JP6954722B2 - アルミニウム合金材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アルミニウム合金材及びその製造方法に関する。
従来、高強度を示すアルミニウム合金としては、AlにZn及びMgを添加した7000系アルミニウム合金が知られている。7000系アルミニウム合金は、Al−Mg−Zn系の微細な析出物が時効析出するために高い強度を示す。また、7000系アルミニウム合金の中でも、Zn及びMgに加えてCuを添加したものは、アルミニウム合金の中で最も高い強度を示す。
7000系アルミニウム合金は、例えば、熱間押出加工等により製造され、高強度を要求される航空機、車両等の輸送機器、機械部品等に加え、スポーツ用品等の用途に使用される。これらの用途で使用される場合に要求される特性は、強度以外に、衝撃吸収性(靱性)、耐応力腐食割れ性(以下、耐SCC性という。SCC:Stress Corrosion Cracking)等がある。7000系アルミニウム合金の例として、例えば、特許文献1に記載のアルミニウム合金押出材が提案されている。
特開2007−119904号公報
しかしながら、7000系アルミニウム合金では、高強度を達成するためにZnやMgの添加量を増加させると、強度向上の効果が得られる一方で、押出性等の加工性が低下するという問題がある。
さらに、上記用途では、上記各種特性に加えて良好な外観特性が必要となり、表面の質感、見た目等の表面品質が重要視される。一般的な7000系アルミニウム合金では、表面傷を防止する目的で陽極酸化処理等の表面処理を行う場合、粒界上に析出した化合物が前処理時に優先的にエッチングされ、表面処理後の表面に筋状模様等が発生するという表面品質の問題がある。特に、より高い強度を得るために金属組織を繊維状とする場合、粒界上に析出した化合物が繊維状の金属組織に沿って配置されるため、この筋状模様が顕著となり、良好な表面品質を得ることが困難となる。
上述した表面品質の課題、例えば筋状模様の発生を解決する手法として、金属組織を繊維状ではなく等粒状の再結晶組織とすることが挙げられる。再結晶組織とすることにより、粒界上に析出した化合物が直線状に配置されることを抑制でき、筋状模様の発生を低減できる。ところが、7000系アルミニウム合金は、再結晶組織とすることで繊維状組織と比べて強度が低下し、靱性や耐SCC性も低下する場合があることが知られている。さらに、再結晶組織とすることにより、筋状模様の発生を低減できるものの鱗状模様が目立つようになる。このように、従来は、高強度や高靱性に加えて耐SCC性、さらに表面品質等の特性が必要となる用途において、7000系アルミニウム合金を用いることが困難であった。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、表面品質、靱性、耐SCC性に優れた、高強度のアルミニウム合金材及びその製造方法を提供する。
本発明の一の態様であるアルミニウム合金材は、Zn:6.5%(質量%、以下同様)超え8.5%以下、Mg:0.5%以上1.5%以下、Cu:0.10%以下、Fe:0.30%以下、Si:0.30%以下、Mn:0.05%未満、Cr:0.05%未満、Zr:0.05%以上0.10%以下、Ti:0.001%以上0.05%以下を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる化学成分を有し、ZnとMgとの質量比(Zn/Mg)が5以上16以下であり、金属組織が等粒状の再結晶組織よりなる。
上記アルミニウム合金材は、上記特定の化学成分を有し、金属組織が等粒状の再結晶組織よりなる。そのため、金属組織が繊維状組織である場合に比べて、陽極酸化処理等の表面処理後における表面品質の低下を抑制できる。特に、Mgの含有量の上限を規制することにより、高強度を確保しながら、粒界上への化合物の析出が抑制されるため、陽極酸化処理等の表面処理後において、再結晶組織に起因する表面の鱗状模様の発生を抑制できる。また、Cuの含有量の上限を規制することにより、表面処理によって表面の色調が黄色味を帯びることを抑制できる。このようなことから、良好な表面品質を得ることができる。さらに、ZnとMgとの質量比(Zn/Mg)を上記特定の範囲とすることにより、高強度を確保しながら、靱性及び耐SCC性を向上させることができる。
