JP6941861B2 - 農作業機 - Google Patents

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Description

本発明は農作業機に関する。特に、走行機体の後部に作業ロータを備えた耕耘作業部及び鎮圧作業部が装着され、走行機体の前進走行に伴って進行しながら、圃場の土を耕耘及び鎮圧する農作業機に関する。
圃場の土を鎮圧する作業部材として、カゴローラ(転圧輪)が用いられる。カゴローラは、支持部材とともに作業部材を有する。作業部材の形状としては、一般的に円柱状のもの(作業棒という場合がある)が広く用いられる。特許文献1には、作業棒を備えた転圧輪が開示されている。
特開2014−93984号公報
一方で、カゴローラには、土を鎮圧する性能に限られず、他の機能を持たせるニーズがある。上記のように作業棒が円柱状の場合、鎮圧以外の作業(例えば砕土作業)を行うことが難しい。また、鎮圧作業及び砕土作業を行うことができたとしても、いずれかの作業を重点的に行うことが難しい場合がある。
そこで、本発明は、カゴローラを用いて複数の作業が可能な農作業機を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態によれば、走行機体と連結される装着部と、装着部の後方に配置され、複数の耕耘爪を含む回転可能な作業ロータが設けられた耕耘作業部と、耕耘作業部の後方に配置され、複数の第1作業部材、複数の第1作業部材を支持する複数の第1支持部材を含む回転可能な第1カゴローラと、第1カゴローラの後方に配置され、複数の第2作業部材、複数の第2作業部材を支持する複数の第2支持部材を含む回転可能な第2カゴローラと、耕耘作業部と第1カゴローラとを連結し、耕耘作業部に第1回動軸を有する第1連結部材と、第1カゴローラと第2カゴローラとを連結し、第1連結部材に配置され、第1回動軸とは異なる位置に配置された第2回動軸を有する第2連結部材と、を含む農作業機が、提供される。
上記農作業機において、第2カゴローラの下端を、第1カゴローラの下端よりも高い位置に固定可能な固定手段を有してもよい。
上記農作業機において、側面視において、第2回動軸は、第1カゴローラの外周内に設けられてもよい。
上記農作業機において、第2カゴローラは、第1カゴローラの直上まで回動可能であってもよい。
上記農作業機において、第1カゴローラは、第1作業を行い、第2カゴローラは、第1作業と異なる第2作業を行ってもよい。
上記農作業機において、第1作業は、圃場の土を破砕する作業であって、第2作業は、圃場の土を鎮圧する作業であってもよい。
上記農作業機において、第2カゴローラの径は、第1カゴローラの径よりも大きくてもよい。
本発明によれば、カゴローラを用いて複数の作業が可能な農作業機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る農作業機を後方側の左斜め上から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を上方から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を前方側の斜め上方から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る鎮圧作業部を上面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る鎮圧作業部を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る鎮圧作業部を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る鎮圧作業部を左側面から見た概略図である。 本発明の一実施形態に係る農作業機を左側面から見た概略図である。
以下、図面を参照して本発明の農作業機の実施形態について説明する。但し、本発明の農作業機は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、説明の便宜上、上方、下方、前方、後方、右方、左方といった方向を示す語句を用いるが、重力の働く方向が下方であり、その逆が上方である。また、走行機体の進行する方向が前方であり、その逆が後方である。さらに、前方に向かって、右側が右方であり、左側が左方である。
本明細書では、農作業機の一例として、作業ロータを備えた耕耘作業機について説明するが、本発明は、少なくとも2つの作業ロータを備える農作業機全般に適用することができる。
<第1実施形態>
(1−1.農作業機の構成)
本実施形態の農作業機100の構成について説明する。本実施形態では、農作業機100として、トラクタ等の走行機体の後部に装着され、走行機体に牽引されて圃場を耕耘する耕耘作業機を例示する。
