JP6952262B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、室内等を照明するための照明器具に関する。
室内を照明するための照明器具の一つとして、シーリングライトが知られている(例えば、特許文献1参照)。シーリングライトは、室内の天井に取り付けられる器具本体と、器具本体に支持された発光モジュールと、発光モジュールを覆うように器具本体に取り付けられた拡散カバーとを有している。発光モジュールは、基板と、基板に実装された複数のLED(Light Emitting Diode)とを有している。
特開2013−48167号公報
ユーザがシーリングライトの直下で手作業等を行う場合には、シーリングライトの直下における照度をより高めたいという要望がある。しかしながら、上述した従来のシーリングライトでは、発光モジュールからの光は拡散カバーにより拡散されるため、シーリングライトの直下における照度を高めるためには、発光モジュールの光束を増大させなければならず、その分だけ発光モジュールの消費電力が増大するという課題が生じる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、消費電力を抑えながら照明器具の直下における照度を高めることができる照明器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る照明器具は、発光部と、前記発光部からの光を集光させる集光部と、前記集光部を囲むように配置され、前記発光部からの光を拡散させる拡散用導光板と、を備える。
本発明の一態様に係る照明器具によれば、消費電力を抑えながら、照明器具の直下における照度を高めることができる。
実施の形態1に係る照明器具の外観を示す斜視図である。 実施の形態1に係る照明器具を分解して示す分解斜視図である。 図1のIII−III線による、実施の形態1に係る照明器具の断面図である。 図3の一部を拡大して示す、実施の形態1に係る照明器具の断面図である。 実施の形態1に係る回路ユニット及び発光モジュールを示す図である。 回路カバーを省略した状態での、実施の形態1に係る回路ユニット及び発光モジュールを示す図である。 実施の形態1に係る集光用導光板の異型プリズムを模式的に拡大して示す断面図である。 実施の形態1に係る拡散用導光板の低角プリズムを模式的に拡大して示す断面図である。 実施の形態1に係る照明器具による照明方法を説明するための図である。 実施の形態2に係る照明器具の一部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、及び、構成要素の配置位置や接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る照明器具について説明する。
[1−1.照明器具の全体構成]
図1〜図3を参照しながら、実施の形態1に係る照明器具2の全体構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る照明器具2の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明器具2を分解して示す分解斜視図である。図3は、図1のIII−III線による、実施の形態1に係る照明器具2の断面図である。
照明器具2は、例えば室内を照明するためのシーリングライトであり、室内の天井4(図2参照)に設置される。図1〜図3に示すように、照明器具2は、器具本体6と、器具取付部材8と、回路ユニット10(制御部の一例)と、発光モジュール12(発光部の一例)と、集光用導光板14(集光部の一例)と、拡散用導光板16と、透光カバー18とを備えている。
以下、照明器具2の各構成要素について詳細に説明する。なお、以下に示す各図において、Z軸のマイナス側が天井4側、Z軸のプラス側が床面(図示せず)側を表している。また、説明の都合上、図1〜図4、図7及び図8では、照明器具2を通常の使用時の姿勢とは上下逆の姿勢で図示している。
[1−2.器具本体]
まず、図1〜図4を参照しながら、器具本体6について説明する。図4は、図3の一部を拡大して示す、実施の形態1に係る照明器具2の断面図である。
器具本体6は、回路ユニット10及び発光モジュール12等を支持するための筐体である。図1〜図4に示すように、器具本体6は、フレーム20と、化粧カバー22とを有している。
フレーム20は、XY平面視で、中央部に円形状の開口部24を有するリング状に形成されている。フレーム20の開口部24の径中心は、照明器具2の中心軸26上に位置している。なお、中心軸26は、Z軸に平行な直線である。フレーム20の外周部には、化粧カバー22を支持するためのテーパ状の支持部28が形成されている。フレーム20は、例えばアルミニウム板又は鋼板等の板金をプレス加工することによって上述した形状に成形される。
