JP6948681B1 - ヨーグルト圧搾器 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般家庭にて極めて短時間にヨーグルトの水切りが可能な調理器具を提供する。【解決手段】ヨーグルト圧搾器1は、開口部からヨーグルトAを内部空間23に収容可能な受容体2と、ヨーグルトAを上方から押圧可能な押圧体3とを備える。受容体2及び押圧体3には、ホエイ排出口25,35と、該ホエイ排出口25,35を覆いかつヨーグルトA中のホエイのみを通過させる網状体26と、が形成されている。さらに、押圧体3に対して、上方から下方に向けた押圧力を付与する弾性体4及び錘体の少なくとも一方が設けられることが好ましく、特に弾性体4はバネ体であることが好ましい。受容体2の開口部に蓋をした状態で受容体2に取付自在な固定蓋5や、受容体2を空中に保持しながら収容可能なホエイ容器6をさらに備えることが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、調理器具に関し、詳しくは、一般家庭にて極めて短時間で市販ヨーグルトの水切りを行い、いわゆるギリシャヨーグルトに成形するための器具に関するものである。
(一般家庭でのヨーグルト調理について)
近年、自家製ヨーグルトを作ったり、市販ヨーグルトに一手間(追加の調理)を加えたりしてヨーグルト調理を楽しむ家庭が増えている。特に、最近では、水分(乳清、「ホエイ(whey)成分」と呼ばれる。)の少ないヨーグルトは「ギリシャヨーグルト」或いは「水切りヨーグルト」とも呼ばれており、より濃厚な味わいを呈するため人気がある。
(ホエイを除去するための従来技術)
市販ヨーグルトの水切りのために、本来の用途から逸れるが、コーヒーフィルタを利用する家庭も多いようである。また、市販ヨーグルト専用の水切り器(ホエイ除去器具)として、例えば、非特許文献1,2が販売されている。これらの専用器具は、メッシュ状の水切りざる部と、該水切りざる部から排出されたホエイを受容する容器とから構成され、水切りの為に使い捨てのフィルタ紙が不要で便利な製品である。
しかしながら、従来の器具では、ざる部に収容されたヨーグルトの自重で水切りを行うため、通常、水切り完了までに極めて長い時間を要する。例えば、従来の器具を使用してヨーグルトをクリームチーズ程度の硬さにまで水切りするには、丸一日(24時間)以上は必要となるため、直ぐに作って食べたい人の要望に応えることができなかった。
"水切りヨーグルトができる容器"、株式会社曙産業のホームページ、[令和2年6月23日検索]、インターネット<https://www.akebono-sa.co.jp/products/detail/110> "パール金属 ギリシャスタイルヨーグルトメーカー"、東急ハンズネットストアのホームページ、[令和2年6月23日検索]、インターネット<https://hands.net/goods/4976790204781/>
このような事情に鑑み、本発明は、一般家庭にて、極めて短時間にヨーグルトの水切りが可能な調理器具を提供することを目的とする。
本発明者は、速やかに水切りを行う方法を模索・検討した結果、ヨーグルトを上下方向から網状体に挟んで強制的に圧搾することで早くかつ確実な水切り(ホエイ除去)が実現できることを見出し、本発明の調理器具を完成するに至った。
すなわち、本発明は、例えば、次の構成・特徴を採用するものである。
(態様1)
上方に開口部を有しかつ該開口部からヨーグルトを内部空間に収容可能な受容体と、
前記受容体に収容された前記ヨーグルトを上方から押圧可能な押圧体と、
を備え、かつ、
前記受容体及び前記押圧体には、ホエイ排出口と、該ホエイ排出口を覆いかつ前記ヨーグルト中のホエイのみを通過させる網状体と、が形成されており、
前記押圧体は前記受容体に入れ子状に載置可能であり、かつ、