本発明の他の態様であるアルミニウム合金材の製造方法は、金属組織が等粒状の再結晶組織よりなるアルミニウム合金材の製造方法であって、Zn:6.5%(質量%、以下同様)超え8.5%以下、Mg:0.5%以上1.5%以下、Cu:0.10%以下、Fe:0.30%以下、Si:0.30%以下、Mn:0.05%未満、Cr:0.05%未満、Zr:0.05%以上0.10%以下、Ti:0.001%以上0.05%以下を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる化学成分を有し、ZnとMgとの質量比(Zn/Mg)が5以上16以下である鋳塊を作製し、該鋳塊を540℃超え580℃以下の温度で1時間以上24時間以下加熱する均質化処理を行う。
上記アルミニウム合金材の製造方法は、その製造過程において、上記特定の化学成分を有し、ZnとMgとの質量比(Zn/Mg)を上記特定の範囲とする鋳塊を作製する。そして、その鋳塊を上記特定の条件で均質化処理する。特に、均質化処理での加熱温度を540℃超え580℃以下の高温とすることにより、上述したアルミニウム合金材、すなわち金属組織が等粒状の再結晶組織よりなり、表面品質、靱性、耐SCC性に優れた、高強度のアルミニウム合金材を容易に得ることができる。
曲げ試験方法を示す説明図である。 金属組織観察方法を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
上記アルミニウム合金材は、Zn:6.5%超え8.5%以下、Mg:0.5%以上1.5%以下、Cu:0.10%以下、Fe:0.30%以下、Si:0.30%以下、Mn:0.05%未満、Cr:0.05%未満、Zr:0.05%以上0.10%以下、Ti:0.001%以上0.05%以下を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる化学成分を有する。以下、アルミニウム合金材の各成分組成について詳細に説明する。
Zn:
Znは、Mgと共存してη’相を析出し、強度を向上させる効果がある。Zn含有量の範囲は、6.5%超え8.5%以下である。Zn含有量が6.5%以下の場合には、η’相の析出量が少なくなるため、強度向上の効果が小さくなる。一方、Zn含有量が8.5%を超える場合には、熱間加工性が低下するため、生産性が低下する。Zn含有量の好ましい範囲は、7.0%以上8.0%以下である。
Mg:
Mgは、Znと共存してη’相を析出し、強度を向上させる効果がある。Mg含有量の範囲は、0.5%以上1.5%以下である。特に、Mg含有量の上限を1.5%以下に規制することにより、強度向上の効果を得ながら、粒界(結晶粒界、亜粒界等)上への化合物の析出を抑制できる。そのため、陽極酸化処理等の表面処理の際に、粒界上に析出した化合物が前処理時にエッチングされる量を低減し、表面処理後における表面の鱗状模様の発生を抑制できる。
Mg含有量が0.5%未満の場合には、η’相の析出量が少なくなるため、強度向上の効果が小さくなる。一方、Mg含有量が1.5%を超える場合には、粒界上に粗大な化合物が生成しやすくなり、その化合物が陽極酸化処理等の表面処理の前処理時にエッチングされる量が増加するため、表面処理後の表面に鱗状模様が発生し、表面品質が低下する。良好な表面品質とし、かつより高い強度を得るため、Mg含有量は、1.0%以上1.3%以下であることが好ましい。
Cu:
Cuは、アルミニウム合金材の原料としてリサイクル材を使用する場合に混入する可能性がある。7000系アルミニウム合金において、Cuの含有は強度向上に寄与する一方、陽極酸化処理等の表面処理によって表面の色調が黄色味を帯びるといった色調変化等、表面品質が低下する原因となり得る。したがって、特に表面処理後の表面の色調が重要視される場合、Cu含有量の上限を規制する必要がある。そこで、Cu含有量の上限を0.10%以下に規制することにより、上述した表面品質の低下を抑制できる。Cu含有量は、0.08%以下であることが好ましい。
Fe、Si、Mn、Cr:
