JP6943387B2 - スクリーンマスク及びスクリーンマスクの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はスクリーンマスク及びスクリーンマスクの製造方法に関する。詳しくは、簡易な構造でありながら、印刷ペーストの印刷厚みを低減可能なスクリーンマスク及びスクリーンマスクの製造方法に係るものである。
印刷手法の一つに、スクリーン印刷が用いられている。スクリーン印刷は、印刷パターンを形成したスクリーンマスクに印刷ペーストを通過させ、被印刷物上に印刷パターンに応じた印刷を行う手法である。
スクリーン印刷は、幅広い対象物に対して印刷が可能であり、例えば、紙、布、プラスチック、金属、ガラス等に印刷が可能である。近年は、電子部品の製造への用途が拡大しており、チップ部品の配線形成やフラットパネルディスプレイの電極形成、シリコン太陽電池の製造等、高精度な印刷が求められる分野で幅広く使用されている。
スクリーンマスクは主に、枠体、スクリーンメッシュ及び感光性乳剤で構成されている。枠体は、アルミダイキャスト製やアルミパイプ製のものが、スクリーンメッシュはステンレス鋼やタングステン等の金属繊維またはポリエステル等の合成繊維等が用いられている。
また、感光性乳剤は、露光やレーザー照射により硬化する性質を有している。例えば、PVA、PVAc、シリコン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の光硬化性の樹脂組成物が用いられる。
ここで、スクリーンマスクは、一般的に次のような流れで製造される。まず、枠体にスクリーンメッシュを接着剤で固定し、スクリーンメッシュの表面に感光性乳剤をコーティングして層を形成する。この層にフィルムやガラスにパターン形成されたフォトマスクを重ねて、露光もしくはレーザー照射によって感光させ印刷パターンを形成し、水等の現像液にて現像がなされる。
印刷時は、スクリーンマスク上に印刷ペーストを塗布し、ウレタンゴム等のスキージをスライドさせながら圧力をかけ、転写のメカニズムで被印刷物上に印刷ペーストが印刷されるものとなる。
このようなスクリーン印刷は、上述したように広範囲な用途を有しているが、各用途の製品の高性能化に伴って、スクリーンマスクに求められる品質への要求が厳しくなっている。
例えば、シリコン太陽電池において、光電変換によって発生した電荷を集めて流すための電極が必要となり、この電極はスクリーン印刷で形成可能である。電極は、1枚の太陽電池セルの表面に2〜4本設けられた太めのバスバー電極と、バスバー電極と直角に接続された細めの配線であるグリッド電極から構成される。
ここで、シリコン太陽電池の電極は受光面を遮る障害物にもなるため、シリコン太陽電池の受面側における電流を確保する観点から、グリッド電極において、線幅が細くかつ厚さの厚い電極をスクリーン印刷法で形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−69835号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスクリーン印刷法及びスクリーンマスクをはじめ、従来のスクリーン印刷法及びスクリーンマスクでは、印刷ペーストの厚みを低減する構造に改良の余地があると考えられる。
上述したシリコン太陽電池の例であれば、バスバー電極が必要以上の厚みに形成されているため、この印刷ペーストの量を低減できれば、電極の形成のためのコスト削減に繋がる。太陽電池の急激な普及を考慮すると、その製造コストを抑えることは、非常に重要な問題である
また、シリコン太陽電池のバスバー電極に限らず、印刷ペーストの印刷厚みを低減することは、チップ部品の配線形成や、その他の電極形成においても、製品品質の向上や、製造コストの削減に寄与するものと考えられる。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、簡易な構造でありながら、印刷ペーストの印刷厚みを低減可能なスクリーンマスク及びスクリーンマスクの製造方法に係るものである。
上記の目的を達成するために、本発明のスクリーンマスクは、枠体と、該枠体内に張設されたスクリーンメッシュと、該スクリーンメッシュに設けられ、被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層と、前記スクリーンメッシュに設けられ、前記印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れて形成されると共に、前記被印刷物と対向する面の突出量が、前記第1のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量よりも小さく形成された第2のパターン層とを備える。
ここで、枠体と、枠体内に張設されたスクリーンメッシュによってスクリーンマスクの基礎を形成するものとなる。
また、第1のパターン層が、スクリーンメッシュに設けられ、被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成されたことによって、印刷パターン孔に応じた印刷パターンが被印刷物に印刷可能となる。即ち、印刷パターン孔を介して印刷ペーストが被印刷物側へと移動するものとなる。なお、印刷パターン孔とは、所定のパターンを形成する孔全体を意味している。
また、第2のパターン層が、スクリーンメッシュに設けられ、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れて形成されたことによって、印刷パターン孔を塞ぐことなく、印刷パターン孔の内周面の内側に第2のパターン層が位置するものとなる。即ち、印刷ペーストが印刷パターン孔を通過する際に、第2のパターン層を避けて被印刷物上に転写され、印刷パターン孔の形状に応じたパターン形成が可能となる。なお、ここでいう第2のパターン層は、印刷パターン孔を構成する複数の所定のパターンの一部に対して、第2のパターン層が設けられる構成と、印刷パターン孔を構成する複数の所定のパターンの全部に対して、第2のパターン層が設けられる構成の両方を含んでいる。後述する第2のパターン層についても同様である。
また、第2のパターン層が、スクリーンメッシュに設けられ、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れて形成されると共に、被印刷物と対向する面の突出量が、第1のパターン層の被印刷物と対向する面の突出量よりも小さく形成されたことによって、被印刷物上の印刷ペーストの厚みを小さくすることができる。即ち、印刷ペーストが印刷パターン孔を通過する際に、第2のパターン層を避けながら被印刷物上に転写され、かつ、印刷パターン孔で囲まれた領域の一部が第2のパターン層に占められる。この結果、平面視した際における被印刷物上の印刷ペーストの外形は印刷パターン孔に対応する形として転写され、かつ、印刷ペーストは、第2のパターン層に占められた領域分だけその量を減らして印刷されるものとなり、印刷ペーストの厚みを低減できる。
また、第1のパターン層の被印刷物と対向する面の突出量と、第2のパターン層の被印刷物と対向する面の突出量との差が10〜30μmの範囲内である場合には、被印刷物上に印刷ペーストを良好に印刷することができ、かつ、その印刷厚みを充分に減らして印刷することが可能となる。
ここで、第1のパターン層の被印刷物と対向する面の突出量と、第2のパターン層の被印刷物と対向する面の突出量との差が10μm未満である場合には、被印刷物に印刷される印刷ペーストの厚みが薄くなり過ぎて印刷不良を招くおそれがある。また、例えば、印刷ペーストでバスバー電極を形成する場合には、断線が生じるおそれがある。また、第1のパターン層の被印刷物と対向する面の突出量と、第2のパターン層の被印刷物と対向する面の突出量との差が30μmを超える場合には、被印刷物に印刷される印刷ペーストの厚みの低減が不充分となる。
