JP6942608B2 - ライン照明装置、クリップ、及び線状光源の取付け方法 - Google Patents

ライン照明装置、クリップ、及び線状光源の取付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、線状光源をクリップによりレール部材に固定したライン照明装置、クリップ、及び線状光源の取付け方法に関する。
従来、特許文献1に照明装置が提案されている。
このものの要約書には、解決する手段として、
「長物状に形成された基板に複数の発光素子を設けるとともにコネクタケーブル6を接続してなる光源ユニットと、前面に光を出射させるライン状の投光開口を有するとともに所定の剛性を有する長物状に形成され、光源ユニットを互いの長手方向を合せて一体に保持する筐体2とからなる照明装置本体10と、照明装置本体10を保持する照明装置取付治具9とを備えている。」
と記載されている。
照明装置本体10は、例えば外構の階段、デッキ材の幕板などの所望の位置に照明装置取付治具9を用いて取り付ける。
すなわち、照明装置取付治具9は、外構の階段、デッキ材の幕板などの被取付部に固定部9cをビス止めすることによって取り付けられる。そして、照明装置本体10は、照明装置取付治具9の相互に対向する、弾性変形可能な保持片9a,9b間に挟み込むことによって、取り付けられている。
特開2017−123270号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明によると、照明装置取付治具9(本願発明のクリップに相当)は、あらかじめビス止めされていて、長手方向の位置が決まっているため、簡単に位置を変更することができないという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、線状光源をレール部材に固定するクリップの位置を、レール部材の長手方向に沿って簡単に変更することができるライン照明装置、クリップ、及び線状光源の取付け方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るライン照明装置は、長手方向に沿った係合溝を有するレール部材と、レール部材に沿って配設されたチューブ状の線状光源と、線状光源をレール部材に固定する弾性変形可能な複数のクリップと、を備え、クリップは、線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを有し、左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態で係合溝に係合して、線状光源をレール部材に固定し、クリップは、係合前の自然状態において、間隙を所定間隙よりも広く、かつ線状光源の最小寸法よりも狭く設定されるとともに、弾性変形により間隙を広げて、線状光源のクリップ本体への通過を許容する、ことを特徴とする。
また、本発明に係るクリップは、線状光源をレール部材に固定する弾性変形可能なクリップにおいて、線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを備え、左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態でレール部材の係合溝に係合して、線状光源をレール部材に固定し、係合前の自然状態において、間隙を所定間隙よりも広く、かつ線状光源の最小寸法よりも狭く設定されるとともに、弾性変形により間隙を広げて、線状光源のクリップ本体への通過を許容する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る線状光源の取付け方法は、線状光源をレール部材に、弾性変形可能なクリップで取り付ける線状光源の取付け方法において、クリップは、線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを備え、自然状態において、所定間隙よりも狭い左右の係合片を線状光源の最小寸法よりも広げて線状光源をクリップ本体へ通し、その後、左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態でレール部材の係合溝に係合することにより、線状光源をレール部材に固定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、ライン照明装置は、クリップが、線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを有し、左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態で係合溝に係合して、線状光源をレール部材に固定することができる。一方、クリップは、係合前の自然状態において、間隙を所定間隙よりも広く、かつ線状光源の最小寸法よりも狭く設定されるとともに、弾性変形により間隙を広げて、線状光源のクリップ本体への通過を許容するので、線状光源の長手方向の任意の位置に、長手方向に交差(直交)する方向から取り付けることができる。