フレーム20の開口部24の周縁部には、器具本体6を器具取付部材8(図2参照)に装着するためのホルダ30が固定されている。ホルダ30は、フレーム20の開口部24の周縁部から床面側に延びている。ホルダ30の内部には、器具取付部材8が着脱自在に嵌合される。
さらに、フレーム20の一方側の面(床面側の面)には、絶縁ケース32が取り付けられている。絶縁ケース32は、筒状に形成され、ホルダ30の周囲を囲むように配置されている。絶縁ケース32は、例えば樹脂等の絶縁性材料で形成されている。
化粧カバー22は、一端部(床面側の端部)から他端部(天井4側の端部)に向けてラッパ状に広がる形状に形成されている。化粧カバー22は、フレーム20を側方から覆うように配置され、フレーム20の支持部28に支持されている。なお、化粧カバー22は、例えばポリスチレン樹脂等で形成されている。
[1−3.器具取付部材]
次に、図2を参照しながら、器具取付部材8について説明する。器具取付部材8は、室内の天井4に設置された引っ掛けシーリングボディ34に器具本体6を着脱自在に取り付けるためのアダプタである。
図2に示すように、器具取付部材8は、器具本体6のホルダ30の内部に着脱自在に嵌合される。また、器具取付部材8は、引っ掛けシーリングボディ34に着脱自在に取り付けられる。
照明器具2を室内の天井4に設置する際には、ユーザは、まず、器具取付部材8を引っ掛けシーリングボディ34に取り付ける。その後、ユーザは、器具取付部材8が器具本体6のホルダ30の内部に挿入されるようにして、器具本体6を天井4側に押し上げることにより、ホルダ30と器具取付部材8とを嵌合させる。これにより、器具本体6が器具取付部材8及び引っ掛けシーリングボディ34を介して室内の天井4に取り付けられ、照明器具2が室内の天井4に設置される。
なお、引っ掛けシーリングボディ34は、室内の天井4の裏側に配置された商用電源(図示せず)に電線(図示せず)を介して電気的に接続されている。照明器具2が室内の天井4に設置されることにより、商用電源からの交流電力が電線及び引っ掛けシーリングボディ34を介して照明器具2に供給される。
[1−4.回路ユニット]
次に、図3〜図6を参照しながら、回路ユニット10について説明する。図5は、実施の形態1に係る回路ユニット10及び発光モジュール12を示す図である。図6は、回路カバー40を省略した状態での、実施の形態1に係る回路ユニット10及び発光モジュール12を示す図である。
回路ユニット10は、発光モジュール12を点灯させるための電力を生成し、且つ、発光モジュール12の点灯及び調光を制御するためのユニットである。図3、図4及び図6に示すように、回路ユニット10は、基板36と、基板36に実装された複数の回路部品38とを有している。
基板36は、複数の回路部品38を実装するためのプリント配線基板であり、リング状に形成されている。図3及び図4に示すように、基板36は、器具本体6のフレーム20の開口部24の周囲を囲むようにして、フレーム20の一方側の面にネジ(図示せず)で取り付けられている。なお、基板36としては、例えば、樹脂基板、メタルベース基板、セラミック基板又はガラス基板等を用いることができる。また、基板36は、リジッド基板に限定されず、フレキシブル基板であってもよい。
複数の回路部品38は、基板36の実装面(床面側の面及び天井4側の面)に実装されている。複数の回路部品38は、電源用回路部品と、制御用回路部品とを含んでいる。電源用回路部品は、発光モジュール12を点灯させるための電力を生成するための電源回路を構成する。電源回路は、上述した商用電源から電線を介して供給されてきた交流電力を直流電力に変換し、当該直流電力を発光モジュール12に供給する。電源回路で生成された直流電力が発光モジュール12に供給されることにより、発光モジュール12が点灯する。また、制御用回路部品は、発光モジュール12の点灯及び調光を制御するための制御回路を構成する。
なお、複数の回路部品38は、例えば、a)電解コンデンサ又はセラミックコンデンサ等の容量素子、b)抵抗器等の抵抗素子、c)整流回路素子、d)コイル素子、e)チョークコイル(チョークトランス)、f)ノイズフィルタ、g)ダイオード又は集積回路素子等の半導体素子等を含んでいる。
また、図3及び図5に示すように、基板36の実装面(床面側の面)は、XY平面視でリング状の回路カバー40により覆われている。回路カバー40は、複数の回路部品38を保護するためのカバーである。回路カバー40は、発光モジュール12の基板42(後述する)にネジ(図示せず)で取り付けられている。回路カバー40は、複数の回路部品38が透光カバー18を介してユーザの目に映らないようにするため、遮光性を有する金属材料、例えば、アルミニウム等で形成されている。
