JP6941697B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6941697B2
JP6941697B2 JP2020015165A JP2020015165A JP6941697B2 JP 6941697 B2 JP6941697 B2 JP 6941697B2 JP 2020015165 A JP2020015165 A JP 2020015165A JP 2020015165 A JP2020015165 A JP 2020015165A JP 6941697 B2 JP6941697 B2 JP 6941697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transport space
air supply
unit
divided
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020015165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020074466A (ja
Inventor
前田 正史
正史 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2019056325A external-priority patent/JP6655206B2/ja
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2020015165A priority Critical patent/JP6941697B2/ja
Publication of JP2020074466A publication Critical patent/JP2020074466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6941697B2 publication Critical patent/JP6941697B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基板、光ディスク用の基板など(以下、単に基板と称する)を処理する基板処理装置に関する。
従来、この種の装置として、処理部と気体供給部と気体排出部を備える装置がある。処理部は、水平方向に並ぶ第1処理ユニットと第2処理ユニットを備える。気体供給部は、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットに一括して気体を供給する。気体排出部は、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットから一括して気体を排出する。
気体供給部は、給気ダンパと給気ユニットとを備えている。給気ダンパは、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットに対する気体の供給量を一律に調整する。給気ユニットは、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットの両方に気体を吹き出す。
気体排出部は、排気ユニットと排気ダンパを備えている。排気ユニットは、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットの両方から気体を排出する。排気ダンパは、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットからの気体の排出量を一律に調整する(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−87116号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
第1処理ユニットに供給する気体の供給量と第2処理ユニットに供給する気体の供給を個別に変更できない。例えば、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットがそれぞれ基板に処理を行う期間がずれている場合、第1処理ユニットと第2処理ユニットに適時に適量の気体を供給できない。このため、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットの各処理品質を向上させることが困難である。
第1処理ユニットから排出する気体の排出量と第2処理ユニットから排出する気体の排出量を個別に変更できない。このため、第1処理ユニットおよび第2処理ユニットの各処理品質を向上させることが困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の処理ユニットにおける処理品質をそれぞれ向上させることができる基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、基板処理装置であって、前記基板処理装置は、第1処理ブロックを備え、前記第1処理ブロックは、第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する第1搬送スペースと、前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1液処理ユニットと、前記第1分割搬送スペースに設置され、前記第1液処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、前記第1搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部と、を備え、前記第1分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの上部に相当し、前記第2分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの下部に相当し、前記搬送スペース用給気部は、前記第1分割搬送スペースと連通接続する第1給気管と、前記第2分割搬送スペースと連通接続する第2給気管と、を備え、前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの側部を通過する基板処理装置である。
上述した発明において、前記第1給気管および前記第2給気管はそれぞれ、前記第1分割搬送スペースの上壁部を貫通することが好ましい。
上述した発明において、前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記上壁部の側部を貫通することが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管と前記第2給気管は、互いに分離されていることが好ましい。
上述した発明において、前記第1分割搬送スペースと前記第2分割搬送スペースは、互いに区分されており、前記第1給気管は、前記第1搬送スペースの外部から前記第1分割搬送スペースの内部にわたって設けられ、前記第2給気管は、前記第1搬送スペースの外部から前記第2分割搬送スペースの内部にわたって設けられることが好ましい。
上述した発明において、前記基板処理装置は、前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1熱処理ユニットを備えることが好ましい。
上述した発明において、前記第1熱処理ユニットは、前記第2給気管が前記第1分割搬送スペースを通過する位置から、前記第1液処理ユニットよりも遠い位置に配置されることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管は、前記第1熱処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの上壁部の側部を貫通することが好ましい。
上述した発明において、前記第1液処理ユニットは、前記第1分割搬送スペースの一側方に配置され、前記第1熱処理ユニットは、前記第1分割搬送スペースの他側方に配置され、前記第1給気管は、前記第1分割搬送スペースの前記第1熱処理ユニット側に配置され、前記第2給気管が通過する前記第1分割搬送スペースの前記側部は、前記第1分割搬送スペースの前記第1液処理ユニット側であることが好ましい。
上述した発明において、前記搬送スペース用給気部は、前記第1搬送スペースの外部に設けられる給気ファンを備え、前記第1給気管は、前記給気ファンと前記第1分割搬送スペースとを連通接続し、前記第2給気管は、前記給気ファンと前記第2分割搬送スペースとを連通接続することが好ましい。
上述した発明において、前記給気ファンの一次側は、前記基板処理装置の外部に開放されており、前記給気ファンは、前記第1処理ブロックの上方に設置され、前記給気ファンは、前記第1搬送スペースの上方に配置され、前記給気ファンは、前記第1分割搬送スペースの上壁部の上面上に設置され、前記給気ファンは、前記基板処理装置の外部の気体を取り込んで前記第1搬送スペースに送ることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管は、前記給気ファンの一側部に接続され、前記第2給気管は、前記給気ファンの他側部に接続されることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管は、前記給気ファンから下方に延び、前記第2給気管は、前記給気ファンから下方に延びることが好ましい。
上述した発明において、前記搬送スペース用給気部は、前記第1給気管に接続され、前記第1分割搬送スペースに気体を吹き出す第1吹出ユニットと、前記第2給気管に接続され、前記第2分割搬送スペースに気体を吹き出す第2吹出ユニットと、を備え、前記第1吹出ユニットは、前記第1分割搬送スペースの上部に設置され、前記第2吹出ユニットは、前記第2分割搬送スペースの上部に設置され、前記給気ファンは、前記第1分割搬送スペースの上壁部の上面に接しており、前記第1吹出ユニットは、前記第1分割搬送スペースの前記上壁部の下面に接していることが好ましい。
上述した発明において、前記搬送スペース用給気部は、前記給気ファンの一次側または二次側に設置されるフィルタを備えることが好ましい。
上述した発明において、前記搬送スペース用給気部は、前記第1搬送スペースに気体を供給し、かつ、前記第1液処理ユニットに気体を供給しないことが好ましい。
上述した発明において、前記基板処理装置は、第2処理ブロックを備え、前記第2処理ブロックは、第3分割搬送スペースと第4分割搬送スペースを有する第2搬送スペースと、前記第3分割搬送スペースに設置される第3主搬送機構と、前記第4分割搬送スペースに設置される第4主搬送機構と、前記第3分割搬送スペースと連通接続する第3給気管と、前記第4分割搬送スペースと連通接続する第4給気管と、を備え、前記第2搬送スペースは、前記第1搬送スペースとつながっており、前記第3分割搬送スペースは、前記第2搬送スペースの上部に相当し、前記第4分割搬送スペースは、前記第2搬送スペースの下部に相当し、前記第1給気管と前記第2給気管と前記第3給気管と前記第4給気管は、前記第1搬送スペースと前記第2搬送スペースとの境界の近くに配置されることが好ましい。
上述した発明において、前記第1搬送スペースと前記第2搬送スペースは、平面視において、水平な第1方向に並び、前記第1給気管と前記第3給気管は、平面視において、前記第1方向に並び、前記第2給気管と前記第4給気管は、平面視において、前記第1方向に並び、前記第1給気管と前記第2給気管は、平面視において、前記第1方向と直交する水平な第2方向に並び、前記第3給気管と前記第4給気管は、平面視において、前記第2方向に並ぶことが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管と前記第2給気管は、前記第1搬送スペースに配置され、前記第3給気管と前記第4給気管は、前記第2搬送スペースに配置されることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管は、前記第2方向における前記第1搬送スペースの一方側に配置され、前記第2給気管は、前記第2方向における前記第1搬送スペースの他方側に配置され、前記第3給気管は、前記第2方向における前記第2搬送スペースの一方側に配置され、前記第4給気管は、前記第2方向における前記第2搬送スペースの他方側に配置されることが好ましい。
なお、本明細書は、次のような基板処理装置に係る発明も開示している。
本発明は、基板処理装置であって、前記基板処理装置は、処理ブロックを備え、前記処理ブロックは、第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する搬送スペースと、前記第1分割搬送スペースに設置される第1主搬送機構と、前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、を備え、前記第1分割搬送スペースは、前記搬送スペースの上部に相当し、前記第2分割搬送スペースは、前記搬送スペースの下部に相当し、前記基板処理装置は、前記搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部を備え、前記搬送スペース用給気部は、前記搬送スペースの外部に設けられる給気ファンと、前記給気ファンと前記第1分割搬送スペースとを連通接続する第1給気管と、前記給気ファンと前記第2分割搬送スペースとを連通接続する第2給気管と、を備える基板処理装置である。
上述した発明において、前記給気ファンの一次側は、前記基板処理装置の外部に開放されており、前記給気ファンは、前記基板処理装置の外部の気体を取り込んで前記搬送スペースに送ることが好ましい。
上述した発明において、前記給気ファンは、前記処理ブロックの上方に設置されることが好ましい。
上述した発明において、前記給気ファンは、前記搬送スペースの上方に配置されることが好ましい。
上述した発明において、前記給気ファンは、前記第1分割搬送スペースの上壁部の上面上に設置されることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管は、前記給気ファンの一側部に接続され、前記第2給気管は、前記給気ファンの他側部に接続されることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管は、前記給気ファンから下方に延び、前記第2給気管は、前記給気ファンから下方に延びることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管は、前記搬送スペースの外部から前記第1分割搬送スペースの内部にわたって設けられ、前記第2給気管は、前記搬送スペースの外部から前記第2分割搬送スペースの内部にわたって設けられることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管は、前記第1分割搬送スペースの上壁部を貫通し、前記第2給気管は、前記第1分割搬送スペースの前記上壁部を貫通し、前記第1分割搬送スペースを通過することが好ましい。
上述した発明において、前記処理ブロックは、前記搬送スペースの一側方に設けられる液処理ユニットと、前記搬送スペースの他側方に設けられる熱処理ユニットと、を備え、前記第2給気管は、前記液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの一側部を通過することが好ましい。
上述した発明において、前記搬送スペース用給気部は、前記第1給気管に接続され、前記第1分割搬送スペースに気体を吹き出す第1吹出ユニットと、前記第2給気管に接続され、前記第2分割搬送スペースに気体を吹き出す第2吹出ユニットと、を備えることが好ましい。
上述した発明において、前記第1吹出ユニットは、前記第1分割搬送スペースの上部に設置され、前記第2吹出ユニットは、前記第2分割搬送スペースの上部に設置されることが好ましい。
上述した発明において、前記給気ファンは、前記第1分割搬送スペースの上壁部の上面に接しており、前記第1吹出ユニットは、前記第1分割搬送スペースの前記上壁部の下面に接していることが好ましい。
上述した発明において、前記搬送スペース用給気部は、前記給気ファンの一次側または二次側に設置されるフィルタを備えることが好ましい。
上述した発明において、前記第1分割搬送スペースと前記第2分割搬送スペースは、互いに区分されていることが好ましい。
上述した発明において、前記第1給気管と前記第2給気管は、互いに分離されていることが好ましい。