前記ホエイ排出口及び前記網状体は前記受容体の底部及び前記押圧体の底部に形成されていること
を特徴とするヨーグルト圧搾器。
(態様2)
前記押圧体に対して、上方から下方に向けた押圧力を付与する弾性体及び錘体の少なくとも一方が設けられること、
を特徴とする態様1に記載のヨーグルト圧搾器。
(態様3)
前記弾性体はバネ体であること、
を特徴とする態様に記載のヨーグルト圧搾器。
(態様4)
前記受容体の前記開口部に蓋をした状態で該受容体に取付自在な固定蓋をさらに備え、
前記固定蓋は前記弾性体を介して前記押圧体に接続し、かつ、前記固定蓋が前記受容体に取り付けられる際に前記弾性体を圧縮状態に維持して前記押圧力を発生させること、
を特徴とする態様又はに記載のヨーグルト圧搾器。
(態様5)
前記受容体を空中に保持しながら収容可能なホエイ容器をさらに備え、かつ、
前記受容体に形成された前記ホエイ排出口から漏出した前記ホエイは前記ホエイ容器に捕集され、かつ、
前記押圧体に形成された前記ホエイ排出口から漏出した前記ホエイは前記受容体の前記内部空間に捕集されること、
を特徴とする態様1〜のいずれかに記載のヨーグルト圧搾器。
本発明のヨーグルト圧搾器によれば、ヨーグルトを収容する受容体に加え、受容体に載置されかつヨーグルトを上から押し付ける押圧体を備えるため、ヨーグルトを上下方向から同時かつ強制的に圧縮可能になる。
本発明の圧搾器は、下側の受容体にも、上側の押圧体にも、ホエイ排出口及び網状体が設けられているため、ヨーグルト圧縮時に生ずるホエイを受容体の下方向に逃しつつ、上方向にも逃がすことができるようになる。つまり、受容体に収容されたヨーグルトは上下方向から効果的に押圧(つまり圧搾)され、ヨーグルトから滲みだしたホエイのみが、その上下に設置された網状体付きホエイ排出口を通して速やかに系外(水切りヨーグルトであるカード収容範囲の外)へ除去されるのである。
従って、本発明の器具を使用した場合の水切りのための所要時間は、従来製品のそれに比べ、20〜30分の1に短縮され、驚く程、短い時間で水切りを完了することができる。
本発明の好適な態様のヨーグルト圧搾器は、上述の弾性体や固定蓋がさらに設けられるため、一旦、ヨーグルトを挟んだ状態の受容体及び押圧体に固定蓋を取り付けてしまえば、受容体及び押圧体によって上下方向からヨーグルトに付与する押圧力を所望かつ一定の値に維持して、自動的にホエイを抽出・除去することができる。
本発明の好適な態様のヨーグルト圧搾器は、上述のホエイ容器がさらに設けられるため、ヨーグルトや押圧体が収容された受容体を空中(より高い位置)に確実に保持することができ、受容体のヨーグルト圧縮領域の下側から漏れ出たホエイを確実に捕集することができる。同時に圧縮領域の上側から漏れ出たホエイは受容体の内部空間に確実に捕集される。
さらに、本圧搾器では、固定蓋の装着により、手を離した状態でもヨーグルトへの圧縮状態を容易かつ確実に維持できる。例えば、ヨーグルトを収容した本圧搾器を冷蔵庫等に約1時間、保管するだけで、ヨーグルト中からホエイを十分かつ速やかに抜き取ることができ、ヨーグルトをクリームチーズ状の硬さにすることができるようになる。
上方向から観察したヨーグルト圧搾器の分解斜視図及び斜視図である。 下方向から観察したヨーグルト圧搾器の分解斜視図及び斜視図である。 組付け状態のヨーグルト圧搾器の側面図及びA−A’線断面図である。 受容体及び押圧体の底面図である。 押圧体でヨーグルトを圧縮していく状態を示した断面図である。 本発明のヨーグルト圧搾器の使用方法及び使用状態を説明した図である。 本発明のヨーグルト圧搾器の使用方法及び使用状態を説明した図である。 本発明のヨーグルト圧搾器の使用方法及び使用状態を説明した図である。
以下、本発明のヨーグルト圧搾器1(以下、単に「圧搾器」とも呼ぶ。)を図面に示す実施例に基づき説明するが、本発明は下記の具体的な実施例に何等限定されるものではない。なお、各図において同一又は対応する要素には同一符号を用いる。