また、平面視した印刷パターン孔の内側の領域の面積に対して、平面視した第2のパターン層の面積が10〜50%の範囲内である場合には、被印刷物上に印刷ペーストを良好に印刷することができ、かつ、その印刷厚みを充分に減らして印刷することが可能となる。なお、ここでいう「印刷パターン孔の内側の領域の面積に対する、平面視した第2のパターン層の面積」とは、印刷パターン孔を構成する1つのパターンの内側に設けられた第2のパターン層との1:1の対応関係における面積を意味している。
ここで、平面視した印刷パターン孔の内側の領域の面積に対して、平面視した第2のパターン層の面積が10%未満である場合には、印刷パターン孔の内側の領域において、第2のパターン層が占める割合が少なくなり、被印刷物に印刷される印刷ペーストの厚みの低減が不充分となる。また、平面視した印刷パターン孔の内側の領域の面積に対して、平面視した第2のパターン層の面積が50%を超える場合には、印刷パターン孔の内側の領域において、第2のパターン層が占める割合が大きくなり、被印刷物に印刷される印刷ペーストの厚みが薄くなり過ぎて印刷不良を招くおそれがある。また、例えば、印刷ペーストでバスバー電極を形成する場合には、断線が生じるおそれがある。
また、平面視した第2のパターン層の形状が、ライン状、島状及びライン状と島状の混合のうち少なくとも1つである場合には、各形状に基づき、被印刷物上の印刷ペーストの厚みを低減することができる。
また、平面視した第2のパターン層の形状がライン状であり、その線幅が30〜150μmの範囲内である場合には、被印刷物上に印刷ペーストを良好に印刷することができ、かつ、その印刷厚みを充分に減らして印刷することが可能となる。即ち、例えば、バスバー電極を印刷ペーストで形成する場合に、電荷を良好に流すために充分な電極の大きさを確保しつつ、その印刷の厚みを低減することができる。
ここで、平面視した第2のパターン層の形状がライン状であり、その線幅が30μm未満である場合には、線幅が小さく、印刷パターンの厚みの低減が不充分となる。また、平面視した第2のパターン層の形状がライン状であり、その線幅が150μmを超える場合には、印刷パターン孔の内側の領域において、第2のパターン層が占める割合が大きくなり、被印刷物に印刷される印刷ペーストの厚みが薄くなり過ぎて印刷不良を招くおそれがある。また、例えば、印刷ペーストでバスバー電極を形成する場合には、断線が生じるおそれがある。
また、上記の目的を達成するために、本発明のスクリーンマスクの製造方法は、枠体内にスクリーンメッシュを張設して、該スクリーンメッシュに被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層を設けるスクリーンマスクの製造方法であって、前記スクリーンメッシュに、第1の感光性乳剤から成る第1乳剤層を設ける第1工程と、前記第1乳剤層の被印刷物と対向する面に、前記第1の感光性乳剤とは感光波長が異なる第2の感光性乳剤から成る第2乳剤層を設ける第2工程と、前記第1乳剤層及び前記第2乳剤層に、前記第1の感光性乳剤の感光波長を有する光を照射して、前記印刷パターン孔となる未硬化領域と、同印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成する第3工程と、前記第1乳剤層及び前記第2乳剤層に、前記第2の感光性乳剤の感光波長を有する光を照射して、同第2乳剤層に前記印刷パターン孔となる未硬化領域を有する第2の層を形成する第4工程と、前記第1の層及び前記第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、前記第1のパターン層及び前記第2のパターン層を形成する第5工程とを備える。
ここで、第1工程で、スクリーンメッシュに、第1の感光性乳剤から成る第1乳剤層を設けることによって、スクリーンメッシュに光照射等で硬化する第1乳剤層を設けることができる。
また、第2工程で、第1乳剤層の被印刷物と対向する面に、第1の感光性乳剤とは感光波長が異なる第2の感光性乳剤から成る第2乳剤層を設けることによって、第1乳剤層の被印刷物と対向する側に、第2乳剤層を積層して形成することができる。また、第1の感光性乳剤と第2の感光性乳剤の感光波長が異なるため、別々の波長を有する光照射等により、各乳剤層を硬化させることができる。即ち、例えば、第1乳剤層と第2乳剤層にまとめて一定の波長の光を照射しても、一方の乳剤層のみを特異的に硬化させることが可能となる。
また、第3工程で、第1乳剤層及び第2乳剤層に、第1の感光性乳剤の感光波長を有する光を照射して、印刷パターン孔となる未硬化領域を有する第1の層を形成することによって、第1乳剤層のみに特異的に、印刷パターン孔を構成する領域と、その周辺に第1のパターン層を構成する領域を設けることができる。なお、ここでいう印刷パターン孔となる未硬化領域とは、後述する第2の層における印刷パターン孔となる未硬化領域と併せて、印刷パターン孔となる部分を意味する。
また、第3工程で、第1乳剤層及び第2乳剤層に、第1の感光性乳剤の感光波長を有する光を照射して、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成することによって、第1乳剤層のみに特異的に、印刷パターン孔の内側に位置する第2のパターン層となる領域を設けることができる。
また、第4工程で、第1乳剤層及び第2乳剤層に、第2の感光性乳剤の感光波長を有する光を照射して、第2乳剤層に印刷パターン孔となる未硬化領域を有する第2の層を形成することによって、第2乳剤層のみに特異的に、印刷パターン孔を構成する領域を設けることができる。なお、ここでいう印刷パターン孔となる未硬化領域とは、前述した第1の層における印刷パターン孔となる未硬化領域と併せて、印刷パターン孔となる部分を意味する。
また、第5工程で、第1の層及び第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、第1のパターン層及び第2のパターン層を形成することによって、第1の層及び第2の層に印刷パターン孔が形成され、かつ、印刷パターン孔の周辺には第1のパターン層が、印刷パターン孔の内側には第2のパターン層が、それぞれ設けられたスクリーンマスクを製造可能となる。印刷パターン孔により、同パターン孔に応じた印刷パターンが被印刷物に印刷可能となる。また、第2のパターン層が、印刷パターン孔を塞ぐことなく、印刷パターン孔の内周面の内側に位置するものとなる。即ち、印刷ペーストが印刷パターン孔を通過する際に、第2のパターン層を避けて被印刷物上に転写され、印刷パターン孔の形状に応じたパターン形成が可能となる。
また、第1の層に、印刷パターン孔となる未硬化領域と、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域が設けられ、第2の層に印刷パターン孔となる未硬化領域が設けられたことによって、印刷パターン孔と、第1のパターン層及び第2のパターン層が形成された際に、第2のパターン層が印刷パターン孔を塞ぐことなくその内側に位置し、かつ、被印刷物側における第1のパターン層の端面と、第2のパターン層の端面の位置に差が生じるものとなる。即ち、印刷パターン孔の内側の領域の一部が第2のパターン層により占められ、かつ、印刷パターン孔の上述した端面の差に相当する領域は、第2のパターン層により占められない部分となる。この結果、平面視した際における被印刷物上の印刷ペーストの外形は印刷パターン孔に対応する形として転写され、かつ、印刷ペーストは、第2のパターン層に占められた領域分だけその量を減らして印刷されるものとなり、印刷ペーストの厚みを低減できる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のスクリーンマスクの製造方法は、枠体内にスクリーンメッシュを張設して、該スクリーンメッシュに被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層を設けるスクリーンマスクの製造方法であって、前記スクリーンメッシュに、感光性乳剤から成る第1乳剤層を設けると共に、光を照射して、前記印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成する第1工程と、前記第1の層の被印刷物と対向する面に、感光性乳剤から成る第2乳剤層を設けると共に、前記第1の層及び前記第2乳剤層に、光を照射して、同第1の層及び同第2乳剤層に前記第1のパターン層となる硬化領域を有する第2の層を形成する第2工程と、前記第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、前記第1のパターン層及び前記第2のパターン層を形成する第3工程とを備える。