[1−5.発光モジュール]
次に、図2〜図6を参照しながら、発光モジュール12について説明する。
発光モジュール12は、例えば白色光を発するための光源である。図2〜図6に示すように、発光モジュール12は、基板42と、基板42に実装された複数の第1の発光素子44及び複数の第2の発光素子46とを有している。
基板42は、複数の第1の発光素子44及び複数の第2の発光素子46を実装するためのプリント配線基板であり、リング状に形成されている。基板42は、回路ユニット10の基板36の周囲を囲むようにして、器具本体6のフレーム20の一方側の面にネジ(図示せず)で取り付けられている。なお、基板42としては、例えば、樹脂基板、メタルベース基板、セラミック基板又はガラス基板等を用いることができる。また、基板42は、リジッド基板に限定されず、フレキシブル基板であってもよい。
複数の第1の発光素子44は、基板42の実装面(床面側の面)の内周部側に実装されている。具体的には、複数の第1の発光素子44は、基板42の実装面の内周部側において、基板42の周方向に間隔を置いてリング状に配置されている。
複数の第2の発光素子46は、基板42の実装面の外周部側に実装されている。具体的には、複数の第2の発光素子46は、基板42の実装面の外周部側において、基板42の周方向に間隔を置いてリング状に配置されている。すなわち、複数の第2の発光素子46は、複数の第1の発光素子44の周囲を囲むように配置されている。
第1の発光素子44及び第2の発光素子46の各々は、例えば、パッケージ化された表面実装(SMD:Surface Mount Device)型の白色LED素子である。すなわち、第1の発光素子44及び第2の発光素子46の各々は、凹部を有する白色樹脂製のパッケージ(容器)と、パッケージの凹部の底面に一次実装されたLEDチップと、パッケージの凹部内に封入された封止部材とを有している。LEDチップは、例えば青色光を発する青色LEDチップである。封止部材には、青色LEDチップからの青色光を励起光として蛍光発光するYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)等の黄色蛍光体が含有されている。
このように、第1の発光素子44及び第2の発光素子46の各々は、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって構成されたB−Yタイプの白色LED素子である。具体的には、封止部材に含有される黄色蛍光体は、青色LEDチップからの青色光の一部を吸収することにより励起されて黄色光を放出する。この放出された黄色光と黄色蛍光体に吸収されなかった青色光とが混ざることにより、白色光が生成される。このようにして第1の発光素子44及び第2の発光素子46の各々から白色光が出射される。
なお、本実施の形態では、第1の発光素子44及び第2の発光素子46がともに白色光を発するようにしたが、互いに異なる色(波長)の光を発するようにしてもよい。例えば、第1の発光素子44が白色光を発し、第2の発光素子46が電球色光を発するようにしてもよい。
[1−6.集光用導光板]
次に、図2〜図4及び図7を参照しながら、集光用導光板14について説明する。図7は、実施の形態1に係る集光用導光板14の異型プリズム56を模式的に拡大して示す断面図である。
集光用導光板14は、複数の第1の発光素子44からの光を集光させるための光学部材である。集光用導光板14は、発光モジュール12の基板42を介して器具本体6のフレーム20にネジ(図示せず)で取り付けられている。
図2〜図4に示すように、集光用導光板14は、XY平面視で、円形状の開口部48を有するリング状に形成されている。具体的には、集光用導光板14は、湾曲部50と、入射部52(第1の入射部の一例)と、出射部54(第1の出射部の一例)とを有している。なお、集光用導光板14は、透光性を有する材料、例えば透明のアクリル樹脂等で形成されている。
湾曲部50は、一端部(天井4側の端部)から他端部(床面側の端部)に向けて湾曲しながら縮径している。湾曲部50の凹面側は回路ユニット10に対向し、湾曲部50の凸面側は透光カバー18に対向している。湾曲部50は、光を一端部から他端部に向けて導く。
入射部52は、湾曲部50の一端部に形成されている。図3及び図4に示すように、入射部52は、複数の第1の発光素子44に対向且つ近接する位置に配置されている。複数の第1の発光素子44の各々からの光は、入射部52に入射する。
