JP6946026B2 - 航走制御装置、航走体監視システム、水上航走体の航走制御方法、およびプログラム - Google Patents

航走制御装置、航走体監視システム、水上航走体の航走制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、航走制御装置、航走体監視システム、水上航走体の航走制御方法、およびプログラムに関する。
特許文献1には、ソナーにより水中航走体と通信をしながら、その水中航走体を自動追尾する水上航走体に関する技術が開示されている。特許文献1によれば、1台の水中航走体を2台の水上航走体が追尾する。
特開平8−249060号公報
しかしながら、監視すべき水中航走体が増加すると、これに応じて必要となる水上航走体の数も多くなり、コストが増大してしまう。そのため、水中航走体と水上航走体とを備える水中航走体監視システムを構築するにあたり、水上航走体の総数を水中航走体の総数より少なくすることが求められている。
本発明の目的は、水上航走体が水中航走体より少ない場合においても、水中航走体を適切に監視することを可能とするための航走制御装置、航走体監視システム、水上航走体の航走制御方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、水上航走体の航走制御装置は、水中を航走する複数の水中航走体を認識しながら水上を航走する水上航走体の航走制御装置であって、前記水中航走体の位置を認識する位置認識部と、前記水中航走体のそれぞれについて、前記位置に基づいて前記水上航走体と当該水中航走体との通信しやすさを示すスコアを算出するスコア算出部と、前記スコアに基づいて、前記水上航走体の目標位置を決定する目標位置決定部とを備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る航走制御装置は、前記位置認識部が認識した前記水中航走体のそれぞれの位置に基づいて、前記水中航走体の未来の位置を予測する位置予測部をさらに備え、前記位スコア算出部は、前記位置予測部が予測した前記未来の位置に基づいて、前記スコアを算出するものであってよい。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様に係る航走制御装置は、前記目標位置決定部は、所定時間内に到達可能な位置のうち、前記スコアの総和が最大となる位置を目標位置とするものであってよい。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れかの態様に係る航走制御装置は、前記スコアは、前記水中航走体の深度が深いほど高く、かつ前記水中航走体と前記水上航走体との水平距離が近いほど高くなるものであってよい。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4の何れかの態様に係る航走制御装置は、前記スコア算出部が算出した前記スコアに、前記水中航走体の重要度が高いほど大きくなる係数を乗算することで前記スコアを修正するスコア修正部をさらに備え、前記目標位置決定部は、修正された前記スコアの総和が最大となる位置を前記目標位置に決定するものであってよい。
本発明の第6の態様によれば、第1から第5の何れかの態様に係る航走制御装置は、前記スコア算出部は、前記水中航走体ごとに、当該水中航走体を頂点とした、異なる頂角を有し、水面を底面とする複数の円錐状の境界で区切られた複数のセグメントを演算し、前記セグメントのうち前記水上航走体の位置を含むセグメントを特定し、前記セグメントの頂角が小さいほど大きくなる値を、前記水中航走体の前記スコアとして算出するものであってよい。
本発明の第7の態様によれば、第1から第5の何れかの態様に係る航走制御装置は、前記スコア算出部は、前記水上航走体を頂点とした、異なる頂角を有し、水中航走体深度の断面を底面とする複数の円錐状の境界で区切られた複数のセグメントを演算し、前記水中航走体ごとに、当該水中航走体の位置を含むセグメントを特定し、前記セグメントの頂角が小さいほど大きくなる値を、前記水中航走体の前記スコアとして算出するものであってよい。
本発明の第8の態様によれば、航走体監視システムは、水中を航走する複数の水中航走体と、前記複数の水中航走体の少なくとも2つを認識しながら水上を航走する水上航走体と、第1から第7の何れかの態様に係る航走制御装置とを備える。
本発明の第9の態様によれば、水上航走体の航走制御方法は、水中を航走する複数の水中航走体を認識しながら水上を航走する水上航走体の航走制御方法であって、前記水中航走体の位置を認識することと、前記水中航走体のそれぞれについて、前記位置に基づいて前記水上航走体と当該水中航走体との通信しやすさを示すスコアを算出することと、前記スコアに基づいて、前記水上航走体の目標位置を決定することとを有する。
本発明の第10の態様によれば、プログラムは、水中を航走する複数の水中航走体を認識しながら水上を航走する水上航走体の航走の制御に用いられるコンピュータに、前記水中航走体の位置を認識することと、前記水中航走体のそれぞれについて、前記位置に基づいて前記水上航走体と当該水中航走体との通信しやすさを示すスコアを算出することと、前記スコアに基づいて、前記水上航走体の目標位置を決定することとを実行させる。
