JP6947933B2 - 中性子捕捉療法システム - Google Patents

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Description

本発明は、放射性放射線照射システムに関し、特に中性子捕捉療法システムに関する。
原子科学の発展に従って、コバルト60、線形加速器、電子ビームなどの放射線療法は、すでにがん治療の主な手段の1つとなった。しかし、従来の光子又は電子療法は、放射線そのものの物理的条件の制限で腫瘍細胞を殺すとともに、ビーム経路上の数多くの正常組織に損傷を与え、また、腫瘍細胞により放射線に対する感受性の度合いが異なっており、従来の放射線療法では、放射線耐性の高い悪性腫瘍(例えば、多形神経膠芽腫(glioblastoma multiforme)、黒色腫(melanoma))に対する治療効果が良くない。
腫瘍の周囲の正常組織の放射線損傷を軽減するすために、化学療法(chemotherapy)における標的療法概念は、放射線療法に用いられ、また、放射線耐性の高い腫瘍細胞に対し、現在では生物学的効果比(relative biological effectiveness、RBE)の高い放射線源が積極的に開発され、例えば、陽子線治療、重粒子治療、中性子捕捉療法などがある。このうち、中性子捕捉療法は、上記2つの構想を結びつけたものであり、例えば、ホウ素中性子捕捉療法では、ホウ素含有薬物が腫瘍細胞に特異的に集まり、高精度な中性子ビームの制御と合わせることで、従来の放射線と比べて、より良い癌治療オプションを提供する。
ホウ素中性子捕捉療法の効果は、腫瘍細胞のある箇所でのホウ素含有薬物の濃度と熱中性子数によって決まるので、二元放射線癌治療(binary cancer therapy)とも呼ばれ、このことから分かるように、ホウ素含有薬物の開発のほかに、中性子源の放射束と品質の向上も、ホウ素中性子捕捉療法の研究において非常に重要な役割がある。
また、放射線治療中に様々な放射線が生成し、ホウ素中性子捕捉治療中のように、低エネルギーから高エネルギーまでの中性子、光子が生成し、これらの放射線が生体の正常組織に異なるレベルの損傷を与える可能性がある。したがって、放射線治療の分野において、以下に効果的な治療を達成するとともに、外界環境、医療従事者又は患者の正常組織に対する放射線汚染を低減するかは非常に重要な課題である。
したがって、上記課題を解決するために、新たな技術手段を提供する必要がある。
上記問題を解決するために、本願の1つの実施例が一種の中性子捕捉療法システムを提供し、中性子捕捉療法システムは、ビーム整形体と、ビーム整形体内に設けられた真空管とを含み、ビーム整形体は、ビーム入口と、真空管を収容する収容キャビティと、収容キャビティの端部に隣接した減速体と、減速体を囲む反射体と、ビーム整形体内に設けられた放射線遮蔽体と、ビーム出口とを含み、真空管の端部にターゲットが設けられ、ターゲットは、ビーム入口から入射した荷電粒子ビームと原子核反応が発生して中性子を生成し、中性子は、中性子ビームを形成し、中性子ビームは、ビーム出口から射出し、かつ1本の中性子ビーム軸線を規定し、減速体は、ターゲットにより生成された中性子を熱外中性子エネルギー領域に減速させ、反射体は、逸脱した中性子を減速体に導いて熱外中性子ビーム強度を向上させ、放射線遮蔽体は、漏れた中性子及び光子を遮蔽して非照射領域の正常組織の線量を減少させ、減速体は、外径が異なる2つの円柱状減速体を少なくとも含み、ビーム入口に近い第1の端部と、ビーム出口に近い第2の端部とを有し、ターゲットは、第1の端部と第2の端部との間に収容される。
従来技術に比べて、本実施例に記載の技術手段の有益な効果は、減速体が、外径が異なる2つの円柱状減速体を含み、かつターゲットが減速体内に収容され、材料コストを低減し、高速中性子の強度を大幅に低減し、中性子ビーム品質を改善できることである。
さらに、減速体は、ビーム入口に近い第1の減速体と、第1の減速体に密着しビーム出口に近い第2の減速体とを含み、第1の減速体は、外径が異なる2つの円柱状減速体を少なくとも含み、ビーム出口、減速体及びビーム出口は、いずれも中性子ビーム軸線に沿って延伸し、ターゲットからビーム出口までの距離は、第1の端部からビーム出口までの距離より小さい。
好ましくは、第1の減速体は、外径が異なる3つの円柱状減速体を含み、すなわち、ビーム入口に近い第1の減速部、第1の減速部に密着する第2の減速部及び前記第2の減速部に密着する第3の減速部を含み、第1、第2、第3の減速部は、中性子ビーム軸線の方向に沿って順に配列され、第1、第2、第3の減速部及び第2の減速体の外径は、それぞれ第1、第2、第3、第4の外径であり、第1の外径が第2の外径より小さく、第2の外径が第3の外径より小さく、第3の外径が第4の外径に等しい。
さらに、第1の減速部は、ビーム入口に近い第1の前端面と、ビーム出口に近い第1の後端面と、第1の外周面とを有し、第2の減速部は、第1の後端面に密着する第2の前端面と、ビーム出口に近い第2の後端面と、第2の外周面とを有し、第3の減速部は、第2の後端面に密着する第3の前端面と、ビーム出口に近い第3の後端面と、第3の外周面とを有し、第2の減速体は、第3の後端面に密着する第4前端面と、ビーム出口に近い第4の後端面と、第4の外周面とを有し、第1、第2、第3、第4の前端面と第1、第2、第3、第4の後端面とは互いに平行で、いずれも中性子ビーム軸線と垂直であり、中性子ビーム軸線を通る切断面と第1の外周面との交線は、第2の前端面と垂直であり、中性子ビーム軸線を通る切断面と第2の外周面との交線は、第3の前端面と垂直である。
さらに、中性子ビーム軸線を通る切断面内において、第1の前端面と第1の外周面とが交差して第1の交点を取得し、第2の前端面と第2の外周面とが交差して第2の交点を取得し、第3の前端面と第3の外周面とが交差して第3の交点を取得し、第1、第2、第3の交点が同一の直線に位置する。
好ましくは、収容キャビティと真空管との間に、鉛又はAl又はテフロン(登録商標)又はCである反射補償体が充填される。
好ましくは、第1の端部は、中性子ビーム軸線に沿ってビーム入口の方向に向かってターゲットから突出し、第2の端部は、中性子ビーム軸線に沿ってビーム出口の方向に向かってターゲットから突出する。
さらに、反射体は、中性子ビーム軸線の両側に、いずれも減速体より突出し、収容キャビティは、反射体で囲まれて形成された反射体収容キャビティと、反射体収容キャビティから延伸し減速体で囲まれて形成された減速体収容キャビティとを含み、真空管は、反射体収容キャビティ内に収容された延伸部と、延伸部から延伸し減速体収容キャビティ内に収容された嵌入部とを含み、ターゲットは、嵌入部の端部に設けられる。
さらに、中性子捕捉療法システムは、少なくとも1つの冷却装置をさらに含み、ビーム整形体内に冷却装置を収容する少なくとも1つの収容管路が設けられ、冷却装置と収容管路の内壁との間に鉛合金又はアルミニウム合金が充填されている。
さらに、中性子捕捉療法システムは、ビーム入口に設けられ、ビーム整形体に密着して設けられた遮蔽体をさらに含む。
本願の実施例に記載されている「円錐体」又は「円錐状体」とは、図面に示されている方向に沿って片側から他側まで、その外輪郭の全体的な傾向が次第に小さくなる構造を意味し、外輪郭の表面全体は、滑らかな遷移のものであってもよく、また滑らかではない遷移のものであってもよく、例えば円錐状体の表面に多くの突起及び溝が形成される。
