JP6941016B2 - 梯子兼用脚立における伸縮脚装置の伸縮ロック機構 - Google Patents

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本発明は、脚立と梯子を選択的に構成可能とした梯子兼用脚立における伸縮脚装置の伸縮ロック機構に関する。
従来、左右の主脚に上下複数段の踏桟を架設して成る梯子状の第1脚体と第2脚体を相互に回動自在に枢結し、両脚体を開脚状態とする脚立と、両脚体を同一線上に展開状態とする梯子を選択的に構成可能とした梯子兼用脚立が提供されており、前記主脚に伸縮脚装置を設けたものが公知である。
このような梯子兼用脚立は、図1に示すように、第1脚体1aと第2脚体1bの上端部を相互に枢結手段(図示省略)により枢結しており、第1脚体1a及び第2脚体1bは、それぞれ一対の主脚2a、2aの間に上下複数段、図例の場合、下から順に3段階を構成する踏桟3a、3b、3cを架設することにより梯子状に形成され、主脚2a、2aの上端に天板4を設けている。
第1脚体1aと第2脚体1bは、相互に閉脚して重ねることにより折畳み可能であり、使用に際しては、図示実線で示すように、両脚体1a、1bを開脚状態とすると共に係脱自在な開き止め装置5を係止することにより「脚立」を構成し、或いは、図示鎖線で示すように、両脚体1a、1bを同一線上に展開状態とすることにより「梯子」を構成することができる。つまり、必要に応じて、脚立としての使用と、梯子としての使用が選択可能である。
主脚2aは、伸縮脚2bを摺動自在に嵌挿することにより伸縮脚装置を構成しており、該伸縮脚装置は、図1には図示省略しているが、後述するように、伸縮脚2bを任意の伸縮位置で摺動不能にロックする係脱自在な伸縮ロック機構を備え、常時は伸縮ロック機構を係止ロック方向に付勢する弾発手段を設けている。従って、脚立として使用する際に、伸縮脚2bを主脚2aに格納された状態から所望の長さだけ伸長させることにより、作業者の搭乗位置を所望の高さとした状態で高所作業を行うことができる。
前記伸縮ロック機構は、前記伸縮脚2bの摺動方向に列設された多数のラック歯と、前記主脚にブラケットを介して軸支されたロックレバーとから成り、弾発手段でロックレバーを付勢することにより該ロックレバーのロック歯を前記ラック歯に係止させている。
従って、ロックレバーは、弾発手段により、常時はロック歯をラック歯に係止することにより、伸縮脚2bを摺動不能に係止している。そこで、ロックレバーを弾発手段に抗して回動させることにより、ロック歯の係止を解除し、伸縮脚2bを摺動することにより脚体1a、1bを所望の長さとした状態で、ロックレバーを再び係止させれば、伸縮脚2bは、再び摺動不能に係止される。
特開2011−226061号公報
上述のように、伸縮ロック機構は、伸縮脚2bの長手方向に列設されたラック歯にロックレバーのロック歯を係脱自在に係止することにより伸縮脚2bを固定する構成とされている。従って、伸縮脚2bの伸縮ストロークを確保するためには、つまり、伸縮脚2bの最大伸長状態と最小収縮状態の何れにおいてもロック歯をラック歯に係脱可能とするように構成するためには、ロックレバーを主脚2aの下端近傍に設けることが必要となる。
しかしながら、その結果、作業者は、伸縮脚2bを伸縮させるために伸縮ロック機構のロックを解除するときは、主脚2aの下端近傍位置に配設されたロックレバーを操作しなければならない。このため、作業者は、ロックレバーを操作する都度、脚立を持ち上げるか又は自らが低い姿勢とすることを強いられ、煩雑な作業が求められる。しかも、このような煩雑な作業を複数本の主脚2aの全てについて行う必要がある。
そこで、伸縮ロック機構を上方位置から操作可能とする遠隔操作機構を設けることが望ましいが、その際、遠隔操作機構は、脚立及び梯子の意匠的構成を損なわず、しかも、脚立として使用する場合と、梯子として使用する場合の何れにおいても、それぞれの機能を損なわないように構成することが望ましく、この点が発明の課題となる。