すなわち、ライン照明装置は、クリップの左右の係合片の、係合溝に対する係合前には、左右の係合片を広げることにより、線状光源の長手方向の任意の位置に、線状光源に交差(直交)する方向からクリップ本体を取り付けることができ、その取り付け状態を維持しつつ係合片をレール部材の係合溝に係合させることにより、係合後には、線状光源をレール部材に固定することができる。
なお、ライン照明装置においては、一旦、線状光源に取り付けたクリップは、自然状態に戻り、間隙が線状光源の最小寸法よりも狭く設定されているので、線状光源から脱落するおそれはない。
また、本発明によれば、クリップは、線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを備えていて、左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態でレール部材の係合溝に係合して、線状光源をレール部材に固定することができる。また、クリップは、係合前の自然状態において、間隙を所定間隙よりも広く、かつ線状光源の最小寸法よりも狭く設定されるとともに、弾性変形により間隙を広げて、線状光源のクリップ本体への通過を許容することができる。
すなわち、クリップは、左右の係合片の、係合溝に対する係合前には、左右の係合片を広げることにより、線状光源の長手方向の任意の位置に線状光源に交差(直交)する方向からクリップ本体を取り付けることができ、その取り付け状態を維持しつつ係合片をレール部材の係合溝に係合させることにより、係合後には、線状光源をレール部材に固定することができる。
なお、クリップは、一旦、線状光源に取り付けられると、自然状態に戻り、間隙が線状光源の最小寸法よりも狭く設定されているので、線状光源から脱落するおそれはない。
また、本発明によれば、線状光源の取付け方法は、クリップが、線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを備え、自然状態において、線状光源の最小寸法よりも狭い左右の係合片を線状光源の最小寸法よりも広げて線状光源をクリップ本体へ通すので、クリップを線状光源の長手方向の任意の位置に、長手方向に直交(交差)する方向から取り付けることができる。その後、クリップの左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態で係合溝に係合することにより、線状光源をレール部材に固定することができる。
すなわち、線状光源の取付け方法は、自然状態のクリップの左右の係合片を一旦、広げてクリップ本体に線状光源を通し、その後、クリップは、自然状態に戻って、線状光源からの脱落を防止し、さらにその後、左右の係合片を狭めることにより、線状光源を保持しつつ、レール部材の係合溝に係合して、線状光源をレール部材に固定することができる。
ライン照明装置1の全体構成を示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 レール部材10を示す斜視図である。 線状光源20を示す平面図及びC−C線断面図である。 係合状態のクリップ30を示す斜視図である。 係合状態のクリップ30を示す正面図である。 自然状態のクリップ30を示す斜視図である。 自然状態のクリップ30を示す正面図である。 乳半カバー40を取り付けたライン照明装置1を示す正面図である。
以下、本発明を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図10を参照して本発明を適用した実施形態1に係るライン照明装置1について説明する。
このうち、図1は、ライン照明装置1の全体構成を示す斜視図である。また、図2は、図1中のA−A線断面図である。また、図3は、図1中のB−B線断面図である。また、図4は、レール部材10を示す斜視図である。
ここで、図1〜図4に矢印で示す前後上下左右の方向を、ライン照明装置1の前後上下左右の方向と決める。すなわち、レール部材10及び線状光源20の長手方向を前後方向、また、レール部材10と線状光源20とが重なる方向を上下方向、そして、前後方向及び上下方向に直交する方向を左右方向とする。なお、図5、図6、図8も同様である。
ライン照明装置1は、図1に示すように、レール部材10、チューブ状の線状光源20、及び複数のクリップ30を備えて構成されている。