上述した発明において、前記搬送スペース用給気部は、前記搬送スペースのみに気体を供給することが好ましい。
本発明は、基板に液処理を行う複数の液処理ユニットと、各液処理ユニットに対応して個別に設けられ、1つの前記液処理ユニットのみに供給量を可変に気体を供給する複数の個別給気部と、を備えている基板処理装置である。
[作用・効果]本発明に係る基板処理装置は、複数の液処理ユニットと、各液処理ユニットに個別に関連付けられる個別給気部を備えている。液処理ユニットは、基板に処理液を供給する液処理を行う。個別給気部は、対応する液処理ユニットに気体を供給する。さらに、個別給気部は、液処理ユニットに対する気体の供給量を調整可能である。したがって、液処理ユニットごとに、液処理ユニットに対する気体の供給量を変えることができる。これにより、各液処理ユニットに、適切なタイミングで、適切な量の気体を供給できる。よって、各液処理ユニットにおける処理品質を好適に向上させることができる。
上述した発明において、前記個別給気部は、前記液処理ユニットに対する気体の供給量を調整する給気調整部を備えていることが好ましい。個別給気部は、給気調整部を備えているので、液処理ユニットに対する気体の供給量を好適に調整できる。
上述した発明において、略上下方向に1列に並ぶように配置されている一群の前記液処理ユニットに対応して個別に設けられ、前記一群の前記液処理ユニットに対応する複数の前記個別給気部のみに気体を分配する分配管を備えていることが好ましい。略上下方向に1列に並ぶように配置されている一群の液処理ユニットに対応する複数の前記個別給気部は、同じ前記分配管と接続している。ただし、このような関係を有しない個別給気部同士は、同じ前記分配管に接続されていない。例えば、略水平方向に隣り合うように配置されている複数の前記液処理ユニットに対応する複数の前記個別給気部は、同じ前記分配管に接続されていない。よって、同じ分配管に接続される複数の個別給気部の形状、寸法、向きなどを容易に揃えることができる。その結果、同じ分配管に接続される複数の個別給気部の間で、気体の供給量が干渉することを好適に防止できる。ここで、「気体の供給量が干渉する」とは、例えば、一部の個別給気部の気体の供給量を意図的に変更したときに、他の個別給気部の気体の供給量が意図せずに変動してしまうことをいう。また、分配管は2つ以上の個別給気部に気体を供給するので、個別給気部を小型化できる。
上述した発明において、複数の前記個別給気部は、少なくとも基板処理装置内においては、互いに分離されていることが好ましい。換言すれば、複数の前記個別給気部は、少なくとも基板処理装置内においては、互いに直接的または間接的に接続されていないことが好ましい。このような個別給気部の構成によれば、仮に個別給気部が給気調整部を備えていなくても、外部機器(例えば、基板処理装置の外部に設置され、気体を供給するための給気用外部機器)を用いて、液処理ユニットに対する気体の供給量を液処理ユニットごとに変更できる。すなわち、個別給気部が給気調整部を備えているか否かに関わらず、気体の供給量を液処理ユニットごとに好適に変更できる。
上述した発明において、前記個別給気部は、基板処理装置の外部に設置される外部機器と接続するための給気ポートと、前記給気ポートに連結され、気体を通じる給気管と、を備えていることが好ましい。個別給気部は個別給気ポートを備えているので、外部機器と個別給気部を容易に接続できる。個別給気部は給気管を備えているので、外部機器と液処理ユニットを好適に接続できる。ここで、外部機器は、より厳密に言えば、給気用外部機器である。
上述した発明において、前記個別給気部に個別に接続され、1つの前記液処理ユニットのみに気体を吹き出す複数の吹出ユニットを備えていることが好ましい。基板処理装置は吹出ユニットを備えているので、各液処理ユニットに気体を好適に供給できる。
上述した発明において、前記個別給気部は、対応する前記吹出ユニットと接続する給気管を備え、略水平方向に隣り合う複数の前記吹出ユニットのそれぞれと接続する複数の前記給気管は、前記吹出ユニットから互いに異なる方向に向かって延びていることが好ましい。略水平方向に隣り合う複数の吹出ユニットと接続する複数の個別給気部を、好適に分離できる。その結果、略水平方向に隣り合う複数の吹出ユニットと接続する複数の個別給気部の間で、気体の供給量が干渉することを好適に防止できる。
なお、給気管と吹出ユニットは、直接的に接続されていてもよいし、間接的に接続されていてもよい。
上述した発明において、前記個別給気部が液処理ユニットに供給する気体の供給量を制御する制御部を備え、前記制御部は、各液処理ユニットに対する気体の供給量を個別に変化させることが好ましい。各液処理ユニットが基板に行う液処理の品質を好適に向上させることができる。
上述した発明において、前記制御部は、前記液処理ユニットが液処理を行っているときに前記液処理ユニットに対する気体の供給量を変化させることが好ましい。液処理ユニットにおける処理品質を一層好適に向上させることができる。
上述した発明において、各液処理ユニットに対応して個別に設けられ、1つの前記液処理ユニットのみから排出量を可変に気体を排出する個別排気部を備えることが好ましい。基板処理装置は、各液処理ユニットに個別に関連付けられる個別排気部を備えている。個別排気部は、対応する液処理ユニットから気体を排出する。さらに、個別排気部は、液処理ユニットからの気体の排出量を調整可能である。したがって、液処理ユニットごとに、液処理ユニットからの気体の排出量を変えることができる。これにより、各液処理ユニットから、適切なタイミングで、適切な量の気体を排出できる。よって、各液処理ユニットにおける処理品質を好適に向上させることができる。
また、本発明は、基板に液処理を行う複数の液処理ユニットと、各液処理ユニットに対応して個別に設けられ、1つの前記液処理ユニットのみから排出量を可変に気体を排出する個別排気部と、を備える基板処理装置である。
[作用・効果]本発明に係る基板処理装置は、複数の液処理ユニットと、各液処理ユニットに個別に関連付けられる個別排気部を備えている。液処理ユニットは、基板に処理液を供給する液処理を行う。個別排気部は、対応する液処理ユニットから気体を排出する。さらに、個別排気部は、液処理ユニットからの気体の排出量を調整可能である。したがって、液処理ユニットごとに、液処理ユニットからの気体の排出量を変えることができる。これにより、各液処理ユニットから、適切なタイミングで、適切な量の気体を排出できる。よって、各液処理ユニットにおける処理品質を好適に向上させることができる。
上述した発明において、前記個別排気部は、前記液処理ユニットからの気体の排出量を調整する排気調整部を備えていることが好ましい。個別排気部は、排気調整部を備えているので、液処理ユニットからの気体の排出量を好適に調整できる。
上述した発明において、略上下方向に1列に並ぶように配置されている一群の前記液処理ユニットに対応して個別に設けられ、前記一群の前記液処理ユニットに対応する複数の前記個別排気部のみから気体を回収する集合管を備えていることが好ましい。略上下方向に1列に並ぶように配置されている一群の前記液処理ユニットに対応する複数の前記個別排気部は、同じ前記集合管に接続されている。ただし、このような関係を有しない個別排気部同士は、同じ前記集合管に接続されていない。例えば、略水平方向に隣り合う複数の前記液処理ユニットに対応する複数の前記個別排気部は、同じ前記集合管に接続されていない。よって、同じ集合管に接続される複数の個別排気部の形状、寸法、向きなどを容易に揃えることができる。その結果、同じ集合管に接続される複数の個別排気部の間で、気体の排出量が干渉することを好適に防止できる。ここで、「気体の排出量が干渉する」とは、例えば、一部の個別給気部の気体の排出量を意図的に変更したときに、他の個別排出部の気体の排出量が意図せずに変動してしまうことをいう。また、集合管は2つ以上の個別排気部から気体を回収するので、個別排気部を小型化できる。
上述した発明において、複数の前記個別排気部は、少なくとも基板処理装置内においては、互いに分離されていることが好ましい。換言すれば、複数の前記個別排気部は、少なくとも基板処理装置内においては、互いに直接的または間接的に接続されていないことが好ましい。このような個別排気部の構成によれば、仮に個別排気部が排気調整部を備えていなくても、外部機器(例えば基板処理装置の外部に設置され、気体を排出するための排気用外部機器)を用いて、液処理ユニットからの気体の排出量を液処理ユニットごとに好適に変更できる。すなわち、個別排気部が排気調整部を備えているか否かに関わらず、気体の排出量を液処理ユニットごとに好適に変更できる。
上述した発明において、前記個別排気部は、基板処理装置の外部に設置される外部機器と接続するための排気ポートと、前記排気ポートに連結され、気体を通じる排気管と、を備えていることが好ましい。個別排気部は個別排気ポートを備えているので、外部機器と個別排気部を容易に接続できる。個別排気部は排気管を備えているので、外部機器と液処理ユニットを好適に接続できる。ここで、外部機器は、より厳密に言えば、排気用外部機器である。
上述した発明において、前記液処理ユニットは、基板に処理を行うときに基板の側方を囲むカップを備え、前記個別排気部は、対応する前記液処理ユニットが有するカップ内の気体を排出することが好ましい。これによれば、個別排気部は、液処理ユニットから気体を好適に排出できる。
上述した発明において、前記個別排気部は、対応する前記液処理ユニットのカップと接続する排気管を備え、略水平方向に隣り合う複数の前記カップのそれぞれと接続する複数の前記排気管は、前記カップから互いに異なる方向に向かって延びていることが好ましい。略水平方向に隣り合う複数のカップと接続する複数の個別排気部を、好適に分離できる。その結果、略水平方向に隣り合う複数のカップと接続する複数の個別排気部の間で、気体の排出量が干渉することを好適に防止できる。
なお、排気管とカップは、直接的に接続されていてもよいし、間接的に接続されていてもよい。
上述した発明において、前記個別排気部が液処理ユニットから排出する気体の排出量を制御する制御部を備え、前記制御部は、各液処理ユニットからの気体の排出量を個別に変化させることが好ましい。各液処理ユニットが基板に行う液処理の品質を好適に向上させることができる。
上述した発明において、前記制御部は、前記液処理ユニットが液処理を行っているときに前記液処理ユニットからの気体の排出量を変化させることが好ましい。液処理ユニットにおける処理品質を一層好適に向上させることができる。
上述した発明において、少なくとも2つ以上の前記液処理ユニットを収容するチャンバーを備えており、同じ前記チャンバーに収容されている各液処理ユニットは、基板に同種の液処理を行うことが好ましい。2以上の液処理ユニットが同じチャンバー内に配置され、同種の液処理を行う場合であっても、各液処理ユニットに対する気体の供給量または各液処理ユニットからの気体の排出量の少なくともいずれかを個別に調整する。これにより、各液処理ユニットの処理品質を一層好適に向上させることができる。ここで、「同種の液処理」とは、例えば、同じ処理液を基板に供給する処理である。
(1)上述した発明において、略上下方向に1列に並ぶように配置されている一群の前記吹出ユニットに対応して個別に設けられ、前記一群の前記吹出ユニットに対応する複数の前記個別給気部のみに気体を分配する分配管を備えていることが好ましい。
前記(1)に記載の発明によれば、略上下方向に1列に並ぶように配置されている一群の前記吹出ユニットに対応する複数の前記個別給気部は、同じ前記分配管に接続されている。ただし、このような関係を有しない個別給気部同士は、同じ前記分配管に接続されていない。例えば、略水平方向に隣り合うように配置されている複数の前記吹出ユニットに対応する複数の前記個別給気部は、同じ前記分配管に接続されていない。よって、同じ分配管に接続される複数の個別給気部の形状、寸法、向きなどを容易に揃えることができる。よって、同じ分配管に接続される複数の個別給気部の間で、気体の供給量が干渉することを好適に防止できる。
(2)上述した発明において、前記分配管は、一群の前記液処理ユニットの側方において、上下方向に延びるように設置されていることが好ましい。
前記(2)に記載の発明によれば、一群の液処理ユニットに含まれる各液処理ユニットは、一群の液処理ユニットに対応する分配管から見て略同じ方向に位置しており、かつ、分配管から略同じ距離だけ離れている。よって、同じ分配管に接続される複数の個別給気部の形状、寸法、向きなどを一層容易に揃えることができる。
(3)上述した発明において、前記制御部は、各液処理ユニットの動作に応じて、各液処理ユニットに対する気体の供給量を個別に変化させることがこのましい。
前記(3)に記載の発明によれば、各液処理ユニットの処理品質を一層好適に向上させることができる。ここで、「液処理ユニットの動作」とは、例えば、液処理を行うことや、液処理を行わずに待機することを含む。さらに、前者(すなわち、「液処理」の動作)は、例えば、液処理を開始すること、液処理を終了すること、または、液処理の実行中における各種の動作を含む。後者(すなわち、「待機」の動作)は、例えば、液処理ユニットに対して基板を搬入すること、液処理ユニットから基板を搬出すること、液処理ユニットが静止/停止することなどを含む。
(4)上述した発明において、前記液処理ユニットが液処理を行っているとき、前記制御部は、液処理の開始時刻からの経過時間および液処理の処理条件の少なくともいずれかに基づいて、前記液処理ユニットに対する気体の供給量を変化させることが好ましい。
前記(4)に記載の発明によれば、適切なタイミングで適切な量の気体を液処理ユニットに供給できる。ここで、「液処理の処理条件」は、例えば、処理液の吐出タイミング、処理液の吐出量、基板の回転速度などである。
(5)上述した発明において、略上下方向に1列に並ぶように配置されている一群の前記カップに対応して個別に設けられ、前記一群の前記カップに対応する複数の前記個別排気部のみから気体を回収する集合管を備えていることが好ましい。
前記(5)に記載の発明によれば、略上下方向に1列に並ぶように配置されている一群の前記カップに対応する複数の前記個別排気部は、同じ前記集合管に接続されている。ただし、このような関係を有しない個別排気部同士は、同じ前記集合管に接続されていない。例えば、略水平方向に隣り合う複数の前記カップに対応する複数の前記個別排気部は、同じ前記集合管に接続されていない。よって、同じ集合管に接続される複数の個別排気部の形状、寸法、向きなどを容易に揃えることができる。よって、同じ集合管に接続される複数の個別給気部の間で、気体の供給量が干渉することを好適に防止できる。
(6)上述した発明において、前記集合管は、一群の前記液処理ユニットの側方において上下方向に延びるように設置されていることが好ましい。
前記(6)に記載の発明によれば、一群の液処理ユニットに含まれる各液処理ユニットは、集合管から見て、略同じ方向に位置している。なおかつ、一群の液処理ユニットに含まれる各液処理ユニットは、集合管から略同じ距離だけ離れている。よって、同じ集合管と接続する複数の個別排気部の形状、寸法、向きなどを一層容易に揃えることができる。
(7)上述した発明において、前記制御部は、各液処理ユニットの動作に応じて、各液処理ユニットからの気体の排出量を個別に変化させることがこのましい。
前記(7)に記載の発明によれば、各液処理ユニットの処理品質を一層好適に向上させることができる。
(8)上述した発明において、前記液処理ユニットが液処理を行っているとき、前記制御部は、液処理の開始時刻からの経過時間および液処理の処理条件の少なくともいずれかに基づいて、前記液処理ユニットからの気体の排出量を変化させることが好ましい。
前記(8)に記載の発明によれば、適切なタイミングで適切な量の気体を液処理ユニットから排出できる。
本発明に係る基板処理装置によれば、各液処理ユニットにおける処理品質を向上させることができる。
実施例に係る基板処理装置の平面図である。 図1における矢視a−aの側面図である。 図1における矢視b−bの正面図である。 図1における矢視c−cの側面図である。 図1における矢視d−dの側面図である。 主搬送機構の斜視図である。 液処理ユニット、個別給気部および個別排気部を示す詳細な側面図である。 液処理ユニットに対する給気・排気の系統図である。 基板処理装置1の制御ブロック図である。 基板の搬送経路を例示する図である。 各搬送機構がアクセスする載置部および処理ユニットの順番を例示する図である。 液処理ユニットの動作と、液処理ユニットに関連する気体の供給量および排出量の関係を例示するグラフである。 変形実施例に係る個別給気部および個別排気部を示す詳細な側面図である。 変形実施例に係る個別給気部および個別排気部を示す詳細な側面図である。 変形実施例に係る個別給気部および個別排気部を示す詳細な側面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施例を説明する。