そこで、上記課題を解決するために本発明が手段として構成したところは、左右の主脚に上下複数段の踏桟を架設して成る梯子状の第1脚体と第2脚体を相互に回動自在に枢結し、両脚体を開脚状態とする脚立と、両脚体を同一線上に展開状態とする梯子を選択的に構成可能とした梯子兼用脚立であり、前記主脚に伸縮脚装置を設けており、前記伸縮脚装置は、主脚に摺動自在に嵌挿された伸縮脚と、伸縮脚を任意の伸縮位置で摺動不能にロックする係脱自在な伸縮ロック機構を備え、常時は伸縮ロック機構を係止ロック方向に付勢する弾発手段を備えて成る構成において、前記伸縮ロック機構を上方位置から操作可能とする遠隔操作機構を設けており、前記遠隔操作機構は、上段に位置する踏桟を構成する踏桟本体と操作体から成る踏桟兼用操作装置と、前記操作体を前記伸縮ロック機構に連結する連結体により構成され、前記踏桟兼用操作装置は、上側踏壁と下側踏壁を有する中空状の型材から成る踏桟本体の長手方向に前記操作体を嵌挿しており、前記操作体の操作レバーを前記下側踏壁の延長方向に向けた状態を基準姿勢として、該操作レバーを基準姿勢から下向き回動させたとき、前記連結体を引上げることにより前記伸縮ロック機構の係止ロックを解除するように構成すると共に、前記踏桟本体と操作体の間に前記操作レバーが基準姿勢から上向き回動することを阻止するストッパ手段を設けて成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記踏桟本体は、上側踏壁から一体に延設された翼壁と、下側踏壁に臨む開口部から凹入された収納室を形成し、前記操作体は、前記操作レバーに一体形成された回動軸部と駆動アームを備え、前記回動軸部と駆動アームを収納室の内部に回動自在に収納すると共に、駆動アームと収納室の間に前記ストッパ手段を設け、前記基準姿勢とされた操作レバーを前記翼壁に対して上下対称形状となるように形成しており、前記踏桟本体の端部に臨んで前記駆動アームに前記連結体を連結している。
本発明によれば、脚立の低位置に配設された伸縮ロック機構9のロック解除とロック動作は、上段の踏桟3cにより構成された踏桟兼用操作装置21の操作レバー31を介して高位置から行うことができるので、伸縮脚2bの伸縮に際して、作業者が高所作業台を持ち上げたり、自身が低い姿勢としたりするような必要はなく、簡単容易に作業を行うことができる。
特に、遠隔操作機構20は、踏桟3cの形態を保持する踏桟兼用操作装置21に設けた操作体26と、主脚2aの溝開口部の内部に摺動自在に内装した装入板23から成る連結体22により構成されているので、脚立の意匠的構成を損なわず、遠隔操作機構20の存在を顕著に視認させることのないシンプルな優れたデザインの脚立として提供することが可能となる。
そして、踏桟兼用操作装置21を構成する踏桟3cは、上側に位置して上側踏壁25cと上側翼壁25eによりユーザの足裏を受ける広い踏面を形成し、下側に位置して下側踏壁25dと下側翼壁26fによりユーザの足裏を受ける広い踏面を形成しているので、脚立として使用する場合は、上側の広い踏面を利用し、梯子として使用する場合は、下側の広い踏面を利用することにより、作業者の登降時の安全に寄与することができる。
梯子として使用する際、一方の脚体1bを他方の脚体1aの延長線上に反転させた状態に展開させられ、その際、反転させた踏桟3cにより構成された踏桟兼用操作装置21は、下側踏壁25dと下側翼壁26fを上向き姿勢としてユーザの足裏を受ける踏面を形成すが、下側翼壁26fを構成する操作レバー31は、踏み付け方向に対してストッパ手段44により回動を阻止された状態で基準姿勢P1を保持しているので、ユーザの足裏の荷重を好適に支持することができ、作業者の登降時の安全を損なうことはない。