このうち、レール部材10は、図1、図4に示すように、前後方向に長く形成されている。
レール部材10は、図4に示すように、前後方向の所定距離ごとに、ねじ穴11,11…が形成されている。各ねじ穴11は、レール部材10の底部12の左右方向の中心を、上下方向に貫通し、さらに、上部の左右のレール部13,13の一部を切り欠くように形成されている。これらねじ穴11,11…に、ねじ(不図示)を上方から通すことにより、レール部材10を壁や天井(いずれも不図示)に取り付けることができる。
レール部材10は、このねじ穴11が形成された部分を除いて、前後方向の任意の位置における、前後方向に垂直な断面形状がすべて同じ断面形状、すなわち、図2、図3に示す形状に形成されている。レール部材10は、断面形状において、底部12、左右の側部14,14、及び左右のレール部13,13を有している。左右の側部14,14は、底部12の左右両端から上方に向けて延び、左右のレール部13,13は、左右の側部14,14の上部に形成されている。左右のレール部13,13は、図3に示す線状光源20や図2に示すクリップ30に当接する左右の上面13a,13aが平らになっている。また、左右のレール部13,13は、係合溝Gを介して対向している。係合溝Gは、前後方向に沿って、レール部材10の全長にわたって形成されている。係合溝Gの幅は、Gwに設定されている。左右の上面13a,13aのぞれぞれの内側には、面取り13b,13bが施されていて、係合溝Gに対するクリップ30の左右の係合片32,32の嵌まり込みを容易にしている。さらに、左右のレール部13,13のそれぞれの外側には、外側ほど下方に傾斜した左右の係合部13c,13cが形成されている。左右の係合部13c,13cは、後述する図10に示すように、乳半カバー40を取り付けるためのものである。
なお、レール部材10は、例えば、プラスチックによって構成されていて、図4では、前後方向に真直ぐ延びる直線状に配置した例を説明しているが、レール部材10を取り付ける配設箇所に応じて、多少の湾曲には耐えるようになっている。
ここで、図5は、線状光源20を示す平面図及びC−C線断面図である。
線状光源20は、図1に示すように、レール部材10に沿って配設されている。線状光源20は、図5に示すように、複数の発光素子21,21…、フレキシブル基板22、及びチューブ23を有している。
発光素子21,21…は、例えば、COB(チップオンボード)タイプの光源を、所定距離だけ隔てて複数配置して構成される。
フレキシブル基板22は、これら発光素子21,21…の間を電気的に接続するものである。
チューブ23は、発光素子21,21…及びフレキシブル基板22の上下左右を覆って、前後方向に長く形成されている。チューブ23は、前後方向の任意の位置における、前後方向に直交する断面形状がいずれも同形に形成されている。チューブ23のこの断面形状は、長方形の長辺aを上側と下側とにおき、短辺bを左側と右側とにおいて、上側に位置する長辺aの両側を、外に向かって凸状の円弧部23a,23aとした、いわゆるかまぼこ型に形成されている。チューブ23は、最小寸法がbとなっている。チューブ23は、透明な合成樹脂、例えば、シリコーンで形成されている。このため、多少の変形が可能である。また、内部の発光素子21,21…が透けて見え、線状光源20全体として、ライン状の光源として使用される。
なお、上述では、線状光源20の、前後方向に直交する断面形状が、かまぼこ型である場合を説明したが、これに代えて、長方形状や正方形状の四角形状、または、半円状などかまぼこ型以外の曲線を用いた形状であってもよい。線状光源20がこれらの形状の場合、線状光源20を囲繞するクリップ30の形状は、これらの形状に倣った形状でもよく、また、これらの形状との間に多少の隙間を有するものであってもよい。
図6は、係合状態のクリップ30を示す斜視図である。また、図7は、係合状態のクリップ30を示す正面図である。また、図8は、自然状態のクリップ30を示す斜視図である。また、図9は、自然状態のクリップ30を示す正面図である。
クリップ30は、レール部材10の係合溝G(図3参照)に係合された状態(以下「係合状態」という。)では、図1、図2、図6、図7に示す状態となり、また、自然状態では、図8、図9に示す状態となる。すなわち、クリップ30の係合状態とは、左右の係合片32,32を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙Haに狭めた状態で係合溝Gに係合した状態をいい、また、自然状態とは、外力が作用しない自然の状態をいう。
クリップ30は、線状光源20の外周を囲繞する31、及びクリップ本体31の一端部31a及び他端部31bから延びる左右の係合片32,32を有している。