Fe、Siは、アルミニウム地金の不純物として混入する。Mn、Crは、アルミニウム合金材の原料としてリサイクル材を使用する場合に混入する可能性がある。上記4成分のうち、Fe、Si、Mnは、Alとの間にAl−Mn系、Al−Mn−Fe系、Al−Mn−Fe−Si系の金属間化合物を形成することにより、再結晶化を抑制する作用を有する。また、Crは、Alとの間にAl−Cr系の金属間化合物を形成することにより、再結晶化を抑制する作用を有する。そのため、上記4成分の含有により、再結晶組織の形成が抑制され、その代わりに繊維状組織が形成される。
つまり、上記4成分が過度に含有されると繊維状組織が形成され、これと化合物サイズ、分布が相まって陽極酸化処理等の表面処理後の表面に筋状模様が発生し、表面品質が低下する。したがって、Fe含有量を0.30%以下、Si含有量を0.30%以下、Mn含有量を0.05%未満、Cr含有量を0.05%未満に規制することにより、繊維状組織となることを抑制し、上述したような表面品質の低下、具体的には筋状模様の発生を抑制できる。
Zr:
Zrは、微細かつ均一な再結晶組織を得るために添加される。Zr含有量は、0.05%以上0.10%以下である。ZrはAlとの間に微細なAl−Zr系化合物を形成する。このAl−Zr系化合物は、アルミニウム合金材の製造過程において、鋳塊の均質化処理の温度によって結晶構造が変化する。均質化処理の温度が540℃以下の場合には、母相と整合なL1型構造を有する準安定相が生成し、熱間加工後の組織において再結晶を抑制して繊維状組織となりやすい。一方、540℃超え580℃以下の温度で均質化処理を行うことで、Al−Zr系化合物は、D023型構造を有する平衡相に変化し、熱間加工後に繊維状組織ではなく等粒状の再結晶組織になると共に、結晶粒界の移動を妨げることで再結晶粒の粗大化を抑制する。
Zr含有量が0.05%未満の場合には、再結晶粒の粗大化を抑制する効果が得られにくく、再結晶粒が部分的に粗大化した不均一な金属組織となり、陽極酸化処理等の表面処理後の表面に斑状模様が視認される等、表面品質が低下する。一方、Zr含有量が0.10%を超える場合には、Al−Zr系化合物がより密に分布するため、再結晶を抑制して繊維状組織が形成され、これが原因となって表面処理後の表面に筋状模様が発生し、表面品質が低下する。
Ti:
Tiは、鋳塊結晶粒の微細化を図るために添加する。Ti含有量の範囲は、0.001%以上0.05%以下とする。Ti含有量が0.001%未満の場合には、結晶粒微細化効果が小さくなるため、陽極酸化処理等の表面処理後の表面に斑状模様が発生しやすくなり、表面品質が低下する。一方、Ti含有量が0.05%を超える場合には、Alとの間に形成されるAl−Ti系の金属間化合物等が原因となって表面処理後の表面に点状欠陥が発生しやすくなり、表面品質が低下する。
その他の元素:
上記元素の他は、基本的にはAl及び不可避的不純物とすればよいが、通常、アルミニウム合金に添加される上記元素以外の元素も、特性に大きな影響を与えない範囲内で許容される。
上記アルミニウム合金材は、ZnとMgとの質量比(Zn/Mg)が5以上16以下である。上述したとおり、一般的に7000系アルミニウム合金では、ZnやMgを添加することでより高い強度が得られる。しかしながら、Znは多量添加によって熱間加工性を低下させ、Mgは多量添加によって粗大な化合物の生成を促進して表面処理性や靱性を低下させる。また、一般的な7000系合金では、再結晶組織とすることで耐SCC性が低下することが知られている。本発明では、Zn及びMgの含有量の上限を規制し、さらに質量比(Zn/Mg)を上記特定の範囲とすることにより、以下の特性が得られる。
具体的には、Zn及びMgの含有量の上限を規制することにより、MgZn化合物の生成量の絶対値を小さくする。さらに、質量比(Zn/Mg)を16以下とする、すなわちMg含有量を相対的に少なくすることに加え、質量比(Zn/Mg)を16以下に規制することにより、MgZn化合物が粗大に成長することを抑制し、微細な化合物とすることで靭性を向上させることができる。
