以下、本発明に係るタイヤの実施形態について図面を参照して説明する。各図において共通する部材・部位には同一の符号を付している。
本発明に係るタイヤは、空気入りタイヤ及び非空気入りタイヤの両方を含む。本実施形態では、本発明に係るタイヤの一例として、空気入りタイヤについて例示説明する。
以下、特に断りのない限り、各要素の寸法、長さ関係、位置関係等は、空気入りタイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷状態とした、基準状態で測定されるものとする。
ここで、「適用リム」とは、タイヤサイズに応じて下記の規格に規定された標準リム(下記TRAのYEAR BOOKでは“Design Rim”。下記ETRTOのSTANDARDS MANUALでは“Measuring Rim”。)をいう。その規格とは、タイヤが生産または使用される地域に有効な産業規格によって決められたものであり、例えば、米国では、“The Tire and Rim Association, Inc.(TRA)”の“YEAR BOOK”であり、欧州では、“The European Tyre and Rim Technical Organisation(ETRTO)”の“STANDARDS MANUAL”であり、日本では、“日本自動車タイヤ協会(JATMA)”の“JATMA YEAR BOOK”である。なお、上記「適用リム」には、現行サイズに加えて将来的に上記産業規格に含まれ得るサイズも含む。将来的に上記産業規格に含まれ得るサイズの例としては、ETRTO 2013年度版において「FUTURE DEVELOPMENTS」として記載されているサイズを挙げることができるが、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、空気入りタイヤのビード幅に対応した幅のリムをいう。
また、「規定内圧」とは、上記のJATMA YEAR BOOK等に記載されている、適用サイズ・プライレーティングにおける単輪の最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいい、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいうものとする。また後述する「最大負荷荷重」は、適用サイズのタイヤにおける上記JATMA等の規格のタイヤ最大負荷能力、又は、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する荷重を意味する。
図1は、本実施形態としての空気入りタイヤ1(以下、単に「タイヤ1」と記載する。)を示す図である。具体的に、図1は、タイヤ1を適用リム2に装着し、規定内圧を充填し、無負荷状態とした、基準状態の際の、タイヤ1のタイヤ幅方向Aに平行な断面での断面図である。以下、この断面を「タイヤ幅方向断面」と記載する。なお、本実施形態のタイヤ1は、タイヤ赤道面CLに対して対称な構成であるため、図1では、タイヤ赤道面CLを挟んでタイヤ幅方向Aの一方側のみのタイヤ幅方向断面を示している。但し、タイヤ赤道面CLに対して非対称な構成のタイヤであってもよい。
<適用リム2>
図1に示す本実施形態の適用リム2は、タイヤ1の後述するビード部材3がタイヤ径方向Bの外側に取り付けられるリムシート部2aと、このリムシート部2aのタイヤ幅方向Aの両端からタイヤ径方向Bの外側に突出するリムフランジ部2bと、を備えている。
<タイヤ1>
図1に示すように、タイヤ1は、トレッド部1aと、このトレッド部1aのタイヤ幅方向Aの両端部からタイヤ径方向Bの内側に延びる一対のタイヤサイド部1bと、を備えている。タイヤサイド部1bとは、トレッド部1aのタイヤ幅方向Aの両端部からタイヤ径方向Bの内側に延びる一対のサイドウォール部1b1と、各サイドウォール部1b1のタイヤ径方向Bの内側の端部に設けられた一対のビード部1b2と、を備えている。本実施形態のタイヤ1は、チューブレスタイプの乗用車用ラジアルタイヤである。ここで「トレッド部1a」は、タイヤ幅方向Aにおいて両側のトレッド端TEにより挟まれる部分を意味する。また、「ビード部1b2」とは、タイヤ径方向Bにおいて後述するビード部材3が位置する部分を意味する。そして「サイドウォール部1b1」とは、トレッド部1aとビード部1b2との間の部分を意味する。なお、「トレッド端TE」とは、タイヤを上述の適用リムに装着し、上述の規定内圧を充填し、最大負荷荷重を負荷した状態での接地面のタイヤ幅方向最外側の位置を意味する。
また、タイヤ外面は、トレッド部1aの外面であるトレッド部1aのタイヤ径方向Bの外側の面31(以下、「トレッド外面31」と記載する。)と、タイヤサイド部1bの外面であるタイヤサイド部1bのタイヤ幅方向Aの外側の面32(以下、「タイヤサイド外面32」と記載する。)と、で構成されている。タイヤサイド外面32とは、サイドウォール部1b1のタイヤ幅方向Aの外側の面32a(以下、「サイドウォール外面32a」と記載する。)と、ビード部1b2のタイヤ幅方向Aの外側の面32b(以下、「ビード外面32b」と記載する。)と、を備えている。
