JP6943259B2 - 容器詰めシステム及び容器詰め方法 - Google Patents

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Description

本発明の一側面は、対象物の容器詰めに係る容器詰めシステム及び容器詰め方法に関する。
特許文献1には、搬送コンベア上を搬送される食品を物品把持装置で把持し、当該食品を1つずつ容器に収容する容器詰め装置が開示されている。
特開2014−198571号公報
上述したような容器詰め装置を用いた食品の生産ラインでは、一般的に、複数の食品が開口部を有する容器(番重)に詰め込まれて運搬される。食品の番重詰めのような、対象物の容器詰めは人手によって行われることが一般的であり、容器詰め効率の更なる向上が望まれる場合がある。そこで本開示は、対象物の容器詰め効率を向上させることができる容器詰めシステムを提供することを目的とする。
本開示の一形態に係る容器詰めシステムは、複数の対象物を連続的に搬送する搬送ラインと、対象物を貯留する貯留エリアと、対象物を、搬送ラインから貯留エリアに移送する移送機構と、貯留エリアに貯留されている2つ以上の対象物をまとめて保持可能なハンドと、ハンドを移動させ、2つ以上の対象物を、開口部を有する容器に運搬する運搬機構と、を備える。
本開示の一形態に係る容器詰め方法は、複数の対象物を連続的に搬送するように搬送ラインを制御することと、対象物を貯留するように貯留エリアを制御することと、対象物を搬送ラインから貯留エリアに移送するように移送機構を制御することと、貯留エリアに貯留されている2つ以上の対象物を保持するハンドを移動させることにより、2つ以上の対象物を、開口を有する容器に運搬するように、運搬機構を制御することと、を含む。
本開示によれば、対象物の容器詰め効率を向上させることができる。
番重詰めシステムの全体構成を示す模式図である。 番重詰め装置の全体構成を示す図であり、図2(a)は平面図を、図2(b)は側面図を、それぞれ示している。 搬送機構を示す斜視図である。 ロボットを示す斜視図である。 ハンドを示す斜視図である。 ハンドによる食品製品の保持について説明する模式図である。 番重移動機構を示す斜視図である。 コントローラの機能ブロックを示す図である。 ロボットによる食品製品の運搬について説明する模式図である。 コントローラのハードウェア構成図である。 番重詰め制御を示すフローチャートである。 移送制御を示すフローチャートである。 保持制御を示すフローチャートである。 運搬制御を示すフローチャートである。 番重移動制御を示すフローチャートである。 番重移動を説明する模式図である。 番重移動を説明する模式図である。 番重移動を説明する模式図である。 番重移動を説明する模式図である。 変形例に係るハンドを示す斜視図である。
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[番重詰めシステム]
図1に示される、本実施形態に係る番重詰めシステム1(容器詰めシステム)は、食品製品FP(対象物)を番重FT(容器)に格納する(詰め込む)システムであり、より詳細には、2つ以上の食品製品FPをまとめて番重FTに格納するシステムである。番重FTとは、食品製品FPを運ぶための薄型の容器である。番重FTは、上面部分が開口部APとなっており、当該開口部APから食品製品FPを投入することができる。2つ以上の食品製品FPをまとめて番重FTに運搬するとは、2つ以上の食品製品を同時に1つの番重FTに運搬することを意味している。食品製品FPとは、実際に食する食品部分FOと、該食品部分FOを包装する包装部分PAとを合わせた、製品として売り出される状態のものをいう。食品製品FPの一例としては、コンビニエンスストアやスーパー等で売られるおにぎり、サンドイッチ、パッケージ済みの弁当及び惣菜等が挙げられる。
図1に示すように、番重詰めシステム1は、番重詰め装置10と、番重詰め装置10を制御するためのコントローラ90とを備える。
[番重詰め装置]
図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、番重詰め装置10は、搬送機構11と、ロボット16(運搬機構)と、ハンド17と、番重移動機構18とを備える。搬送機構11は、ハンド17による保持が可能な位置まで食品製品FPを搬送する機能を有する。搬送機構11は、搬送ライン12と、貯留エリア13と、移送機構14と、傾斜機構15とを備える。図3も参照しながら、搬送機構11の各構成について詳細に説明する。なお、図1は、番重詰め装置10のうち特に本実施形態の説明に係る部分を抜き出して示している。一方で図2は、番重詰め装置10の実稼働時の様子を示しており、図2(a)は番重詰め装置10を2つ、平行に配置した場合の平面図である。
(搬送ライン)
搬送ライン12は、複数の食品製品FPを連続的に搬送する搬送路である。図3に示すように、搬送ライン12は、ベルトコンベア21を有する。ベルトコンベア21上には、例えば等間隔で複数の食品製品FPが載置されている(図1参照)。ベルトコンベア21は、アクチュエータを動力源としており、コントローラ90の制御に応じて、複数の食品製品FPを貯留エリア13方向(図1及び図3にて矢印で示す方向)に搬送する。ベルトコンベア21は、一定或いは可変速度で食品製品FPを搬送する。搬送ライン12の延在方向に交差する方向において搬送ライン12を挟むようにして、貯留エリア13と移送機構14とが設けられている。
(貯留エリア)
貯留エリア13は、搬送ライン12を搬送されてきた食品製品FPを貯留するエリアである。図3に示すように、貯留エリア13は、搬送ライン12に交差するように設けられている。貯留エリア13は、第1エリア13aと、該第1エリア13aとは領域が異なる第2エリア13bとを有している。第1エリア13a及び第2エリア13bは、例えば互いに平行に延び、互いに同様の構成とされている。第1エリア13a及び第2エリア13bは、基部31と、スライド部32とを有する。基部31は、搬送ライン12の側面から搬送ライン12に交差する方向に延びている。
スライド部32は、例えば基部31に設けられたアクチュエータを動力源としており、コントローラ90の制御に応じて、基部31上をスライド可能に構成されている。スライド部32は、基部31と重なるように基部31の延在方向に延び、基部31の後端側(搬送ライン12の側面側)から基部31の先端側に向かってスライド可能とされている。スライド部32は、食品製品FPを載置する載置部32aと、載置部32aの先端に設けられたストッパー部32bとを有する。ストッパー部32bが基部31の後端側に位置している状態(図3中の第2エリア13bの状態)においては、載置部32aがベルトコンベア21における搬送面の下方をとおるように搬送ライン12を横断し移送機構14側まで延びている。一方で、ストッパー部32bが基部31の先端側に位置している状態(図3中の第1エリア13aの状態)においては、載置部32aが全て基部31上に配置されている。
スライド部32は、コントローラ90の制御に応じて、移送機構14による搬送ライン12から貯留エリア13への食品製品FPの移送と同期するように基部31上をスライドする。スライド部32は、ストッパー部32bによって食品製品FPを一定範囲内に位置決めした状態を維持しながら、移送機構14によって新たに移送される食品製品FPの載置スペースに応じた長さだけ、基部31の先端側にスライドする。これにより、載置部32aにおいて、新たに移送される食品製品FPを確実に貯留すると共に、載置部32aにおける複数の食品製品FPの位置を一意に定めることができる。
(移送機構)
移送機構14は、食品製品FPを搬送ライン12から貯留エリア13に移送する機構である。図3に示すように、移送機構14は、貯留エリア13との間に搬送ライン12を挟む位置に設けられている。移送機構14は、貯留エリア13の第1エリア13aに食品製品FPを移送する第1移送機構14aと、第2エリア13bに食品製品FPを移送する第2移送機構14bとを有する。第1移送機構14a及び第2移送機構14bは、互いに同様の構成とされており、ストッパー部41と、押出機構42とを有する。
ストッパー部41は、アクチュエータを有する駆動部によって位置決めされる板状部材であり、コントローラ90の制御に応じて、上記駆動部によって搬送ライン12のベルトコンベア21上に配置可能に構成されている。ストッパー部41がベルトコンベア21上に配置されている状態においては、食品製品FPは、ストッパー部41を超えて搬送ライン12上を移動することができない。ストッパー部41は、接触した食品製品FPが、搬送ライン12における貯留エリア13との交差箇所に停止するように、ベルトコンベア21上に配置される。
押出機構42は、電動モータ又はエアシリンダ等を動力源とするアクチュエータを有しており、ストッパー部41に接触している食品製品FPを、コントローラ90の制御に応じて、貯留エリア13に押し出す機構である。より詳細には、押出機構42は、食品製品FPがストッパー部41に接触した状態において、食品製品FPを貯留エリア13に押し出す。押出機構42は、コントローラ90の制御に応じて、搬送ライン12側に延びることにより、食品製品FPを搬送ライン12から貯留エリア13に押し出す。