また、耐SCC性については、一般的に7000系アルミニウム合金では粒界に析出したMgZn化合物に対し粒界近傍の母相の電位が貴になるため、この電位差により応力腐食環境下において局部的に陽極溶解が起き、粒界近傍に割れ目ができる。その結果、応力が集中し、割れが発生・進展するとされている。本発明においては、質量比(Zn/Mg)を5以上とする、すなわち母相中に固溶したZn量を相対的に多くすることに加え、質量比(Zn/Mg)を5以上に規制することにより、粒界に存在するMgZn化合物との電位差を緩和し、再結晶組織であっても耐SCC性を向上させることができる。
このように、本発明では、Zn及びMgの含有量の上限を規制し、さらに質量比(Zn/Mg)を5以上16以下とすることにより、良好な表面品質であって、かつ、靱性や耐SCC性に優れた、高強度のアルミニウム合金材が得られる。
上述したZn及びMgの含有量の範囲において、質量比(Zn/Mg)が5未満の場合には、ZnとMgとの化合物を減少・微細化する効果が小さくなり、靱性向上の効果が十分に得られなくなる。一方、質量比(Zn/Mg)が16を超える場合には、Zn含有量が多くなるため粒界近傍での陽極溶解が起こりやすくなり、耐SCC性が低下する。質量比(Zn/Mg)の好ましい範囲は、7以上16以下である。
上記アルミニウム合金材は、金属組織が等粒状の再結晶組織よりなる。再結晶組織とは、等粒状の再結晶粒により構成される金属組織である。金属組織は、例えば、アルミニウム合金材の表面又は断面を偏光顕微鏡で観察することにより確認できる。
上記アルミニウム合金材において、再結晶組織は、加工方向を直交する方向に平行な断面における結晶粒の平均粒径が500μm以下であり、かつ、結晶粒の粒径の最大値と最小値との差が300μm未満であってもよい。この場合には、再結晶組織の結晶粒の粒径がより均一となり、良好な表面品質が得られる。なお、加工方向における「加工」とは、押出加工、圧延加工等である。また、「加工方向に直交する方向に平行な断面」とは、例えば、加工方向を長さ方向としたときの幅方向に平行な断面(厚さ方向に直交する断面)をいう。
再結晶組織における結晶粒の平均粒径が500μmを超える場合には、結晶粒が過度に粗大となり、陽極酸化処理等の表面処理後の表面に粗大な結晶粒に起因する斑状模様が生じるおそれがある。また、結晶粒の粒径の最大値と最小値との差が300μm以上の場合には、金属組織が不均一となり、表面処理後の表面において光の反射状況が不均一となるおそれがある。
上記アルミニウム合金材は、JIS Z2241(ISO6892−1)に規定される耐力が300MPa以上であることが好ましく、350MPa以上であることがより好ましい。これにより、軽量化のための薄肉化に対応可能な強度特性を比較的容易に得ることができる。
次に、上記アルミニウム合金材の製造方法においては、上記化学成分を有し、ZnとMgとの質量比(Zn/Mg)が5以上16以下である鋳塊を作製し、その鋳塊を540℃超え580℃以下の温度で1時間以上24時間以下加熱する均質化処理を行う。
上記均質化処理の加熱温度が540℃以下の場合には、鋳塊中に存在するAl−Zr系化合物が母相と整合なL1型構造を有する準安定相となり、熱間加工後の組織において再結晶を抑制して繊維状組織となりやすい。これが原因となって陽極酸化処理等の表面処理後の表面に筋状模様が発生し、表面品質が低下する。また、鋳塊中の偏析層が均質化されず、熱間加工後の組織が不均一な再結晶組織となり、同様に最終的な表面品質が低下する。一方、上記均質化処理の加熱温度が580℃より高い場合には、鋳塊が局部的に溶融するおそれがあるため、実質的な製造が困難となる。
したがって、上記均質化処理の加熱温度は、540℃超え580℃以下とする。これにより、鋳塊中に存在するAl−Zr系化合物は、D023型構造を有する平衡相に変化し、熱間加工後に繊維状組織ではなく等粒状の再結晶組織になると共に、結晶粒界の移動を妨げることで再結晶粒の粗大化を抑制する。
また、上記均質化処理の加熱時間が1時間未満の場合には、鋳塊中の偏析層が均質化されず、熱間加工後の組織が不均一な再結晶組織となり、上記と同様に最終的な表面品質が低下する。一方、上記均質化処理の加熱時間が24時間を超えると、鋳塊中の偏析層の均質化が十分なされた状態になるため、それ以上の効果を見込むことができない。したがって、上記均質化処理の加熱時間は、1時間以上24時間以下とする。