基板処理装置1は、基板Wに処理を行う。ここで、「基板」とは、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基板、プラズマディスプレイ用の基板、光ディスク用の基板、磁気ディスク用の基板、光磁気ディスク用の基板など(以下、単に基板と称する)をいう。
<1.基板処理装置の概要>
図1は、実施例に係る基板処理装置の平面図である。
基板処理装置1は、インデクサ部11と処理部17とインターフェイス部19とを備える。インデクサ部11は、処理部17と接続しており、処理部17に基板Wを供給する。処理部17は基板Wに処理液を供給する液処理などを行う。インターフェイス部19は処理部17と接続している。インターフェイス部19は、さらに、基板処理装置1とは別体の露光機EXPと接続している。インターフェイス部19は、処理部17と露光機EXPとの間で基板Wを搬送する。露光機EXPは、基板Wに露光処理を行う。
インデクサ部11、処理部17、インターフェイス部19及び露光機EXPは、この順番で、一列に並ぶように配置されている。
本明細書では、インデクサ部11、処理部17およびインターフェイス部19が並ぶ方向を「前後方向X」と呼ぶ。前後方向Xは水平である。特に、インターフェイス部19からインデクサ部11に向かう方向を「前方XF」と呼び、前方XFとは反対の方向を「後方XB」と呼ぶ。前後方向Xと直交する水平な方向を、「幅方向Y」と呼ぶ。さらに、「幅方向Y」の一方向を適宜に「右方YR」とよび、右方YRとは反対の他方向を「左方YL」と呼ぶ。垂直な方向を「上下方向Z」と呼ぶ。なお、単に「側方」や「横方向」と記載するときは、前後方向Xおよび幅方向Yのいずれにも限定されない。
処理部17は、2つの処理ブロックBA、BBを備えている。処理ブロックBA、BBはそれぞれ、基板Wに液処理などを行う。処理ブロックBAと処理ブロックBBは、互いに前後方向Xに並ぶように配置されている。処理ブロックBAと処理ブロックBBは接続しており、相互に基板Wを搬送可能である。インデクサ部11は、処理ブロックBAと接続している。インターフェイス部19は、処理ブロックBBと接続している。
<インデクサ部11>
図1、図2を参照する。図2は、図1における矢視a−aの側面図である。
インデクサ部11は、キャリア載置部12と搬送スペースAIDとインデクサ用搬送機構TIDを備えている。
キャリア載置部12はキャリアCを載置する。キャリアCは、例えば不図示の外部搬送機構によってキャリア載置部12上に搬送される。キャリアCは、複数枚の基板Wを収容する。キャリアCとしては、FOUP(front opening unified pod)が例示される。
搬送スペースAIDは、キャリア載置部12の後方XBに設けられている。搬送スペースAIDには、インデクサ用搬送機構TIDが設置されている。インデクサ用搬送機構TIDは、キャリアCから基板Wを搬出し、かつ、キャリアCに基板Wを搬入する。また、インデクサ用搬送機構TIDは、処理部17に基板Wを渡し、かつ、処理部17から基板Wを受け取る。
インデクサ用搬送機構TIDは、いわゆる搬送ロボットである。例えば、インデクサ用搬送機構TIDは、基板Wを保持する2つのハンド13と、各ハンド13を駆動するハンド駆動機構14とを備えている。各ハンド13は、それぞれ1枚の基板Wを保持する。ハンド駆動機構14は、前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zにハンド13を移動させ、かつ、上下方向Zを中心にハンド13を回転させる。これにより、ハンド13は、キャリアCおよび処理ブロックBAにアクセスする。
<処理ブロックBAの基本的な構造>
図1を参照する。処理ブロックBAは、基板Wを搬送するための搬送スペースAAを備えている。搬送スペースAAは、平面視で、処理ブロックBAの幅方向Y中央に配置されている。搬送スペースAAは平面視で、前後方向Xに延びている。
図2、図3を参照する。図3は、図1における矢視b−bの正面図である。搬送スペースAAは、互いに上下方向Zに並ぶ複数の分割搬送スペースAA1、AA2に区分されている。分割搬送スペースAA1、AA2は、下から上に向かってこの順番で並ぶ。
分割搬送スペースAA1には、主搬送機構TA1が設置されている。分割搬送スペースAA2には、主搬送機構TA2が設置されている。主搬送機構TA1、TA2はそれぞれ基板Wを搬送する。主搬送機構TA1は、分割搬送スペースAA1内を動き、他の分割搬送スペースAA2に及ばない。同様に、主搬送機構TA2は、分割搬送スペースAA2内を動き、他の分割搬送スペースAA1に及ばない。
図1、図3、図4を参照する。図4は、図1における矢視c−cの側面図である。処理ブロックBAは、複数(例えば8つ)の液処理ユニットSUa−SUhを備えている。液処理ユニットSUa−SUhは、搬送スペースAAの右方に配置されている。
液処理ユニットSUは、略水平方向(例えば前後方向X)および略上下方向Zに行列状に配置されている。具体的には、液処理ユニットSUa、SUbは略水平方向に並ぶ。同様に、液処理ユニットSUc、SUdは略水平方向に並び、液処理ユニットSUe、SUfは略水平方向に並び、液処理ユニットSUg、SUhは略水平方向に並ぶ。液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgは略上下方向Zに1列に並ぶ。液処理ユニットSUb、SUd、SUf、SUhは略上下方向Zに1列に並ぶ。液処理ユニットSUa−SUdは分割搬送スペースAA1の側方(右方)に位置する。液処理ユニットSUe−SUhは分割搬送スペースAA2の側方(右方)に位置する。
各液処理ユニットSUa−SUhは液処理を行う。各液処理ユニットSUa−SUhが行う液処理は、基板Wに処理液を塗布して、基板Wの表面に塗膜を形成する塗布処理である。
より詳しくは、液処理ユニットSUa、SUb、SUe、SUfは、基板Wに反射防止膜材料を塗布し、基板Wの表面に反射防止膜を形成する反射防止膜形成処理を行う。すなわち、液処理ユニットSUa、SUb、SUe、SUfは、反射防止膜用塗布ユニットBARCである。液処理ユニットSUc、SUd、SUg、SUhは、基板Wにレジスト膜材料を塗布し、基板Wの表面にレジスト膜を形成するレジスト膜形成処理を行う。すなわち、液処理ユニットSUc、SUd、SUg、SUhは、レジスト膜用塗布ユニットRESISTである。
処理ブロックBAは、複数の液処理ユニットSUを収容するチャンバーCHa、CHb、CHc、CHdを備えている。チャンバーCHa−CHdは、搬送スペースAAの側方(右方)に配置されている。チャンバーCHa−CHdは、互いに上下方向Zに並ぶ。チャンバーCHaは液処理ユニットSUa、SUbを収容する。液処理ユニットSUaと液処理ユニットSUbは、隔てられることなく、互いに略水平方向に隣り合う。同様に、チャンバーCHbは液処理ユニットSUc、SUdを収容し、チャンバーCHcは液処理ユニットSUe、SUfを収容し、チャンバーCHdは液処理ユニットSUg、SUhを収容する。
同じチャンバーCH内に設置されている複数の液処理ユニットSUはそれぞれ、同じ空間内で処理を行う。各チャンバーCHa−CHdにおいては、反射防止膜形成処理とレジスト膜形成処理のいずれか一方のみが行われる。すなわち、同じチャンバーCH内に設置されている2つの液処理ユニットSUが行う液処理は、同じである。
図1、図3、図5を参照する。図5は、図1における矢視d−dの側面図である。処理ブロックBAは、各種の熱処理ユニットCP、PHP、AHLを備えている。熱処理ユニットCP、PHP、AHLは、搬送スペースAAの左方に配置されている。
熱処理ユニットCP、PHP、AHLは、前後方向Xおよび上下方向Zに行列状に配置されている。熱処理ユニットCPは、分割搬送スペースAA1の側方に設けられる熱処理ユニットCPaと、分割搬送スペースAA2の側方に設けられる熱処理ユニットCPbを含む。熱処理ユニットPHP、AHLもそれぞれ、分割搬送スペースAA1の側方に設けられる熱処理ユニットPHPa、AHLaと、分割搬送スペースAA2の側方に設けられる熱処理ユニットPHPb、AHLbを含む。好ましくは、分割搬送スペースAA1に対する熱処理ユニットCPaの配置は、分割搬送スペースAA2に対する熱処理ユニットCPbの配置と等しい。分割搬送スペースAA1に対する熱処理ユニットPHPa、AHLaの配置もそれぞれ、分割搬送スペースAA2に対する熱処理ユニットPHPb、AHLbの配置と等しいことが好ましい。
各熱処理ユニットCP、PHP、AHLは、基板Wに熱処理を行う。具体的には、熱処理ユニットCPは、基板Wを冷却する冷却処理を行う。熱処理ユニットPHPは、基板Wを加熱し、引き続いて基板Wを冷却する加熱冷却処理を行う。熱処理ユニットAHLは、基板Wと被膜の密着性を向上させるためにヘキサメチルジシラザン(HMDS)の蒸気雰囲気で熱処理する疎水化処理を行う。熱処理ユニットCP、PHP、AHLはそれぞれ、基板Wを載置するプレート20などを備えている。
主搬送機構TA1は、液処理ユニットSUa−SUdと熱処理ユニットCPa、PHPa、AHLaに基板Wを搬送する。主搬送機構TA2は、液処理ユニットSUe−SUhと熱処理ユニットCPb、PHPb、AHLbに基板Wを搬送する。
以上の説明から明らかなとおり、処理ブロックBAは、上下方向に並ぶ複数(例えば2つ)の階層Ka、Kbを含む階層構造を有する。階層Kaには、主搬送機構TA1と、主搬送機構TA1が基板Wを搬送する液処理ユニットSUa−SUdおよび熱処理ユニットCPa、PHPa、AHLaが設置されている。階層Kbには、主搬送機構TA2と、主搬送機構TA2が基板Wを搬送する液処理ユニットSUe−SUhおよび熱処理ユニットCPb、PHPb、AHLbが設置されている。各階層Ka、Kbは、互いに独立して、基板Wの搬送と基板Wに対する処理を行う。
図1、2を参照する。基板処理装置1は、基板Wを載置する載置部PAaS、PAaR、PAbS、PAbRを備えている。載置部PAaS、PAaR、PAbS、PAbRは、インデクサ部11と処理ブロックBAとの間に配置されている。具体的には、載置部PAaS、PAaRは、搬送スペースAIDと分割搬送スペースAA1に跨がって設置されている。載置部PAbS、PAbRは、搬送スペースAIDと分割搬送スペースAA2とに跨がって設置されている。載置部PAaS、PAaR、PAbS、PAbRはそれぞれ、基板Wを載置するプレート15などを備えている。
インデクサ用搬送機構TIDと主搬送機構TA1は、載置部PAaS、PAaRを使って、基板Wを相互に受け渡す。特に、載置部PAaSは、インデクサ用搬送機構TIDが主搬送機構TA1に基板Wを渡すときに使用され、載置部PAaRはインデクサ用搬送機構TIDが主搬送機構TA1から基板Wを受け取るときに使用される。同様に、インデクサ用搬送機構TIDと主搬送機構TA2は、載置部PAbS、PAbRを使って、基板Wを相互に受け渡す。
<処理ブロックBBの基本的な構造>
処理ブロックBBの構成について説明する。処理ブロックBBは、処理ブロックBAと類似する構造を有するので、処理ブロックBBの説明を適宜に省略する。
図1を参照する。処理ブロックBBは搬送スペースABを備えている。搬送スペースABは、平面視で、処理ブロックBBの幅方向Y中央に配置されている。搬送スペースABは、搬送スペースAAとつながっている。
図2を参照する。搬送スペースABは、互いに上下方向Zに並ぶ複数の分割搬送スペースAB1、AB2に区分されている。分割搬送スペースAB1は、分割搬送スペースAA1と同じ高さ位置に配置されている。分割搬送スペースAB2は、分割搬送スペースAA2と同じ高さ位置に配置されている。
処理ブロックBBは、主搬送機構TB1、TB2を備えている。主搬送機構TB1は分割搬送スペースAB1に設置されている。主搬送機構TB2は、分割搬送スペースAB2に設置されている。
載置部PAcS、PAcR、PAdS、PAdRは、処理ブロックBAと処理ブロックBBとの間に配置されている。具体的には、載置部PAcS、PAcRは、分割搬送スペースAA1と分割搬送スペースAB1とに跨がって設置されている。載置部PAbS、PAdS、PAdRは、分割搬送スペースAA2と分割搬送スペースAB2とに跨がって設置されている。主搬送機構TA1と主搬送機構TB1は、載置部PAcS、PAcRを使って、基板Wを相互に受け渡す。主搬送機構TA2と主搬送機構TB2は、載置部PAdS、PAdRを使って、基板Wを相互に受け渡す。
図1、図4を参照する。処理ブロックBBは、複数(例えば8つ)の液処理ユニットSUi、SUj、SUk、…、SUpを備える。
液処理ユニットSUは、略水平方向(例えば前後方向X)および略上下方向Zに行列状に配置されている。具体的には、液処理ユニットSUi、SUjは略水平方向に並び、液処理ユニットSUk、SUlは略水平方向に並び、液処理ユニットSUm、SUnは略水平方向に並び、液処理ユニットSUo、SUpは略水平方向に並ぶ。液処理ユニットSUi、SUk、SUm、SUoは略上下方向Zに1列に並び、液処理ユニットSUj、SUl、SUn、SUpは略上下方向Zに1列に並ぶ。
液処理ユニットSUi−SUlは分割搬送スペースAB1の側方(右方)に位置している。液処理ユニットSUm−SUpは分割搬送スペースAB2の側方(右方)に位置している。
各液処理ユニットSUi−SUpは、基板Wに処理液を供給する液処理を行う。より具体的には、各液処理ユニットSUi−SUpは、基板Wに現像液を供給する現像処理ユニットDEVである。
処理ブロックBBは、複数の液処理ユニットSUを収容するチャンバーCHe、CHf、CHg、CHhを備えている。チャンバーCHeは液処理ユニットSUi、SUjを収容する。同様に、チャンバーCHfは液処理ユニットSUk、SUlを収容し、チャンバーCHgは液処理ユニットSUm、SUnを収容し、チャンバーCHhは液処理ユニットSUo、SUpを収容する。処理ブロックBBにおいても、同じチャンバーCH内の複数の液処理ユニットSUが行う処理は、同じである。
以下では、液処理ユニットSUa−SUpを特に区別しない場合には、単に、「液処理ユニットSU」と呼ぶ。チャンバーCHa−CHhを特に区別しない場合には、単に、「チャンバーCH」と呼ぶ。
図1、図5を参照する。処理ブロックBBは、熱処理ユニットCP、PHP、PEBとエッジ露光ユニットEEWと載置部PAeS、PAeR、PAfS、PAfRを備えている。これら各種のユニットおよび載置部は、搬送スペースABの左方に配置されている。
熱処理ユニットPEBは、露光処理後の基板Wに露光後熱処理(Post Exposure Bake)を行う。エッジ露光ユニットEEWは、基板Wの周縁部を露光する。エッジ露光ユニットEEWは、基板Wを回転可能に保持する回転保持部27(図1参照)と、この回転保持部に保持された基板Wの周縁を露光する光照射部(不図示)とを備えている。
熱処理ユニットCP、PHP、PEBはそれぞれ、分割搬送スペースAB1の側方に設けられる熱処理ユニットCPc、PHPc、PEBcと、分割搬送スペースAB2の側方に設けられる熱処理ユニットCPd、PHPd、PEBdを含む。同様に、エッジ露光ユニットEEWは、分割搬送スペースAB1の側方に設けられるエッジ露光ユニットEEWcと、分割搬送スペースAB2の側方に設けられるエッジ露光ユニットEEWdを含む。載置部PAeS、PAeRは、分割搬送スペースAB1の側方(左方)に位置する。載置部PAfS、PAfRは、分割搬送スペースAB2の側方(左方)に位置する。
熱処理ユニットPEBc、PEBdと載置部PAeS、PAeR、PAfS、PAfRは、処理ブロックBBの後部に配置され、インターフェイス部19と接している。
主搬送機構TB1は、液処理ユニットSUi−SUlと熱処理ユニットCPc、PHPc、エッジ露光ユニットEEWc、載置部PAcS、PAcR、PAeS、PAeRに基板Wを搬送する。主搬送機構TB2は、液処理ユニットSUm−SUpと熱処理ユニットCPd、PHPd、エッジ露光ユニットEEWd、載置部PAdS、PAdR、PAfS、PAfRに基板Wを搬送する。
以上の説明から明らかなとおり、処理ブロックBBは、上下方向に並ぶ複数(例えば2つ)の階層Kc、Kdを含む階層構造を有する。階層Kcには、主搬送機構TB1と、主搬送機構TB1が基板Wを搬送する液処理ユニットSUi−SUl等が設置されている。階層Kdには、主搬送機構TB2と、主搬送機構TB2が基板Wを搬送する液処理ユニットSUm−SUp等が設置されている。各階層Kc、Kdは、互いに独立して、基板Wの搬送と基板Wに対する処理を行う。