梯子兼用脚立の1例を示す斜視図である。 伸縮ロック機構の1実施形態を遠隔操作機構の連結体と共に示しており、伸縮ロック機構による係止ロック状態を示す断面図である。 図2の断面図であり、(A)は図2のA−A線断面図、(B)は図2のB−B線断面図である。 伸縮ロック機構の1実施形態を遠隔操作機構の連結体と共に示しており、伸縮ロック機構による係止解除状態を示す断面図である。 本発明の遠隔操作機構の1実施形態を構成する踏桟兼用操作装置に関して、踏桟本体と操作体を分解状態で示す斜視図である。 本発明の脚立における踏桟に関して、(A)は下段の踏桟を示す断面図、(B)は踏桟兼用操作装置の踏桟本体と操作体を分解状態で示す断面図、(C)は踏桟本体に操作体を嵌挿した状態を示す断面図である。 踏桟本体に操作体を嵌挿した状態を示し、(A)は斜視図、(B)は操作レバーが上向き回動不能とされた状態を示す断面図、(C)はストッパ手段を示す拡大断面図、(D)は操作レバーを下向き回動した状態を示す断面図である。 遠隔操作機構に関して、踏桟兼用操作装置と主脚を示す斜視図である。 踏桟兼用操作装置と、主脚に嵌挿された伸縮脚及び連結体を示す斜視図である。 踏桟兼用操作装置に連結体を連結した状態を示す斜視図である。 踏桟兼用操作装置の作用を示し、(A)は操作レバーを基準姿勢とした状態を示す断面図、(B)は操作レバーを下向きに押動することにより連結体を引上げた状態を示す断面図である。 踏桟兼用操作装置の作用に関して、第1脚体に対して第2脚体を同一線上に展開することにより梯子を構成したときの作用を示す断面図である。 踏桟兼用操作装置の実施形態に関して、1本の踏桟本体と、左右に分割された2本の操作体により構成した踏桟兼用操作装置の変形実施形態を示す斜視図である。
以下図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(踏桟)
梯子兼用脚立の全体的構成は、図1に基づいて上述した通りであり、踏桟3a、3b、3cは、それぞれ両端を主脚2aに対してブラケット6a、6b、6cを介して固着されている。
上段の踏桟3cを除く踏桟3a、3bは、図3(B)に示すように、アルミニウム等の押出部材から成る型材により形成され、上下幅の小さい正面壁7aの上下端と上下幅の大きい背面壁7bの上下端を相互に傾斜する上側踏壁7cと下側踏壁7dにより連結した断面ほぼ台形の中空体を構成すると共に、前記上側踏壁7cと下側踏壁7dから背面側に向けてほぼ面一状態で延設された上側翼壁7eと下側翼壁7fを一体に備えており、図示のように、上下を二分する中心線Lに対して、上下対称形状となるように形成されていることが好ましい。
従って、脚立として使用するときは、踏桟3a、3bの上側踏壁7c及び上側翼壁7eがユーザの足裏を支持する踏面部として利用される。そして、梯子として使用するときは、一方の脚体2aから他方の脚体2bが反転状態で上向きに展開されるので、他方の脚体2bにおける踏桟3a、3bは、下側踏壁7d及び下側翼壁7fが上向き姿勢とされ、梯子を登るユーザの足裏を支持する踏面部として利用される。
このように、上側踏壁7cと下側踏壁7dは、それぞれ面一状に上側翼壁7eと下側翼壁7fを延設しているので、ユーザの足裏を受ける広い踏面が形成される。
(伸縮脚装置及び伸縮ロック機構)
伸縮脚装置は、上述のように主脚2aと、該主脚2aに摺動自在に嵌挿された伸縮脚2bにより構成され、図3(A)に示すように、何れもアルミニウム等の押出部材により形成された型材から成り、主脚2aは、脚立ないし梯子の内側に開口する溝型部材により構成され、伸縮脚2bは、主脚2aの溝内部に摺動自在に嵌挿される中空部材により構成されている。
伸縮脚2bは、主脚2aの溝部が開口する側に位置して、該伸縮脚2bの摺動方向に多数のラック歯8aを設けている。具体的には、伸縮脚2bの溝形通路に、ラック歯8aを備えた帯板状のラック8が装入され固着されている。
図2及び図4に示すように、伸縮ロック機構9は、最下段の踏桟2aを固着したブラケット6aに形成された取付部10にロックレバー11を回動自在に軸支し、該ロックレバー11のロック歯11aを前記ラック歯8aに係脱自在に係止するように構成している。
図示実施形態の場合、ロックレバー11は、回動軸12から伸縮脚2bに向けて延びる第1アーム13と、反対向きに延びる第2アーム14を備え、第1アーム13に前記ロック歯11aを設けており、前記第2アーム14を揺動させるための運動方向変換機構15を設けている。運動方向変換機構15は、ロックレバー11の上方に位置して主脚2aの軸方向(上下方向)に沿って直線的に移動自在として配置された作動手段16と、該作動手段16と前記第2アーム14をリンク結合する傾斜リンク17により構成され、前記作動手段16を下向きに付勢するコイルスプリングから成る弾発手段18を設けている。尚、伸縮ロック機構9及び運動変換機構15は、カバー部材19により被われており、作動手段16の上部がカバー部材19から突出させられている。