上記アルミニウム合金材には、例えば、アルミニウム合金からなる押出材、板材等が含まれる。本発明は、各種のアルミニウム合金材及びその製造方法に適用することができる。
(実施例1)
上記アルミニウム合金材における実施例について、比較例と対比しながら、表1及び表2を用いて説明する。以下に示す実施例は、本発明の一実施態様を示すものであり、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
本例では、表1に示すように、アルミニウム合金材の化学成分が異なる複数の試料(実施例:試料1〜試料23、比較例:試料24〜試料38)を同一の製造条件で作製し、各試料について各種評価を行った。以下、試料の作製方法、各種評価方法について説明する。
<試料の作製方法>
半連続鋳造により、表1に示す化学成分を有する直径90mmの円柱状の鋳塊(ビレット)を鋳造する。そして、鋳塊を560℃の温度で12時間加熱する均質化処理を行う。なお、均質化処理の加熱温度は、540℃超え580℃以下とすることができる。その後、鋳塊の温度が520℃の状態で、鋳塊を熱間押出加工する。これにより、幅150mm、厚さ10mmの押出材を得る。
次いで、熱間押出加工後の押出材を1500℃/分の冷却速度で100℃まで冷却する急冷処理を行う。そして、急冷処理を行った押出材の温度を室温まで冷却し、140℃の温度で12時間加熱する人工時効処理を行う。これにより、アルミニウム合金材(押出材)の試料を得る。
<機械的特性評価方法>
JIS Z2241(ISO6892−1)に準拠する方法により、試料から試験片を作製し、その試験片の引張強さ、耐力及び伸びを測定する。耐力が300MPa以上であるものを合格と判定する。なお、耐力の判定基準はあくまでも一例である。
また、曲げ試験については、図1に示すように、試料の幅方向中央部分から厚さ10mm、幅10mm、長さ120mmの試験片10を作製し、三点曲げ試験によりその試験片10の曲げ変形量Δを測定する。具体的には、土台11及び2つの支点12を有する治具を準備し、2つの支点12上に試験片10を静置する。このとき2つの支点12を試験片10の両端からそれぞれ10mmの位置に配置し、支点間距離を100mmとする。そして、試料の幅方向に直交する方向で、下向きの荷重を10mm×10mm四方のアンビル13により負荷する。ここでは、4000kgfの荷重を10秒間加えた後の曲げ変形量Δが4mmを超えたものを不合格「×」、4mm以下であるものを合格「○」と判定し、さらに2mm以下であるものをより好ましい結果「◎」と判定する。
<靱性評価方法>
JIS Z2242に準拠する方法により、シャルピー衝撃試験を行う。具体的には、厚さ7.5mm、幅10mm、長さ55mmの試験片を作製する。試験片は、その長手方向が押出方向に平行であり、かつ、押出方向に直交するように形成された深さ2mmのUノッチを有する。そして、試験片に対してシャルピー衝撃試験を行い、衝撃値を測定する。衝撃値が15J/cm以上であるものを合格と判定する。なお、衝撃値の判定基準はあくまでも一例である。
<耐SCC性評価方法>
JIS Z8711に準拠する方法により、SCC試験を行う。具体的には、Cリング形状(外径19mm、内径16mm、厚さ8mm)の試験片を作製する。そして、応力集中部における引張応力の負荷方向が押出方向と一致するように、試験片に対して耐力の90%の応力を負荷し、その状態で25℃の温度環境の下、3.5%塩水へ10分間浸漬し、その後に50分間乾燥させるという工程を1サイクルとして繰り返し行う。30日後、試験片に割れが発生していないか目視で確認する。試験片に割れが発生していない場合は合格と判定する。
<金属組織観察方法>
試料について、加工方向(ここでは押出方向)を長さ方向とした場合の幅方向に平行な断面であり、かつ幅方向中央付近部分の組織観察を行う。図2に示すように、試料である押出材20を切り出して、厚さ中央位置断面及び上下の厚さ1/4位置断面の計3つの断面について、電解研磨した後、倍率50〜100倍の偏光顕微鏡により、各断面の顕微鏡像(例えば図2下段に示す写真)を取得する。そして、取得した顕微鏡像から金属組織が等粒状の再結晶組織であるかを確認する。観察方向は、図2に示すように、試料の厚さ方向である。