第1移送機構14a及び第2移送機構14bは、同じタイミングにおいてはいずれか一方のみが、食品製品FPを搬送ライン12から貯留エリア13に移送する。第1移送機構14aのストッパー部41は、接触した食品製品FPが、搬送ライン12における第1エリア13aとの交差箇所に停止するように、ベルトコンベア21上に配置され、第1移送機構14aの押出機構42は、食品製品FPを第1エリア13aに押し出す。この場合には、第2移送機構14bによる第2エリア13bへの食品製品FPの移送は行われない。また、第2移送機構14bのストッパー部41は、接触した食品製品FPが、搬送ライン12における第2エリア13bとの交差箇所に停止するように、ベルトコンベア21上に配置され、第2移送機構14bの押出機構42は、食品製品FPを第2エリア13bに押し出す。この場合には、第1移送機構14aによる第1エリア13aへの食品製品FPの移送は行われない。コントローラ90は、第1エリア13aに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第1制御と、第2エリア13bに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第2制御とが交互に繰り返し行われるように、第1移送機構14a及び第2移送機構14bを制御する(詳細は後述)。
(傾斜機構)
傾斜機構15は、貯留エリア13を傾斜させる機構である。図3に示すように、傾斜機構15は、貯留エリア13の第1エリア13aを傾斜させる第1傾斜機構15aと、第2エリア13bを傾斜させる第2傾斜機構15bとを有する。第1傾斜機構15a及び第2傾斜機構15bは、回転アクチュエータ51を有する。回転アクチュエータ51は、例えば電動モータである。回転アクチュエータ51は、基部31と連結しており、コントローラ90の制御に応じて、基部31の延在方向と平行な軸線Lを回転軸として回転し、貯留エリア13を傾斜させる。より詳細には、第1傾斜機構15aの回転アクチュエータ51は、第2エリア13bが設けられた方向と反対側に第1エリア13aが傾斜するように、第1エリア13aの基部31の延在方向と平行な軸線Laを回転軸として回転する。なお、第1傾斜機構15aの回転アクチュエータ51は、第2エリア13bが設けられた方向に傾斜するように、第1エリア13aの基部31の延在方向と平行な軸線Laを回転軸として回転してもよい。また、第2傾斜機構15bの回転アクチュエータ51は、第1エリア13aが設けられた方向と反対側に第2エリア13bが傾斜するように、第2エリア13bの基部31の延在方向と平行な軸線Lbを回転軸として回転する。なお、第2傾斜機構15bの回転アクチュエータ51は、第1エリア13aが設けられた方向に傾斜するように、第2エリア13bの基部31の延在方向と平行な軸線Lbを回転軸として回転してもよい。貯留エリア13が傾斜することにより、載置部32aに載置された複数の食品製品FPが傾斜方向に落下する。傾斜に先立って或いは傾斜タイミングに合わせて、当該落下位置には、ロボット16に装着されたハンド17が配置されるようになっており、ハンド17に複数の食品製品FPが格納されることとなる(詳細は後述)。
(ロボット)
次に、図4も参照しながら、ロボット16の各構成について詳細に説明する。ロボット16は、多関節アーム61を有するシリアルリンク型のロボットである。図4に示すように、多関節アーム61は、基台62と、旋回部63と、多関節アーム61を構成するアーム64,65と、リスト66と、エンド部67と、モータ100,200,300,400,500,600とを有している。ロボット16は、多関節アーム61の先端部に設けられたエンド部67にハンド17を装着している。ロボット16は、コントローラ90の制御に応じてハンド17を移動させることによりハンド17に2つ以上の食品製品FPを保持させると共に、コントローラ90の制御に応じてハンド17を移動させることにより2つ以上の食品製品を番重FTに運搬する(詳細は後述)。
基台62は床面に固定され、ロボット16全体を支持する。以下、基台62以外のロボット16に関する各部の説明において、「基端」は基台62側の端を意味し、「先端」は基台62の逆側の端を意味する。
旋回部63は基台62上に設けられ、基台62を通る鉛直な軸線Ax1まわりに旋回可能である。旋回部63にはアーム64の基端部が接続されている。
アーム64は、旋回部63とアーム64との接続部を通る軸線Ax2まわりに揺動可能である。軸線Ax2は軸線Ax1に直交している。アーム64の先端部にはアーム65の基端部が接続されている。
アーム65は、アーム64とアーム65との接続部を通る軸線Ax3まわりに揺動可能である。軸線Ax3は軸線Ax2に平行である。アーム65の先端部にはリスト66の基端部が取り付けられている。アーム65の先端部及びリスト66は、アーム65の中心軸線に沿う軸線Ax4まわりに旋回可能である。
リスト66は、アーム65とリスト66との接続部を通る軸線Ax5まわりに揺動可能である。軸線Ax5は、軸線Ax4に直交している。リスト66の先端部にはエンド部67が設けられている。
エンド部67は、エンド部67の中心軸線に沿う軸線Ax6まわりに旋回可能である。エンド部67には、リスト66の逆側からエンドエフェクタであるハンド17が装着可能とされている。ハンド17は、エンド部67に一体化されていてもよい。
モータ100は、軸線Ax1まわりに旋回部63を旋回させるための動力を発生する。図4のモータ100は旋回部63に設けられているが、これに限られず、基台62に設けられていてもよい。
モータ200は、軸線Ax2まわりにアーム64を揺動させるための動力を発生する。図4のモータ200はアーム64の基端部に設けられているが、これに限られず、旋回部63に設けられていてもよい。
モータ300は、軸線Ax3まわりにアーム65を揺動させるための動力を発生する。図4のモータ300はアーム65の基端部に設けられているが、これに限られず、アーム64の先端部に設けられていてもよい。
モータ400は、軸線Ax4まわりにアーム65を旋回させるための動力を発生する。モータ400は、例えばアーム65の基端部に設けられていてもよい。
モータ500は、軸線Ax5まわりにリスト66を揺動させるための動力を発生する。モータ500は、例えばアーム65に設けられていてもよい。
モータ600は、軸線Ax6まわりにエンド部67を旋回させるための動力を発生する。モータ600は、例えばアーム65に設けられていてもよい。
(ハンド)
次に、図5も参照しながら、ハンド17の各構成について詳細に説明する。ハンド17は、貯留エリア13に貯留されている2つ以上の食品製品FPをまとめて保持可能に構成されている。図5に示すように、ハンド17は、食品製品FPを格納する格納部71と、エンド部67に連結(装着)される連結部72とを有する。格納部71は、略四角錐台状の筒状部材であり、上面及び底面を形成する2枚の平面がいずれも開口面とされている。当該2枚の開口面のうち一方は、食品製品FPを投入するための開口部分73であり、他方は、開口部分73より投入された食品製品FPの先端(上端)部分を格納部71の外部に露出させる開口部分74(図4参照)である。開口部分73は、開口部分74よりも開口面積が大きい。
図6を参照して、ハンド17による食品製品FPの保持について説明する。図6には、第1エリア13aの載置部32aに載置された複数の食品製品FPを、格納部71に格納し、ハンド17に食品製品FPを保持させる例を示している。図6に示すように、ロボット16に装着されたハンド17は、開口部分73を上向きとした状態で第1エリア13aの斜め下方に配置される。この状態で、第1傾斜機構15aによって第1エリア13aがハンド17方向に傾斜させられると、複数の食品製品FPは載置部32aから落下し、開口部分73より格納部71に投入されることとなる。食品製品FPは、上端FEが最初に開口部分73に投入される。このため、格納部71に格納された状態においては、食品製品FPの上端FEは、投入口INである開口部分73の反対側の開口部分74まで到達する。これにより、格納部71に食品製品FPを格納した状態において、開口部分74から食品製品FPの上端FEを露出させることができ、食品製品FPの上端FEの包装部分PAが格納部71における格納時に痛むことを抑制できる。以上のようにして、複数の食品製品FPが格納部71に格納されハンド17に保持される。
(番重移動機構)
次に、図7も参照しながら、番重移動機構18の各構成について詳細に説明する。番重移動機構18は、番重FTの移動に係る機構である。図7に示すように、番重移動機構18は、空番重ライン81(空容器ライン)と、詰め込み番重ライン82(詰め込み容器ライン)と、番重取り出し機構83(容器取り出し機構)と、台車移動機構84と、台車補充機構85とを有する。
空番重ライン81は、複数の空の番重FTを積み重ねた空番重セットES(空容器セット)を搬送する搬送路である。空の番重FTとは、食品製品FPが詰め込まれる前の番重FTである。空番重ライン81は、例えばアクチュエータを動力源とするベルトコンベアを有しており、コントローラ90の制御に応じて、空番重セットESを番重取り出し機構83方向に搬送する。空番重ライン81には、例えば人手により、台車DOに載置された空番重セットESが所定の投入口INから投入される(図2(a)及び図7の矢印参照)。空番重ライン81は、空番重セットESを載置した台車DOを含めて、番重取り出し機構83方向に搬送可能に構成されている。
空番重セットESにおいては、複数の空の番重FTが、いわゆるネスト構造(入れ子構造)で積み重ねられている。ネスト構造とは、何らかの構造内に別の構造が入り込んだ構造をいう。すなわち、空番重セットESにおいては、積み重ねられた状態において上の番重FTが下の番重FTの開口部APに収容されている。このように番重FTがネスト構造で積み重ねられることにより、空番重セットESの高さを必要最小限に抑えることができる。番重FTは、ある方向で積み重ねた場合のみ、ネスト構造での積み重ねが可能とされており、当該方向とは異なる方向(例えば180°異なる方向)で積み重ねた場合には、下の番重FTの開口部APに上の番重FTが収容されない。このような構造を、以下ではスタッキング構造という。スタッキング構造とされた場合には、開口部APを食品製品FPの格納スペースとした状態で番重FTを積み重ねることができる。なお、本実施形態の図面においては、ネスト構造とスタッキング構造とを区別せずに示す。