従って、図2に示すように、常時は、前記弾発手段18により下向き付勢された作動手段16が傾斜リンク17を介してロックレバー11を係止方向(図示反時計廻り方向)に押動し、ロック歯11aをラック歯8aに係止させ、伸縮脚2bを摺動不能にロックしている。
この状態から、図4に示すように、作動手段16を弾発手段18に抗して上向きに直線移動させると、傾斜リンク17を介してロックレバー11が係止解除方向(図示時計廻り方向)に回動され、ロック歯11aをラック歯8aから離反させることにより係止を解除し、伸縮脚2bを摺動可能な状態とする。
再び作動手段16を弾発手段18により下向きに直線移動させると、傾斜リンク17を介してロックレバー11が係止方向に回動され、ロック歯11aをラック歯8aに係止させる。
このように運動変換機構15は、傾斜リンク17を設けているので、作動手段16の上下方向の直線運動をロックレバー11の回動運動に変換することは可能であるが、反対に、ロックレバー11の回動運動を作動手段16の上下方向の直線運動に変換することはできないように構成されている。このため、ロック歯11aをラック歯8aに係止した状態において、意図しない不慮の外力等により、ロックレバー11に係止解除(図示時計廻り方向)に向かう力が作用しても、該ロックレバー11は解除方向に回動することはなく、高所作業の安全が確保されている。
(遠隔操作機構)
上記のように構成された梯子兼用脚立には、伸縮ロック機構9を上方位置から操作可能とする遠隔操作機構20が設けられている。図示実施形態の場合、伸縮ロック機構9を運動変換機構15により作動させる構成としているので、遠隔操作機構20は、運動変換機構15を操作可能とするように構成されているが、これに限定されるものではない。
遠隔操作機構20は、上段(図例の場合は最上段)に位置する踏桟3cにより構成された踏桟兼用操作装置21(以下、単に「操作装置」という場合がある。)と、該操作装置21と前記伸縮ロック機構9(図示実施形態の場合、前記運動変換機構15)を連動可能に連結する連結体22により構成されている。
連結体22は、図2及び図3(A)に示すように、主脚2aの溝開口部の内部に摺動自在に嵌入された装入板23により構成され、該装入板23の下端部を前記作動手段16に連結している。図例の場合、前記作動手段16に横架された軸部材16aに係止したフック部材24を装入板23の挿入孔に挿着することにより、装入板23を引上げたとき作動手段16が上動させられるように構成している。
踏桟兼用操作装置21は、図5ないし図8に示すように、アルミニウム等の押出材により形成された中空状の型材から成る踏桟本体25と、アルミニウム等の押出材により形成された型材から成る操作体26により構成されている。
図6は、断面形状を理解容易とするため、上述した踏桟3a(3b)の断面を図6(A)に示し、踏桟兼用操作装置21を構成する踏桟本体25と操作体26の断面を図6(B)(C)に示している。
前記踏桟本体25は、上下幅の小さい正面壁25aの上下端と上下幅の大きい背面壁25bの上下端を相互に傾斜する上側踏壁25cと下側踏壁25dにより連結した断面ほぼ台形の中空体を構成すると共に、前記上側踏壁25cから背面側に向けてほぼ面一状態で延設された上側翼壁25eを一体に備えており、背面壁25bの下端部から下側踏壁25dに臨んで開設された開口部27から内部に向けて凹入された収納室28を形成している。
前記操作体26は、前記収納室28に嵌入される回動軸部29と、該回動軸部29から前記収納室28の内部に向けて延びる駆動アーム30と、このように収納室28に嵌入した状態で、該収納室28の外部に位置して前記踏桟本体25の下側踏壁25dから背面側に向けてほぼ面一状態で延長される下側翼壁26fを構成する操作レバー31を一体に備えている。
