JP6947991B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機、詳しくはスロットマシンに関する。
特許文献1には、非入賞が遊技者にとって有利となる遊技状態の場合に、回転リールの停止操作を無効にすることにより、当該遊技での役の入賞を回避可能な遊技機が開示されている。
特開2009−078981号公報
ところで、遊技機分野においては、遊技者のニーズに応えるために、多種多様な遊技性を有する遊技機が求められている。
本発明は、回転リールの自動停止機能を用いた新たな遊技性を有する遊技機を提供することを課題とする。
本発明の一態様の遊技機は、
複数の図柄がそれぞれ配置された複数の回転リールと、
遊技者によりそれぞれ操作可能なスタートスイッチおよび複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチの操作に伴って内部抽せんを行う内部抽せん部と、
全ての前記回転リールが停止している状態で前記スタートスイッチが操作された場合は、全ての前記回転リールを回転させ、いずれかの前記回転リールが回転している状態で、回転中の前記回転リールに対応する前記ストップスイッチが操作された場合は、前記内部抽せんにより当せんした役と前記ストップスイッチが操作されたタイミングとに応じて、前記回転リールを停止させる回転リール制御部と
を備え、
全ての前記回転リールが停止した状態で、前記内部抽せんにより当せんした役毎に設定された前記図柄の組み合わせが、予め定められた有効ライン上に配置された場合に、前記有効ライン上に配置された前記図柄の組み合わせに対応する役が入賞する、遊技機において、
前記回転リール制御部が、
前記内部抽せんによって、入賞することで遊技者にとって不利になる特別役に当せんした状態で、全ての前記回転リールが停止する前に、前記特別役に対応する前記図柄の組み合わせのうち、少なくとも1つの前記図柄が前記有効ライン上に配置された場合であって、前記スタートスイッチが操作された以降に設定された起算点から停止時間が経過した場合に、前記特別役が入賞しないように回転中の前記回転リールを自動的に停止させるリール自動停止部を有する。
前記態様の遊技機によれば、内部抽せんによって特別役に当せんした状態で、全ての回転リールが停止する前に、特別役に対応する図柄の組み合わせに含まれる図柄の少なくとも1つが有効ラインに配置された場合であって、スタートスイッチが操作された以降に設定された起算点から停止時間が経過した場合に、特別役が入賞しないように回転中の回転リールを自動的に停止させる。すなわち、例えば、特別役に対応する図柄の組み合わせの一部が有効ライン上に配置されて特別役の当せんが予想される場合に、ストップスイッチの操作を行わず回転中の回転リールを自動停止させることで、特別役の入賞を回避できる。このような構成により、入賞することで遊技者にとって不利になる特別役を、遊技者の目押しの技量に関わらず入賞させないようにすることができ、幅広い遊技者が遊技可能な遊技機を実現できる。
本発明の一実施形態の遊技機であるスロットマシンの前面図。 図1のスロットマシンのブロック図。 図1のスロットマシンの回転リールの配列を示す図。 図1のスロットマシンの有効ラインを示す模式図。 図1のスロットマシンのRT状態を説明するための図。 図1のスロットマシンの遊技状態を説明するための図。 図1のスロットマシンの遊技区間を説明するための図。 図1のスロットマシンの内部抽せんテーブルの内容を説明するための図。 図1のスロットマシンの回転リールの自動停止制御を説明するためのフローチャート。
本発明の一実施形態のスロットマシン1は、図1に示すように、直方体形状の筺体10を備えている。この筺体10は、前面(すなわち、図1の紙面貫通方向の手前側の面)に図示しない開口部と、この開口部を開閉可能な板状の前扉20とを有している。
前扉20は、その略中央部分に設けられた透光性の表示窓21を有し、筺体10に対してロック可能に取り付けられている。表示窓21は、前扉20により筺体10の開口部を閉鎖した状態で、後述する各回転リール41,42,43の表面に配置された複数の図柄を視認可能に配置されている。
また、筺体10は、液晶表示装置22、電飾装置23およびスピーカ24を有している。液晶表示装置22、電飾装置23およびスピーカ24の各々は、前扉20の表示窓21の上部に配置されている。遊技中の各種の演出は、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24を用いて行われる。例えば、液晶表示装置22は、遊技中に各種の演出画像(演出動画)を表示したり、所定の情報等を表示したりする。また、電飾装置23は、所定の条件を満たした場合に、所定のパターンで点灯または消灯し、スピーカ24は、所定の条件を満たした場合に、所定の音を出力する。
また、筺体10は、メダルが払い出される払い出し口25、払い出し口25から払い出されたメダルを貯留する下皿26および操作部30を有している。払い出し口25、下皿26および操作部30の各々は、前扉20の表示窓21の下部に配置されている。
操作部30は、遊技媒体の一例としてのメダルを投入するためのメダル投入口31と、メダルをベットするためのベットスイッチ32と、前扉20に操作可能に設けられ操作により各回転リール41,42,43を回転させるスタートスイッチ33と、前扉20に操作可能に設けられ操作により回転中の各回転リール41,42,43を停止させるストップスイッチ34,35,36とを有している。操作部30の各スイッチは、遊技者の操作に基づいて操作信号を出力する。また、メダル投入口31には図示しないメダルセンサが設けられており、遊技者によるメダル投入口31へのメダルの投入を検出し、検出信号を出力する。
なお、操作部30には、他に、精算スイッチ(図示せず)および表示部の一例の貯留メダル表示部(図示せず)等が設けられている。この貯留メダル表示部は、貯留されたメダルの数に加えて、後述する遊技区間が有利区間であることが表示可能に構成されている。
また、スロットマシン1は、図2に示すように、スロットマシン1全体を制御する制御装置100、回転リールユニット40、回転リール位置検出センサ44、および、メダルを払い出すホッパーユニット50を備えている。制御装置100、回転リールユニット40、回転リール位置検出センサ44、および、ホッパーユニット50は、スロットマシン1の主電源をオン/オフする電源装置(図示せず)、スロットマシン1の設定値を変更するときに管理者が操作する操作スイッチ45等と共に、筺体10の内部に配置されている。