<主搬送機構の詳細な構造と、搬送スペースの給気・排気に関する構成>
主搬送機構TA1、TA2、TB1、TB2の構造を説明する。主搬送機構TA1、TA2、TB1、TB2は同じ構造を有する。以下では、主搬送機構TA2を例にとって説明する。
図1、2、3、6を参照する。図6は、主搬送機構の斜視図である。主搬送機構TA2は、一対の第1ガイドレール21と、第2ガイドレール22と、ベース部23と、回転台24と、2つのハンド25を備えている。
2つの第1ガイドレール21はそれぞれ、分割搬送スペースAA2の液処理ユニットSU側に固定されている。例えば、2つの第1ガイドレール21はそれぞれ、分割搬送スペースAA2の右前部と右後部に配置されている(図1参照)。
第1ガイドレール21はそれぞれ、上下方向Zに延びるように設置されており、互いに前後方向Xに向かい合っている。第2ガイドレール22は一対の第1ガイドレール21に支持されている。具体的には、第2ガイドレール22は、一対の第1ガイドレール21の間に設置され、前後方向Xに延びている。第2ガイドレール22の両端部はそれぞれ第1ガイドレール21に接続されている。第2ガイドレール22は、一対の第1ガイドレール21に対して上下方向Zに移動可能である。ベース部23は第2ガイドレール22に支持されている。ベース部23は第2ガイドレール22に対して前後方向Xに移動可能である。回転台24はベース部23に支持されている。回転台24は、ベース部23に対して上下方向Zと平行な縦軸心Q周りに回転可能である。2つのハンド25はそれぞれ回転台24に支持されている。各ハンド25はそれぞれ、回転台24に対して水平な1方向に進退移動可能である。各ハンド25は1枚の基板Wを保持する。
主搬送機構TA2はさらに、第2ガイドレール22、ベース部23、回転台24およびハンド25をそれぞれ移動させるための各種の駆動機構を備えている。各種の駆動機構は、第2ガイドレール22を上下方向Zに昇降させ、ベース部23を前後方向Xに移動させ、回転台24を縦軸心Q回りに回転させ、ハンド25を進退移動させる。これにより、ハンド25は、前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zに移動し、上下方向Zを中心に回転する。そして、ハンド25は、載置部PAbS、PAbR、PAdS、PAdRと、階層Kbに設けられる液処理ユニットSUおよび熱処理ユニットAHL、CP、PHPにアクセスする。
搬送スペースAA、ABの給気に関する構成を説明する。図2、3を参照する。基板処理装置1は搬送スペース用給気部31A、31Bを備えている。搬送スペース用給気部31A、31Bはそれぞれ、搬送スペースAA、ABに気体を供給する。
搬送スペース用給気部31Aは、給気ファン32Aを備える。給気ファン32Aは、搬送スペースAAの外部(例えば、処理ブロックBAの上部)に設置されている。給気ファン32Aの一次側は、基板処理装置1の外部に開放されている。給気ファン32Aは、基板処理装置1の外部の気体を取り込んで、搬送スペースAAに送る。搬送スペース用給気部31Aはさらに、給気ファン32Aの一次側または二次側に設置されるフィルタを備えることが好ましい。フィルタは、例えば、化学吸着フィルタやULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)である。これによれば、給気ファン32Aは清浄な気体を送ることができる。
搬送スペース用給気部31Aは、吹出ユニット33A1、33A2を備える。吹出ユニット33A1、33A2は、分割搬送スペースAA1、AA2に気体を吹き出す。吹出ユニット33A1、33A2はそれぞれ、分割搬送スペースAA1、AA2の上部に設置されている。吹出ユニット33A1、33A2は、その下面に、気体を吹き出す開口(吹出孔)を有する。図1では吹出ユニット33A1、33A2を示していないが、吹出ユニット33A1、33A2はそれぞれ、平面視で、分割搬送スペースAA1、AA2と略同じ広さを有することが好ましい。給気ファン32Aと吹出ユニット33A1は、給気管34A1によって接続されている。給気ファン32Aと吹出ユニット33A2は、給気管34A2によって接続されている。
搬送スペース用給気部31Bは、搬送スペース用給気部31Aと同様の構造を有する。搬送スペース用給気部31Bは、給気ファン32Bと吹出ユニット33B1、33B2を備える。給気ファン32Bと吹出ユニット33B1、33B2はそれぞれ、給気ファン32Aと吹出ユニット33A1、33A2に対応する。
搬送スペースAA、ABの排気に関する構成を説明する。基板処理装置1は搬送スペース用排気部36A、36Bを備えている。搬送スペース用排気部36A、36Bはそれぞれ、搬送スペースAA、ABから気体を排出する。
搬送スペース用排気部36Aは、吸込ユニット37A1、37A2を備えている。吸込ユニット37A1、37A2は、分割搬送スペースAA1、AA2の気体を吸い込む。吸込ユニット37A1、37A2はそれぞれ、分割搬送スペースAA1、AA2の下部に設置されている。吸込ユニット37A1は主搬送機構TA1を挟んで吹出ユニット33A1と向かい合う。吸込ユニット37A2は主搬送機構TA2を挟んで吹出ユニット33A2と向かい合う。吸込ユニット37A1、37A2は、その上面に、気体を吸い込む開口(吸込孔)を有する。図1では吸込ユニット37A1、37A2を示していないが、吸込ユニット37A1、37A2はそれぞれ、平面視で、分割搬送スペースAA1、AA2と略同じ広さを有することが好ましい。
搬送スペース用排気部36Aは、排気ファン38Aを備えている。排気ファン38Aは、排気管39Aを介して、吸込ユニット37A1、37A2と接続している。排気ファン38Aは、搬送スペースAAの気体を基板処理装置1の外部に排出する。排気ファン38Aは、搬送スペースAAの外部(例えば、処理ブロックBAの下部)に設置されている。排気ファン38Aの二次側は、基板処理装置1の外部に開放されている。
搬送スペース用排気部36Bは、搬送スペース用排気部36Aと同様の構造を有する。搬送スペース用排気部36Bは、吸込ユニット37B1、37B2と排気ファン38Bを備える。吸込ユニット37B1、37B2と排気ファン38Bは、吸込ユニット37A1、37A2と排気ファン38Aに対応する。
<液処理ユニットSUの詳細な構造と、液処理ユニットSUに対する給気・排気に関する構成>
液処理ユニットSUa−SUpの構造を説明する。図1、図7を参照する。図7は、処理部17の液処理ユニットSU側の詳細な側面図である。
液処理ユニットSUa−SUhはそれぞれ、回転保持部41とカップ42とノズル43とノズル搬送機構44を備える。ノズル43とノズル搬送機構44は、図1に示される。回転保持部41は、基板Wを回転可能に保持する。カップ42は回転保持部41の周囲に配置されている。液処理ユニットSUが基板Wに処理を行うときには少なくとも、カップ42は、回転保持部41によって保持されている基板Wの側方を囲む。これにより、カップ42は、基板Wから飛散した処理液を回収する。同じチャンバーCH内の複数のカップ42は、略水平方向に隣り合う。複数のノズル43は、カップ42の側方にあたる待機位置に設置されている。各ノズル43はそれぞれ、処理液を吐出する。より詳しくは、反射防止膜用塗布ユニットBARCのノズル43は、反射防止膜材料を吐出する。レジスト膜用塗布ユニットRESISTのノズル43は、レジスト膜材料を吐出する。ノズル搬送機構44は、1つのノズル43を保持して、待機位置と基板Wの上方にあたる処理位置との間にわたって搬送する。
液処理ユニットSUi−SUpは、回転保持部46とカップ47とノズル48とノズル搬送機構49を備える。ノズル48とノズル搬送機構49は、図1に示される。回転保持部46は、基板Wを回転可能に保持する。カップ47は回転保持部46の周囲に配置されている。液処理ユニットSUi−SUpが基板Wに処理を行うときには少なくとも、カップ47は、回転保持部46によって保持されている基板Wの側方を囲む。同じチャンバーCH内の複数のカップ47は、略水平方向に隣り合う。ノズル48は、現像液を吐出する。ノズル48は、例えばスリットノズルである。ノズル搬送機構49はノズル48を搬送する。
図7、8を参照して、液処理ユニットSUの給気に関する構成を説明する。図8は、液処理ユニットに対する給気・排気の系統図である。
基板処理装置1は、液処理ユニットSUa、SUb、…、SUpに対応して個別に設けられている複数の個別給気部51a、51b、…、51pを備えている。例えば、個別給気部51aは、液処理ユニットSUaに対応する。個別給気部51a−51pの個数は、液処理ユニットSUa−SUpの個数と等しい。以下では、個別給気部51a、51b、…、51pを特に区別しない場合には、単に「個別給気部51」と記載する。
各個別給気部51は、対応する1つの液処理ユニットSUのみに気体を供給する。さらに、各個別給気部51は、液処理ユニットSUに対する気体の供給量を調整可能である。例えば、個別給気部51aは、液処理ユニットSUaのみに、供給量を可変に気体を供給する。ただし、例えば、個別給気部51aは、液処理ユニットSUa以外の液処理ユニットSUに気体を供給しない。
基板処理装置1は、液処理ユニットSUa、SUb、…、SUpに対応して個別に設けられている複数の吹出ユニット55a、55b、…、55pを備えている。吹出ユニット55a、55b、…、55pはそれぞれ、液処理ユニットSUa、SUb、…、SUpの上方に設置されている。吹出ユニット55a、55b、…、55pはそれぞれ、個別給気部51a、51b、…、51pと接続されている。そして、吹出ユニット55a、55b、…、55pはそれぞれ、液処理ユニットSUa、SUb、…、SUpに気体を吹き出す。吹出ユニット55a−55pを特に区別しない場合には、単に「吹出ユニット55」と記載する。
吹出ユニット55は、チャンバーCH内に設置されている。例えば、吹出ユニット55a、55bはチャンバーCHaに設置されている。同じチャンバーCH内に設置される複数の吹出ユニット55(例えば、吹出ユニット55a、55b)は、略水平方向に隣り合う。
吹出ユニット55a、55c、55e、55gは、略上下方向Zに一列に並ぶように配置されている。吹出ユニット55b、55d、55f、55hは、略上下方向Zに一列に並ぶように配置されている。吹出ユニット55i、55k、55m、55oは、略上下方向Zに一列に並ぶように配置されている。吹出ユニット55j、55l、55n、55pは、略上下方向Zに一列に並ぶように配置されている。
吹出ユニット55は、偏平な箱形状を有する。吹出ユニット55は、その下面に、気体を吹き出す開口を有する。吹出ユニット55は、平面視で、1つのカップ42/47の上方を覆うことができる広さを有することが好ましい。図1では、吹出ユニット55g、55h、55o、55pを点線で示す。
個別給気部51a、51b、…、51pはそれぞれ、給気ダンパ52a、52b、…、52pと給気管53a、53b、…、53pを備えている。給気ダンパ52a−52pを特に区別しない場合には、単に「給気ダンパ52」と記載する。給気管53a−53pを特に区別しない場合には、単に「給気管53」と記載する。
給気ダンパ52は、液処理ユニットSUに対する気体の供給量を調整する。給気ダンパ52は、例えば、気体の流路を開閉する羽根と羽根を駆動するエアシリンダを備えている。各給気ダンパ52の動作は、互いに独立している。
給気ダンパ52は、吹出ユニット55に直接的に接続している。例えば、給気ダンパ52aは吹出ユニット55aの前部に連結しており、給気ダンパ52bは吹出ユニット55bの後部に連結している。
給気ダンパ52は、本発明における給気調整部の例である。
給気管53の一端は、給気ダンパ52と直接的に接続している。これにより、給気管53は、給気ダンパ52を介して、吹出ユニット55に間接的に接続している。略水平方向に隣り合う複数の吹出ユニット55のそれぞれと接続している複数の給気管53は、吹出ユニット55から異なる方向に向かって延びている。例えば、給気管53a、53bはそれぞれ、略水平方向に隣り合う吹出ユニット55a、55bと接続している。給気管53aは吹出ユニット55aから前方に延びており、給気管53bは吹出ユニット55bから後方に延びている。すなわち、給気管53aが吹出ユニット55aから延びている方向と給気管53bが吹出ユニット55bから延びている方向は、ともに略水平であるが、互いに反対向きである。
給気管53の他端は、チャンバーCHを貫通して、チャンバーCHの外部に引き出されている。チャンバーCHa−CHdの前方および後方にはそれぞれ、流体ボックス部BOa、BObが設けられている。給気管53a、53c、53e、53gは流体ボックス部BOaに挿入されている。給気管53b、53d、53f、53hは流体ボックス部BObに挿入されている。同様に、チャンバーCHe−CHhの前方および後方にはそれぞれ、流体ボックス部BOc、BOdが設けられている。給気管53i、53k、53m、53oは流体ボックス部BOcに挿入されている。給気管53j、53l、53n、53pは流体ボックス部BOdに挿入されている。
基板処理装置1は、分配管56a、56b、56c、56dを備えている。分配管56a、56b、56c、56dはそれぞれ、流体ボックス部BOa、BOb、BOc、BOdに設置されている。分配管56aは、給気管53a、53c、53e、53gと接続し、個別給気部51a、51c、51e、51gのみに気体を分配する。同様に、分配管56bは、個別給気部51b、51d、51f、51hのみに気体を分配する。分配管56cは、個別給気部51i、51k、51m、51oのみに気体を分配する。分配管56dは、個別給気部51j、51l、51n、51pのみに気体を分配する。
分配管56aは、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgの側方において上下方向Zに延びている。分配管56aが上下方向Zに延びている範囲は、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgの各高さ位置に及ぶことが好ましい。さらに好ましくは、分配管56aが上下方向Zに延びている範囲は、吹出ユニット55a、55c、55e、55gの各高さ位置に及ぶことが好ましい。他の分配56b−56dも、分配管56aと同様に設置されることが好ましい。
基板処理装置1は、さらに、分配管用給気ポート57a、57b、57c、57dを備えている。分配管用給気ポート57a−57dはそれぞれ、分配管56a−56dと接続している。分配管用給気ポート57a−57dはそれぞれ、基板処理装置1の外部に設置される外部機器と接続可能である。分配管用給気ポート57a−57dは、例えば処理部17の底面に配置されている。
本実施例では、分配管用給気ポート57a−57dは、基板処理装置1の外部機器である空気制御装置58と接続している。空気制御装置58は、温度および湿度が調整された気体(例えば、清浄な空気)を供給する。空気制御装置58は、本発明における外部機器(より厳密に言えば、給気用外部機器)の例である。
図7、8を参照して、液処理ユニットSUの排気に関する構成を説明する。
基板処理装置1は、液処理ユニットSUa、SUb、…、SUpに対応して個別に設けられる複数の個別排気部61a、61b、…、61pを備えている。以下では、個別排気部61a、61b、…、61pを特に区別しない場合には、単に「個別排気部61」と記載する。
各個別排気部61は、対応する1つの液処理ユニットSUのみから気体を排出する。さらに、各個別排気部61は、液処理ユニットSUからの気体の排出量を調整可能である。例えば、個別排気部61aは、液処理ユニットSUaのみから、排出量を調整可能に気体を排出する。
個別排気部61a、61b、…、61pはそれぞれ、排気管62a、62b、…、62pと排気ポート63a、63b、…、63pを備えている。排気管62−62pを特に区別しない場合には、単に「排気管62」と記載する。排気ポート63a−63pを特に区別しない場合には、単に「排気ポート63」と記載する。
排気管62a−62hはそれぞれ、液処理ユニットSUa−SUhのカップ42と接続している。排気管62i−62pはそれぞれ、液処理ユニットSUi−SUpのカップ47と接続している。例えば、排気管62aは、液処理ユニットSUaのカップ42と接続しており、液処理ユニットSUaのカップ42内の気体を排出する。