出射部54は、湾曲部50の他端部の全周から集光用導光板14の径方向内側に延び、XY平面視で円形状の開口部48を有するリング状に形成されている。出射部54は、照明器具2の中心軸26に向けて張り出しており、略水平な姿勢(すなわち、天井4に対して略平行な姿勢)で配置されている。図7に示すように、出射部54の主面54a(床面側の面)は、光が出射する面である。出射部54の主面54aとは反対側の裏面54b(天井4側の面)には、例えばドット加工により異型プリズム56が形成されている。湾曲部50から出射部54に導かれた光は、異型プリズム56で反射することにより、主面54aから照明器具2の直下の方向に集光されて出射する。なお、照明器具2の直下の方向とは、中心軸26に対して略平行に天井4から床面に向かう方向である。
また、図7に示すように、出射部54の開口部48の内周面は、出射部54の裏面54bから主面54aに向けて拡径するテーパ状に形成されている。湾曲部50から出射部54に導かれた光の一部は、出射部54の開口部48の内周面から照明器具2の直下の方向に対して中心軸26側に傾斜した方向に集光されて出射する。
以上のようにして、複数の第1の発光素子44からの光は、集光用導光板14により照明器具2の直下の方向に向けて集光される。
[1−7.拡散用導光板]
次に、図2〜図4及び図8を参照しながら、拡散用導光板16について説明する。図8は、実施の形態1に係る拡散用導光板16の低角プリズム68を模式的に拡大して示す断面図である。
拡散用導光板16は、複数の第2の発光素子46からの光を拡散させるための光学部材である。拡散用導光板16は、発光モジュール12の基板42を介して器具本体6のフレーム20にネジ(図示せず)で取り付けられている。これにより、拡散用導光板16は、集光用導光板14の周囲を囲むように配置されている。また、図3及び図4に示すように、拡散用導光板16は、化粧カバー22の一端部と支持部材58との間に挟持されている。なお、支持部材58は、発光モジュール12の基板42を介して器具本体6のフレーム20にネジ(図示せず)で取り付けられている。
図2〜図4に示すように、拡散用導光板16は、XY平面視で円形状の開口部60を有するリング状に形成されている。具体的には、拡散用導光板16は、湾曲部62と、入射部64(第2の入射部の一例)と、出射部66(第2の出射部の一例)とを有している。なお、拡散用導光板16は、透光性を有する材料、例えば透明のアクリル樹脂等で形成されている。
湾曲部62は、一端部(天井4側の端部)から他端部(床面側の端部)に向けてラッパ状に湾曲しながら拡径している。湾曲部62の凹面側は化粧カバー22の一端部に支持され、湾曲部62の凸面側は支持部材58に支持されている。湾曲部62は、光を一端部から他端部に向けて導く。
入射部64は、湾曲部62の一端部の全周に亘ってリング状に形成されている。入射部64は、複数の第2の発光素子46に対向且つ近接する位置に配置されている。複数の第2の発光素子46の各々からの光は、入射部64に入射する。
出射部66は、湾曲部62の他端部の全周から拡散用導光板16の径方向外側に延び、XY平面視でリング状に形成されている。出射部66は、化粧カバー22の一端部よりも拡散用導光板16の径方向外側に張り出しており、略水平な姿勢で配置されている。図8に示すように、出射部66の主面66a(床面側の面)は、光が出射する面である。出射部66の主面66aとは反対側の裏面66b(天井4側の面)には、例えばドット加工により低角プリズム68が形成されている。湾曲部62から出射部66に導かれた光は、低角プリズム68で反射することにより、出射部66の主面66aから拡散されて出射する。また、湾曲部62から出射部66に導かれた光は、出射部66の裏面66bから拡散されて出射する。
また、図8に示すように、出射部66の外周面70は、出射部66の主面66aから裏面66bに向けて拡径するテーパ状に形成されている。湾曲部62から出射部66に導かれた光の一部は、出射部66の外周面70から拡散されて出射する。
以上のようにして、複数の第2の発光素子46の各々からの光は、拡散用導光板16により照明器具2の周囲に拡散される。
[1−8.透光カバー]
次に、図1〜図4及び図7を参照しながら、透光カバー18について説明する。透光カバー18は、集光用導光板14の出射部54の主面54aからの光を微拡散させるためのカバーである。
図1〜図4及び図7に示すように、透光カバー18は、円板状に形成され、拡散用導光板16の開口部60を覆うように配置されている。透光カバー18は、支持部材58に着脱自在に取り付けられている。透光カバー18は、透光性を有する材料(例えば乳白色のアクリル樹脂等)で形成されている。
[1−9.照明方法]
次に、図9を参照しながら、上述した照明器具2による照明方法について説明する。図9は、実施の形態1に係る照明器具2による照明方法を説明するための図である。