タイヤ1は、ビード部材3、カーカス4、ベルト6、トレッドゴム7、サイドゴム8、及び、インナーライナ9、を備えている。
[ビード部材3]
ビード部材3は、ビード部1b2に埋設されている。ビード部材3は、ビードコア3aと、このビードコア3aに対してタイヤ径方向Bの外側に位置するゴム製のビードフィラ3bと、を備えている。ビードコア3aは、周囲をゴムにより被覆されている複数のビードワイヤを備えている。ビードワイヤはスチールコードにより形成されている。スチールコードは、例えば、スチールのモノフィラメント又は撚り線からなるものとすることができる。
[カーカス4]
カーカス4は、一対のビード部1b2間、より具体的には一対のビード部材3のビードコア3a間に跨っており、トロイダル状に延在している。また、カーカス4は、少なくともラジアル構造を有している。
更に、カーカス4は、カーカスコードをタイヤ周方向C(図1等参照)に対して例えば75°〜90゜の角度で配列した1枚以上(本実施形態では1枚)のカーカスプライ4aから構成されている。このカーカスプライ4aは、一対のビードコア3a間に位置するプライ本体部と、このプライ本体部の両端で、ビードコア3aの廻りでタイヤ幅方向Aの内側から外側に折り返されるプライ折返し部と、を備えている。そして、プライ本体部とプライ折返し部との間には、ビードコア3aからタイヤ径方向Bの外側に先細状に延びるビードフィラ3bが配置されている。カーカスプライ4aのカーカスコードとして、本実施形態ではポリエステルコードを採用しているが、これ以外にもナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードや、必要によりスチールなどの金属コードを採用してもよい。また、カーカスプライ4aの枚数についても、2枚以上としてもよい。
[ベルト6]
ベルト6は、カーカス4のクラウン部に対してタイヤ径方向Bの外側に配置されている1層以上(本実施形態では2層)のベルト層を備えている。本実施形態のベルト6の各ベルト層はゴムで被覆されているベルトコードを含む。各ベルト層は、傾斜ベルト層としてもよく、周方向ベルト層としてもよい。傾斜ベルト層は、タイヤ周方向C(図1参照)に対して10°より大きく、40°以下の角度で傾斜配列したベルトコードを含むベルトプライである。また、周方向ベルト層は、タイヤ周方向C(図1参照)に沿って(タイヤ周方向Cに対して10°以下、好ましくは5°以下の角度で)、配列したベルトコードを含むベルトプライである。各ベルト層のベルトコードは、スチールコードなどの金属コードであってもよく、ナイロンコードなどの有機繊維コードであってもよい。また、本実施形態のベルト6は2層のベルト層を備える構成であるが、単層のベルト6としてもよく、3層以上のベルト層を備えるベルト6としてもよい。
[トレッドゴム7及びサイドゴム8]
トレッドゴム7は、トレッド外面31を構成しており、本実施形態のトレッド外面31には、タイヤ周方向C(図1等参照)に延在する周方向溝7aや、タイヤ幅方向Aに延在する、図示しない幅方向溝等、を含むトレッドパターンが形成されている。サイドゴム8は、タイヤサイド部1bのタイヤサイド外面32を構成しており、上述のトレッドゴム7と一体で形成されている。
[インナーライナ9]
インナーライナ9は、カーカス4の内面に積層されており、本実施形態では、空気透過性の低いブチル系ゴムにより形成されている。なお、ブチル系ゴムとは、ブチルゴム、及びその誘導体であるハロゲン化ブチルゴムを意味する。
次に、タイヤ1の更なる特徴部について説明する。
図2は、上述の基準状態にあるタイヤ1の側面図である。具体的に、図2は、基準状態にあるタイヤ1のタイヤサイド部1bを、タイヤ幅方向Aの外側から正面に見た図である。図3は、図2の一部を拡大して示す拡大図である。図2、図3に示すように、タイヤ1のタイヤ外面のタイヤサイド外面32には、文字、記号、図形又は模様を含む標章10が形成されている。なお、本実施形態の標章10は、タイヤ1のタイヤ外面のタイヤサイド外面32に形成されているが、標章10は、タイヤ外面の別の位置に形成されていてもよい。
図2、図3に示すように、標章10は、タイヤ外面のタイヤサイド外面32で、タイヤ周方向Cの異なる位置に形成されている複数の標章要素11を備えている。
具体的に、本実施形態の標章10は、「ABCDEFG」の7文字のみから構成される文字標章である。つまり、本実施形態の標章10は、複数の標章要素11として、7つの文字部「A」〜「G」を備えている。なお、本実施形態のような文字に加えて、又は、文字に代えて、図形、バーコード等の記号、および、模様、の少なくとも1つを含む標章であってもよい。
