JP6954061B2 - 平型エレベータケーブル及びその製造方法 - Google Patents
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Description
次に、本発明の平型エレベータケーブル(以下「平型ケーブル」と略称する。)の実施形態の一例について説明する。本実施形態に係る平型ケーブルは、複数本の線心ユニットと、一対の補強線と、これら線心ユニットおよび補強線を一括被覆する外被と、を少なくとも有する。以下、それぞれについて図面を参照しながら詳細に説明する。
次に、本実施形態に係る平型ケーブル1の製造方法について説明する。
右撚り補強線が巻かれた第1ドラムと、左撚り補強線が巻かれた第2ドラムと、を用意する。また、絶縁線心の撚り方向が右方向の線心ユニットおよび絶縁線心の撚り方向が左方向の線心ユニットをそれぞれ複数本ずつ用意する。以下の説明では、絶縁線心の撚り方向が右方向の線心ユニット10を「線心ユニット10R」と呼び、絶縁線心の撚り方向が左方向の線心ユニット10を「線心ユニット10L」と呼ぶ。
図3に示されるように、第1ドラム21Aから右撚り補強線21の一部を引き出し、引き出された右撚り補強線21の一部をその端面と対向する方向から観察して、時計方向をプラス(+)、反時計方向をマイナス(−)として回転角度(θ1)を評価する。また、第2ドラム22Aから左撚り補強線22の一部を引き出し、引き出された左撚り補強線22の一部をその端面と対向する方向から観察して、時計方向をプラス(+)、反時計方向をマイナス(−)として回転角度(θ2)を評価する。その後、回転角度(θ1)と回転角度(θ2)との和(A)を求める。なお、右撚り補強線21に関する評価と左撚り補強線22に関する評価の実施順序はどちらが先でもよい。
上記自転性評価工程において、製造される平型ケーブル1に実用上問題となるレベルの捩れ力は作用しないと評価された場合(−30°≦A≦+30°)、当該平型ケーブル1に用いる線心ユニット10Rの本数と線心ユニット10Lの本数とを同一にする。つまり、合計6本の線心ユニット10を有する平型ケーブル1を製造する場合には、3本の線心ユニット10Rおよび3本の線心ユニット10Lを、平型ケーブル1を幅方向に二分する直線を対称軸として線対称となるように並列に配置する。具体的には、合計6本の線心ユニット10R,10Lを、線心ユニット10R,線心ユニット10R,線心ユニット10R,線心ユニット10L,線心ユニット10L,線心ユニット10Lの順で並列に配置する。例えば、右撚りの線心ユニット10Rを図1,図2に示されている第1外側線心ユニット11および内側線心ユニット12,13として配置し、左撚りの線心ユニット10Lを図1,図2に示されている内側線心ユニット14,15および第2外側線心ユニット16として配置する。
自転性評価に基づいて選定された右撚り補強線21および左撚り補強線22、並びに右撚り補強線21および左撚り補強線22の自転性評価の結果に基づいて決定された本数(組合せ)の線心ユニット10R,10Lを並列に配置した後、これらをシース30の材料である絶縁性樹脂で一括被覆して平型ケーブル1を形成する。この際、右撚り補強線21と左撚り補強線22の内側において隣接する線心ユニット10R同士の間や,線心ユニット10Rと線心ユニット10Lとの間に隙間(空隙)が生じないように被覆することが好ましい。これにより、右撚り補強線21および左撚り補強線22、並びに線心ユニット10R,10Lから平型ケーブル1に十分な捩れ力が作用する。
上記のようにして形成された平型ケーブル1における捩れの有無や程度を、例えば次のようにして評価する。図4に示されるように、平型ケーブル1(例えば、長さ100[m])を所定の曲げ半径R(例えば、400[mm])でU字状に曲げ、両端をそれぞれワイヤクリップ等の保持具51に連結して吊り下げた状態を所定時間(例えば、4時間)維持する。その後、平型ケーブル1の長さ方向2箇所以上について捩れ角度を測定する。その結果、測定された複数の捩れ角度の最大値(最大捩れ角度(θ))が±30度以下であれば、実用上問題となる捩れは発生しないものと評価する。
次に、本発明の実施例について、比較例とともに説明する。
銅線を素線とし、断面積が0.75[mm2]の集合撚り線からなる導体40aを、厚さ0.6[mm]のポリ塩化ビニルからなる絶縁体40bで被覆して、直径2.3[mm]の絶縁線心40を形成した。
実施例1と同一の右撚り補強線21および左撚り補強線22を用いる一方、右撚り補強線21と左撚り補強線22との間に位置する線心ユニット10R,10Lの配列順序を図6に示されるように変更した。具体的には、図6の紙面左側から、線心ユニット10R,右撚り補強線21,線心ユニット10R,線心ユニット10L,線心ユニット10R,線心ユニット10R,左撚り補強線22および線心ユニット10Lをこの順で並列に配置し、その他は実施例1と同一とすることで、本実施例に係る平型ケーブル1Bを製造した。