ここで、第1工程で、スクリーンメッシュに、感光性乳剤から成る第1乳剤層を設けると共に、光を照射して、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成することによって、スクリーンメッシュに設けられた第1乳剤層の一部に硬化した第2のパターン層となる領域を設けることができる。第2のパターン層は、印刷パターン孔の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れて形成されるため、印刷ペーストが印刷パターン孔を通過する際に、第2のパターン層を避けて被印刷物上に転写され、印刷パターン孔の形状に応じたパターン形成が可能となる。
また、第2工程で、第1の層の被印刷物と対向する面に、感光性乳剤から成る第2乳剤層を設けると共に、第1の層及び第2乳剤層に、光を照射して、第1の層及び第2乳剤層に第1のパターン層となる硬化領域を有する第2の層を形成することによって、第1の層の被印刷物と対向する面に積層して設けられた第2乳剤層のうち、第2のパターン層となる領域及び印刷パターン孔となる領域の外側に、硬化した第1のパターン層となる領域を設けることができる。
また、第3工程で、第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、第1のパターン層及び第2のパターン層を形成することによって、第1の層及び第2の層に印刷パターン孔が形成され、かつ、印刷パターン孔の周辺には第1のパターン層が、印刷パターン孔の内側には第2のパターン層が、それぞれ設けられたスクリーンマスクを製造可能となる。印刷パターン孔により、同パターン孔に応じた印刷パターンが被印刷物に印刷可能となる。
また、第1の層に、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域が設けられ、第2の層に第1のパターン層となる硬化領域が設けられたことによって、印刷パターン孔と、第1のパターン層及び第2のパターン層が形成された際に、第2のパターン層が印刷パターン孔を塞ぐことなくその内側に位置し、かつ、被印刷物側における第1のパターン層の端面と、第2のパターン層の端面の位置に差が生じるものとなる。即ち、印刷パターン孔の内側の領域の一部が第2のパターン層により占められ、かつ、印刷パターン孔の上述した端面の差に相当する領域は、第2のパターン層により占められない部分となる。この結果、平面視した際における被印刷物上の印刷ペーストの外形は印刷パターン孔に対応する形として転写され、かつ、印刷ペーストは、第2のパターン層に占められた領域分だけその量を減らして印刷されるものとなり、印刷ペーストの厚みを低減できる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のスクリーンマスクの製造方法は、枠体内にスクリーンメッシュを張設して、該スクリーンメッシュに被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層を設けるスクリーンマスクの製造方法であって、前記スクリーンメッシュに、感光性乳剤から成る第1乳剤層を設けると共に、光を照射して、前記印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成する第1工程と、前記第1の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、前記第2のパターン層を形成する第2工程と、前記第2のパターン層の外側及び同第2のパターン層の被印刷物と対向する面に、感光性乳剤から成る第2乳剤層を設けると共に、光を照射して、前記第2乳剤層に前記第1のパターン層となる硬化領域を有する第2の層を形成する第3工程と、前記第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、前記第1のパターン層を形成する第4工程とを備える。
ここで、第1工程が、スクリーンメッシュに、感光性乳剤から成る第1乳剤層を設けると共に、光を照射して、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成することによって、スクリーンメッシュに設けられた第1乳剤層の一部に硬化した第2のパターン層となる領域を設けることができる。第2のパターン層は、印刷パターン孔の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れて形成されるため、印刷ペーストが印刷パターン孔を通過する際に、第2のパターン層を避けて被印刷物上に転写され、印刷パターン孔の形状に応じたパターン形成が可能となる。
また、第2工程で、第1の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、第2のパターン層を形成することによって、第1乳剤層のうち、未硬化領域のみが除去され、スクリーンメッシュに硬化した第2のパターン層のみが形成される。
また、第3工程が、第2のパターン層の外側及び第2のパターン層の被印刷物と対向する面に、感光性乳剤から成る第2乳剤層を設けると共に、光を照射して、第2乳剤層に第1のパターン層となる硬化領域を有する第2の層を形成することによって、第2のパターン層の外側及び被印刷物と対向する面及に設けられた第2乳剤層のうち、第2のパターン層及び印刷パターン孔となる領域の外側に、硬化した第1のパターン層となる領域を設けることができる。
また、第4工程が、第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、第1のパターン層を形成することによって、第2の層に印刷パターン孔が形成され、かつ、印刷パターン孔の周辺には第1のパターン層が、印刷パターン孔の内側には第2のパターン層が、それぞれ設けられたスクリーンマスクを製造可能となる。印刷パターン孔により、同パターン孔に応じた印刷パターンが被印刷物に印刷可能となる。
また、第1の層に、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域が設けられ、第2の層に第1のパターン層となる硬化領域が設けられたことによって、印刷パターン孔と、第1のパターン層及び第2のパターン層が形成された際に、第2のパターン層が印刷パターン孔を塞ぐことなくその内側に位置し、かつ、被印刷物側における第1のパターン層の端面と、第2のパターン層の端面の位置に差が生じるものとなる。即ち、印刷パターン孔の内側の領域の一部が第2のパターン層により占められ、かつ、印刷パターン孔の上述した端面の差に相当する領域は、第2のパターン層により占められない部分となる。この結果、平面視した際における被印刷物上の印刷ペーストの外形は印刷パターン孔に対応する形として転写され、かつ、印刷ペーストは、第2のパターン層に占められた領域分だけその量を減らして印刷されるものとなり、印刷ペーストの厚みを低減できる。