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、航走制御装置は、ある水上航走体の目標位置を、水中航走体との通信のしやすさを表すスコアの総和が大きくなる位置に設定する。これにより、航走制御装置は、水上航走体が水中航走体より少ない場合においても、水中航走体を適切に監視することができる。
第1の実施形態に係る航走体監視システムの構成を示す概略図である。 水上航走体の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係るスコアの算出方法の例を示す図である。 第1の実施形態に係る航走制御装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るスコアの算出方法の例を示す図である。 第2の実施形態に係る航走制御装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る航走制御装置の構成を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態に係る航走制御装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る航走制御装置の動作を示すフローチャートである。
〈第1の実施形態〉
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
《全体構成》
図1は、第1の実施形態に係る航走体監視システムの構成を示す概略図である。
航走体監視システム1は、基地局装置10と、複数の水上航走体20と、複数の水中航走体30とを備える。
基地局装置10は、陸上または海上の母船上に設けられ、各水上航走体20と無線通信を行う。基地局装置10は、水中航走体に水中を調査させるためのミッション情報を記憶しており、当該ミッション情報を水上航走体20を介して水中航走体30に送信する。
水上航走体20は、水上を航走する無人船である。水上航走体20は、基地局装置10と無線通信を行い、水中航走体30と音響通信を行う。これにより、水上航走体20は、基地局装置10と水中航走体30との通信を中継する。水上航走体20は、水中航走体30の位置に基づいて自動航走する。
水中航走体30は、水上航走体20と音響通信を行う。水中航走体30は、水上航走体20を介して基地局装置10から受信したミッション情報に従って航走する。
水上航走体20の総数は、水中航走体30の総数より少ない。
ここで、航走体監視システム1においてすべての水中航走体30を監視するには、水中航走体30の音響通信範囲内に少なくとも1台の水上航走体20が位置する必要がある。このとき、航走体監視システム1を構成する少なくとも1台の水上航走体20の音響通信範囲内には、複数の水中航走体30が存在することとなる。
《水上航走体のハードウェア構成》
図2は、水上航走体の構成を示す概略ブロック図である。
水上航走体20は、航走体本体21と、航走装置22と、無線通信装置23と、音響通信装置24と、航走制御装置25とを備える。
航走体本体21は、水上航走体20の外殻をなす本体である。航走装置22は、航走体本体21を水上で航走させるための装置である。航走装置22の例としては、操舵装置およびスクリューなどが挙げられる。無線通信装置23は、基地局装置10との無線通信を実現するための装置である。音響通信装置24は、水中航走体30との音響通信を実現するための装置である。航走制御装置25は、航走装置22を制御するための装置である。
航走制御装置25は、CPU201、主記憶装置202、補助記憶装置203、インタフェース204を備えるコンピュータである。補助記憶装置203には、水上航走体20の航走を制御するためのプログラムが記憶されている。CPU201は、プログラムを補助記憶装置203から読み出して主記憶装置202に展開し、当該プログラムに従って処理を実行する。航走制御装置25は、インタフェース204を介して航走装置22、無線通信装置23、および音響通信装置24と接続される。
補助記憶装置203の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置203は、航走制御装置25のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース204または通信回線を介して航走制御装置25に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によって航走制御装置25に配信される場合、配信を受けた航走制御装置25が当該プログラムを主記憶装置202に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置203は、一時的でない有形の記憶媒体である。
《航走制御装置のソフトウェア構成》
CPU201は、補助記憶装置203が記憶するプログラムを実行することで、無線通信部211、音響通信部212、位置認識部213、監視部214、スコア算出部215、係数算出部216、スコア修正部217、目標位置決定部218、航走制御部219を備える。
また、CPU201は、補助記憶装置203が記憶するプログラムを実行することで、主記憶装置202にミッション記憶部251、状態記憶部252に相当する記憶領域を確保する。
無線通信部211は、無線通信装置23を介して基地局装置10との通信を行う。具体的には、無線通信部211は、基地局装置10からミッション情報を受信し、基地局装置10に監視部214による水中航走体30の監視結果を送信する。