回転リールユニット40は、筺体10の内部の略中央に配置され、複数の回転リール(この実施形態では、3つの回転リール41,42,43)と、この回転リール41,42,43を駆動するステッピングモータ61,62,63とで構成されている。各回転リール41,42,43は、略円筒状で、その表面には、図3に示すように、各回転リール41,42,43の周方向に沿って間隔を空けて配列された複数の図柄と、基準点(図示せず)とが設けられている。基準点は、例えば、回転リール41,42,43のゼロ番の図柄(ベルA)の中心に配置されている。
ここで、図1〜図7を参照して、スロットマシン1で行われる遊技の概要について説明する。
図1に示すように、スロットマシン1で遊技を行う場合、まず、メダルをメダル投入口31から投入する、あるいは、ベットスイッチ32を操作することにより貯留しているメダル(すなわち、クレジット)を使用して、メダルをベットする。予め設定されている規定の枚数(例えば、1〜3枚)のメダルがベットされると、有効ラインが有効化され、スタートスイッチ33の操作が可能な状態、すなわち、遊技が開始可能な状態になる。このとき、遊技状態等に応じて設定されている規定の枚数を超えて投入されたメダルは、クレジットとして貯留される。
有効ラインは、図4に示すように、役の入賞を決定するための仮想ラインであり、この有効ラインによって、表示窓21に表示される各回転リール41,42,43の図柄が、それぞれ1つずつ連結されている。このスロットマシン1では、有効ラインは、例えば、右下がりライン70で構成され、所定枚数(例えば、3枚)のメダルがベットされることにより有効化される。なお、一例として、このスロットマシン1の表示窓21に表示される図柄は、各回転リールにつき3図柄である。
遊技が開始可能な状態でスタートスイッチ33が操作されると、スロットマシン1内で行われる電子計算機によるくじ(以下、内部抽せんという。)が行われ、各回転リール41,42,43の回転が開始される。この状態で、いずれかのストップスイッチ34,35,36が操作されると、操作されたストップスイッチ34,35,36に対応する回転リール41,42,43が停止し、表示窓21に、当せんした役に応じた結果が表示される。全ての回転リール41,42,43が停止すると、入賞した役に応じて、所定の枚数のメダルが払い出され、1ゲームが終了する。この実施形態では、全ての回転リール41,42,43が停止した状態で、内部抽せんにより当せんした役毎に設定された図柄の組み合わせが、有効ライン70上に配置された場合に、有効ライン70上に配置された図柄の組み合わせに対応する役が入賞したと判定される。なお、有効ライン70上に役に対応する図柄の組み合わせが停止しなかった場合(いわゆるハズレ時)も、入賞に含まれる。
なお、この実施形態では、後述する自動停止する場合を除いて、回転中の各回転リール41,42,43は、対応するストップスイッチ34,35,36が操作された場合にのみ、停止するように構成されている。各回転リール41,42,43の停止には、有効ライン70上に配置された図柄の組み合わせによって役の入賞が判定されない擬似的な停止は含まれない。
このように、ベットスイッチ32、スタートスイッチ33およびストップスイッチ34,35,36を操作して、遊技の結果を得る一連の動作を遊技という。遊技の単位はゲームであり、1ゲームを単位遊技という。
また、遊技中は、複数の遊技区間の中から1つの遊技区間が設定され、複数のRT状態の中から1つのRT状態が設定され、複数の遊技状態の中から1つ遊技状態が設定される。そして、設定された遊技区間、RT状態および遊技状態に基づいて、内部抽せんが行われる。
RT状態は、内部抽せんにより当せんする役(以下、単に当せん役という。)のうち、リプレイ役の種類(図8参照)およびその当せん確率を決定するための状態であり、一例として、図5に示すように、RT0およびRT1で構成されている。
RT0は、一種BB(以下、単にBBという。)終了後、あるいは、RT状態の初期化時(すなわち、RAMクリア時)に設定される(すなわち、RT状態がRT1からRT0に移行する)。BBは、一種特別役物に係る役物連続作動装置(いわゆるビッグボーナス)であり、RT0では、図8に示すように、内部抽せんにより、全てのリプレイ役に当せんする可能性があるが、シフトRBに当せんする可能性はない。なお、RT0には、内部抽せんによりBBに当せんしておらずかつBBの入賞が持ち越されていない通常状態と、内部抽せんによりBBに当せんしかつBBの入賞が持ち越されているBB持ち越し状態とが含まれている。
RT1は、内部抽せんによりBBに当せん後、BBが入賞した場合に設定される(すなわち、RT状態がRT0からRT1に移行する)。BBは、RT1に移行したときから払い出されたメダルが所定枚数(例えば、110枚)に到達することで終了する。RT1では、図8に示すように、シフトRBに当せんする可能性があるが、全てのリプレイ役およびBBに当せんする可能性はない。また、RT1では、後述する区間移行抽せんおよび後述するAT抽せんが行われない。
図8に示すように、スロットマシン1では、当せん役として、メダルの払い出しのある押し順役(すなわち、“上段ベル”、“右下がりベル”、“中段ベル”、“右上がりベル”、“下段ベル”および“小山ベル”)を有している。これらの押し順役は、一例として、6択の中から正しい操作順でストップスイッチ34,35,36を操作された場合に入賞して、8枚のメダルが払い出されるように構成されている。RT状態がRT1のときに、内部抽せんによりシフトRBに当せんして、当せんしたシフトRBを入賞させることなく持ち越している状態(シフトRB内部状態)では、6択の押し順役が3択になる。シフトRBが入賞した場合、押し順役または1枚役のいずれかが入賞する状態(すなわち、シフトRB実施状態)となる。このシフトRB実施状態は、12回ゲーム消化するか、あるいは、押し順役および1枚役が8回入賞することで終了する。押し順役の押し順を間違えた場合は、ゼロ枚(すなわち、ハズレ)または1枚のメダルが払い出される。
遊技状態は、遊技中に行われる演出を決定するための状態であり、一例として、図6に示すように、第1遊技状態と、第2遊技状態とで構成されている。第1遊技状態は、一般遊技状態とAT状態(特別遊技状態の一例)とで構成され、第2遊技状態は、BB非実施状態とBB実施状態とで構成されている。
一般遊技状態は、例えば、設定値の変更後、RAMクリア後およびAT終了後、AT抽せんに当せんするまで設定される。AT抽せんは、一例として、RT状態がRT0であり、かつ、遊技区間が有利区間である場合に、内部抽せんにより当せんした役に応じて行われる。