また、光の照射を、少なくとも2つの波長を有するレーザー光を、デジタルミラーデバイス素子を介して単独又は複合で照射可能なマスクレス露光機で行う場合には、第1のパターン層や、第2のパターン層のパターン形状を乳剤層に形成する際に、各パターン形状に合わせて製造したフォトマスクを用いずに、パターン形状を乳剤層に反映可能となる。即ち、乳剤層にレーザー光を照射して直接、パターン形状を反映させた硬化領域及び未硬化領域を形成できる。また、少なくとも2つの波長を有するレーザーによって、感光性波長の異なる乳剤を特異的に硬化させることができる。また、2つ以上のレーザー光を複合的に照射することで、2種類の乳剤をまとめて硬化させることができ、製造工程の工数を減らすことができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のスクリーンマスクの製造方法は、枠体内にスクリーンメッシュを張設して、該スクリーンメッシュに被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層を設けるスクリーンマスクの製造方法であって、前記スクリーンメッシュに、前記印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れた位置に、前記被印刷物と対向する面の突出量が、前記第1のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量よりも小さな第2のパターン層を形成するように構成されている。
ここで、印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ内周面から所定の距離離れた位置に、第2のパターン層を形成することによって、印刷パターン孔を塞ぐことなく、印刷パターン孔の内周面の内側に第2のパターン層が位置するものとなる。即ち、印刷ペーストが印刷パターン孔を通過する際に、第2のパターン層を避けて被印刷物上に転写され、印刷パターン孔の形状に応じたパターン形成が可能となる。
また、スクリーンメッシュに、被印刷物と対向する面の突出量が、第1のパターン層の被印刷物と対向する面の突出量よりも小さな第2のパターン層を形成することによって、被印刷物上の印刷ペーストの厚みを小さくすることができる。即ち、印刷ペーストが印刷パターン中を通過する際に、第2のパターン層を避けながら被印刷物上に転写され、かつ、印刷パターン孔で囲まれた領域の一部が第2のパターン層に占められる。この結果、平面視した際における被印刷物上の印刷ペーストの外形は印刷パターン孔に対応する形として転写され、かつ、印刷ペーストは、第2のパターン層に占められた領域分だけその量を減らして印刷されるものとなり、印刷ペーストの厚みを低減できる。
本発明に係るスクリーンマスクは、簡易な構造でありながら、印刷ペーストの印刷厚みを低減可能なものとなっている。
また、本発明に係るスクリーンマスクの製造方法は、簡易な構造でありながら、印刷ペーストの印刷厚みを低減可能なスクリーンマスクの製造方法となっている。
本発明を適用したスクリーンマスクの構造を示す概略断面図(a)及び従来のスクリーンマスクの構造を示す概略断面図(b)である。 バスバー電極及びグリッド電極の形状を示す概略平面図である。 バスバー電極の一部が肉抜きした形状を示す概略平面図である。 本発明を適用したスクリーンマスクの製造方法の第1の実施の形態における製造工程の流れを示す概略図である。 本発明を適用したスクリーンマスクの製造方法の第2の実施の形態における製造工程の流れを示す概略図である。 本発明を適用したスクリーンマスクの製造方法の第3の実施の形態における製造工程の流れを示す概略図である。 マスクレス露光機の構造を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
なお、以下に示す構造は本発明の一例であり、本発明の内容はこれに限定されるものではない。
また、以下の説明において、図1(a)を基準に、スクリーンメッシュ2に対する被印刷物6の位置を「下」又は「下方」とし、被印刷物6に対するスクリーンメッシュ2の位置を「上」又は「上方」とする。また、図1(a)を基準に、上下方向と略直交するスクリーンメッシュ2が設けられた方向を「左右方向」又は「水平方向」とする。
図1(a)に示すように、本発明を適用したスクリーンマスクの一例であるスクリーンマスク1は、スクリーンメッシュ2、第1のパターン層3及び第2のパターン層4を有している。また、第1のパターン層3にはパターン孔7が形成されている。
なお、比較対象として、図1(b)には、従前のスクリーンマスク10の構造を示している。スクリーンマスク10は、スクリーンメッシュ20と、第1のパターン層30、パターン孔70を有しているが、第2のパターン層4に相当する部分が存在しない。
スクリーンマスク1の下方には、第1のパターン層3に形成されたパターン孔7に対応した印刷ペースト5が転写される被印刷物6が配置されている。なお、図1(a)においては、構造を明確にする観点から、便宜上、スクリーンマスク1の一部の構造を示しているが、実際の構成では、1つの被印刷物6に対して、所望のパターンの形状(複数のパターン孔7で形成されるパターン形状)を反映した印刷が可能な第1のパターン層、複数の第2のパターン層及び複数のパターン孔7を有するものである。
スクリーンマスク1は、下方に配置された被印刷物6に対して、所定のパターン孔7から印刷ペースト5(インク)を転写する。印刷時は、スクリーンメッシュ2上の印刷ペーストを、スキージ(図示せず)をスライドさせながらパターン孔7から押し出していく。
スクリーンメッシュ2は、所定のパターン孔7が形成された第1のパターン層3及び第2のパターン層4を支持する部分である。スクリーンメッシュ2に一定の値の張力をかけ、両端部が図示しないフレームに接着剤で固定されている。スクリーンメッシュ2はフレームの内側に配置される。
フレームは四角枠状の形状を有しており、例えば、アルミダイキャスト製やアルミパイプ製のものが使用される(図示省略)。また、フレームの形状や大きさは、対象となる被印刷物の大きさや、スクリーンマスク1を設置する印刷機械の種類により適宜変更されるものである。
スクリーンメッシュ2はステンレス鋼やタングステン等の金属繊維またはポリエステル等の合成繊維等で形成されている。また、スクリーンメッシュ2は、印刷ペースト7が透過可能な孔部を多数有するメッシュ状に形成されている。フレーム及びスクリーンメッシュ2がスクリーンマスク1の基板となる部材である。
第1のパターン層3は、スクリーンメッシュ2に感光性乳剤が板状に設けられた部材である。第1のパターン層3には、上述したように被印刷物に所望の印刷を可能とするパターン孔7が形成されている。このパターン孔7が、印刷ペースト5が通過し、被印刷物6の表面に回路や基板のパターン等を描画させる部分となる。
また、第1のパターン層3を構成する感光性乳剤は、露光やレーザー照射により硬化する性質を有している。例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、シリコン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の光硬化性の樹脂組成物が用いられる。露光作業により硬化した箇所は印刷ペースト7が透過できない部分となる。第1のパターン層3は、メッシュとの密着性、弾力性及び解像性に優れるものであることが好ましい。
第2のパターン層4は、スクリーンメッシュ2上に設けられ、かつ、パターン孔7の内周面の内側かつ内周面との間に隙間を有して形成された感光性乳剤が、平面視でライン状に設けられた部材である。第2のパターン層4は、パターン孔7で囲まれた領域の一部を占める部材であり、パターン孔7を介して転写される印刷ペースト5の印刷厚み(被印刷物6上での上下方向の厚み)を減らす部分となる。