詰め込み番重ライン82は、ロボット16により食品製品FPが詰め込まれた番重FTを積み重ねた詰め込み番重セットCS(詰め込み容器セット)(例えば図18(a)参照)を搬送する搬送路である。詰め込み番重ライン82は、例えば空番重ライン81と並行するように延びている。詰め込み番重ライン82は、例えばアクチュエータを動力源とするベルトコンベアを有しており、コントローラ90の制御に応じて、詰め込み番重セットCSを所定の排出口OU方向に搬送する(図2(a)及び図7の矢印参照)。詰め込み番重ライン82は、詰め込み番重セットCSを載置した台車DOを含めて搬送可能に構成されている。上述した、空番重ライン81への空番重セットESの投入口INと、詰め込み番重セットCSの排出口OUは近接した位置に設けられている。所定の投入口INから空番重ライン81に投入された番重FTは、空番重ライン81によって番重取り出し機構83方向に搬送され、番重取り出し機構83によって詰め込み番重ライン82上に配置され(詳細は後述)、食品製品FPの詰め込み後に、詰め込み番重ライン82によって所定の排出口OUまで搬送される。詰め込み番重セットCSにおいては、番重FTが、上述したスタッキング構造で積み重ねられている。
番重取り出し機構83は、空番重セットESに含まれている複数の空の番重FTそれぞれに、ロボット16によって食品製品FPが運搬されるように、空番重セットESから空の番重FTを1つずつ取り出す機構である。番重取り出し機構83は、空番重セットESから取り出した空の番重FTを詰め込み番重ライン82上に配置する。番重取り出し機構83は、番重昇降ユニット83a,83bと、番重移動部83cと、番重把持部83dとを有している。番重昇降ユニット83a,83bは、空番重ライン81及び詰め込み番重ライン82を挟むようにして、互いに対向して設けられている。
番重昇降ユニット83aは、空番重ライン81における空番重セットESの投入口INの反対側端部(空番重ライン81の下流側)に設けられている。番重昇降ユニット83aは、高さ方向(空番重セットESの積載方向)に延びる柱部83eと、空番重セットESを把持した状態で柱部83eに沿って高さ方向にスライド可能に構成されたスライド部83fとを有している。スライド部83fは、一対の腕部83gを有しており、該一対の腕部83gにより空番重セットESの最下部の番重FTを挟み込むことにより空番重セットESを把持する。スライド部83fは、アクチュエータを動力源として、コントローラ90の制御に応じて、一対の腕部83gにより空番重セットESを把持すると共に、柱部83eを上方に向かってスライドする。スライド部83fは、コントローラ90の制御に応じて、番重把持部83dによる空番重セットESの番重FTの把持が行われるタイミングに合わせて、空番重セットESにおける最上部の番重FTの高さが、番重把持部83dによって番重FTが把持される高さとなるように、柱部83eを上方に向かってスライドする(詳細は後述)。
番重昇降ユニット83bは、詰め込み番重ライン82における詰め込み番重セットCSの排出口OUの反対側端部(詰め込み番重ライン82の上流側)に設けられている。番重昇降ユニット83bは、高さ方向(詰め込み番重セットCSの積載方向)に延びる柱部83hと、詰め込み番重セットCSを把持した状態で柱部83hに沿って高さ方向にスライド可能に構成されたスライド部83iとを有している。スライド部83iは、一対の腕部83jを有しており、該一対の腕部83jにより詰め込み番重セットCSの最下部の番重FTを挟み込むことにより詰め込み番重セットCSを把持する。スライド部83iは、アクチュエータを動力源として、コントローラ90の制御に応じて、一対の腕部83jにより詰め込み番重セットCSを把持すると共に、柱部83hを下方に向かってスライドする。スライド部83iは、コントローラ90の制御に応じて、番重把持部83dにより新たな番重FTが詰め込み番重セットCSの最上部に配置されるタイミングに合わせて、柱部83hを下方に向かってスライドする(詳細は後述)。
番重移動部83cは、空番重ライン81において番重把持部83dによって把持された番重FTを詰め込み番重ライン82まで移動させる。番重移動部83cは、空番重ライン81及び詰め込み番重ライン82の延在方向に交差する方向に延びる一対のレール部83kと、一対のレール部83k上をスライドするスライド部83lとを有する。一対のレール部83kは、柱部83e,83hの上端の高さと略一致する高さにおいて、柱部83e,83h間に架設されている。スライド部83lは、例えばレール部83kに設けられたアクチュエータを動力源としており、コントローラ90の制御に応じて、レール部83k上をスライド可能とされている。スライド部83lは、一対のレール部83k間に配置された番重把持部83dと連結されており、レール部83kをスライドすることにより、番重把持部83dに把持された番重FTを、空番重ライン81上から詰め込み番重ライン82上まで移動させる。
番重把持部83dは、空番重セットESの最上部の番重FTを把持する。番重把持部83dは、一対のスライド部83l間であって柱部83e,83hの上端を結ぶ線上に配置されている。番重把持部83dは、一対のスライド部83lに連結される連結部83mと、連結部83mの下方に配置された基部83nと、基部83nの両端に設けられた一対の把持部83oとを有する。番重把持部83dは、連結部83mが一対のスライド部83lに連結されていることにより、スライド部83lと共に詰め込み番重ライン82方向に移動する。一対の把持部83oは、アクチュエータを動力源として、コントローラ90の制御に応じて、空番重セットESの番重FTを挟んで把持する。基部83nは、アクチュエータを動力源としており、コントローラ90の制御に応じて、一対の把持部83oによって番重FTが把持された状態において、番重FTの積載方向回りに180°回転可能に構成されている(詳細は後述)。
台車移動機構84は、空番重ライン81において空番重セットESを載置していた台車DOを、詰め込み番重ライン82に移動させる。台車移動機構84は、空番重ライン81及び詰め込み番重ライン82の搬送路と連結可能な搬送路84aと、空番重ライン81側から詰め込み番重ライン82側に搬送路84aを移動させる搬送路移動部84bとを有する。搬送路84aは、空番重セットESの投入口IN及び詰め込み番重セットCSの排出口OUとは反対側の端部において、空番重ライン81及び詰め込み番重ライン82の搬送路と連結可能とされている。搬送路84aは、例えばアクチュエータを動力源とするベルトコンベアを有しており、コントローラ90の制御に応じて、空番重ライン81及び詰め込み番重ライン82の延在方向に台車DOを搬送可能に構成されている。搬送路移動部84bは、搬送路84aを載置するように搬送路84aの側面又は下部に配置されている。図7は搬送路移動部84bを搬送路84aの側面に配置した例を示している。搬送路移動部84bは、例えばアクチュエータを動力源とするシリンダを有しており、コントローラ90の制御に応じて、搬送路84aを空番重ライン81側から詰め込み番重ライン82側に搬送する。これにより、搬送路84aに配置された台車DOが、空番重ライン81側から詰め込み番重ライン82側に搬送される。
台車補充機構85は、予め保管している台車(予備台車PD)を、詰め込み番重セットCSを載置する台車DOとして詰め込み番重ライン82に補充する。台車補充機構85は、例えば台車移動機構84の搬送路移動部84bの上方に配置された、保管部86(図2(b)参照)に予備台車PDを投入する。保管部86は、一又は複数の予備台車PDを保管可能とされている。予備台車PDが、保管部86から搬送路84aを介して詰め込み番重ライン82に移動することにより、当該予備台車PDを、詰め込み番重セットCSを載置する台車DOとして用いることができる。台車補充機構85は、例えば、空番重ライン81と連結された状態の搬送路84aに隣接する位置に配置されている。台車補充機構85は、アクチュエータを動力源として、コントローラ90の制御に応じて、保管部86に予備台車PDを投入する。或いは、台車補充機構85は、コントローラ90の制御に応じて、搬送路84aに直接予備台車PDを投入してもよい。
[コントローラ]
次に、図8も参照しながら、コントローラ90の詳細について説明する。図8に示すように、コントローラ90は、搬送ライン12、貯留エリア13、移送機構14、傾斜機構15、ロボット16、及び番重移動機構18を制御する。
具体的には、コントローラ90は、貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態でハンド17による2つ以上の食品製品FPの保持が行われるようにロボット16を制御することと、ハンド17による2つ以上の食品製品FPの保持が行われた後に、番重FTへの食品製品FPの運搬が行われるようにロボット16を制御することと、を実行するように構成されている。
また、コントローラ90は、番重FTへの食品製品FPの運搬に関して、番重FTへの食品製品FPの運搬が繰り返し行われ、直近の運搬箇所と異なる箇所に食品製品FPが運搬されるようにロボット16を制御するように構成されている。
また、コントローラ90は、貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態で、ハンド17の開口部分74が配置された方向に貯留エリア13が傾斜するように傾斜機構15を制御することを実行するように構成されている。
更に、コントローラ90は、貯留エリア13の第1エリア13aに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第1制御と、第2エリア13bに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第2制御とが交互に繰り返し行われるように、移送機構14を制御するように構成されている。
