JP6950459B2 - 電話制御装置 - Google Patents
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Description
例えば、電話制御装置を介して複数の内線端末が会議通話を行う場合、指定された会議電話番号へ発信して会議部屋番号とパスワードを入力するという同一操作を、会議通話に参加するすべての利用者の内線端末で行う必要がある。
[電話制御装置]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10について説明する。図1は、電話制御装置の構成を示すブロック図である。
この電話制御装置10は、電話網NW1および通信網NW2を収容するとともに、通信回線Lを介して複数の内線端末20を内線収容し、これら内線端末20を電話網NW1に交換接続することにより音声通話サービスを提供する機能と、通信網NW2に接続されている外部設定装置32とデータ通信する機能とを有している。
電話網NW1は、次世代網(NGN:Next Generation Network)やIP電話網のほか、ISDN(Integrated Services Digital Network)、PSTN(Public Switched Telephone Network)、携帯電話網などの既存の電話網である。
通信網NW2は、インターネットやLANなどの既存のデータ通信網である。
外部設定装置32は、一般的なPC端末やサーバ装置からなり、通信網NW2を介して電話制御装置10とデータ通信を行うことにより、電話制御装置10の各種設定を遠隔制御する機能を有している。
図1に示すように、本実施の形態にかかる電話制御装置10は、主な機能部として、網I/F部11、内線I/F部12、スイッチ部13、記憶部14、呼制御部15、代理関係管理部16、および操作エミュレータ17とを備えている。これら機能部のうち、呼制御部15、代理関係管理部16、および操作エミュレータ17は、CPUとプログラムとが協働することにより実現されている。
内線I/F部12は、通信回線Lを介して内線端末20との間で、制御メッセージや音声データを送受信する機能を有している。
スイッチ部13は、呼制御部15からの指示に応じて、網I/F部11と内線I/F部12との間で通話路を交換接続する機能を有している。
プログラム14Bは、CPUと協働することにより呼制御部15、代理関係管理部16、および操作エミュレータ17を実現するプログラムである。
記憶部14で記憶する主な処理データとして代理登録データ14Aがある。図2は、代理登録データの構成例である。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の動作について説明する。図3は、端末操作制御動作を示すシーケンス図である。ここでは、内線端末20のうち、内線端末20A(代理側端末)と内線端末20B,20C(依頼側端末)との代理関係に基づいて、内線端末20Aにおける電話帳設定などの任意の端末設定操作が、これら内線端末20B,20Cにおいて同一の端末設定操作でも行われたように、操作を代理する場合を例として説明する。
電話制御装置10の代理関係管理部16は、内線I/F部12を介して内線端末20Aからの代理設定指示を受信した場合、内線端末20Bが依頼側端末であり内線端末20Aが代理側端末である代理関係と、内線端末20Cが依頼側端末であり内線端末20Aが代理側端末である代理関係とを、記憶部14の代理登録データ14Aに登録する(ステップ102)。
これにより、内線端末20Aにおいて、内線端末20B,20Cとの代理関係が登録完了した旨が画面表示される。また、内線端末20Bにおいて、内線端末20Aとの代理関係が登録完了した旨が画面表示されるとともに、内線端末20Cにおいて、内線端末20Aとの代理関係が登録完了した旨が画面表示される(ステップ104)。
電話制御装置10の操作エミュレータ17は、内線I/F部12を介して内線端末20Aからの端末設定操作を受信した場合、記憶部14の代理登録データ14Aを参照し、内線端末20Aを代理側端末とする代理関係が登録されているか確認する(ステップ112)。
これにより、内線端末20A,20B,20Cで、これら操作内容が画面表示される(ステップ115)。
これにより、内線端末20A,20B,20Cで、これら端末設定処理の完了が画面表示される(ステップ118)。
したがって、内線端末20B,20Cと電話制御装置10との間でのデータ通信による輻輳を回避しつつ、内線端末20Aの電話帳に相手先Xの相手先データを登録できるとともに、内線端末20B,20Cの電話帳にも相手先Xの相手先データを登録することができる。
電話制御装置10の代理関係管理部16は、内線I/F部12を介して内線端末20Aからの代理解除指示を受信した場合、内線端末20Aと内線端末20B,20Cとの間の代理関係を、記憶部14の代理登録データ14Aから削除する(ステップ122)。
これにより、内線端末20Aにおいて、内線端末20B,20Cとの代理関係の解除が完了した旨が画面表示される。また、内線端末20Bにおいて、内線端末20Aとの代理関係の解除が完了した旨が画面表示されるとともに、内線端末20Cにおいて、内線端末20Aとの代理関係の解除が完了した旨が画面表示される(ステップ124)。
代理関係を登録する場合、前述した図3では、代理側端末での操作に応じて依頼側端末との代理関係を登録する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、依頼側端末での操作に応じて代理関係を登録してもよい。
図4は、代理関係登録動作(依頼側端末)を示すシーケンス図である。