略水平方向に隣り合う複数のカップ42/47のそれぞれと接続している複数の排気管62は、カップ42/47から互いに異なる方向に向かって延びている。例えば、液処理ユニットSUaのカップ42と液処理ユニットSUbのカップ42は略水平方向に隣り合い、排気管62a、62bは液処理ユニットSUa、SUbのカップ42と接続している。排気管62aは液処理ユニットSUaのカップ42から前方に延びており、排気管62bは液処理ユニットSUbのカップ42から後方に延びている。すなわち、排気管62aが液処理ユニットSUaのカップ42から延びている方向と排気管62bが液処理ユニットSUbのカップ42から延びている方向は、ともに水平であるが、互いに反対向きである。
排気管62は、チャンバーCHの外部に引き出され、最寄りの流体ボックス部BOa−BOdに挿入されている。例えば、排気管62a、62c、62e、62gは、流体ボックス部BOaに挿入されている。排気管62は、流体ボックスBOa−BOd内において屈曲し、下方に向かって延びている。
排気ポート63a−63pはそれぞれ、排気管62a−62pと接続している。排気ポート63は、基板処理装置1の外部に設置される外部機器と接続可能である。排気ポート63は、例えば処理部17の底面に配置されている。
以上のとおり、個別排気部61a−61p(より厳密に言えば、個別排気部61a−61pがそれぞれ有する気体の流路)は、少なくとも基板処理装置1内においては、互いに分離された状態に保たれている。
排気ポート63a−63pはそれぞれ、基板処理装置1の外部機器である排気ダンパ66a−66pに接続されている。排気ダンパ66a−66pはそれぞれ液処理ユニットSUa−SUpからの気体の排出量を調整する。排気ダンパ66a−66pは、基板処理装置1の外部機器である気体吸引装置67に接続される。気体吸引装置67は、例えば真空ポンプ、排気ブロア、エジェクタ等である。排気ダンパ66a−66pと気体吸引装置67はそれぞれ、本発明における外部機器(より厳密に言えば、排気用外部機器)の例である。
<インターフェイス部19>
図1を参照する。インターフェイス部19はインターフェイス用搬送機構TIFを備えている。本実施例では、インターフェイス用搬送機構TIFは、2基の搬送機構TIFa、TIFbを含む。搬送機構TIFa、TIFbはそれぞれ、基板Wを搬送する。
図2を参照する。インターフェイス部19は、載置部PA−CP、PAgRとバッファ部BFを備えている。載置部PA−CP、PAgRとバッファ部BFは、搬送機構TIFaと搬送機構TIFbの間に設置されている。載置部PA−CPは基板Wを載置し、かつ、基板Wを冷却する。載置部PAgRは単に基板Wを載置する。バッファ部BFは複数枚の基板Wを載置可能である。
搬送機構TIFa、TIFbはともに、載置部PA−CP、PAgRとバッファ部BFにアクセスする。搬送機構TIFa、TIFbは、載置部PA−CP、PAgRを介して、基板Wを相互に搬送する。
搬送機構TIFaは、さらに、処理ブロックBBの載置部PAeS、PAeR、PAfS、PAfRにアクセス可能である。搬送機構TIFaと主搬送機構TB1は、載置部PAeS、PAeRを使って、基板Wを相互に受け渡す。搬送機構TIFaと主搬送機構TB2は、載置部PAfS、PAfRを使って、基板Wを相互に受け渡す。搬送機構TIFaは、処理ブロックBBの熱処理ユニットPEBc、PEBdに基板Wを搬送する。
搬送機構TIFbは、さらに、露光機EXPとの間で基板Wを相互に搬送する。
搬送機構TIFa、TIFbはそれぞれ、基板Wを保持する2つのハンド71と、各ハンド71を駆動するハンド駆動機構72とを備えている。各ハンド71は、それぞれ1枚の基板Wを保持する。ハンド駆動機構72は、前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zにハンド71を移動させ、かつ、上下方向Zを中心にハンド72を回転させる。これにより、ハンド71は、各種の載置部等にアクセスする。
<制御系の構成>
図9を参照する。図9は、基板処理装置1の制御ブロック図である。基板処理装置1は、さらに、制御部75を備えている。
制御部75は、例えば、インデクサ部11に設置されている。制御部75は、基板処理装置1を統括的に制御する。具体的には、制御部75は、各搬送機構TID、TA1、TA2、TB1、TB2、TIFa、TIFbと、液処理ユニットSU、熱処理ユニットAHL、PHP、CP、PEB、エッジ露光ユニットEEW、給気ファン32A、32B、排気ファン38A、38B、給気ダンパ52a−52pの動作を制御する。さらに、制御部75は、基板処理装置1の外部に設置されている空気制御装置58、排気ダンパ66a−66p、気体吸引装置67を制御してもよい。
制御部75は、各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)、演算処理の作業領域となるRAM(Random-Access Memory)、固定ディスク等の記憶媒体等によって実現されている。記憶媒体には、基板Wを処理するための処理レシピ(処理プログラム)や、各基板Wを識別するための情報など各種情報を記憶されている。
<動作例>
次に、実施例に係る基板処理装置の動作例を説明する。図10は、基板の搬送経路を例示する図である。
以下では、基板Wの搬送および基板Wに対する処理に関する基板処理装置1の動作を、インデクサ部11から露光機EXPまでの往路と、露光機EXPからインデクサ部11までの復路とに分けて説明する。
また、便宜上、液処理ユニットSUa、SUb、SUe、SUfを「反射防止膜用塗布ユニットSUa、SUb、SUe、SUf」と呼び、液処理ユニットSUc、SUd、SUg、SUhを「レジスト膜用塗布ユニットSUc、SUd、SUg、SUh」と呼び、液処理ユニットSUi−SUpを「現像処理ユニットSUi−SUp」と呼ぶ。また、熱処理ユニットAHL、CP、PHP、PEBをそれぞれ、「冷却ユニットCP」、「加熱冷却ユニットPHP」、「疎水化処理ユニットAHL」、「露光後加熱処理ユニットPEB」と呼ぶ。
<往路における基板Wの搬送および基板Wに対する処理に関する動作>
インデクサ部11では、インデクサ用搬送機構TIDは、キャリアCから載置部PAaSおよび載置部PAbSに基板Wを交互に搬送する。例えば、インデクサ用搬送機構TIDは、キャリアCから載置部PAaSへ1枚の基板Wを搬送する動作と、キャリアCから載置部PAaSへ1枚の基板Wを搬送する動作を交互に繰り返す。
階層Kaでは、主搬送機構TA1は、載置部PAaS上の基板Wを受け取り、基板Wを各処理ユニットに所定の順番で搬送する。所定の順番は、例えば、以下の通りである(図10参照)。
所定の順番の例:疎水化処理ユニットAHLa→冷却ユニットCPa→反射防止膜用塗布ユニットSUa/SUb→加熱冷却ユニットPHPa→冷却ユニットCPa→レジスト膜用塗布ユニットSUc/SUd→加熱冷却ユニットPHPa→冷却ユニットCPa
各処理ユニットは基板Wに処理を行う。例えば、疎水化処理ユニットAHLは疎水化処理を行い、冷却ユニットCPは冷却処理を行い、反射防止膜用塗布ユニットSUa/SUbは反射防止膜形成処理を行い、レジスト膜用塗布ユニットSUc/SUdはレジスト膜形成処理を行う。一連の処理により、基板Wに反射防止膜とレジスト膜が形成される。主搬送機構TA1は、一連の処理が行われた基板Wを載置部PAcSに搬送する。
液処理ユニットSUa−SUdの動作例を、詳しく説明する。主搬送機構TA1が回転保持部41に基板Wを載置し、カップ42が回転保持部41上の基板Wの側方を囲む。回転保持部41が基板Wを水平姿勢で回転させる。ノズル搬送機構44は1つのノズル43を基板Wの上方に移動させ、ノズル43は処理液(反射防止膜材料/レジスト膜材料)を基板Wに供給する。供給された処理液は基板Wの全面に広がり、基板Wから周囲に飛散する。カップ42は、飛散した処理液を回収する。このようにして、反射防止膜/レジスト膜が基板Wに形成される。
主搬送機構TA1の動作例を、詳しく説明する。主搬送機構TA1は、載置部および処理ユニットに所定の順番でアクセスして、処理ユニット内の基板Wを入れ替える。
図11は、各搬送機構がアクセスする載置部および処理ユニットの順番を例示する図である。例えば、主搬送機構TA1は、載置部PAaSから受け取った基板Wを保持して疎水化処理ユニットAHLaにアクセスする。主搬送機構TA1は、疎水化処理ユニットAHLaから処理済みの基板Wを搬出し、載置部PAaSから受け取った基板Wを疎水化処理ユニットAHLaに搬入する。続いて、主搬送機構TA1は、疎水化処理ユニットAHLaから搬出した基板Wを保持して、冷却ユニットCPaにアクセスする。主搬送機構TA1は、冷却ユニットCPa内の処理済みの基板Wを取り出し、疎水化処理ユニットAHLaから搬出した基板Wを冷却ユニットCPa内に入れる。引き続き、主搬送機構TA1は、冷却ユニットCPaから搬出した基板Wを保持して、反射防止膜用塗布処理ユニットSUaにアクセスする。主搬送機構TA1は、反射防止膜用塗布処理ユニットSUa内の処理済みの基板Wを、冷却ユニットCPaから搬出した基板Wに入れ替える。
ここで、主搬送機構TA1は、反射防止膜用塗布ユニットSUa、SUbに交互にアクセスする。このため、主搬送機構TA1が反射防止膜用塗布ユニットSUa、SUbの基板Wを入れ替えるタイミングは、ずれている。よって、反射防止膜用塗布ユニットSUa、SUbが液処理を行う、または、待機するといった動作も、時間的にずれている。例えば、反射防止膜用塗布ユニットSUa、SUbが液処理を行っている期間は一致しておらず、ずれている。図11では、反射防止膜用塗布ユニットSUa、SUbの間における動作のずれ時間ΔTaを模式的に示す。
同様に、主搬送機構TA1は、レジスト膜用塗布ユニットSUc、SUdに交互に基板Wを搬送する。よって、レジスト膜用塗布ユニットSUc、SUdの動作も、時間的にずれる。図11では、レジスト膜用塗布ユニットSUc、SUdの間における動作のずれ時間ΔTbを模式的に示す。
なお、反射防止膜用塗布ユニットSUa、SUbのいずれの動作も、レジスト膜用塗布ユニットSUc、SUdの動作とずれている。
階層Kcでは、主搬送機構TB1は、載置部PAcSからエッジ露光ユニットEEWcに基板Wを搬送する。エッジ露光ユニットEEWcは基板Wの周縁部を露光する。主搬送機構TB1は、周縁部が露光された基板Wを、エッジ露光ユニットEEWcから載置部PAeSに搬送する。
階層Kb、kdは、階層Ka、Kcの動作と並行して、階層Ka、Kcと同じような動作を行う。すなわち、主搬送機構TA2は、載置部PAaS上の基板Wを受け取り、基板Wを各処理ユニットに所定の順番で搬送する。各処理ユニットはそれぞれ、基板Wに処理を行う。これにより、基板Wに反射防止膜とレジスト膜が形成される。主搬送機構TA2は、一連の処理が行われた基板Wを載置部PAdSに搬送する。主搬送機構TB2は、載置部PAdSからエッジ露光ユニットEEWdに基板Wを搬送する。エッジ露光ユニットEEWdは基板Wの周縁部を露光する。主搬送機構TB2は、周縁部が露光された基板Wを、エッジ露光ユニットEEWdから載置部PAfSに搬送する。
ここで、液処理ユニットSUe、SUf、SUg、SUhの各動作は時間的にずれている。図11は、反射防止膜用塗布ユニットSUe、SUfの動作のずれ時間ΔTcと、レジスト膜用塗布ユニットSUg、SUhの動作のずれ時間ΔTdを例示する。
搬送機構TIFaは、載置部PAcS、PAdSから載置部PA−CPに基板Wを搬送する。搬送機構TIFbは、載置部PA−CPから露光機EXPに基板Wを搬送する。露光機EXPは基板Wに露光処理を行う。
<復路における基板Wの搬送および基板Wに対する処理に関する動作>
搬送機構TIFbは、露光機EXPから載置部PAgRに基板Wを搬送する。搬送機構TIFaは載置部PAgRから露光後加熱処理ユニットPEBに搬送する。露光後加熱処理ユニットPEBは露光後加熱処理を基板Wに行う。搬送機構TIFaは露光後加熱処理が行われた基板Wを、露光後加熱処理ユニットPEBから載置部PAeRに搬送する。
階層Kcでは、主搬送機構TB1は、載置部PAeR上の基板Wを受け取り、基板Wを各処理ユニットに所定の順番で搬送する。所定の順番は、例えば、以下の通りである。
所定の順番の例:冷却ユニットCPc→現像処理ユニットSUi/SUj/SUk/SUl→加熱冷却ユニットPHPc→冷却ユニットCPc
各処理ユニットは基板Wに処理を行う。例えば、現像処理ユニットSUi、SUj、SUk、SUlは現像処理を行う。一連の処理により、基板Wが現像される。主搬送機構TB1は、一連の処理が行われた基板Wを載置部PAcRに搬送する。
現像処理ユニットSUi−SUlの動作例を、詳しく説明する。主搬送機構TB1が回転保持部46に基板Wを載置し、カップ47が回転保持部46上の基板Wの側方を囲む。ノズル搬送機構49はノズル48を基板Wの上方に移動させ、ノズル43は処理液(現像液)を基板Wに供給し、基板Wを現像する。この際、回転保持部46は基板Wを適宜に回転させてもよい。カップ47は基板Wから飛散した現像液を回収する。
主搬送機構TB1は、現像処理ユニットSUi、SUj、SUk、SUlに交互にアクセスする。図11に示すように、主搬送機構TB1が現像処理ユニットSUi、SUj、SUk、SUlの基板Wを入れ替えるタイミングは、ずれている。よって、現像処理ユニットSUi、SUj、SUk、SUlの各動作は、時間的にずれている。図11は、現像処理ユニットSUi、SUjの間における動作のずれ時間Δte、現像処理ユニットSUj、SUkの間における動作のずれ時間Δtf、現像処理ユニットSUk、SUlの間における動作のずれ時間Δtgを例示する。
階層Kaでは、主搬送機構TA1は、載置部PAcRから載置部PAaRに基板Wを搬送する。
階層Kd、kbは、階層Kc、Kaの動作と並行して、階層Kc、Kaと同じような動作を行う。
ここで、現像処理ユニットSUm、SUn、SUo、SUpの各動作は時間的にずれている。図11は、現像処理ユニットSUm−SUn、SUn−SUo、SUo−SUpの動作のずれ時間ΔTh、ΔTi、ΔTjを例示する。
インデクサ用搬送機構TIDは、載置部PAaR、PAbRから交互に基板Wを受け取って、キャリアCに搬送する。
<搬送スペースAA、ABの給気、排気に関する動作>
上述した基板Wの搬送および基板Wに対する処理に関する動作を行っているとき、搬送スペース用給気部31A、31Bはそれぞれ、搬送スペースAA、ABに気体を供給し、搬送スペース用排気部36A、36Bはそれぞれ、搬送スペースAA、ABから気体を排出する。
具体的には、給気ファン32Aは、基板処理装置1の上方の気体(例えば、清浄空気)を取り込み、吹出ユニット33A1、33A2に気体を送る。吹出ユニット33A1、33A2はそれぞれ、分割搬送スペースAA1、AA2に気体を吹き出す。同様に、給気ファン32Bは吹出ユニット33A1、33A2に気体を送り、吹出ユニット33B1、33B2はそれぞれ分割搬送スペースAB1、AB2に気体を吹き出す。
排気ファン38Aが作動すると、吸込ユニット37A1、37A2は分割搬送スペースAA1、AA2の気体を吸い込む。吸込ユニット37A1、37A2によって吸い込まれた気体を、排気ファン38Aは基板処理装置1の外部に排出する。同様に、分割搬送スペースAB1、AB2内の気体は、吸込ユニット37B1、37B2を通じて排気ファン38Bに送られ、基板処理装置1の外部に排出される。
搬送スペース用給気部31Aおよび搬送スペース用排気部36Aの各動作によって、分割搬送スペースAA1、AA2には、気体が上から下に向かって流れるダウンフローが形成される。同様に、搬送スペース用給気部31Bおよび搬送スペース用排気部36Bの各動作によって、分割搬送スペースAB1、AB2には、ダウンフローが形成される。
<液処理ユニットSUの給気、排気に関する動作>
さらに、上述した基板Wの搬送および基板Wに対する処理に関する動作を行っているとき、個別給気部51a−51pはそれぞれ、液処理ユニットSUa−SUpに気体を供給し、個別排気部61a−61pはそれぞれ、液処理ユニットSUa−SUpから気体を排出する。
具体的には、空気制御装置58は、温度および湿度が調整された気体を、集合給気ポート57a−57dを介して、分配管56a−56dに供給する。分配管56a−56dはそれぞれ、個別給気部51a−51pに気体を分配する。各個別給気部51a−51pはそれぞれ、吹出ユニット55a−55pを通じて、液処理ユニットSUに気体を供給する。この際、給気ダンパ52a−52pはそれぞれ、液処理ユニットSUに対する気体の供給量を調整する。