即ち、例えば、平面視した場合、第1のパターン層3にパターン孔7が形成され、そのパターン孔7の内周面と接触しない状態で、パターン孔7の内側の領域に、パターン孔の面積より小さな面積を有する第2のパターン層4が設けられている(図示省略)。
このようなパターン孔7と第2のパターン層4の構造を有することから、スクリーンメッシュ2上の印刷ペーストをパターン孔7から押し出すと、パターン孔7と第2のパターン層4の間の隙間を印刷ペーストが通過して、スクリーンマスク1の下方の被印刷物6の印刷対象となる面上に印刷ペースト5が転写可能となる。
また、上下方向において、第1のパターン層3の厚みは30μm、第2のパターン層の厚みは18μmとなっている。即ち、図1(a)において、符号Yで示す、第1のパターン層3の下面3aと、第2のパターン層の下面4aとの間の距離は12μmとなっている。また、この距離は、換言すれば、スクリーンメッシュ2(又は第1のパターン層及び第2のパターン層の上端面)を基準とした、第1のパターン層3の下面3aの突出量と、第2のパターン層の下面4aの突出量との差である。
また、左右方向においてパターン孔7の内周面と第2のパターン層4との隙間の距離は15μmとなっている。更に、平面視した際の、第2のパターン層4の面積は、パターン孔7で囲まれた領域の面積の40%の大きさとなっている。
また、第2のパターン層4を構成する感光性乳剤は、露光やレーザー照射により硬化する性質を有している。第1のパターン層3を構成する感光性乳剤と同様に、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、シリコン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の光硬化性の樹脂組成物が用いられる。第2のパターン層4は、耐溶剤性及び機械的耐久性に優れるものであることが好ましい。
感光性乳剤の露光作業により硬化した箇所は印刷ペースト7が透過できない部分となる。第1のパターン層3及び第2のパターン層4を構成する感光性乳剤は同一の素材であってもよいし、各々が異なる異種素材であってもよい。2つの層で異種素材を採用する場合には、上述したような、第1のパターン層3に求められるメッシュとの密着性、弾力性及び解像性に優れる性質に特徴を有する素材と、第2のパターン層4に求められる耐溶剤性及び機械的耐久性に優れる性質に特徴を有する素材を組み合わせることで、印刷精度や耐久性に優れたスクリーンマスクを製造可能となる。
なお、第1のパターン層3及び第2のパターン層4を形成する際に、感光性波長の異なる感光性乳剤を利用することが考えられるが、この点は後述する。
第2のパターン層4によりパターン孔7の一部が占められたことで、被印刷物6上の印刷ペースト5のうち、端部51の厚みよりも、中央部分52の厚みが小さくなって印刷される。例えば、印刷ペースト5の端部51が15〜20μmの厚みとなるのに対して、中央部分52の厚みは3μm程まで厚みを薄くすることができる(図1(a)参照)。なお、参考までに、従前の第2のパターン層を有しないスクリーンマスク10では、被印刷物60上に印刷された印刷ペースト50は、中央部分の厚みが大きくなっており、印刷ペースト5との形状の違いが明らかである。
ここで、パターン孔7の大きさや形成箇所は限定されるものではなく、被印刷物に描画したい所望のパターンに応じて適宜変更されるものである。例えば、太陽電池のバスバー電極8及びグリッド電極9を印刷して形成する際には、図2に示すようなバスバー電極8及びグリッド電極9の形状に対応したパターン孔7の形状となる。
また、バスバー電極をスクリーン印刷で形成する際には、導電性を確保しうる厚み及び大きさであれば、1つのバスバー電極に対して、第2のパターン層を複数設けることができる。例えば、バスバー電極81aの長手方向に略平行なライン状の第2のパターン層81bを設ける形状(図3(a)参照)がある。なお、図3(a)乃至図3(c)においては、各バスバー電極内の空白部分を第2のパターン層を形成した箇所として示している。更に、複数の第2のパターン層の形状のバリエーションとしては、バスバー電極82aの長手方向と略直交するライン状の第2のパターン層82bを設ける形状(図3(b)参照)、及び、バスバー電極83aにドット状(島状)の第2のパターン層83bを設ける形状(図3(c)参照)が採用しうる。また、図示しないが、1つのバスバー電極において、ライン状及び島状の第2のパターン層を混合して形成する態様であってもよい。
電極パターンは、スクリーンマスクを用いることで、容易に所望の形状に形成可能である。なお、電極形成時の寸法として、バスバー電極では、線幅100〜200μm、厚さ10〜20μm、グリッド電極では線幅40〜50μm、厚さ10μm程度が一般的な値となっている。
また、必ずしも、上下方向において、第1のパターン層3の厚みが30μm、第2のパターン層の厚みが18μmに形成され、第1のパターン層3の下面3aと、第2のパターン層の下面4aとの間の距離は12μmとなる必要はない。第1のパターン層3及び第2のパターン層4の厚みや、各層の下面の間の距離は、被印刷物や印刷ペーストの種類等に応じて適宜変更可能である。例えば、第1のパターン層3と第2のパターン層4は、数μm〜100μm程度の厚みを有するものとして形成しうる。但し、被印刷物上に印刷ペーストを良好に印刷可能、かつ、その印刷厚みを充分に減らして印刷できる点から、第1のパターン層3の下面3aと、第2のパターン層の下面4aとの間の距離が10〜30μmの範囲内となることが好ましい。
また、必ずしも、左右方向においてパターン孔7の内周面と第2のパターン層4との隙間の距離は15μmとなる必要はなく、スクリーンメッシュ2上の印刷ペーストがスキージで押し出される際に、被印刷物6側への印刷ペーストがパターン孔7を通過可能に構成されていれば充分である。
また、必ずしも、平面視した際の、第2のパターン層4の面積が、パターン孔7で囲まれた領域の面積の40%の大きさとなる必要はない。但し、被印刷物上に印刷ペーストを良好に印刷可能、かつ、その印刷厚みを充分に減らして印刷できる点から、第2のパターン層4の面積が、パターン孔7で囲まれた領域の面積の10〜50%の範囲内となることが好ましい。
続いて、本発明を適用したスクリーンマスクの製造方法について、図面を参照しながら、その内容を説明する。
なお、本発明を適用したスクリーンマスクの製造方法は以下に記載する内容に限定されるものではなく、適宜変更しうるものである。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態では、感光波長が異なる2種類の感光性乳剤を用いて、スクリーンメッシュ2上に、各パターン層を設ける方法となっている。第1の乳剤は、波長375nmの光の照射により硬化する乳剤であり、第2の乳剤は、波長405nmの光の照射により硬化する乳剤である。各乳剤の組成を以下に示す。なお、組成における数値は、全量基準の重量比率(%)である。
(第1の乳剤)
水:60〜70%、光重合性樹脂(KAYARADシリーズ、日本化薬(株)社製):20〜30%、PVA(クラレポバール、クラレ(株)社製):10%未満、ジアゾ(ジアゾ化合物、レスペケミカル(株)社製):5%未満、光開始剤(IRGACURE(登録商標)シリーズ、BASF社製、波長375nm付近に感光波長をもつ材料):5%未満
(第2の乳剤)
水:60〜70%、光重合性樹脂(KAYARADシリーズ、日本化薬(株)社製):20〜30%、PVA(クラレポバール、クラレ(株)社製):10%未満、ジアゾ(ジアゾ化合物、レスペケミカル(株)社製):5%未満、光開始剤(IRGACURE(登録商標)シリーズ、BASF社製、波長405nm付近に感光波長をもつ材料):5%未満
(1.ストレッチ作業)
まず、スクリーンマスク1の枠となるフレームを洗浄して、スクリーンメッシュ2の取り付けを行う。スクリーンメッシュ2はスクリーンマスク1のユーザーの指定及び素材の種類に応じた指定値の張力で引っ張り、テンションをかけながら、フレーム2に接着剤で固定する。