また、内線端末20Cで、内線端末20Aを代理側端末とする代理依頼操作が行われた場合(ステップ132)、これら代理依頼内容を示す代理依頼指示が内線端末20Cから通信回線Lを介して電話制御装置10へ送信される(ステップ133)。
これにより、内線端末20Aにおいて、内線端末20B,20Cとの代理関係が登録完了した旨が画面表示される。また、内線端末20Bにおいて、内線端末20Aとの代理関係が登録完了した旨が画面表示されるとともに、内線端末20Cにおいて、内線端末20Aとの代理関係が登録完了した旨が画面表示される(ステップ136)。
電話制御装置10の代理関係管理部16は、内線I/F部12を介して内線端末20Bからの代理解除指示を受信した場合、内線端末20Aと内線端末20Bとの間の代理関係を、記憶部14の代理登録データ14Aから削除する(ステップ142)。この際、内線端末20Cとの代理関係については維持される。
これにより、内線端末20A,内線端末20Bにおいて、互いの代理関係の解除が完了した旨が画面表示される。(ステップ144)。
代理関係を登録する場合、前述した図3および図4では、内線端末20での操作に応じて代理関係を登録する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、通信網NW2を介して接続されている外部設定装置32からの指示に応じて代理関係を登録してもよい。
図5は、代理関係登録動作(外部設定装置)を示すシーケンス図である。
これにより、内線端末20Aにおいて、内線端末20B,20Cとの代理関係が登録完了した旨が画面表示される。また、内線端末20Bにおいて、内線端末20Aとの代理関係が登録完了した旨が画面表示されるとともに、内線端末20Cにおいて、内線端末20Aとの代理関係が登録完了した旨が画面表示される(ステップ155)。
電話制御装置10の代理関係管理部16は、網I/F部11を介して外部設定装置32からの代理解除指示を受信した場合、内線端末20Aと内線端末20Bとの間の代理関係と、内線端末20Aと内線端末20Cとの間の代理関係とを、記憶部14の代理登録データ14Aから削除する(ステップ162)。
これにより、内線端末20Aにおいて、内線端末20B,20Cとの代理関係の解除が完了した旨が画面表示される。また、内線端末20Bにおいて、内線端末20Aとの代理関係の解除が完了した旨が画面表示されるとともに、内線端末20Cにおいて、内線端末20Aとの代理関係の解除が完了した旨が画面表示される(ステップ165)。
次に、図6および図7を参照して、本実施の形態にかかる電話会議動作例について説明する。図6は、電話会議動作例を示すシーケンス図である。図7は、電話会議動作例(続き)を示すシーケンス図である。
ここでは、内線端末20A,20B,20Cが会議サーバ31を利用して三者による電話会議を行う場合について説明する。なお、内線端末20Aを代理側端末とし、内線端末20B,20Cを依頼側端末とする代理関係が、記憶部14の代理登録データ14Aに予め登録されているものとする。
電話制御装置10の操作エミュレータ17は、内線I/F部12を介して内線端末20Aからのダイヤル操作を受信した場合、記憶部14の代理登録データ14Aを参照し、内線端末20Aを代理側端末とする代理関係が登録されているか確認する(ステップ202)。
電話制御装置10の操作エミュレータ17は、内線I/F部12を介して内線端末20Aからの発信操作を受信した場合、記憶部14の代理登録データ14Aを参照し、内線端末20Aを代理側端末とする代理関係が登録されているか確認する(ステップ206)。
会議サーバ31は、電話制御装置10からの発信に対して自動応答する(ステップ209)。呼制御部15は、スイッチ部13を制御して会議サーバ31とそれぞれの発信元となる内線端末20A,20B,20Cとの通話路を個別に接続することにより、それぞれ通話状態とする(ステップ210)。
電話制御装置10の操作エミュレータ17は、内線I/F部12を介して内線端末20Aからの認証情報を受信した場合、記憶部14の代理登録データ14Aを参照し、内線端末20Aを代理側端末とする代理関係が登録されているか確認する(ステップ222)。
会議サーバ31は、電話制御装置10からの認証情報を受信して認証し(ステップ225)、認証成功に応じて内線端末20A,20B,20Cとの通話路を会議接続する(ステップ226)。これにより、会議サーバ31を介した内線端末20A,20B,20C間の会議通話が開始される(ステップ227)。
したがって、内線端末20B,20Cと電話制御装置10との間でのデータ通信による輻輳を回避しつつ、内線端末20A,20B,20C間での電話会議を実現することができる。
次に、図8を参照して、本実施の形態にかかる着信試験動作例について説明する。図8は、着信試験動作例を示すシーケンス図である。
ここでは、電話制御装置10での着信検出に応じて、内線端末20A,20B,20Cに対して同時に着信を通知し、これら内線端末20A,20B,20Cでの同時応答操作に対する電話制御装置10の動作を確認する、着信試験を行う場合について説明する。なお、内線端末20Aを代理側端末とし、内線端末20B,20Cを依頼側端末とする代理関係が、記憶部14の代理登録データ14Aに予め登録されているものとする。
この後、内線端末20Aで応答操作が行われた場合(ステップ233)、その応答操作が内線端末20Aから通信回線Lを介して電話制御装置10へ送信される(ステップ234)。
ここで、内線端末20Aに対して内線端末20B,20Cからなる依頼側端末が、代理登録データ14Aに登録されていることから、操作エミュレータ17は、内線端末20Aでの応答操作に基づいて、これら内線端末20B,20Cで内線端末20Aでの応答操作(ステップ233)と同じ操作が行われたことを模擬することにより、これら内線端末20B,20Cでの操作(ステップ223B,ステップ223C)を代理する(ステップ236)。