本実施形態の標章10は、タイヤサイド部1bのタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向Bの内側又は外側の位置(本実施形態では内側の位置)に形成されている。また、本実施形態の標章10の複数の標章要素11としての文字部「A」〜「G」は、タイヤサイド外面32において、タイヤ周方向Cの異なる位置、より具体的に、本実施形態では、タイヤ周方向Cに離間した位置、に形成されている。タイヤ周方向Cに隣接する標章要素11同士は、標章10の複数の標章要素11間の部分である要素間部50を挟んで、タイヤ周方向Cに所定距離だけ離間している。なお、要素間部50、及び、標章10の周囲は、凹凸を有さない平坦面により構成されている。平坦面の表面粗さは、1〜15Rz(Rt)とすることが好ましい。なお、本実施形態のタイヤサイド外面32には、タイヤ中心軸O(図2参照)を挟んでタイヤ径方向Bで対向する位置に、2つの標章10が設けられている。また、図2では、タイヤサイド外面32に2つの標章10のみが設けられている構成を示しているが、標章10以外にリッジや印刷により形成される他の情報が形成されていてもよい。
図4は、図3における文字部「D」の一部分(図3の破線範囲内)を拡大した拡大図である。また、図4では、図3における文字部「D」の一部分(図3の破線範囲内)の更に一部を拡大した拡大図(図4右図の破線範囲内)を併せて示している。図4に示すように、本実施形態の標章要素11としての文字部「D」は、ベース部12と、複数の第1単位パターン13と、複数の第2単位パターン14と、連結部60と、を備えている。詳細は後述するが、本実施形態の連結部60は、第1単位パターン13及び第2単位パターン14それぞれにおける1つの延出部16、21を延設させることで形成されている。なお、図3に示す標章要素11としての他の文字部「A」〜「C」、「E」〜「G」それぞれについても、上記同様の構成を有している。
ベース部12は、各標章要素11の基準面を形成するものであり、このベース部12を基準として、後述の第1単位パターン13、第2単位パターン14、及び、連結部60、は突出している。
第1単位パターン13は、ベース部12から突出し、平面視で中継点15から複数方向に延出されている延出部16を含む。具体的に、本実施形態の第1単位パターン13は、アスタリスク突起により構成されている。本実施形態の第1単位パターン13としてのアスタリスク突起は、中継点15としての中心点O1からそれぞれ異なる方向へ直線状に延出されている同一形状の延出部16を備えている。より具体的に、本実施形態の第1単位パターン13としてのアスタリスク突起は、中継点15としての中心点O1からそれぞれ異なる方向へ延出する6つの延出部16として、第1延出部16a、第2延出部16b、第3延出部16c、第4延出部16d、第5延出部16e、及び、第6延出部16f、を備えている。以下、6つの延出部16を区別することなく記載する場合は、単に「延出部16」と記載する。
図4に示すように、第1延出部16a及び第2延出部16bは、中継点15としての中心点O1から互いに逆向きに延出されており、第1延出部16a及び第2延出部16bによって、直線状に連続して延在する形状が構成されている。以下、説明の便宜上、第1延出部16a及び第2延出部16bを纏めて「第1直線部17a」と記載する。
図4に示すように、第3延出部16c及び第4延出部16dは、中継点15としての中心点O1から互いに逆向きに延出されており、第3延出部16c及び第4延出部16dによって、直線状に連続して延在する形状が構成されている。以下、説明の便宜上、第3延出部16c及び第4延出部16dを纏めて「第2直線部17b」と記載する。
図4に示すように、第5延出部16e及び第6延出部16fは、中継点15としての中心点O1から互いに逆向きに延出されており、第5延出部16e及び第6延出部16fによって、直線状に連続して延在する形状が構成されている。以下、説明の便宜上、第5延出部16e及び第6延出部16fを纏めて「第3直線部17c」と記載する。
このように、本実施形態の第1単位パターン13としてのアスタリスク突起は、中継点15としての中心点O1で交差する、第1直線部17a、第2直線部17b、及び、第3直線部17cにより構成されている。
6つの延出部16は、隣り合う延出部16との間で、60°の角度を成している。換言すれば、6つの延出部16は、中継点15としての中心点O1から、放射状に延出されている。
図5は、本実施形態の第1単位パターン13の第1直線部17a、第2直線部17b、及び、第3直線部17cそれぞれの、延在方向と直交する断面を示す図である。具体的には、図4のI−I断面での断面図である。図5に示すように、第1単位パターン13としてのアスタリスク突起において、第1直線部17a、第2直線部17b、及び、第3直線部17cは、平坦な頂部を有する略二等辺三角形状とされている。以下、第1直線部17aの頂部を「第1頂部18a」、第2直線部17bの頂部を「第2頂部18b」、第3直線部17cの頂部を「第3頂部18c」と記載する。