(2.コート作業)
スクリーンメッシュ2の被印刷物と対向する側の面に、第1のパターン層3の一部及び第2のパターン層4となる第1の乳剤層11をコート作業にて形成する(図4(a)参照)。コート作業は、シート状の感光性乳剤の貼り付け、又は、感光性乳剤の塗布による方法が採用しうる。例えば、シート状の感光性乳剤の貼付けであれば、垂直にしたスクリーンメッシュ2に液状の感光性乳剤を塗って、スクリーンメッシュ2の下方から第1の乳剤のフィルムシートを貼り付けて第1の乳剤層11とする。
また、第1の乳剤層11の被印刷物と対向する側の面に、第1のパターン層3の一部となる第2の乳剤層12をコート作業にて形成する(図4(a)参照)。コート作業は上述した第1の乳剤層11と同様に行う。ここまでで、スクリーンメッシュ2に第1の乳剤層11と第2の乳剤層12が積層して形成される。
なお、コート作業は、上述したようにスクリーンメッシュ2に対して液状の感光性乳剤を平板状に塗布するコート作業であってもよい。この場合、感光性乳剤の塗布と乾燥を繰り返し行い、所望の乳剤膜厚になるまで作業を行う。また、塗布作業は、塗布用の機械による自動作業や、人の手を介した塗布であってもよい。
(3.露光作業)
続いて、上記のコート作業で形成した第1の乳剤層11及び第2の乳剤層12に対してマスクレス露光機13(図7参照)を用いてパターン形成を行う。マスクレス露光機13は、375nm及び405nmの2波長のレーザー光を照射可能なLEDユニット13aを有し、各波長のレーザー光を単独又は複合で照射可能となっている。
また、マスクレス露光機13の照射部13bは、約80万画素のデジタルミラーデバイス素子が内蔵され、スクリーンマスクの感光性乳剤層に対して、フォトマスクを用いることなく、CADデータに基づいて直接、所望のパターンを投描可能となっている。デジタルミラーデバイス素子は、1つのマイクロミラーが表示素子の1画素に相当し、1つずつのマイクロミラーは鏡面を所定角度傾斜可能に構成され、この傾斜角度を変えることで、感光性乳剤層の所望の位置にレーザー照射を行うことが可能である。
また、照射部13bは図7中に示す符号Yで示す矢印の方向に駆動可能に構成され、また、マスクレス露光機13のスクリーンマスクが設置される基台13cは、図7中の符号Xで示す矢印の方向に駆動可能に構成されている。照射部13bと基台13cがそれぞれ駆動することで、スクリーンマスクと照射部13が対向する位置を変更可能となっている。即ち、照射部13bと基台13cの移動により、スクリーンマスクに対する照射部13の位置が決まり、同位置において、デジタルミラーデバイス素子を構成するマイクロミラーの傾斜角度が変わり、レーザー光の照射位置を厳密に制御することができる。
ここで、必ずしも、照射部13bが図7中に符号Yで示す矢印の方向に駆動し、また、基台13cが図7中の符号Xで示す矢印の方向に駆動するように構成される必要はなく、スクリーンマスクと照射部13が対向する位置を変更可能に構成されていれば充分である。例えば、基台13cが符号X及び符号Yの両方の矢印の方向に駆動する構成や、照射部13bが両方甲に駆動する構成であってもよい。また、照射部13bが符号Xで示す矢印の方向に駆動し、また、基台13cが符号Yで示す矢印の方向に駆動する構成も採用しうる。
例えば、レーザー光を単独で照射する場合には、まず第1の乳剤層11の感光波長である375nmのレーザー光11aを第1の乳剤層11及び第2の乳剤層12に照射する(図4(b)参照)。レーザー光11aに対して、第2の乳剤層12は感光性を示さず、第1の乳剤層11のみに、第1の乳剤が硬化した硬化領域11bと未硬化領域11cが形成される。なお、図4(b)において、未硬化領域11cは、真ん中の硬化領域11bと、両側に位置する硬化領域11bとの間に形成されている。
続いて、第2の乳剤層12の感光波長である405nmのレーザー光12aを第1の乳剤層11及び第2の乳剤層12に照射する(図4(c)参照)。レーザー光12aに対して、第1の乳剤層11は感光性を示さず、第2の乳剤層12のみに、第2の乳剤が硬化した硬化領域12bと未硬化領域12cが形成される。このように、感光性波長の違いを利用して、積層した複数の層ごとに露光作業を行うことができる。
(4.現像作業)
露光作業の後に、未硬化領域11c及び未硬化領域12cを水で洗浄して洗い流すと同部分に貫通孔が形成され、パターン孔7となる。また、硬化領域11b及び硬化領域12bは、そのまま第1のパターン層3と、第2のパターン層4を構成する部分となる(図4(d)参照)。即ち、第1のパターン層3は第1の乳剤層及び第2の乳剤層から形成され、第2のパターン層4は、第1の乳剤層から形成される。
洗浄作業を経て未硬化領域が除去されこれを乾燥させると第1のパターン層3及び第2のパターン層4となる。即ち、洗浄作業を経て乾燥させるとスクリーンマスク1が完成するものとなる。
以上で説明した第1の実施の形態では、マスクレス露光機13に対して、スクリーンマスク1となる基材を一度設定すれば、マスクレス露光機13から基材を取り外すことなく、スクリーンマスク1を製造することができるため、効率のよい方法となっている。また、露光機への再度の位置合わせを要さず、パターン形成の精度を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、感光波長が異なる2種類の感光性乳剤を用いずに1種類の感光性乳剤を用いて感光性乳剤の層を形成してもよい。また、露光作業は、上述したマスクレス露光機13を用いてもよく、感光性乳剤の層を所望の硬化領域と未硬化領域にわけるためのフォトマスクを利用してもよい。以下、第2の実施の形態の流れについて説明する。なお、以下では第1の実施の形態と重複する部分についての詳細な記載は省略する。
(1.コート作業(1回目))
スクリーンメッシュ2の被印刷物と対向する側の面に、第1のパターン層3の一部及び第2のパターン層4となる第1の乳剤層14をコート作業にて形成する(図5(a)参照)。コート作業は、上述したように、シート状の感光性乳剤の貼り付け、又は、感光性乳剤の塗布による方法が採用しうる。
(2.露光作業(1回目))
上記のコート作業で形成した第1の乳剤層14に対してマスクレス露光機13を用いてパターン形成を行う。第1の乳剤層14に対して、感光性乳剤の感光波長のレーザー光14aを照射し、第1の乳剤層14に、レーザー光の照射で硬化した硬化領域14bと未硬化領域14cが形成される(図4(b)参照)。なお、ここでは、マスクレス露光機13を用いた露光作業を示したが、この代わりに、硬化領域14b及び未硬化領域14cに対応したパターンが形成されたフォトマスクを重ねた上で、レーザー光14aを照射する工程であってもよい。後述する2回目のコート作業も同様である。また、フォトマスクの製造については、既知の方法を利用して製造が可能である。
(3.コート作業(2回目))
第1の乳剤が硬化した硬化領域14bと未硬化領域14cの被印刷物と対向する側の面に、第1のパターン層3の一部となる第2の乳剤層15をコート作業にて形成する(図5(c)参照)。コート作業は、上述したように、シート状の感光性乳剤の貼り付け、又は、感光性乳剤の塗布による方法が採用しうる。また、第2の乳剤層15は、第1の乳剤層14を構成する感光性乳剤と同一の種類の感光性乳剤でもよいし、これとは感光性波長が異なる感光性乳剤が採用されてもよい。
(4.露光作業(2回目))
上記のコート作業で形成した第1の乳剤層14及び第2の乳剤層15に対してマスクレス露光機13を用いてパターン形成を行う。第1の乳剤層14及び第2の乳剤層15に対して、感光性乳剤の感光波長のレーザー光15aを照射し、第1の乳剤層14及び第2の乳剤層15に、レーザー光の照射で硬化した硬化領域15bと未硬化領域15cが形成される(図5(d)参照)。即ち、本工程の露光作業において、第1の乳剤層14と第2の乳剤層15に亘って上下方向に一体化した硬化領域15bが形成される。