本願の実施例1に係る中性子捕捉療法システムの概略図であり、冷却装置の第2の冷却部及び第3の冷却部は、中性子ビーム軸線と平行である。 本願の実施例1に係る反射補償体及び反射補償物が充填されていない中性子捕捉療法システムの概略図である。 本願の実施例1に係る図1中の中性子ビーム軸線と垂直で、第2の減速部を通る中性子捕捉療法システムの断面図である。 本願の実施例2に係る中性子捕捉療法システムの概略図であり、減速体は、二重円錐状減速体として設けられる。 本願の実施例1、2に係る中性子捕捉療法システムの冷却装置の部分拡大概略図である。 本願の実施例3に係る中性子捕捉療法システムの概略図であり、冷却装置の第2の冷却部及び第3の冷却部は、中性子ビーム軸線と垂直である。 本願の実施例に係る中性子捕捉療法システムにおけるターゲットの構造概略図である。 本願の実施例4に係る冷却装置が取り外され、ターゲットが減速体に入り込まない中性子捕捉療法システムの概略図である。 本願の実施例5に係る冷却装置が取り外され、第1の減速体が段差なしの減速体である中性子捕捉療法システムの概略図である。 本願の実施例6に係る冷却装置が取り外され、第1の減速体が2段差の減速体である中性子捕捉療法システムの概略図である。 本願の実施例7に係る冷却装置が取り外され、第1の減速体が4段差の減速体である中性子捕捉療法システムの概略図である。 本願の実施例8に係る冷却装置が取り外され、第1の減速体が10段差の減速体である中性子捕捉療法システムの概略図である。
中性子捕捉療法は、効果的ながん治療の手段として、近年ではその適用が増加しており、そのうち、ホウ素中性子捕捉療法が最も一般的なものとなり、ホウ素中性子捕捉療法に用いられる中性子は原子炉又は加速器で供給できる。本願の実施例は、加速器ホウ素中性子捕捉療法を例とし、加速器ホウ素中性子捕捉療法の基本モジュールは、一般的に荷電粒子(陽子、重陽子など)の加速に用いられる加速器、中性子生成部、熱除去システム及びビーム整形体を含む。加速後の荷電粒子と金属中性子生成部との作用により中性子が生成され、適切な原子核反応は、必要な中性子収率及びエネルギー、提供可能な加速荷電粒子のエネルギー及び電流、金属中性子生成部の物理的・化学的特性などにより選定される。よく検討されている原子核反応は、Li(p,n)BeとBe(p,n)Bであり、この両方はすべて吸熱反応であって、エネルギー閾値がそれぞれ1.881MeVと2.055MeVである。ホウ素中性子捕捉療法の理想的中性子源はkeVエネルギーレベルの熱外中性子であるため、理論的には、エネルギーが閾値よりやや高い陽子による金属リチウム中性子生成部への衝撃で、比較的低いエネルギーの中性子が生成され、あまり多くの減速処理を要することなく臨床適用が可能になり、しかし、リチウム(Li)金属及びベリリウム(Be)金属の2種の中性子生成部は、閾値エネルギーの陽子と作用する断面が大きくないので、十分な中性子束を確保するために、一般的には比較的高いエネルギーを持つ陽子で原子核反応を引き起こす。
理想的なターゲットには、中性子収率が高く、生成した中性子のエネルギー分布が熱外中性子エネルギー領域(後ほど詳細に説明)に近く、強い透過性のある放射線をあまり多く生成せず、安全かつ簡単で操作しやすく、耐高温性を持つなどの特性が必要とされるが、実際にすべての要件を満たす原子核反応は見つからない。本願の実施例では、リチウム金属で製造されたターゲットを採用する。ただし、当業者に知られているように、ターゲットの材料に、上記の金属材料以外のその他の金属材料を採用できる。
熱除去システムの要件は、選定された原子核反応により異なり、例えば、Li(p,n)Beの場合、金属ターゲット(リチウム金属)の低い融点と低い熱伝導率により、熱除去システムに対する要求はBe(p,n)Bより厳しくなる。本願の実施例では、Li(p,n)Beの原子核反応を採用する。このことから分かるように、高エネルギーレベルの荷電粒子ビームによって照射されたターゲットの温度は必然的に著しく上昇するため、ターゲットの耐用年数に影響を与える。
ホウ素中性子捕捉療法の中性子源は、原子炉或いは加速器による荷電粒子とターゲットとの原子核反応によるものに係わらず、生成するのはすべて混合放射場であり、すなわち、ビームは低エネルギーから高エネルギーまでの中性子及び光子を含む。深部腫瘍のホウ素中性子捕捉療法に対して、熱外中性子を除くその他の放射線の含有量が多ければ多いほど、正常組織での非選択的線量沈着の割合も大きくなるため、これらの不必要な線量を引き起こす放射線をできる限り低減する必要がある。エアビームの品質要素の他に、中性子による人体における線量分布をさらに理解するために、本願の実施例は、人間の頭部組織の人工器官を用いて線量を算出し、そして人工器官におけるビームの品質要素を中性子ビーム設計の参考とし、後ほど詳細に説明する。
国際原子力機関(IAEA)は、臨床ホウ素中性子捕捉療法に用いられる中性子源について、エアビームの品質要素に関する5提案を出している。この5提案は異なる中性子の長所と短所を比較するために利用できる他、中性子生成経路の選定及びビーム整形体の設計をする時の参考として利用できる。この5提案はそれぞれ、次の通りである。
熱外中性子束(epithermal neutron flux)>1×10n/cm
高速中性子汚染(fast neutron contamination)<2×10−13Gy−cm/n
光子汚染(photon contamination)<2×10−13Gy−cm/n
熱中性子束と熱外中性子束との比(thermal to epithermal neutron flux ratio)<0.05
中性子流とフラックスとの比(epithermal neutron current to flux ratio)>0.7
注:熱外中性子エネルギー領域は0.5eV〜40keVであり、熱中性子エネルギー領域は0.5eVより小さく、高速中性子エネルギー領域は40keVより大きい。
1、熱外中性子束:
中性子束と腫瘍におけるホウ素含有薬物の濃度とで臨床治療の時間が決まる。腫瘍におけるホウ素含有薬物の濃度が十分に高ければ、中性子束への要求を緩められる。それに対し、腫瘍におけるホウ素含有薬物の濃度が低ければ、高フラックスの熱外中性子で腫瘍に十分な線量を与える必要がある。IAEAの提案では、熱外中性子束について、平方センチメートル当たり1秒の熱外中性子が10個より多いことを求めている。既存のホウ素含有薬物にとって、このフラックスでの中性子ビームで治療時間を大体1時間以内に抑えられる。短い治療時間で、患者に対する位置決めと快適さの改善、及び、腫瘍におけるホウ素含有薬物の限られた滞留時間の効果的利用に貢献できる。
2、高速中性子汚染:
高速中性子は、正常組織への不必要な線量を引き起こすので、汚染とみなされ、この線量と中性子エネルギーとには、正の相関関係があるので、中性子ビームの設計において、できる限り高速中性子の含有量を減らす必要がある。高速中性子汚染は、単位熱外中性子束に伴う高速中性子の線量と定義されて、IAEAは、高速中性子汚染を2×10−13Gy−cm/nより小さくすることを推奨している。
3、光子汚染(γ線汚染):
γ線は強い透過性の放射線に属し、非選択的にビーム経路にあるすべての組織で線量沈着を引き起こすので、γ線の含有量を減らすことも中性子ビームの設計の必要条件であり、γ線汚染は、単位熱外中性子束に伴うγ線の線量と定義され、IAEAは、γ線汚染を2×10−13Gy−cm/nより小さくすることを推奨している。
