JP6950300B2 - 印判 - Google Patents

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Description

本発明は、捺印動作をロック可能なロック手段を備えた印判に関する。
従来、不用意な捺印動作を防ぐため、外筒の下動をロックするロック手段を備えた印判が知られている。例えば特許文献1に開示される印鑑ケースは、外筒をノックキャップ内に少し押し込んで一方向に回転させること、又はノックキャップを外筒に押し込んだ位置で、ノックキャップに装着させたストッパーを押し込むことで、ノックキャップの下動、つまり捺印動作をロックする構造である。
特許第2831054号公報
しかし、特許文献1の印鑑ケースでは、ロック状態を解除するために、一方の手で外筒を保持し、他方の手でノックキャップを回すか又はストッパーを引き抜く操作が必要である。そのため、片手のみで簡単にロック状態を解除することが困難であった。
本発明は、捺印動作をロック可能なロック手段を備えた印判において、簡単な操作でロック解除を行えるようにした印判を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、外筒と、前記外筒に収容され該外筒内で移動可能な内筒と、前記外筒の移動に連動し得るようにして前記内筒に収容された印字体と、前記外筒及び内筒の上下動を規制し得るよう構成されたロック手段とを備え、前記外筒の下動により前記内筒の下端部から前記印字体の印面が露出して捺印が可能となる印判であって、前記ロック手段が、所定の押圧位置で前記内筒の係止部に係止して前記外筒の下動をロックするように形成された押圧ロック片と、前記外筒にスライド操作可能に設けられ、所定のロック解除位置にスライド操作がされるのに連動して前記押圧ロック片を前記押圧位置から引き出して、前記外筒の下動のロックを解除するように形成されたスライド操作片とを備えていることを特徴とする。
印判は、前記押圧ロック片が押圧操作されるのに連動して前記スライド操作片を前記ロック解除位置からロック操作許容位置に復帰させるように構成された第一のスライド操作片復帰手段を更に備えていることが好ましい。
また、印判は、捺印時に前記外筒の下動に連動して前記スライド操作片を前記ロック解除位置からロック操作許容位置に復帰させるように構成された第二のスライド操作片復帰手段を更に備えていることが好ましい。
また、印判は、前記スライド操作片が、前記外筒及び内筒が上下動する動線方向において前記外筒にスライド操作可能に設けられ、前記第二のスライド操作片復帰手段が、前記外筒の下動中に前記内筒の一部が前記スライド操作片に当接して該スライド操作片を前記ロック解除位置から前記ロック操作許容位置に向けて移動させるように構成されているものでもよい。
また、印判は、前記スライド操作片が、前記外筒及び内筒が上下動する動線方向に対して直交する横方向において前記外筒にスライド操作可能に設けられ、前記第二のスライド操作片復帰手段が、前記内筒に形成される傾斜面部であって、前記外筒及び内筒が上下動する動線方向に対し前記横方向に向けて所定角度で傾く方向に面法線を有する傾斜面部を少なくとも備え、前記傾斜面部が、前記外筒の下動中に前記スライド操作片に当接し摺動しながら該スライド操作片を前記ロック解除位置から前記ロック操作許容位置に向けて移動させるように適合されているものでもよい。
また、印判は、前記ロック手段が、前記外筒が前記内筒に対して上動した上位置、及び、前記外筒が前記内筒に対して下動した下位置の少なくとも双方の各位置において前記押圧ロック片の押圧操作が許容されることにより、前記各位置における前記外筒及び内筒の上下動が規制され得るように構成されていることが好ましい。
本発明に係る印判によれば、外筒及び内筒の上下動を規制し得るよう構成されたロック手段が、所定の押圧位置で前記内筒の係止部に係止して前記外筒の下動をロックするように形成された押圧ロック片と、前記外筒にスライド操作可能に設けられ、所定のロック解除位置にスライド操作がされるのに連動して前記押圧ロック片を前記押圧位置から引き出して、前記外筒の下動のロックを解除するように形成されたスライド操作片とを備えている。これにより、印判の使用者は、例えば片手でスライド操作片をロック解除位置にスライド操作するだけで、簡単にロック解除操作を行うことができる。