(ヨーグルト圧搾器の全体構成)
図1(a)に、本発明の圧搾器1の分解斜視図を示し、図1(b)に組付け状態の圧搾器1の斜視図を示す。図1(a)及び(b)のいずれも斜め上方から圧搾器1を観察した図である。一方、図2(a)及び(b)も同様に、圧搾器1の分解斜視図及び斜視図であるが、いずれも斜め下方から観察した図である。図3(a)及び(b)は、組付け状態の圧搾器1の側面図及び断面図(図3(a)中のA−A’線で破断した断面図)である。
本発明の圧搾器1は、少なくとも、受容体2と、受容体2の内部に入れ子状に載置可能な押圧体3と、から構成される。なお、圧搾器1は、これらの部材2,3以外にも、図示の例のように、弾性体4、固定蓋5やホエイ容器6が設けられることが好ましい。
(受容体の構造)
受容体2は、上方に開口部21と下方に底部22を有した中空円筒体23を成し、該開口部21からヨーグルトAを内部空間24に収容可能である。受容体2の底部22には、ホエイ排出口25と該ホエイ排出口25を覆う網状体26が形成されている。
(受容体の具体的構成)
受容体2の具体的構成についてさらに説明する。中空円筒体23の周壁23aは、約10cmの直径と約1〜2mmの厚みを有している。底部22は基本的には円形開口部を成すが、円形開口部を均等に6等分するように中心部22aから中空円筒体23の周壁23aへ橋部22bが6本、渡されている(図2(a)及び図4(a)を参照)。これらの橋部22bによって6等分に分割された各開口部がホエイ排出口25を形成する。また、網状体26として、図示の例では、中空円筒体23の直径に対応したメッシュ状円形フィルムであるが、これを受容体2の内部空間24に入れ、橋部22bの上面に接着させることで各ホエイ排出口25を覆っている。なお、図4(a)に受容体2の底面図を示す。
以上の構成により、網状体26はヨーグルトAの凝固物B(カード(curd)と呼ぶ。)を受容体2から逃さずに、水分(ホエイC)のみを、ホエイ排出口25を通して受容体2の外へ排出することができるようになる。
(押圧体の構造)
一方、押圧体3は、上方に開口部31と下方に底部32を有した中空円筒体33を成す。底部32には、受容体2に収容されたヨーグルトAを上方から押圧可能な押圧面32aが形成される。押圧体3の底部32(押圧面32a)にも、ホエイ排出口35と該ホエイ排出口35を覆う網状体36が形成されている。
(押圧体の具体的構成)
押圧体3の具体的構成についてさらに説明する。中空円筒体33の内側には、中空円筒状の弾性体固定枠37が同心円状に形成される。弾性体固定枠37は、図2(a)に示すように、橋部32bによって中空円筒体33に連結される。従って、押圧体3は、図4(b)に示すように、底面視では二重円を成し、外円を成す中空円筒体33と内円を成す弾性体固定枠37との間の空間は、橋部32bによって均等に分割(6等分)され、ホエイ排出口35が形成されている。
そして、網状体36として、受容体2に適用した上述のメッシュ状円形フィルムと同様のフィルムを押圧体3の外側からその底部32に接着させることで各ホエイ排出口35を覆うことができる。
なお、網状体26,36の素材は、織物製(例えば、ポリエステル樹脂製)のメッシュ体であり、メッシュ間隔が#60〜#460(すなわち、1インチに60〜460本の線材を織り込んだもの)が好ましい。ここで、メッシュ間隔は、細かい程(つまり、数値が高い程)、ヨーグルトAの凝固物B(カード成分)を漏れ出さずにホエイ成分Cのみを確実に排出できるようになるが、製造コストも増大するため、双方の兼合いを考えると、#250〜#300程度が好ましい。
(弾性体や固定蓋の追加設置)
押圧体3の上方には、図示のように弾性体4及び固定蓋5が設置されることが好ましい。