従って、図6(C)に示すように、踏桟兼用操作装置21は、踏桟本体25に操作体26を組付けた状態における全体形状に関して、上下を二分する中心線Lに対して、外形が概ね上下対称形状となるように形成され、上側においては上側踏壁25cと上側翼壁25eによりユーザの足裏を受ける広い踏面を形成し、下側においては下側踏壁25dと下側翼壁26fによりユーザの足裏を受ける広い踏面を形成している。
前記操作体26は、回動軸部29を踏桟本体25の開口部27に近傍して形成された軸受部32に回動自在に嵌入され、図7(B)に示すように、前記操作レバー31(下側翼壁26f)を踏桟本体25の下側踏壁25dからほぼ面一状態で延長された状態を基準姿勢P1とするように構成されており、この基準姿勢P1において、操作レバー31は、上向き回動不能な状態とされており、駆動アーム30と収納室28の間に設けられたストッパ手段44により上向き回動が阻止されている。
図示実施形態の場合、ストッパ手段44は、図7(C)に示すように、駆動アーム30の先端側に設けられた第1ストッパ手段44aと、基端側に設けられた第2ストッパ手段44bにより構成されている。
第1ストッパ手段44aは、前記駆動アーム30の下側アーム部30aと、前記踏桟本体25の収納室28を形成する下側踏壁25dの延長壁25xにより構成されており、基準姿勢P1としたとき、下側アーム部30aが延長壁25xの上面に当接することにより操作レバー31の上向き回動を阻止する。
第2ストッパ手段44bは、前記踏桟本体25の収納室28の開口縁を形成する軸受部32の下顎部32aと、前記駆動アーム30の回動軸部29と操作レバー31の間に跨設された跨設壁29aにより構成されており、基準姿勢P1としたとき、跨設壁29aが下顎部32aの下面に当接することにより操作レバー31の上向き回動を阻止する。
従って、操作レバー31に作用する上向き回動方向の力は、第1ストッパ手段44aと第2ストッパ手段44bの2個所で支持することにより、応力を分散するので、踏桟本体25と操作体26をそれぞれアルミニウム等の押出材により形成している場合でも、それぞれの応力集中による歪や破損を生じることがない。
操作レバー31は、図7(D)に示すように、基準姿勢P1から作動姿勢P2まで下向き回動が可能であり、その際、収納室28の内部で駆動アーム30が上向きに回動され、収納室28の奥壁28aに当接する。駆動アーム30の先端部にはビス孔を備えた筒部33が形成されており、後述するように、連結体22を構成する装入板23の上端部が連結される。
図8に示すように、踏桟兼用操作装置21は、図8に示すように、ブラケット6cにより主脚2aに固着され、これにより踏桟3cを構成する。この点は、他の踏桟3a、3bの場合と同様である。
操作装置21の操作体26に装入板23の上端部を連結するために、図9及び図10に示す連結具34が使用される。連結具34は、プラスチック等により成形され、第1筒孔35と第2筒孔36を横方向に並設した頭部37と、該頭部37から垂設された脚部38を一体に備えており、脚部38に装入板23の上端縁を挿入させるスリット39を設けると共に、該スリットを横断するボルト挿通孔を形成している。尚、図示実施形態の場合、脚部38にはボルト挿通孔に臨んでナット嵌入部40が形成されている。
前記連結体22を構成する装入板23は、上端近傍部にボルト挿通孔23aを開設しており、上端縁を前記連結具34の脚部38のスリット39に挿入した状態で、前記ボルト挿通孔23aにボルト41を挿通すると共にナット42を締着することにより、該装入板23に連結具34が取付けられる。尚、装入板23と連結具34は、ボルト41の軸廻りに回動自在に枢結されている。
そこで、前記操作装置21における踏桟本体25の端部に臨む駆動アーム30の筒部33に対して、装入板23に取付けられた連結具34における頭部37の第1筒孔35を合致させ、該第1筒孔35から筒部33に向けてビス43を螺入する。これにより、装入板23と操作体26が連結具34を介して連結され、操作体26と連結具34は、ビス43の軸廻りに回動自在に枢結されている。
この際、図示のように、第1筒孔35にブッシュ35aを挿入し、該ブッシュ35aにビス43を挿通するように構成し、滑らかな回転を確保することが好ましい。