ATは、遊技状態がATに移行したときから経過した遊技数が、遊技可能な遊技数(すなわち、ATゲーム数)に到達するまで設定される。ATでは、メダルの払い出しのある押し順役の押し順の報知が行われる。
BB非実施状態は、一種特別役物に係る役物連続作動装置が作動していない状態で遊技が行われる遊技状態であり、BB実施状態は、一種特別役物に係る役物連続作動装置が作動している状態で遊技が行われる遊技状態である。BB実施状態は、BBが入賞してBBが終了するまで設定される。
遊技区間は、指示機能に係る処理が行われるか否かを決定するための状態であり、一例として、図7に示すように、有利区間と通常区間とで構成されている。
有利区間は、指示機能に係る処理が行われる可能性のある区間であり、遊技区間が通常区間で行われた内部抽せんの結果に基づいて行われる区間移行抽せんに当せんした後、有利区間が終了する条件を満たすまで設定される。なお、有利区間には、遊技状態が一般遊技状態で進行する有利区間と、遊技状態が特別遊技状態(すなわち、AT状態)で進行する有利区間とが含まれる。
通常区間は、指示機能に係る処理が行われない区間であり、遊技区間として有利区間が設定されていない場合に設定される。通常区間は、遊技状態が一般遊技状態で進行する。
なお、指示機能とは、出玉に影響する操作手順(例えば、押し順役の押し順)あるいは操作方法を何らかの方法によって遊技者に教える機能であり、例えば、ストップスイッチ34,35,36を所定の操作手順で操作することで入賞可能な押し順役の押し順を指示する機能、あるいは、ストップスイッチ34,35,36の操作が行われたときの回転リール41,42,43の位置が予め定められた操作位置であった場合に入賞可能な役の操作位置を指示する機能をいう。すなわち、遊技区間が有利区間である場合にのみ、遊技状態としてATが設定される。
例えば、遊技区間が通常区間であるときに、BBに当せんしかつ入賞した場合、押し順役の押し順の報知が行われないが、RT1に滞在中、出玉率は約100%になる(すなわち、RT状態がRT1に移行して、獲得枚数が110枚を超えるまでは、メダルが現状維持、あるいは、メダルが微増または微減する)。しかし、前述のとおり、RT状態がRT1の場合、区間移行抽せんおよびAT抽せんが行われないため、遊技区間が通常区間であるときに、BBに当せんしかつ入賞した場合、遊技全体におけるメダルの獲得期待値が低下し、遊技者にとって不利になる。すなわち、遊技区間が通常区間であるときのBBは、「入賞することで遊技者にとって不利になる特別役」の一例である。
次に、制御装置100について説明する。制御装置100は、図2に示すように、メイン制御部110とサブ制御部120とで構成されている。
メイン制御部110およびサブ制御部120の各々は、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムあるいはデータ等を記憶しておくROMおよびRAM等を備えている。メイン制御部110は、内部抽せん部111と、回転リール制御部112と、遊技結果判定部113と、区間制御部114と、RT状態制御部115と、遊技状態制御部116と、計測部117と、設定値制御部118と、ストップスイッチ制御部119とを有し、遊技を進行させるための制御を行う。サブ制御部120は、演出制御部121を有し、各種演出等を行うための制御を行う。
なお、以下に説明するメイン制御部110およびサブ制御部120の各部は、CPUが所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
内部抽せん部111は、複数の内部抽せんテーブルを有し、スタートスイッチ33の操作の受付に伴って、内部抽せんを行う。詳しくは、内部抽せん部111は、スタートスイッチ33の操作が受け付けられたときのRT状態および遊技状態を判定し、判定されたRT状態および遊技状態に基づいて内部抽せんテーブルを選択する。そして、内部抽せん部111は、選択された内部抽せんテーブルと、スタートスイッチ33の操作が受け付けられたときに取得される乱数とに基づいて、内部抽せんを行う。
例えば、当せん役については、図8に示す内部抽せんテーブルに基づいて決定される。この内部抽せんテーブルは、RT状態毎に設けられており、内部抽せんにより当せんの可能性がある当せん領域に関する情報を有している。この当せん領域には、図柄の組み合わせが対応付けられている役が、少なくとも1つ設定されている。
図8では、遊技状態毎に、当せんする可能性のある当せん領域が“○”で示され、当せんする可能性のない当せん領域が“×”で示されている。すなわち、各内部抽せんテーブルには、スタートスイッチ33の操作が行われた場合に取得される乱数に対応する役が記憶されている複数の領域(置数の領域)が設けられており、この領域の各々が、図8の“○”で示されている当せん領域にそれぞれ対応付けられている。
この実施形態のスロットマシン1では、当せんした当せん領域に設定されている役が、全て同時に当せんするように設定されている。例えば、RT状態がRT1の場合、押し順役(すなわち、“上段ベル”、“右下がりベル”、“中段ベル”、“右上がりベル”、“下段ベル”および“小山ベル”)に当せんした場合、各ベルと1枚役とに同時に当せんする。これにより、押し順役の押し順通りにストップスイッチ34,35,36が操作された場合は、8枚のメダルの払い出される各ベルが入賞し、押し順役の押し順とは異なる順番でストップスイッチ34,35,36が操作された場合は、ハズレまたは1枚役が入賞する。
以下に、図3を参照して、各役に対応する図柄の組み合わせの一例を示す。以下の説明において、最初に示す図柄は、回転リール41の図柄であり、次に示す図柄は、回転リール42の図柄であり、最後に示す図柄は、回転リール43の図柄であるとする。
・中段リプレイ:ベル、リプレイA、赤7
・右上がりリプレイ:赤7、リプA、ベル
・フェイクリプレイ:ベル、リプA、バー
・7揃いリプレイ:青7、リブB、赤7
・上段ベル:ベル、リプA、スイカ
・右下がりベル:ベル、ベル、ベル
・中段ベル:赤7、ベル、バー
・右上がりベル:チェリー、ベル、スイカ
・下段ベル:チェリー、チェリー、ベル
・小山ベル:チェリー、ベル、ベル
・スイカ:スイカ、スイカ、スイカ、
・チェリー:チェリー、チェリー、チェリー
・中段チェリー:バー、チェリー、スイカ
・チャンス目:ベル、ベル、赤7
・1枚役:ベル、赤7、赤7
・RB:青7、ダミーA、リプB
・BB:青7、リプB、チェリー
回転リール制御部112は、スタートスイッチ33または各ストップスイッチ34、35、36の操作の受付に伴って回転リールユニット40のステッピングモータ61,62,63を制御して、各回転リール41,42,43の回転を開始または停止させる(すなわち、回転リール41,42,43の回転を制御する)。