係合状態のクリップ30は、図2に示すように、左右の係合片32,32が、レール部材10側の係合溝Gに所定間隙Haを介して係合している。左右の係合片32,32には、下端にそれぞれ外側を向いた係合爪32a,32aが形成されている。これら係合爪32a,32aは、係合状態において、レール部材10側の左右のレール部13,13の右端及び左端の下方に引っかかっていて、係合後の係合片32,32が係合溝Gから外れないようにしている。この係合状態においては、クリップ30の左右の下面31c,31cが、左右のレール部13,13の左右の上面13a,13aに当接している。係合状態においては、左のレール部13の上面13aとクリップ本体31の左の下面31cとの左端、及び右のレール部13の上面13aとクリップ本体31の右の下面31cの右端とが一致している。これにより、図10に示す乳半カバー40を取り付ける際に、段部が形成されないで、円滑に取り付けられる。
また、係合爪32a,32aを含む係合片32,32の(左右の)幅Gaの2倍は、レール部材10の係合溝Gの(左右の)幅Gwと同じ又はそれよりも僅かに小さく形成されている。
なお、図3に示すように、クリップ30がない部分では、左右のレール部13,13の上面13a,13aは直接、線状光源20のチューブ23に当接している。
図2に示すように、係合状態のクリップ30のクリップ本体31は、線状光源20の外周を囲繞している。すなわち、係合状態のクリップ30は、クリップ本体31の内周の形状が、線状光源20の外周の形状にほぼ倣っている。クリップ30は、全体の厚さがほぼ一定であるので、クリップ本体31の外周は、線状光源20の外周に対して、一回り大きい形状となっている。
つづいて、図8、図9を参照して、自然状態のクリップ30について説明する。
自然状態のクリップ30は、クリップ本体31の、係合時には線状光源20の左右の円弧部23a,23aに対応する左右の円弧部31d,31dをほぼ中心として、クリップ本体31の下側を開いた状態にある。この状態では、左右の係合片32,32は、その間隙Hを間隙Hwに開いた状態にある。この間隙Hwは、図2、図7に示す所定間隙Haよりも広く、かつ線状光源20の最小寸法であるbよりも狭く設定されている。
つまり、
Ha<Hw<b
に設定されている。
次に、線状光源20の取付け方法について説明する。
本発明では、線状光源20をレール部材10に固定するためのクリップ30を、前後方向に長いレール部材10及び線状光源20の端部から順に取り付ける必要はなく、レール部材10及び線状光源20の前後方向の任意の位置に取り付けられるようにしている。
線状光源20を自然状態のクリップ本体31に取り付けるために、一端、間隙Hを、間隙Hwから最小寸法bよりも広い間隙Hb(図9参照)に広げることになる。
つまり、
b<Hb
とすることで、線状光源20のクリップ本体31への通過を許容する。これは、前後方向に長い線状光源20の端部からクリップ30を通していくのとは異なり、線状光源20の前後方向の任意の位置に、線状光源20とは直角(上下方向あるいは左右方向)に、クリップ30を取り付けることになる。また、線状光源20がクリップ本体31に取りつけられた後は、Hw<bとなるので、線状光源20がクリップ本体31から抜け落ちることはない。
こうして、クリップ本体31に線状光源20を通したクリップ30を、今度は、左右の係合片32,32を狭めてくっ付けるようにして、係合溝Gに差し入れる。左右の係合爪32a,32aが、左右のレール部13,13に引っかかる。
すなわち、係合爪32aを含む係合片32の幅をGa(図2参照)とすると、
2×Ga≦Gw
となる。
これにより、2個の係合片32,32を係合溝Gに入れて係合させることが可能であり、一旦、係合した後は、左右の係合爪32a,32aが左右のレール部13,13に引っかかるため、左右の係合片32,32が係合溝Gから抜けにくくなる。
以上により、一端、係合溝Gに係合した左右の係合片32,32は、抜けにくく、レール部材10に線状光源20を確実に固定することができる。
図10は、乳半カバー40を取り付けたライン照明装置1を示す正面図である。
乳半カバー40は、例えば、乳白色に形成されていて、線状光源20の前後方向に沿って、線状光源20全体を覆うように構成されている。
乳半カバー40は、左右の下端のフック部40a,40a、これらから上方に延びる左右の側部40b,40b、及び左右の側部を結ぶ半円状のドーム部40cを有している。乳半カバー40は、フック部40a,40aを、レール部材10の左右の係合部13c,13cに係合させて、側部40b,40b及びドーム部40cが線状光源20を覆った状態で取り付けられている。