ところで、図9及び図10は、脚体1a(1b)の左右一対の主脚のうち右側の主脚2aに設けられた装入板23を示しており、この場合、連結具34は、ビス43を介して、第1筒孔35が操作体26の筒部32に枢結される。そこで、図示省略しているが、左右一対の主脚のうち左側の主脚2aに設けられた装入板23(図示の踏桟兼用操作装置21の反対側の端部に位置する装入板23)については、該装入板23に取付けられた連結具34が反転されているので、その場合は、連結具34の第2筒孔36がビス43を介して操作体26の筒部32に枢結される。このように、連結具34は、第1筒孔35と第2筒孔36を並設しているので、右勝手と左勝手の両方に使用可能とされている。
上述のように、弾発手段18により下向き付勢された作動手段16により、常時は、図11(A)に示すように、連結体22を構成する装入板23も下向きに付勢されているので、操作体26の操作レバー31は、基準姿勢P1を保持している。
この状態から、ユーザが操作レバー31を作動姿勢P2に向けて下向きに押動することにより操作体26を回動させると、図11(B)に示すように、駆動アーム30が弾発手段18に抗して上向き回動することにより、連結具34と共に装入板23を引上げる。これにより、作動手段16が上動され、伸縮ロック機構9のロックレバー11を回動し、ロック歯11aをラック歯8aから離脱させることによりロック係止を解除し、伸縮脚2bを摺動可能とする。
操作レバー31を下向き押動から解放すると、弾発手段18により作動手段16が上動させられ、ロックレバー11を回動復帰してロック歯11aをラック歯8aに係止すると共に、装入板23を引下げ、連結具34と共に駆動アーム30を下向き回動させ、操作レバー31を基準姿勢P1に復帰させる。
このように、脚立の低位置に配設された伸縮ロック機構9のロック解除とロック動作は、上段の踏桟3cにより構成された踏桟兼用操作装置21の操作レバー31を介して高位置から行うことができるので、伸縮脚2bの伸縮に際して、作業者が高所作業台を持ち上げたり、自身が低い姿勢としたりするような必要はなく、簡単容易に作業を行うことができる。
特に、遠隔操作機構20は、踏桟3cの形態を保持する踏桟兼用操作装置21に設けた操作体26と、主脚2aの溝開口部の内部に摺動自在に内装した装入板23から成る連結体22により構成されているので、脚立の意匠的構成を損なわず、遠隔操作機構20の存在を顕著に視認させることのないシンプルな優れたデザインの脚立として提供することが可能となる。
そして、踏桟兼用操作装置21を構成する踏桟3cは、上側に位置して上側踏壁25cと上側翼壁25eによりユーザの足裏を受ける広い踏面を形成し、下側に位置して下側踏壁25dと下側翼壁26fによりユーザの足裏を受ける広い踏面を形成しているので、脚立として使用する場合は、上側の広い踏面を利用し、梯子として使用する場合は、下側の広い踏面を利用することにより、作業者の登降時の安全に寄与することができる。
即ち、図12に示すように、第1脚体1aと第2脚体1bを開脚させた脚立の状態から、第2脚体1bを第1脚体1aの延長線上に反転させて展開した梯子の状態としたとき、第2脚体1bの踏桟3cにより構成された踏桟兼用操作装置21は、下側踏壁25dと下側翼壁26fを上向き姿勢としてユーザの足裏を受ける踏面を形成する。この状態で、下側翼壁26fを構成する操作レバー31は、上述のようにストッパ手段32により回動不能な状態で基準姿勢P1を保持しているので、ユーザの足裏の荷重を好適に支持することができる。
上述のように、踏桟兼用操作装置21を構成する踏桟3cは、アルミニウム等の押出材により形成された中空状の型材から成る踏桟本体25と、アルミニウム等の押出材により形成された型材から成る操作体26により構成しているので、踏桟本体25を1本の型材により形成し、操作体26を分割した複数本の型材により形成しても良い。例えば、図13に示すように、操作体26を左右に分割することにより、左右の主脚2a、2aに設けられた伸縮脚装置の伸縮ロック機構9、9を個別に遠隔操作できるように構成することが可能である。これにより、不陸地面に脚立を設置するような場合、左右の伸縮脚2b、2bを個別に伸縮させるための作業が容易となる。
