JP2019094815A - ダイアフラムポンプの再起動装置及び同再起動装置を備えたダイアフラムポンプ - Google Patents

ダイアフラムポンプの再起動装置及び同再起動装置を備えたダイアフラムポンプ Download PDF

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【課題】ダイアフラムポンプが停止したときに、より確実に再起動させる装置。【解決手段】流体圧力源と、流体圧力源及びダイアフラムポンプの第1及び第2駆動室15、16の一方の駆動室に連通され、該一方の駆動室が所定圧力以下となったときに流体源からの流体圧力を通す開放位置となる第1常閉弁38と、第1常閉弁及び他方の駆動室に連通され、他方の駆動室が所定圧力以下となったときに第1常閉弁を通された流体圧力を通す開放位置となる第2常閉弁40と、駆動流体切換え弁装置18の第1及び第2加圧室24、26の一方と第2常閉弁40とに連通された第3常閉弁42であって、第1及び第2常閉弁38、40がともに開放位置となり、流体源からの流体圧力が第3常閉弁42にかけられたときに開放されて該第1及び第2加圧室の該一方を大気に連通させる第3常閉弁とを有する。【選択図】図2

Description

本発明はダイアフラムポンプに関し、特に、ダイアフラムポンプが稼働中に停止した時に自動的に再起動させるための再起動装置及び同再起動装置を備えたダイアフラムポンプに関する。
ダイアフラムポンプの代表的な形式としては、水平方向で右終点位置と左終端点位置の間を往復動可能とされた往復動ロッドと、該往復動ロッドの左右端に取り付けられた左及び右のダイアフラムと、該左及び右のダイアフラムによってそれぞれ画定される左及び右の駆動室とを備え、この左及び右の駆動室に対して交互に駆動用加圧空気を供給排出することによりそれら左及び右の駆動室の容積を交互に増減するように左及び右のダイアフラムを左右に撓ませ、左及び右のダイアフラムによってそれぞれ左及び右の駆動室から仕切られている左及び右のポンプ室の容積を増減し、それにより該ポンプ室に流体を吸引排出する形式のものである。
このような形式のものでは左及び右の駆動室に駆動用加圧空気を交互に供給するために切換え弁が設けられるが、その代表的な切換え弁としてはスプールを用いたものがある。この切換え弁は、左右に往復動可能とされたスプールの両端面に面するように設けられた左及び右の加圧室を有し、これら左及び右の加圧室を交互に減圧することにより、当該スプールを右及び左に変位させて、駆動用加圧空気を左及び右の駆動室に供給する位置となるようにされている。
しかし、このようなスプール形式の切換え弁では、スプールが左右の位置の中央位置で止まり、左右の両方の駆動室への加圧空気供給を阻止し、このためダイアフラムポンプの動きが停止してしまうことがある。このようになった場合、左右いずれか一方の加圧室に自動的に加圧空気を供給し、又は、一方の加圧室を大気に連通することによりスプールを中央位置から変位させて、ダイアフラムの稼働を再開させる再起動装置が開発されている。
例えば、特開2002−188576(特許文献1)には、駆動用加圧空気切換え弁のスプールがダイアフラムポンプの左右両方の駆動室への駆動用加圧空気の供給を阻止する中央位置(阻止位置)で停止してしまい、ダイアフラムポンプが停止してしまったときに、駆動室の圧力が次第に大気に漏れて減圧することに基づき、切換え弁のスプールの一方の端面に面する加圧室に加圧状態の駆動室の圧力を通すように作用し、それにより、スプールを動かし、ダイアフラムの稼働を再開するようにした弁装置が開示されている。