本発明の第一実施形態による印判の斜視図である。 図1の印判の正面図である。 図2に示したIII-III線に沿う印判の断面図である。 外筒の斜視図である。 内筒の斜視図である。 印字体の斜視図である。 押圧ロック片の斜視図である。 縦スライド操作片の斜視図である。 外筒が下位置に操作されたときの上方から見た印判の斜視図である。 外筒が下位置に操作されたときの下方から見た印判の斜視図である。 外筒が上位置でスライド操作片がロック操作許容位置にあるときのロック手段の外観図である。 図11に示したXII-XII線に沿う断面図である。 図11に示したXII-XII線に沿う断面図であって、押圧ロック片が押圧位置に操作されたときの図である(外筒が下動ロック状態)。 外筒が上位置でスライド操作片がロック解除位置に操作されたときのロック手段の外観図である。 図13に示したXIV-XIV線に沿う断面図であって、ロック解除動作を説明するための図である。 図13に示したXIV-XIV線に沿う断面図であって、ロック解除動作を更に説明するための図である。 外筒が下位置に操作されたときの印判の正面図である。 図15に示したXVI-XVI線に沿う断面図であって、特にスライド操作片復帰動作を説明するための図である。 図15に示したXVI-XVI線に沿う断面図であって、押圧ロック片が押圧位置に操作されたときの図である(外筒が上動ロック状態)。 図15に示したXVI-XVI線に沿う断面図であって、ロック解除動作を説明するための図である。 図15に示したXVI-XVI線に沿う断面図であって、ロック解除動作を更に説明するための図である。 本発明の第二実施形態による印判の斜視図である。 外筒が下位置に操作されたときの上方から見た印判の斜視図である。 外筒が下位置に操作されたときの下方から見た印判の斜視図である。 外筒が上位置にあるときの印判の側面図である。 外筒が上位置でスライド操作片がロック操作許容位置にあるときのロック手段の外観図である。 図22に示したXXIII-XXIII線に沿う断面図である。 図22に示したXXIII-XXIII線に沿う断面図であって、押圧ロック片が押圧位置に操作されたときの図である(外筒が下動ロック状態)。 図22に示したXXIV-XXIV線に沿う断面図である。 図22に示したXXIV-XXIV線に沿う断面図であって、押圧ロック片が押圧位置に操作されたときの図である(外筒が下動ロック状態)。 外筒が上位置でスライド操作片がロック解除位置に操作されたときのロック手段の外観図である。 図25に示したXXVI-XXVI線に沿う断面図であって、ロック解除動作を説明するための図である。 図25に示したXXVII-XXVII線に沿う断面図であって、ロック解除動作を説明するための図である。 図25に示したXXVII-XXVII線に沿う断面図であって、ロック解除動作を更に説明するための図である。 外筒が下位置に操作されたときの印判の側面図である。 外筒が下位置でスライド操作片がロック操作許容位置にあるときのロック手段の外観図である。 図29に示したXXX-XXX線に沿う断面図であって、押圧ロック片が押圧位置に操作されたときの図である(外筒が上動ロック状態)。 外筒が下位置でスライド操作片がロック解除位置に操作されたときのロック手段の外観図である。 図31に示したXXXII-XXXII線に沿う断面図であって、ロック解除動作を説明するための図である。 外筒が上位置にあるときのロック手段の外観図である。 外筒が下位置に操作されたときのロック手段の外観図である。 図33に示したXXXV-XXXV線に沿う断面図であって、スライド操作片復帰動作を説明するための断面図である。 図34に示したXXXVI-XXXVI線に沿う断面図であって、スライド操作片復帰動作を更に説明するための断面図である。
以下、本発明に係る印判の好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において「前」及び「後」、「上位置」及び「下位置」、「上方向」及び「下方向」並びに「上動」及び「下動」というときには、単に相対的な位置関係や相対的な動作の方向を説明するのに過ぎず、絶対的な意味においては解釈されない。また、本明細書において、「縦方向」とは外筒及び内筒が上下動する動線方向をいい、「横方向」とは前記動線方向に対して直交する方向をいう。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による印判1の斜視図である。図2は、図1の印判1の正面図である。図3は、図2に示したIII-III線に沿う印判の断面図である。これらの図に示されるように、印判1は、外筒11と、外筒11に収容され該外筒内で移動可能な内筒12と、外筒11の移動に連動し得るようにして内筒12に収容された印字体14と、外筒11及び内筒12との間の相対移動に連動して開閉するように適合された開閉蓋13とを備えている。外筒11内には、圧縮状態のコイルバネ17が設けられ、コイルバネ17の弾発力により、内筒12が外筒11から常時突出する方向に付勢されている。