図1は、第1実施形態の農作業機100を後方側の左斜め上から見た概略図である。図2は、第1実施形態の農作業機100を上方から見た概略図である。図3は、第1実施形態の農作業機100を前方側の斜め上方から見た概略図である。図4は、第1実施形態の農作業機100を左側面から見た概略図である。なお、図1〜図4は、本実施形態の農作業機100の概略の構成を示すものであり、説明の便宜上、一部の部品の図示を省略している。
本実施形態の農作業機100は、大別して、装着部10、耕耘作業部20及び鎮圧作業部30を含む。以下、各部について詳細に説明する。
装着部10は、トップマスト11、一対のロワーリンク12a及び12b、一対の支持部材13a及び13b、並びに一対の連結部材14a及び14bを有する。
支持部材13a及び13bは、耕耘作業部20の第1支持フレーム21及び第2支持フレーム22に固定され、トップマスト11を支持する。ロワーリンク12a及び12bは、第1支持フレーム21に直接固定される。連結部材14a及び14bは、トップマスト11とロワーリンク12a及び12bとを連結する。
トップマスト11とロワーリンク12a及び12bは、トラクタ等の走行機体の後部に設けられた三点リンク機構(図示せず)に対して連結される。三点リンク機構の構造は公知であるため、ここでの説明は省略する。装着部10が走行機体の三点リンク機構に連結されることにより、本実施形態の農作業機100は、走行機体の後部に装着される。
耕耘作業部20は、第1支持フレーム21、第2支持フレーム22、一対のサイドプレート23a及び23b、シールドカバー24、第1作業ロータ25、第2作業ロータ26、複数のサブソイラ27、並びに増速機構40を有する。
第1支持フレーム21及び第2支持フレーム22は、サイドプレート23a及び23bに対して連結され、サイドプレート23a及び23bを支持する。また、前述のとおり、第1支持フレーム21及び第2支持フレーム22は、支持部材13a及び13bを介してトップマスト11を支持する。第1支持フレーム21は、さらにロワーリンク12a及び12bを支持する。
さらに、第1支持フレーム21は、複数のサブソイラ27を支持する。複数のサブソイラ27は、それぞれ固定部材28を介して第1支持フレーム21に対して着脱可能に固定される。サブソイラ27は、走行機体の走行に伴って心土(下層土とも呼ばれる)を破砕し、膨軟にする部品であり、第1支持フレーム21に対して所定の間隔で複数配置される。なお、固定部材28は、第1支持フレーム21の任意の位置に取り付けることが可能となっている。
サイドプレート23a及び23bの間には、第1作業ロータ25及び第2作業ロータ26が架設される。シールドカバー24は、サイドプレート23a及び23bの間に架設され、第1作業ロータ25及び第2作業ロータ26の上方を覆う。シールドカバー24は、第1作業ロータ25及び第2作業ロータ26の耕耘作業時に、上方への土塊の飛散を防ぐ役割を担う。
また、サイドプレート23a及び23bには、それぞれ規制部材が取り付けられてもよい。規制部材は、後述する第1カゴローラ310を支持する一対の連結部材330a,330bの上下方向の動きを規制する手段として機能する。
第1作業ロータ25は、第1爪軸25a及び複数の第1耕耘爪25bを含む。第1耕耘爪25bは、第1爪軸25aの所定の装着位置において軸周りに複数配置される。本実施形態では、一箇所の装着位置(例えば、フランジ)に対して6本の第1耕耘爪25bが配置される。また、第1耕耘爪25bの装着位置は、第1爪軸25aの長手方向において所定の間隔で離間して複数設けられる。
第2作業ロータ26は、第2爪軸26a及び複数の第2耕耘爪26bを含む。第1作業ロータ25と同様に、第2耕耘爪26bも、第2爪軸26aの所定の装着位置において軸周りに複数配置される。本実施形態では、一箇所の装着位置(例えば、フランジ)に対して6本の第2耕耘爪26bが配置される。また、第2耕耘爪26bの装着位置についても、第2爪軸26aの長手方向において所定の間隔で離間して複数設けられる。
本実施形態において、第1耕耘爪25bは、隣接する装着位置の間で位相をずらして第1爪軸25aに対して装着されている。つまり、第1作業ロータ25を第1爪軸25aに沿った方向(左右方向)から見た場合、各装着位置において隣接する複数の第1耕耘爪25bは、第1爪軸25aの一方側から他方側に向かって螺旋状に配置されている。第2耕耘爪26bについても同様の構成で第2爪軸26aに装着されている。これにより、第1作業ロータ25及び第2作業ロータ26の耕耘時の抵抗を小さくすることができると共に、凹凸の少ない均一な圃場表面を得ることができる。