図8に示すように、番重詰めシステム1は、コントローラ90のユーザインターフェースとしてコンソール99を更に備えていてもよい。コンソール99は、コントローラ90に接続されており、ユーザからコントローラ90への入力情報を取得し、コントローラ90からユーザへの出力情報を表示する。コンソール99の具体例としては、タッチパネルディスプレイが挙げられる。コンソール99はキーボード、マウス及びモニタ等であってもよいし、表示部と入力部とが一体化したティーチングペンダントであってもよい。
以下、コントローラ90の具体的な構成例について説明する。図8に示すように、コントローラ90は、機能モジュールとして、搬送制御部91と、貯留制御部92と、移送制御部93と、傾斜制御部94と、保持制御部95と、運搬制御部96と、番重移動制御部97と、を有している。
搬送制御部91は、ベルトコンベア21上の複数の食品製品FPが貯留エリア13方向に搬送されるように、ベルトコンベア21のアクチュエータを制御する。搬送制御部91は、適切な搬送速度となるようにベルトコンベア21を制御する。
貯留制御部92は、貯留エリア13において搬送ライン12を搬送されてきた食品製品FPが貯留されるように、貯留エリア13のアクチュエータを制御する。より詳細には、貯留制御部92は、貯留エリア13の基部31上をスライドするように、貯留エリア13のスライド部32のアクチュエータを制御する。貯留制御部92は、移送制御部93によって制御される押出機構42による食品製品FPのスライド部32への押し出しと同期させるように、スライド部32をスライドさせる。貯留制御部92は、押出機構42によって新たに移送される食品製品FPの載置スペースに応じた長さだけ、スライド部32をスライドさせる。
移送制御部93は、食品製品FPが搬送ライン12から貯留エリア13に移送されるように、移送機構14のアクチュエータを制御する。より詳細には、移送制御部93は、搬送ライン12における貯留エリア13との交差箇所に食品製品FPが停止するようにストッパー部41が配置されるように、ストッパー部41のアクチュエータを制御する。また、移送制御部93は、食品製品FPがストッパー部41に接触している状態において食品製品FPが搬送ライン12から貯留エリア13に押し出されるように、押出機構42のアクチュエータを制御する。
更に、移送制御部93は、貯留エリア13の第1エリア13aに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第1制御と、第2エリア13bに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第2制御とが交互に繰り返し行われるように、第1移送機構14a及び第2移送機構14bを制御する。
第1制御では、移送制御部93は、搬送ライン12における第1エリア13aとの交差箇所に食品製品FPが停止するように第1移送機構14aのストッパー部41が配置されるように、該ストッパー部41のアクチュエータを制御する。更に、第1制御では、移送制御部93は、食品製品FPがストッパー部41に接触している状態において、食品製品FPが搬送ライン12から第1エリア13aに押し出されるように、第1移送機構14aの押出機構42のアクチュエータを制御する。上述したように、第1制御では、第1移送機構14aによる第1エリア13aへの食品製品FPの移送が連続して複数回行われる。
第2制御では、移送制御部93は、搬送ライン12における第2エリア13bとの交差箇所に食品製品FPが停止するように第2移送機構14bのストッパー部41が配置されるように、該ストッパー部41のアクチュエータを制御する。更に、第2制御では、移送制御部93は、食品製品FPがストッパー部41に接触している状態において、食品製品FPが搬送ライン12から第2エリア13bに押し出されるように、第2移送機構14bの押出機構42のアクチュエータを制御する。上述したように、第2制御では、第2移送機構14bによる第2エリア13bへの食品製品FPの移送が連続して複数回行われる。
傾斜制御部94は、貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態で、ロボット16に装着されたハンド17の開口部分74が配置された方向に貯留エリア13が傾斜するように傾斜機構15の回転アクチュエータ51を制御する。搬送制御部91によって制御される食品製品FPの搬送は所定の速度で行われ、移送制御部93によって制御される貯留エリア13への食品製品の移送は搬送制御部91による食品製品FPの搬送と同期して行われるので、貯留エリア13における食品製品FPの貯留量は時間に基づいて判定することができる。傾斜制御部94は、例えば、貯留エリア13における食品製品FPの貯留量が所定数となった場合に貯留エリアを傾斜させることとし、搬送ライン12における食品製品FPの搬送が開始されてからの経過時間に応じて、貯留エリア13における食品製品FPの貯留量を判定する。傾斜制御部94は、基部31の延在方向と平行な軸線Lを回転軸として回転アクチュエータ51を回転させて貯留エリア13を傾斜させる。第1エリア13aを傾斜させる場合には、傾斜制御部94は、第2エリア13bが設けられた方向と反対側に第1エリア13aが傾斜するように、第1傾斜機構15aの回転アクチュエータ51を回転させる。なお、傾斜制御部94は、第2エリア13bが設けられた方向に第1エリア13aが傾斜するように、第1傾斜機構15aの回転アクチュエータ51を回転させてもよい。第2エリア13bを傾斜させる場合には、傾斜制御部94は、第1エリア13aが設けられた方向と反対側に第2エリア13bが傾斜するように、第2傾斜機構15bの回転アクチュエータ51を回転させる。なお、傾斜制御部94は、第1エリア13aが設けられた方向に第2エリア13bが傾斜するように、第2傾斜機構15bの回転アクチュエータ51を回転させてもよい。
保持制御部95は、貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態でハンド17による2つ以上の食品製品FPの保持が行われるようにロボット16を制御する。保持制御部95は、傾斜制御部94による第1エリア13aの傾斜タイミングに合わせて、第1エリア13aの斜め下方(第2エリア13bが設けられた方向と反対側の斜め下方、又は第2エリア13bが設けられた方向の斜め下方)に、開口部分73が上向きとされたハンド17が配置されるようにロボット16を制御する。同様に、保持制御部95は、傾斜制御部94による第2エリア13bの傾斜タイミングに合わせて、第2エリア13bの斜め下方(第1エリア13aが設けられた方向と反対側の斜め下方、又は第1エリア13aが設けられた方向の斜め下方)に、開口部分73が上向きとされたハンド17が配置されるようにロボット16を制御する。この状態で、傾斜制御部94によって貯留エリア13(第1エリア13a又は第2エリア13b)が傾斜させられることにより、ハンド17の開口部分73から格納部71に食品製品FPが投入され、2つ以上の食品製品FPがハンド17に保持される。
運搬制御部96は、保持制御部95の制御によって、ハンド17による2つ以上の食品製品FPの保持が行われた後に、番重FTへの食品製品FPの運搬が行われるようにロボット16を制御する。運搬制御部96は、2つ以上の食品製品FPを保持したハンド17が、詰め込み番重ライン82に配置された空の番重FT上に移動するようにロボット16を制御する。更に、運搬制御部96は、空の番重FT上に移動したハンド17の開口部分73から、食品製品FPが開放される(落下する)角度にハンド17が傾斜するようにロボット16を制御する。運搬制御部96は、同一の番重FTに対して食品製品FPの運搬が繰り返し行われ直近の運搬箇所と異なる箇所に食品製品FPが運搬されるように、ロボット16を制御する。運搬制御部96は、例えば同一の番重FTに対しての運搬回数を取得し、該運搬回数に応じた位置に食品製品FPが運搬されるようにロボット16を制御することにより、直近の運搬箇所とは異なる箇所に食品製品を運搬することができる。運搬制御部96は、例えば運搬を行うたびに所定のカウンタに記録を行い、当該カウンタを参照することにより運搬回数を取得してもよい。例えば、図9(a)に示す例では、運搬制御部96は、同一の番重FTに対しての運搬回数が2回目であると取得し、運搬回数が2回目である場合の位置(2列目)に食品製品FPを運搬している。また、これとは別に、貯留エリア13において搬送ライン12を搬送されてきた食品製品FPが貯留される度に、別のカウンタに記録を行い、当該カウンタを参照することにより貯留された食品製品FPの累計数、すなわち番重FTに運搬された食品製品FPの累計数を取得してもよい。なお、図9(b)に示すように、番重FTに対して食品製品FPを複数回運搬し、番重FTが食品製品FPで満たされるタイミングにおいては、ハンド17がそれまでの運搬時と異なる姿勢とされる。具体的には、番重FTが食品製品FPで満たされる際には、番重FTに対するハンド17の向きが、前回までの運搬時と逆になるように、ロボット16のエンド部67(図4参照)が旋回(例えば180°旋回)させられる。このようにエンド部67を旋回させることによって、番重FTの縁とハンド17とが干渉することが抑制される。図9(b)は、ハンド17内の食品製品FPを番重FTへ移す直前の状態を示しており、ハンド17は番重FTの上方に位置している。この状態から、ハンド17が傾斜することにより、ハンド17から食品製品FPが落下し、ハンド17内の食品製品FPが番重FT内に移される。
番重移動制御部97は、食品製品FPの運搬先である番重FTの移動が行われるように番重移動機構18を制御する。番重移動制御部97は、空番重ライン81の所定の投入口INに投入された空番重セットESが、番重取り出し機構83方向に搬送されるように、空番重ライン81のベルトコンベアのアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、詰め込み番重セットCSが、詰め込み番重ライン82の所定の排出口OU方向に搬送されるように、詰め込み番重ライン82のベルトコンベアのアクチュエータを制御する。