気体吸引装置67が作動すると、個別排気部61a−61pは、各液処理ユニットSUa−SUpから気体を基板処理装置1の外部へ排出する。具体的には、各液処理ユニットSUa−SUpのカップ42/47内の気体は、排気管62a−62pおよび排気ポート63a−63pを通じて、基板処理装置1の外部に排出される。各液処理ユニットSUa−SUpからの気体の排出量はそれぞれ、排気ダンパ66a−66pによって調整される。
図12を参照して、液処理ユニットSUa、SUbの動作と、液処理ユニットSUa、SUbに対する気体の供給量および排出量の関係を例示する。
液処理ユニットSUaは、時刻t3ーt7の期間および時刻t9以降の期間において基板Wに液処理を行い、時刻t1ーt3、t7−t9の期間において待機する(液処理を行わない)。液処理ユニットSUaが待機しているとき、例えば、液処理ユニットSUaの基板Wの入れ替えが行われている。他方、液処理ユニットSUbは、時刻t4までの期間、時刻t6以降の期間において基板Wに液処理を行い、時刻t4−t6の期間において待機する(液処理を行わない)。液処理ユニットSUa、SUbの動作は、上述したずれ時間ΔTaだけ、ずれている。
制御部75は、給気ダンパ52a/排気ダンパ66aを制御することによって、液処理ユニットSUaに対する気体の供給量/排出量を調整する。例えば、液処理を開始するとき(時刻t3、t9)、液処理ユニットSUaに関連する気体の供給量/排出量を、低流量QLから高流量QHに増加させる。低流量QLは、例えば零以上であり、高流量QHは低流量QLよりも大きい。さらに、液処理を行っているときに、液処理ユニットSUaに関連する気体の供給量/排出量を、高流量QHから中流量QMに低下させる。例えば、液処理を開始したときから所定時間Δtが経過するとき(時刻t5)に、気体の供給量/排出量を高流量QHから中流量QMに低下してもよい。中流量QMは高流量QHより小さく、低流量QLより大きい。液処理を終了するとき(t1、t7)、気体の供給量/排出量を、中流量QMから低流量QLに低下する。
他方、制御部75は、給気ダンパ52b/排気ダンパ66bを制御することによって、液処理ユニットSUbに対する気体の供給量/排出量を調整する。液処理ユニットSUbの動作と気体の供給量/排出量の関係は、例えば、液処理ユニットSUaと同じである。すなわち、液処理を開始するとき(時刻t6)、液処理ユニットSUbに関連する気体の供給量/排出量を低流量QLから高流量QHに増加させる。さらに、液処理を開始したときから所定時間Δtが経過するとき(時刻t8)、気体の供給量/排出量を高流量QHから中流量QMに低下させる。液処理を終了するとき(t4)、気体の供給量/排出量を中流量QMから低流量QLに低下する。
<効果>
このように、本実施例によれば、個別給気部51を備えているので、液処理ユニットSUごとに、液処理ユニットSUに対する気体の供給量を変えることができる。例えば、液処理ユニットSUa、SUbに対する気体の供給量を異ならせることもできるし、液処理ユニットSUa、SUbに対する気体の供給量を等しくすることもできる。これにより、各液処理ユニットSUに、適切なタイミングで、適切な量の気体を供給できる。よって、各液処理ユニットSUにおける処理品質を好適に向上させることができる。
特に、同じチャンバー内に配置され、同種の液処理を行う2以上の液処理ユニットSUに対しても、個別給気部51は気体の供給量を個別に調整可能である。これにより、各液処理ユニットSUの処理品質を一層好適に向上させることができる。
個別給気部51は給気ダンパ52を備えているので、液処理ユニットSUに対する気体の供給量を好適に調整できる。
基板処理装置1は分配管56a−56dを備えている。各分配管56a−56dは、略上下方向Zに1列に並ぶように配置されている一群の液処理ユニットSUに対応して個別に設けられている。例えば、分配管56aは、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgに対応して設けられており、分配管56bは、液処理ユニットSUb、SUd、SUf、SUhに対応して設けられている。分配管56aは、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgに対応する個別給気部51a、51c、51e、51gと接続するが、これら以外の個別給気部51とは接続しない。同様に、分配管56bは、液処理ユニットSUb、SUd、SUf、SUhに対応する個別給気部51b、51d、51f、51hとのみ接続する。
個別給気部51a、51c、51e、51gの間においては、給気管53の形状および寸法や給気管53に対する給気ダンパ52の配置などを容易に統一することができる。よって、個別給気部51a、51c、51e、51gの間で、気体の供給量が干渉することを好適に防止できる。例えば、個別給気部51aの気体の供給量を意図的に変更したときに、他の個別給気部51c、51e、51gの気体の供給量が意図せずに変動してしまうことを好適に防止できる。よって、分配管56aに対応する一群の液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgにおける処理品質を好適に向上できる。同様に、分配管56b、56c、56dに対応する液処理ユニットSUにおける処理品質も好適に向上できる。
特に、分配管56は、略上下方向Zに一列に並ぶ一群の液処理ユニットSUの側方において、上下方向Zに延びている。例えば、分配管56aは、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgの高さ位置に及ぶ。このため、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgは、分配管56aから見て略同じ方向に位置しており、分配管56aから略同じ距離だけ離れている。よって、個別給気部51a、51c、51e、51gの形状、寸法、向きなどを一層容易に揃えることができる。
さらに、分配管56は、略上下方向Zに一列に並ぶ吹出ユニット55の側方において、上下方向Zに延びている。例えば、分配管56aは、吹出ユニット55a、55c、55e、55gの高さ位置に及ぶ。このため、吹出ユニット55a、55c、55e、55gは、分配管56aから見て略同じ方向に位置しており、分配管56aから略同じ距離だけ離れている。よって、個別給気部51a、51c、51e、51gの形状、寸法、向きなどを一層容易に揃えることができる。
他方、略水平方向に隣り合うように配置されている液処理ユニットSUに対応する複数の個別給気部51は、同じ分配管56と接続しない。例えば、例えば、液処理ユニットSUa、SUbは略水平方向に隣り合うように配置されており、個別給気部51a、51bは液処理ユニットSUa、SUbに対応しており、個別給気部51a、51bは同じ分配管56に接続していない。よって、個別給気部51a、51bの一方の気体の供給量を意図的に変更したときに、他方の気体の供給量が意図せずに変動してしまうことを好適に防止できる。このように、略水平方向に隣り合うように配置されている液処理ユニットSUに対応する複数の個別給気部51の間で、気体の供給量が干渉することを好適に防止できる。よって、略水平方向に隣り合うように配置されている液処理ユニットSUの処理品質を好適に向上できる。
分配管56は複数(例えば4つ)の個別給気部51に気体を供給するので、個別給気部51の設置スペースを低減できる。
基板処理装置1は、1つの液処理ユニットSUのみに気体を吹き出す複数の吹出ユニット55を備えているので、各液処理ユニットSUに気体を好適に供給できる。
略水平方向に隣り合う複数の吹出ユニット55のそれぞれと接続している複数の給気管53は、吹出ユニット55から互いに異なる方向に向かって延びている。このため、略水平方向に隣り合う複数の吹出ユニット55と接続する複数の個別給気部51を、好適に分離できる。その結果、略水平方向に隣り合う複数の吹出ユニット55と接続する複数の個別給気部51の間で、気体の供給量が干渉することを一層好適に防止できる。
基板処理装置1は、個別排気部61を備えているので、液処理ユニットSUごとに、液処理ユニットSUからの気体の排出量を変えることができる。例えば、液処理ユニットSUa、SUbからの気体の排出量を異ならせることもできるし、液処理ユニットSUa、SUbからの気体の排出量を等しくすることもできる。これにより、各液処理ユニットSUから、適切なタイミングで、適切な量の気体を排出できる。よって、各液処理ユニットSUにおける処理品質を好適に向上させることができる。
特に、同じチャンバー内に配置され、同種の液処理を行う2以上の液処理ユニットSUに対しても、個別排気部61は気体の排出量を個別に調整する。これにより、各液処理ユニットの処理品質を一層好適に向上させることができる。
複数の個別排気部61は、少なくとも基板処理装置1内においては、互いに分離されている。言い換えれば、各個別排気部61が有する気体の流路は、少なくとも基板処理装置1内においては、互いに接続されていない。このため、気体の排出量を調整する外部機器によって、個別排気部61の気体の排出量を個別に好適に調整できる。これにより、液処理ユニットSUにおける処理品質を好適に向上できる。
さらに、複数の個別排気部61は、少なくとも基板処理装置1内においては、互いに分離されているので、複数の個別排気部61の間で、気体の排出量が干渉することを好適に防止できる。例えば、個別排気部61aの気体の排出量を意図的に変更したときに、個別排気部61a以外の個別排気部61の気体の排出量が意図せずに変動してしまうことを好適に防止できる。これにより、液処理ユニットSUにおける処理品質を一層好適に向上できる。
個別排気部61は、排気ポート63を備えているので、外部機器である排気ダンパ66a−66pや気体吸引装置67と容易に接続できる。
個別排気部61は、個別排気部61は排気管62を備えているので、液処理ユニットSUと外部機器とを好適に接続できる。
個別排気部61は、対応する液処理ユニットSUが有するカップ42/47内の気体を排出する。これにより、個別排気部61は、液処理ユニットSUから気体を好適に排出できる。
排気管62は、カップ42/47と接続しているので、個別排気部61は液処理ユニットSUから気体を好適に排出できる。
略水平方向に隣り合う複数のカップ42/72のそれぞれと接続している複数の排気管62は、カップ42/72から互いに異なる方向に向かって延びている。このため、略水平方向に隣り合う複数のカップ42/72と接続する複数の個別排気部61を、好適に分離できる。その結果、略水平方向に隣り合う複数のカップ42/72と接続する複数の個別排気部61の間で、気体の排出量が干渉することを好適に防止できる。例えば、液処理ユニットSUa、SUbに対応する個別排気部61a、61bの間で、気体の排出量が干渉することを好適に防止できる。これにより、略水平方向に隣り合うように配置されている液処理ユニットSUの処理品質を好適に向上できる。
基板処理装置1は制御部75を備え、制御部75は、各液処理ユニットSUに対する気体の供給量を個別に制御する。よって、各液処理ユニットSUが基板Wに行う液処理の品質を好適に向上させることができる。
制御部75は、液処理ユニットSUの動作に応じて、液処理ユニットSUに対する気体の供給量を個別に調整する。例えば、液処理ユニットSUが液処理を行っているか、待機しているかによって、液処理ユニットSUに対する気体の供給量を変更する。これにより、各液処理ユニットの処理品質を一層好適に向上させることができる。
制御部75は、液処理ユニットSUが液処理を行っているときに液処理ユニットSUに対する気体の供給量を変化させる。換言すれば、液処理ユニットSUが液処理を行っている期間にわたって、液処理ユニットSUに対する気体の供給量は一定ではない。液処理ユニットSUが液処理を行っているときに、適切なタイミングで適切な量の気体を供給できるので、液処理ユニットSUの処理品質を一層好適に向上させることができる。
制御部75は、液処理の開始時刻からの経過時間に基づいて、液処理ユニットSUに対する気体の供給量を調整する。これによれば、適切なタイミングで適切な量の気体を液処理ユニットSUに供給できる。
制御部75は、各液処理ユニットSUからの気体の排出量を個別に制御させる。よって、各液処理ユニットSUが基板Wに行う液処理の品質を好適に向上させることができる。
制御部75は、液処理ユニットSUの動作に応じて、液処理ユニットSUからの気体の排出量を個別に調整する。これにより、各液処理ユニットの処理品質を一層好適に向上させることができる。
制御部75は、液処理ユニットSUが液処理を行っているときに液処理ユニットSUからの気体の排出量を変化させる。これにより、各液処理ユニットSUの処理品質を一層好適に向上させることができる。
制御部75は、液処理の開始時刻からの経過時間に基づいて、液処理ユニットSUからの気体の排出量を調整する。これによれば、適切なタイミングで適切な量の気体を液処理ユニットに供給できる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)実施例では、基板処理装置1は分配管56を備えていたが、これに限られない。例えば、分配管56を省略してもよい。また、実施例1では、複数の個別給気部51が、基板処理装置1内において、分配管56によって接続されていたが、これに限られない。例えば、個別給気部51は、少なくとも基板処理装置1内においては、互いに分離されていてもよい。
図13を参照する。図13は、変形実施例に係る個別給気部および個別排気部を示す詳細な側面図である。なお、図13では、便宜上、液処理ユニットSUa−SUhに関連する個別給気部51および個別排気部61のみを図示する。実施例と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
図示するように、個別給気部51a、51b、…、51hはそれぞれ、ダンパ52a、52b、…、52hと給気管53a、53b、…、53hと、給気ポート81a、81b、…、81hを備えている。
給気管53a、53b、…、53hの一端はそれぞれ、吹出ユニット55a、55b、…、55hと直接的に接続している。給気管53a、53b、…、53hの途中には、給気ダンパ52a、52b、…、52hが介挿されている。給気ダンパ52は、チャンバーCHの外に設置されている。給気管53a、53b、…、53hの他端は、給気ポート81a、81b、…、81hと接続している。給気ポート81は、基板処理装置1の外部に設置される外部機器と接続可能である。給気ポート81a、81b、…、81hはそれぞれ、外部機器である空気制御装置58に接続されている。
本変形実施例によれば、個別給気部51a−51h(より厳密に言えば、個別給気部51a−51hが有する気体の流路)は、少なくとも基板処理装置1内においては、互いに分離された状態に保たれている。換言すれば、複数の個別給気部51は、少なくとも基板処理装置1内においては、互いに直接的または間接的に接続されていない。よって、複数の個別給気部51の間で、気体の供給量が干渉することを効果的に防止できる。これにより、各液処理ユニットSUにおける処理品質を好適に向上させることができる。
また、本変形実施例では、個別給気部51は給気ポート81を備えているので、外部機器と個別給気部51を容易に接続できる。
(2)実施例では、個別給気部51は給気ダンパ52を備えていたが、これに限られない。例えば、個別給気部51から給気ダンパ52を省略してもよい。
図14を参照する。図14は、変形実施例に係る個別給気部および個別排気部を示す詳細な側面図である。図14では、便宜上、液処理ユニットSUa−SUhに関連する個別給気部51および個別排気部61のみを図示する。実施例と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
図示するように、個別給気部51a、51b、…、51hはそれぞれ、給気管53a、53b、…、53hと、給気ポート81a、81b、…、81hを備えている。なお、個別給気部51a、51b、…、51hは、実施例1で説明した給気ダンパ52を備えていない。
給気管53a、53b、…、53hの一端はそれぞれ、吹出ユニット55a、55b、…、55hと直接的に接続している。給気管53a、53b、…、53hの他端は、給気ポート81a、81b、…、81hと接続している。給気ポート81a、81b、…、81hはそれぞれ、基板処理装置1の外部機器である給気ダンパ83a−83hに接続されている。給気ダンパ83a−83hは、気体の供給量を調整する。給気ダンパ83a−83hは、空気制御装置58に接続されている。制御部75は、給気ダンパ83a−83hを制御してもよい。給気ダンパ83a−83hは、本発明における外部機器(より厳密に言えば、給気用外部機器)の例である。