これらにより、後述するように、手を離した状態でも、ヨーグルトAへの押圧(上下からの強制圧縮)を自動的に与え続けることができるようになる。なお、弾性体4としては、図示のようなバネ体(コイルバネ)が望ましいが、この他にも、例えば、伸縮性に富んだゴム(図示せず)などの公知の弾性部材を採用可能である。
(弾性体固定枠)
なお、実施例では、バネ体4の一端(下端)は押圧体3に形成された中空筒体状の弾性体固定枠37内に収容・保持される一方で、バネ体4の他端(上端)は固定蓋5の本体51の内面に形成された弾性体固定枠52内に収容・保持される。このような構成により、バネ体4は押圧体3と固定蓋5との間に確実に位置決めされ、各要素3,5に対して垂直に伸びた状態で立設するようになる。
(固定蓋の構造)
固定蓋5は、上述した受容体2や押圧体3の外形に対応した形状を成し、図示の例では円形蓋を成す。固定蓋5の外周縁部53の下方では、爪部54が延びるように形成されている。なお、図示の例では、爪部54は対向する位置(つまり、互いに周方向に180°移動した位置)に2箇所、設けられているが、爪部54の設置数や設置位置は、必ずしもこれに限定されない。
(受容体に設けられる外周張出部及び外縁胴部)
一方、中空円筒体23の上方には外周張出部27が形成されている(図1(a)及び図3(b)を参照)。この外周張出部27の外縁に亘って、薄厚で胴短の外縁胴部28が下方に延びるように形成されている。これにより、受容体2の上方では、中空円筒体23に接続された外周張出部27が径方向外側に延び、その先から外縁胴部28が下方に垂れるように接続される。つまり、中空円筒体23と外周張出部27と外縁胴部28とは下方だけが開放したコの字状に形成され、中空円筒体23の周壁23aと外縁胴部28との間には所定間隔(約1cm)だけ広がったコの字空間29(周方向にドーナッツ状に広がった空間)が形成される。
(固定蓋を着脱自在に受容体に係合する構造)
よって、受容体2の上に固定蓋5を被せていくと、固定蓋5の爪部54は、受容体2の外縁胴部28の外壁上を滑り、最終的にはその下端に係合して両部材2,5は一体化する。なお、夫々の爪部54には、更に先端(下方)側に把手部55が設けられており、この把手部55を手指で径方向外側へ広げるよう弾性変形させれば、外縁胴部28への爪部54の係合状態を解除させることができ、受容体2から固定蓋5を容易に取り外すことができるようになる。
(ホエイ容器の構造)
また、圧搾器1は、受容体2の下側に載置され、この受容体2を入れ子状に収容可能なホエイ容器6をさらに備えることが好ましい。図示の例では、ホエイ容器6は、上方に開口部61と下方に底部62を有しかつ受容体2の直径より大きい直径を有した中空円筒体63である。なお、中空円筒体63は透明材料(例えば、透明な樹脂やガラス)で作られることが好ましく、これにより、圧搾器1の使用時に、排出・貯水したホエイCの状態や量を常時視認することができるようになる。
ここで、受容体2の上方には上述の中空円筒体23と外周張出部27と外縁胴部28で区画されたコの字空間29が形成されている。コの字空間29は下側のみ開口している。このため、受容体2がホエイ容器6に入れ子状に収容されると、受容体2のコの字空間29にホエイ容器6の外周部上端64が入り込み、受容体2をホエイ容器6の底部62より上方に持ち上げる。つまり、ホエイ容器6は受容体2を空中に保持した形で受容体2を収容することができる。
なお、ホエイ容器6に収容された受容体2の底部22からホエイ容器6の底部62までの距離(高さ)Lは、収容するヨーグルトAの量に依存するが、現実的には約2〜5cm程度が好ましい(図3(b)を参照)。また、図5(a)〜(d)は、押圧体3で受容体2内のヨーグルトAを押圧(上下からの強制圧縮)していく状態を段階的に示した断面図である。