番重移動制御部97は、空番重セットESから空の番重FTが1つずつ取り出されるように、番重取り出し機構83を制御する。具体的には、番重移動制御部97は、空番重セットESにおける最上部の番重FTの高さが、番重把持部83dによって番重FTが把持される高さとなるように、スライド部83fのアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、空番重セットESの最上部の番重FTが把持されるように、一対の把持部83o(番重把持部83d)のアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、一対の把持部83oによって番重FTが把持された状態において基部83nが番重FTの積載方向回りに180°回転するように、基部83nのアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、一対の把持部83oによって番重FTが把持された状態においてスライド部83lが空番重ライン81から詰め込み番重ライン82までレール部83kをスライドするように、スライド部83lのアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、番重把持部83dにより新たな番重FTが詰め込み番重セットCSの最上部に配置されるタイミングに合わせて柱部83hを下方に向かってスライドするように、スライド部83iのアクチュエータを制御する。
番重移動制御部97は、空番重ライン81及び詰め込み番重ライン82の延在方向に台車DOを搬送するように、搬送路84aのベルトコンベアのアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、搬送路84aを空番重ライン81側から詰め込み番重ライン82側、又は詰め込み番重ライン82側から空番重ライン81側に搬送するように、搬送路移動部84bのシリンダのアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、保管部86を介して、又は直接、搬送路84aに予備台車PDを載置するように、台車補充機構85のアクチュエータを制御する。当該予備台車PDは、詰め込み番重セットCSを載置する台車DOとして用いられる。
コントローラ90のハードウェアは、例えば一つ又は複数の制御用のコンピュータにより構成される。コントローラ90は、ハードウェア上の構成として、例えば図10に示す回路900を有する。回路900は、プロセッサ901と、メモリ902と、ストレージ903と、入出力ポート904と、ドライバ905とを有する。ドライバ905は、番重詰め装置10のロボット16や各種アクチュエータを駆動するための回路である。入出力ポート904は、外部信号の入出力を行うのに加え、ドライバ905に対する信号の入出力も行う。プロセッサ901は、メモリ902及びストレージ903の少なくとも一方と協議してプログラムを実行し、入出力ポート904を介した信号の入出力を実行することで、上述した機能モジュールを構成する。
なお、コントローラ90のハードウェア上の構成は、必ずしもプログラムの実行により機能モジュールを構成するものに限られない。例えばコントローラ90は、専用の論理回路により、又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)によりこれらの機能モジュールを構成するものであってもよい。
[番重詰め処理]
次に、番重詰めシステム1による番重FTへの食品製品FPの番重詰め処理(容器詰め方法)について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、番重詰め処理の手順は、ステップS1〜ステップS6を含む。ステップS1では、搬送制御部91が、ベルトコンベア21上(搬送ライン12)の複数の食品製品FPが貯留エリア13方向に搬送されるように、ベルトコンベア21のアクチュエータを制御する。搬送制御部91は、適切な搬送速度となるようにベルトコンベア21を制御する。
続いて、ステップS2では、移送制御部93が、食品製品FPが搬送ライン12から貯留エリア13に移送されるように、移送機構14のアクチュエータを制御する。より詳細には、移送制御部93は、搬送ライン12における貯留エリア13との交差箇所に食品製品FPが停止するようにストッパー部41が配置されるように、ストッパー部41のアクチュエータを制御する。また、移送制御部93は、食品製品FPがストッパー部41に接触している状態において食品製品FPが搬送ライン12から貯留エリア13に押し出されるように、押出機構42のアクチュエータを制御する。
続いて、ステップS3では、貯留制御部92が、貯留エリア13において搬送ライン12を搬送されてきた食品製品FPが貯留されるように、貯留エリア13のアクチュエータを制御する。より詳細には、貯留制御部92は、貯留エリア13の基部31上をスライドするように、貯留エリア13のスライド部32のアクチュエータを制御する。貯留制御部92は、移送制御部93によって制御される押出機構42による食品製品FPのスライド部32への押し出しと同期させるように、スライド部32をスライドさせる。貯留制御部92は、押出機構42によって新たに移送される食品製品FPの載置スペースに応じた長さだけ、スライド部32をスライドさせる。
続いて、ステップS4では、傾斜制御部94が、貯留エリア13に食品製品FPが所定数貯留されているか否かを判定する。傾斜制御部94は、例えば、搬送制御部91によって制御される食品製品FPの搬送が所定の速度で行われ、移送制御部93によって制御される貯留エリア13への食品製品の移送が搬送制御部91による食品製品FPの搬送と同期して行われることを前提として、搬送ライン12における食品製品FPの搬送が開始されてからの経過時間に応じて、貯留エリア13における食品製品FPの貯留量が所定数に達しているか否かを判定してもよい。ステップS4において、所定数が貯留されていないと判断された場合には、再度ステップS1〜ステップS4の処理が行われる。
一方で、ステップS4において、所定数が貯留されていると判断されると、ステップS5において、保持制御部95が、貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態でハンド17による2つ以上の食品製品FPの保持が行われるようにロボット16を制御する。
続いて、ステップS6では、運搬制御部96が、番重FTへの食品製品FPの運搬が行われるようにロボット16を制御する。運搬制御部96は、2つ以上の食品製品FPを保持したハンド17が、詰め込み番重ライン82に配置された空の番重FT上に移動するようにロボット16を制御する。更に、運搬制御部96は、空の番重FT上に移動したハンド17の開口部分73から、食品製品FPが開放される(落下する)角度にハンド17が傾斜するようにロボット16を制御する。
(移送制御(ステップS2)の詳細)
移送制御部93による処理(ステップS2)では、貯留エリア13の第1エリア13aに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第1制御と、第2エリア13bに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第2制御とが交互に繰り返し行われるように、第1移送機構14a及び第2移送機構14bが制御される。図12に示すように、移送制御の処理手順は、ステップS21〜S23を含む。ステップS21では、移送制御部93が、前回移送のエリアに食品製品FPを所定回数連続して移送しているか否かを判定する。所定回数連続して移送していない場合には、ステップS22において、移送制御部93が、前回移送のエリアと同一のエリアに食品製品FPを移送し、再度、ステップS21の判定が行われる。一方で、前回移送のエリアに食品製品FPを所定回数連続して移送している場合には、ステップS23において、移送制御部93が、貯留エリアを切り替え、前回移送のエリアと異なるエリアに食品製品FPを移送する。
例えば、上述した第1制御が行われている場合には、移送制御部93は、第1エリア13aに食品製品FPを所定回数連続して移送しているか否かを判定する(ステップS21)。所定回数連続して移送していない場合には、移送制御部93は、第1エリア13aに食品製品FPを移送し(ステップS22)、再度、ステップS21の判定を行う。一方で、食品製品FPを所定回数連続して第1エリア13aに移送している場合には、移送制御部93は、第1制御から第2制御に切り替え、食品製品FPを第2エリア13bに移送する。このようにして、移送制御部93は、第1制御と第2制御とを交互に繰り返し行う。
(保持制御(ステップS5)の詳細)
図13に示すように、保持制御の処理手順は、ステップS51〜S53を含む。ステップS51では、保持制御部95が、ハンドが所定位置に配置されるようにロボット16を制御する。例えば第1エリア13aが傾斜させられる場合には、保持制御部95は、傾斜制御部94による第1エリア13aの傾斜タイミングに合わせて、第1エリア13aの斜め下方(例えば、第2エリア13bが設けられた方向と反対側の斜め下方)に、開口部分73が上向きとされたハンド17が配置されるようにロボット16を制御する。また第2エリア13bが傾斜させられる場合には、保持制御部95は、傾斜制御部94による第2エリア13bの傾斜タイミングに合わせて、第2エリア13bの斜め下方(例えば、第1エリア13aが設けられた方向と反対側の斜め下方)に、開口部分73が上向きとされたハンド17が配置されるようにロボット16を制御する。