実施例1と同一の右撚り補強線21および左撚り補強線22を用いる一方、右撚り補強線21および左撚り補強線22の外側に位置する線心ユニット10R,10Lを図7に示されるように入れ替えた。具体的には、図7の紙面左側から、線心ユニット10L,右撚り補強線21,線心ユニット10L,線心ユニット10R,線心ユニット10R,線心ユニット10R,左撚り補強線22および線心ユニット10Rをこの順で並列に配置し、その他は実施例1と同一とすることで、本実施例に係る平型ケーブル1Cを製造した。
(比較例1)
実施例1と同一の右撚り補強線21および左撚り補強線22を用いる一方、図8に示されるように、右撚り補強線21と左撚り補強線22との間に位置する線心ユニット10Rおよび線心ユニット10Lの本数を同一とした。具体的には、図8の紙面左側から、線心ユニット10L,右撚り補強線21,線心ユニット10L,線心ユニット10L,線心ユニット10R,線心ユニット10R,左撚り補強線22および線心ユニット10Rをこの順で並列に配置し、その他は実施例1と同一とすることで、本比較例に係る平型ケーブル1Dを製造した。
実施例1と同一の右撚り補強線21および左撚り補強線22を用いる一方、図9に示されるように、右撚り補強線21と左撚り補強線22との間に線心ユニット10Rのみを配置した。具体的には、図9の紙面左側から、線心ユニット10L,右撚り補強線21,線心ユニット10R,線心ユニット10R,線心ユニット10R,線心ユニット10R,左撚り補強線22および線心ユニット10Rをこの順で並列に配置し、その他は実施例1と同一とすることで、本比較例に係る平型ケーブル1Eを製造した。
実施例1〜3に係る平型ケーブル1A〜1C、および比較例1,2に係る平型ケーブル1D,1Eについて、図4に示される方法で最大捩れ角度(θ)をそれぞれ測定した。この測定では、測定対象である各平型ケーブル1A〜1Eの長さを100[m]とし、曲げ半径Rを400[mm]とした。また、U字状に曲げて吊り下げた状態で4時間が経過した後に捩れ角度を測定した。
10,10L,10R 線心ユニット
11 線心ユニット(第1外側線心ユニット)
12 線心ユニット(内側線心ユニット)
13 線心ユニット(内側線心ユニット)
14 線心ユニット(内側線心ユニット)
15 線心ユニット(内側線心ユニット)
16 線心ユニット(第2外側線心ユニット)
20 補強線
21 補強線(右撚り補強線)
21A 第1ドラム
22 補強線(左撚り補強線)
22A 第2ドラム
30 シース
40 絶縁線心
40a 導体
40b 絶縁体
41 介在
50 マーカ
51 保持具
Claims (3)
- 複数本の絶縁線心が左右のいずれか一方の撚り方向に撚り合わされた複数本の線心ユニットと、複数本の線材が左右のいずれか一方の撚り方向に撚り合わされた一対の補強線と、を備え、これら線心ユニットおよび補強線が並列に配置され、外被により一括被覆されている平型エレベータケーブルであって、
前記複数本の線心ユニットには、前記一対の補強線の内側に配置されている偶数本の内側線心ユニットと、前記一対の補強線の一方の外側に配置されている第1外側線心ユニットと、前記一対の補強線の他の一方の外側に配置されている第2外側線心ユニットと、が含まれ、
前記偶数本の内側線心ユニットの一部は、前記絶縁線心の撚り方向が右方向の前記線心ユニットであり、前記偶数本の内側線心ユニットの残りの一部は、前記絶縁線心の撚り方向が左方向の前記線心ユニットであり、
前記第1外側線心ユニットおよび前記第2外側線心ユニットは、前記絶縁線心の撚り方向が相互に反対方向の前記線心ユニットであり、
前記一対の補強線は、前記線材の撚り方向が相互に反対方向であり、
前記偶数本の内側線心ユニットは、4本以上の前記線心ユニットで構成され、かつ、前記絶縁線心の撚り方向が右方向の前記線心ユニットの本数と前記絶縁線心の撚り方向が左方向の前記線心ユニットの本数とが異なり、
ケーブル長さを100mとし、曲げ半径を400mmとしてU字状に曲げて吊り下げた状態で4時間が経過したときに測定される最大捩れ角度が±30度以下である、
平型エレベータケーブル。 - 請求項1に記載の平型エレベータケーブルにおいて、
前記絶縁線心は、銅または銅合金からなる導体と、天然ゴム,エチレンプロピレンゴムまたはポリ塩化ビニルからなる絶縁体とを有し、前記導体が前記絶縁体によって被覆されている、平型エレベータケーブル。 - 請求項1または2に記載の平型エレベータケーブルにおいて、
前記線材がピアノ線,硬鋼線,ステンレス鋼線または炭素鋼線のいずれかである、平型エレベータケーブル。
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