なお、ドーム部40cは、半円状に限らず、四角形状やT字形状であってもよい。
このように、乳半カバー40を取り付けることにより、ライン照明装置1を人目に付く場所に設けることができる。また、発光素子21の1つ1つから出射された光が乳半カバー40で拡散されるため、ライン照明装置1から出射される光は、ドットレスとなり均斉度が高くなる。
以下、本発明に係るライン照明装置1、クリップ30、及び線状光源の取付け方法の作用、効果をまとめる。
・本発明によれば、ライン照明装置1は、クリップ30が、線状光源20の外周を囲繞するクリップ本体31と、クリップ本体31の一端部31a及び他端部31bから延びる左右の係合片32,32とを有し、左右の係合片32,32を、相互の間隙Hを弾性変形によって所定間隙Haに狭めた状態で係合溝Gに係合して、線状光源20をレール部材10に固定することができる。一方、クリップ30は、係合前の自然状態において、間隙Hを所定間隙Haよりも広く、かつ線状光源20の最小寸法bよりも狭く設定されるとともに、弾性変形により間隙Hを広げて、線状光源20のクリップ本体31への通過を許容するので、線状光源20の長手方向(前後方向)の任意の位置に、長手方向に交差(直交)する方向から取り付けることができる。
すなわち、ライン照明装置1は、クリップ30の左右の係合片32,32の、係合溝Gに対する係合前には、左右の係合片32,32を広げることにより、線状光源20の長手方向の任意の位置に、線状光源20に交差(直交)する方向からクリップ本体31を取り付けることができ、その取付け状態を維持しつつ係合片32,32をレール部材10の係合溝Gに係合させることにより、係合後には、線状光源20をレール部材10に固定することができる。
なお、ライン照明装置1においては、一旦、線状光源20に取り付けたクリップ30は、自然状態に戻り、間隙Hが線状光源20の最小寸法bよりも狭く設定されているので、線状光源20から脱落するおそれはない。
・ライン照明装置1は、クリップ30の左右の係合片32,32が、係合溝Gにそれぞれ引っかかる外向きの左右の係合爪32a,32aを有し、係合爪32a,32aを含む係合片32,32の幅Gaの2倍が、レール部材10の係合溝Gの幅Gwと同じ又はそれよりも僅かに小さいので、係合片32,32は、一端、係合溝Gに係合すると、簡単には引き抜くことはできない。つまり、容易に係合解除することができない。
・ライン照明装置1は、線状光源20の前後方向(長手方向)に直交する断面形状を、上側及び下側に長辺を有する長方形状とした場合には、レール部材10に倣って配設される線状光源20をレール部材10上で安定されることができる。
・ライン照明装置1は、線状光源20が、長方形状で、さらに、上側に位置する長辺の両端に円弧部23a,23aを有する場合は、線状光源20の外周を囲繞するクリップ30を、この円弧部23a,23aに対応する円弧部31d,31dをほぼ中心に弾性変形させることができ、例えば、長方形状の90度の角部を中心に弾性変形する場合と比較して、滑らかに弾性変形させることができる。
・次に、クリップ30は、線状光源20の外周を囲繞するクリップ本体31と、クリップ本体の一端部31a及び他端部31bから延びる左右の係合片32,32とを備えていて、左右の係合片32,32を、相互の間隙Hを弾性変形によって所定間隙Haに狭めた状態でレール部材10の係合溝Gに係合して、線状光源20をレール部材10に固定することができる。また、クリップ30は、係合前の自然状態において、間隙Hを所定間隙Haよりも広く、かつ線状光源20の最小寸法bよりも狭く設定されるとともに、弾性変形により間隙Hを広げて、線状光源20のクリップ本体31への通過を許容することができる。
すなわち、クリップは、左右の係合片32,32の、係合溝Gに対する係合前には、左右の係合片32,32を広げることにより、線状光源20の長手方向の任意の位置に線状光源20に交差(直交)する方向からクリップ本体31を取り付けることができ、その取付け状態を維持しつつ係合片32,32をレール部材10の係合溝Gに係合させることにより、係合後には、線状光源20をレール部材10に固定することができる。
なお、クリップ30は、一旦、線状光源20に取り付けられると、自然状態に戻り、間隙Hが線状光源20の最小寸法bよりも狭く設定されているので、線状光源20から脱落するおそれはない。
・次に、線状光源の取付け方法は、クリップ30が、線状光源20の外周を囲繞するクリップ本体31と、クリップ本体31の一端部31a及び他端部31bから延びる左右の係合片32,32とを備え、自然状態において、線状光源の最小寸法bよりも狭い左右の係合片32,32を線状光源20の最小寸法bよりも広げて線状光源20をクリップ本体31へ通すので、クリップ30を線状光源20の長手方向の任意の位置に、長手方向に直交(交差)する方向から取り付けることができる。その後、クリップの左右の係合片32,32を、相互の間隙Hを弾性変形によって所定間隙Haに狭めた状態で係合溝に係合することにより、線状光源20をレール部材10に固定することができる。
