JP7362402B2 - 麺類の製造方法及び麺類 - Google Patents
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また、本発明の目的は、弾力感に優れ、硬さにも優れた麺類を提供することである。
[1]グルテン含有製麺原料及び水分を混練して粗生地を得る工程、
前記粗生地又は前記粗生地の集合物を圧延して圧延生地を得る工程、及び
前記圧延生地を押し出して押出麺類を得る工程を含む、麺類の製造方法。
[2]前記圧延生地は、複数回の圧延工程を経て得られる、[1]に記載の麺類の製造方法。
[3]前記圧延生地を複合する工程を含む、[1]又は[2]に記載の麺類の製造方法。
[4]前記圧延生地を押し出す際の圧力が8MPa以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の麺類の製造方法。
[5][1]~[4]のいずれかに記載の製造方法により得られる、麺類。
本発明の麺類の製造方法は、グルテン含有製麺原料及び水分を混練して粗生地を得る工程を含む。
本明細書中、「麺類」には、うどん、中華麺、きしめん、素麺、冷麺、パスタ、マカロニ等の押出製麺法によって通常製造することができる麺類が含まれる。
本発明の麺類の製造方法は、粗生地又は粗生地の集合物を圧延して圧延生地を得る工程を含む。
本明細書中、「圧延」とは、ローラ等を用いて一定の厚さを有する生地を得る手法を意味する。圧延する手段としては、少なくとも対向する二方向から挟むように圧力を加えて、粗生地又は粗生地の集合物から圧延生地に成形することができれば特に制限されず、例えば一対のローラ間に粗生地又は粗生地の集合物を供給して圧延する手法及びプレス機を用いて圧縮する手法等が挙げられる。加える圧力の大きさは、目的とする厚みを有する圧延生地を得ることができれば特に制限されない。
本明細書中、「複合」とは、複数の、即ち2枚以上の圧延生地を重ね合わせ、圧着して一体化させることで多層の、即ち2層以上の圧延生地を得る手法を意味する。複合のための圧延生地の枚数は、3枚以上でもよく、4枚以上でもよく、これらは順次複合してもよく、同時に複合してもよい。なお、同一組成の圧延生地を複合してもよく、互いに異なる組成の圧延生地を複合してもよく、最外層を同一の組成とし、最外層に挟まれた中間層を最外層とは異なる組成となるように圧延生地を複合してもよい。また、複合される各圧延生地の方向は、特に制限されず、圧延生地の延伸方向に対して平行となるように複数の圧延生地を複合してもよく、圧延生地の延伸方向に対して+90°~-90°の範囲となるようにずらして複合してもよい。弾力感及び硬さに優れた麺類が得られやすくなる観点からは、圧延生地の延伸方向に対して平行となるように複数の圧延生地を複合することが好ましい。
本発明の麺類の製造方法は、圧延生地を押し出して押出麺類を得る工程を含む。
上記押出麺類は、例えば、圧延生地を押出機に投入し、ダイスの穴から押し出すことによって得ることができる。押出機に投入される圧延生地(麺帯生地とも呼ぶ)は、上記の通り、複数回の圧延工程を経たものでもよく、複合されたものでもよい。上記押出機及びダイスは、特に制限されず、通常麺類を得るために用いられる押出機及びダイスを使用することができる。
実施例1
工程1:グルテン含有製麺原料としての小麦粉(日本製粉株式会社製、「マルコポーロ」)100質量部、食塩1質量部及び水30質量部をミキサー(トーキョーメンキ株式会社製)に投入し、13分間ミキシングしてそぼろ状の粗生地を得た。
工程2:粗生地を1対の平行なロールに通すことで圧延し、厚さ9mmの圧延生地に成形した。
工程3:得られた圧延生地を延伸方向に対して平行になるように2枚積層し、1対の平行なロールに通して生地同士を圧着させて複合した。
工程4:複合した圧延生地を圧延ロールに3回通して段階的に薄く延ばし、最終的に厚さ5mmのシート状の麺帯生地を得た。
工程5:切り刃で麺帯生地を切断し、一片約5mmの略立方体状の複数の塊状生地を得た。
工程6:複数の塊状生地をランダムに押出機(イタルパスタ社製)のホッパーに投入し、8MPaの押出圧で押し出し、直径2.0mm、長さ250mmのスパゲッティ状麺線を得た。
粗生地をローリングプレス機(さぬき麺機株式会社製)のローラ間に投入して円柱状の粗生地の集合物を得て、上記工程3を経ずに工程4の圧延ロールに通したこと以外は実施例1と同様にしてスパゲッティ状麺線(直径2.0mm、長さ250mm)を得た。
上記工程3を経なかった(複合せず1枚の圧延生地に対して圧延を行った)こと以外は実施例1と同様にしてスパゲッティ状麺線(直径2.0mm、長さ250mm)を得た。
上記工程3を経なかったこと、上記工程4の圧延回数を1回に変更してシート状の麺帯生地(厚さ5mm)を得たこと以外は実施例1と同様にしてスパゲッティ状麺線(直径2.0mm、長さ250mm)を得た。