ベース部12から第1頂部18a、第2頂部18b、第3頂部18cの各々までの高さ(以下「突出高さH1」という)は、0.1mm以上、1.0mm以下とされている。なお、突出高さH1は、0.2mm以上、0.8mm以下の範囲内に設定することが、より好ましい。
図5に示すように、本実施形態の第1単位パターン13としてのアスタリスク突起において、第1直線部17aと第2直線部17bとの間のベース部12は、平坦状とされている。図5に示すように、第2直線部17bと第3直線部17cとの間のベース部12は、曲面状とされている。ベース部12を曲面状にすることにより、入射光の反射が抑制され、標章要素11外とのコントラストが大きくなり、視認性が向上する。
第1直線部17aの前記二等辺三角形の斜辺を構成する第1側壁面19a、第2直線部17bの前記二等辺三角形の斜辺を構成する第2側壁面19b、及び、第3直線部17cの前記二等辺三角形の斜辺を構成する第3側壁面19cは、第1直線部17a〜第3直線部17cそれぞれの延在方向と直交する断面視(図5参照)で、両側の側壁面間の距離である幅Wが頂部側からベース部12へ向けて広くなっている。第1側壁面19a、第2側壁面19b、第3側壁面19cは、ベース部12に対する仮想の垂直面Fに対して、角度θをなしている。角度θは、5°〜30°の範囲内とされていることが好ましく、15°〜25°の範囲内であることがより好ましい。角度θが角度30°よりも大きいと、第1側壁面19a〜第3側壁面19cでの反射光が、延出部16同士の間から外側へ戻る割合が多くなり、視認性の向上が少なくなる。すなわち、光が反射して、標章要素11外とのコントラストの差異が小さくなり、視認性の向上が少なくなる。一方、角度θが5°よりも小さいと、延出部16が倒れやすくなる。したがって、延出部16の間に入射した光の反射光が延出部16の間から外側へ戻ることを抑制する効果と、延出部16の耐久性を考慮し、角度θは、5°〜30°であることが好ましい。
また、延出部16において、突出高さH1は、前記二等辺三角形の底辺位置における最大幅Wmax(ベース部12における側壁面の基部間の距離)の0.8倍〜6倍で有ることが好ましい。突出高さH1が最大幅Wmaxの0.8倍よりも小さいと、第1側壁面19a〜第3側壁面19cでの反射光が延出部16の間から外側へ戻る割合が多くなり、視認性の向上が少なくなる。すなわち、光が反射して、標章要素11外とのコントラストの差異が小さくなり、視認性の向上が少なくなる。一方、突出高さH1が最大幅Wmaxの6倍よりも大きいと、第1側壁面19a〜第3側壁面19cがベース部12に対して垂直に近い角度になるため、延出部16が倒れやすくなる。したがって、延出部16の間に入射した光の反射光が延出部16の間から外側へ戻ることを抑制する効果と、延出部16の耐久性を考慮し、突出高さH1が底辺長さB1の0.8倍〜6倍である、ことが好ましい。
本実施形態の第2単位パターン14は、ベース部12から突出し、平面視で中継点20から複数方向に延出されている延出部21を含む。本実施形態の第2単位パターン14は、第1単位パターン13と同一の形状及び大きさを有するアスタリスク突起であるが、タイヤ側面視(図2〜図4参照)で、第1単位パターン13としてのアスタリスク突起とは異なる角度で傾斜している。具体的には、図4に示すように、第2単位パターン14としてのアスタリスク突起は、第1単位パターン13としてのアスタリスク突起を、中心点O1を中心に30°回転した角度で傾斜している。
具体的に、本実施形態の第2単位パターン14としてのアスタリスク突起は、中継点20としての中心点O2からそれぞれ異なる方向へ直線状に延出されている同一形状の延出部21を備えている。より具体的に、本実施形態の第2単位パターン14としてのアスタリスク突起は、中継点20としての中心点O2からそれぞれ異なる方向へ延出する6つの延出部21として、第1延出部21a、第2延出部21b、第3延出部21c、第4延出部21d、第5延出部21e、及び、第6延出部21f、を備えている。以下、6つの延出部21を区別することなく記載する場合は、単に「延出部21」と記載する。
図4に示すように、第1延出部21a及び第2延出部21bは、中継点20としての中心点O2から互いに逆向きに延出されており、第1延出部21a及び第2延出部21bによって、直線状に連続して延在する形状が構成されている。以下、説明の便宜上、第1延出部21a及び第2延出部21bを纏めて「第1直線部22a」と記載する。
図4に示すように、第3延出部21c及び第4延出部21dは、中継点20としての中心点O2から互いに逆向きに延出されており、第3延出部21c及び第4延出部21dによって、直線状に連続して延在する形状が構成されている。以下、説明の便宜上、第3延出部21c及び第4延出部21dを纏めて「第2直線部22b」と記載する。
図4に示すように、第5延出部21e及び第6延出部21fは、中継点20としての中心点O2から互いに逆向きに延出されており、第5延出部21e及び第6延出部21fによって、直線状に連続して延在する形状が構成されている。以下、説明の便宜上、第5延出部21e及び第6延出部21fを纏めて「第3直線部22c」と記載する。