すなわち、線状光源20の取付け方法は、自然状態のクリップの左右の係合片32,32を一旦、広げてクリップ本体31に線状光源20を通し、その後、クリップ30は、自然状態に戻って、線状光源20からの脱落を防止し、さらにその後、左右の係合片32,32を狭めることにより、線状光源20を保持しつつ、レール部材10の係合溝Gに係合して、線状光源20をレール部材10に固定することができる。
1 ライン照明装置
10 レール部材
20 線状光源
23a,23a 円弧部
30 クリップ
31 クリップ本体
31a 一端部
31b 他端部
32,32 左右の係合片
32a,32a 左右の係合爪
a 長辺
b 短辺(最小寸法)
G 係合溝
Ga 係合片の幅
Gw 係合溝の幅
H 間隙
Ha 所定間隙
Hb 自然状態から広げた間隙
Hw 自然状態の間隙

Claims (6)

  1. 長手方向に沿った係合溝を有するレール部材と、
    前記レール部材に沿って配設されたチューブ状の線状光源と、
    前記線状光源を前記レール部材に固定する弾性変形可能な複数のクリップと、を備え、
    前記クリップは、前記線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、前記クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを有し、前記左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態で前記係合溝に係合して、前記線状光源を前記レール部材に固定し、
    前記クリップは、係合前の自然状態において、前記間隙を前記所定間隙よりも広く、かつ前記線状光源の最小寸法よりも狭く設定されるとともに、弾性変形により前記間隙を広げて、前記線状光源の前記クリップ本体への通過を許容する、
    ことを特徴とするライン照明装置。
  2. 前記クリップは、前記左右の係合片が、前記係合溝にそれぞれ引っかかる外向きの左右の係合爪を有し、
    前記係合爪を含む前記係合片の幅の2倍が、前記レール部材の係合溝の幅と同じ又はそれよりも僅かに小さい、
    ことを特徴とする請求項1に記載のライン照明装置。
  3. 前記線状光源は、長手方向に直交する断面形状が、上側及び下側に長辺を有する長方形状である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のライン照明装置。
  4. 前記線状光源は、上側に位置する長辺の両端に円弧部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のライン照明装置。
  5. 線状光源をレール部材に固定する弾性変形可能なクリップにおいて、
    前記線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、前記クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを備え、前記左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態で前記レール部材の係合溝に係合して、前記線状光源を前記レール部材に固定し、
    係合前の自然状態において、前記間隙を前記所定間隙よりも広く、かつ前記線状光源の最小寸法よりも狭く設定されるとともに、弾性変形により前記間隙を広げて、前記線状光源の前記クリップ本体への通過を許容する、
    ことを特徴とするクリップ。
  6. 線状光源をレール部材に、弾性変形可能なクリップで取り付ける線状光源の取付け方法において、
    前記クリップは、前記線状光源の外周を囲繞するクリップ本体と、前記クリップ本体の一端部及び他端部から延びる左右の係合片とを備え、
    自然状態において、前記線状光源の最小寸法よりも狭い前記左右の係合片を前記線状光源の最小寸法よりも広げて前記線状光源を前記クリップ本体へ通し、
    その後、前記左右の係合片を、相互の間隙を弾性変形によって所定間隙に狭めた状態で前記レール部材の係合溝に係合することにより、前記線状光源を前記レール部材に固定する、
    ことを特徴とする線状光源の取付け方法。


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