続いて、ステップS52では、傾斜制御部94が、貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態で、ロボット16に装着されたハンド17の開口部分74が配置された方向に貯留エリア13が傾斜するように傾斜機構15の回転アクチュエータ51を制御する。これにより、ステップS53では、ハンド17の開口部分73から格納部71に食品製品FPが投入され、2つ以上の食品製品FPがハンド17に保持される。
(運搬制御(ステップS6)の詳細)
図14に示すように、運搬制御の処理手順は、ステップS61〜S62を含む。ステップS61では、運搬制御部96が、同一の番重FTに対しての運搬回数を取得する。運搬制御部96は、例えば運搬を行うたびに所定のカウンタに記録を行い、当該カウンタを参照することにより運搬回数を取得してもよい。そして、ステップS62では、運搬制御部96が、取得した運搬回数に応じた位置に、食品製品FPを運搬する。このようにして、運搬制御部96は、同一の番重FTに対して食品製品FPの運搬が繰り返し行われ直近の運搬箇所と異なる箇所に食品製品FPが運搬されるように、ロボット16を制御する。
(番重移動制御)
次に、図15に示される番重移動制御を示すフローチャート、及び図16〜図19に示される番重移動を説明する模式図を参照して、番重移動制御について説明する。図15に示すように、番重移動制御の処理手順は、ステップS81〜S89を含む。ステップS81では、番重移動制御部97が、空番重ライン81に空番重セットESが搬入されるように空番重ライン81のベルトコンベアのアクチュエータを制御する(図16(a))。具体的には、番重移動制御部97は、空番重ライン81の所定の投入口IN(図7参照)に投入された空番重セットESが、番重取り出し機構83方向に搬送されるように、空番重ライン81のベルトコンベアのアクチュエータを制御する。空番重ライン81では、空番重セットESを載置した台車DOを含めて番重取り出し機構83方向に搬送される。空番重セットESは、番重取り出し機構83の番重昇降ユニット83aが配置された箇所まで、空番重ライン81により搬送される(図16(b))。
続いて、ステップS82では、番重移動制御部97が、番重FTの取り出し準備処理が行われるように番重取り出し機構83を制御する。取り出し準備処理では、番重移動制御部97は、一対の腕部83gによって空番重セットESの最下部が把持された状態において、空番重セットESにおける最上部の番重FTの高さが番重把持部83dによって番重FTが把持される高さとなるように、スライド部83fを上方にスライドさせる(図16(c))。また、取り出し準備処理では、詰め込み番重ライン82の搬送路と連結された台車移動機構84の搬送路84aに台車DOがセットされる(図16(c))。当該台車DOとして、例えば保管部86(図2(b)参照)に予め保管された予備台車PDが用いられる。
続いて、ステップS83では、番重移動制御部97が、詰め込み番重ライン82の搬送路に台車DOを搬送するように、搬送路84aのベルトコンベアのアクチュエータを制御する。これにより、詰め込み番重ライン82に台車DOがセットされる(図17(a))。
続いて、ステップS84では、番重移動制御部97が、空番重セットESから空の番重FTが1つずつ取り出されるように、番重取り出し機構83を制御する。具体的には、番重移動制御部97は、空番重セットESの最上部の番重FTが把持されるように、一対の把持部83o(番重把持部83d)のアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、一対の把持部83oによって番重FTが把持された状態において基部83nが番重FTの積載方向回りに180°回転するように、基部83nのアクチュエータを制御する(図17(b))。より詳細には、番重移動制御部97は、番重FTが把持された状態において基部83nを番重FTの積載方向回りに180°回転させる制御と、番重FTが把持された状態において基部83nを回転させない制御とが、交互に行われるように基部83nのアクチュエータを制御する。これにより、空番重セットESにおいてネスト構造で積み重ねられている番重FTを、詰め込み番重セットCS(例えば図18(a)参照)においてはスタッキング構造で積み重ねることができる。番重移動制御部97は、例えば番重把持部83dによる番重FTの把持と並行して、搬送路84aを詰め込み番重ライン82側から空番重ライン81側に搬送するように、搬送路移動部84bのシリンダのアクチュエータを制御する(図17(b))。
番重移動制御部97は、一対の把持部83oによって番重FTが把持された状態においてスライド部83lが空番重ライン81から詰め込み番重ライン82までレール部83kをスライドするように、スライド部83lのアクチュエータを制御する(図17(c))。一対の把持部83oに把持された番重FTは、番重昇降ユニット83bの一対の腕部83jに把持される詰め込み番重セットCSの最上部に配置される。番重移動制御部97は、番重把持部83dにより新たな番重FTが詰め込み番重セットCSの最上部に配置されるタイミングに合わせて柱部83hを下方に向かってスライドするように、スライド部83iのアクチュエータを制御する。これにより、食品製品FP詰め込み前の番重FTの高さを一定に保つことができる。スライド部83lのスライドが完了すると、ロボット16による番重FTへの食品製品FPの運搬が開始される。図17(c)の円弧状の矢印は、番重FTへの食品製品FPの運搬を示す。
続いて、ステップS85では、番重移動制御部97が、空番重ライン81の台車DOが搬送路84aに搬送されるように、すなわち空番重ライン81から台車DOが取り出されるように、空番重ライン81のベルトコンベアのアクチュエータ、及び搬送路84aのベルトコンベアのアクチュエータを制御する(図17(c))。
続いて、ステップS86では、番重移動制御部97が、空番重ライン81に空の番重FTがあるか否かを判定する。番重移動制御部97は、例えば空番重セットESに含まれる番重FTの数が一定であり且つ番重取り出し機構83による番重FTの取り出しが一定周期で行われることを前提として、所定の時間が経過しているか否かに応じて、空番重ライン81に番重FTが残っているか否かを判定してもよい。また、番重移動制御部97は、空番重ライン81に設けられたセンサ等により番重FTが残っているか否かを判定してもよい。
空番重ライン81に空の番重FTがある場合には、ステップS87において、番重移動制御部97が、詰め込み番重ライン82におけるロボット16による番重FTへの食品製品FPの運搬が完了しているか否かを判定する。完了していない場合には、所定時間経過後に、再度、番重移動制御部97がステップS87の判定を行う。
一方で、ロボット16による番重FTへの食品製品FPの運搬が完了している場合には、ステップS88において、番重移動制御部97が、空番重セットESから空の番重FTが取り出されるように、番重取り出し機構83を制御する。
空番重セットESの最後の番重FTが取り出され、空番重ライン81に空の番重FTがなくなると、ステップS89において、番重移動制御部97が、空番重ライン81に新たな空番重セットESが搬入されるように空番重ライン81のベルトコンベアのアクチュエータを制御する(図18(a))。すなわち、番重移動制御部97は、空番重ライン81の所定の投入口IN(図7参照)に投入された新たな空番重セットESが、番重取り出し機構83方向に搬送されるように、空番重ライン81のベルトコンベアのアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、例えば新たな空番重セットESの搬入と並行して、台車DOを載置した搬送路84aを空番重ライン81側から詰め込み番重ライン82側に搬送するように、搬送路移動部84bのシリンダのアクチュエータを制御する(図18(a))。
新たな空番重セットESは、番重取り出し機構83の番重昇降ユニット83aが配置された箇所まで、空番重ライン81により搬送される(図18(b))。また、番重移動制御部97は、スライド部83lが詰め込み番重ライン82から空番重ライン81までレール部83kをスライドするように、スライド部83lのアクチュエータを制御する(図18(b))。続いて、番重移動制御部97は、一対の腕部83gによって空番重セットESの最下部が把持されるように番重昇降ユニット83aのスライド部83fを下方にスライドさせると共に(図18(c))、新たに取り出される空の番重FTが一対の腕部83jによって把持されるように番重昇降ユニット83bのスライド部83iを上方にスライドさせる(図19(a))。
続いて、ステップS90では、番重移動制御部97が、詰め込み番重ライン82から詰め込み番重セットCSが搬出されるように詰め込み番重ライン82のベルトコンベアのアクチュエータを制御する(図19(b))。具体的には、番重移動制御部97は、詰め込み番重ライン82の所定の排出口OU(図7参照)方向に搬送されるように、詰め込み番重ライン82のベルトコンベアのアクチュエータを制御する。番重移動制御部97は、例えば詰め込み番重セットCSの搬出と並行して、台車DOが搬送路84aから詰め込み番重ライン82に搬送されるように、搬送路84aのベルトコンベアのアクチュエータ、及び詰め込み番重ライン82のベルトコンベアのアクチュエータを制御する(図19(b))。
詰め込み番重セットCSの搬出が完了すると、番重移動制御部97が番重取り出し機構83を制御し空番重セットESから空の番重FTが1つずつ取り出され(図19(c))、ロボット16による番重FTへの食品製品FPの運搬が開始される(図19(d))。図19(d)の円弧状の矢印は、番重FTへの食品製品FPの運搬を示す。以下、ステップS84以降の処理が繰り返し行われる。
[本実施形態の効果]