このように、本実施形態の第2単位パターン14としてのアスタリスク突起は、中継点20としての中心点O2で交差する、第1直線部22a、第2直線部22b、及び、第3直線部22cにより構成されている。
6つの延出部21は、隣り合う延出部21との間で、60°の角度を成している。換言すれば、6つの延出部21は、中継点20としての中心点O2から、放射状に延出されている。
図6は、本実施形態の第2単位パターン14の第1直線部22a、第2直線部22b、及び、第3直線部22cそれぞれの、延在方向と直交する断面を示す図である。具体的には、図4のII−II断面での断面図である。図6に示すように、第2単位パターン14としてのアスタリスク突起において、第1直線部22a、第2直線部22b、及び、第3直線部22cは、平坦な頂部を有する略二等辺三角形状とされている。以下、第1直線部22aの頂部を「第1頂部23a」、第2直線部22bの頂部を「第2頂部23b」、第3直線部22cの頂部を「第3頂部23c」と記載する。
ベース部12から第1頂部23a、第2頂部23b、第3頂部23cの各々までの高さである突出高さH1は、第1単位パターン13における突出高さH1と同様、0.1mm以上、1.0mm以下とされている。なお、突出高さH1は、0.2mm以上、0.8mm以下の範囲内に設定することが、より好ましい。
図6に示すように、本実施形態の第2単位パターン14としてのアスタリスク突起において、第1直線部22aと第2直線部22bとの間のベース部12は、平坦状とされている。図6に示すように、第2直線部22bと第3直線部22cとの間のベース部12は、曲面状とされている。ベース部12を曲面状にすることにより、入射光の反射が抑制され、標章要素11外とのコントラストが大きくなり、視認性が向上する。
第1直線部22aの前記二等辺三角形の斜辺を構成する第1側壁面24a、第2直線部22bの前記二等辺三角形の斜辺を構成する第2側壁面24b、及び、第3直線部22cの前記二等辺三角形の斜辺を構成する第3側壁面24cは、第1直線部22a〜第3直線部22cそれぞれの延在方向と直交する断面視(図6参照)で、両側の側壁面間の距離である幅Wが頂部側からベース部12へ向けて広くなるように構成されている。第1側壁面24a、第2側壁面24b、第3側壁面24cは、ベース部12に対する仮想の垂直面Fに対して、角度θをなしている。角度θは、第1単位パターン13での角度θと同様の理由により、5°〜30°の範囲内とされていることが好ましく、15°〜25°の範囲内であることがより好ましい。
また、延出部21において、突出高さH1は、第1単位パターン13での突出高さH1と同様の理由により、前記二等辺三角形の底辺位置における最大幅Wmax(ベース部12における側壁面の基部間の距離)の0.8倍〜6倍で有ることが好ましい。
図4に示すように、上述した第1単位パターン13及び第2単位パターン14は、各標章要素11の全体を埋めるように並べられている。
具体的に、本実施形態の複数の標章要素11それぞれの第1単位パターン13は、タイヤ径方向Bに沿って(タイヤ径方向Bに対して10°以下の角度で)、複数配置されている。また、本実施形態の複数の標章要素11それぞれの第2単位パターン14は、タイヤ径方向Bに沿って(タイヤ径方向Bに対して10°以下の角度で)、複数配置されている。
更に、本実施形態の複数の標章要素11それぞれの第1単位パターン13は、タイヤ径方向Bに略直交する方向に、複数配置されている。また、本実施形態の複数の標章要素11それぞれの第2単位パターン14は、タイヤ径方向Bに略直交する方向に、複数配置されている。
このように、第1単位パターン13及び第2単位パターン14を所定方向に規則的に配置することにより、異方性がない第1単位パターン13及び第2単位パターン14であっても、第1単位パターン13及び第2単位パターン14の配置を単純化することができる。本実施形態の構成に限らず、異方性がない単位パターンを用いる場合には、単位パターンを規則的に配置することで形成された繰り返しパターンを用いることが好ましい。このようにすれば、異方性がない単位パターンを用いても、容易に大きな面積を単位パターンで埋め尽くすことができる。
第1単位パターン13としてのアスタリスク突起の第1延出部16a及び第2延出部16bそれぞれの先端は、隣り合う第2単位パターン14としてのアスタリスク突起の、第3延出部21cと第5延出部21eとの間、又は、第4延出部21dと第6延出部21fとの間、に挟まれる位置に配置されている。第2単位パターン14としてのアスタリスク突起の第1延出部21a及び第2延出部21bそれぞれの先端は、隣り合う第1単位パターン13としてのアスタリスク突起の、第4延出部16dと第6延出部16fとの間、又は、第3延出部16cと第5延出部16eとの間、に挟まれる位置に配置されている。