音響通信部212は音響通信装置24を介して水中航走体30との通信を行う。具体的には、音響通信部212は、水中航走体30から状態情報(異常の有無、進行方向、進行速度等の情報)を受信する。
位置認識部213は、音響通信部212の通信結果から水中航走体30の位置、水中航走体30が向く方角、および水中航走体30の速度を認識する。具体的には、位置認識部213は、音響通信部212が音響信号を発してから応答信号を受信するまでの時間と、応答信号の到来方向とに基づいて、認識する。なお、他の実施形態においては、位置認識部213は、音響通信部212が発した音響信号の反射波に基づいて水中航走体30の位置を認識してもよい。位置認識部213は、水中航走体30から受信した応答信号に含まれる状態情報に基づいて水中航走体30が向く方角および速度を認識する。なお、位置認識部213は、過去の水中航走体30の位置と現在の位置とに基づいて水中航走体30の速度を計算してもよい。
監視部214は、水中航走体30が受信する状態情報に基づいて水中航走体30の状態を監視し、各水中航走体30の状態を状態記憶部252に記録する。
スコア算出部215は、位置認識部213が認識した水中航走体30の位置に基づいて水中航走体30との通信しやすさを示すスコア(基本スコア)を算出する。
図3は、第1の実施形態に係るスコアの算出方法の例を示す図である。
具体的には、スコア算出部215は、水中を複数のセグメントSegに分割する。複数のセグメントSegのそれぞれは、図3に示すように、水上航走体20の目標位置の候補Cを頂点とした異なる頂角を有し、音響通信装置24による信号の発信方向を回転軸とする2つの円錐状の境界で区切られる領域である。セグメントSegの境界は下方に向かって広がる。ここで円錐の頂角とは、回転軸を通る平面で円錐を切断した時の断面に表れる二等辺三角形の頂角をいう。各セグメントSegには、スコアが割り振られており、各セグメントSegのスコアは、セグメントSegが回転軸の中心に近いほど大きい値に設定される。つまり、各セグメントSegのスコアは、セグメントSegの外側を区切る境界の頂角が小さいほど大きい値に設定される。したがって、スコアは、水中航走体30の深度が深いほど高く、かつ水中航走体30と水上航走体20との水平距離が近いほど高くなる。図3に示す例では、外側を区切る境界の頂角が最も小さいセグメントSegであるセグメントSegAのスコアが7であり、外側を区切る境界の頂角が次に小さいセグメントSegであるセグメントSegBのスコアが5であり、外側を区切る境界の頂角が最も大きいセグメントSegであるセグメントSegCのスコアが3である。スコア算出部215は、水中航走体30のそれぞれが位置するセグメントSegに設定されたスコアを、当該水中航走体30のスコアとして算出する。これは、音響通信の信号が指向性を有し、通信範囲が発信方向を中心とした円錐(音響コーン)状に広がるためである。
係数算出部216は、水中航走体30ごとに、その重要度に応じた係数を算出する。例えば、係数算出部216は、障害が発生した水中航走体30の係数を、障害が発生していない水中航走体30の係数より大きくする。また例えば、係数算出部216は、水中航走体30に実行させるミッションの重要度が大きいほど、その水中航走体30の係数を大きくする。
スコア修正部217は、スコア算出部215が算出したスコアに係数算出部216が算出した係数を乗算することで(重み付けすることで)、スコアを修正する。
目標位置決定部218は、水上航走体20が位置する水面のうち、スコア修正部217が修正したスコアの総和が最大となる目標位置の候補を、水上航走体20の目標位置に決定する。
航走制御部219は、航走体本体21が目標位置決定部218が決定した目標位置に向かうように航走装置22を制御する。
《航走制御装置の動作》
航走制御装置25は、基地局装置10から無線通信によりミッション情報を受信すると、当該ミッション情報をミッション記憶部251に記録する。ミッション情報は、水上航走体20の動作開始タイミングに基地局装置10から一括で送信されてもよいし、ミッションの発動時期に都度基地局装置10から送信されてもよい。航走制御装置25は、受信したミッション情報を、音響通信により水中航走体30に送信する。
図4は、第1の実施形態に係る航走制御装置の動作を示すフローチャートである。
各水上航走体20に搭載された航走制御装置25は、一定の制御周期(例えば、1分ごと)に係るタイミングで、以下の監視処理を実行する。
まず、音響通信部212は、水中航走体30から情報を収集するための情報送信指示を重畳した音響信号を送信する(ステップS1)。このとき、位置認識部213は、音響信号の送信時刻からの経過時間を計測する(ステップS2)。水中航走体30は、水上航走体20から情報送信指示を受信すると、当該水中航走体30の状態情報(異常の有無、進行方向、進行速度を含む)を収集し、当該状態情報を重畳した音響信号(応答信号)を水上航走体20に送信する。
音響通信部212が水中航走体30から応答信号を受信すると(ステップS3)、監視部214は、受信した応答信号に含まれる状態情報を状態記憶部252に記録し、また無線通信部211は、当該状態情報を基地局装置10に送信する(ステップS4)。また位置認識部213は、応答信号の送信時刻から受信時刻までの経過時間と応答信号の到来方向とに基づいて水中航走体30の位置を特定する(ステップS5)。また位置認識部213は、応答信号から進行方向および進行速度を特定する(ステップS6)。