以上に説明したように、番重詰めシステム1は、複数の食品製品FPを連続的に搬送する搬送ライン12と、食品製品FPを貯留する貯留エリア13と、食品製品FPを、搬送ライン12から貯留エリア13に移送する移送機構14と、貯留エリア13に貯留されている2つ以上の食品製品FPをまとめて保持可能なハンド17と、ハンド17を移動させ2つ以上の食品製品FPを、開口部APを有する番重FTに運搬するロボット16と、を備える。
このような番重詰めシステム1では、貯留エリア13に貯留された2つ以上の食品製品FPがまとめて保持されて番重FTに運搬される。これにより、番重詰めを人手で行う場合や食品製品FPを1つずつ番重詰めする場合と比較して、番重詰め効率を向上させることができる。
貯留エリア13は、搬送ライン12に交差するように設けられている。食品製品FPを搬送する搬送ライン12に交差する貯留エリア13で食品製品FPの保持が行われるため、保持及び運搬の作業が、搬送ライン12上の食品製品FPの搬送に影響しない。これにより、保持及び運搬の作業が行われている間においても、搬送ライン12上の食品製品FPの搬送を並行して行うことができ、食品製品FPの搬送効率を向上させ、ひいては番重詰め効率を向上させることができる。
番重詰めシステム1は、複数の空の番重FTを積み重ねた空番重セットESを搬送する空番重ライン81と、空番重セットESに含まれている複数の空の番重FTそれぞれに、ロボット16によって食品製品FPが運搬されるように、空番重セットESから空の番重FTを1つずつ取り出す番重取り出し機構83と、を更に備える。これにより、空番重ライン81に空番重セットESを投入することによって、食品製品FPを詰め込むための番重FTが1つずつ準備されることとなり、番重配置作業を簡易化することができる。
空番重ライン81は、空番重セットESを載置した台車DOを含めて搬送可能に構成されている。これにより、台車DOを使って空番重セットESを空番重ライン81に投入することが可能となり、番重配置作業がより簡易化する。
番重詰めシステム1は、ロボット16により食品製品FPが詰め込まれた番重FTを積み重ねた詰め込み番重セットCSを搬送する詰め込み番重ライン82を更に備え、番重取り出し機構83は、取り出した空の番重FTを詰め込み番重ライン82上に配置する。これにより、空番重ライン81に空番重セットESを投入することによって、詰め込み番重ライン82上への空の番重FTの配置、及び、食品製品FPが詰め込まれた番重FTが積み重ねられた詰め込み番重セットCSの搬送が行われることとなり、食品製品FPが詰め込まれた後の番重搬送作業を効率的に行うことができる。
空番重ライン81は、空番重セットESを載置した台車DOを含めて搬送可能に構成されており、詰め込み番重ライン82は、詰め込み番重セットCSを載置した台車DOを含めて搬送可能に構成されており、空番重ライン81において空番重セットESを載置していた台車DOを、詰め込み番重ライン82に移動させる台車移動機構84を更に備える。空番重セットESに含まれる空の番重FTは、順次、詰め込み番重ライン82上に配置される。このため、空番重セットESを載置していた台車DOは不要となり、詰め込み番重セットCSを載置する台車DOとして用いることができる。このようにすることで、効率的に台車DOを利用することができる。
番重詰めシステム1は、予め保管した台車(予備台車PD)を、詰め込み番重セットCSを載置する台車DOとして詰め込み番重ライン82に補充する台車補充機構85を更に備える。これにより、空番重セットESを載置していた台車DOの状況に因らずに、詰め込み番重セットCSを載置する台車DOを確実に配置することができる。上述したように、空番重セットESにおいては番重FTがネスト構造で積載され、詰め込み番重セットCSにおいては番重FTがスタッキング構造で積載される。そのため、同じ数だけ番重FTを積載した場合には、空番重セットESの積載高さが詰め込み番重セットCSの積載高さよりも高くなる。例えば作業スペースの都合等により番重FTの積載高さに制限がある場合には、空番重セットESに含まれる一部の番重FTのみから詰め込み番重セットCSを構成することも考えられる。このような場合、空番重セットESと詰め込み番重セットCSとが一対一で対応しないため、空番重セットESを載置していた台車DOを詰め込み番重セットCSを載置する台車として用いた場合に、詰め込み番重セットCSを載置する台車DOが不足してしまう。この点、予め保管した台車(予備台車PD)が詰め込み番重セットCSを載置する台車DOとして詰め込み番重ライン82に補充されることにより、上述した台車DOの不足を回避することができる。
番重詰めシステム1では、運搬機構として、多関節アームを有するロボット16を用い、ロボット16が、多関節アームの先端部にハンド17を装着している。これにより、ロボット16を用いてハンド17をより高精度に制御することができる。
番重詰めシステム1は、貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態でハンド17による2つ以上の食品製品FPの保持が行われるようにロボット16を制御することと、ハンド17による2つ以上の食品製品FPの保持が行われた後に運搬が行われるようにロボット16を制御することと、を実行するように構成されたコントローラ90を更に備える。これにより、ハンド17による2つ以上の食品製品FPの保持、及び2つ以上の食品製品FPの運搬を確実且つ簡易に行うことができる。
コントローラ90は、番重FTへの食品製品FPの運搬が繰り返し行われ、直近の運搬箇所と異なる箇所に食品製品FPが運搬されるようにロボット16を制御するように構成されている。これにより、繰り返し行われる番重詰め作業において、番重FT内の異なる箇所に連続的に食品製品FPを運搬することができ、食品製品FPを1つの番重FT内に効率的に詰めることができる。
番重詰めシステム1は、貯留エリア13を傾斜させる傾斜機構15を更に備え、ハンド17は、食品製品FPを投入するための開口部分73が形成された筒状部材であり、コントローラ90は、貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態で、ハンド17の開口部分73が配置された方向に貯留エリア13が傾斜するように傾斜機構15を制御することを更に実行するように構成されている。これにより、貯留エリア13上の食品製品FPを、筒状部材の開口部分73に向けて落下させることができる。この場合には、ハンド17が食品製品FPを把持せずに単に食品製品FPを入れて運ぶバケットのように作用するため、食品部分FOが傷つくこと及び変形すること等を抑制することができる。
貯留エリア13は、第1エリア13aと、該第1エリア13aとは領域が異なる第2エリア13bとを有し、コントローラ90は、第1エリア13aに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第1制御と、第2エリア13bに2つ以上の食品製品FPが連続して移送される第2制御とが交互に繰り返し行われるように移送機構14を制御することを更に実行するように構成されている。このように、第1エリア13aへの移送と第2エリア13bへの移送とが切り替えられることにより、例えば第1エリア13aでハンドによる保持作業が行われている場合においては第2エリア13bに食品製品FPを移送することが可能となり、ハンド17による保持作業が行われている場合においても貯留エリア13への移送を継続することができる。すなわち、番重詰め効率を向上させることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、ハンド17は開口部分73が形成された筒状部材であるとして説明したがこれに限定されず、図20(a)に示すように、ハンド170は食品製品FPの包装部分PA(図1参照)を把持する把持部171を有していてもよい。把持部171は、食品製品FPの整列方向に延びる一対の把持片171a,171bを有する。ハンド170はアクチュエータを動力源としており、コントローラの制御に応じて、一対の把持片171a,171bにより食品製品FPの包装部分PAを挟み込む可能に構成されている。コントローラは、一対の把持片171a,171bによって、包装部分PAにおける食品部分FOを覆っていない部分PN(図1参照)が把持されるようにロボット16を制御するように構成されている。例えば食品製品FPがおにぎりである場合には、おにぎりの先端(頂点)が、食品部分FOを覆っていない部分PNとされており、一対の把持片171a,171bによって当該先端部分が把持される。これにより、ハンド170のように食品製品FPを把持する場合においても、食品部分FOが傷つくこと及び変形することを抑制することができる。
更に、ハンド170は、包装部分PAを囲うガード部172を有する。コントローラは、ガード部172によって包装部分PAにおける食品部分FOを覆っている部分PF(図1参照)が囲われるようにロボット16を制御する。ガード部172によって、食品部分FOを覆っている部分、すなわち包装部分PAにおける広い面が囲われていることにより、把持部171によって把持された食品製品FPの姿勢が変化することを抑制することができる。
また、図20(b)に示すように、ハンド270が、包装部分PAを吸着する吸着部271を有していてもよい。吸着部271は、例えば、ハンド270における食品製品FPの保持時に食品製品FPの側面に接触する一対の接触面272a,272bに設けられた、複数の吸盤である。コントローラは、吸着部271によって包装部分PAにおける食品部分FOをっている部分PF(図1参照)が吸着されるようにロボット16を制御するように構成されている。吸着部271によって、食品部分FOを覆っている部分PF、すなわち包装部分PAにおける広い面が吸着されることにより、食品製品FPを安定的に保持することができる。また、把持ではなく吸着によって食品製品FPを保持するので、食品部分FOを傷つけずに保持することができる。ハンド170やハンド270を用いる場合は、食品製品FPを保持する際に必ずしも第1エリア13aや第2エリア13bを傾斜させる必要はない。図3に示すように貯留エリア13上に2つ以上の食品製品FPが貯留されている状態で、その上方にハンド170やハンド270を配置させ、食品部分FOを覆っていない部分PNを把持したり、包装部分PAにおける食品部分FOを覆っている部分PFを吸着したりすることで、食品製品FPの保持が行われる。