特開2002−221161(特許文献2)は、ダイアフラムポンプ内部に、両端面が左右の駆動室に臨むように設定されたバランシングバルブを設け、ダイアフラムポンプが停止状態になると左右の駆動室の圧力がバランスして、バランシングバルブが切換え弁のスプールの一方の端面に隣接した加圧室を大気に連通する中立位置となり、それによりスプールの左右の端面に掛かる圧力に差を生じさせてスプールを動かし、ダイアフラムの稼働を再開するようにした再起動装置を開示している。
しかし、上述した形式のダイアフラムポンプの再起動装置では、ダイアフラムポンプが停止しても再起動操作を行わないことが多々あることが確かめられている。これは再起動装置の構造的複雑さに起因するのではないかと考えられる。
特開2002−188576 特開2002−221161
本願発明者はダイアフラムポンプの再起動装置のそのような問題を解決するために当該再起動装置の構造を単純にしたものを発明し特許出願した(特願2016-213308)。この出願に係る再起動装置は、流体圧力源及びダイアフラムポンプの第1及び第2駆動室の一方の駆動室に連通され、該一方の駆動室が所定圧力以上となったときに加圧流体源からの流体圧力を通す開放位置となる第1常閉弁と、第1常閉弁及び他方の駆動室に連通され、該他方の駆動室が所定圧力以上となったときに第1常閉弁を通された流体圧力を通す開放位置となる第2常閉弁と、駆動流体切換え弁の第1及び第2加圧室の一方と第2常閉弁とに連通された第3常閉弁であって、第1及び第2常閉弁がともに開放位置となり、加圧流体源からの流体圧力が当該第3常閉弁にかけられたときに開放されて該第1及び第2加圧室の該一方を大気に連通させる第3常閉弁とを有する構造となっている。ダイアフラムポンプが正常に作動しているときは、該ダイアフラムポンプの第1及び第2駆動室が交互に加圧(ON)・減圧(OFF)され該第1及び第2常閉弁の一方が開放されるときは他方が閉止されるので加圧流体源からの流体圧力が第3常閉弁にかかることはなく再起動装置は作動しない。これに対し、駆動流体切換え弁が中立位置で止まってしまった場合には、駆動流体源からの駆動流体が駆動流体切換え弁を通しリークして両駆動室に供給されて該両駆動室がともに一定以上に加圧された状態となる。このため、再起動装置の第1及び第2常閉弁はそれら駆動室が加圧されてことに基づき開放位置となり第3常閉弁を開放位置として再起動操作を生じさせる。
この再起動装置は3つの常閉弁を直列に接続した比較的単純なものとなっており、上述の従来の再起動装置における問題を大幅に解消することを可能としている。しかし、この出願に係る再起動装置を備えるダイアフラムポンプでは、駆動流体切換え弁、従ってダイアフラムポンプが正常に作動している状態にあるにも拘わらず、再起動装置が再起動動作をしてしまい、当該ダイアフラムポンプの円滑なポンプ動作を阻害することがあることが分かった。
本願発明者はその原因究明に努めた結果、次の点に主要な原因があるのではないかという考えに至った。すなわち、この再起動装置では駆動流体切換え弁が中立位置になったときに、その直前に減圧(OFF)状態にあった駆動室が中立位置となった駆動流体切換え弁内をリークしてくる駆動流体により徐々に加圧されて両駆動室が上記所定圧力以上になるのをまって再起動を開始するようにしており、駆動流体切換え弁が中立位置になったことを敏感に感知するようにするためには上記所定圧力をなるべく低く設定する必要がある。一方、上述のように当該ダイアフラムポンプが正常に作動しているときは第1及び第2駆動室が交互に加圧(ON)・減圧(OFF)とされ、減圧される駆動室からの排気はダイアフラムポンプの排気口に接続される排気管をとおして大気に排出される。この排気管には外部への騒音を低減するためにサイレンサが組み込まれている。排気には駆動流体切換え弁で使われる潤滑油などの微粒子が含まれ、これがダイアフラムポンプの使用とともに経時的にサイレンサにつまりを生じさせ、排気路の流路抵抗が次第に増大する。このため、排気管を通しての排気速度が次第に遅くなり、加圧(ON)状態だった駆動室からの減圧速度が遅くなり、その結果として、両方の駆動室がともに上述の所定圧力以上になることが生じ両方の駆動室が同時に高圧状態となり、これによりダイアフラムポンプが正常に作動している状態にあるにも拘わらず、再起動装置が再起動動作を起こしてしまい、当該ダイアフラムポンプの円滑なポンプ動作を阻害する要因になっていると考えられる。