回路ユニット10からの直流電力が発光モジュール12に供給されることにより、複数の第1の発光素子44及び複数の第2の発光素子46の各々が発光する。
複数の第1の発光素子44からの光は、集光用導光板14により照明器具2の直下の方向に向けて集光された後に、透光カバー18に入射する。図9に示すように、透光カバー18からの光は、微拡散されて室内に照射される。これにより、照明器具2の直下における室内の照度を高めることができる。このとき、透光カバー18から出射する光(すなわち、集光用導光板14から出射する光)が中心軸26に対して広がる広がり角θ1は、例えば60°以下である。ここで、集光とは、中心軸26に対して広がる広がり角θ1が60°以下であることをいう。なお、集光用導光板14の出射部54の開口部48の内周面から光が出射することにより、透光カバー18のうち器具取付部材8の直下における領域に暗部が形成されるのを抑制することができる。
また、複数の第2の発光素子46からの光は、拡散用導光板16により拡散されて室内に照射される。これにより、室内を広範囲に照明することができる。このとき、拡散用導光板16の出射部66から出射する光が出射部66の径方向の軸72に対して広がる広がり角θ2は、例えば60°よりも大きい。ここで、拡散とは、出射部66の径方向の軸72に対して広がる広がり角θ2が60°よりも大きいことをいう。
なお、図9において斜線を施した領域では、拡散用導光板16の出射部66から出射した光の一部と、透光カバー18から出射した光の一部(すなわち、集光用導光板14の出射部54から出射した光の一部)とが重なり合っている。これにより、拡散用導光板16の出射部66から出射した光による照明領域と、透光カバー18から出射した光による照明領域との間に明暗差が生じるのを抑制することができる。
また、例えばユーザがリモコン操作等を行うことにより、回路ユニット10は、発光モジュール12を点灯させるモードとして、第1の点灯モード、第2の点灯モード及び第3の点灯モードのうちいずれかに切り替える。第1の点灯モードは、複数の第1の発光素子のみを点灯させる点灯モードであり、例えばユーザが照明器具2の直下で手作業等を行う場合に適している。第2の点灯モードは、複数の第2の発光素子のみを点灯させる点灯モードであり、例えば室内を落ち着いた雰囲気にしたい場合に適している。第3の点灯モードは、複数の第1の発光素子及び複数の第2の発光素子をともに点灯させる点灯モードであり、例えば室内全体を明るくしたい場合に適している。
さらに、例えばユーザがリモコン操作等を行うことにより、回路ユニット10は、発光モジュール12の調光を制御する。第1の点灯モードでは、複数の第1の発光素子の調光が制御される。第2の点灯モードでは、複数の第2の発光素子の調光が制御される。また、第3の点灯モードでは、複数の第1の発光素子及び複数の第2の発光素子の各調光が制御される。これにより、室内の照度をユーザの好みの照度に調節することができる。
[1−10.効果]
本実施の形態の照明器具2は、発光モジュール12と、発光モジュール12からの光を集光させる集光用導光板14と、集光用導光板14を囲むように配置され、発光モジュール12からの光を拡散させる拡散用導光板16とを備える。
これによれば、発光モジュール12からの光を集光用導光板14により集光させるので、発光モジュール12の光束を小さく抑えた場合であっても、照明器具2の直下における室内等の照度を高めることができる。その結果、発光モジュール12の消費電力を抑えながら、照明器具2の直下における照度を高めることができる。また、発光モジュール12からの光を拡散用導光板16により拡散させるので、室内等を広範囲に照明することができる。
さらに、集光部は、集光用導光板14である。
これによれば、発光モジュール12からの光を集光用導光板14により集光させることができる。
さらに、集光用導光板14は、発光モジュール12からの光が入射する入射部52と、平面視で開口部48を有するリング状に形成され、入射部52に入射した光を出射する主面54aを有する出射部54とを有する。開口部48の内周面は、出射部54の主面54aとは反対側の裏面54bから主面54aに向けて拡径するテーパ状に形成されている。
これによれば、照明器具2の中央部において暗部が形成されるのを抑制することができる。
さらに、拡散用導光板16は、一端部から他端部に向けてラッパ状に広がり、光を一端部から他端部に向けて導く湾曲部62と、湾曲部62の一端部に形成され、発光モジュール12からの光が入射する入射部64と、湾曲部62の他端部から径方向外側に延びて平面視でリング状に形成され、湾曲部62からの光が出射する出射部66とを有する。