航走制御装置25は、音響信号の送信時刻から所定の時間(水底の水中航走体30からの応答信号を受信可能な時間)が経過するまで、応答信号の受信を待機し、受信するたびに上記ステップS3からステップS6の処理を実行する。
音響信号の送信時刻から所定の時間が経過すると、スコア算出部215は、水上航走体20の目標位置の複数の候補Cを特定する(ステップS7)。水上航走体20の目標位置の候補Cは、例えば、水中航走体30の航走可能範囲上の位置や、一定時間以内に水上航走体20が到達できる範囲上の位置などが挙げられる。そして、航走制御装置25は、複数の候補Cを1つずつ選択し、各候補について以下のステップS9からステップS14までの処理を実行する(ステップS8)。
まず、スコア算出部215は、選択された候補Cの位置を頂点とした複数のセグメントSegを計算する(ステップS9)。次に、航走制御装置25は、応答信号を受信した各水中航走体30を1つずつ選択し、以下のステップS11からステップS13までの処理により各水中航走体30のスコアを算出する(ステップS10)。
スコア算出部215は、選択された水中航走体30が位置するセグメントSegに基づいて、当該水中航走体30のスコアを算出する(ステップS11)。次に、係数算出部216は、選択された水中航走体30に関連付けてミッション記憶部251が記憶するミッションの重要度、および当該水中航走体30に関連付けて状態記憶部252が記憶する状態情報に基づいて、当該水中航走体30の係数を算出する(ステップS12)。スコア修正部217は、ステップS11で算出されたスコアにステップS12で算出された係数を乗算することで、ステップS10で選択された水中航走体30のスコアを算出する(ステップS13)。
応答信号を受信したすべての水中航走体30のスコアを算出すると、目標位置決定部218は、すべての水中航走体30のスコアの総和を算出する(ステップS14)。
目標位置決定部218は、すべての候補Cについてスコアの総和を算出すると、スコアの総和が最も高い候補Cを、目標位置に決定する(ステップS15)。そして、航走制御部219は、航走体本体21が決定された目標位置へ向かうように航走装置22に制御信号を出力する(ステップS16)。
《作用・効果》
第1の実施形態に係る航走制御装置25は、各水中航走体30の位置に基づいて算出されたスコアの総和が大きくなるように、水上航走体20の目標位置を決定する。これにより、航走制御装置25は、複数の水上航走体20との高品質な通信を確保できる位置へ向けて水上航走体20を航走させることができる。なお、管理者は、各セグメントSegのスコアの配分を変更することで、水上航走体20との通信の品質と、通信可能な水上航走体20の数とのバランスを変更することができる。すなわち、管理者は、各セグメントSegのスコアの差を大きくすることで、水上航走体20との通信の品質の優先度を高めることができ、各セグメントSegのスコアの差を小さくすることで、通信可能な水上航走体20の数の優先度を高めることができる。
なお、水上航走体20が目標位置に移動することで一部の水中航走体30との通信ができなくなる可能性があるが、航走体監視システム1が複数の水上航走体20を備えることで、通信できない水中航走体30が生じる可能性を低減することができる。
ここで、水中航走体30と水上航走体20との品質が高い(水上航走体20の音響信号の発信方向に伸びる線から水中航走体30が存在する位置までの距離が短い)ということは、水中航走体30の移動によって通信が切断される蓋然性が低い、すなわち通信の継続可能性が高いことと等しい。したがって、第1の実施形態によれば、各水上航走体20が継続的に複数の水中航走体30を監視可能な位置を、目標位置に決定する。これにより、航走体監視システム1は、水上航走体20が水中航走体30より少ない場合においても、水中航走体30を適切に監視することができる。
また第1の実施形態に係る航走制御装置25は、水中航走体30の監視の重要度が高いほど大きくなる係数を乗算するスコアを修正する。これにより、航走制御装置25は、重要度の高い水中航走体30との通信が途切れないようにしつつ、複数の水上航走体20との高品質な通信を確保できる位置へ向けて水上航走体20を航走させることができる。つまり、水上航走体20が目標位置に移動することで一部の水中航走体30との通信ができなくなったとしても、当該水中航走体30の重要性は比較的低く、その後のタイミングにおいて何れかの水上航走体20との通信がなされれば、十分に航走体監視システム1としての精度を確保することができる。なお、他の実施形態においてはこれに限られず、係数によるスコアの修正を行わずにセグメントSegに応じたスコアにより目標位置を決定してもよい。
〈第2の実施形態〉
図5は、第2の実施形態に係るスコアの算出方法の例を示す図である。
第1の実施形態に係る航走制御装置25は、図3に示すように、水上航走体20の目標位置の候補Cを頂点とするセグメントSegに基づいて、各水中航走体30のスコアを算出した。これに対し、第2の実施形態に係る航走制御装置25は、図5に示すように、水中航走体30の位置を頂点とするセグメントSegに基づいて、各水中航走体30のスコアを算出する。