隣り合う第1単位パターン13及び第2単位パターン14において、中継点15としての中心点O1と、中継点20としての中心点O2と、の間隔(以下「間隔P」と称する)は、0.2mm以上3.0mm以下とされている。また、第1単位パターン13において、第1延出部16aの先端から第2延出部16bの先端までの長さ、第3延出部16cの先端から第4延出部16dの先端までの長さ、及び、第5延出部16eの先端から第6延出部16fの先端までの長さは等しく、タイヤ側面視における第1単位パターン13の最長の長さとされている。この長さを、以下「直線延在長さL」と称する。直線延在長さLは、間隔Pよりも長く設定されている。
なお、第1延出部21aの先端から第2延出部21bの先端までの長さ、第3延出部21cの先端から第4延出部21dの先端までの長さ、及び、第5延出部21eの先端から第6延出部21fの先端までの長さは、タイヤ側面視における第2単位パターン14の最長の長さとされており、第1単位パターン13の直線延在長さLと同じ長さである。
上述の間隔Pが0.2mm未満の場合、延出部16、21の長さが短くなり、製造時における第1単位パターン13及び第2単位パターン14の成形性の確保が難しい。一方、間隔Pが3.0mmを超えると、ベース部12での反射光の影響が大きく、第1単位パターン13及び第2単位パターン14が周囲との間でコントラストを形成し難くなる。なお、第1単位パターン13及び第2単位パターン14を、ベース部12での反射光の影響が小さくなるよう密に配置し、間隔Pを、1.0mm以下、より好ましくは0.8mm以下とする。このようにすれば、ベース部12による反射光をより低減できるため、標章要素11をより黒く見せることができ、標章要素11の周囲に対するコントラストを、より高めることができ、標章要素11の視認性が向上する。但し、隣り合う第1単位パターン13及び第2単位パターン14は、後述する連結部60が介在しない部分では連続しておらず、離間して配置されている。
なお、本実施形態の標章要素11は、第1単位パターン13及び第2単位パターン14を備えるが、いずれか一方の単位パターンのみが、ベース部12上に複数形成されている構成であってもよい。但し、本実施形態のように、複数種の単位パターンを用いることで、ベース部12の面積が小さくなるように単位パターンを密に配置し易くなる。そのため、より視認性の高い標章要素11を実現し易くなる。
また、本実施形態の第1単位パターン13及び第2単位パターン14それぞれは、アスタリスク突起により構成されているが、中継点から異なる複数方向に延出する延出部は6つに限られず、2つ以上あればよい。
本実施形態の連結部60は、隣り合う第1単位パターン13及び第2単位パターン14を連結している。本実施形態では、任意の第1単位パターン13が、隣接する少なくとも1つの第2単位パターン14に連結部60を介して連結されている。より具体的に、本実施形態では、任意の第1単位パターン13の第6延出部16fが、隣接する第2単位パターン14の第5延出部21eと、連結部60により連結されている。また、本実施形態では、任意の第1単位パターン13の第3延出部16cが、隣接する第2単位パターン14の第4延出部21dと、連結部60により連結されている。但し、連結部60が連結する、第1単位パターン13の延出部16、及び、第2単位パターン14の延出部21、は本実施形態の構成に限られず、別の延出部16、21同士を連結していてもよい。
なお、本実施形態の連結部60は、第1単位パターン13の1つの延出部16、又は、第2単位パターン14の1つの延出部21、を延設させることで形成されている直線状の構成である。但し、第1単位パターン13の1つの延出部16、及び、第2単位パターン14の1つの延出部21、を延設させて連続させることにより形成される、例えば90°等の所定の角度に屈曲する屈曲形状の構成としてもよい。また、連結部60は、直線状や屈曲形状に限られず、例えば、弧状に湾曲する構成であってもよい。
タイヤ径方向Bに沿って配置されている複数の第1単位パターン13は、連結部60、及び、この連結部60により連結される第2単位パターン14を介して連続している。換言すれば、タイヤ径方向Bに沿って配置されている複数の第2単位パターン14は、連結部60、及び、この連結部60により連結される第1単位パターン13を介して連続している。つまり、第1単位パターン13及び第2単位パターン14は、連結部60により連結され、タイヤ径方向Bにジグザグ状に連なっている。そして、第1単位パターン13及び第2単位パターン14は、タイヤ径方向Bの内側の一端から外側の他端まで連続している。