また、第1爪軸25a及び第2爪軸26aは、それぞれサイドプレート23a及び23bに対し、軸受等を介して回転可能に取り付けられている。さらに、第1爪軸25a及び第2爪軸26aは、増速機構40を介して互いに連動可能となっている。本実施形態において、増速機構40は、サイドプレート23aに設けられ、周囲をカバー部材40aで保護されている。
増速機構40は、第2作業ロータ26の回転速度を、第1作業ロータ25の回転速度よりも増加させる機能を担う。例えば、本実施形態では、増速機構40により、第2作業ロータ26が、第1作業ロータ25の約3倍の速度で回転する。なお、本実施形態において、増速機構40は、大きさの異なる複数のスプロケットと、これら複数のスプロケットに架設されたローラーチェーンとを組み合わせて構成される。ただし、これに限らず、歯数の異なる複数の平歯車を組み合わせて増速機構40を構成することも可能である。
鎮圧作業部30は、耕耘作業部20の後方に配置される。鎮圧作業部30は、第1カゴローラ310、第2カゴローラ320、一対の連結部材330a,330b、並びに一対の連結部材340a,340bを有する。なお、連結部材330a及び連結部材330bを合わせて第1連結部材という。また、連結部材340a及び連結部材340bを合わせて第2連結部材という。
本実施形態の農作業機100では、走行機体の走行に伴って前方に進行すると、第1カゴローラ310及び第2カゴローラ320が耕耘作業部20の通過した後を回転しながら進行する。その際、後述する複数の板状の作業部材311及び板状の作業部材321が、耕耘作業部20によって耕耘された圃場の土塊を破砕及び鎮圧する構成となっている。
以上において、本実施形態の農作業機100は、走行機体の走行に伴って牽引され、第1作業ロータ25及び第2作業ロータ26の作用により圃場表面を耕耘する。そして、第1作業ロータ25及び第2作業ロータ26によって耕耘された圃場の土塊を第1カゴローラ310及び第2カゴローラ320の作用により破砕及び鎮圧する。
このとき、第2作業ロータ26の回転速度は、増速機構40により、第1作業ロータ25の回転速度よりも増速される。例えば、本実施形態の農作業機100は、第2作業ロータ26が、第1作業ロータ25の約3倍の速度で回転する。したがって、トラクタ等の走行機体を高速走行させ、スピーディに圃場を耕耘することが可能である。
(1−2.鎮圧作業部の構成)
次に、鎮圧作業部30の構成について、以下に詳述する。また、説明の便宜上、農作業機100の左側に設けられた部品を用いて説明する場合があるが、右側の部品も同様の構成を有する。また、一部の部品を省略して説明する場合がある。
図1〜図4に示すように、第1カゴローラ310は、リング状の外側支持部材312a及び外側支持部材312b、複数の内側支持部材313に設けられた溝に複数の板状の作業部材311が嵌合して溶接され、支持された構造を有している。また、外側支持部材312a及び外側支持部材312bは、中心部に回転軸315を有し、第1カゴローラ310は、回転軸315を中心として回転する。
図5は、鎮圧作業部30の左側を上面から見た概略図である。図6は、鎮圧作業部30を左側から見た時の拡大図である。図1〜図5に示すように、第1カゴローラ310は、連結部材330a及び連結部材330bにより回動可能に支持される。連結部材330aの一端は、サイドプレート23aに設けられた回動軸333と回動可能に接続され、他端は、第1カゴローラ310のうち外側支持部材312aと接続部319を用いて接続される。連結部材330bの一端は、サイドプレート23bに設けられた回動軸333と回動可能に接続され、他端は、第1カゴローラ310のうち外側支持部材312bに接続される。これにより、耕耘作業部20と第1カゴローラ310とが連結される。
図5に示すように、連結部材330aと第1カゴローラ310とは、接続部319により接続されている。接続部319は、円柱状のシャフト316、円形フランジ317及び菱形フランジ318を有する。
第1カゴローラ310の外側支持部材312aは、接続部319の円形フランジ317と、例えばボルト及びナットを用いて接続される。連結部材330aは、接続部319の菱形フランジ318と、ボルトを用いて接続される。また、シャフト316が菱形フランジ318から外れないように菱形フランジ318の内部に留め具(図示せず)が設けられている。また、シャフト316を介して第1カゴローラ310が回転できるように、菱形フランジ318にはベアリング(図示せず)が設けられている。これにより、シャフト316は、第1カゴローラ310の回転軸315として機能する。