外筒11は、印判1の本体を構成するとともに、捺印をする際の持ち手部(グリップ)としても機能する部材である。ここで、図4は、印判1に用いられる外筒11の外観斜視図である。外筒11は、略角筒状を有しており、その天板部に印字体14の上部(被嵌装部143)を嵌装するための印字体嵌装部111が開口形成されている。また、外筒11の上部に、キャップを弾性係止するための係止爪112が形成されている。
また、外筒11の前面部には、後述するスライド操作片19がスライド操作可能に装着されるスライド操作片装着部113が形成されている。スライド操作片装着部113は、スライド操作片19を外筒11の前面部に上下方向(縦方向)に案内するためのガイド溝113a、スライド操作片19を介して取り付けられる後述する押圧ロック片18のロック部182を挿入させるためのロック孔113b、及びスライド操作片19を所定のスライド位置に保持するための嵌合保持溝113cを含む。
内筒12は、例えば図5に示されるように、略角筒状の中空部材からなる。内筒12は、その下端部12aに、印字体14の印面を露出させるための開口を有している。また、内筒12は、その上部が、外筒11の下側開放部からスライド移動可能に挿入される。
図5に示されるように、内筒12の前面下部には、開閉蓋13により閉じられるように適合された開放部123が形成されている。内筒12の天板部には、印字体14が貫通するよう適合された開口部124が形成されている。内筒12の側面部には、開閉蓋13の図示しないフォロア軸部を案内するためのカム孔部122が設けられている。内筒12の前面部側の上端角部128は、印判1の不使用時に外筒11が内筒12に対して完全に上動した上位置で、後述する押圧ロック片18のロック部182と係止することで、外筒11の下動(捺印動作)をロックするための上係止部となっている。また、内筒12の前面部2個所に形成されている溝孔部129は、印判1の捺印時に外筒11が内筒12に対して下動し、開閉蓋13が開いた下位置で、同じく押圧ロック片18のロック部182と係止することで、外筒11の上動をロックするための下係止部となっている。
なお、詳細は後述するが、押圧ロック片18、スライド操作片19、上端角部(上係止部)128及び溝孔部(下係止部)129などにより、本実施形態の印判1のロック手段が構成される。
印字体14は、内筒12内に収容されるが、外筒11の移動に連動し得るように該外筒11に嵌装されている。図6に示されるように、印字体14は略円柱状を有している。より具体的に、印字体14は、円筒状の本体部141と、本体部141の左右部に形成されるガイド突起部142と、本体部141の上部に形成される被嵌装部143とを有して構成され、本体部141の下部141aに、印面部14a(図3参照)が設けられている。
上述したように、被嵌装部143が、外筒11の天板部に開口する印字体嵌装部111に挿入されて保持されることで、印字体14が外筒11の移動に連動し得るように該外筒11に嵌装されている。
開閉蓋13は、内筒12に回動可能に取り付けられる部材である。開閉蓋13の図示しないフォロア軸部が、外筒11に形成されたカム孔部及び内筒12に形成されたカム孔部122とが交差する孔部に拘束されることにより、外筒11及び内筒12の上下動を開閉蓋13の回動に変換するカム機構が構成されている。このカム機構により、開閉蓋13は、外筒11が内筒12に対し下動するに従って開く側に回動し、逆に外筒11が内筒12から上動するに従って閉じる側に回動する。
印判1を使用しないときには、コイルバネ17の弾発力により、内筒12が外筒11から最も突出する位置となる。このとき、開閉蓋13により、内筒12の前面側の開放部123が塞がれるとともに、開閉蓋13の裏面側のインキパッド容器15に保持されたインキパッド16が印字体14の印面に対向当接し、インキが印面に供給される。
なお、インキパッド16の材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)を素材とするポリオレフィン系繊維を用いることができる。インキパッド16に含浸されるインキは、顔料系、染料系、油性系、水性系を問わず適宜使用可能である。例えば、コート紙、プラスチックフィルム、アルミニウム、鉄等の難吸収紙や非吸収材に捺印するための速乾性インキとしては、速乾性溶剤に着色剤や樹脂等を溶解混合した油性インキを用いることができる。また、インキパッド16を保持するインキパッド容器15は、開閉蓋13の裏面側の容器保持部に、着脱可能に保持されることが好ましい。