1a 第1主脚
1b 第2主脚
2a 主脚
2b 伸縮脚
3a、3b、3c 踏桟
4 天板
5 開き止め装置
6a、6b、6c ブラケット
7a 正面壁
7b 背面壁
7c 上側踏壁
7d 下側踏壁
7e 上側翼壁
7f 下側翼壁
8 ラック
8a ラック歯
9 伸縮ロック機構
10 取付部
11 ロックレバー
11a ロック歯
12 回動軸
13 第1アーム
14 第2アーム
15 運動変換機構
16 作動手段
16a 軸部材
17 傾斜リンク
18 弾発手段
19 カバー部材
20 遠隔操作機構
21 踏桟兼用操作装置
22 連結体
23 装入板
23a ボルト挿通孔
24 フック部材
25 踏桟本体
25a 正面壁
25b 背面壁
25c 上側踏壁
25d 下側踏壁
25e 上側翼壁
25x 延長壁
26 操作体
26f 下側翼壁
27 開口部
28 収納室
28a 奥壁
29 回動軸部
29a 跨設壁
30 駆動アーム
30a 下側アーム部
31 操作レバー
32 軸受部
32a 下顎部
33 筒部
34 連結具
35 第1筒部
35a ブッシュ
36 第2筒部
37 頭部
38 脚部
39 スリット
40 ナット嵌入部
41 ボルト
42 ナット
43 ビス
44a 第1ストッパ手段
44b 第2ストッパ手段

Claims (2)

  1. 左右の主脚(2a,2a)に上下複数段の踏桟(3)を架設して成る梯子状の第1脚体(1a)と第2脚体(1b)を相互に回動自在に枢結し、両脚体を開脚状態とする脚立と、両脚体を同一線上に展開状態とする梯子を選択的に構成可能とした梯子兼用脚立であり、前記主脚に伸縮脚装置を設けており、
    前記伸縮脚装置は、主脚(2a)に摺動自在に嵌挿された伸縮脚(2b)と、伸縮脚を任意の伸縮位置で摺動不能にロックする係脱自在な伸縮ロック機構(9)を備え、常時は伸縮ロック機構を係止ロック方向に付勢する弾発手段(18)を備えて成る構成において、
    前記伸縮ロック機構を上方位置から操作可能とする遠隔操作機構(20)を設けており、
    前記遠隔操作機構(20)は、上段に位置する踏桟(3c)を構成する踏桟本体(25)と操作体(26)から成る踏桟兼用操作装置(21)と、前記操作体(26)を前記伸縮ロック機構(9)に連結する連結体(22)により構成され、
    前記踏桟兼用操作装置(21)は、上側踏壁(25c)と下側踏壁(25d)を有する中空状の型材から成る踏桟本体(25)の長手方向に前記操作体(26)を嵌挿しており、前記操作体の操作レバー(31)を前記下側踏壁(25d)の延長方向に向けた状態を基準姿勢(P1)として、該操作レバーを基準姿勢から下向き回動させたとき、前記連結体(22)を引上げることにより前記伸縮ロック機構(9)の係止ロックを解除するように構成すると共に、前記踏桟本体(25)と操作体(26)の間に前記操作レバー(31)が基準姿勢(P1)から上向き回動することを阻止するストッパ手段(44)を設けて成ることを特徴とする梯子兼用脚立における伸縮脚装置の伸縮ロック機構。
  2. 前記踏桟本体(25)は、上側踏壁(25c)から一体に延設された翼壁(25e)と、下側踏壁(25d)に臨む開口部(27)から凹入された収納室(28)を形成し、
    前記操作体(26)は、前記操作レバー(31)に一体形成された回動軸部(29)と駆動アーム(30)を備え、前記回動軸部と駆動アームを収納室(28)の内部に回動自在に収納すると共に、駆動アーム(30)と収納室(28)の間に前記ストッパ手段(44)を設け、前記基準姿勢(P1)とされた操作レバー(31)を前記翼壁(25e)に対して上下対称形状となるように形成しており、
    前記踏桟本体(25)の端部に臨んで前記駆動アーム(30)に前記連結体(22)を連結して成ることを特徴とする請求項1に記載の梯子兼用脚立における伸縮脚装置の伸縮ロック機構。
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