具体的には、複数のセグメントSegのそれぞれは、図5に示すように、水中航走体30の位置を頂点とした異なる頂角を有し、音響通信装置24による応答信号の発信方向を回転軸とする2つの円錐状の境界で区切られる領域である。セグメントSegの境界は上方に向かって広がる。スコア算出部215は、各水中航走体30に属するセグメントSegのうち、水上航走体20の目標位置の候補Cが位置するセグメントSegに設定されたスコアを、当該水中航走体30のスコアとして算出する。各セグメントSegには、スコアが割り振られており、各セグメントSegのスコアは、セグメントSegが回転軸の中心に近いほど大きい値に設定される。つまり、各セグメントSegのスコアは、セグメントSegの外側を区切る境界の頂角が小さいほど大きい値に設定される。図3に示す例では、外側を区切る境界の頂角が最も小さいセグメントSegであるセグメントSegAのスコアが7であり、外側を区切る境界の頂角が次に小さいセグメントSegであるセグメントSegBのスコアが5であり、外側を区切る境界の頂角が最も大きいセグメントSegであるセグメントSegCのスコアが3である。スコア算出部215は、水中航走体30のそれぞれが位置するセグメントSegに設定されたスコアを、当該水中航走体30のスコアとして算出する。
《航走制御装置の動作》
図6は、第2の実施形態に係る航走制御装置の動作を示すフローチャートである。
まず、音響通信部212は、水中航走体30から情報を収集するための情報送信指示を重畳した音響信号を送信する(ステップS101)。位置認識部213は、音響信号の送信時刻からの経過時間を計測する(ステップS102)。音響通信部212が水中航走体30から応答信号を受信すると(ステップS103)、監視部214は、受信した応答信号に含まれる状態情報を状態記憶部252に記録し、また無線通信部211は、当該状態情報を基地局装置10に送信する(ステップS104)。位置認識部213は、応答信号の送信時刻から受信時刻までの経過時間と応答信号の到来方向とに基づいて水中航走体30の位置を特定する(ステップS105)。位置認識部213は、応答信号から進行方向および進行速度を特定する(ステップS106)。
航走制御装置25は、音響信号の送信時刻から所定の時間が経過するまで、応答信号の受信を待機し、受信するたびに上記ステップS103からステップS106の処理を実行する。
音響信号の送信時刻から所定の時間が経過すると、スコア算出部215は、応答信号を受信した各水中航走体30を1つずつ選択し、以下のステップS108からステップS110までの処理により各水中航走体30のスコアを算出する(ステップS107)。
スコア算出部215は、選択された水中航走体30を頂点とする複数のセグメントSegを演算する(ステップS108)。次に、係数算出部216は、選択された水中航走体30に関連付けてミッション記憶部251が記憶するミッションの重要度、および当該水中航走体30に関連付けて状態記憶部252が記憶する状態情報に基づいて、当該水中航走体30の係数を算出する(ステップS109)。スコア修正部217は、ステップS108で演算された各セグメントSegのスコアにステップS109で算出された係数を乗算することで、各セグメントSegのスコアを修正する(ステップS110)。
応答信号を受信したすべての水中航走体30に係るセグメントSegおよびそのスコアを算出すると、目標位置決定部218は、水上航走体20の目標位置の候補となる水平面上において、重複するセグメントSegの合計スコアが最大となる領域を特定する(ステップS111)。図5に示す例では、領域Rが合計スコアが最大となる領域である。目標位置決定部218は、特定した領域の重心となる位置を、目標位置に決定する(ステップS112)。そして、航走制御部219は、航走体本体21が決定された目標位置へ向かうように航走装置22に制御信号を出力する(ステップS113)。
《作用・効果》
第2の実施形態に係る航走制御装置25によれば、第1の実施形態と同様に、複数の水上航走体20との高品質な通信を確保できる位置へ向けて水上航走体20を航走させることができる。
〈第3の実施形態〉
図7は、第3の実施形態に係る航走制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
第1、第2の実施形態に係る航走制御装置25は、水中航走体30の位置の認識に基づいて水上航走体20の目標位置を決定する。他方、各水中航走体30は自律航走しており、水上航走体20が目標位置に到着する前には、各水中航走体30の位置が変化している。そこで、第3の実施形態に係る航走制御装置25は、水中航走体30の位置を予測して目標位置を決定する。
第3の実施形態に係る航走制御装置25は、第1の実施形態の構成に加え、さらに位置予測部220を備える。位置予測部220は、位置認識部213が認識した水中航走体30の位置、進行方向、および速度に基づいて、当該水中航走体30の一定時間後の位置を予測する。このとき、位置予測部220は、水中航走体30の位置、進行方向、および速度の履歴に基づいて水中航走体30の軌道を推定し、当該軌道に基づいて水中航走体30の一定時間後の位置を予測してもよい。また位置予測部220は、位置、進行方向、および速度に加え、ミッション記憶部251が記憶するミッション情報から特定される目的地に基づいて、水中航走体30の一定時間後の位置を予測してもよい。
《航走制御装置の動作》
図8は、第3の実施形態に係る航走制御装置の動作を示すフローチャートである。