これによれば、拡散用導光板16は湾曲部62を有しているので、拡散用導光板16の径方向における大きさを小さく抑えることができる。
さらに、集光用導光板14からの光の一部と拡散用導光板16からの光の一部とは、重なり合っている。
これによれば、集光用導光板14からの光による照明領域と拡散用導光板16からの光による照明領域との間に明暗差が生じるのを抑制することができる。
さらに、発光モジュール12は、複数の第1の発光素子44と、複数の第1の発光素子44を囲むように配置された複数の第2の発光素子46とを有する。集光用導光板14は、複数の第1の発光素子44からの光を集光させる。拡散用導光板16は、複数の第2の発光素子46からの光を拡散させる。
これによれば、複数の第1の発光素子44からの光を集光用導光板14に入射させ、複数の第2の発光素子46からの光を拡散用導光板16に入射させることにより、複数の第1の発光素子44及び複数の第2の発光素子46からの光の利用効率を高めることができる。
さらに、照明器具2は、さらに、複数の第1の発光素子44及び複数の第2の発光素子46の点灯を制御する回路ユニット10を備える。回路ユニット10は、複数の第1の発光素子44のみを点灯させる第1の点灯モード、複数の第2の発光素子46のみを点灯させる第2の点灯モード、及び、複数の第1の発光素子44及び複数の第2の発光素子46をともに点灯させる第3の点灯モードのうちいずれかに切り替える。
これによれば、用途等に応じて、室内等の照明態様を容易に切り替えることができる。
さらに、回路ユニット10は、さらに、複数の第1の発光素子44及び複数の第2の発光素子46の少なくとも一方の調光を制御する。
これによれば、用途等に応じて、室内等の照度を容易に調節することができる。
(実施の形態2)
[2−1.照明器具の構成]
次に、図10を参照しながら、実施の形態2に係る照明器具2Aの構成について説明する。図10は、実施の形態2に係る照明器具2Aの一部を拡大して示す断面図である。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10に示すように、実施の形態2に係る照明器具2Aは、上記実施の形態1で説明した集光用導光板14に代えて、多眼レンズ74を備えている。多眼レンズ74には、リング状に並んで配置された複数の集光レンズ76(集光部の一例)が形成されている。複数の集光レンズ76はそれぞれ、複数の第1の発光素子44に対向且つ近接する位置に配置されている。なお、説明の都合上、図10では、複数の集光レンズ76のうち1つの集光レンズ76のみを図示してある。
上記実施の形態1と同様に、複数の第1の発光素子44からの光はそれぞれ、複数の集光レンズ76により照明器具2Aの直下の方向に向けて集光される。
[2−2.効果]
本実施の形態の照明器具2Aでは、集光部は、集光レンズ76である。
これによれば、発光モジュール12からの光を集光レンズ76により集光させることができる。
(変形例等)
以上、本発明について実施の形態1及び2に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。
上記各実施の形態では、照明器具2(2A)をシーリングライトとしたが、これに限定されず、例えばシャンデリア、ペンダントライト、ブラケットライト、バスルームライト又はキッチンライト等としてもよい。
また、上記各実施の形態では、第1の発光素子44及び第2の発光素子46の各実装構造をSMD構造としたが、これに限定されず、例えばLEDチップを基板42に直接実装したCOB(Chip On Board)構造であってもよい。この場合、封止部材によって、基板42上に実装された複数のLEDチップを一括に封止してもよく、あるいは、個別に封止してもよい。また、封止部材には、上述した黄色蛍光体等の波長変換材が含有されていてもよい。
また、上記各実施の形態では、第1の発光素子44及び第2の発光素子46としてLEDを例示したが、これに限定されず、例えば半導体レーザ等の半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)又は無機EL等、その他の固体発光素子を用いてもよい。
また、照明器具2(2A)は、例えばマイナスイオンを発生させるためのイオン発生部を備えていてもよい。イオン発生部は、例えば器具本体6の内部に配置されている。イオン発生部は、針状放電極と、針状放電極に高電圧(例えば、約6000V)を印加する高電圧発生回路と、針状放電極を冷却するペルチェ素子とを有している。針状放電極は、ペルチェ素子のペルチェ効果によって冷却されることにより結露する。高電圧発生回路が針状放電極に結露した空気中の水分に高電圧を印加することにより、ナノメータサイズ(例えば、直径約5〜20nm)の微粒子水で包まれたマイナスイオン(いわゆる、ナノイー(登録商標))を発生させる。イオン発生部により発生したマイナスイオンは、器具本体6の内部に配置された送風ファン等により器具本体6の外部に吹き出され、室内に拡散される。
