15cとを連結する第1軸部15dと、第2弁部15bと第3弁部15cとを連結する第2軸部15eと、を有している。第1軸部15d及び第2軸部15eの外径は同じである。第1弁部15a、第2弁部15b、及び第3弁部15cの外径は、第1軸部15d及び第2軸部15eの外径よりも大きい。
スプール弁体15は、第1弁部15aにおける第1軸部15dとは反対側の端面から突出する柱状の第1突出部15fを有している。第1突出部15fは、スプール弁体15の軸線方向の一端部である。また、スプール弁体15は、第2弁部15bにおける第2軸部15eとは反対側の端面から突出する柱状の第2突出部15gを有している。第2突出部15gは、スプール弁体15の軸線方向の他端部である。第1突出部15f及び第2突出部15gの外径は同じである。第1突出部15f及び第2突出部15gの外径は、第1弁部15a、第2弁部15b、及び第3弁部15cの外径よりも小さく、且つ第1軸部15d及び第2軸部15eの外径よりも大きい。
スプール弁体15には、第1弁座21に着座して供給ポート17と出力ポート18との間をシールする第1シール部としての第1スプールパッキン31が設けられている。第1スプールパッキン31は、環状のゴム製であるとともに第3弁部15cの外周面に装着されている。第1スプールパッキン31は、第3弁部15cの外周面における第1軸部15d寄りに配置されている。
スプール弁体15には、第2弁座22に着座して出力ポート18と排出ポート19との間をシールする第2シール部としての第2スプールパッキン32が設けられている。第2スプールパッキン32は、環状のゴム製であるとともに第3弁部15cの外周面に装着されている。第2スプールパッキン32は、第3弁部15cの外周面における第2軸部15e寄りに配置されている。
第1連結ブロック13には、第1孔部16aに連通する第1収容室23が形成されている。第1収容室23には、板状の第1ピストン24が往復動可能に収容されている。第1ピストン24は、スプール弁体15の第1突出部15fの端面に取り付けられている。第1ピストン24の外周面にはリップパッキン24aが装着されている。リップパッキン24aは、第1ピストン24と第1収容室23との間をシールする。そして、第1ピストン24により第1収容室23にパイロット圧作用室25が区画されている。よって、ボディ11は、ボディ11におけるスプール弁体15の一端部側に設けられるパイロット圧作用室25を有している。
第2連結ブロック14には、第2孔部16bに連通する第2収容室26が形成されている。第2収容室26には、環状の第2ピストン27が往復動可能に収容されている。第2ピストン27は、スプール弁体15の第2突出部15gの外周面に取り付けられている。第2突出部15gは、第2ピストン27を貫通している。また、第2収容室26には、付勢ばね28が収容されている。付勢ばね28は、第2突出部15gの周囲に配置されるとともに、スプール弁体15の軸線方向において第2ピストン27と第2収容室26の底壁との間に介在されている。付勢ばね28は、第2ピストン27を第1収容室23に向けて付勢する。
第1弁部15aの外周面には、第1弁部15aと第1孔部16aとの間をシールするシール部材29aが装着されている。シール部材29aは、環状のゴム製である。そして、シール部材29aによって、供給ポート17から第1孔部16aを介した第1収容室23への圧縮流体の洩れが規制されている。
第2弁部15bの外周面には、第2弁部15bと第2孔部16bとの間をシールするシール部材29bが装着されている。シール部材29bは、環状のゴム製である。そして、シール部材29bによって、排出ポート19から第2孔部16bを介した第2収容室26への圧縮流体の洩れが規制されている。
パイロット形電磁弁10は、パイロット弁部40を有している。本実施形態のパイロット形電磁弁10は、パイロット弁部40が一つ設けられた所謂シングルパイロット型である。パイロット弁部40は、パイロット圧を制御するソレノイド部41を備えている。パイロット弁部40は、ソレノイド部41への電力の供給が行われて、ソレノイド部41がオン状態となることで開弁するとともに、ソレノイド部41への電力の供給が停止されて、ソレノイド部41がオフ状態となることで閉弁する公知の電磁弁である。
ボディ11には、供給ポート17とパイロット圧作用室25とを連通するパイロット供給流路30が形成されている。パイロット弁部40は、パイロット供給流路30上に設けられている。そして、パイロット弁部40が開弁すると、供給ポート17からパイロット供給流路30を介したパイロット圧作用室25への圧縮流体(パイロット流体)の供給が許容されるとともに、パイロット弁部40が閉弁すると、供給ポート17からパイロット供給流路30を介したパイロット圧作用室25への圧縮流体の供給が遮断される。よって、パイロット弁部40は、ソレノイド部41への電力の供給によってパイロット圧作用室25にパイロット流体を供給する。本実施形態のパイロット形電磁弁10は、供給ポート17に供給された圧縮流体をパイロット圧作用室25に供給する内部パイロット式である。
