JP6945797B2 - 通気構造を有する衣服 - Google Patents
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Description
(1)雨衣の表面に水膜ができると通気孔が塞がれて透湿性が低下する。例えば、長年の使用により雨衣表面の撥水性能が低下して表面に水膜ができる。また、綿生地のような保水性のアンダーウエアを着用した場合にアンダーウエアが汗を吸って濡れて透湿性を阻害する。
(2)防水透湿性を有する雨衣は、内部で発生した水蒸気が外気圧以上に上昇すると湿度が雨衣を透過するが、水蒸気圧が上昇するまで雨衣の内部は蒸れた状態にある。
(3)防水透湿性の雨衣、例えばスポーツ用の雨衣は、通気性がないため風であおられた時などに布帛同士が擦れて音が発生し耳障りである。特にゴルフではスイング時の耳障りな音と雨衣の上衣が体にまとわりつくことでスムースなスイングができない。
(1)通気口から流入した空気が雨衣内部の湿気を同伴して流出口から排出されるため蒸れが解消できる。
(2)通気口からの雨の侵入を確実に阻止する構造を採用することで雨衣の防水性が確保される。
さらに、本発明者らは通気口からの雨の侵入を確実に阻止する構造を検討した結果、前身頃及び後見頃を上下に分割し、該分割された上段布帛の下部と下段布帛の上部を重ね合わせ、かつ、該重ね合わせ部に3次元立体編物を取り付け、該下段布帛の上端部に取り付けた3次元立体編物の上端切断面を第一の通気口とし、該上段布帛の下端部に取り付けた3次元立体編物の下端切断面を第ニの通気口とした通気構造を有する下記3種類の雨衣を提案した。
(1)分割された上段布帛の下部と下段布帛の上部の重ね合わせ部に上下布帛を連結するよう取り付けた筒状のメッシュ体内に3次元立体編物を挿入した通気構造を有する雨衣(特許文献3)
(2)帯状の上下補助布帛を連結するよう逢着した筒状のメッシュ体内に3次元立体編物を挿入した通気部材を重ね合わせ部に取り付けた通気構造を有する雨衣(特許文献4)
(3)帯状の上下補助布帛に3次元立体編物を接着一体化した通気部材を重ね合わせ部に取り付けた通気構造を有する雨衣(特許文献5)
また(3)は3次元立体編物が上下の帯状補助布帛間に積層固定されているため下部布帛と通気部材間からの雨の侵入は阻止されるが、雨カッパを装着したときに通気部材が曲面を有する装着者との追従性が悪く意匠性に劣るという問題とともに、製作も困難という問題があった。
本発明の第二の目的は布帛の撥水性が低下して布帛の表面に水膜ができたとしても、水膜が侵入しない通気構造を有する衣服を提供することである。
本発明の第三の目的は、製造が容易で大量生産可能な安価な通気構造を有する衣服を提供することである。
(2)該下段布帛の上端部が玉縁処理されてなることを特徴とする上記(1)記載の通気構造を有する衣服である。
(3)該上段布帛の先端部を内側に折り返した折り返し片の下端に3次元立体編物の下端部から5〜15mm垂れた舌部を設けるとともに、折り返し片の上端が接着テープで上段布帛の裏面に接合されてなることを特徴とする上記(1)記載の通気構造を有する衣服である。
(1)3次元立体編物の上面編地と下面編地の間から侵入する雨は上下編地を連結する多数の疎水性連結糸に接触して捕捉される。また、下段布帛の表面に拡散する水膜は下段布帛と3次元立体編物を接着する接着剤層で侵入が阻止される。そのため雨衣内部への雨の侵入が確実に防止できる。
(2)下段布帛に逢着されたメッシュ布帛が上段布帛端部を折り返した折り返し片の上下部及び下段布帛の上端部に逢着されて3次元立体編物を包み込んでいるため上段布帛の表面に皴や3次元立体編物の表面凹凸は現れない。また、3次元立体編物の上面が接着剤層を介して下段布帛に接合しているが3次元立体編物の下面が接着されず、フリーなため曲面を有する装着者への追従性が優れ、意匠性にも優れている。
(3)特許文献4、5記載の従来の製作方法に比べて製作が容易なため、コストダウンが可能である。
(4)薄い布帛の場合は下段補助布帛の上端を玉縁処理して剛性を付与することで上端部が倒れて3次元立体編物の上面をふさぐことが防止できる。
(5)上段布帛の先端部を内側に折り返した折り返し片の下端に舌部を有しているため強風時に雨が上部布帛に積層された3次元立体編物の下面側に降りこむことが防止される。
(6)本発明の通気構造を有する雨衣は通気性を有しているため着用者に対する負担が少なく、従来の雨カッパに比べ疲労が少ない。
などの優れた効果を奏している。
3 下段布帛 4 重ね合せ部
5 3次元立体編物 6 メッシュ布帛
7 折り返し片 8 止水テープ
10 舌部
11 接着剤層 21 雨衣
22 ベルト又はゴムライン 23 帽子
25 脇ポケット 27 再帰反射素材のパイピング
29 ズボン 31 ポケット
A 逢着部 B 逢着部
C 逢着部 D 逢着部
X 第一の開口(3次元立体編物の上端切断面)
Y 第二の開口(3次元立体編物の下端切断面)
Claims (3)
- 上面編地と下面編地を連結する多数の連結糸からなる疎水性の細幅状3次元立体編物が上下に重なるように配置された上段布帛と下段布帛の重ね合せ部に配置され、該3次元立体編物の上面が接着剤層を介して下段布帛の上部に接合され、該3次元立体編物が接合された下段布帛の下部に疎水性のメッシュ体の一端部が逢着され、該メッシュ体が上段布帛の先端部を内側に折り返した折り返し片の下部逢着部に逢着され、該逢着部から折り返し片の3次元立体編物の上端面より上部に逢着され、該メッシュ体の他端部が細幅状3次元立体編物を包むように下部布帛の上端部に逢着されて、該下段布帛の上端部と3次元立体編物の上端切断面に第一の通気口、該3次元立体編物の下端切断面に第ニの通気口を設けたことを特徴とする通気構造を有する衣服。
- 該下段布帛の上端部が玉縁処理されてなることを特徴とする請求項1記載の通気構造を有する衣服。
- 該上段布帛の先端部を内側に折り返した折り返し片の下端に3次元立体編物の下端から5〜10mm垂れた舌部を設けるとともに、折り返し片の上端が上段布帛の裏面に接合されてなることを特徴とする請求項1乃至2記載の通気構造を有する衣服。
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