連結部60を設けることで、第1単位パターン13及び第2単位パターン14が連結され、第1単位パターン13及び第2単位パターン14が互いに支え合い、第1単位パターン13及び第2単位パターン14の各単位パターンの倒れ込みが抑制され、各単位パターンの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の連結部60のように、第1単位パターン13及び第2単位パターン14を、一直線方向(本実施形態ではタイヤ径方向B)に沿って連結していけば、隣接する第1単位パターン13及び第2単位パターン14が不規則な位置で連結部により異なる方向に連結され、一直線方向に沿って連結されている部分がない構成と比較して、金型を用いたタイヤ1の加硫成形時において、ゴム流れ性を向上させることができる。つまり、第1単位パターン13、第2単位パターン14、及び、連結部60の対応形状となる連続する金型内面の溝により、加硫成形時に空気を各標章要素11の外部へと逃がすことができる。そのため、加硫成形時の金型内に空気が溜まり難く、ゴム流れ性を高めることができ、不良品の発生を抑制できる。
また、本実施形態の各標章要素11は、隣接する第1単位パターン13及び第2単位パターン14が、連結部60により、所定方向に規則的に連結されているため、各標章要素11内の黒色の濃淡にばらつきが生じ難く、各標章要素11内を一様に黒く見せることができる。
なお、タイヤ径方向Bと略直交する方向に配置されている複数の第1単位パターン13は、連結部60、及び、この連結部60により連結される第2単位パターン14を介して連続していない。また、タイヤ径方向Bと略直交する方向に配置されている複数の第2単位パターン14は、連結部60、及び、この連結部60により連結される第1単位パターン13を介して連続していない。このようにすることで、加硫成形時の空気の流れをより適正化でき、空気を各標章要素11の外部へとより効率的に逃がすことができる。その結果、加硫成形時のゴム流れ性を、より向上させることができ、不良品の発生をより抑制できる。
次に、複数の標章要素11同士の構成の相違について説明する。
図7は、図3における文字部「C」〜「E」の部分を拡大した拡大図である。図7に示すように、平面視で任意の1つの基準直線BLを設定した場合に、一の標章要素11の複数の第1単位パターン13同士の基準直線BLに対する傾斜角度は略等しい。なお、基準直線BLは、図7に示す直線に限らず任意の直線でよいが、本実施形態では図7に示す基準直線BLを用いて説明する。
具体的に、図7の一の標章要素11としての文字部「C」に着目した場合に、文字部「C」内の全ての第1単位パターン13は、基準直線BLに対して略等しい角度で傾斜している。なお、本実施形態において、文字部「C」の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度αは、第1単位パターン13の第1直線部17aの角度で示しているが、文字部「C」の複数の第1単位パターン13の同一部位同士で比較できればよく、第1直線部17aに限られない。
また、図7の一の標章要素11としての文字部「D」に着目した場合も同様である。文字部「D」内の全ての第1単位パターン13は、基準直線BLに対して略等しい角度で傾斜している。なお、本実施形態において、文字部「D」の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度βは、第1単位パターン13の第1直線部17aの角度で示しているが、文字部「D」の複数の第1単位パターン13の同一部位同士で比較できればよく、第1直線部17aに限られない。
更に、図7の一の標章要素11としての文字部「E」に着目した場合も同様である。文字部「E」内の全ての第1単位パターン13は、基準直線BLに対して略等しい角度で傾斜している。なお、本実施形態において、文字部「E」の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度γは、第1単位パターン13の第1直線部17aの角度で示しているが、文字部「E」の複数の第1単位パターン13の同一部位同士で比較できればよく、第1直線部17aに限られない。
図示しないが、一の標章要素11としての文字部「A」、「B」、「F」、「G」についても同様である。
このように、各標章要素11に第1単位パターン13を設ける構成とすることで、本実施形態のような単位パターンを標章要素の背景として使用する場合と比較して、標章要素11自体を目立たせ易くすることができる。また、本実施形態のような単位パターンを標章要素の背景として使用する場合と比較して、標章要素11自体を大きく形成することができる。更に、第1単位パターン13を形成する領域を狭くすることができ、第1単位パターン13を転写するための金型の製造工程についても簡素化できる。
また、各標章要素11の複数の第1単位パターン13の傾斜角度を均一にすることで、一の標章要素11内で反射光のばらつきが発生することより視認性が低下することを抑制できる。
更に、図7に示すように、一の標章要素11における第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度は、他の標章要素11における第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度と異なる。