各水上航走体20に搭載された航走制御装置25は、一定の制御周期に係るタイミングで、以下の監視処理を実行する。
まず、音響通信部212は、水中航走体30から情報を収集するための情報送信指示を重畳した音響信号を送信する(ステップS201)。このとき、位置認識部213は、音響信号の送信時刻からの経過時間を計測する(ステップS202)。音響通信部212が水中航走体30から応答信号を受信すると(ステップS203)、監視部214は、受信した応答信号に含まれる状態情報を状態記憶部252に記録し、また無線通信部211は、当該状態情報を基地局装置10に送信する(ステップS204)。また位置認識部213は、応答信号の送信時刻から受信時刻までの経過時間と応答信号の到来方向とに基づいて水中航走体30の位置を特定する(ステップS205)。また位置認識部213は、応答信号から進行方向および進行速度を特定する(ステップS206)。次に、位置予測部220は、特定した位置、進行方向および進行速度に基づいて、一定時間後(例えば、10分後)の各水中航走体30の位置を予測する(ステップS207)。
航走制御装置25は、音響信号の送信時刻から所定の時間が経過するまで、応答信号の受信を待機し、受信するたびに上記ステップS203からステップS207の処理を実行する。
音響信号の送信時刻から所定の時間が経過すると、スコア算出部215は、一定時間後の水上航走体20の到達可能な複数の地点を、目標位置の候補Cとして特定する(ステップS208)。つまり、候補Cは、位置予測部220が予測した位置に水中航走体30が位置するときに、水上航走体20が存在可能な地点である。航走制御装置25は、複数の候補Cを1つずつ選択し、各候補について以下のステップS210からステップS215までの処理を実行する(ステップS209)。
まず、スコア算出部215は、選択された候補Cの位置を頂点とした複数のセグメントSegを計算する(ステップS210)。次に、航走制御装置25は、応答信号を受信した各水中航走体30を1つずつ選択し、以下のステップS212からステップS214までの処理により各水中航走体30のスコアを算出する(ステップS211)。
スコア算出部215は、選択された水中航走体30について予測された一定時間後の位置を含むセグメントSegに基づいて、当該水中航走体30のスコアを算出する(ステップS212)。次に、係数算出部216は、選択された水中航走体30に関連付けてミッション記憶部251が記憶するミッションの重要度、および当該水中航走体30に関連付けて状態記憶部252が記憶する状態情報に基づいて、当該水中航走体30の係数を算出する(ステップS213)。スコア修正部217は、ステップS212で算出されたスコアにステップS213で算出された係数を乗算することで、ステップS211で選択された水中航走体30のスコアを算出する(ステップS214)。
応答信号を受信したすべての水中航走体30のスコアを算出すると、目標位置決定部218は、すべての水中航走体30のスコアの総和を算出する(ステップS215)。
目標位置決定部218は、すべての候補Cについてスコアの総和を算出すると、スコアの総和が最も高い候補Cを、目標位置に決定する(ステップS216)。そして、航走制御部219は、航走体本体21が決定された目標位置へ向かうように航走装置22に制御信号を出力する(ステップS217)。
《作用・効果》
第3の実施形態に係る航走制御装置25は、水中航走体30のそれぞれの位置に基づいて、当該水中航走体30の未来の位置を予測し、予測された位置に基づいてスコアを算出する。これにより、第3の実施形態に係る航走制御装置25は、水中航走体30の移動を鑑みて、適切な目標位置を設定することができる。
なお、第3の実施形態に係る航走制御装置25は、第1の実施形態と同様に、水上航走体20の目標位置の候補Cを頂点とするセグメントSegに基づいて各水中航走体30のスコアを算出するが、これに限られない。つまり、他の実施形態に係る航走制御装置25は、第2の実施形態のように、水中航走体30の位置を頂点とするセグメントSegに基づいてスコアを算出してもよい。
〈第4の実施形態〉
第3の実施形態に係る航走制御装置25は、一定時間後の水中航走体30の位置に基づいて目標位置を決定する。これに対し、第4の実施形態に係る航走制御装置25は、複数の時刻について水中航走体30の位置を予測し、これに基づいて目標位置を決定する。具体的には、第3の実施形態に係る航走制御装置25は、10分後の水中航走体30の位置に基づいて目標位置を決定するが、第4の実施形態に係る航走制御装置25は、1分刻みで10分後までの水中航走体30の位置をそれぞれ予測し、これに基づいて目標位置を決定する。
《航走制御装置の動作》
図9は、第4の実施形態に係る航走制御装置の動作を示すフローチャートである。
各水上航走体20に搭載された航走制御装置25は、一定の制御周期に係るタイミングで、以下の監視処理を実行する。
まず、音響通信部212は、水中航走体30から情報を収集するための情報送信指示を重畳した音響信号を送信する(ステップS301)。このとき、位置認識部213は、音響信号の送信時刻からの経過時間を計測する(ステップS302)。音響通信部212が水中航走体30から応答信号を受信すると(ステップS303)、監視部214は、受信した応答信号に含まれる状態情報を状態記憶部252に記録し、また無線通信部211は、当該状態情報を基地局装置10に送信する(ステップS304)。また位置認識部213は、応答信号の送信時刻から受信時刻までの経過時間と応答信号の到来方向とに基づいて水中航走体30の位置を特定する(ステップS305)。また位置認識部213は、応答信号から進行方向および進行速度を特定する(ステップS306)。航走制御装置25は、音響信号の送信時刻から所定の時間が経過するまで、応答信号の受信を待機し、受信するたびに上記ステップS303からステップS306の処理を実行する。