さらに、金属組織が等粒状の再結晶組織である試料については、取得した顕微鏡像に対し画像解析を行い、各断面の結晶粒の円相当径を求め、各断面それぞれについて結晶粒の平均粒径を算出する。また、各断面それぞれについて結晶粒の最大径及び最小径を求め、その最大径及び最小径のうち、最も大きいものを最大値、最も小さいものを最小値とし、結晶粒の粒径の最大値と最小値との差(粒径差)を算出する。各断面の結晶粒の平均粒径が500μm以下であり、観察した全ての断面における結晶粒の粒径の最大値と最小値との差(粒径差)が300μm未満であるものを好ましい結果と判定する。
<表面品質評価方法>
試料の表面を機械的研磨(バフ研磨)した後、水酸化ナトリウム水溶液によりエッチングを行い、さらにデスマット処理を行う。そして、デスマット処理後の試料をリン酸−硝酸法を用いて90℃の温度で1分間の化学研磨を行う。
次いで、化学研磨後の試料を15%硫酸浴下において、150A/mの電流密度で陽極酸化処理を行い、厚さ10μmの陽極酸化被膜を形成する。その後、陽極酸化処理後の試料を沸騰水に浸漬し、陽極酸化被膜の封孔処理を行う。以上により、試料に対して表面処理(陽極酸化処理)を行う。
次いで、表面処理(陽極酸化処理)後の試料の表面を目視により観察する。まず、試料表面に対して垂直方向から観察し、試料の表面に鱗状模様、筋状模様、斑状模様、点状欠陥等の表面欠陥が現れていないものを合格と判定する。さらに、試料表面から30°方向より観察し、試料表面における光の反射状況が均一であるものをより好ましい結果と判定する。
上記表面欠陥において、鱗状模様とは、金属組織が等粒状の再結晶組織である場合に、表面処理の前処理時において、粒界上に析出した化合物がエッチングされた結果、粒界に沿って鱗状に見える模様(結晶粒がより顕著に見える模様)である。筋状模様とは、金属組織が繊維状組織である場合に、表面処理の前処理時において、粒界上に析出した化合物がエッチングされた結果、粒界に沿って筋状に見える模様である。斑状模様とは、結晶粒サイズが異なることで部分的に結晶粒が粗大、微細となり、大小の結晶粒が表面処理後にまだらに見える模様である。点状欠陥とは、粗大化合物がエッチングされることにより、粗大化合物が抜け落ちる等、化合物が存在していた箇所に凹状の窪みが形成され、これが表面処理後に点状に見える模様である。
Figure 0006954722
Figure 0006954722
上記のように作製した各試料の評価結果を表2に示す。なお、各評価結果において、合格と判定されなかったもの(不合格と判定されたもの)等については、表2中の評価結果に下線を付して示した。
表2からわかるように、試料1〜試料22は、金属組織が等粒状の再結晶組織であり、機械的特性(耐力、曲げ試験)、靱性(衝撃値)、耐SCC性(応力腐食割れ)、金属組織観察(金属組織、平均粒径、粒径差)、表面品質(表面処理後の欠陥、光の反射状況)の全ての評価項目で合格又は好ましい結果となった。すなわち、強度、靱性、表面品質共に優れた特性を示し、さらに耐SCC性についても優れた特性を示した。
また、試料23は、表面処理後の欠陥は認められなかったが、結晶粒の粒径差(最大値と最小値との差)がわずかに大きいため、光の反射状況において一部不均一となったが、表面品質に問題ない程度であった。また、それ以外の評価項目は全て合格又は好ましい結果となった。すなわち、強度、靱性、表面品質共に優れた特性を示し、さらに耐SCC性についても優れた特性を示した。
試料24は、Zn含有量が低すぎるため、強度向上効果が十分に得られず、耐力が不合格であった。一方、試料25は、Zn含有量が高すぎるため、熱間加工性が悪く、実質的な設備では熱間押出加工が困難であった。
試料26は、Mg含有量が低すぎるため、強度向上効果が十分に得られず、耐力が不合格であった。一方、試料27は、Mg含有量が高すぎるため、粒界上に粗大な化合物が存在し、陽極酸化処理後の表面に鱗状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