具体的に、図7の一の標章要素11としての文字部「C」、及び、図7の他の標章要素11としての文字部「D」、に着目した場合に、文字部「C」内の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度αは、文字部「D」内の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度βと異なる。
また、図7の一の標章要素11としての文字部「C」、及び、図7の他の標章要素11としての文字部「E」、に着目した場合に、文字部「C」内の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度αは、文字部「E」内の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度γと異なる。
更に、図7の一の標章要素11としての文字部「D」、及び、図7の他の標章要素11としての文字部「E」、に着目した場合に、文字部「D」内の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度βは、文字部「E」内の第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度γと異なる。
このように、タイヤ周方向Cの異なる位置に形成されている標章要素11を比較すると、第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度が異なっている。上述したように、第1単位パターン13は、ベース部12から突出し、平面視で中継点15から複数方向に延出されている延出部16を含む構成であり、異方性がない。そのため、タイヤ周方向Cの異なる位置に形成されている複数の標章要素11同士で、第1単位パターン13の基準直線BLに対する傾斜角度が異なる構成としても、反射光による視認性の低下が発生し難い。そのため、複数の標章要素11がタイヤ周方向Cの異なる位置に形成されていても、一体感のある視認性を実現できる。
なお、説明は省略するが、第2単位パターン14についても、上述した第1単位パターン13と同様である。つまり、平面視で任意の1つの基準直線BLを設定した場合に、一の標章要素11の複数の第2単位パターン14同士の基準直線BLに対する傾斜角度は略等しい。更に、一の標章要素11における第2単位パターン14の基準直線BLに対する傾斜角度は、他の標章要素11における第2単位パターン14の基準直線BLに対する傾斜角度と異なる。
更に、図5、図6に示すように、本実施形態の標章10の複数の標章要素11それぞれは、タイヤ外面のタイヤサイド外面32に形成されている凹部40の底面40aに設けられている。より具体的に、本実施形態のタイヤ外面のタイヤサイド外面32には、複数の凹部40が形成されている。本実施形態の標章10の複数の標章要素11それぞれは、別々の凹部40の底面40aに設けられている。より具体的に、本実施形態の凹部40の縁の形状は、各標章要素11の輪郭に沿う形状になっている。つまり、本実施形態のタイヤサイド外面32には、複数の標章要素11としての文字「A」〜「G」それぞれの形状になるように窪んだ複数の凹部40が形成されている。そして、この凹部40の底面40aに、上述したベース部12、複数の第1単位パターン13、複数の第2単位パターン14、及び、連結部60、が設けられている。
標章10の複数の標章要素11を、タイヤ外面に形成されている凹部40の底面40aに設けることで、タイヤ外面が摺動することがあっても、凹部40内の複数の標章要素11は損傷し難い。そのため、標章要素11の損傷を抑制できる。
更に、複数の標章要素11それぞれは、別々の凹部40の底面40aに設けられているため、各標章要素11の輪郭がより明確になり、標章要素11の視認性をより高めることができる。特に、本実施形態では、各凹部40の縁形状が、各標章要素11の輪郭に沿う形状になっているため、各標章要素11の輪郭が、より一層明確になる。これにより、各標章要素11の視認性を、より一層高めることができる。
なお、凹部40は、タイヤサイド外面32から最大で1.5mmタイヤ幅方向Aに窪んでいる。具体的に、凹部40の縁から、底面40aに位置するベース部12までの深さが最大深さとなる。
また、複数の標章要素11それぞれにおける複数の第1単位パターン13の第1頂部18a〜第3頂部18c(図5参照)は、凹部40内に位置している。更に、複数の標章要素11それぞれにおける複数の第2単位パターン14の第1頂部23a〜第3頂部23c(図6参照)は、凹部40内に位置している。このように、第1単位パターン13の第1頂部18a〜第3頂部18c(図5参照)、及び、第2単位パターン14の第1頂部23a〜第3頂部23c(図6参照)が、凹部40内に位置する構成とすることにより、凹部40内の標章要素11が、より損傷し難くなる。そのため、標章要素11の損傷を、より抑制できる。
本発明に係るタイヤは、上述した実施形態に示す具体的な構成に限られず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更が可能である。