本願発明者はこのような点の解消を可能とするダイアフラムポンプの再起動装置及び該再起動装置を備えたダイアフラムポンプを提供することを目的としている。
すなわち、本発明は、
第1及び第2終点位置の間で往復動可能とされた往復動ロッド、
該往復動ロッドの両端に取り付けられた第1及び第2ダイアフラム、及び
該第1及び第2ダイアフラムによってそれぞれ画定される第1及び第2駆動室、
を備えるポンプ駆動部と;
駆動流体源と該ポンプ駆動部との間に接続された駆動流体切換え弁であって、
駆動流体源からの駆動流体の該第1及び第2駆動室への駆動流体供給を制限した状態で駆動流体が該駆動流体切換え弁を通り該第1及び第2駆動室内へリークするのを可能とするとともに該第1及び第2駆動室内の駆動流体が該駆動流体切換え弁を通り外部へリークするのを可能とする中立位置から、該中立位置の一方の側に変位して第1位置となることにより駆動流体を該第1駆動室に供給するとともに第2駆動室を大気に連通することにより該往復動ロッドが該第1終点位置に向けて動き、該中立位置の他方の側に変位して第2位置となることにより駆動流体を該第2駆動室に供給するとともに第1駆動室を大気に連通することにより該往復動ロッドが該第2終点位置に向けて動くようにするためのスプール、及び
該スプールの両端面が面する第1及び第2加圧室、
を備え、該往復動ロッドが該第1及び第2終点位置に達した時にそれぞれ該第2及び第1加圧室の圧力が放出されて、該第1及び第2加圧室の圧力差が生じ、それにより該スプールが該第1及び第2位置の間に変位されるようになされている駆動流体切換え弁装置と;
を有するダイアフラムポンプであって、
該ダイアフラムポンプの稼働中に該スプールが該中立位置で止まったときにその直前まで加圧されていた該第1及び第2駆動室のうちの一方の駆動室内の駆動流体が駆動流体切換え弁を通って大気へリークして該一方の駆動室内の圧力が漸減し、該第1及び第2駆動室の他方が駆動室が該駆動流体切換え弁を通してリークしてくる駆動流体により漸増するようになされているダイアフラムポンプにおいて、該ダイアフラムポンプが稼働中に該スプールが該中立位置で停止して該ダイアフラムポンプの稼働が停止したときに該ダイアフラムポンプを再起動するためのダイアフラムポンプ再起動装置であって、
流体圧力源及び該第1及び第2駆動室の一方の駆動室に連通され、該一方の駆動室が所定圧力以下となることに伴い該流体圧力源からの流体圧力を通す開放位置となる第1常閉弁(ここでの「常閉弁」との用語は「該一方の駆動室が所定圧力以下」という状態を示す圧力信号が生じたときに「開放位置」となりそれ以外の時は中立位置にある弁を意味する)と、
該第1常閉弁及び該第1及び第2駆動室の他方の駆動室に連通され、該他方の駆動室が所定圧力以下となることに伴い該第1常閉弁を通された該流体圧力を通す開放位置となる第2常閉弁(ここでの「常閉弁」との用語は「該他方の駆動室が所定圧力以下」という状態を示す圧力信号が生じたときに「開放位置」となりそれ以外の時は中立位置にある弁を意味する)と、
該第1及び第2加圧室の一方と該第2常閉弁とに連通された第3常閉弁であって、該第1及び第2常閉弁がともに開放位置となり、該流体圧力源からの流体圧力が該第3常閉弁にかけられることに伴い解放されて該第1及び第2加圧室の該一方を大気に連通させる第3常閉弁と
を有するダイアフラムポンプ再起動装置を提供する。