4、熱中性子束と熱外中性子束との比:
熱中性子は、減衰速度が速く、透過性も弱く、人体に入ると大部分のエネルギーが皮膚組織に沈着するので、黒色腫など皮膚腫瘍にホウ素中性子捕捉療法の中性子源として熱中性子を使用する場合以外、例えば脳腫瘍などの深部腫瘍の場合、熱中性子の含有量を減らす必要がある。IAEAは、熱中性子束と熱外中性子束との比を0.05より小さくすることを推奨している。
5、中性子流とフラックスとの比:
中性子流とフラックスとの比は、ビームの方向性を示し、その比が大きいほど、ビームの前向性が強くなり、強い前向性を持つ中性子ビームでは、中性子の発散による周辺の正常組織への線量を減らせる他、治療可能デプス及び位置決め姿勢の柔軟性を向上させることができる。IAEAは、中性子流とフラックスとの比を0.7より大きくすることを推奨している。
中性子捕捉療法システムのビーム整形体の製造コストを低減するとともに、高い品質の中性子ビームを得るために、図1を参照すると、本願の実施例1が一種の中性子捕捉療法システム1提供し、中性子捕捉療法システム1は、ビーム整形体10と、ビーム整形体10内に設けられた冷却装置20と、真空管30と、ビーム整形体10の外に設けられビーム整形体に密着して設けられた遮蔽体40とを含む。
図1及び図2に示すように、ビーム整形体10は、ビーム入口11と、真空管30を収容するための収容キャビティ12と、冷却装置20を収容する収容管路13と、収容キャビティ12の端部に隣接した減速体14と、減速体14を囲む反射体15と、減速体14に隣接した熱中性子吸収体16と、ビーム整形体10内に設けられた放射線遮蔽体17と、ビーム出口18とを含む。真空管30の端部にターゲット31が設けられ、ターゲット31は、ビーム入口11から入射し、かつ真空管30を通った荷電粒子ビームと原子核反応が発生して中性子を生成し、中性子は、中性子ビームを形成し、中性子ビームは、ビーム出口18から射出し、かつ真空管30の中心軸線と重なる1本の中性子ビーム軸線X1を規定する。減速体14は、ターゲット31により生成された中性子を熱外中性子エネルギー領域に減速させ、反射体15は、中性子ビーム軸線X1から逸脱した中性子を減速体14に導いて熱外中性子ビーム強度を向上させる。反射体15は、中性子ビーム軸線X1の両側に、いずれも減速体14より突出する。熱中性子吸収体16は、熱中性子を吸収して治療時に浅い正常組織への過度の線量を回避する。放射線遮蔽体17は、漏れた中性子及び光子を遮蔽して非照射領域の正常組織の線量を減少する。
加速器中性子捕捉療法システムは、加速器により荷電粒子ビームを加速し、好ましい実施例として、ターゲット31は、リチウム金属で製造され、具体的には、Li含有量が98%で、Li含有量が2%のリチウム金属で製造され、荷電粒子ビームがターゲットの原子核のクーロン反発力に打ち勝つのに十分なエネルギーを有するまで加速され、ターゲット31とのLi(p,n)Be原子核反応により中性子を生成し、ビーム整形体10は、中性子を熱外中性子エネルギー領域に減速させ、かつ熱中性子及び高速中性子の含有量を低減することができる。減速体14は、高速中性子の作用断面が大きく、熱外中性子の作用断面が小さい材料で製造され、反射体15は、中性子反射能力が強い材料で製造され、熱中性子吸収体16は、熱中性子との作用断面が大きい材料で製造される。好ましい実施例として、減速体14は、MgFと、MgFの重量パーセントの4.6%を占めるLiFとを混合して製造され、反射体15は、Pbで製造され、熱中性子吸収体16は、Liで製造される。放射線遮蔽体17は、光子遮蔽体171及び中性子遮蔽体172を含み、好ましい実施例として、放射線遮蔽体17は、鉛(Pb)で製造された光子遮蔽体171と、ポリエチレン(PE)で製造された中性子遮蔽体172とを含む。図7に示すように、ターゲット31は、リチウムターゲット層311と、リチウムターゲット層311の片側に位置してリチウムターゲット層311の酸化を防止する酸化防止層312とを含む。ターゲット31の酸化防止層312は、Al又はステンレス鋼で製造される。
図1〜2に示すように、減速体14は、ビーム入口11に近い第1の減速体140と、第1の減速体140に密着してビーム出口18に近い第2の減速体144とを含み、減速体14は、ビーム入口11に近い第1の端部146と、ビーム出口18に近い第2の端部148と、第1の端部146と第2の端部148との間に位置する第3の端部147とを有し、第3の端部147は、第1の減速体140と第2の減速体144との間に位置する。ビーム入口11、減速体14及びビーム出口18は、いずれも中性子ビーム軸線X1に沿って延伸し、ターゲット31からビーム出口18までの距離は、第1の端部146からビーム出口18までの距離より小さく、言い換えると、第1の端部146は、中性子ビーム軸線Xに沿ってビーム入口11の方向に向かってターゲット31から突出し、第2の端部148は、中性子ビーム軸線X1に沿ってビーム出口18の方向に向かってターゲット31から突出している。第1の減速体140は、外径が異なり、内径が同じである少なくとも2つの中空円柱状減速体で構成される。図1〜2、図6及び図8に示すように、実施例1、実施例3、実施例4では、第1の減速体140は、外径が異なり、内径が同じである3つの中空円柱状減速体で構成され、第1の減速体140及び第2の減速体144は、対応する寸法の金型で成形された複数枚の減速体を仕上げ、研磨などのプロセスにより処理して積層して接合することで製造される。具体的には、第1の減速体140は、ビーム入口11に近い第1の減速部141と、第1の減速部141の右側に位置し、第1の減速部141に密着する第2の減速部142と、第2の減速部142の右側に位置し、第2の減速部142に密着する第3の減速部143とを含み、すなわち、第1、第2、第3の減速部141、142、143は、中性子ビーム軸線X1の方向に沿って順に配列される。第1、第2、第3の減速部141、142、143及び第2の減速体144の外径は、それぞれ第1、第2、第3、第4の外径であり、第1の外径が第2の外径より小さく、第2の外径が第3の外径より小さく、第3の外径が第4の外径に等しく、第1、第2、第3の減速部141、142、143の内径が等しい。第1、第2、第3の減速部141、142、143の中心軸線は、第2の減速体144の中心線と重なっており、該中心軸線が中性子ビーム軸線X1にも重なっている。第1の減速部141は、左側に位置する第1の前端面1411と、右側に位置する第1の後端面1412と、第1の外周面1413と、第1の内周面1414とを有し、第2の減速部142は、左側に位置する第2の前端面1421と、右側に位置する第2の後端面1422と、第2の外周面1423と、第2の内周面1424とを有し、第3の減速部143は、左側に位置する第3の前端面1431と、右側に位置する第3の後端面1432と、第3の外周面1433と、第3の内周面1434とを有し、第2の減速体144は、左側に位置する第4の前端面1441と、右側に位置する第4の後端面1442と、第4の外周面1443とを有する。