また、容器詰めシステムの一例として、食品製品FPを番重FTに格納する(詰め込む)番重詰めシステム1を説明したがこれに限定されず、その他の食品製品以外の対象物を容器に詰めるシステムであってもよい。さらにハンドを装着したロボットの軸数やリンクの構成についても実施例に限定されるものではなく、目的の動作を実現できる構成であれば適宜変更可能である。
更に、実施形態では、空番重セットESにおいては番重FTがネスト構造で積載されているものとして説明したが、ネスト構造とスタッキング構造とが混在して積載されている空番重セットESが空番重ライン81に投入されうる場合には、別途適切なセンサを設けて対応することもできる。例えばステップS84やステップS88において空番重セットESから空の番重FTを1つずつ取り出す際に、番重FTの向き(ネスト構造かスタッキング構造か)をセンサにより取得し、番重FTが把持された状態において基部83nを番重FTの積載方向回りに180°回転させる制御を行うか否かを番重移動制御部97が判定する処理を追加すればよい。このようにすることで、ネスト構造とスタッキング構造とが混在して積載されている空番重セットESが空番重ライン81に投入された場合であっても、詰め込み番重セットCSにおいては確実にスタッキング構造で積み重ねることができる。
1…番重詰めシステム(容器詰めシステム)、12…搬送ライン、13…貯留エリア、13a…第1エリア、13b…第2エリア、15…傾斜機構、16…ロボット(運搬機構)、17…ハンド、73…開口部分、81…空番重ライン(空容器ライン)、82…詰め込み番重ライン(詰め込み容器ライン)、83…番重取り出し機構(容器取り出し機構)、84…台車移動機構、85…台車補充機構、90…コントローラ、170…ハンド、171…把持部、172…ガード部、270…ハンド、271…吸着部、AP…開口部、CS…詰め込み番重セット(詰め込み容器セット)、DO…台車、ES…空番重セット(空容器セット)、FO…食品部分、FP…食品製品、FT…番重、PA…包装部分、PF…食品部分を覆っている部分、PN…食品部分を覆っていない部分。

Claims (12)

  1. 複数の対象物を連続的に搬送する搬送ラインと、
    複数の対象物を前記搬送ラインから順次送り出し、前記搬送ラインに交差する方向に沿って第1エリアに整列させる第1移送機構と、
    複数の対象物を前記搬送ラインから順次送り出し、前記搬送ラインに交差する方向に沿って第2エリアに整列させる第2移送機構と、
    前記第1エリアにおける対象物の整列方向に平行な軸線まわりに前記第1エリアを傾斜させる第1傾斜機構と、
    前記第2エリアにおける対象物の整列方向に平行な軸線まわりに前記第2エリアを傾斜させる第2傾斜機構と、
    前記搬送ラインに交差する方向に沿って整列した対象物をまとめて保持可能なハンドと、
    複数の対象物を収容可能な容器が配置される第3エリアと前記第1エリアとの間で前記ハンドを移動させ、前記第3エリアと前記第2エリアとの間で前記ハンドを移動させる多関節アームと、を備え、
    前記ハンドは、整列した状態で複数の対象物を格納する格納部と、前記格納部内における対象物の整列方向に沿って延び、当該整列方向に垂直な方向に向かって開口し、当該整列方向に沿って整列した対象物をまとめて前記格納部内に受け入れる開口部分と、を有する容器詰めシステム。
  2. 前記第1エリアに整列した複数の対象物を前記第3エリアに運搬する第1搬送制御と、前記第2エリアに整列した複数の対象物を前記第3エリアに運搬する第2搬送制御と、を実行するように構成されたコントローラを更に備え、
    前記第1搬送制御において、前記コントローラは、前記開口部分が、前記第1エリアにおける複数の対象物の整列方向に平行に延び、且つ上向きとなるように、前記多関節アームによって前記ハンドを前記第1エリアの斜め下方に配置することと、前記第1エリアに整列した複数の対象物を前記格納部内に移すように、前記第1傾斜機構により前記第1エリアを傾斜させることと、前記多関節アームによって前記ハンドを前記第1エリアから前記第3エリアに移動させることと、を実行し、
    前記第2搬送制御において、前記コントローラは、前記開口部分が、前記第2エリアにおける複数の対象物の整列方向に平行に延び、且つ上向きとなるように、前記多関節アームによって前記ハンドを前記第2エリアの斜め下方に配置することと、前記第2エリアに整列した複数の対象物を前記格納部内に移すように、前記第2傾斜機構により前記第2エリアを傾斜させることと、前記多関節アームによって前記ハンドを前記第2エリアから前記第3エリアに移動させることと、を実行する、請求項記載の容器詰めシステム。
  3. 前記コントローラは、前記第1搬送制御と、前記第2搬送制御とを交互に実行し、前記第1搬送制御の実行中に、前記第2移送機構により複数の対象物を前記搬送ラインから順次送り出して前記第2エリアに整列させ、前記第2搬送制御の実行中に、前記第1移送機構により複数の対象物を前記搬送ラインから順次送り出して前記第1エリアに整列させる、請求項記載の容器詰めシステム。
  4. 前記コントローラは、前記第3エリアへの複数の対象物の運搬が繰り返し行われ、直近の運搬箇所と異なる箇所に複数の対象物が運搬されるように前記多関節アームを制御するように構成されている、請求項又は記載の容器詰めシステム。
  5. 複数の空の容器を積み重ねた空容器セットを搬送する空容器ラインと、
    前記空容器セットに含まれている複数の前記空の容器それぞれに、前記多関節アームによって前記対象物が運搬されるように、前記空容器セットから前記空の容器を1つずつ取り出す容器取り出し機構と、を更に備える、請求項1〜のいずれか一項記載の容器詰めシステム。
  6. 前記空容器ラインは、前記空容器セットを載置した台車を含めて搬送可能に構成されている、請求項記載の容器詰めシステム。
  7. 前記多関節アームにより前記対象物が詰め込まれた容器を積み重ねた詰め込み容器セットを搬送する詰め込み容器ラインを更に備え、
    前記第3エリアは、前記詰め込み容器ライン上に位置し、
    前記容器取り出し機構は、取り出した前記空の容器を前記第3エリアに配置する、請求項又は記載の容器詰めシステム。
  8. 前記空容器ラインは、前記空容器セットを載置した台車を含めて搬送可能に構成されており、
    前記詰め込み容器ラインは、前記詰め込み容器セットを載置した台車を含めて搬送可能に構成されており、
    前記空容器ラインにおいて前記空容器セットを載置していた前記台車を、前記詰め込み容器ラインに移動させる台車移動機構を更に備える、請求項記載の容器詰めシステム。
  9. 予め保管した前記台車を、前記詰め込み容器ラインに補充する台車補充機構を更に備える、請求項記載の容器詰めシステム。
  10. 複数の対象物を連続的に搬送する搬送ラインと、
    複数の対象物を前記搬送ラインから順次送り出し、前記搬送ラインに交差する方向に沿って貯留エリアに整列させる移送機構と、
    前記貯留エリアにおける対象物の整列方向に平行な軸線まわりに前記貯留エリアを傾斜させる傾斜機構と、
    前記搬送ラインに交差する方向に沿って整列した対象物をまとめて保持可能なハンドと、
    複数の対象物を収容可能な容器が配置される容器エリアと前記貯留エリアとの間で前記ハンドを移動させる多関節アームと、を備え、
    前記ハンドは、整列した状態で複数の対象物を格納する格納部と、前記格納部内における対象物の整列方向に沿って延び、当該整列方向に垂直な方向に向かって開口し、当該整列方向に沿って整列した対象物をまとめて前記格納部内に受け入れる開口部分とを有する容器詰めシステム。
  11. 前記開口部分が、前記貯留エリアにおける複数の対象物の整列方向に平行に延び、且つ上向きとなるように、前記多関節アームによって前記ハンドを前記貯留エリアの斜め下方に配置することと、前記貯留エリアに整列した複数の対象物を前記格納部内に移すように、前記傾斜機構により前記貯留エリアを傾斜させることと、前記多関節アームによって前記ハンドを前記貯留エリアから前記容器エリアに移動させることと、を実行するように構成されたコントローラを更に備える、請求項10記載の容器詰めシステム。
  12. 複数の対象物を連続的に搬送するように搬送ラインを制御することと、
    複数の対象物を前記搬送ラインから順次送り出し、前記搬送ラインに交差する方向に沿って貯留エリアに整列させるように移送機構を制御することと、
    整列した状態で複数の対象物を格納する格納部と、前記格納部内における対象物の整列方向に沿って延び、当該整列方向に垂直な方向に向かって開口し、当該整列方向に沿って整列した対象物をまとめて前記格納部内に受け入れる開口部分とを有するハンドの前記開口部分が、前記貯留エリアにおける複数の対象物の整列方向に平行に延び、且つ上向きとなるように、多関節アームによって前記ハンドを前記貯留エリアの斜め下方に配置することと、
    前記貯留エリアに整列した複数の対象物を前記格納部内に移すように、傾斜機構により、前記貯留エリアにおける対象物の整列方向に平行な軸線まわりに前記貯留エリアを傾斜させることと、
    前記多関節アームによって、前記貯留エリアから、複数の対象物を収容可能な容器が配置される容器エリアに前記ハンドを移動させることと、を含む容器詰め方法。
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