このダイアフラムポンプ再起動装置では、ダイアフラムポンプが稼働中に駆動流体切換え弁のスプールが中立位置で止まった場合、それまで加圧状態にあった駆動室内の圧力が漸減し、それまでほぼ大気圧状態にあった他方の駆動室内の圧力が漸増するのを利用し、両駆動室が所定圧力以下になることに伴い第1及び第2常閉弁が開放位置となるようにし、それにより第3常閉弁を通して一方の加圧室を大気に連通させることによりスプールを中立位置から動かしそれにより当該ダイアフラムポンプを再起動させるものであり、特許文献1及び2に開示されたものに比べて簡単な構造となっている。この簡単な構造のためと考えられるが、特許文献1及び2に開示されたものに比べて、稼働中に駆動流体切換え弁のスプールが中立位置で止まってしまうことにより停止したダイアフラムポンプをより確実に再起動させることができることが確認されている。
またこのダイアフラムポンプ再起動装置では、上述した特願2016-213308に係るダイアフラムポンプが有していたダイアフラムポンプの円滑なポンプ動作を阻害する要因を無くすことを可能とする。すなわち、上述の特許出願に係るダイアフラムポンプ再起動装置では第1及び第2常閉弁はそれぞれの対応する駆動室からの圧力が所定以上になったときに当該常閉弁が開放位置となるようにしていたために、駆動流体切換え弁の切換えに伴ってそれまで加圧されていた駆動室が大気に排気され同駆動室の減圧が行われるときに排気流路の流路抵抗が大きくなっていて排気速度が遅く同駆動室の減圧が進まないうちに他方の駆動室の加圧が進み、両駆動室が同時に所定圧以上になってしまい、このために第1及び第2常閉弁が共に開放位置となり、結果として第3常閉弁が開放位置となり再起動操作が開始されるという誤動作が生じていたのに対して、本発明に係る再起動装置の第1及び第2常閉弁は所定圧力以下になったときに開放位置となるようなものとしており、上述の出願に係る再起動装置での誤作動が生じないように設定することが容易となった。
より具体的には、該第2常閉弁と該第3常閉弁とを連通する連通路が外気へ連通して該連通路内の圧力を減圧するための減圧用路を有しており、該第3常閉弁は該連通路を介してかけられる該第1及び第2常閉弁を通しての該流体圧力源からの流体圧力により該開放位置とされるようにすることができる。
ダイアフラムポンプが正常に稼働している状態では、第1及び第2常閉弁が交互に開閉動作を繰り返すが、第2常閉弁が開放位置になったときには加圧流体が第3常閉弁にかかるので、それが繰り返されると該第3常閉弁にかかる圧力が次第に蓄積され、第1及び第2常閉弁が交互に開閉しダイアフラムポンプが正常に稼働している状態であるにもかかわらず第3常閉弁が開放位置となり、ダイアフラム再起動装置が誤作動してしまう可能性があるが、減圧用路を設けることによりそのような誤作動を開扉することが可能となる。
具体的には、該連通路を該第2常閉弁と該第3常閉弁とを接続するパイプにより構成し、該減圧用路は該パイプと該第2常閉弁及び該第3常閉弁の少なくとも一方との接続部に設けるようにすることができる。
該流体圧力源はそれからの圧力が第3常閉弁を開放位置にするようにものであればよく、ダイアフラムポンプの駆動流体源を該流体圧力源として併用することができる。
本発明はまた、上述のダイアフラムポンプ再起動装置を備えるダイアフラムポンプを提供する。
以下、本発明に係るダイアフラムポンプ再起動装置及びそれを備えるダイアフラムポンプの実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る再起動装置を備えたダイアフラムポンプの要部を示す断面図であり、ダイアフラムポンプの駆動流体切換え弁のスプールが右側の終端位置にあり、右側の駆動室に駆動流体が供給されると共に左側の駆動室が大気へ連通され、右側のダイアフラムが外側に膨れるように撓み、左側のダイアフラムが内側に撓んでいる状態を示している断面図である。 