第2カゴローラ320は、リング状の外側支持部材322a及び外側支持部材322b、複数の内側支持部材323に設けられた溝に複数の板状の作業部材321が嵌合して溶接され、支持された構造を有している。また、外側支持部材322a及び外側支持部材322bは、中心部に回転軸325を有しており、第2カゴローラ320は、回転軸325を中心として回転する。
第2カゴローラ320は、連結部材340a及び連結部材340bにより回動可能に支持される。連結部材340a及び連結部材340bの一端は、連結部材330a及び連結部材330bに設けられた回動軸343と回動可能に接続され、他端は、第2カゴローラ320の外側支持部材322a及び外側支持部材322bと接続される。これにより、第1カゴローラ310と第2カゴローラ320とが連結される。
図5に示すように、連結部材340aと第2カゴローラ320とは、接続部329により接続されている。接続部329は、接続部319と同様の構成を有し、円柱状のシャフト326、円形フランジ327及び菱形フランジ328を含む。シャフト326は、第2カゴローラ320の回転軸325として機能する。
上記構造において、回動軸343は、回動軸333と異なる位置に設けられる。これにより、後述するように第2カゴローラ320を第1カゴローラ310と独立に回動させることができる。
また、図6に示すように、回動軸343の中心343Cは、第1カゴローラ310の外周310Fの内側に設けられてもよい。このとき、第1カゴローラ310には第2カゴローラ320の固定手段として固定部材341が設けられてもよい。例えば、固定部材341と連結部材340a及び連結部材340bとがボルト(若しくはピン)を用いて接続され、連結部材340a及び連結部材340bの位置が固定される。これにより、後述するように、連結部材340a及び連結部材340bを介して第2カゴローラ320を回動させた際に、第2カゴローラ320の下端を第1カゴローラ310の下端よりも高い位置に固定することができる。また、固定部材341により連結部材340a及び連結部材340bが固定されるため、高さを維持したまま作業を安定して行うことができる。
(1−3.鎮圧作業部による作業)
次に、鎮圧作業部30の作業について、以下に図6〜図8を用いて説明する。なお、説明の便宜上、主に農作業機100の左側に設けられた部品を用いて説明するが、右側の部品も同様の構成を有する。
図6において、圃場の土500の表面から第1カゴローラ310の回転軸315までの垂直距離L1と、圃場の土500の表面から第2カゴローラ320の回転軸325までの垂直距離L2とは同じである。また、第1カゴローラ310の板状の作業部材311は、第1カゴローラ310の回転軸315を中心として径方向D1に対して反時計回りに角度θ1で傾斜して配置されている。第2カゴローラ320の板状の作業部材321は、第2カゴローラ320の回転軸325を中心として径方向D2に対して反時計回りに角度θ2で傾斜して配置されている。角度θ1及び角度θ2は、例えば0°を超えて90°未満の範囲で適宜設定される。
この例では、角度θ1及び角度θ2は、同一である。このとき、第1カゴローラ310の板状の作業部材311は、第1カゴローラ310の主な作業領域A1において圃場の土500に対して垂直または略垂直になる。同様に、第2カゴローラ320の板状の作業部材321は、第2カゴローラ320の主な作業領域A2において圃場の土500に対して垂直または略垂直になる。つまり、第1カゴローラ310及び第2カゴローラ320が回転する時、作業部材311及び作業部材321が土に入り込む(土を切り込む)方向に力が加わりやすくなる。また、作業部材311の先端部311Aは突出部311Cを有し、作業部材321の先端部321Aは突出部321Cを有するので、効果的に土を破砕することができる。したがって、第1カゴローラ310及び第2カゴローラ320は、ともに圃場の土を破砕する作業及び鎮圧する作業のうち、土を破砕する作業を重点的に行うことができる。なお、上記の作業を第1作業という場合がある。
図7及び図8は、第2カゴローラ320が回動された時の左側面から見た断面図である。図7において、第2カゴローラ320は回動軸343を中心に回動され、持ち上げられている。このとき、第2カゴローラ320の下端320Bは、圃場の土500と間隔H1で離隔している。第2カゴローラ320が持ち上げられると、圃場の土500との間隔(高さ)や第2カゴローラ320の重量に応じて、第1カゴローラ310は加重される。第1カゴローラ310は、図6に示したように、圃場の土500を破砕する作業を重点的に行うが、第2カゴローラ320により加重されることにより、鎮圧する作業を強化することもできる。