例えば、全ての回転リール41,42,43が停止している状態でスタートスイッチ33が操作された場合、回転リール制御部112は、全ての回転リール41,42,43を回転させる。いずれかの回転リール41,42,43が回転している状態で、回転中の回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36が操作された場合、回転リール制御部112は、操作されたストップスイッチ34,35,36に対応する回転リール41,42,43を停止させる。
各回転リール41、42、43を停止させる場合、回転リール制御部112は、内部抽せんにより当せんした役と、各ストップスイッチ34,35,36が操作されたタイミング(すなわち、各ストップスイッチ34、35、36の操作が受け付けられたときの対応する回転リール41、42、43の位置)に応じて、引き込み制御あるいは蹴飛ばし制御を行う。引き込み制御は、当せんした役に対応する図柄を有効ライン上に引き込むように各回転リール41,42,43の回転を停止させる制御である。蹴飛ばし制御は、当せんしていない役に対応する図柄が有効ライン上に揃わないように回転リール41,42,43の回転を停止させる制御である。
また、回転リール制御部112は、リール自動停止部1121を有している。リール自動停止部1121は、内部抽せんによって、入賞することで遊技者にとって不利になる特別役に当せんした場合、所定の条件を満たすことで、特別役が入賞しないように回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させる。
詳しくは、リール自動停止部1121は、遊技区間が通常区間であるときであって、全ての回転リール41,42,43が停止する前に、特別役に対応する図柄の組み合わせのうちの1つの図柄が有効ライン70上に配置されたこと(すなわち、BBに対応する図柄回転中の回転リール41の“青7”、回転中の回転リール42の“リプB”および回転中の回転リール43の“チェリー”のいずれかが有効ライン70上に配置されたこと)、スタートスイッチ33が操作された以降に設定された起算点から停止時間(例えば、30秒)が経過することを条件に、特別役が入賞しないように回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させる。
例えば、回転リール41に対応するストップスイッチ34と、回転リール42に対応するストップスイッチ35とが操作されて、回転リール41の5番の“青7”図柄と、回転リール42の5番または20番の“リプB”図柄とが、有効ライン70上に配置されて、BBに対応する図柄がテンパイしたとする。この場合、回転リール制御部112は、起算点から30秒が経過したときに、回転中の回転リール43に対応するストップスイッチ36が操作されたものとみなして、特別役が入賞しないように(すなわち、回転リール43の8番、13番および18番の“チェリー”図柄が有効ライン70上に配置されないように)回転中の回転リール43を自動的に停止させる。
なお、この実施形態では、リール自動停止部1121によって回転中の回転リール41,42,43を自動停止させた場合、BBを含む全ての役が入賞しないように構成されている。ストップスイッチ34,35,36を操作して回転リール41,42,43を停止させた場合に、必ず有効ライン70上に対応する図柄の組み合わせが配置される役(すなわち、取りこぼしが発生しない役)であっても、回転中の回転リール41,42,43を自動停止させることで、入賞を回避できる。
起算点は、スタートスイッチ33が操作された以降であれば、スロットマシン1の設計などに応じて、任意に設定できるが、例えば、次に示す時点を起算点として設定できる。
・遊技区間が通常区間であるときであって、全ての回転リール41,42,43が停止する前に、ストップスイッチ34,35,36のいずれかが操作されて、操作されたストップスイッチ34,35,36に対応する回転リール41,42,43が停止し、特別役に対応する図柄の組み合わせのうちの1つの図柄が有効ライン70上に配置されたとき
・全ての回転リール41,42,43が回転を開始してから定常回転速度(例えば、80回転/分)に到達したとき
・後述するストップスイッチ制御部119によって、操作されていないストップスイッチ34,35,36の操作が一時的に不能になったとき
・後述するストップスイッチ制御部119によって、操作されていないストップスイッチ34,35,36の操作が一時的に不能になった後、再び操作可能になったとき
・全ての回転リール41,42,43が停止する前の状態において、停止中の回転リール41,42,43のうち、最後に停止した回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36が操作されたとき
停止時間は、30秒に限らず、スロットマシン1の設計などに応じて、任意に設定できる。例えば、停止時間は、停止中の回転リール41,42,43の位置(いわゆる出目)に応じて決定してもよい。
また、特別役に当せんした内部抽せんが行われた遊技区間に応じて、特別役が入賞しないように回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させるか否かが決定される。例えば、遊技区間が有利区間であるときに内部抽せんが行われ、特別役に当せんした場合、リール自動停止部1121は、所定の条件を満たしたとしても、回転リール41,42,43を自動停止させない。また、遊技区間が通常区間であるときに内部抽せんが行われ、特別役に当せんした場合、リール自動停止部1121は、所定の条件を満たすことで、回転リール41,42,43を自動停止させる。
遊技結果判定部113は、内部抽せんの結果および回転リール41,42,43の停止制御の結果に基づいて、遊技の結果を判定する。遊技の結果には、例えば、有効ライン上に揃った図柄に基づいて、当せんした役が入賞したか否かの判定が含まれる。
また、遊技結果判定部113は、判定した遊技の結果、あるいは、精算スイッチの操作の受付に基づいて、ホッパーユニット50を制御し、メダルの払い出しを行う。遊技の結果に基づいて払い出されたメダル(すなわち、役の当せんあるいは入賞により得られたメダル)は、まず、クレジットとして貯留される。そして、メダルを貯留した結果、クレジットの上限(例えば、50枚)を超えた場合には、その上限を超えた分のメダルがホッパーユニット50から払い出される。また、1枚以上の貯留メダルがある場合(すなわち、クレジットが1以上の場合)に精算スイッチが操作された場合には、貯留されているメダルがホッパーユニット50から払い出される。