試料28は、Cu含有量が高すぎるため、陽極酸化処理後の表面の色調が黄色を帯び、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
試料29は、Zr含有量が低すぎるため、粗大で不均一な再結晶組織となって陽極酸化処理後の表面に斑状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。一方、試料30は、Zr含有量が高すぎるため、繊維状組織が形成され、陽極酸化処理後の表面に筋状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
試料31は、Si含有量が高すぎるため、繊維状組織が形成され、陽極酸化処理後の表面に筋状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
試料32は、Fe含有量が高すぎるため、繊維状組織が形成され、陽極酸化処理後の表面に筋状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
試料33は、Mn含有量が高すぎるため、繊維状組織が形成され、陽極酸化処理後の表面に筋状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
試料34は、Cr含有量が高すぎるため、繊維状組織が形成され、陽極酸化処理後の表面に筋状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
試料35は、Ti含有量が低すぎるため、鋳塊組織が粗大となり、熱間押出加工後の金属組織が不均一となって陽極酸化処理後の表面に斑状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。一方、試料36は、Ti含有量が高すぎるため、粗大な金属間化合物が生じて陽極酸化処理後の表面に点状欠陥が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
なお、表面処理後の欠陥が不合格であった試料27、試料29〜試料36は、光の反射状況の項目において不均一となった。
試料37は、質量比(Zn/Mg)が低すぎるため、衝撃値が15未満となり、衝撃値(靱性)が不合格であった。一方、試料38は、質量比(Zn/Mg)が高すぎるため、耐SCC性試験において応力腐食割れが発生し、応力腐食割れ(耐SCC性)が不合格であった。
(実施例2)
上記アルミニウム合金材の製造方法における実施例について、比較例と対比しながら、表3及び表4を用いて説明する。以下に示す実施例は、本発明の一実施態様を示すものであり、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
本例では、表3に示すように、アルミニウム合金材を製造条件を変えて複数の試料(実施例:試料A〜試料H、比較例:試料I〜試料N)を作製し、各試料について各種評価を行った。アルミニウム合金材の化学成分は、上述した実施例1の試料10又は試料11(表1参照)と同様とした。以下、試料の作製方法について説明する。なお、各種評価方法は、上述した実施例1と同様である。
<試料の作製方法>
半連続鋳造により、上述した実施例1の試料10又は試料11(表1参照)と同様の化学成分を有する直径90mmの円柱状の鋳塊(ビレット)を鋳造する。そして、鋳塊を表3に示す温度及び時間で加熱する均質化処理を行う。その後、鋳塊の温度が520℃の状態で、鋳塊を熱間押出加工する。これにより、幅150mm、厚さ10mmの押出材を得る。
次いで、熱間押出加工後の押出材を1500℃/分の冷却速度で100℃まで冷却する急冷処理を行う。そして、急冷処理を行った押出材の温度を室温まで冷却し、140℃の温度で12時間加熱する人工時効処理を行う。これにより、アルミニウム合金材(押出材)の試料を得る。
Figure 0006954722
Figure 0006954722
表4からわかるように、試料A〜試料Hは、金属組織が等粒状の再結晶組織であり、機械的特性(耐力、曲げ試験)、靱性(衝撃値)、耐SCC性(応力腐食割れ)、金属組織観察(金属組織、平均粒径、粒径差)、表面品質(表面処理後の欠陥、光の反射状況)の全ての評価項目で合格又は好ましい結果となった。すなわち、強度、靱性、表面品質共に優れた特性を示し、さらに耐SCC性についても優れた特性を示した。