このような構成により、ヨーグルト圧搾器1を使用する際には、ホエイ容器6内に空中保持された状態の受容体2内にヨーグルトAを入れることができる(図5(a)を参照)。そして、押圧体3は受容体2に入れ子状に配置できるよう形成されているため、収容されたヨーグルトAに上から被せるように押圧体3を受容体2内に載置できる。これにより、ヨーグルトAは上下方向及び外周方向に拘束された領域に置かれる(図5(b)を参照)。
そして、図5(b)に示すように、固定蓋5の下側に延びたバネ体4を押圧体3に押し当てながら下方に向けて圧縮する(弾性変形させる)ことができる。つまり、この弾性変形により生じた押圧力を受容体2内に収容された押圧体3やヨーグルトAに付与することができるのである。
さらに、図5(c)に示すように、上述の爪部54や外縁胴部28を利用して固定蓋5を受容体2に確実に係合する。これにより、受容体2及び押圧体3の上方を完全に塞ぎ、受容体2内部でヨーグルトAへの押圧状態(上下方向からの強制圧縮)を維持しながら、これらの要素2〜6を全て圧搾器1として一体化させて保管することができるようになる。
なお、圧搾器1によりヨーグルトAへの押圧が開始されると直ぐに、ヨーグルトAからホエイCが上下方向に漏れ出し始める。図5(c)及び(d)に示す例では、約半分の漏出量のホエイCが上側の網状体36付のホエイ排出口35を通して受容体2の内部空間24へ排出・捕集され、同量のホエイCが下側の網状体26付のホエイ排出口26を通してホエイ容器6の底部62へ排出・捕集される。
このように、圧搾器1は驚くほど短い保管時間で大量のホエイCの除去を行う。具体的には、図5(d)に示すように、ホエイC(水分)のみが上下方向に大量に漏出して受容体2の内部空間24及びホエイ容器6に捕集され、水切りヨーグルトB(カードのみ)が受容体2内(当初の収容位置)に残留するようになる。
ここで、水切り能力(つまり、ホエイ排出能力)に関し、従来製品と本発明の圧搾器1とを比較してみる。従来製品は、その構成部品である網体(図示せず)内にヨーグルトを収容し、その自重だけで水切り(ホエイ排出)を行っていた。従って、従来製品では、ホエイ成分をたっぷり含んだ使用開始時はそれなりの水切りが可能であったが、時間が経過するほど自重の効果は薄らぎ、結局、クリームチーズ状の硬さ(ギリシャヨーグルト)にするまでには丸一日以上掛っていた。
これに対して、本発明では、例えば、受容体2は200〜600g程度のヨーグルトAを収容可能であり、ヨーグルトAの自重の他に、バネ体4は3kgf程度の押圧力をヨーグルトAに「追加強制的」に付与することができる。これにより、従来製品の自重型水切りで24時間以上掛るところを、わずか1時間程度の驚くほど短い時間で同等量のホエイCの排出を行うことができる。
(圧搾器の使用方法)
本発明の圧搾器1の使い方は至って簡単である。なお、図6〜図8は、本発明の圧搾器1の使用方法及び使用状態を説明した図(写真)である。
先ず、押圧体3やバネ体4付の固定蓋5を圧搾器1からは取り外しておき、ホエイ容器6に受容体2を収容し、空中保持しておく。そして、市販ヨーグルトAをその包装容器からスプーン等を利用して掬いだして受容体2の開口部21を通して内部空間24に落とし込む(図6(a)参照)。
その後、押圧体3を手に取り(図6(b)参照)、受容体2に収容されたヨーグルトAの上側に覆い被さるように押圧体3も受容体2内に載置する(図6(c)参照)。
次に、バネ体4付き固定蓋5を持ち上げ、バネ体4の先端側を、押圧体3の上方に設けられた弾性体固定枠37内に嵌め込む(図7(a)参照)。そして、固定蓋5の本体51を上から下へ押し込みながらバネ体4も圧縮し(図7(b)参照)、固定蓋5の爪部54が受容体2の外縁胴部28に係合するまで押し込み続ける。
両部材54,28の係合が完了すると、バネ体4付きの固定蓋5と、押圧体3及びヨーグルトAを収容した受容体2とが確実に一体化するため、手を放しても、圧搾器1としての一体化状態が維持される。なお、図8(a)中の白色破線BLの位置は、ヨーグルトAの上端(押圧体3との境界)を示す。