音響信号の送信時刻から所定の時間が経過すると、航走制御装置25は、現在時刻から未来の所定時刻までの時間を単位時間ごとに区切り、各単位時間について、以下のステップS308からステップS316の処理を実行する(ステップS307)。
まず、位置予測部220は、特定した位置、進行方向および進行速度に基づいて、単位時間後の各水中航走体30の位置を予測する(ステップS308)。次に、スコア算出部215は、一定時間後の水上航走体20の到達可能な複数の地点を、目標位置の候補Cとして特定する(ステップS309)。つまり、候補Cは、位置予測部220が予測した位置に水中航走体30が位置するときに、水上航走体20が存在可能な地点である。航走制御装置25は、複数の候補Cを1つずつ選択し、各候補について以下のステップS311からステップS316までの処理を実行する(ステップS310)。
まず、スコア算出部215は、選択された候補Cの位置を頂点とした複数のセグメントSegを計算する(ステップS311)。次に、航走制御装置25は、応答信号を受信した各水中航走体30を1つずつ選択し、以下のステップS313からステップS315までの処理により各水中航走体30のスコアを算出する(ステップS312)。
スコア算出部215は、選択された水中航走体30について予測された一定時間後の位置を含むセグメントSegに基づいて、当該水中航走体30のスコアを算出する(ステップS313)。次に、係数算出部216は、選択された水中航走体30に関連付けてミッション記憶部251が記憶するミッションの重要度、および当該水中航走体30に関連付けて状態記憶部252が記憶する状態情報に基づいて、当該水中航走体30の係数を算出する(ステップS314)。スコア修正部217は、ステップS313で算出されたスコアにステップS314で算出された係数を乗算することで、ステップS312で選択された水中航走体30のスコアを算出する(ステップS315)。
応答信号を受信したすべての水中航走体30のスコアを算出すると、目標位置決定部218は、すべての水中航走体30のスコアの総和を算出する(ステップS316)。
目標位置決定部218は、すべての候補Cについて、かつ一定時間後までの各単位時間について、スコアの総和を算出すると、各単位時間におけるスコアの総和に基づいて目標位置を決定する(ステップS317)。例えば、目標位置決定部218は、すべての時間におけるすべての候補Cのうち、スコアの総和が最も高いものを、目標位置に決定する。また例えば、目標位置決定部218は、水上航走体20が走行可能なルートを複数特定し、当該ルートのうち、単位時間ごとに経由する地点のスコアの総和の合計値が最も高いルート上の候補Cを、単位時間毎の目標位置に決定する。
そして、航走制御部219は、航走体本体21が決定された目標位置へ向かうように航走装置22に制御信号を出力する(ステップS318)。
《作用・効果》
第4の実施形態に係る航走制御装置25は、水中航走体30のそれぞれの位置に基づいて、当該水中航走体30の単位時間毎の位置、すなわち航走ルートを予測し、単位時間毎のスコアを算出する。これにより、第4の実施形態に係る航走制御装置25は、水中航走体30の移動を鑑みて、適切な目標位置を設定することができる。
なお、第4の実施形態に係る航走制御装置25は、第1の実施形態と同様に、水上航走体20の目標位置の候補Cを頂点とするセグメントSegに基づいて各水中航走体30のスコアを算出するが、これに限られない。つまり、他の実施形態に係る航走制御装置25は、第2の実施形態のように、水中航走体30の位置を頂点とするセグメントSegに基づいてスコアを算出してもよい。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態に係る航走制御装置25は各水上航走体20に備えられるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る航走制御装置25は基地局装置10に備えられ、基地局装置10が各水上航走体20に無線通信により航走制御信号を送信してもよい。
また、上述した実施形態に係る航走制御装置25は自装置が認識した水中航走体30の位置に基づいて目標位置を決定するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る航走体監視システム1においては、基地局装置10が各航走制御装置25から水中航走体30の位置情報を受信し、これらをまとめて各航走制御装置25に送信してもよい。この場合、各航走制御装置25は、自装置で認識できなかった水中航走体30の位置を取得することができ、これに基づいて目標位置を決定することができる。
また、上述した実施形態に係る航走制御装置25は、セグメントの頂角に応じたスコアに基づいて目標位置を決定するがこれに限られない。例えば、他の実施形態に係る航走制御装置25は、応答信号の受信強度に基づいてスコアを算出してもよい。受信強度が大きいほど、その応答信号を発した水中航走体30との通信がしやすい。このとき、受信強度のみに基づいてスコアを算出すると、水中航走体30の深度が深いほどスコアが小さくなってしまうため、受信強度に水中航走体30の深度に応じた係数を乗算することができる。