試料I及び試料Jは、均質化処理の温度が低すぎるため、L1型構造のAl−Zr系化合物が存在し、繊維状組織が形成された。そのため、陽極酸化処理後の表面に筋状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
試料K及び試料Lは、均質化処理の温度が高すぎるため、局所融解が発生し、実質的な設備では熱間押出加工が困難であった。
試料M及び試料Nは、均質化処理の時間が短すぎるため、熱間押出加工後の金属組織が不均一となって陽極酸化処理後の表面に斑状模様が発生し、表面処理後の欠陥が認められ、不合格であった。
なお、上述した実施例1、2では、本発明のアルミニウム合金材の一実施態様として押出材を評価したが、例えば板材等の他の実施態様であっても、上述した実施例1、2と同様の結果が得られる。
10…試験片
20…試料

Claims (2)

  1. Zn:6.5%(質量%、以下同様)超え8.5%以下、Mg:0.5%以上1.5%以下、Cu:0.10%以下、Fe:0.30%以下、Si:0.30%以下、Mn:0.05%未満、Cr:0.05%未満、Zr:0.05%以上0.10%以下、Ti:0.001%以上0.05%以下を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる化学成分を有し、
    ZnとMgとの質量比(Zn/Mg)が5以上16以下であり、
    (a)厚さ方向に直交し、厚さ方向における位置が中央である第1断面、(b)厚さ方向に直交し、厚さ方向における位置が、アルミニウム合金材の厚さの1/4だけ、前記中央から一方にずれた位置である第2断面、及び(c)厚さ方向に直交し、厚さ方向における位置が、アルミニウム合金材の厚さの1/4だけ、前記中央から前記一方とは反対方向にずれた位置である第3断面において金属組織が等粒状の再結晶組織よりなり、
    前記第1断面、前記第2断面、及び前記第3断面において金属組織が等粒状の再結晶組織よりなるとは、前記第1断面、前記第2断面、及び前記第3断面のそれぞれにおいて結晶粒の平均粒径が500μm以下であり、かつ、前記第1断面、前記第2断面、及び前記第3断面における前記結晶粒の粒径の最大値と最小値との差が300μm未満であることであるアルミニウム合金材。
  2. (a)厚さ方向に直交し、厚さ方向における位置が中央である第1断面、(b)厚さ方向に直交し、厚さ方向における位置が、アルミニウム合金材の厚さの1/4だけ、前記中央から一方にずれた位置である第2断面、及び(c)厚さ方向に直交し、厚さ方向における位置が、アルミニウム合金材の厚さの1/4だけ、前記中央から前記一方とは反対方向にずれた位置である第3断面において金属組織が等粒状の再結晶組織よりなるアルミニウム合金材の製造方法であって、
    Zn:6.5%(質量%、以下同様)超え8.5%以下、Mg:0.5%以上1.5%
    以下、Cu:0.10%以下、Fe:0.30%以下、Si:0.30%以下、Mn:0.05%未満、Cr:0.05%未満、Zr:0.05%以上0.10%以下、Ti:0.001%以上0.05%以下を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる化学成分を有し、ZnとMgとの質量比(Zn/Mg)が5以上16以下である鋳塊を作製し、
    該鋳塊を540℃超え580℃以下の温度で1時間以上24時間以下加熱する均質化処理を行い、
    前記第1断面、前記第2断面、及び前記第3断面において金属組織が等粒状の再結晶組織よりなるとは、前記第1断面、前記第2断面、及び前記第3断面のそれぞれにおいて結晶粒の平均粒径が500μm以下であり、かつ、前記第1断面、前記第2断面、及び前記第3断面における前記結晶粒の粒径の最大値と最小値との差が300μm未満であることであるアルミニウム合金材の製造方法。
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