そして、冷蔵庫などに約1時間、圧搾器1を保管し、この間に、バネ体4の圧縮により生ずる押圧力を上下方向から同時に掛けながら、強制的にヨーグルトAの水切り(ホエイCの排出)を行う。なお、図8(b)は約1時間経過した後の圧搾器1の状態を示す。図8(b)にもヨーグルトAの上端の位置を白色破線BLで示しているが、ヨーグルトAへの押圧後であるため、図8(a)に示した状態よりも数cm程、下降していることに留意されたい。
その後、固定蓋5の把手部55を径方向外側に広げて爪部54と外縁胴部28との係合を解除することで、ホエイ容器6から、固定蓋5、押圧体3及び水切りヨーグルトB(カード残留物)を収容した受容体2を取り出す。最後に、受容体2を皿Dに向けてひっくり返すなどすれば、水切りヨーグルトBのみを取り出すことができる(図8(c)参照)。なお、図8(c)のホエイ容器6には圧搾器1によりヨーグルトAから抜き取ったホエイCの一部(ホエイ容器6で捕集した分のホエイC)を示す。
(変形例:錘による押圧)
本発明の圧搾器1を、図示の実施例を参照しながら詳しく説明してきたが、必ずしもこれに限定されない。例えば、実施例では、押圧力の付与を図示のバネ体やゴム等の弾性体4による弾性力を利用した機構を採用したが、これらに代えて、図示しない錘(例えば、金属製錘)を押圧体3の上方に載置して押圧力を付与する機構を採用しても良い。
(変形例:筒体の形状)
上述の実施例に示す主な部材2,3,5,6は円筒形或いは円形であるが、必ずしもこの例に限定されない。例えば、矩形や六角形を含む多角形の断面を成す筒体形状や中空の円錐体や角錐体を採用してもよい。
(変形例:外周方向へのホエイの排出)
また、図示の例では、受容体2の底部22にのみ、網状体26を被せたホエイ排出口25を設けたが、例えば、中空円筒体23の周壁23a(特に底部22近くの下方部分)にも、網状体26を被せたホエイ排出口(図示せず)を設け、ヨーグルトAから排出されたホエイCを周方向外側に逃がしてホエイ容器6に落下させるようにしてもよい。
ただし、周壁23aにもホエイ排出口(図示せず)を設けると受容体2が押圧力を受けた際に撓み変形を起こしてヨーグルトAのカードBの一部が受容体2と押圧体3との隙間G(図3(b)を参照)が漏れ出す虞があるため、受容体2や網状体26は機械的強度が高い(硬い)材質を選択することが好ましい。
(変形例:パッキンの追加)
また、実施例では、受容体2と押圧体3との間には若干の隙間G(0.1〜0.5mm程度のクリアランス)があり、その隙間GからはホエイCは漏れ出るが、カードBは漏れ出る心配は無い。但し、上述の隙間Gを厳しく管理しないのであれば、例えば、隙間Gにゴム製のパッキン(図示せず)を挿入するようにしてもよい。
本発明のヨーグルト圧搾器によれば、ヨーグルトを収容する受容体に加え、受容体に載置されかつヨーグルトを上から押し付ける押圧体を備えるため、ヨーグルトを上下方向から同時かつ強制的に圧縮可能になる。
本発明の圧搾器は、下側の受容体にも、上側の押圧体にも、ホエイ排出口及び網状体が設けられているため、ヨーグルト圧縮時に生ずるホエイを受容体の下方向に逃しつつ、上方向にも逃がすことができるようになる。つまり、受容体に収容されたヨーグルトは上下方向から効果的に押圧(つまり圧搾)され、ヨーグルトから滲みだしたホエイのみが、その上下に設置された網状体付きホエイ排出口を通して速やかに系外(水切りヨーグルトであるカード収容範囲の外)へ除去されるのである。
従って、本発明の器具を使用した場合の水切りのための所要時間は、従来製品のそれに比べ、20〜30分の1に短縮され、驚く程、短い時間で水切りを完了することができる。