パイロット形電磁弁10は、位置検出スイッチ50を備えている。位置検出スイッチ50は、ケーシング51を有している。ケーシング51は、第2連結ブロック14における弁ボディ12とは反対側の端面に取り付けられている。ケーシング51における第2連結ブロック14側の端壁には、貫通孔51aが形成されている。
第2連結ブロック14には、第2収容室26と貫通孔51aとを連通する連通孔14aが形成されている。スプール弁体15の第2突出部15gの先端部は、連通孔14aに挿通されている。
位置検出スイッチ50は、スプール弁体15の移動に伴ってスプール弁体15の軸線方向に移動する移動部材52を有している。移動部材52は、柱状であるとともにケーシング51内において、移動部材52の軸線方向がスプール弁体15の軸線方向に一致した状態で延びている。移動部材52におけるスプール弁体15側の端部は、貫通孔51aを介して連通孔14a内に突出している。そして、移動部材52におけるスプール弁体15側の端面とスプール弁体15の第2突出部15gの先端面とは互いに当接可能である。
移動部材52の外周面には、板状のフランジ53が二つ設けられている。両フランジ53は、移動部材52の軸線方向に対して直交する方向に延びている。両フランジ53におけるスプール弁体15側の面には、可動接点54がそれぞれ設けられている。
ケーシング51の内面には、両フランジ53にそれぞれ設けられた可動接点54に対して、移動部材52の軸線方向で対向配置される固定接点55を有する支持板56がそれぞれ突出している。各フランジ53の可動接点54は、対向配置される固定接点55各々に対して、スプール弁体15とは反対側に位置している。
位置検出スイッチ50は、移動部材52をスプール弁体15に向けて付勢するスイッチ用付勢ばね57を有している。スイッチ用付勢ばね57は、ケーシング51内において、移動部材52におけるスプール弁体15とは反対側の端部とケーシング51の底壁との間に介在されている。ケーシング51の底壁とは、ケーシング51における貫通孔51aが形成された端壁とは反対側に位置する壁である。
両可動接点54は、移動部材52がスイッチ用付勢ばね57の付勢力によってスプール弁体15に向けて移動すると、両固定接点55に同時に接触するようになっている。位置検出スイッチ50は、移動部材52がスプール弁体15に向けて移動して、両可動接点54が両固定接点55に接触することによりオン状態となり、移動部材52がスプール弁体15とは反対側に向けて移動して、両可動接点54が両固定接点55から離間することによりオフ状態となる。よって、位置検出スイッチ50は、移動部材52が軸線方向に移動することによりスイッチング動作を行う。
図1に示すように、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座している状態から、スプール弁体15が、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座する方向へ移動する際の、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座するまでのストロークを第1ストロークS1とする。また、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座している状態から、スプール弁体15が、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座する方向へ移動する際の、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間するまでのストロークを第2ストロークS2とする。このとき、第2ストロークS2が第1ストロークS1よりも大きくなるように、第3弁部15cに対する第1スプールパッキン31及び第2スプールパッキン32の装着位置や第1弁座21及び第2弁座22の形成位置が予め設定されている。
また、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座している状態から、スプール弁体15が、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座する方向へ移動する際の、両可動接点54が両固定接点55に接触するまでのストロークを第3ストロークS3とする。このとき、第2ストロークS2と第3ストロークS3とが同じになるように、両可動接点54及び両固定接点55の配置位置や第3弁部15cに対する第2スプールパッキン32の装着位置、さらには、第2弁座22の形成位置が予め設定されている。
したがって、スプール弁体15が、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座する方向へ移動すると、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間すると同時に両可動接点54が両固定接点55に接触し、位置検出スイッチ50がオン状態となる。よって、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間すると同時に位置検出スイッチ50のスイッチング動作が行われる。