印判1の捺印に際して、外筒11がコイルバネ17の弾発力に抗して押圧され下動すると、それに連動して開閉蓋13が上方に回動して開状態となる(図9参照)。そして、外筒11が更に下動し所定の位置に至ると、内筒12の下端部12aから印字体14の印面が露出することで捺印が可能となる(図10参照)。また、外筒11の押圧を開放すると、コイルバネ17の弾発力により外筒11が上動し、それに連動して開閉蓋13が下方に回動して内筒12を閉じるよう動作する。
本実施形態による印判1は、外筒11及び内筒12の上下動を規制し得るよう構成されたロック手段を備えている。次に、このロック手段の詳細を説明する。ロック手段は、外筒11の前面部において押圧操作可能に設けられる押圧ロック片18と、縦方向にスライド操作可能に設けられるスライド操作片19とを備えている。ロック手段は、外筒11が内筒12に対して上動した上位置、及び、外筒11が内筒12に対して下動した下位置の少なくとも双方の各位置において、押圧ロック片18の押圧操作が許容されることにより、各位置における外筒11及び内筒12の上下動が規制され得るように構成されている。
ここで、図7は、本実施形態による押圧ロック片18の斜視図である。押圧ロック片18は、横方向に若干屈曲する棒状部である押圧操作部181と、押圧操作部181の左右の各端部から後方に突起するロック部182を有している。押圧操作部181の背面側には、後方に向かうに従って下がる傾斜背面部183が形成されている。
図8は、本実施形態によるスライド操作片19の斜視図である。スライド操作片19は、横方向に若干湾曲する板状の操作板部191を主要部とする可動部材である。操作板部191の中央よりも下には、押圧ロック片18が突没可能な開口部192が形成されている。操作板部191の左右の各端部には、上述した外筒11のガイド溝113a(図4参照)に係合して、スライド操作片19の縦方向へのスライド移動が案内される係合ガイド部193が形成されている。
次に、例えば印判1の不使用時において、外筒11が捺印操作されていない上位置にあるときのロック手段の動作を説明する。ここで、図11は、外筒11が上位置にあるときのロック手段の外観図である。図11に示されるように、スライド操作片19が上側のロック操作許容位置にあるときには、図12Aに示されるように、押圧ロック片18の押圧操作が許容される。そして、スライド操作片19がロック操作許容位置で、押圧ロック片18が所定の押圧位置に押圧操作(これを「押圧ロック操作」という。)されると、図12Bに示されるように、押圧ロック片18のロック部182が外筒11の内側に突出する。これにより、押圧ロック片18のロック部182が、内筒12の上端角部(上係止部)128に係止可能となり、外筒11の下動がロックされる(下動ロック状態)。外筒11が下動ロック状態のときには、外筒11に不測の外力が加えられても、外筒11が下動することはない。したがって印判1の不用意な捺印動作を防止することができる。
次に、図13は、スライド操作片19が下側のロック解除位置にスライド操作されたときのロック手段の外観図である。スライド操作片19が上述のロック操作許容位置からロック解除位置に向けてスライド操作されると、スライド操作片19の開口部192の上縁部(べベルエッジ部)と、押圧ロック片18の傾斜背面部183とが当接する。そして、図14Aに示されるように、スライド操作片19が所定のロック解除位置にスライド操作がされるのに連動して、開口部192の上縁部と押圧ロック片18の傾斜背面部183とが当接しながら摺動し、押圧ロック片18が押圧位置から引き出される。これによりロック部182がロック孔113b内に没入し、図14Bに示されるように外筒11の下動ロックが解除される。
このように、本実施形態では、スライド操作片19をロック操作許容位置から下方のロック解除位置にスライド操作するだけで、押圧ロック片18を非押圧位置に引き出すことができる。したがって、印判1の使用者は、例えば片手のみで簡単に外筒11の下動ロック状態を解除することができる。
また、本実施形態の印判1は、押圧ロック片18が押圧ロック操作されるのに連動して、スライド操作片19をロック解除位置からロック操作許容位置に復帰させるように構成された第一のスライド操作片復帰手段を備えている。例えば図14Aに示したロック操作解除位置で押圧ロック片18を押圧すると、押圧ロック片18の傾斜背面部183がスライド操作片19の開口部192に当接する。そして、更に押圧ロック片18を押し込むと、これらが摺動してスライド操作片19をロック操作許容位置に復帰させるとともに外筒11をロックすることができる(図12B参照)。