図2は第1図のダイアフラムポンプの断面図であるが、ダイアフラムポンプの稼働中に、駆動流体切換え弁のスプールが左右中間位置の中立位置となり、駆動流体の左右の第1及び第2駆動室への駆動流体供給が制限された状態で、駆動流体が駆動流体切換え弁を通り第1及び第2駆動室内へリークするとともにダイアフラムポンプの外部へもリークして、その直前に減圧されていた左側の第1駆動室が次第に加圧され、右側の第2駆動室が次第に減圧された状態を示している。 図3は第3常閉弁、それに接続される連通路(パイプ)及び連通路と第3常閉弁との間に設けられるスリット入り座金との関係を示す斜視図である。
図示のように、本発明に係るダイアフラムポンプ10は、図で見て左右に往復動可能とされた往復動ロッド12の左右両端に取り付けられた第1及び第2(図で見て左側及び右側)ダイアフラム13、14によって画定された第1(左側)駆動室15及び第2(右側)駆動室16を備えるポンプ駆動部17と、第1及び第2駆動室15、16に図示しない駆動流体源(通常はエアポンプ)からの駆動流体(加圧空気)を交互に供給する駆動流体切換え弁18とを有する。
第1及び第2ダイアフラム13、14の外側にそれぞれ図示しないポンプ室が設けられており、往復動ロッド12の往復動に伴って生じる第1及び第2ダイアフラム13、14のたわみによってポンプ室の容積を増減し、流体を吸引排出するようになっている。
駆動流体切換え弁18は、弁ハウジング20内で往復動可能とされたスプール22を有する。スプール22は、図1に示す右側(第2)終端位置にあるときは、図中において矢印で示すように、駆動流体源からの駆動流体を第2駆動室16に通すと共に第1駆動室15を大気に通すようになっている。図示の例では、大気への排気路はポンプ駆動部17の中央を通るようにされている。スプール22は図1に示す右側(第2)終端位置から左方に動いて左側(第1)終端位置へ可動である。弁ハウジング20は駆動流体を受け入れる入口20a、第1及び第2駆動室へ駆動流体を吐出する吐出口20b、20c及び大気に連通する排気口20dを有しており、スプール22が第2(右側)終端位置となった状態では、駆動流体を第2駆動室16に通すと共に第1駆動室15を大気に連通し、スプール22が第1(左側)終端位置となった状態では、駆動流体を第1駆動室15に通すと共に第2駆動室16を大気に連通するようになっている。図示の例では、スプール22は中央ランド部22a、左ランド部22b、右ランド部22cを備えており、弁ハウジング20内に固定されている筒状部材23内に摺動可能に収納されており、該筒状部材23内で左右に摺動することにより各ランド部22a〜22cが筒状部材23に設けられているポート23aを適宜開閉することにより、第1及び第2駆動室15、16に対する駆動流体の供給・排出を行うようになっている。右ランド部22cからは右方に延びる延長部22dが設けられ、延長部22dにはばね材からなるデテント部材22eが取り付けられており、該デテント部材22eは、スプール22が中立位置(中央位置)をそれぞれ左右に越えることに伴い該スプール22を当該スプール行程の左端位置(第1位置)及び右端位置(第2位置)に付勢するようになっている。
駆動流体切換え弁18は、スプール22の第1端面(図示の例では左ランド部22bの左側端面)が臨む第1加圧室24と、スプール22の第2端面(右ランド部の右側端面)が臨む第2加圧室26とを有している。第1及び第2加圧室24、26はそれぞれポンプ駆動部17内に設けられている第1(左側)排気弁28と第2排気弁30を介してそれぞれ第1駆動室15及び第2駆動室16に連通されており、図1の状態になったときには第1(左側)ダイアフラム13のセンタープレート32が第1排気弁28を押し込んで開放状態とし第1加圧室24の加圧空気が大気に連通されている第1(左側)駆動室15に放出され、大気に連通されていない第2加圧室26よりも低圧になり、スプール22が図1の第2位置(右側位置)から左方に変位する。