なお、ナノイーは、マイナスイオン単独で存在する場合よりも空気中に長時間(マイナスイオンの約6倍の寿命で)存在することが可能であり、且つ、ナノメータサイズと非常に小さいため、室内全体に万遍無く拡散し且つ長時間浮遊することができる。ナノイーは、反応性が高く、且つ、臭い成分に作用して無臭成分に分解する能力を持つことが知られている。そのため、ナノイーが室内に拡散することにより、a)室内のカーテン又は浮遊塵埃等を脱臭する効果、b)室内に浮遊又は付着しているアレルゲン、ウイルス等を不活化させる効果、c)室内に浮遊又は付着しているカビ、細菌等を除菌する効果等が得られる。
また、照明器具2(2A)は、室内に人が存在することを検出する人感センサと、照明器具2(2A)の周囲の画像を撮像するためのカメラ機能を有する画像センサとを備えていてもよい。画像センサは、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。この場合、人感センサで室内に人を検知した際に、防犯対策として画像センサにより撮像した画像をメモリ等に記憶しておくことができる。
また、照明器具2(2A)は、有線又は無線によって照明器具2(2A)が受信した音声を出力するスピーカを備えていてもよい。この場合、例えば発光モジュール12の点灯に同期してスピーカから音声が出力されるように、スピーカが制御されてもよい。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
2,2A 照明器具
10 回路ユニット(制御部)
12 発光モジュール(発光部)
14 集光用導光板(集光部)
16 拡散用導光板
44 第1の発光素子
46 第2の発光素子
48 開口部
52 入射部(第1の入射部)
54 出射部(第1の出射部)
54a 主面
54b 裏面(面)
62 湾曲部
64 入射部(第2の入射部)
66 出射部(第2の出射部)
76 集光レンズ(集光部)

Claims (5)

  1. 発光部と、
    前記発光部からの光を集光させる集光部と、
    前記集光部を囲むように配置され、前記発光部からの光を拡散させる拡散用導光板と、を備え
    前記集光部は、集光用導光板であり、
    前記集光用導光板は、
    前記発光部からの光が入射する入射部と、
    平面視で開口部を有するリング状に形成され、前記入射部に入射した光を出射する主面を有する出射部と、を有し、
    前記開口部の内周面は、前記出射部の前記主面とは反対側の面から前記主面に向けて拡径するテーパ状に形成されている
    照明器具。
  2. 発光部と、
    前記発光部からの光を集光させる集光部と、
    前記集光部を囲むように配置され、前記発光部からの光を拡散させる拡散用導光板と、を備え、
    前記拡散用導光板は、
    一端部から他端部に向けてラッパ状に広がり、光を前記一端部から前記他端部に向けて導く湾曲部と、
    前記湾曲部の前記一端部に形成され、前記発光部からの光が入射する入射部と、
    前記湾曲部の前記他端部から径方向外側に延びて平面視でリング状に形成され、前記湾曲部からの光が出射する出射部と、を有す
    明器具。
  3. 前記集光部からの光の一部と前記拡散用導光板からの光の一部とは、重なり合っている
    請求項1又は2に記載の照明器具。
  4. 複数の第1の発光素子と、前記複数の第1の発光素子を囲むように配置された複数の第2の発光素子と、を有する発光部と、
    前記複数の第1の発光素子からの光を集光させる集光部と、
    前記集光部を囲むように配置され、前記複数の第2の発光素子からの光を拡散させる拡散用導光板と、
    記複数の第1の発光素子及び前記複数の第2の発光素子の点灯を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記複数の第1の発光素子のみを点灯させる第1の点灯モード、前記複数の第2の発光素子のみを点灯させる第2の点灯モード、及び、前記複数の第1の発光素子及び前記複数の第2の発光素子をともに点灯させる第3の点灯モードのうちいずれかに切り替え
    明器具。
  5. 前記制御部は、さらに、前記複数の第1の発光素子及び前記複数の第2の発光素子の少なくとも一方の調光を制御する
    請求項に記載の照明器具。
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