図2に示すように、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間している状態から、スプール弁体15が、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座する方向へ移動する際の、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座するまでのストロークを第4ストロークS4とする。また、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間している状態から、スプール弁体15が、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座する方向へ移動する際の、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間するまでのストロークを第5ストロークS5とする。このとき、第5ストロークS5が第4ストロークS4よりも大きくなるように、第3弁部15cに対する第1スプールパッキン31及び第2スプールパッキン32の装着位置や第1弁座21及び第2弁座22の形成位置が予め設定されている。
また、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間している状態では、スプール弁体15の第2突出部15gの先端面と移動部材52におけるスプール弁体15側の端面とが軸線方向で離間している。
第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間している状態から、スプール弁体15が、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座する方向へ移動する際の、第2突出部15gの先端面が移動部材52の端面に当接するまでのストロークを第6ストロークS6とする。このとき、第6ストロークS6が第5ストロークS5よりも僅かに小さくなるように、第3弁部15cに対する第1スプールパッキン31の装着位置や第1弁座21の形成位置、さらには、両可動接点54及び両固定接点55の配置位置や移動部材52の長さが予め設定されている。
したがって、スプール弁体15が、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座する方向へ移動すると、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間すると同時に、第2突出部15gの先端面が移動部材52に当接した状態で移動部材52がスプール弁体15の移動に伴って移動し、両可動接点54が両固定接点55から離れる。その結果、位置検出スイッチ50がオフ状態となる。よって、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間すると同時に、位置検出スイッチ50のスイッチング動作が行われる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ソレノイド部41への電力の供給が行われて、ソレノイド部41がオン状態となると、パイロット弁部40が開弁し、供給ポート17からパイロット供給流路30を介したパイロット圧作用室25への圧縮流体の供給が許容される。すると、パイロット圧作用室25内の圧力が付勢ばね28の付勢力に打ち勝って、第1ピストン24が第2収容室26に向けて移動する。これにより、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間している状態から、スプール弁体15が、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座する方向へ移動する。
このとき、図2に示すように、第5ストロークS5が第4ストロークS4よりも大きいため、スプール弁体15が第5ストロークS5分移動すると、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間するとともに、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座する。これにより、供給ポート17と出力ポート18とが連通するとともに出力ポート18と排出ポート19との連通が遮断され、供給ポート17から供給された圧縮流体が弁孔16及び出力ポート18を介して流体圧機器に供給される。
また、第6ストロークS6が第5ストロークS5よりも僅かに小さい。このため、スプール弁体15が第5ストロークS5分移動して、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間すると同時に、第2突出部15gの先端面が移動部材52に当接した状態で移動部材52がスプール弁体15の移動に伴って移動し、両可動接点54が両固定接点55から離れ、位置検出スイッチ50がオフ状態となる。したがって、供給ポート17から供給された圧縮流体が弁孔16及び出力ポート18を介して流体圧機器に供給されることに同期して、位置検出スイッチ50がオン状態からオフ状態となる。