以上のとおり、個別給気部51a−51h(より厳密に言えば、個別給気部51a−51hがそれぞれ有する流路)は、少なくとも基板処理装置1内においては、互いに分離された状態に保たれている。よって、個別給気部51は給気ダンパ52を備えていなくても、気体の供給量を調整する外部機器(例えば、給気ダンパ83a−83h)を用いて、個別給気部51の気体の供給量を個別に調整できる。これにより、各液処理ユニットSUにおける処理品質を好適に向上させることができる。
C12、C13
(3)実施例では、個別排気部61は排気ダンパを備えていなかったが、これに限られない。すなわち、個別排気部61は排気ダンパを備えてもよい。
図13を参照して、1つの変形実施例を説明する。図示するように、個別排気部61a、61b、…、61pはそれぞれ、排気管62a、62b、…、62hと、排気ポート63a、63b、…、63hと、排気ダンパ91a、91b、…、91hを備えている。
排気管62a、62b、…、62hの一端はそれぞれ、液処理ユニットSUa、SUb、…、SUhのカップ42と接続している。排気管62a、62b、…、62hの途中には、排気ダンパ91a、91b、…、91hが介挿されている。排気ダンパ91a、91b、…、91hはそれぞれ、液処理ユニットSUa、SUb、…、SUhからの気体の排気量を調整する。排気ダンパ91a、91b、…、91hはそれぞれ、チャンバーCHの外部に設置されている。排気管62a、62b、…、62hの他端は、排気ポート63a、63b、…、63hと接続している。
制御部75は、排気ダンパ91a−91hを制御する。
排気ポート63a−63hはそれぞれ、気体吸引装置67に接続される。なお、実施例1で説明した排気ダンパ66a−66hは省略されている。
図13の変形実施例によれば、個別排気部61は排気ダンパ91を備えているので、液処理ユニットSUからの気体の排出量を好適に調整できる。
図14を参照して、他の変形実施例を説明する。図示するように、個別排気部61a、61b、…、61hはそれぞれ、排気管62a、62b、…、62hと、排気ダンパ91a、91b、…、91hを備えている。排気管62a、62b、…、62hの一端は、それぞれ、液処理ユニットSUa、SUb、…、SUhのカップ42と接続している。排気管62a、62b、…、62hの途中には、排気ダンパ91a、91b、…、91hが介挿されている。排気ダンパ91a、91b、…、91hはそれぞれ、チャンバーCHの内部に設置されている。
基板処理装置1は、集合管93a、93bを備えている。集合管93aは、排気管62a、62c、62e、62gと接続し、個別排気部61a、61c、61e、61gのみから気体を回収する。同様に、集合管93bは、個別排気部61b、61d、61f、61hのみから気体を回収する。
基板処理装置1は、さらに、集合管用排気ポート95a、95bを備えている。集合管用排気ポート95a、95bはそれぞれ、集合管93a、93bと接続している。集合管用排気ポート95a、95bはそれぞれ、基板処理装置1の外部に設置される外部機器と接続可能である。集合管用排気ポート95a。95bは、例えば処理部17の底面に配置されている。集合管用排気ポート95a、95bは、外部機器である気体吸引装置67と接続している。
図14の変形実施例によっても、個別排気部61は排気ダンパ91を備えているので、液処理ユニットSUからの気体の排出量を好適に調整できる。
さらに、基板処理装置1は、集合管93a、93bを備えている。各集合管93a、93bは、略上下方向Zに1列に並ぶように配置されている一群の液処理ユニットSUに対応して個別に設けられている。例えば、集合管93aは、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgに対応して設けられており、集合管93bは、液処理ユニットSUb、SUd、SUf、SUhに対応して設けられている。集合管93aは、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgに対応する個別排気部61a、61c、61e、61gと接続するが、これら以外の個別排気部61とは接続しない。同様に、集合管93bは、液処理ユニットSUb、SUd、SUf、SUhに対応する個別排気部61b、61d、61f、61hとのみ接続する。
個別排気部61a、61c、61e、61gの間においては、排気管62の形状および寸法や排気管62に対する排気ダンパ91の配置などを容易に統一することができる。よって、個別排気部61a、61c、61e、61gの間で、気体の供給量が干渉することを好適に防止できる。例えば、個別排気部61aの気体の排出量を意図的に変更したときに、他の個別排気部61c、61e、61gの気体の供給量が意図せずに変動してしまうことを好適に防止できる。よって、集合管93aに対応する一群の液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgにおける処理品質を好適に向上できる。同様に、分配管56bに対応する液処理ユニットSUにおける処理品質も好適に向上できる。
特に、集合管93は、略上下方向Zに一列に並ぶ一群の液処理ユニットSUの側方において、上下方向Zに延びていることが好ましい。例えば、集合管93aは、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgの高さ位置に及ぶことが好ましい。これによれば、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgは、集合管93aから見て略同じ方向に位置しており、集合管93aから略同じ距離だけ離れている。よって、個別排気部61a、61c、61e、61gの形状、寸法、向きなどを一層容易に揃えることができる。
さらに、集合管93は、略上下方向Zに一列に並ぶカップ42の側方において、上下方向Zに延びていることが好ましい。例えば、集合管93aは、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgの各カップ42の高さ位置に及ぶことが好ましい。これによれば、液処理ユニットSUa、SUc、SUe、SUgの各カップ42は、集合管93aから見て略同じ方向に位置しており、集合管93aから略同じ距離だけ離れている。よって、個別排気部61a、61c、61e、61gの形状、寸法、向きなどを一層容易に揃えることができる。
他方、略水平方向に隣り合うように配置されている液処理ユニットSUに対応する複数の個別排気部61は、同じ集合管93と接続しない。例えば、例えば、液処理ユニットSUa、SUbは略水平方向に隣り合うように配置されており、個別排気部61a、51bは液処理ユニットSUa、SUbに対応しており、個別排気部61a、61bは同じ集合管93に接続していない。よって、個別排気部61a、61bの一方の気体の供給量を意図的に変更したときに、他方の気体の供給量が意図せずに変動してしまうことを好適に防止できる。このように、略水平方向に隣り合うように配置されている液処理ユニットSUに対応する複数の個別排気部61の間で、気体の供給量が干渉することを好適に防止できる。よって、略水平方向に隣り合うように配置されている液処理ユニットSUの処理品質を好適に向上できる。
集合管93は複数(例えば4つ)の個別排気部61から気体を回収するので、個別排気部61を小型化できる。
(4)実施例では、空気制御装置58および気体吸引装置67は、外部機器であったが、これに限られない。例えば、空気制御装置58および気体吸引装置67を、基板処理装置1の内部に設置してもよい。
図15は、変形実施例に係る個別給気部および個別排気部を示す詳細な側面図である。図15では、便宜上、液処理ユニットSUa−SUhに関連する個別給気部51および個別排気部61のみを図示する。実施例と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
図15に示すとおり、空気制御装置58および気体吸引装置67を基板処理装置1の内部(例えば、処理ブロックBAの下部)に設置してもよい。これによれば、個別排気部61から排気ポート63を省略し、個別排気部61の構成を簡素化できる。また、分配管用給気ポート57を省略することもできる。
(5)実施例では、液処理ユニットSUaに対する供給量および排出量を同じように調整したが、これに限られない。液処理ユニットSUaに対する供給量および排出量が互いにことなるように調整してもよい。
(6)実施例では、液処理ユニットSUが液処理を開始したときから所定時間Δtが経過したときに、気体の供給量および排出量を変化させたが、これに限られない。例えば、液処理の動作に応じて、気体の供給量および排出量の少なくともいずれかを変化させてもよい。具体的には、処理液の吐出流量、処理液の吐出を開始する時刻、処理液の吐出を終了する時刻、基板Wの回転速度あるいは基板Wの回転速度を変化させる時刻に基づいて、気体の供給量および排出量の少なくともいずれかを変化させてもよい。
(7)実施例では、液処理ユニットSUが液処理を行っているときに気体の供給量および排出量を変化させたが、これに限られない。すなわち、液処理ユニットSUが液処理を行っているときには、気体の供給量および排出量の少なくともいずれかを一定に保ってもよい。
(8)実施例では、制御部75は液処理ユニットSUに対する気体の供給量と液処理ユニットSUからの気体の排出量の両方を制御したが、これに限られない。例えば、制御部75は液処理ユニットSUに対する気体の供給量および液処理ユニットSUからの気体の排出量のいずれか一方のみを制御してもよい。
(9)実施例において、個別給気部51が調整可能な気体の供給量は、例えば、気体の流量[m3/s]であってもよいし、気体の流速[m/s]であってもよい。個別排気部61が調整可能な気体の排出量は、例えば、気体の流量[m3/s]であってもよいし、気体の流速[m/s]であってもよい。
(10)実施例では、同じチャンバーCH内に設置される複数の液処理ユニットSUは、基板Wに同種の液処理を行ったが、これに限られない。すなわち、同じチャンバーCH内に設置される複数の液処理ユニットSUが、基板Wに異なる液処理を行ってもよい。例えば、反射防止膜用塗布ユニットBARCとレジスト膜用塗布ユニットRESISTを同じチャンバーCH内に収容してもよい。
(11)実施例では、液処理として、反射防止膜形成処理、レジスト膜形成処理、現像処理を例示したが、これに限られない。液処理は、例えば、基板Wに保護膜用材料と塗布し、基板Wの表面に保護膜を形成する保護膜形成処理であってもよい。あるいは、液処理は、基板Wに洗浄液またはリンス液を供給して、基板Wを洗浄する洗浄処理であってもよい。
(12)実施例では、各チャンバーCHは、2つの液処理ユニットSUを収容したが、これに限られない。1つのチャンバーCHが、1つの液処理ユニットSUのみを収容してもよいし、3つ以上の液処理ユニットSUを収容してもよい。
(13)上述した各実施例および各変形実施例の各構成を適宜に組み合わせるように変更してもよい。
1 … 基板処理装置
11 … インデクサ部
17 … 処理部
19 … インターフェイス部
51 … 個別給気部
52 … 給気ダンパ(給気調整部)
53 … 給気管
55 … 吹出ユニット
56 … 分配管
57 … 分配管用給気ポート
58 … 空気制御装置(外部機器(給気用外部機器))
61 … 個別排気部
62 … 排気管
63 … 排気ポート
66a−66p … 排気ダンパ(外部機器(排気用外部機器))
67 … 気体吸引装置(外部機器(排気用外部機器))
75 … 制御部
81 … 給気ポート
83 … 給気ダンパ(外部機器(給気用外部機器))
91 … 排気ダンパ(排気調整部)
93 … 集合管
SU … 液処理ユニット
W … 基板

Claims (14)

  1. 基板処理装置であって、
    前記基板処理装置は、第1処理ブロックを備え、
    前記第1処理ブロックは、
    第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する第1搬送スペースと、
    前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1液処理ユニットと、
    前記第1分割搬送スペースに設置され、前記第1液処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、
    前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、
    前記第1搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部と、
    を備え、
    前記第1分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの上部に相当し、
    前記第2分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの下部に相当し、
    前記搬送スペース用給気部は、
    前記第1分割搬送スペースと連通接続する第1給気管と、
    前記第2分割搬送スペースと連通接続する第2給気管と、
    を備え、
    前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの側部を通過し、
    前記第1給気管および前記第2給気管はそれぞれ、前記第1分割搬送スペースの上壁部を貫通する
    基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記上壁部の側部を貫通する
    基板処理装置。
  3. 基板処理装置であって、
    前記基板処理装置は、第1処理ブロックを備え、
    前記第1処理ブロックは、
    第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する第1搬送スペースと、
    前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1液処理ユニットと、
    前記第1分割搬送スペースに設置され、前記第1液処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、
    前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、
    前記第1搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部と、
    を備え、
    前記第1分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの上部に相当し、
    前記第2分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの下部に相当し、
    前記搬送スペース用給気部は、
    前記第1分割搬送スペースと連通接続する第1給気管と、
    前記第2分割搬送スペースと連通接続する第2給気管と、
    を備え、
    前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの側部を通過し、
    前記第1給気管と前記第2給気管は、互いに分離されている
    基板処理装置。
  4. 基板処理装置であって、
    前記基板処理装置は、第1処理ブロックを備え、
    前記第1処理ブロックは、
    第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する第1搬送スペースと、
    前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1液処理ユニットと、
    前記第1分割搬送スペースに設置され、前記第1液処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、
    前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、
    前記第1搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部と、
    を備え、
    前記第1分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの上部に相当し、