スプール22が第1位置(左側位置)に達すると上記と逆に第2加圧室26が第2排気弁30及び第2駆動室16を介して大気に連通され、スプール22は第2位置(右側位置)に向かう。このようにしてスプールが第1及び第2位置の間に変位することにより第1及び第2駆動室15、16は駆動流体を交互に受けると共に交互に大気に連通されてポンプ駆動部17の往復動ロッド12が第1終端位置と第2終端位置の間で動いて、当該ダイアフラムポンプ10は正常に稼働する。
図2は、駆動流体切換え弁18のスプール22が第1及び第2位置の中間の中立位置で停止した状態を示す。この状態では、第1及び第2駆動室15、16への駆動流体の供給及び大気への排気は制限される状態となるが、駆動流体は、細い矢印で示すように、駆動流体切換え弁18を介して第1及び第2駆動室15、16へリークすると共に大気へもリークするようになる。
この状態では、本発明に係るダイアフラムポンプ再起動装置36が作動する。すなわち、本発明に係るダイアフラム再起動装置36は、上述の駆動流体源及び第1駆動室15に連通され、第2駆動室15が所定圧力以下となったときに開放されて駆動流体源からの流体圧力を通す第1常閉弁38と、第1常閉弁38及び第1駆動室16に連通され、第1駆動室16が所定圧力以下となったときに開放されて第1常閉弁38を通された流体圧力を通す第2常閉弁40と、第2加圧室26と第2常閉弁40とに連通され、第1及び第2常閉弁38、40が解放されて第1及び第2常閉弁38、40を通された流体圧力の作用を受けて開放位置されて第2加圧室26を大気に連通させる第3常閉弁42とを有する。
このダイアフラムポンプ再起動装置36においては、ポンプ駆動部17が正常に稼働しているときは、駆動流体切換え弁18がその切換え動作を行った直ぐ後にその直前まで減圧(OFF)状態にあった第1又は第2駆動室に駆動流体の供給が行われ、従って該駆動室に連通されている第1常閉弁38又は第2常閉弁40に対して該駆動室からかけられる圧力は上記所定圧力以上となって該常閉弁は中立位置とされ、このため本発明に係る再起動装置が再起動動作を開始することはなく当該ダイアフラムポンプの正常な稼働が維持される。
これに対して、駆動流体切換え弁18が上述の中立位置となりポンプ駆動部17が停止しまった場合は次のようになる。第1及び第2駆動室15、16に対する駆動流体の動きは上述のように駆動流体切換え弁18を介してのリークによるものである。従ってそのような状態になる直前に減圧状態にあった駆動室は徐々に増圧し、一方、また直前に加圧状態にあった駆動室は徐々に減圧するようになり、このため第1及び第2駆動室がともに駆動流体源から駆動流体を直接的に受けたときの圧力よりも低圧となる状態が生じ、それが上記所定圧力以下になることに伴い第1及び第2常閉弁38、40が開放位置となり、その結果第3常閉弁が開放位置となって再起動動作が行われる。
上述のように、特願2016-213308の発明に係る再起動装置では当該ダイアフラムポンプが正常に稼働している最中に再起動装置が起動してしまい円滑なポンプ作動が損なわれることが生じていた。これはこの出願の発明における再起動装置の第1及び第2常閉弁が、それぞれに関係した駆動室がともに所定圧力以上になることに基づき再起動動作が生じるようにしていたことに起因する。すなわち、ダイアフラムポンプの使用により経時的に排気路の流路抵抗が大きくなることがあり、駆動流体切換え弁が切換え動作を行っても加圧状態にあった駆動室の排気が即座にはおこなわれずに両駆動室が高圧状態になってしまい、これに基づき再起動装置の第1及び第2常閉弁が開放状態となり、その結果として第3常閉弁が開放状態とされ、当該ダイアフラムポンプが正常に稼働しているにも関わらず再起動装置が作動してしまうことが生じていたためである。