また、呼制御部15は、応答端末として選択した内線端末20Aに対して、通話開始を指示する(ステップ241)。これにより、電話網NW1と内線端末20Aとの間で通話が開始されるとともに(ステップ242)、内線端末20Aで通話中が表示される(ステップ243)。
このように、本実施の形態は、代理関係管理部16が、内線端末20からの指示に応じて、指定された代理関係を記憶部14の代理登録データ14Aに登録し、操作エミュレータ17が、代理登録データに登録されている代理側端末での操作を検出した場合、当該代理側端末と対応する依頼側端末で、当該操作と同じ操作が行われたことを模擬することにより、依頼側端末での操作を代理し、呼制御部15が、内線端末20での操作および操作エミュレータ17で摸擬された操作に基づいて、これら操作に対応する内線端末20の動作を制御するようにしたものである。
したがって、依頼側端末と電話制御装置10との間でのデータ通信による輻輳を回避しつつ、代理側端末での操作に応じた代理側端末および依頼側端末の動作を制御することができる。このため、電話制御装置10と他の内線端末20との間のやり取りに支障を発生させることなく、さらにはこれら内線端末20に関する動作制御に影響を及ぼすことなく、複数の内線端末20のそれぞれで必要となる同一操作を簡略化することが可能となる。
これにより、複雑な処理を必要とすることなく、依頼側端末の操作を模擬することができる。
これにより、代理側端末での操作により、複数の依頼側端末との代理関係を一括して登録することができる。
これにより、依頼側端末での操作により、任意の代理側端末との代理関係を個別に登録することができる。
これにより、依頼側端末または代理側端末での操作により、任意の代理関係を解除することができる。
これにより、各内線端末20での操作タイミングを任意に決定することができ、具体的には、依頼側端末より後に代理側端末での操作タイミングを遅らせたり、任意の依頼側端末の操作タイミングのみ早めたりすることができる。したがって、動作試験における各内線端末20での操作タイミングを厳密に指定することができ、より厳密な条件で動作の違いなどを確認することができる。
これにより、代理側端末での操作内容が依頼側端末で画面表示されるため、操作内容を依頼側端末の利用者が確認することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (6)
- 複数の内線端末を電話網に交換接続する電話制御装置であって、
自端末での操作の代理を依頼する側の依頼側端末と前記依頼側端末での操作を代理する側の代理側端末との代理関係を示す代理登録データを記憶する記憶部と、
前記内線端末からの指示に応じて、指定された前記代理関係を前記記憶部の代理登録データに登録する代理関係管理部と、
前記代理登録データに登録されている前記代理側端末での操作を検出した場合、当該代理側端末と対応する前記依頼側端末で前記操作と同じ操作が行われたことを模擬することにより、前記依頼側端末での操作を代理する操作エミュレータと、
前記操作エミュレータで摸擬された操作に基づいて、当該操作に対応する前記依頼側端末の動作を制御し、前記代理側端末での操作に基づいて、当該操作に対応する前記代理側端末の動作を制御する呼制御部と
を備えることを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1に記載の電話制御装置において、
前記操作エミュレータは、前記代理側端末での操作を示す操作データを、前記依頼側端末での操作を示す操作データとして複製し、前記呼制御部へ出力することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電話制御装置において、
前記代理関係管理部は、前記内線端末からの代理設定指示に応じて、前記代理設定指示で指定された依頼側端末と当該内線端末からなる代理側端末との代理関係を、前記記憶部の代理登録データに登録することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電話制御装置において、
前記代理関係管理部は、前記内線端末からの代理依頼指示に応じて、当該内線端末からなる依頼側端末と前記代理依頼指示で指定された代理側端末との代理関係を、前記記憶部の代理登録データに登録することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電話制御装置において、
前記呼制御部は、前記内線端末での操作および前記操作エミュレータで摸擬された操作の操作タイミングを、前記代理側端末および前記依頼側端末のそれぞれに対して予め割り当てられている個別の遅延時間で調整することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電話制御装置において、
前記操作エミュレータは、前記代理側端末での任意の設定項目に関する端末設定操作に応じて、当該代理側端末と対応する前記依頼側端末での端末設定操作を模擬し、
前記呼制御部は、前記代理側端末での端末設定操作に基づいて、前記記憶部で記憶している端末設定データのうち、当該代理側端末に関する前記設定項目に指定された値を設定するとともに、前記操作エミュレータで模擬された前記依頼側端末での端末設定操作に基づいて、前記端末設定データのうち、当該依頼側端末に関する前記設定項目に指定された値を設定することを特徴とする電話制御装置。
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