さらに、遊技結果判定部113は、遊技状態が、例えば、一種BB実施状態あるいはARTに移行した場合、遊技状態が一種BB実施状態あるいはARTに移行したこと表す信号をホールコンピュータに出力して、管理者に報知する。
区間制御部114は、複数の遊技区間(この実施形態では、通常区間および有利区間)の中から内部抽せんが行われる遊技区間を設定する。
具体的には、区間制御部114は、遊技区間が通常区間である場合に、遊技区間を通常区間のままとするか、あるいは、有利区間に設定するかの抽せんである区間移行抽せんを行い、区間移行抽せんに当せんした場合に遊技区間を有利区間に設定する。区間移行抽せんの当否は、例えば、当せんにより区間移行抽せんが行われる役(すなわち、抽せん対象役)に内部抽せんにより当せんした場合に行われる抽せんに当せんしたか否かで決定される。
なお、区間移行抽せんは、スロットマシン1の設定値によって当せん確率に差を設けてもよいし、設けなくてもよい。区間移行抽せんの当せん確率に差を設ける場合、例えば、抽せん対象役の内部抽せんにおける当せん確率に設定差を設けることで実現してもよいし、内部抽せんにより抽せん対象役に当せんしたときに行われる抽せんの当せん確率に設定差を設けることで実現してもよい。
また、区間制御部114は、遊技区間が有利区間である場合、遊技区間を有利区間のままとするか、あるいは、通常区間に設定するかを決定する。この実施形態では、区間制御部114は、遊技状態がATのとき(すなわち、遊技区間が有利区間のとき)に一般遊技状態が設定されたか否かを判定し、一般遊技状態が設定されたと判定した場合に、遊技区間を有利区間から通常区間に設定する。
さらに、区間制御部114は、計測部117で計測された遊技区間が有利区間に設定された以降に経過した遊技数(すなわち、有利区間消化ゲーム数)が所定値(例えば、1500ゲーム)に到達した場合、あるいは、遊技区間が有利区間に設定された以降のメダルの差枚数が所定値(例えば、2400枚)に到達した場合、遊技区間を有利区間から通常区間に強制的に設定する。
なお、遊技区間が有利区間に移行した場合、区間制御部114は、有利区間中に指示機能が作動し、かつ、役物(すなわち、RBあるいはCT)および役物連続作動装置(すなわち、一種BBあるいは二種BB)を除いて小役を払い出し枚数最大で入賞させるように遊技を進めた場合の出玉率の平均が100%を超える場合にのみ、操作部30に設けた表示部を介して、有利区間であることを表示する。
RT状態制御部115は、複数のRT状態(この実施形態では、R0およびRT1)の中から内部抽せんが行われる1つのRT状態を設定する。
具体的には、RT状態制御部115は、前述のとおり、BB終了後、あるいは、RT状態の初期化時にRT状態をRT0に設定し、RT状態がRT0のときにBBが入賞した場合、RT状態をRT1に設定する。
遊技状態制御部116は、複数の第1遊技状態(すなわち、一般遊技状態およびART状態)の中から1つの遊技状態を設定し、複数の第2遊技状態(すなわち、BB非実施状態およびBB実施状態)の中から1つの遊技状態を設定する。
また、遊技状態制御部116は、AT抽せんの結果に基づいて、遊技状態をATに設定するか否か(すなわち、ATに当せんしたか否か)を判定する。
詳しくは、遊技状態制御部116は、RT状態がRT0であり、かつ、遊技区間が有利区間である場合に行われるAT抽せんに当せんしたと判定した場合に、遊技状態を特別遊技状態(すなわち、AT)に設定する。遊技状態がATに設定された場合、遊技状態制御部116は、メダルの払い出しのある押し順役の押し順の報知を行う。押し順役の押し順の報知は、例えば、液晶表示装置22を介して行われる。
計測部117は、例えば、遊技結果判定部113により判定された遊技の結果に基づいて、遊技区間が有利区間に設定された以降に経過した遊技数(すなわち、有利区間消化ゲーム数)、および、遊技区間が有利区間に設定された以降のメダルの差枚数を計測する。また、計測部117は、スタートスイッチ33が操作された以降に設定された起算点から経過した時間を計測する。
設定値制御部118は、管理者が操作スイッチ45を操作することにより、遊技に対する有利度合い(例えば、機械割)が異なる複数の設定値(この実施形態では6つ)の中から1つの設定値を設定する。有利度合いの差は、例えば、所定の役に対する内部抽せんの当せん確率に差を設けることで実現している。
ストップスイッチ制御部119は、内部抽せんによって、入賞することで遊技者にとって不利になる特別役に当せんした状態で、全ての回転リール41,42,43が停止する前に、操作されていないストップスイッチ34,35,36の操作を一時的に不能にして、スロットマシン1をフリーズさせる(以下、ストップスイッチ制御部119によって回転中の回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36の操作が一時的に不能になる期間をフリーズ期間という。)。特別役に当せんした状態とは、特別役に当せんしたそのゲームのみならず、特別役に当せんしかつ特別役を入賞させずに持ち越している状態も含まれる。また、全ての回転リール41,42,43が停止する前とは、スタートスイッチ33が操作された以降でかつこのスタートスイッチ33の操作により回転を開始した全ての回転リール41,42,43が停止するまでの期間を意味する。
フリーズ期間の長さは、スロットマシン1の設計などに応じて、任意に設定できる。この実施形態では、一例として、フリーズ期間を起算点から経過した時間に含めるように設定されている。起算点から経過した時間が停止時間に到達した場合、例えば、フリーズ期間の終了直後に、回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させる。
なお、フリーズ期間の終了時から、操作されていないストップスイッチ34,35,36の操作を行うことが可能な操作時間(例えば、5秒)が経過したときに、回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させてもよい。また、フリーズ期間中に、起算点から経過した時間が停止時間に到達した場合、フリーズ期間を強制終了させずに、フリーズ期間の終了直後に、回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させてもよいし、フリーズ期間を強制終了させて、フリーズ期間の終了直後に、回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させてもよい。フリーズ期間は、起算点から経過した時間が停止時間に到達する前に終了するように(すなわち、フリーズ期間中に、起算点から経過した時間が停止時間に到達しないように)設定することもできる。