第1、第2、第3、第4の前端面1411、1421、1431、1441と第1、第2、第3、第4の後端面1422とは互いに平行であり、いずれも中性子ビーム軸線X1と垂直であり、第1の減速部141の第1の後端面1412は、第2の減速部142の第2の前端面1421に密着し、第2の減速部142の第2の後端面1422は、第3の減速部143の第3の前端面1431に密着し、第3の減速部143の第3の後端面1432は、第2の減速体144の第4の前端面1441に密着する。中性子ビーム軸線X1を通る切断面と第1の外周面1413との交線は、第2の前端面1421と垂直であり、中性子ビーム軸線X1を通る切断面と第2の外周面1423との交線は、第3の前端面1431と垂直であり、第3の減速部の第3の外周面1433と第2の減速体144の第4の外周面1443との間が滑らかな遷移である。図2に示すように、中性子ビーム軸線X1を通る切断面内において、第1の減速部141の第1の前端面1411と第1の外周面1413とが交差して第1の交点1410を取得し、第2の減速部142の第2の前端面1421と第2の外周面1423とが交差して第2の交点1420を取得し、第3の減速部143の第3の前端面1431と第3の外周面1433とが交差して第3の交点1430を取得し、第1、第2、第3の交点1410、1420、1430が同一の直線X2に位置し、該直線X2と中性子ビーム軸線X1との間の夾角が90度より小さい。反射体15は、減速体14を囲む内表面150を有し、該内表面150は、減速体14の第1の前端面1411、第1の外周面1413、第2の前端面1421、第2の外周面1423、第3の前端面1431、第3の外周面1433、第4の後端面1442及び第4の外周面1443に密着する。
図1〜2、図6及び図8に示すように、実施例1、実施例3、実施例4では、第1の減速体140は、外径が異なり、内径が同じである3つの同心的な中空円柱状減速体で構成され、中性子ビーム軸線X1に垂直な方向から見ると、第1、第2、第3の減速部141、142、143の外輪郭が組み合わせられると、段差状を呈し、これにより、第1の減速体140は、3段差の減速体と命名される。図10〜12に示すように、実施例6〜実施例8では、第1の減速体140は、外径が異なり、内径が同じである2つ、4つ、10の中空円柱状減速体で構成され、すなわち、第1の減速体140は、2段差、4段差、10段差の減速体であってよく、他の実施形態では、第1の減速体140は、さらに、外径が異なり、内径が同じである他の数、例えば、12個、15個などの中空円柱状減速体で構成されてもよい。他の実施形態では、第2の減速体144を段差状減速体として設けてもよく、円柱の代わりに多角柱を用いて減速体を成形してもよく、また、第1、第2、第3の交点1410、1420、1430は、同一の直線に位置しなくてもよく、1つの円弧線に位置してもよく、また、実際の必要に応じて、第1の減速体140を構成する減速部は、一部が非中空の構造として設けられてよく、第1の減速体140の各減速部の中心軸線と第2の減速体14の中心軸線は、互いに重ならなくてよい。
一般的に、減速体は、対応する寸法の金型で成形された複数枚の減速体を仕上げ、研磨などのプロセスにより処理して積層して接合することで製造され、研磨工具で成形された減速体は円盤状であり、減速体の全体が円柱状又は円錐体状に設計される場合、消耗された減速体材料の体積は、減速体の中性子ビーム軸線X1方向における寸法と円盤の底面積との積であり、なお、円錐体状減速体は、円柱状減速体で研磨されて製造され、すなわち、減速体を円柱状又は円錐体状に設計することに必要な材料の体積が同じである。本願では、第1の減速体140を段差状減速体として設計し、減速体の中性子ビーム軸線X1方向における寸法と減速体の最大の直径が変化しない前提で、各段差状減速体を構成する円盤状減速体の底面積が徐々に増大するため、本願における減速体を段差状減速体に設計することに必要な減速体材料は、減速体の全体を円柱状又は円錐体状減速体に設計することに必要な材料より少ない。このことからわかるように、本願の段差状減速体は、減速体を製造する材料を大幅に低減できるため、製造コストを低減する。
図2に示すように、収容キャビティ12は、反射体15及び減速体14の第1の減速体140で囲まれて形成された円柱状キャビティである。収容キャビティ12は、反射体15で囲まれて形成された反射体収容キャビティ121と、反射体収容キャビティ121から延伸し、減速体14の第1の減速体140で囲まれて形成された減速体収容キャビティ122とを含み、すなわち、減速体収容キャビティ122は、第1、第2、第3の減速部141、142、143の第1、第2、第3の内周面1414、1424、1434で囲まれて形成される。真空管30は、反射体で囲まれた延伸部32と、延伸部32から延伸して減速体14に嵌入された嵌入部34とを含み、延伸部32は、反射体収容キャビティ121内に収容され、嵌入部34は、減速体収容キャビティ122内に収容される。ターゲット31は、真空管30の嵌入部34の端部に設けられ、該端部は、第1の減速体140の第3の後端面1432と面一である。実施例1〜3及び実施例5〜8では、真空管30の一部が減速体14内に嵌設され、すなわち、ターゲット31が減速体14内に設けられる。ターゲット31が減速体14に入り込む深さをXと表記し、Xの値は、中性子ビーム軸線X1の方向における減速体収容キャビティ122の寸法、すなわち、中性子ビーム軸線X1方向における第1の減速体140の寸法に等しい。
他の実施形態では、ターゲット31が減速体14に入り込む深さXは、第1の減速体140の中性子ビーム軸線X1方向における寸法より小さいか又は大きくてもよい、すなわち、ターゲット31は、中性子ビーム軸線X1方向に延伸して第1の減速体140を超えないか、又は延伸して第1の減速体140を超えて第2の減速体144に入るように設けられてよく、これに応じて、ターゲット31が中性子ビーム軸線X1方向に延伸して第1の減速体140を超えないように設けられる場合、第1の減速体140は、一部が非中空の構造となるように設けられ、ターゲット31が中性子ビーム軸線X1方向に延伸して第1の減速体140を超えて第2の減速体144に入るように設けられる場合、第1の減速体140は、中空構造であり、第2の減速体144は、一部が中空の構造となる。
図1、図2及び図3に示すように、収容キャビティ12と真空管30との間に隙間があり、該隙間内に中性子を吸収又は反射できるPb又はAl又はテフロン(登録商標)(Teflon)又はCである反射補償体50が充填されている。反射補償体50は、該隙間内に反射又は散乱した中性子を減速体14又は反射体15内に反射することにより、熱外中性子の強度を向上させて、被照射体の必要な照射時間を減少させることができる。一方、中性子がビーム整形体10の外部に漏れて中性子捕捉療法システムの器械に悪影響を及ぼすことを回避し、放射安全性を向上させる。
図1及び図2に示すように、収容管路13は、中性子ビーム軸線X1の方向に沿って延伸し収容キャビティ12の両側に位置し、かつ180°を隔てて設けられた第2、第3の収容管路132、133と、中性子ビーム軸線X1に垂直な平面内に設置され、かつターゲット31と減速体14との間に位置する第1の収容管路131とを含む。第2、第3の収容管路132、133は、中性子ビーム軸線X1の方向に延伸して収容キャビティ12を超え、かつそれぞれ第1の収容管路131に連通する。すなわち、第1の収容管路131は、収容キャビティ12の端部に位置し、かつターゲット31と減速体14との間に位置し、第2の収容管路132と第3の収容管路133は、それぞれ収容キャビティ12の両側に位置し、かつそれぞれ第1の収容管路131に連通することにより、収容管路30の全体は「コ」字型構造として設けられる。図2に示すように、第2、第3の収容管路132、133は、それぞれ反射体収容キャビティ121の外側に位置する第2、第3の反射体収容管路1321、1331と、それぞれ第2、第3の反射体収容管路1321、1331から延伸して減速体収容キャビティ122の外側に位置する第2、第3の減速部収容管路1322、1332とを含む。本実施形態では、第2、第3の収容管路132、133は、中性子ビーム軸線X1の方向に沿って延伸し、かつ中性子ビーム軸線X1と平行であり、すなわち、第2、第3の収容管路132、133と中性子ビーム軸線X1との間の夾角が0°である。