また、上述した実施形態に係る航走体監視システム1において、水上航走体20の総数が水中航走体30の総数より少ないが、これに限られない。例えば、他の実施形態においては、水上航走体20の総数と水中航走体30の総数とが同じであってもよいし、水中航走体30の総数が水上航走体20の総数より少なくてもよい。なお、水上航走体20の総数と水中航走体30の総数がいかなるものであっても、航走制御装置25が、水上航走体20が水中航走体30より少ない場合においても水中航走体30を適切に監視することを可能とする、という効果を奏することに変わりはない。
1 航走体監視システム
20 水上航走体
25 航走制御装置
211 無線通信部
212 音響通信部
213 位置認識部
214 監視部
215 スコア算出部
216 係数算出部
217 スコア修正部
218 目標位置決定部
219 航走制御部
220 位置予測部
251 ミッション記憶部
252 状態記憶部
30 水中航走体

Claims (10)

  1. 水中を航走する複数の水中航走体を認識しながら水上を航走する水上航走体の航走制御装置であって、
    前記水中航走体の位置を認識する位置認識部と、
    前記水中航走体のそれぞれについて、前記位置に基づいて前記水上航走体と当該水中航走体との通信しやすさを示すスコアを算出するスコア算出部と、
    前記スコアの総和が大きくなるように、前記水上航走体の目標位置を決定する目標位置決定部と
    を備える水上航走体の航走制御装置。
  2. 前記位置認識部が認識した前記水中航走体のそれぞれの位置に基づいて、前記水中航走体の未来の位置を予測する位置予測部をさらに備え、
    前記スコア算出部は、前記位置予測部が予測した前記未来の位置に基づいて、前記スコアを算出する
    請求項1に記載の航走制御装置。
  3. 前記目標位置決定部は、所定時間内に到達可能な位置のうち、前記スコアの総和が最大となる位置を目標位置とする請求項1または請求項2に記載の航走制御装置。
  4. 前記スコアは、前記水中航走体の深度が深いほど高く、かつ前記水中航走体と前記水上航走体との水平距離が近いほど高くなる
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の航走制御装置。
  5. 前記スコア算出部が算出した前記スコアに、前記水中航走体の重要度が高いほど大きくなる係数を乗算することで前記スコアを修正するスコア修正部をさらに備え、
    前記目標位置決定部は、修正された前記スコアの総和が最大となる位置を前記目標位置に決定する
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の航走制御装置。
  6. 前記スコア算出部は、前記水中航走体ごとに、当該水中航走体を頂点とした、異なる頂角を有し、上方に向かって広がる複数の円錐状の境界で区切られた複数のセグメントを演算し、前記セグメントのうち前記水上航走体の位置を含むセグメントを特定し、前記セグメントの外側を区切る前記境界の頂角が小さいほど大きくなる値を、前記水中航走体の前記スコアとして算出する
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の航走制御装置。
  7. 前記スコア算出部は、前記水上航走体を頂点とした、異なる頂角を有し、下方へ向かって広がる複数の円錐状の境界で区切られた複数のセグメントを演算し、前記水中航走体ごとに、当該水中航走体の位置を含むセグメントを特定し、前記セグメントの外側を区切る前記境界の頂角が小さいほど大きくなる値を、前記水中航走体の前記スコアとして算出する
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の航走制御装置。
  8. 水中を航走する複数の水中航走体と、
    前記複数の水中航走体の少なくとも2つを認識しながら水上を航走する水上航走体と、 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の航走制御装置と
    を備える航走体監視システム。
  9. 水中を航走する複数の水中航走体を認識しながら水上を航走する水上航走体の航走制御方法であって、
    前記水中航走体の位置を認識することと、
    前記水中航走体のそれぞれについて、前記位置に基づいて前記水上航走体と当該水中航走体との通信しやすさを示すスコアを算出することと、
    前記スコアの総和が大きくなるように、前記水上航走体の目標位置を決定することと
    を有する水上航走体の航走制御方法。
  10. 水中を航走する複数の水中航走体を認識しながら水上を航走する水上航走体の航走の制御に用いられるコンピュータに、
    前記水中航走体の位置を認識することと、
    前記水中航走体のそれぞれについて、前記位置に基づいて前記水上航走体と当該水中航走体との通信しやすさを示すスコアを算出することと、
    前記スコアの総和が大きくなるように、前記水上航走体の目標位置を決定することと
    を実行させるためのプログラム。
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