本発明では再起動装置の第1及び第2常閉弁がそれぞれに関係する駆動室が所定圧力以下になることに伴い再起動の動作を行うようにしているため、該所定圧力を駆動室が上述の排気路の流路抵抗のために同時に高圧になるときのある直以下に設定することにより再起動装置の誤作動を開扉することが可能となる。上記特許出願に係る再起動装置においては駆動室が同時に高圧になるよりも高い圧力を第1及び第2常閉弁を開放位置とする所定圧力として設定することは可能であるが、駆動流体切換え弁18による切換えが行われる直前の減圧(OFF)状態にあった駆動室がそのような高圧の状態になるには時間を要するので再起動の感度が悪くなり、その点で本発明に係る再起動装置は感度良く再起動を生じさせるものとすることができる。
本発明にかかるダイアフラムポンプ再起動装置36は、図2に示すように、第2常閉弁40と第3常閉弁42とを連通する連通路44に同連通路44内の圧力を外気に連通して連通路44内の圧力を減圧するための減圧用路46を有している。具体的には、図3に示すように、連通路44は第2及び第3常閉弁40、42の間に接続されるパイプ44aにより作られるが、パイプ44aはそれを第3常閉弁42に接続する断面六角形の管継手44bの雄ネジ部44cを第3常閉弁42に設けられているネジ穴42aにねじ込んで第3常閉弁42に接続される。雄ネジ部44cの周りにはスリット44d付きの座金44eが取り付けられ、管継手44bの雄ネジ部44cが第3常閉弁42のネジ穴42aにねじ込まれてパイプ44aが第3常閉弁42に接続された状態では、管継手44bと第3常閉弁42との間に挟着された座金44eのスリット44d及びネジ穴42aと雄ネジ部44cとの間にできる隙間を介してパイプ44a(連通部44)内部を外部に連通する減圧用路46が形成されるようになっている。
ダイアフラムポンプ10が正常に稼働している状態では、上述のように第1及び第2常閉弁38、40が交互に開閉動作を繰り返すが、第2常閉弁40が開放位置になったときには同第2常閉弁内に残留する駆動流体が第3常閉弁42にかかる。従って、それが繰り返されると第2常閉弁40内の駆動流体圧力が次第に蓄積され、第1及び第2常閉弁38、40が交互に開閉してダイアフラムポンプが正常に稼働している状態であるにもかかわらず第3常閉弁42が開放位置となり、ダイアフラム再起動装置36が誤作動してしまう可能性があるが、減圧用路46を設けることによりそのような誤作動を回避することが可能となる。減圧用路46は従って、第1及び第2常閉弁38、40が同時に開放位置とされ駆動流体圧力が第3常閉弁42にかけられるときに、その圧力による第3常閉弁42の開放位置への動きを阻害しないような流路抵抗を有するようなものとされる。
以上、本発明の一実施形態としてのダイアフラムポンプ再起動装置36を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1常閉弁は駆動流体供給源以外の他の加圧流体源に連通させるようにすることができる。また、第1常閉弁38を第2駆動室16ではなく第1駆動室15に、第2常閉弁40を第1駆動室15ではなく第2駆動室16に連通させるようにすることができる。更に、第3常閉弁42は第2加圧室26ではなく、第1加圧室24に連通させることもできる。
ダイアフラムポンプ10
往復動ロッド12
第1ダイアフラム13
第2ダイアフラム14
第1駆動室(図で見て左側の駆動室)15
第2駆動室(右側の駆動室)16
ポンプ駆動部17
駆動流体切換え弁18
弁ハウジン20
スプール弁22
中央ランド部22a
左ランド部22b
右ランド部22c
延長部22d
デテント部材22e
筒状部23
ポート23a
第1加圧室24
第2加圧室26
第1排気弁28
第2排気弁30
センタープレート32
ダイアフラムポンプ再起動装置36