実施例1、2では、第2、第3の収容管路132、133は、収容キャビティ12に連通せず、すなわち、第2、第3の収容管路132、133と収容キャビティ12との間は、反射体15と減速体14により隔てられる。他の実施形態では、第2、第3の収容管路132、133は、収容キャビティ12に連通してよく、すなわち、収容キャビティ12内に収容された真空管30の外面部分が第2、第3の収容管路132、133内に露出し、以上より、第2、第3の収容管路132、133は、収容キャビティ12の内壁の外に位置する。本願の実施形態では、第2、第3の収容管路132、133は、真空管30の軸線方向に沿って延伸した円弧状管路として設けられ、他の実施形態では、方形、三角形又は他の多角形の管路で代替されてよい。本願の実施形態では、第2、第3の収容管路132、133は、収容キャビティ12の円周方向に隔てられ、互いに独立した2つの収容管路であり、他の実施形態では、第2、第3の収容管路132、133は、収容キャビティ12の円周方向に連通し、すなわち、収容キャビティ12を囲む1つの収容管路で代替される。
図5に示すように、冷却装置20は、鉛直方向に沿って配置され、かつターゲット31の前方に位置し、ターゲット31を冷却するための第1の冷却部21と、中性子ビーム軸線X1の方向に沿って延伸して真空管30の両側に位置し、かつ中性子ビーム軸線X1に平行な第2の冷却部22及び第3の冷却部23とを含み、第1の冷却部21は、第2、第3の冷却部22、23の間に接続される。第1の冷却部21は、中性子ビーム軸線X1に垂直な方向に沿って配置された第1の収容管路131内に収容され、第2、第3の冷却部22、23は、それぞれ中性子ビーム軸線X1の方向に沿って配置された第2、第3の収容管路132、133内に収容される。第2の冷却部22は、第1の冷却部21に冷却媒体を流入させ、第3の冷却部23は、第1の冷却部中の冷却媒体を流出させる。第1の冷却部21は、ターゲット31と減速体14との間に位置し、第1の冷却部21の片側は、ターゲット31と直接接触し、他側は減速体14と接触する。第2の冷却部22及び第3の冷却部23は、それぞれ反射体収容キャビティ121の外側に位置する第1、第2の冷却セグメント221、231と、第1、第2の冷却セグメント221、231から延伸し、かつ減速体収容キャビティ122の外側に位置する第3、第4の冷却セグメント222、232とを含む。第3、第4の冷却セグメント222、232は、それぞれ第1の冷却部21に連通する。すなわち、第1の冷却部21は、真空管30の嵌入部121の端部に位置し、かつターゲット31の片側に位置してターゲット31と直接接触し、第2の冷却部22及び第3の冷却部23は、それぞれ収容キャビティ12内の真空管30の上下両側に位置し、かつそれぞれ第1の冷却部21に連通することにより、冷却装置20の全体は「コ」字型構造として設けられる。本実施形態では、第1の冷却部21は、ターゲット31と面接触し、第2の冷却部22及び第3の冷却部23は、いずれも銅製の管状構造であり、かつ第2の冷却部22及び第3の冷却部23は、中性子ビーム軸線X1の方向に沿って延伸し、かつ中性子ビーム軸線X1と平行であり、すなわち、第2の冷却部22及び第3の冷却部23と中性子ビーム軸線X1との間の夾角は0°である。
第1の冷却部21は、第1の接触部211と、第2の接触部212と、第1の接触部211と第2の接触部212との間に位置する、冷却媒体が通過する冷却槽213とを含む。第1の接触部211は、ターゲット31と直接接触し、第2の接触部212は、減速体14と直接接触してもよく、空気による間接接触してもよい。冷却槽213は、第2の冷却部22に連通する流入槽214と、第3の冷却部23に連通する流出槽215とを有する。第1の接触部211は、熱伝導性材料で製造される。流入槽214の上縁は、第2の冷却部22の上縁の上方に位置し、流出槽215の下縁は、第3の冷却部23の下縁の下方に位置する。このように配置する利点は、冷却装置20において、冷却水を冷却槽213によりスムーズに流入させ、かつターゲット13をタイムリーに冷却させ、加熱された冷却水を冷却槽213からスムーズに流出させることができるとともに、冷却槽213内の冷却水の水圧をある程度で低下させることができる。
第1の接触部211は、熱伝導性材料(例えばCu、Fe、Alなどの熱伝導性の高い材料)又は熱伝導性を有し、かつ発泡を抑制できる材料で製造され、第2の接触部212は、発泡を抑制する材料で製造され、発泡を抑制する材料又は熱伝導性を有し、かつ発泡を抑制できる材料は、Fe、Ta又はVのいずれか1種で製造される。ターゲット31は、高エネルギーレベルの加速照射を受けて温度が上昇して発熱し、第1の接触部211は、熱を放出し、かつ冷却槽213中に流れる冷却媒体によって熱を放出することにより、ターゲット13を冷却する。本実施形態では、冷却媒体は水である。
図2に示すように、遮蔽体40は、ビーム整形体10の左端面を覆って該端面に密着し、ターゲット31に形成された中性子ビーム及びγ線がビーム整形体10の左端面から漏れることを防止する。遮蔽体40は、PbとPEで構成され、具体的には、少なくとも2層のPbと少なくとも1層のPEで構成される。本実施例では、遮蔽体40は、ビーム整形体10の左端面に密着する第1のPb層41と、第1のPb層41に密着するPE層42と、PE層42を覆ってPE層42に密着する第2のPb層43とを含む。Pbは、ビーム整形体10から漏れるγ線を吸収し、ビーム整形体10から漏れる中性子を減速体14に反射して熱外中性子ビーム強度を向上させることができる。
図1〜2、図6、図8及び図10〜12に示すように、実施例1、実施例3、実施例4及び実施例6〜8では、減速体14の一部は、多段差の減速体で構成され、実施例5では、図9に示すように、減速体14は、円柱状減速体の全体で構成され、他の実施形態では、減速体14は、1つの円錐体状減速体と1つの円柱状減速体で構成されてもよく、図4に示す実施例2における2つの円錐状体減速体で構成されてもいい。実施例2では、減速体14’は、2つの逆向きの円錐状体で構成され、本願では、実施例2における減速体14’は、二重円錐状減速体と呼ばれる。図4を参照すると、減速体14’は、第1の端部141’と、第2の端部142’と、第1の端部141’と第2の端部142’との間に位置する第3の端部143’とを有する。第1、第2、第3の端部141’、142’、143’の横断面は円形であり、かつ第1の端部141’と第2の端部142’の直径は、第3の端部143’の直径より小さい。第1の端部141’と第3の端部143’との間に一つ目の円錐状体146’が形成され、第3の端部143’と第2の端部142’との間に二つ目の円錐状体148’が形成される。ターゲット31は、一つ目の円錐状体142’内に収容される。