図4に示すように、作業者は、ソレノイド部41がオン状態であり、位置検出スイッチ50がオフ状態となる時点P1を確認することにより、スプール弁体15が、弁孔16内において、供給ポート17と出力ポート18とが連通するとともに出力ポート18と排出ポート19との連通が遮断された状態となる位置に存在することを確実に検出可能となる。
ソレノイド部41への電力の供給が停止されて、ソレノイド部41がオフ状態となると、パイロット弁部40が閉弁し、供給ポート17からパイロット供給流路30を介したパイロット圧作用室25への圧縮流体の供給が遮断される。すると、付勢ばね28の付勢力によって、第2ピストン27が第1収容室23に向けて移動する。これにより、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間しており、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座している状態から、スプール弁体15が、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座する方向へ移動する。
このとき、図1に示すように、第2ストロークS2が第1ストロークS1よりも大きいため、スプール弁体15が第2ストロークS2分移動すると、図3に示すように、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間するとともに、第1スプールパッキン31が第1弁座21に着座する。これにより、供給ポート17と出力ポート18との連通が遮断されるとともに出力ポート18と排出ポート19とが連通し、供給ポート17から弁孔16及び出力ポート18を介した流体圧機器への圧縮流体の供給が行われなくなる。そして、出力ポート18から弁孔16及び排出ポート19を介して外部に圧縮流体が排出される。
また、第2ストロークS2と第3ストロークS3とが同じであるため、スプール弁体15が第2ストロークS2分だけ移動すると、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間すると同時に両可動接点54が両固定接点55に接触し、位置検出スイッチ50がオン状態となる。したがって、出力ポート18から弁孔16及び排出ポート19を介して外部に圧縮流体が排出されることに同期して、位置検出スイッチ50がオフ状態からオン状態となる。
図4に示すように、作業者は、ソレノイド部41がオフ状態であり、位置検出スイッチ50がオン状態となる時点P2を確認することにより、スプール弁体15が、弁孔16内において、供給ポート17と出力ポート18との連通が遮断されるとともに出力ポート18と排出ポート19とが連通した状態となる位置に存在することを確実に検出可能となる。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)第2ストロークS2が第1ストロークS1よりも大きく、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間すると同時に位置検出スイッチ50のスイッチング動作が行われる。これによれば、作業者は、スプール弁体15が、弁孔16内において、供給ポート17と出力ポート18との連通が遮断されるとともに出力ポート18と排出ポート19とが連通した状態となる位置に存在することを確実に検出可能となる。
(2)スプール弁体15が、第2スプールパッキン32が第2弁座22に着座する方向へ移動して、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間すると同時に、スプール弁体15が移動部材52に当接した状態で移動部材52がスプール弁体15の移動に伴って移動し、位置検出スイッチ50のスイッチング動作が行われる。これによれば、作業者は、スプール弁体15が、弁孔16内において、供給ポート17と出力ポート18とが連通するとともに出力ポート18と排出ポート19との連通が遮断された状態となる位置に存在することを確実に検出することができる。
(3)本実施形態のパイロット形電磁弁10を用いれば、作業者は、例えば、流体圧機器のメンテナンスを、出力ポート18から弁孔16及び排出ポート19を介して外部に圧縮流体が確実に排出された状態で行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 実施形態において、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間すると同時に、位置検出スイッチ50のスイッチング動作が行われなくてもよい。
・ 実施形態において、第2ストロークS2が第1ストロークS1と同じであってもよい。要は、第2ストロークS2は第1ストロークS1以上であればよい。
