JP6948154B2 - パスタ類の製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち本発明は以下の通りである。
[1]デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉及び/又は小麦粉を使用したパスタ類の製造方法であって、前記セモリナ粉及び小麦粉の蛋白質含有量が10.5質量%以上である前記方法。
[2]パスタ類が乾燥パスタである、前記[1]に記載の製造方法。
[3]さらに小麦グルテンを使用する、前記[1]又は前記[2]に記載の製造方法。
使用する国内産デュラム小麦「セトデュール」のセモリナ粉及び/又は小麦粉全量に対してセモリナ粉の割合は好ましくは30〜100質量%、さらに好ましくは50〜100質量%、最も好ましくは100質量%である。セモリナ粉の割合が30質量%未満であると柔らかくなり、しっかりした弾力のある食感の程度が低くなる傾向がある。
本発明においてセモリナ粉及び小麦粉の蛋白質含有量は、セモリナ粉や小麦粉を含む穀粉の蛋白質含有量の測定に通常使用される方法により測定される。たとえば、ケルダール法により、窒素係数5.70の条件で計測した値を、11版AACC法44−19.01で求めて水分を使って水分13.5%に換算して算出したものである。
実施例1
国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉(蛋白質含有量10.5質量%)100質量%、水31質量%の配合を、定法に基づきホバートミキサーで4分間混合してそぼろ状の生地を得た。製麺ロールを用いて、整形・複合1回行い、続いて最終麺帯厚みが1.5mmとなるよう、段階的に圧延を行った。その後、10番角の切刃で麺線状の生パスタを作った。
実施例1において、セモリナ粉100質量%をセモリナ粉99質量%に換え、小麦グルテン1質量%を追加し、それ以外は実施例1と同様に製造した。
実施例1において、国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉をカナダ産デュラムのセモリナ粉(蛋白質含有量12.1質量%)に換えた以外は実施例1と同様に製造した。
実施例1において、国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉を国内産普通小麦ゆめちからのセモリナ粉(蛋白質含有量12.3質量%)に換えた以外は実施例1と同様に製造した。
得られた生パスタを沸騰湯浴中で7分間茹で、10人の熟練パネラーにてパスタのもちもち感と弾力について表1に示す基準で評価した。なお、比較例1で得られた一般的な生パスタのもちもち感を3点、弾力を5点とした。結果を表2に示す。
〔表2〕
もちもち感 弾力
実施例1 4.6 4.8
実施例2 4.6 5.0
比較例1 3.0 5.0
比較例2 4.5 1.8
実施例1は弾力については一般的なパスタである比較例1よりも若干低いが差は小さく、もちもち感についてはより良好な食感であった。また、実施例2は弾力でも比較例1より勝っていた。比較例2は、もちもち感については一般的なパスタである比較例1に勝っていたが、弾力ついては軟らかく、劣る結果となった。
実施例3
(1)国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉(蛋白質含有量10.5質量%)100質量%、水27質量%の配合で、定法に基づき麺用ミキサーで10分間混合してそぼろ状の生地を得た。この際、ミキサー内の減圧は行っていない。
(2)押出し装置内に生地を入れ、押出し装置内の圧力を20kPa(常圧を100kPaとして)に減圧し、生地に80kg/cm2の圧力を掛けて直径1.7mmの生スパゲッティを得た。
(3)生スパゲッティを、湿度70%、50℃で調湿乾燥し、水分含量12質量%の乾燥スパゲッティを得た。
実施例3の工程(2)において、直径1.7mmを1.9mmに換える以外は実施例3と同様に製造した。
実施例3において、国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉をカナダ産デュラムのセモリナ粉(蛋白質含有量12.1質量%)に換えた以外は実施例3と同様に製造した。
実施例3において、国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉を国内産普通小麦ゆめちからのセモリナ粉(蛋白質含有量12.3質量%)に換えた以外は実施例3と同様に製造した。
実施例3と比較例3と比較例4で得られたパスタを沸騰湯浴中で9分間、実施例4で得られたパスタを沸騰湯浴中で12分間、茹で、10人の熟練パネラーにてパスタ表面のもちもち感と弾力について試験例1と同じく表1に記載した基準で評価した。なお、比較例3で得られた一般的なスパゲッティのもちもち感を3点、弾力を5点とした。結果を表3に示す。
〔表3〕
もちもち感 弾力
実施例3 4.4 4.8
実施例4 4.6 5.0
比較例3 3.0 5.0
比較例4 4.3 1.5
実施例3及び実施例4は共に弾力については一般的なパスタである比較例3と差はなく、もちもち感については良好な食感であった。普通小麦のセモリナで製造した比較例4については、弾力については一般的なパスタである比較例3と比較して、もちもち感はあるものの、表面が適度の弾力を失いぬめりが発生して劣る結果となった。
実施例3の工程(1)において、国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉は、蛋白質含有量10.5%のセトデュールのセモリナ粉を使用し、実施例3と同様に製造した。
実施例3の工程(1)において、国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉は、蛋白質含有量11.3%のセトデュールのセモリナを使用し、実施例3と同様に製造した。
実施例3の工程(1)において、国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナは、蛋白質含有量11.9%のカナダ産デュラムのセモリナを使用し、実施例3と同様に製造した。
実施例3の工程(1)において、国内産デュラム小麦セトデュールのセモリナは、蛋白質含有量9.5%のセトデュールのセモリナを使用し、実施例3と同様に製造した。
得られたパスタを沸騰湯浴中で9分間茹で、10人の熟練パネラーにてパスタ表面のもちもち感と弾力について試験例1と同じく表1に記載した基準で評価した。なお、比較例5で得られた一般的なスパゲッティのもちもち感を3点、弾力を5点とした。結果を表4に示す。
〔表4〕
もちもち感 弾力
実施例5 4.8 4.8
実施例6 4.6 4.9
比較例5 3.0 5.0
比較例6 4.5 2.7
実施例5及び実施例6は共に弾力については一般的なパスタである比較例5と差はなく、もちもち感については良好な食感であった。普通小麦のセモリナで製造した比較例6については、弾力については一般的なパスタである比較例5と比較して、もちもち感はあるものの、表面が適度の弾力を失い溶け出したようになって劣る結果となった。
Claims (3)
- デュラム小麦セトデュールのセモリナ粉及び/又は小麦粉を使用したパスタ類の製造方法であって、前記セモリナ粉及び小麦粉の蛋白質含有量が10.5質量%〜11.3質量%であり、穀粉原料に対し0.1質量%〜5.0質量%小麦グルテンを使用する、前記方法。
- 穀粉原料に対し0.2質量%〜1.0質量%小麦グルテンを使用する、請求項1に記載の方法。
- パスタ類が乾燥パスタである、請求項1又は2に記載の製造方法。
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JP2017094627A JP6948154B2 (ja) | 2017-05-11 | 2017-05-11 | パスタ類の製造方法 |
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JP2017094627A JP6948154B2 (ja) | 2017-05-11 | 2017-05-11 | パスタ類の製造方法 |
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