本発明の好適な態様のヨーグルト圧搾器は、上述の弾性体や固定蓋がさらに設けられるため、一旦、ヨーグルトを挟んだ状態の受容体及び押圧体に固定蓋を取り付けてしまえば、受容体及び押圧体によって上下方向からヨーグルトに付与する押圧力を所望かつ一定の値に維持して、自動的にホエイを抽出・除去することができる。
本発明の好適な態様のヨーグルト圧搾器は、上述のホエイ容器がさらに設けられるため、ヨーグルトや押圧体が収容された受容体を空中(より高い位置)に確実に保持することができ、受容体のヨーグルト圧縮領域の下側から漏れ出たホエイを確実に捕集することができる。同時に圧縮領域の上側から漏れ出たホエイは受容体の内部空間に確実に捕集される。
さらに、本圧搾器では、固定蓋の装着により、手を離した状態でもヨーグルトへの圧縮状態を容易かつ確実に維持できる。例えば、ヨーグルトを収容した本圧搾器を冷蔵庫等に約1時間、保管するだけで、ヨーグルト中からホエイを十分かつ速やかに抜き取ることができ、ヨーグルトをクリームチーズ状の硬さにすることができるようになる。
このように本発明のヨーグルト圧搾器は、産業上の利用価値及び産業上の利用可能性が非常に高い。
1 ヨーグルト圧搾器
2 受容体
3 押圧体
4 弾性体(バネ体)
5 固定蓋
6 ホエイ容器
21,22,22a,22b 受容体の開口部,底部,中心部,橋部
23,23a,24 中空円筒体,周壁,内部空間
25,35 ホエイ排出口
26,36 網状体
27,28,29 受容体の外周張出部,外縁胴部,コの字空間
31,32,32a,32b 押圧体の開口部,底部,押圧面,橋部
33 中空円筒体
37,52 弾性体固定枠
51,53,54,55 固定蓋の本体,外周縁部,爪部,把手部
61,62,63,64 ホエイ容器の開口部,底部,中空円筒体,外周部上端
A ヨーグルト(圧縮前のヨーグルト)
B カード(圧縮後の水切りヨーグルト(ギリシャヨーグルト)
C ホエイ
D 皿
BL 白色破線
G 隙間
L ホエイ容器の底部から受容体の底部までの距離(高さ)

Claims (5)

  1. 上方に開口部を有しかつ該開口部からヨーグルトを内部空間に収容可能な受容体と、
    前記受容体に収容された前記ヨーグルトを上方から押圧可能な押圧体と、
    を備え、かつ、
    前記受容体及び前記押圧体には、ホエイ排出口と、該ホエイ排出口を覆いかつ前記ヨーグルト中のホエイのみを通過させる網状体と、が形成されており、
    前記押圧体は前記受容体に入れ子状に載置可能であり、かつ、
    前記ホエイ排出口及び前記網状体は前記受容体の底部及び前記押圧体の底部に形成されていること
    を特徴とするヨーグルト圧搾器。
  2. 前記押圧体に対して、上方から下方に向けた押圧力を付与する弾性体及び錘体の少なくとも一方が設けられること、
    を特徴とする請求項1に記載のヨーグルト圧搾器。
  3. 前記弾性体はバネ体であること、
    を特徴とする請求項に記載のヨーグルト圧搾器。
  4. 前記受容体の前記開口部に蓋をした状態で該受容体に取付自在な固定蓋をさらに備え、
    前記固定蓋は前記弾性体を介して前記押圧体に接続し、かつ、前記固定蓋が前記受容体に取り付けられる際に前記弾性体を圧縮状態に維持して前記押圧力を発生させること、
    を特徴とする請求項又はに記載のヨーグルト圧搾器。
  5. 前記受容体を空中に保持しながら収容可能なホエイ容器をさらに備え、かつ、
    前記受容体に形成された前記ホエイ排出口から漏出した前記ホエイは前記ホエイ容器に捕集され、かつ、
    前記押圧体に形成された前記ホエイ排出口から漏出した前記ホエイは前記受容体の前記内部空間に捕集されること、
    を特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のヨーグルト圧搾器。
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