実施例2では、第2、第3の収容管路132、133及び第2、第3の冷却部22、23と中性子ビーム軸線X1との間の夾角は0°である。他の実施形態では、第2、第3の収容管路132、133及び第2、第3の冷却部22、23と中性子ビーム軸線X1との間の夾角は、0°より大きく180°以下の他の任意の夾角であってもよく、例えば、図6に示すように、第2、第3の収容管路132’、133’及び第2、第3冷却部22’、23’と中性子ビーム軸線X1との間の夾角が90°である。
図6は、本願の実施例3における中性子捕捉療法システム1’’を示し、冷却装置20’の第2の冷却部22’及び第3の冷却部23’は中性子ビーム軸線X1と垂直であり、すなわち、冷却装置20’は、「I」字型構造として設けられて、嵌入式の真空管30’中のターゲット31’を冷却する。「I」字型冷却装置20’における第1の冷却部21’は、コ字型冷却装置20の第1の冷却部21と同じように設けられるが、「I」字型冷却装置20’の第2の冷却部22’及び第3の冷却部23’と第1の冷却部21’が中性子ビーム軸線X1’に垂直な同じ平面内に位置し、かつ第2の冷却部22’及び第3の冷却部23’がそれぞれ中性子ビーム軸線X1に垂直な方向に沿って減速体14’から穿設され、すなわち、第2の冷却部22’及び第3の冷却部23’と中性子ビーム軸線X1との間の夾角が90°であることにより、冷却装置の全体が矩形、すなわち上記「I」字型構造として設けられる点で相違する。引き続き図6を参照すると、これに応じて、収容管路30’も「I」字型構造として設けられ、「I」字型収容管路30’における第1の収容管路131’は、コ字型冷却管路30の第1の収容管路131と同じように設けられるが、「I」字型収容管路30’の第2の収容管路132’及び第3の収容管路133’と第1の収容管路131’が中性子ビーム軸線X1に垂直な同じ平面内に位置し、かつ第2の収容管路132’と第3の収容管路133’がそれぞれ中性子ビーム軸線X1に垂直な方向に沿って減速体14’から穿設され、すなわち、第2、第3の収容管路132’、133’と中性子ビーム軸線X1との間の夾角が90°であることにより、収容管路の全体が矩形、すなわち上記「I」字型構造として設けられる点で相違する。図4及び図9に示す構成において、冷却装置20及び収容管路30も「I」字型構造として設けられることが容易に想到できる。
図8は、図1又は図6に示した冷却装置20、20’が取り外され、ターゲット31が減速体14に入り込まない中性子捕捉療法システム1、1’の概略図であり、図8に示した中性子捕捉療法システム1は、図1又は図6に示した中性子捕捉療法システム1、1’’に比べて、ターゲット31が減速体14の外に設けられるものに過ぎず、すなわち、真空管30を収容する収容キャビティ12が減速体14に入り込まず、反射体15のみで囲まれて形成されるものである。減速体14、反射体15、遮蔽体40、冷却装置20、20’、熱中性子吸収体16、放射線遮蔽体17などの構造は、図1又は図6に示した構造と同じであり、関連説明は、関連構造に関する以上の説明を参照し、ここで説明を省略する。
図9は、本願の冷却装置20、20’が取り外され、第1の減速体が段差なしの減速体である中性子捕捉療法システム1の概略図であり、図9に示した中性子捕捉療法システム1は、図1又は図6に示した中性子捕捉療法システム1、1’’に比べて、第1の減速体140が3段差の減速体から段差なしの減速体に置き換えられるものに過ぎず、すなわち、第1の減速体140が、外径が円柱状減速体144の外径に等しい1つの中空円柱状の第2の減速体で構成されるものである。反射体15、遮蔽体40、冷却装置20、20’、熱中性子吸収体16、放射線遮蔽体17などの構造は、図1又は図6に示した構造と同じであり、関連説明は、関連構造に関する以上の説明を参照し、ここで説明を省略する。
図10は、本願の冷却装置20、20’が取り外され、第1の減速体が段差なしの減速体である中性子捕捉療法システム1の概略図であり、図10に示した中性子捕捉療法システム1は、図1又は図6に示した中性子捕捉療法システム1、1’’に比べて、第1の減速体140が3段差の減速体から2段差の減速体に置き換えられるものに過ぎず、反射体15、遮蔽体40、冷却装置20、20’、熱中性子吸収体16、放射線遮蔽体17などの構造は、図1又は図6に示した構造と同じであり、関連説明は関連構造に関する以上の説明を参照し、ここで説明を省略する。
図11は、本願の冷却装置20、20’が取り外され、第1の減速体が段差なしの減速体である中性子捕捉療法システム1の概略図であり、図11に示した中性子捕捉療法システム1は、図1又は図6に示した中性子捕捉療法システム1、1’’に比べて、第1の減速体140が3段差の減速体から4段差の減速体に置き換えられるものに過ぎず、反射体15、遮蔽体40、冷却装置20、20’、熱中性子吸収体16、放射線遮蔽体17などの構造は、図1又は図6に示した構造と同じであり、関連説明は関連構造に関する以上の説明を参照し、ここで説明を省略する。
図12は、本願の冷却装置20、20’が取り外され、第1の減速体が段差なしの減速体である中性子捕捉療法システム1の概略図であり、図12に示した中性子捕捉療法システム1は、図1又は図6に示した中性子捕捉療法システム1、1’’に比べて、第1の減速体140が3段差の減速体から10段差の減速体に置き換えられるものに過ぎず、反射体15、遮蔽体40、冷却装置20、20’、熱中性子吸収体16、放射線遮蔽体17などの構造は、図1又は図6に示した構造と同じであり、関連説明は関連構造に関する以上の説明を参照し、ここで説明を省略する。
図1、図2、図4及び図6に示すように、第2、第3の冷却部22、23;22’、23’と第2、第3の収容管路132、133;132’、133’の内壁との間にそれぞれ隙間があり、該隙間内に、中性子を吸収又は反射できる鉛合金又はアルミニウム合金などの物質である反射補償物80;80’が充填されている。反射補償物80;80’は、該隙間内に反射又は散乱した中性子を減速体14又は反射体15内に反射することにより、熱外中性子の収率を向上させ、さらに被照射体の必要な照射時間を減少させることができる。一方、中性子がビーム整形体10の外部に漏れて中性子捕捉療法システムの器械に悪影響を及ぼすことを回避し、放射安全性を向上させる。本願の実施例では、鉛合金中の鉛の含有量は、85%以上であり、アルミニウム合金中のアルミニウムの含有量は、85%以上である。
以下、シミュレーション実験により本願の関連構造における熱外中性子束、高速中性子束及び熱外中性子前向性参照値、γ線強度を統計し、分析し、本願のすべてのシミュレーション実験において、荷電粒子源エネルギーが2.5MeV、10mAであり、熱外中性子束、高速中性子束の計数面がビーム整形体10のビーム出口18に位置し、ビーム出口18の直径が14CMであり、γ線強度の計数面がビーム整形体10の左端面である。
図1及び図2に示すように、実施例1におけるターゲット31が減速体14内に収容され、図8に示すように、実施例4におけるターゲット31が減速体14の外に設けられ、実施例1及び実施例4におけるターゲット31の設置位置が熱外中性子束、高速中性子及び中性子前方性に対する影響を比較するために、シミュレーション実験により表1のデータを取得し、比較し、分析する。本願において、減速体14の厚さとは、減速体14の中性子ビーム軸線X1方向の寸法を指す。