次に、外筒11が例えば捺印操作された下位置でのロック手段の動作を説明する。ここで、図15は、外筒11が下位置にあるときの印判1の正面図である。図15に示されるように、スライド操作片19が上側のロック操作許容位置にあるときには、図16Aに示されるように、押圧ロック片18の押圧操作が許容される。押圧ロック片18が押圧ロック操作されると、図16Bに示されるように、押圧ロック片18のロック部182が内筒12の溝孔部(下係止部)129に突入する。これにより、押圧ロック片18のロック部182が、溝部128に係止可能となり、外筒11の上動がロックされる(上動ロック状態)。
外筒11が下位置に操作された状態では、図9、10及び15に示したように、開閉蓋13が開状態となる。したがって、使用者は、外筒11が下位置で押圧ロック片18を押圧操作して簡単にロックすることができる。これにより、開閉蓋13の開状態を保持したまま、インキパッド容器15を取り出し、インキパッド16の交換やインキの補充等を容易にすることができる。
本実施形態の印判1は、外筒11が上動ロック状態のときでも、使用者がスライド操作片19をロック解除位置にスライド操作することにより、簡単にロック解除を行うことができる。すなわち、図17Aに示されるように、スライド操作片19が所定のロック解除位置にスライド操作がされるのに連動して、開口部192の上縁部と押圧ロック片18の傾斜背面部183とが当接しながら摺動し、押圧ロック片18が押圧位置から非押圧位置に引き出される。これにより、図17Bに示されるように、外筒11の上動ロックが解除される。
また、本実施形態の印判1は、捺印時に外筒11の下動に連動してスライド操作片19をロック解除位置からロック操作許容位置に自動的に復帰させるように構成された第二のスライド操作片復帰手段を更に備えている。第二のスライド操作片復帰手段は、例えば図16Aに示したように、捺印操作に伴い外筒11が下動中に、内筒12の一部である上端角部128がスライド操作片19の突起部194に当接して、該スライド操作片19を押し上げる。これにより、スライド操作片19が下側のロック解除位置から上側のロック操作許容位置に向けて移動する。
本実施形態の印判1は、このような捺印操作に連動する第二のスライド操作片復帰手段を備えているので、使用者がスライド操作片19をその都度ロック操作許容位置に戻す手間を省くことができる。また、スライド操作片19が上側のロック操作許容位置に戻されていれば、押圧ロック片18とスライド操作片19とを摺動させずに小さな力で押圧ロック操作が可能となる。
(第二実施形態)
図18は、本発明の第二実施形態による印判2の斜視図である。図19は、外筒21が下位置に操作されたときの上方から見た場合の印判2の斜視図である。図20は、外筒21が下位置に操作されたときの下方から見た場合の印判2の斜視図である。これらの図に示されるように、本実施形態の印判2は、外筒21と、外筒21に収容され該外筒21内で移動可能な内筒22と、外筒21の移動に連動し得るようにして内筒22に収容された印字体24と、外筒21及び内筒22との間の相対移動に連動して開閉するように適合された開閉蓋23とを備えている。外筒21内には、圧縮状態のコイルバネが設けられ、コイルバネの弾発力により、内筒22が外筒21から常時突出する方向に付勢されている。開閉蓋23は、外筒21が内筒22に対し下動するに従って開く側に回動し、逆に外筒21が内筒22から上動するに従って閉じる側に回動する。
印判2を使用しないときには、内部の図示しないコイルバネの弾発力により、内筒22が外筒21から最も突出する位置となる。このとき、開閉蓋23により、内筒22の背面側が塞がれるとともに、開閉蓋23のインキパッド容器25に保持されたインキパッド26が印字体24の印面に対向当接し、インキが印面に供給される。
印判2の捺印に際して、外筒21が押圧操作され下動すると、それに連動して開閉蓋23が上方に回動して開状態となる(図19参照)。そして、外筒21が更に下動し所定の位置に至ると、内筒22の下端部22aから印字体24の印面部24aが露出することで捺印が可能となる(図20参照)。
本実施形態による印判2は、外筒21及び内筒22の上下動を規制し得るよう構成されたロック手段を備えている。本実施形態のロック手段は、外筒21の側面部において押圧操作可能に設けられる押圧ロック片28と、横方向にスライド操作可能に設けられるスライド操作片29とを備えている。ロック手段は、外筒21が内筒22に対して上動した上位置、及び、外筒21が内筒22に対して下動した下位置の少なくとも双方の各位置において、押圧ロック片28の押圧操作が許容されることにより、各位置における外筒21及び内筒22の上下動が規制され得るように構成されている。