また、1ゲーム中に、複数回、スロットマシン1をフリーズさせてもよい。例えば、スタートスイッチ33が操作された後、最初にストップスイッチ34,35,36が操作されたときに、スロットマシン1をフリーズさせ、最初のフリーズ期間の終了後、次にストップスイッチ34,35,36が操作されたときに、再度スロットマシン1をフリーズさせてもよい。
演出制御部121は、例えば、内部抽せんが行われた遊技状態と、内部抽せんの結果とに基づいて、1ゲーム毎に演出を決定し、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24を介して、決定された演出を出力する。
続いて、図9を参照して、スロットマシン1の回転リール41,42,43の自動停止制御について説明する。ここでは、一例として、スロットマシン1が、遊技区間が通常区間であるときに特別役に対応する図柄がテンパイすることでフリーズするように構成されている場合について説明する。なお、以下に説明する制御は、制御装置100が所定のプログラムを実行することで実施される。
遊技区間が通常区間であるときに、スタートスイッチ33が操作されて、内部抽せんが行われると(ステップS1)、リール自動停止部1121は、入賞することで遊技者にとって不利になる特別役に当せんしたか否かを判定する(ステップS2)。特別役に当せんしていないと判定された場合、回転リール41,42,43の自動停止制御を終了する。
特別役に当せんしたと判定された場合、リール自動停止部1121は、回転中の回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36のいずれかが操作された後(ステップS3)、全てのストップスイッチ34,35,36が操作されたか否かを判定する(ステップS4)。全てのストップスイッチ34,35,36が操作されたと判定された場合、回転リール41,42,43の自動停止制御を終了する。
全てのストップスイッチ34,35,36が操作されていないと判定された場合、リール自動停止部1121は、特別役に対応する図柄がテンパイしているか否かを判定する(ステップS5)。特別役に対応する図柄がテンパイしていないと判定された場合、ステップS3に戻り、回転中の回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36のいずれかが操作された後、全てのストップスイッチ34,35,36が操作されたか否かが判定される。
特別役に対応する図柄がテンパイしていると判定された場合、ストップスイッチ制御部119は、回転中の回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36の操作を一時的に不能にして、スロットマシン1をフリーズさせる(ステップS6)。その後、リール自動停止部1121は、予め設定された起算点(例えば、全ての回転リール41,42,43が回転を開始してから定常回転速度に到達したとき)から停止時間(例えば、30秒)が経過し、かつ、フリーズ期間が終了したか否かを判定する(ステップS7)。起算点から停止時間が経過し、かつ、フリーズ期間が終了していないと判定された場合、起算点から停止時間が経過し、かつ、フリーズ期間が終了したと判定されるまで、ステップS7を繰り返す。
起算点から停止時間が経過し、かつ、フリーズ期間が終了したと判定された場合、リール自動停止部1121は、特別役が入賞しないように回転中の回転リール41,42,43を自動停止させ(ステップS8)、回転リール41,42,43の自動停止制御を終了する。
スロットマシン1では、内部抽せんによって特別役に当せんした状態で、全ての回転リール41,42,43が停止する前に、特別役に対応する図柄の組み合わせに含まれる図柄の少なくとも1つが有効ライン70に配置された場合であって、スタートスイッチ33が操作された以降に設定された起算点から停止時間が経過した場合に、特別役が入賞しないように回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させる。すなわち、例えば、特別役に対応する図柄の組み合わせの一部が有効ライン70上に配置されて特別役の当せんが予想される場合に、ストップスイッチ34,35,36の操作を行わず回転中の回転リール41,42,43を自動停止させることで、特別役の入賞を回避できる。このような構成により、入賞することで遊技者にとって不利になる特別役を、遊技者の目押しの技量に関わらず入賞させないようにすることができ、幅広い遊技者が遊技可能なスロットマシン1を実現できる。また、ストップスイッチ停止ボタン34,35,36を少なくとも1つ以上停止させた後に回転リール41,42,43を自動停止させることができる。この場合、全ての回転リール41,42,43を回転させている状態から自動停止させる場合よりも、自動停止用の制御データを軽量化できる。
また、次に示すときを起算点として設定できる。
・全ての回転リール41,42,43が回転を開始してから定常回転速度に到達したとき
・ストップスイッチ制御部119によって、操作されていないストップスイッチ34,35,36の操作が一時的に不能になったとき
・全ての回転リール41,42,43が停止する前の状態において、停止中の回転リール41,42,43のうち、最後に停止した回転リール41,42,43に対応するストップスイッチ34,35,36が操作されたとき
また、停止中の回転リール41,42,43の位置に応じて、停止時間を決定してもよいし、特別役に当せんした内部抽せんが行われた遊技区間に応じて、回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させるか否かを決定してもよい。
このような構成により、幅広い遊技者が遊技可能なスロットマシン1を実現できる。
また、スロットマシン1では、停止中の回転リール41,42,43の位置に応じて停止時間を決定することができる。このように構成することにより、回転リール41,42,43の自動停止機能を用いた新たな遊技性を有するスロットマシン1を実現できる。
特別役は、例えば、ストップスイッチ34,35,36の操作により回転リール41,42,43を停止させた場合、対応する図柄の組み合わせが有効ライン70上に必ず配置されるように構成された役(すなわち、取りこぼしが発生しにない役)で構成することもできる。この場合、回転中の回転リール41,42,43を自動停止させた場合のみ、特別役の入賞を回避することができる。すなわち、このような構成により、幅広い遊技者が遊技可能なスロットマシン1を実現できる。