(5.現像作業)
露光作業の後に、未硬化領域14c及び未硬化領域15cを水で洗浄して洗い流すと同部分に貫通孔が形成され、パターン孔7となる。また、硬化領域14b及び硬化領域15bは、そのまま第1のパターン層3と、第2のパターン層4を構成する部分となる(図5(e)参照)。即ち、第1のパターン層3は第1の乳剤層及び第2の乳剤層から形成され、第2のパターン層4は、第1の乳剤層から形成される。洗浄作業後の乾燥工程を経て、スクリーンマスク1が完成する。
以上で説明した第2の実施の形態では、感光性乳剤の塗布と露光を2回ずつ繰り返して行いスクリーンマスク1を製造する方法となっている。本方法であれば、1種類の感光性乳剤のみでスクリーンマスクを形成可能である。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、感光波長が異なる2種類の感光性乳剤を用いずに1種類の感光性乳剤を用いて感光性乳剤の層を形成してもよい。また、露光作業は、上述したマスクレス露光機13を用いてもよく、感光性乳剤の層を所望の硬化領域と未硬化領域にわけるためのフォトマスクを利用してもよい。また、第2の実施の形態とは、幾つかの工程の順序が異なっている。以下、第3の実施の形態の流れについて説明する。なお、以下では第1の実施の形態及び第2の実施の形態と重複する部分についての詳細な記載は省略する。
(1.コート作業(1回目))
スクリーンメッシュ2の被印刷物と対向する側の面に、第2のパターン層4となる第1の乳剤層16をコート作業にて形成する(図6(a)参照)。コート作業は、上述したように、シート状の感光性乳剤の貼り付け、又は、感光性乳剤の塗布による方法が採用しうる。
(2.露光作業(1回目))
上記のコート作業で形成した第1の乳剤層16に対してマスクレス露光機13を用いてパターン形成を行う。第1の乳剤層16に対して、感光性乳剤の感光波長のレーザー光16aを照射し、第1の乳剤層16に、レーザー光の照射で硬化した硬化領域16bと未硬化領域16cが形成される(図6(b)参照)。なお、ここでは、マスクレス露光機13を用いた露光作業を示したが、この代わりに、硬化領域16b及び未硬化領域16cに対応したパターンが形成されたフォトマスクを重ねた上で、レーザー光16aを照射する工程であってもよい。後述する2回目のコート作業も同様である。また、フォトマスクの製造については、既知の方法を利用して製造が可能である。
(3.現像作業(1回目))
1回目の露光作業の後に、未硬化領域16cを水で洗浄して洗い流すと、スクリーンメッシュ2に第2のパターン層4となる硬化領域16bが残るものとなる(図6(c)参照)。
(3.コート作業(2回目))
スクリーンメッシュ2に形成された第2のパターン層4となる硬化領域16bの側方及び被印刷物と対向する側の面に、第1のパターン層3となる第2の乳剤層17をコート作業にて形成する(図6(d)参照)。コート作業は、上述したように、シート状の感光性乳剤の貼り付け、又は、感光性乳剤の塗布による方法が採用しうる。また、第2の乳剤層17は、第1の乳剤層16を構成する感光性乳剤と同一の種類の感光性乳剤でもよいし、これとは感光性波長が異なる感光性乳剤が採用されてもよい。
(4.露光作業(2回目))
上記のコート作業で形成した第2の乳剤層17に対してマスクレス露光機13を用いてパターン形成を行う。第2の乳剤層17に対して、感光性乳剤の感光波長のレーザー光17aを照射し、第2の乳剤層17に、レーザー光の照射で硬化した硬化領域17bと未硬化領域17cが形成される(図6(e)参照)。
(5.現像作業(2回目))
2回目の露光作業の後に、未硬化領域17cを水で洗浄して洗い流すと同部分に貫通孔が形成され、パターン孔7となる。また、硬化領域17bは、そのまま第1のパターン層3を構成する部分となる(図7(f)参照)。また、硬化領域16bはその周囲が除去され、第2のパターン層4となる。この後、洗浄作業後の乾燥工程を経て、スクリーンマスク1が完成する。
以上で説明した第3の実施の形態では、感光性乳剤の塗布と露光と現像を2回ずつ繰り返して行いスクリーンマスク1を製造する方法となっている。本方法によっても、1種類の感光性乳剤のみでスクリーンマスクを形成可能である。
以上のように、本発明に係るスクリーンマスクは、簡易な構造でありながら、印刷ペーストの印刷厚みを低減可能なものとなっている。
また、本発明に係るスクリーンマスクの製造方法は、簡易な構造でありながら、印刷ペーストの印刷厚みを低減可能なスクリーンマスクの製造方法となっている。
1 スクリーンマスク
2 スクリーンメッシュ
3 第1のパターン層
3a (第1のパターン層の)下面
4 第2のパターン層
4a (第2のパターン層の)下面
5 印刷ペースト
6 被印刷物
7 パターン孔
8 バスバー電極
81a バスバー電極
81b 抜き部
82a バスバー電極
82b 抜き部
83a バスバー電極
83b 抜き部
9 グリッド電極
11 第1の乳剤層
11a レーザー光
11b 硬化領域
11c 未硬化領域
12 第2の乳剤層
12a レーザー光
12b 硬化領域
12c 未硬化領域
14 第1の乳剤層
14a レーザー光
14b 硬化領域
14c 未硬化領域
15 第2の乳剤層
15a レーザー光
15b 硬化領域
15c 未硬化領域
16 第1の乳剤層
16a レーザー光
16b 硬化領域
16c 未硬化領域
17 第2の乳剤層
17a レーザー光
17b 硬化領域
17c 未硬化領域
13 マスクレス露光機
13a (マスクレス露光機の)LEDユニット
13b (マスクレス露光機の)照射部
13c (マスクレス露光機の)基台
10 スクリーンマスク
20 スクリーンメッシュ
30 第1のパターン層
70 パターン孔

Claims (10)

  1. シリコン太陽電池の太陽電池セルの表面に設けられるバスバー電極及びグリッド電極を形成するためのスクリーンマスクであって、
    枠体と、
    該枠体内に張設されたスクリーンメッシュと、
    該スクリーンメッシュに設けられ、被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層と、
    前記スクリーンメッシュに設けられ、前記印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れて形成されると共に、前記被印刷物と対向する面の突出量が、前記第1のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量よりも小さく形成された第2のパターン層とを備え、
    前記印刷パターン孔は、前記バスバー電極及び前記グリッド電極に対応しており、
    前記印刷パターン孔のうち、前記バスバー電極に対応する印刷パターン孔の少なくとも一部に、その形状が、ライン状、島状及びライン状と島状の混合のうち少なくとも1つである前記第2のパターン層が複数形成され、
    前記第1のパターン層の前記被印刷物と対向する面の突出量と、前記第2のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量との差が10〜30μmの範囲内である
    スクリーンマスク。
  2. 前記第2のパターン層は、その形状が、ライン状の形状であり、前記バスバー電極の長手方向と略平行な向きに形成された、または、同バスバー電極の長手方向と略直交する向きに形成された
    請求項1に記載のスクリーンマスク。
  3. 平面視した前記印刷パターン孔の内側の領域の面積に対して、平面視した前記第2のパターン層の面積が10〜50%の範囲内である
    請求項1または請求項2に記載のスクリーンマスク。
  4. 平面視した前記第2のパターン層の形状がライン状であり、その線幅が30〜150μmの範囲内である