ここで、図21は、外筒21が上位置にあるときの印判2の側面図である。そして、図22は、図21におけるロック手段の外観図である。図22に示されるようにスライド操作片29が左側のロック操作許容位置にあるときには、図23A及び24Aに示されるように、押圧ロック片28の押圧操作が許容される。そして、スライド操作片29がロック操作許容位置で、押圧ロック片28が所定の押圧位置に押圧操作(これを「押圧ロック操作」という。)されると、図23B及び24Bに示されるように、押圧ロック片28の背面側のロック部282が外筒21のロック孔213bを介して内側に突出する。これにより、ロック部282が、内筒22の段部(上係止部)228に係止可能となり、外筒21の下動がロックされる(下動ロック状態)。外筒21が下動ロック状態のときには、外筒21に不測の外力が加えられても、外筒21が下動することはない。したがって印判2の不用意な捺印動作を防止することができる。
次に、図25は、スライド操作片29が右側のロック解除位置にスライド操作されたときのロック手段の外観図である。スライド操作片29がロック解除位置に向けてスライド操作されると、スライド操作片29の開口部の傾斜面部295と、押圧ロック片28の傾斜背面部283とが当接する。そして、図26に示されるように、スライド操作片29が所定のロック解除位置にスライド操作がされるのに連動して、スライド操作片29の傾斜面部295と押圧ロック片28の傾斜背面部283とが当接しながら摺動する(図27A参照)。これにより、押圧ロック片28が押圧位置から引き出されて、ロック部282がロック孔213b内に没入し、外筒21の下動ロックが解除される(図27B参照)。
このように、本実施形態では、スライド操作片29をロック操作許容位置からロック解除位置にスライド操作するだけで、押圧ロック片28を非押圧位置に引き出すことができる。したがって、印判2の使用者は、例えば片手のみで簡単に、外筒21の下動ロック状態を解除することができる。
次に、外筒21が例えば捺印操作された下位置でのロック手段の動作を説明する。ここで、図28は、外筒21が下位置にあるときの印判2の側面図である。そして、図29は、図28におけるロック手段の外観図である。これらの図に示されるように、スライド操作片29が左側のロック操作許容位置にあるときには、押圧ロック片28の押圧操作が許容される。押圧ロック片28が押圧ロック操作されると、押圧ロック片28のロック部282が内筒22の段部(下係止部)229に係止可能となる。これにより、外筒21の上動がロックされる(上動ロック状態)。
外筒21が下位置に操作された状態では、図19、20及び28に示したように、開閉蓋23が開状態となる。したがって、使用者は、外筒21が下位置で押圧ロック片28を押圧操作して簡単にロックすることができる。これにより、開閉蓋23の開状態を保持したまま、インキパッド容器25を取り出し、インキパッド26の交換やインキの補充等を容易にすることができる。
本実施形態の印判2は、外筒21が上動ロック状態のときでも、スライド操作片29をロック操作許容位置からロック解除位置にスライド操作することにより、簡単にロック解除を行うことができる。すなわち、図31及び32に示されるように、スライド操作片29が右側のロック解除位置にスライド操作がされるのに連動して、押圧ロック片28が押圧位置から非押圧位置に引き出される。これにより、外筒21の上動ロックが解除される。
また、本実施形態の印判2は、捺印時に外筒21の下動に連動してスライド操作片29をロック解除位置からロック操作許容位置に自動的に復帰させるように構成されたスライド操作片復帰手段を更に備えている。スライド操作片復帰手段は、例えば図33に示されるような内筒22に形成されるリブ221と、スライド操作片29の背面側においてべベルエッジを有するガイド突起部291とを備えている。リブ221の先端には傾斜面部221aが形成されている。より詳細に説明すると、傾斜面部221aは、外筒21及び内筒22が上下動する動線方向に対し横方向に向けて所定角度で傾く方向に面法線を有している。
図34に示されるように、印判2の捺印操作に伴い外筒21が下動中に、リブ221の傾斜面部221aとスライド操作片29の1つのガイド突起部291とが当接する。そして、リブ221の傾斜面部221aとガイド突起部291のべベルエッジとが摺動し、リブ221が上動する力がスライド操作片29を横移動させる力に変換される。これにより、スライド操作片29が、右側のロック解除位置から左側のロック操作許容位置に向けて移動する。