また、特別役に当せんした内部抽せんが行われた遊技区間に応じて、特別役が入賞しないように回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させるか否かが決定される。このように構成することにより、幅広い遊技者が遊技可能なスロットマシン1を実現できる。
なお、リール自動停止部1121は、操作されたストップスイッチ34,35,36に基づいて、回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させるか否かの判断を行うように構成することができる。例えば、ストップスイッチ34が操作されたときのみ、回転中の回転リール42,43の自動停止を行うように設定した場合、ストップスイッチ34が操作されて、回転リール41の5番の“青7”図柄が有効ライン70上に配置されたとき、リール自動停止部1121は、回転中の回転リール42,43を自動的に停止させる。一方、ストップスイッチ35またはストップスイッチ36が操作されて、回転リール42の5番または20番の“リプB”図柄または回転リール43の8番、13番および18番の“チェリー”図柄が有効ライン70上に配置されたとき、リール自動停止部1121は、回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させない。また、操作されたストップスイッチ34,35,36の順番に基づいて、回転中の回転リール41,42,43を自動的に停止させるか否かの判断を行うように構成することもできる。例えば、最初に回転リール42に対応するストップスイッチ35が操作され、次に回転リール41に対応するストップスイッチ34が操作された場合にのみ、回転中の回転リール43の自動停止を行うように設定することができる。
また、リール自動停止部1121は、遊技状態に基づいて、回転中の回転リール41,42,43を自動停止させるか否かの判断を行うように構成することができる。
また、リール自動停止部1121は、ベットされたメダルの枚数に応じて、回転中の回転リール41,42,43を自動停止させるか否かの判断を行うように構成することができる。
入賞すると遊技者にとって不利になる特別役は、一種特別役物に係る役物連続作動装置に限らず、二種特別役物に係る役物連続作動装置、一種特別役物、二種特別役物、あるいは、普通役物であってもよいし、RTが移行する役(例えば、入賞することでRTが移行するリプレイ、あるいは、押し順ベルのはずれ目など)であってもよいし、特定のRT状態でのみ当せん可能な役であってもよい。すなわち、入賞すると遊技者にとって不利になる特別役は、ハズレを含む内部抽せんにより当せんする役であれば、何でもよい。なお、例えば、入賞すると遊技者にとって不利になる特別役として、「押し順ベルのはずれ目」が設定されていた場合、回転中の回転リール41,42,43を自動停止させた場合と、回転リール41,42,43を手動停止させた場合とでは、異なる回転リール41,42,43の停止形になる。
また、遊技区間が有利区間でありかつ遊技状態が一般遊技状態で、AT抽せんに当せんすることなく遊技が行われ、所定のゲーム数に到達すると、必ずATに当せんする、いわゆる天井機能を設けた場合、入賞することで計測されていたゲーム数のリセットが行われる役を「入賞すると遊技者にとって不利になる特別役」としてもよい。
「入賞すると遊技者とって不利になる」とは、「入賞することで遊技全体におけるメダルの獲得期待値が低下する」場合に限らず、「入賞した場合と入賞しなかった場合とを比較して不利になる」場合であってもよい。すなわち、例えば、入賞するしないにかかわらず、当せん後、リプレイの当せん確率が上昇するが、入賞した場合の方が、入賞しなかった場合よりもリプレイの当せん確率が大きくなる役を「入賞すると遊技者にとって不利になる特別役」としてもよい。また、例えば、入賞の態様によって(例えば、ストップスイッチ34,35,36を設定された押し順で操作しなかった場合、あるいは、ストップスイッチ34,35,36を設定されたタイミングで操作しなかった場合)、入賞時のメダルの獲得枚数が低下する、あるいは、ゼロになる役を「入賞すると遊技者にとって不利になる特別役」としてもよい。
第2遊技状態は、BB実施状態とBB非実施状態とで構成されている場合に限らず、例えば、BB実施通常状態、シフトRB持ち越し状態およびシフトRB実施状態を含んでいてもよい。
回転リール41,42,43は、3つに限らず、4つ以上であってもよい。この場合、特別役に対応する図柄の組み合わせのうち、少なくとも1つの図柄が有効ライン上に配置された場合に、回転中の回転リールを自動的に停止させるようにすることができる。
区間制御部114は、省略することができる。また、ATに代えて、ARTであってもよい。すなわち、本発明は、この実施形態のスロットマシン1に限らず、他の実施形態のスロットマシンにも適用できる。
ストップスイッチ制御部119は、省略することができる。すなわち、図10のフローチャートにおいて、ステップS6を省略することができる。
区間制御部114による有利区間の通常区間への強制的設定の条件は、有利区間消化ゲーム数が1500ゲームに到達する、および、有利区間の差枚数が2400枚に到達することに限らない。これらの条件とは異なる条件で、有利区間を通常区間に強制的に設定してもよいし、また、有利区間を通常区間に強制的に設定する条件を設けなくてもよい。例えば、有利区間消化ゲーム数が1500ゲームに到達することで有利区間が通常区間に強制的に設定されるが、有利区間の差枚数が2400枚に到達することでは、有利区間が通常区間に強制的に設定されないように構成してもよい。また、例えば、有利区間が通常区間に強制的に設定された場合を除いて、一旦、遊技区間が有利区間に設定されると、いわゆるボーナス(例えば、BB)が1回入賞するか、あるいは、メダルの払い出しが最大となる押し順役の押し順を1回報知するまでは、有利区間を通常区間に設定できないように構成してもよい。
スロットマシン1の設定値が変更された場合、遊技区間および遊技状態は、スロットマシン1の設定値が変更される直前の状態を引き継ぐように設定してもよいし、予め設定されている初期状態に設定される(すなわち、初期化される)ようにしてもよい。
前記実施形態では、有利区間中に指示機能が作動し、かつ、役物および役物連続作動装置を除いて小役を払い出し枚数最大で入賞させるように遊技を進めた場合の出玉率の平均が100%を超える場合にのみ、有利区間であることが表示部に表示されるように構成しているが、これに限らない。例えば、遊技区間が有利区間へ移行したときに、表示部に有利区間中であることを必ず表示されるように構成してもよい。