なお、連結部材340a及び連結部材340bは、上述したように第2カゴローラ320の固定手段として固定部材341で固定されてもよい。このとき、固定部材341と連結部材340a及び連結部材340bとがボルト(若しくはピン)を用いて接続され、連結部材340a及び連結部材340bの位置が固定される。これにより、第2カゴローラ320の下端320Bが第1カゴローラ310の下端310Bよりも高い位置に固定されるとともに、連結部材340a,340b及び第2カゴローラ320の位置(高さ)を安定させやすくなる。
また、固定手段は、固定部材341に限定されず、例えば第2支持フレーム22(又は第1支持フレーム21)と連結部材340a及び連結部材340bとの間に電動シリンダ等を架設し、第2カゴローラ320を任意の位置にリフトアップすることができる構成としてもよい。
また、図8に示すように、第2カゴローラ320は、第1カゴローラ310の直上まで持ち上げられてもよい。第2カゴローラ320の下端320Bは、圃場の土500と間隔H2で離隔している。このとき、第2カゴローラ320の重量が第1カゴローラ310に加わりやすくなる。つまり、間隔H2が図7に示す間隔H1より大きいため、鎮圧する作業をより強化することができる。このように、第2カゴローラ320の下端320Bと圃場の土500との間隔を変化させることにより、鎮圧する作業を強化させたい度合いを任意に設定することができる。鎮圧する作業を最大限強化させたい場合は、第2カゴローラ320を圃場の土500から最も離れた位置、つまり第1カゴローラ310の直上まで持ち上げるのがよい。なお、第2カゴローラ320を第1カゴローラ310の直上近傍に配置させることにより、前後方向において農作業機100の小型化を図ることができる。
以上より、本実施形態を用いることにより、農作業機100は、第2カゴローラ320を動かすことにより鎮圧作業部30の行う作業を変えることができる。つまり、圃場の土500と第2カゴローラ320との間隔(高さ)を変えることにより、鎮圧作業及び砕土作業のうちいずれの作業をより重点的に行うかを任意に決めることができる。したがって、農作業機100は複数の作業を行うことができる。
<第2実施形態>
以下に、異なる構成を有するカゴローラについて図面を用いて説明する。なお、第1実施形態に示す構造と同様の部分については、その説明を援用する。
第1実施形態において、第1カゴローラ310の板状の作業部材311と第2カゴローラ320の板状の作業部材321とがそれぞれ回転軸315,325を中心とした径方向D1,D2に対する傾斜方向及び角度が同一である例を示したが、これに限定されない。
図9は、第2実施形態の農作業機100−1を左側面から見た概略図である。図10は、図9のうち鎮圧作業部30−1を左側から見た時の拡大図である。
図9において、農作業機100−1は、装着部10、耕耘作業部20及び鎮圧作業部30−1を有する。鎮圧作業部30−1は、第1カゴローラ310および第2カゴローラ320−1を含む。図9及び図10において示される第2カゴローラ320−1は、図6における第2カゴローラ320と作業部材321が傾斜する方向以外は同じである。このとき、第2カゴローラ320−1の作業部材321は、第2カゴローラ320−1の回転軸325を中心として径方向D2に対して時計回りに角度θ2で傾斜している。
上記において、第2カゴローラ320−1の作業部材321は、第2カゴローラ320−1の主な作業領域A2において圃場の土500に対して平行または略平行になる。つまり、第2カゴローラ320−1が回転する時、作業部材321が土を鎮圧しやすくなるように平坦な面で土を押圧する。したがって、上記において、第2カゴローラ320−1は、圃場の土を破砕する作業及び鎮圧する作業のうち、圃場の土を鎮圧する作業を重点的に行うことができる。なお、上記の作業を第2作業という場合がある。
第1カゴローラ310は、圃場の土を破砕する作業を重点的に行うことができることから、農作業機100−1は、圃場の土を破砕する作業及び鎮圧する作業いずれについても重点的に行うことができる。なお、第2カゴローラ320−1は、第1実施形態の第2カゴローラ320と同様に適宜持ち上げて作業してもよい。
<第3実施形態>
以下に、異なる構成を有するカゴローラについて図面を用いて説明する。なお、第1実施形態に示す構造と同様の部分については、その説明を援用する。
第1実施形態において、第1カゴローラ310の径と第2カゴローラ320の径が同じ例を示したが、これに限定されない。
図11は、第3実施形態の農作業機100−2を左側面から見た概略図である。
図11において、農作業機100−2は、装着部10、耕耘作業部20及び鎮圧作業部30−2を有する。鎮圧作業部30−2は、第1カゴローラ310及び第2カゴローラ320−2を含む。第2カゴローラ320−2は、作業部材324及び外側支持部材322aを有する。