本実施形態の印判2は、このような捺印操作に連動するスライド操作片復帰手段を備えているので、使用者がスライド操作片29をその都度ロック操作許容位置に戻す手間を省くことができる。スライド操作片29が右側のロック解除位置では、図35に示されるように押圧ロック片28とスライド操作片29とが当接するため、押圧ロック操作が困難となる場合がある。しかし、スライド操作片29が左側のロック操作許容位置に戻されていれば、図36に示されるように、押圧ロック片28とスライド操作片29とを摺動させずに小さな力で押圧ロック操作が可能となる。
1、2 印判
11 外筒
12 内筒
12a 下端部
13 開閉蓋
14 印字体
18 押圧ロック片
19 スライド操作片
21 外筒
22 内筒
22a 下端部
23 開閉蓋
24 印字体
28 押圧ロック片
29 スライド操作片
128 上端角部(上係止部)
129 溝孔部(下係止部)
181 押圧操作部
182 ロック部
183 傾斜背面部
191 操作板部
192 開口部
193 係合ガイド部
194 突起部
221 リブ
221a 傾斜面部
228 段部(上係止部)
229 段部(下係止部)
281 押圧操作部
282 ロック部
283 傾斜背面部
291 ガイド突起部
295 傾斜面部

Claims (6)

  1. 外筒と、前記外筒に収容され該外筒内で移動可能な内筒と、前記外筒の移動に連動し得るようにして前記内筒に収容された印字体と、前記外筒及び内筒の上下動を規制し得るよう構成されたロック手段とを備え、前記外筒の下動により前記内筒の下端部から前記印字体の印面が露出して捺印が可能となる印判であって、
    前記ロック手段が、
    前記外筒の筒壁部に嵌挿され内部へ押圧操作可能に設けられた押圧ロック片であって、所定の押圧位置で前記内筒の係止部に係止して前記外筒の下動をロックするように形成された押圧ロック片と、
    前記外筒の面上でスライド操作可能に設けられ、所定のロック解除位置にスライド操作がされるのに連動して前記押圧ロック片を前記押圧位置から引き出して、前記外筒の下動のロックを解除するように形成されたスライド操作片と
    を備えていることを特徴とする印判。
  2. 前記押圧ロック片が押圧操作されるのに連動して前記スライド操作片を前記ロック解除位置からロック操作許容位置に復帰させるように構成された第一のスライド操作片復帰手段を更に備えていることを特徴とする、請求項1に記載の印判。
  3. 捺印時に前記外筒の下動に連動して前記スライド操作片を前記ロック解除位置からロック操作許容位置に復帰させるように構成された第二のスライド操作片復帰手段を更に備えていることを特徴とする、請求項1に記載の印判。
  4. 前記スライド操作片が、前記外筒及び内筒が上下動する動線方向において前記外筒にスライド操作可能に設けられ、
    前記第二のスライド操作片復帰手段が、前記外筒の下動中に前記内筒の一部が前記スライド操作片に当接して該スライド操作片を前記ロック解除位置から前記ロック操作許容位置に向けて移動させるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の印判。
  5. 前記スライド操作片が、前記外筒及び内筒が上下動する動線方向に対して直交する横方向において前記外筒にスライド操作可能に設けられ、
    前記第二のスライド操作片復帰手段が、前記内筒に形成される傾斜面部であって、前記外筒及び内筒が上下動する動線方向に対し前記横方向に向けて所定角度で傾く方向に面法線を有する傾斜面部を少なくとも備え、
    前記傾斜面部が、前記外筒の下動中に前記スライド操作片に当接し摺動しながら該スライド操作片を前記ロック解除位置から前記ロック操作許容位置に向けて移動させるように適合されていることを特徴とする、請求項3に記載の印判。
  6. 前記ロック手段が、前記外筒が前記内筒に対して上動した上位置、及び、前記外筒が前記内筒に対して下動した下位置の少なくとも双方の各位置において前記押圧ロック片の押圧操作が許容されることにより、前記各位置における前記外筒及び内筒の上下動が規制され得るように構成されていることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の印判。
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