上記工程3及び4を経なかったこと以外は実施例1と同様にしてスパゲッティ状麺線(直径2.0mm、長さ250mm)を得た。各塊状生地は一片約9mmの略立方体状であった。
上記工程6における押出圧を10MPaに変更したこと以外は実施例1と同様にしてスパゲッティ状麺線(直径2.0mm、長さ250mm)を得た。
上記工程2~5を経ず、上記工程6において、粗生地を押出機に投入したこと以外は実施例1と同様にしてスパゲッティ麺線(直径2.0mm、長さ250mm)を得た。
上記工程2~5を経ず、粗生地を押出機で直径3mm、長さ3cmの棒状生地に押し出しながら切断し、上記工程6において、得られた棒状生地を押出機に投入したこと以外は実施例1と同様にしてスパゲッティ状麺線(直径2.0mm、長さ250mm)を得た。
実施例1~6及び比較例1~2で得られた麺線を、麺線の質量の約15倍の茹で水(pHを5.5~6.0に調整)で4分間茹で、生パスタを得た。得られた生パスタを10名の熟練パネラーにより、以下の評価基準に従って評価した。なお、比較例1の方法に従って得られた麺線の評価を3点(コントロール)として評価した。
[硬さの評価]
5点:コントロールより硬い
4点:コントロールよりやや硬い
3点:コントロールと同等の硬さ
2点:コントロールよりやや柔らかい
1点:コントロールより柔らかい
[弾力感の評価]
5点:コントロールより弾力感が強い
4点:コントロールより弾力感がやや強い
3点:コントロールと同等の弾力感
2点:コントロールより弾力感がやや弱い
1点:コントロールより弾力感が弱い
また、実施例5及び比較例2から、粗生地を圧延して圧延生地を得る工程(工程2)を経ていることにより、弾力感及び硬さ、特に硬さが向上し、実施例1及び3から、複合工程(工程3)を経ることにより弾力感が向上し、実施例1及び6から、押出圧が高いほど硬さが増加し、実施例2及び3から、粗生地の集合物を圧延して圧延生地を得ることにより、弾力感及び硬さが向上し、実施例3~5から、圧延回数を増やすことにより、より弾力感及び硬さに優れた麺が得られることが分かった。
実施例7~12、比較例3~4
上記工程1において、小麦粉として特寿(日本製粉株式会社製)を使用し、上記工程6において直径1.6mmとなるように押し出した以外は実施例1~6及び比較例1~2と同様にして生麺を得た。得られた生麺を竿掛けし、定法に従って調質乾燥することで乾素麺を得た。実施例7~12及び比較例3~4の乾素麺の製造工程を以下の表3に示す。
実施例7~12及び比較例3~4で得られた乾素麺を、乾素麺の質量の約15倍の茹で水(pHを5.5~6.0に調整)で2分間茹で、素麺を得た。得られた素麺を10名の熟練パネラーにより、上記と同様の評価基準に従って評価した。なお、比較例3の方法に従って得られた麺線の評価を3点(コントロール)として評価した。評価結果を以下の表4に示す。表中、「SD」は標準偏差を表す。
Claims (6)
- グルテン含有製麺原料及び水分を混練して粗生地を得る工程、
前記粗生地又は前記粗生地の集合物を圧延して圧延生地を得る工程、及び
前記圧延生地を8MPa以上の圧力で押し出して押出麺類を得る工程を含む、麺類の製造方法。 - 前記圧延生地を得る工程が、前記粗生地又は前記粗生地の集合物を複数回圧延して圧延生地を得る工程を含む、請求項1に記載の麺類の製造方法。
- 前記圧延生地を複合する工程をさらに含む、請求項1又は2に記載の麺類の製造方法。
- グルテン含有製麺原料及び水分を混練して粗生地を得る工程、
前記粗生地又は前記粗生地の集合物を複数回圧延して圧延生地を得る工程、及び
前記圧延生地を押し出して押出麺類を得る工程を含む、麺類の製造方法。 - グルテン含有製麺原料及び水分を混練して粗生地を得る工程、
前記粗生地又は前記粗生地の集合物を圧延して圧延生地を得る工程、
前記圧延生地を複合する工程、及び
前記複合した圧延生地を押し出して押出麺類を得る工程を含む、麺類の製造方法。 - 前記粗生地又は前記粗生地の集合物を圧延して圧延生地を得る工程が、ローリングプレス機によって粗生地又は粗生地の集合物を圧延する工程である、請求項1~5のいずれか1項に記載の麺類の製造方法。
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Non-Patent Citations (1)
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手打ちパスタ,Cookpad[online],2011年05月21日,[令和5年3月13日検索],インターネット<URL:https://cookpad.com/recipe/1432917> |
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