第2カゴローラ320−2の径r2は第1カゴローラ310の径r1よりも大きい。このとき、第2カゴローラ320−2の重量は、第1カゴローラ310の重量よりも重くなるため、鎮圧する性能が向上する。農作業機100−2の場合、第1カゴローラ310で圃場の土を破砕する作業を行い、第2カゴローラ320−2で圃場の土を鎮圧する作業を行う。なお、作業部材324の形状は、図11に示すように、円柱状でもよいし、板状でもよい。
また、図12に示すように、第2カゴローラ320−2は、適宜持ち上げて作業してもよい。第2カゴローラ320−2は、第2カゴローラ320よりも重量が増すため、第1カゴローラ310の鎮圧性能をより高めることが可能である。
(変形例1)
第1実施形態において、第1カゴローラ310のうち作業部材311の先端部311Aは突出部311Cを有する例を示したが、図13に示すように、突出部311Cが鋭角を有してもよい(尖った部分を有するということもできる)。同様の形状を第2カゴローラ320の作業部材321も有してもよい。これにより、圃場の土を破砕する際に、作業部材311の先端部311A及び作業部材321の先端部321Aがよりスムーズに土に入り込んで土を切り込むことができるので、圃場の土を破砕する作業をより効果的に行うことができる。
(変形例2)
第1実施形態において、回動軸343は、連結部材330a及び連結部材330bに設けられる例を示したが、図14に示すように、連結部材330a及び連結部材330bの端部、つまり第1カゴローラ310の回転軸315と同じ位置に配置されてもよい。この場合、第1カゴローラ310とともに接続部319を用いて接続することができるため、部材点数を減らし、コストを削減することができる。
10・・・装着部、11・・・トップマスト、12a,12b・・・ロワーリンク、13a,13b・・・支持部材、14a,14b・・・連結部材、20・・・耕耘作業部、21・・・第1支持フレーム、22・・・第2支持フレーム、23a,23a・・・サイドプレート、24・・・シールドカバー、25・・・第1作業ロータ、25a・・・第1爪軸、25b・・・第1耕耘爪、26・・・第2作業ロータ、26a・・・第2爪軸、26b・・・第2耕耘爪、27・・・サブソイラ、28・・・固定部材、30・・・鎮圧作業部、40・・・増速機構、40a・・・カバー部材、100・・・農作業機、310・・・第1カゴローラ、311・・・作業部材、312a,312b・・・外側支持部材、313・・・内側支持部材、315・・・回転軸、316・・・シャフト、317・・・円形フランジ、318・・・菱形フランジ、319・・・接続部、320・・・第2カゴローラ、321・・・作業部材、322a,322b・・・外側支持部材、323・・・内側支持部材、324・・・作業部材、325・・・回転軸、326・・・シャフト、327・・・円形フランジ、328・・・菱形フランジ、329・・・接続部、330a,330b・・・連結部材、333・・・回動軸、340a,340b・・・連結部材、341・・・固定部材、343・・・回動軸、500・・・圃場の土

Claims (7)

  1. 走行機体と連結される装着部と、
    前記装着部の後方に配置され、複数の耕耘爪を含む回転可能な作業ロータが設けられた耕耘作業部と、
    前記耕耘作業部の後方に配置され、複数の第1作業部材、前記複数の第1作業部材を支持する複数の第1支持部材を含む回転可能な第1カゴローラと、
    前記第1カゴローラの後方に配置され、複数の第2作業部材、前記複数の第2作業部材を支持する複数の第2支持部材を含む回転可能な第2カゴローラと、
    前記耕耘作業部と、前記第1カゴローラとを連結し、前記耕耘作業部に第1回動軸を有する第1連結部材と、
    前記第1カゴローラと、前記第2カゴローラとを連結し、前記第1連結部材に
    配置され、前記第1回動軸とは異なる位置に配置された第2回動軸を有する第2連結部材と、を含む、農作業機。
  2. 前記第2カゴローラの下端を、前記第1カゴローラの下端よりも高い位置に固定可能な固定手段を有する、請求項1に記載の農作業機。
  3. 側面視において、前記第2回動軸は、前記第1カゴローラの外周内に設けられる、請求項2に記載の農作業機。
  4. 前記第2カゴローラは、前記第1カゴローラの直上まで回動可能である、請求項1に記載の農作業機。
  5. 前記第1カゴローラは、第1作業を行い、
    前記第2カゴローラは、前記第1作業と異なる第2作業を行う、請求項1に記載の農作業機。
  6. 前記第1作業は、圃場の土を破砕する作業であって、
    前記第2作業は、圃場の土を鎮圧する作業である、請求項5に記載の農作業機。
  7. 前記第2カゴローラの径は、前記第1カゴローラの径よりも大きい、請求項6に記載の農作業機。
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