    請求項1、請求項2又は請求項3に記載のスクリーンマスク
  5. シリコン太陽電池の太陽電池セルの表面に設けられるバスバー電極及びグリッド電極を形成するためのスクリーンマスクの製造方法であって、
    枠体内にスクリーンメッシュを張設して、該スクリーンメッシュに被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層を設けるスクリーンマスクの製造方法であって、
    前記スクリーンメッシュに、第1の感光性乳剤から成る第1乳剤層を設ける第1工程と、
    前記第1乳剤層の被印刷物と対向する面に、前記第1の感光性乳剤とは感光波長が異なる第2の感光性乳剤から成る第2乳剤層を設ける第2工程と、
    前記第1乳剤層及び前記第2乳剤層に、前記第1の感光性乳剤の感光波長を有する光を照射して、前記印刷パターン孔となる未硬化領域と、同印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成する第3工程と、
    前記第1乳剤層及び前記第2乳剤層に、前記第2の感光性乳剤の感光波長を有する光を照射して、同第2乳剤層に前記印刷パターン孔となる未硬化領域を有する第2の層を形成する第4工程と、
    前記第1の層及び前記第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、前記第1のパターン層及び前記第2のパターン層を形成する第5工程とを備え、
    前記印刷パターン孔は、前記バスバー電極及び前記グリッド電極に対応しており、
    前記印刷パターン孔のうち、前記バスバー電極に対応する印刷パターン孔の少なくとも一部に、その形状が、ライン状、島状及びライン状と島状の混合のうち少なくとも1つである前記第2のパターン層が複数形成され、
    前記第1のパターン層の前記被印刷物と対向する面の突出量と、前記第2のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量との差が10〜30μmの範囲内である
    スクリーンマスクの製造方法。
  6. シリコン太陽電池の太陽電池セルの表面に設けられるバスバー電極及びグリッド電極を形成するためのスクリーンマスクの製造方法であって、
    枠体内にスクリーンメッシュを張設して、該スクリーンメッシュに被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層を設けるスクリーンマスクの製造方法であって、
    前記スクリーンメッシュに、感光性乳剤から成る第1乳剤層を設けると共に、光を照射して、前記印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成する第1工程と、
    前記第1の層の被印刷物と対向する面に、感光性乳剤から成る第2乳剤層を設けると共に、前記第1の層及び前記第2乳剤層に、光を照射して、同第1の層及び同第2乳剤層に前記第1のパターン層となる硬化領域を有する第2の層を形成する第2工程と、
    前記第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、前記第1のパターン層及び前記第2のパターン層を形成する第3工程とを備え、
    前記印刷パターン孔は、前記バスバー電極及び前記グリッド電極に対応しており、
    前記印刷パターン孔のうち、前記バスバー電極に対応する印刷パターン孔の少なくとも一部に、その形状が、ライン状、島状及びライン状と島状の混合のうち少なくとも1つである前記第2のパターン層が複数形成され、
    前記第1のパターン層の前記被印刷物と対向する面の突出量と、前記第2のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量との差が10〜30μmの範囲内である
    スクリーンマスクの製造方法
  7. シリコン太陽電池の太陽電池セルの表面に設けられるバスバー電極及びグリッド電極を形成するためのスクリーンマスクの製造方法であって、
    枠体内にスクリーンメッシュを張設して、該スクリーンメッシュに被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層を設けるスクリーンマスクの製造方法であって、
    前記スクリーンメッシュに、感光性乳剤から成る第1乳剤層を設けると共に、光を照射して、前記印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れた第2のパターン層となる硬化領域を有する第1の層を形成する第1工程と、
    前記第1の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、前記第2のパターン層を形成する第2工程と、
    前記第2のパターン層の外側及び同第2のパターン層の被印刷物と対向する面に、感光性乳剤から成る第2乳剤層を設けると共に、光を照射して、前記第2乳剤層に前記第1のパターン層となる硬化領域を有する第2の層を形成する第3工程と、
    前記第2の層を洗浄して未硬化領域を洗い流すことにより、前記第1のパターン層を形成する第4工程とを備え、
    前記印刷パターン孔は、前記バスバー電極及び前記グリッド電極に対応しており、
    前記印刷パターン孔のうち、前記バスバー電極に対応する印刷パターン孔の少なくとも一部に、その形状が、ライン状、島状及びライン状と島状の混合のうち少なくとも1つである前記第2のパターン層が複数形成され、
    前記第1のパターン層の前記被印刷物と対向する面の突出量と、前記第2のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量との差が10〜30μmの範囲内である
    スクリーンマスクの製造方法
  8. 光の照射は、少なくとも2つの波長を有するレーザー光を、デジタルミラーデバイス素子を介して単独又は複合で照射可能なマスクレス露光機で行う
    請求項5、請求項6又は請求項7に記載のスクリーンマスクの製造方法。
  9. シリコン太陽電池の太陽電池セルの表面に設けられるバスバー電極及びグリッド電極を形成するためのスクリーンマスクの製造方法であって、
    枠体内にスクリーンメッシュを張設して、該スクリーンメッシュに被印刷物に転写する印刷パターン孔が形成された第1のパターン層を設けるスクリーンマスクの製造方法であって、
    前記スクリーンメッシュに、前記印刷パターン孔の少なくとも一部の内周面の内側かつ同内周面から所定の距離離れた位置に、前記被印刷物と対向する面の突出量が、前記第1のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量よりも小さな第2のパターン層を形成する工程を備え、
    前記印刷パターン孔は、前記バスバー電極及び前記グリッド電極に対応しており、
    前記印刷パターン孔のうち、前記バスバー電極に対応する印刷パターン孔の少なくとも一部に、その形状が、ライン状、島状及びライン状と島状の混合のうち少なくとも1つである前記第2のパターン層が複数形成され、
    前記第1のパターン層の前記被印刷物と対向する面の突出量と、前記第2のパターン層の同被印刷物と対向する面の突出量との差が10〜30μmの範囲内である
    スクリーンマスクの製造方法
  10. 前記第2のパターン層は、その形状が、ライン状の形状であり、前記バスバー電極の長手方向と略平行な向きに形成された、または、同バスバー電極の長手方向と略直交する向きに形成された
    請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9に記載のスクリーンマスクの製造方法
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