第1常閉弁38
第2常閉弁40
第3常閉弁42
ネジ穴42a;
連通路44
パイプ44a;
管継手44b
雄ネジ部44c
スリット44d
座金44e
減圧用路46

Claims (5)

  1. 第1及び第2終点位置の間で往復動可能とされた往復動ロッド、
    該往復動ロッドの両端に取り付けられた第1及び第2ダイアフラム、及び
    該第1及び第2ダイアフラムによってそれぞれ画定される第1及び第2駆動室、
    を備えるポンプ駆動部と;
    駆動流体源と該ポンプ駆動部との間に接続された駆動流体切換え弁装置であって、
    駆動流体源からの駆動流体の該第1及び第2駆動室への供給を阻止すると共に該第1及び第2駆動室を大気から遮断するための中立位置から、該中立位置の一方の側に変位して第1位置となることにより駆動流体を該第1駆動室に供給するとともに第2駆動室を大気に連通することにより該往復動ロッドが該第1終点位置に向けて動き、該中立位置の他方の側に変位して第2位置となることにより駆動流体を該第2駆動室に供給するとともに第1駆動室を大気に連通することにより該往復動ロッドが該第2終点位置に向けて動くようにするためのスプール、及び
    該スプールの両端面が面する第1及び第2加圧室、
    を備え、該往復動ロッドが該第1及び第2終点位置に達した時にそれぞれ該第2及び第1加圧室の圧力が放出されて、該第1及び第2加圧室の圧力差が生じ、それにより該スプールが該第1及び第2位置の間に変位されるようになされている駆動流体切換え弁装置と;
    を有するダイアフラムポンプにおいて、該ダイアフラムポンプが稼働中に該スプールが該中立位置で停止して該ダイアフラムポンプの稼働が停止したときに再起動するためのダイアフラムポンプ再起動装置であって、
    流体圧力源及び該第1及び第2駆動室の一方の駆動室に連通され、該一方の駆動室のゲージ圧が所定圧力以下となることに伴い該流体圧力源からの流体圧力を通す開放位置となる第1常閉弁と、
    該第1常閉弁及び第1及び第2駆動室の他方の駆動室に連通され、該他方の駆動室のゲージ圧が所定圧力以下となることに伴い該第1常閉弁を通された該流体圧力を通す開放位置となる第2常閉弁と、
    該第1及び第2加圧室の一方と該第2常閉弁とに連通された第3常閉弁であって、該第1及び第2常閉弁がともに開放位置となり、該流体圧力源からの流体圧力が該第3常閉弁にかけられることに伴い開放されて該第1及び第2加圧室の該一方を大気に連通させる第3常閉弁と
    を有するダイアフラムポンプ再起動装置。
  2. 該第2常閉弁と該第3常閉弁とを連通する連通路が外気へ連通して該連通路内の圧力を減圧するための減圧用路を有しており、
    該第3常閉弁は該連通路を介してかけられる該第1及び第2常閉弁を通しての該流体圧力源からの流体圧力により該開放位置とされるようになっている請求項1に記載のダイアフラムポンプ再起動装置。
  3. 該連通路は該第2常閉弁と該第3常閉弁とを接続するパイプにより構成されており、該減圧用路は該パイプと該第2常閉弁及び該第3常閉弁の少なくとも一方との接続部に設けられるようにした請求項2に記載のダイアフラムポンプ再起動装置。
  4. 流体圧力源をダイアフラムポンプの駆動流体源とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のダイアフラムポンプ再起動装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のダイアフラムポンプ再起動装置を備えるダイアフラムポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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