前記実施形態では、遊技区間が有利区間に移行した場合、区間制御部114が、操作部30に設けた表示部を介して、遊技区間が有利区間であることを表示するように構成しているが、これに限らない。例えば、液晶表示装置22が表示部を兼ねるように構成してもよいし、表示部を省略して遊技区間が有利区間であることを表示しないように構成してもよい。表示部に有利区間であることが表示された後は、有利区間が終了するまで、有利区間であることを表示し続けてもよいし、有利区間であることを表示し続けなくてもよい。
制御装置100は、ソフトウェアと協働して所定の機能を実行するCPUに代えて、ハードウェアのみで所定の機能を実現するように専用に設計されているFPGA(field-programmable gate array)、あるいは、ASIC(application specific integrated circuit)を含んでいてもよい。
メイン制御部110およびサブ制御部120は、それぞれ異なる基板に設けてもよいし、同一基板上に設けてもよい。すなわち、メイン制御部110およびサブ制御部120は、それぞれがCPU、ROMおよびRAM等を備えていてもよいし、CPU、ROMおよびRAM等を共有していてもよい。
押し順役は、所定の押し順でストップスイッチ34,35,36を操作することにより入賞する場合に限らない。押し順役は、例えば、所定の位置でストップスイッチ34,35,36を操作することにより入賞するようにしてもよいし、所定の位置に加え、所定の押し順でストップスイッチ34,35,36を操作することにより入賞するようにしてもよい。
一種BBに加えて、あるいは、一種BBの代わりに、二種特別役物に係る役物連続作動装置(すなわち、二種BB)を含んでいてもよい。
内部抽せんテーブルは、図8に示されている情報に限らず、スロットマシンの設計に応じて、他の任意の情報を含むことができる。
有効ラインは、少なくとも1本設定されていればよく、2本以上であっても構わない。
い。
可能であれば、メイン制御部110の構成をサブ制御部120に設けてもよいし、サブ制御部120の構成をメイン制御部110に設けてもよい。
なお、前記様々な実施形態または変形例のうちの任意の実施形態または変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせまたは実施例同士の組み合わせまたは実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態または実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
1 スロットマシン
10 筺体
20 前扉
22 液晶表示装置
33 スタートスイッチ
34,35,36 ストップスイッチ
41,42,43 回転リール
45 操作スイッチ
100 制御装置
112 回転リール制御部
1121 リール自動停止部
114 区間制御部
119 ストップスイッチ制御部

Claims (7)

  1. 複数の図柄がそれぞれ配置された複数の回転リールと、
    遊技者によりそれぞれ操作可能なスタートスイッチおよび複数のストップスイッチと、
    前記スタートスイッチの操作に伴って内部抽せんを行う内部抽せん部と、
    全ての前記回転リールが停止している状態で前記スタートスイッチが操作された場合は、全ての前記回転リールを回転させ、いずれかの前記回転リールが回転している状態で、回転中の前記回転リールに対応する前記ストップスイッチが操作された場合は、前記内部抽せんにより当せんした役と前記ストップスイッチが操作されたタイミングとに応じて、前記回転リールを停止させる回転リール制御部と
    を備え、
    全ての前記回転リールが停止した状態で、前記内部抽せんにより当せんした役毎に設定された前記図柄の組み合わせが、予め定められた有効ライン上に配置された場合に、前記有効ライン上に配置された前記図柄の組み合わせに対応する役が入賞する、遊技機において、
    前記回転リール制御部が、
    所定の条件を満たしかつ前記内部抽せんによって入賞することで遊技者にとって不利になる特別役に当せんした状態で、全ての前記回転リールが停止する前に、前記ストップスイッチを操作した結果、前記特別役に対応する前記図柄の組み合わせのうち、少なくとも1つの前記図柄が前記有効ライン上に配置された場合であって、前記スタートスイッチが操作された以降に設定された起算点から停止時間が経過した場合に、前記特別役が入賞しないように回転中の前記回転リールを自動的に停止させるリール自動停止部を有する、遊技機。
  2. 全ての前記回転リールが回転を開始してから定常回転速度に到達したときが、前記起算点として設定されている、請求項1の遊技機。
  3. 前記内部抽せんによって前記特別役に当せんした場合、全ての前記回転リールが停止する前に、操作されていない前記ストップスイッチの操作を一時的に不能にするストップスイッチ制御部をさらに備え、
    前記ストップスイッチ制御部によって、操作されていない前記ストップスイッチの操作が一時的に不能になったときが、前記起算点として設定されている、請求項1または2の遊技機。
  4. 停止中の前記回転リールのうち、最後に停止した前記回転リールに対応する前記ストップスイッチが操作されたときが、前記起算点として設定されている、請求項1から3のいずれか1つの遊技機。
  5. 前記停止時間が、停止中の前記回転リールの位置に応じて決定される、請求項1から4のいずれか1つの遊技機。
  6. 前記特別役が、前記ストップスイッチの操作により前記回転リールを停止させた場合、対応する前記図柄の組み合わせが前記有効ライン上に必ず配置されるように構成されている、請求項1から5のいずれか1つの遊技機。
  7. 一般遊技状態で進行する通常区間と、一般遊技状態で進行する有利区間と、特別遊技状態で進行する有利区間とを含む複数の遊技区間の中から前記内部抽せんが行われる1つの前記遊技区間を設定する区間制御部をさらに備え、
    前記所定の条件に、前記特別役に当せんした前記内部抽せんが行われた前記遊技区間の種類が含まれ、前記特別役に当せんした前記内部抽せんが行われた前記遊技区間に応じて、回転中の前記回転リールを自動的に停止させるか否かが決定される、請求項1から6のいずれか1つの遊技機。
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