Figure 0006947933
表1から分かるように、ターゲット31が減速体14の内に収容されることは、減速体14の外に設けられることに比べて、中性子の前向性が顕著に変化せず、高速中性子の強度が12.52%低下し、熱外中性子ビームの強度が1.83%低下し、これにより、ターゲット31が減速体14の内に収容される方式は、ターゲット31が減速体14の外に設けられる方式よりも優れている。なお、熱外中性子前向性参照値が1に近いほど、熱外中性子前向性が高くなる。
図1、図2に示すように、実施例1では、第1の減速体140は3段差の減速体であり、図9〜12に示すように、実施例5〜実施例8では、第1の減速体140は、それぞれ段差なし、2段差、3段差、4段差、10段差の減速体として設けられ、異なる段差数を有する第1の減速体140の熱外中性子束、高速中性子束及び中性子前向性への影響を比較するために、本願では、夾角θとターゲット31が減速体14に入り込む深さXを変化しないように保持する前提で、第1の減速体140は、それぞれ段差なし、2段差、3段差、4段差、10段差の減速体として設けられ、シミュレーション実験により表2のデータを取得して比較し、分析する。
Figure 0006947933
表2から分かるように、第1の減速体140の段差なし(円柱状減速体)又は多段差の減速体が熱外中性子、高速中性子強度及び中性子前向性に対する影響が大きくないが、段差なしの減速体に比べて、多段差の減速体の製造に必要な減速体材料が少なく、材料コスト及び製造プロセスのコストを総合的に考慮すると、好ましくは、第1の減速体140が3段差又は4段差の減速体として設けられる。
図1〜4、図8及び図10〜12に示すように、収容キャビティ12と真空管30との間に、反射補償体50が充填される隙間がある。該隙間に反射補償体50が充填される場合、又は反射補償体50が充填されない場合の熱外中性子、高速中性子強度及び熱外中性子前向性に対する影響を比較するために、表3を挙げて詳細に比較、分析する。
Figure 0006947933
表3から分かるように、収容キャビティ12と真空管30との間の隙間に反射補償体50が充填されることは、反射補償体50が充填されないことに比べて、熱外中性子ビーム強度が7.33%〜7.46%向上する。中性子前向性は、顕著に変化しない。
本願では、減速体140の一部を複数段差の減速体として設けてシミュレーション実験を行って取得されたデータのみを挙げるが、研究により、減速体14を図9に示す円柱状減速体全体として設ける場合、又は図4に示す二重円錐状減速体として設ける場合、又は1つの円錐体状減速体及び1つの円柱状減速体で構成された減速体として設ける場合、又は多段差の減速体及び円錐体状減速体で構成された減速体として設ける場合、収容キャビティ12と真空管30との間の隙間に反射補償体50が充填されることは、いずれも熱外中性子の強度を異なる程度に向上させることができ、かつ中性子の前向性に明らかな影響を与えない。
図1〜2及び図8〜12を参照すると、本願のビーム整形体10の左端、すなわち荷電粒子ビーム入口の一端に、ターゲット31の箇所で形成された中性子ビーム及びγ線がビーム整形体10の左端面から漏れることを防止する遮蔽体40が設けられる。以下、第1の減速体140がそれぞれ、段差なし、2段差、3段差、4段差、10段差の減速体である場合、それぞれ遮蔽体40及び/又は反射補償体50を設ける場合、又は遮蔽体40及び/又は反射補償体50を設けない場合のビーム整形体10の左端の中性子、γ線強度及びビーム整形体10のビーム出口18における熱外中性子、高速中性子の強度及び熱外中性子前向性参照値のデータを挙げて、遮蔽体40及び反射補償体50がビーム整形体10の左端の中性子、γ線強度及びビーム整形体10のビーム出口18における熱外中性子、高速中性子の強度及び熱外中性子前向性に与える影響を分析する。中性子、γ線、熱外中性子、高速中性子の単位は、いずれもn/cm/secである。
Figure 0006947933
Figure 0006947933
表4から分かるように、遮蔽体40を増加させることにより、ビーム整形体10の後方のγ線及び中性子ビーム強度を顕著に低減でき、遮蔽体40がビーム出口18における熱外中性子及び高速中性子強度に与える影響が顕著ではなく、反射補償体50を増加させることにより、ビーム出口18における熱外中性子強度を顕著に向上させることができる。
本願では、減速体140の一部を段差なし又は複数段差の減速体として設けてシミュレーション実験を行って取得されたデータのみを挙げるが、研究により、減速体14を図4に示す二重円錐状減速体として設ける場合、又は1つの円錐体状減速体及び1つの円柱状減速体で構成された減速体として設ける場合、又は多段差の減速体及び円錐体状減速体で構成された減速体として設ける場合、収容キャビティ12と真空管30との間の隙間に反射補償体50が充填されること、及びビーム整形体10の左端に遮蔽体40が設けられることは、いずれも熱外中性子の強度を異なる程度に向上させ、ビーム整形体10の後方のγ線及び中性子ビーム強度を低減することができ、かつ中性子の前向性に明らかな影響を与えない。
以下、実験シミュレーションデータにより、θ角が変化しないように保持する前提で、ターゲット31が減速体14に入り込む深さXを変更し、すなわち、第1の減速体140の中性子ビーム軸線X1の方向における寸法を変更すると、熱外中性子束、高速中性子及び中性子前向性に与える影響を分析する。
Figure 0006947933
Figure 0006947933
表5から分かるように、ターゲット3が減速体14に入り込む深さの増加に伴い、熱外中性子ビーム強度が(約2%)低下し、高速中性子強度が約6%低下し、熱外中性子前向性が顕著に変化せず、熱外中性子と高速中性子束との比が向上する。
本願では、減速体140の一部を段差なし又は複数段差の減速体として設けてシミュレーション実験を行って取得されたデータのみを挙げるが、研究により、減速体14を図4に示す二重円錐状減速体として設ける場合、又は1つの円錐体状減速体及び1つの円柱状減速体で構成された減速体として設ける場合、又は多段差の減速体及び円錐体状減速体で構成された減速体として設ける場合、ターゲット31が減速体14に入り込む深さの増加に伴い、熱外中性子ビーム強度がわずか低下し、高速中性子強度が低下し、熱外中性子前向性が顕著に変化せず、熱外中性子と高速中性子束との比が向上する。
反射補償物80がそれぞれ鉛合金又はアルミニウム合金であり、冷却装置20、20’と収容管路13、13’との隙間に反射補償物80がない(すなわち、空気が充填される)場合の熱外中性子の収率、高速中性子汚染量及び照射時間に与える影響を比較するために、表6〜表8を挙げて詳細に比較する。
表6は、異なる収容キャビティの孔径で、それぞれ空気、アルミニウム合金、鉛合金が充填される場合の熱外中性子の収率(n/cmmA)を示す。
Figure 0006947933
表7は、異なる収容キャビティの孔径で、それぞれ空気、アルミニウム合金、鉛合金が充填される場合の高速中性子汚染量(Gy−cm/n)を示す。
Figure 0006947933
表8は、異なる収容キャビティの孔径で、それぞれ空気、アルミニウム合金、鉛合金が充填される場合の被照射体の必要な照射時間(分間)を示す。
Figure 0006947933