・ 実施形態において、第5ストロークS5が第4ストロークS4と同じであってもよい。要は、第5ストロークS5は第4ストロークS4以上であればよい。
・ 実施形態において、位置検出スイッチ50は、第2スプールパッキン32が第2弁座22から離間すると同時に、両可動接点54が両固定接点55から離間して、位置検出スイッチ50がオフ状態となる構成であってもよい。
・ 実施形態において、位置検出スイッチ50は、第1スプールパッキン31が第1弁座21から離間すると同時に、両可動接点54が両固定接点55に接触して、位置検出スイッチ50がオン状態となる構成であってもよい。
・ 実施形態において、第1シール部として、スプール弁体15とは別部材の第1スプールパッキン31を用いずに、例えば、第3弁部15cの一部が第1シール部になっていてもよい。
・ 実施形態において、第2シール部として、スプール弁体15とは別部材の第2スプールパッキン32を用いずに、例えば、第3弁部15cの一部が第2シール部になっていてもよい。
・ 実施形態において、弁ボディ12に、出力ポート及び排出ポートが二つずつ形成されていてもよい。要は、パイロット形電磁弁10は、スプール弁体15の軸線方向において、第1排出ポート、第1出力ポート、供給ポート、第2出力ポート、及び第2排出ポートがこの順に並んで弁ボディ12に形成されている5ポート電磁弁であってもよい。
・ 実施形態において、位置検出スイッチ50の具体的な構成は、特に限定されるものではなく、例えば、近接スイッチや光電センサを用いたものであってもよい。
・ 実施形態において、供給ポート17とは別の外部から供給された圧縮流体をパイロット圧作用室25に供給する外部パイロット式であってもよい。
・ 実施形態において、パイロット形電磁弁10は、一対のパイロット弁部40が搭載された所謂ダブルパイロット型であってもよい。
10…パイロット形電磁弁、11…ボディ、15…スプール弁体、16…弁孔、17…供給ポート、18…出力ポート、19…排出ポート、21…第1弁座、22…第2弁座、31…第1シール部としての第1スプールパッキン、32…第2シール部としての第2スプールパッキン、25…パイロット圧作用室、40…パイロット弁部、41…ソレノイド部、50…位置検出スイッチ、52…移動部材。

Claims (2)

  1. ボディと、
    前記ボディに形成されるとともにスプール弁体を往復動可能に収容する弁孔と、
    前記弁孔にそれぞれ連通するとともに前記スプール弁体の軸線方向においてこの順に並んで前記ボディに形成される供給ポート、出力ポート、及び排出ポートと、
    前記ボディにおける前記スプール弁体の一端部側に設けられるパイロット圧作用室と、
    ソレノイド部への電力の供給によって前記パイロット圧作用室にパイロット流体を供給するパイロット弁部と、
    前記弁孔の内周面において前記供給ポートと前記出力ポートとの間に設けられる第1弁座と、
    前記弁孔の内周面において前記出力ポートと前記排出ポートとの間に設けられる第2弁座と、
    前記スプール弁体に設けられるとともに前記第1弁座に着座して前記供給ポートと前記出力ポートとの間をシールする第1シール部と、
    前記スプール弁体に設けられるとともに前記第2弁座に着座して前記出力ポートと前記排出ポートとの間をシールする第2シール部と、を有するパイロット形電磁弁であって、
    前記スプール弁体の移動に伴って前記軸線方向に移動する移動部材を有する位置検出スイッチを備え、
    前記位置検出スイッチは、前記移動部材が前記軸線方向に移動することによりスイッチング動作を行い、
    前記第1シール部が前記第1弁座から離間しており、前記第2シール部が前記第2弁座に着座している状態から、前記スプール弁体が、前記第1シール部が前記第1弁座に着座する方向へ移動する際の、前記第1シール部が前記第1弁座に着座するまでのストロークを第1ストロークとし、前記第2シール部が前記第2弁座から離間するまでのストロークを第2ストロークとすると、前記第2ストロークは前記第1ストローク以上であり、
    前記第2シール部が前記第2弁座から離間すると同時に前記位置検出スイッチのスイッチング動作が行われることを特徴とするパイロット形電磁弁。
  2. 前記第1シール部が前記第1弁座に着座しており、前記第2シール部が前記第2弁座から離間している状態では、前記スプール弁体と前記移動部材とが前記軸線方向で離間しており、
    前記第1シール部が前記第1弁座に着座しており、前記第2シール部が前記第2弁座から離間している状態から、前記スプール弁体が、前記第2シール部が前記第2弁座に着座する方向へ移動して、前記第1シール部が前記第1弁座から離間すると同時に、前記スプール弁体が前記移動部材に当接した状態で前記移動部材が前記スプール弁体の移動に伴って移動し、前記位置検出スイッチのスイッチング動作が行われることを特徴とする請求項1に記載のパイロット形電磁弁。
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