    前記第2分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの下部に相当し、
    前記搬送スペース用給気部は、
    前記第1分割搬送スペースと連通接続する第1給気管と、
    前記第2分割搬送スペースと連通接続する第2給気管と、
    を備え、
    前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの側部を通過し、
    前記基板処理装置は、前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1熱処理ユニットを備え、
    前記第1給気管は、前記第1熱処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの上壁部の側部を貫通する
    基板処理装置。
  5. 基板処理装置であって、
    前記基板処理装置は、第1処理ブロックを備え、
    前記第1処理ブロックは、
    第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する第1搬送スペースと、
    前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1液処理ユニットと、
    前記第1分割搬送スペースに設置され、前記第1液処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、
    前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、
    前記第1搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部と、
    を備え、
    前記第1分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの上部に相当し、
    前記第2分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの下部に相当し、
    前記搬送スペース用給気部は、
    前記第1分割搬送スペースと連通接続する第1給気管と、
    前記第2分割搬送スペースと連通接続する第2給気管と、
    を備え、
    前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの側部を通過し、
    前記基板処理装置は、前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1熱処理ユニットを備え、
    前記第1液処理ユニットは、前記第1分割搬送スペースの一側方に配置され、
    前記第1熱処理ユニットは、前記第1分割搬送スペースの他側方に配置され、
    前記第1給気管は、前記第1分割搬送スペースの前記第1熱処理ユニット側に配置され、
    前記第2給気管が通過する前記第1分割搬送スペースの前記側部は、前記第1分割搬送スペースの前記第1液処理ユニット側である
    基板処理装置。
  6. 請求項4または5に記載の基板処理装置において、
    前記第1熱処理ユニットは、前記第2給気管が前記第1分割搬送スペースを通過する位置から、前記第1液処理ユニットよりも遠い位置に配置される
    基板処理装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記搬送スペース用給気部は、前記第1搬送スペースに気体を供給し、かつ、前記第1液処理ユニットに気体を供給しない
    基板処理装置。
  8. 基板処理装置であって、
    前記基板処理装置は、第1処理ブロックを備え、
    前記第1処理ブロックは、
    第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する第1搬送スペースと、
    前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1液処理ユニットと、
    前記第1分割搬送スペースに設置され、前記第1液処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、
    前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、
    前記第1搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部と、
    を備え、
    前記第1分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの上部に相当し、
    前記第2分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの下部に相当し、
    前記搬送スペース用給気部は、
    前記第1分割搬送スペースと連通接続する第1給気管と、
    前記第2分割搬送スペースと連通接続する第2給気管と、
    を備え、
    前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの側部を通過し、
    前記搬送スペース用給気部は、前記第1搬送スペースの外部に設けられる給気ファンを備え、
    前記第1給気管は、前記給気ファンと前記第1分割搬送スペースとを連通接続し、
    前記第2給気管は、前記給気ファンと前記第2分割搬送スペースとを連通接続し、
    前記第1給気管は、前記給気ファンの一側部に接続され、
    前記第2給気管は、前記給気ファンの他側部に接続される
    基板処理装置。
  9. 基板処理装置であって、
    前記基板処理装置は、第1処理ブロックを備え、
    前記第1処理ブロックは、
    第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する第1搬送スペースと、
    前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1液処理ユニットと、
    前記第1分割搬送スペースに設置され、前記第1液処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、
    前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、
    前記第1搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部と、
    を備え、
    前記第1分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの上部に相当し、
    前記第2分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの下部に相当し、
    前記搬送スペース用給気部は、
    前記第1分割搬送スペースと連通接続する第1給気管と、
    前記第2分割搬送スペースと連通接続する第2給気管と、
    を備え、
    前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの側部を通過し、
    前記搬送スペース用給気部は、前記第1搬送スペースの外部に設けられる給気ファンを備え、
    前記第1給気管は、前記給気ファンと前記第1分割搬送スペースとを連通接続し、
    前記第2給気管は、前記給気ファンと前記第2分割搬送スペースとを連通接続し、
    前記第1給気管は、前記給気ファンから下方に延び、
    前記第2給気管は、前記給気ファンから下方に延びる
    基板処理装置。
  10. 請求項8または9のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記搬送スペース用給気部は、前記第1搬送スペースに気体を供給し、かつ、前記第1液処理ユニットに気体を供給しない
    基板処理装置。
  11. 基板処理装置であって、
    前記基板処理装置は、第1処理ブロックを備え、
    前記第1処理ブロックは、
    第1分割搬送スペースと第2分割搬送スペースを有する第1搬送スペースと、
    前記第1分割搬送スペースの側方に設けられる第1液処理ユニットと、
    前記第1分割搬送スペースに設置され、前記第1液処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、
    前記第2分割搬送スペースに設置される第2主搬送機構と、
    前記第1搬送スペースに気体を供給する搬送スペース用給気部と、
    を備え、
    前記第1分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの上部に相当し、
    前記第2分割搬送スペースは、前記第1搬送スペースの下部に相当し、
    前記搬送スペース用給気部は、
    前記第1分割搬送スペースと連通接続する第1給気管と、
    前記第2分割搬送スペースと連通接続する第2給気管と、
    を備え、
    前記第2給気管は、前記第1液処理ユニットに近い前記第1分割搬送スペースの側部を通過し、
    前記搬送スペース用給気部は、前記第1搬送スペースの外部に設けられる給気ファンを備え、
    前記第1給気管は、前記給気ファンと前記第1分割搬送スペースとを連通接続し、
    前記第2給気管は、前記給気ファンと前記第2分割搬送スペースとを連通接続し、
    前記搬送スペース用給気部は、前記給気ファンの一次側または二次側に設置される化学吸着フィルタを備え、
    前記搬送スペース用給気部は、前記第1搬送スペースに気体を供給し、かつ、前記第1液処理ユニットに気体を供給しない
    基板処理装置。
  12. 請求項8から11のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記給気ファンの一次側は、前記基板処理装置の外部に開放されており、
    前記給気ファンは、前記第1処理ブロックの上方に設置され、
    前記給気ファンは、前記第1搬送スペースの上方に配置され、
    前記給気ファンは、前記第1分割搬送スペースの上壁部の上面上に設置され、
    前記給気ファンは、前記基板処理装置の外部の気体を取り込んで前記第1搬送スペースに送る
    基板処理装置。
  13. 請求項8から12のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記搬送スペース用給気部は、
    前記第1給気管に接続され、前記第1分割搬送スペースに気体を吹き出す第1吹出ユニットと、
    前記第2給気管に接続され、前記第2分割搬送スペースに気体を吹き出す第2吹出ユニットと、
    を備え、
    前記第1吹出ユニットは、前記第1分割搬送スペースの上部に設置され、
    前記第2吹出ユニットは、前記第2分割搬送スペースの上部に設置され、
    前記給気ファンは、前記第1分割搬送スペースの上壁部の上面に接しており、
    前記第1吹出ユニットは、前記第1分割搬送スペースの前記上壁部の下面に接している
    基板処理装置。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記第1分割搬送スペースと前記第2分割搬送スペースは、互いに区分されており、
    前記第1給気管は、前記第1搬送スペースの外部から前記第1分割搬送スペースの内部にわたって設けられ、
    前記第2給気管は、前記第1搬送スペースの外部から前記第2分割搬送スペースの内部にわたって設けられる
    基板処理装置。
JP2020015165A 2019-03-25 2020-01-31 基板処理装置 Active JP6941697B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020015165A JP6941697B2 (ja) 2019-03-25 2020-01-31 基板処理装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019056325A JP6655206B2 (ja) 2019-03-25 2019-03-25 基板処理装置
JP2020015165A JP6941697B2 (ja) 2019-03-25 2020-01-31 基板処理装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019056325A Division JP6655206B2 (ja) 2019-03-25 2019-03-25 基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020074466A JP2020074466A (ja) 2020-05-14
JP6941697B2 true JP6941697B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=70610279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020015165A Active JP6941697B2 (ja) 2019-03-25 2020-01-31 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6941697B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003347186A (ja) * 2002-05-23 2003-12-05 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP5006122B2 (ja) * 2007-06-29 2012-08-22 株式会社Sokudo 基板処理装置
JP5160204B2 (ja) * 2007-11-30 2013-03-13 株式会社Sokudo 基板処理装置
JP2010087116A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sokudo Co Ltd 基板処理装置
JP5569508B2 (ja) * 2011-01-05 2014-08-13 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020074466A (ja) 2020-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6503281B2 (ja) 基板処理装置
US6632281B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
KR101040479B1 (ko) 도포, 현상 장치
KR101010086B1 (ko) 기판처리장치
US8518494B2 (en) Coating and developing apparatus, coating film forming method, and storage medium storing program for performing the method
CN1975578A (zh) 涂布、显影装置和涂布、显影方法
CN108355869B (zh) 基板处理装置、模拟分配方法和计算机可读取记录介质
KR20190006042A (ko) 기판 처리 장치
JP6941697B2 (ja) 基板処理装置
JP3818631B2 (ja) 基板処理装置
JP3983481B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理装置における基板搬送方法
JP6655206B2 (ja) 基板処理装置
JP3730829B2 (ja) 現像処理方法及び現像処理装置
JP7124946B2 (ja) 液処理方法
KR20230015624A (ko) 기판 처리 장치
JP2022145740A (ja) 液処理方法
JP2009302585A (ja) 基板洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6941697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150