表6〜表8から分かるように、収容キャビティの孔径が同じである場合に、空気が充填される場合に比べて、鉛合金又はアルミニウム合金が充填される場合に、熱外中性子の収率が高く、高速中性子汚染量及び必要な照射時間が少ない。
本願に開示された中性子捕捉療法システムは、以上の実施例に係る内容及び図面に示す構造に限定されるものではない。例えば、減速体は、円錐状又は多角柱として設けられてよく、冷却装置は、複数設けられてよく、収容管路は、これに応じて複数有する。本願の基礎上で、そのうちの部材の材料、形状及び位置に対して行われる明らかな変更、代替又は修正は、いずれも本願の特許請求の範囲内にある。

Claims (14)

  1. ビーム整形体と、ビーム整形体内に設けられた真空管とを含み、前記ビーム整形体は、ビーム入口と、前記真空管を収容する収容キャビティと、前記収容キャビティの端部に隣接した減速体と、前記減速体を囲む反射体と、前記ビーム整形体内に設けられた放射線遮蔽体と、ビーム出口とを含み、前記真空管の端部にターゲットが設けられ、前記ターゲットは、前記ビーム入口から入射した荷電粒子ビームと原子核反応が発生して中性子を生成し、前記中性子は、中性子ビームを形成し、前記中性子ビームは、ビーム出口から射出し、かつ1本の中性子ビーム軸線を規定し、前記減速体は、前記ターゲットにより生成された中性子を熱外中性子エネルギー領域に減速させ、前記反射体は、逸脱した中性子を前記減速体に導いて熱外中性子ビーム強度を向上させ、前記放射線遮蔽体は、漏れた中性子及び光子を遮蔽して非照射領域の正常組織の線量を減少させ、前記減速体は、外径が異なる2つの円柱状減速体を少なくとも含み、ビーム入口に近い第1の端部と、ビーム出口に近い第2の端部とを有し、前記ターゲットは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に収容され
    前記中性子捕捉療法システムは、少なくとも1つの冷却装置をさらに含み、前記ビーム整形体内に冷却装置を収容する少なくとも1つの収容管路が設けられ、前記冷却装置と収容管路の内壁との間に鉛合金又はアルミニウム合金が充填されている、ことを特徴とする中性子捕捉療法システム。
  2. 前記減速体は、ビーム入口に近い第1の減速体と、第1の減速体に密着しビーム出口に近い第2の減速体とを含み、前記第1の減速体は、外径が異なる2つの円柱状減速体を少なくとも含み、前記ビーム入口、前記減速体及び前記ビーム出口は、いずれも前記中性子ビーム軸線に沿って延伸し、前記ターゲットから前記ビーム出口までの距離は、前記第1の端部から前記ビーム出口までの距離より小さい、ことを特徴とする請求項1に記載の中性子捕捉療法システム。
  3. 前記第1の減速体は、外径が異なる3つの円柱状減速体を含み、すなわち、ビーム入口に近い第1の減速部、第1の減速部に密着する第2の減速部、及び前記第2の減速部に密着する第3の減速部を含み、第1、第2、第3の減速部は、中性子ビーム軸線の方向に沿って順に配列され、第1、第2、第3の減速部及び第2の減速体の外径は、それぞれ第1、第2、第3、第4の外径であり、第1の外径が第2の外径より小さく、第2の外径が第3の外径より小さく、第3の外径が第4の外径に等しい、ことを特徴とする請求項2に記載の中性子捕捉療法システム。
  4. 第1の減速部は、ビーム入口に近い第1の前端面と、ビーム出口に近い第1の後端面と、第1の外周面とを有し、第2の減速部は、第1の後端面に密着する第2の前端面と、ビーム出口に近い第2の後端面と、第2の外周面とを有し、第3の減速部は、第2の後端面に密着する第3の前端面と、ビーム出口に近い第3の後端面と、第3の外周面とを有し、第2の減速体は、第3の後端面に密着する第4の前端面と、ビーム出口に近い第4の後端面と、第4の外周面とを有し、第1、第2、第3、第4の前端面と第1、第2、第3、第4の後端面とは互いに平行で、いずれも中性子ビーム軸線と垂直であり、中性子ビーム軸線を通る切断面と第1の外周面との交線は、第2の前端面と垂直であり、中性子ビーム軸線を通る切断面と第2の外周面との交線は、第3の前端面と垂直である、ことを特徴とする請求項3に記載の中性子捕捉療法システム。
  5. 中性子ビーム軸線を通る切断面内において、第1の前端面と第1の外周面とが交差して第1の交点を取得し、第2の前端面と第2の外周面とが交差して第2の交点を取得し、第3の前端面と第3の外周面とが交差して第3の交点を取得し、第1、第2、第3の交点が同一の直線に位置する、ことを特徴とする請求項4に記載の中性子捕捉療法システム。
  6. 前記収容キャビティと前記真空管との間に、鉛又はAl又はテフロン(登録商標)又はCである反射補償体が充填される、ことを特徴とする請求項1に記載の中性子捕捉療法システム。
  7. 前記第1の端部は、前記中性子ビーム軸線に沿って前記ビーム入口の方向に向かって前記ターゲットから突出し、前記第2の端部は、前記中性子ビーム軸線に沿って前記ビーム出口の方向に向かって前記ターゲットから突出する、ことを特徴とする請求項1に記載の中性子捕捉療法システム。
  8. 前記反射体は、中性子ビーム軸線の両側に、いずれも減速体より突出し、前記収容キャビティは、反射体で囲まれて形成された反射体収容キャビティと、反射体収容キャビティから延伸し減速体で囲まれて形成された減速体収容キャビティとを含み、前記真空管は、反射体収容キャビティ内に収容された延伸部と、延伸部から延伸し減速体収容キャビティ内に収容された嵌入部とを含み、前記ターゲットは、前記嵌入部の端部に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の中性子捕捉療法システム。
  9. 前記中性子捕捉療法システムは、ビーム入口に設けられ、ビーム整形体に密着して設けられた遮蔽体をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の中性子捕捉療法システム。
  10. 前記第2の減速体は、円錐体状又は円柱状又は段差状である、ことを特徴とする請求項2に記載の中性子捕捉療法システム。
  11. 中性子ビーム軸線を通る切断面内において、第1の前端面と第1の外周面とが交差して第1の交点を取得し、第2の前端面と第2の外周面とが交差して第2の交点を取得し、第3の前端面と第3の外周面とが交差して第3の交点を取得し、第1、第2、第3の交点が1本の円弧線に位置する、ことを特徴とする請求項4に記載の中性子捕捉療法システム。
  12. 前記ターゲットが減速体に入り込む深さは、第1の減速体の中性子ビーム軸線方向における寸法以下である、ことを特徴とする請求項2に記載の中性子捕捉療法システム。
  13. 前記ターゲットが減速体に入り込む深さは、第1の減速体の中性子ビーム軸線方向における寸法より大きい、ことを特徴とする請求項に記載の中性子捕捉療法システム。
  14. 前記冷却装置は、ターゲットの前方にターゲットに沿って配置され、ターゲットを冷却するための第1の冷却部と、中性子ビーム軸線方向に沿って延伸して真空管の両側に位置する第2、第3の冷却部とを含み、第1の冷却部は、第2、第3の冷却部の間に接続され、第2の冷却部は、第1の冷却部に冷却媒体を流入させ、第3の冷却部は、第1の冷却部中の冷却媒体を流出させる、ことを特徴とする請求項に記載の中性子捕捉療法システム。
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