JP6937710B2 - 育苗マット - Google Patents

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本発明は、作物の苗を育苗するための育苗マットに関する。
下記特許文献1には、繊維が主として厚み方向に配列された上部繊維質マットと、繊維が主として平面方向に配列された下部繊維質マットとを貼着させた育苗マットが開示されている。繊維が主として平面方向に配列された下部繊維質マットにより、マット平面方向の剛性を大きくし、田植機の苗載台に載せたときに育苗マットが苗載台の傾斜方向に圧縮されにくくしている。
特許第3360366号公報
しかしながら、野菜苗を上記の育苗マットで育苗する場合、水稲苗と異なり、野菜苗では根張りが悪いため、上部繊維質マットが自重により定まった位置に定着できず、田植機の植付爪(掻き取り爪)で苗を一株ずつ確実に掻き取ることができず、直接植え付けることが困難であった。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、田植機の苗載台に載せた場合でも植付爪と苗の位置ずれがなく、移植作業を確実に行うことができる育苗マットを提供することを目的とする。
本発明の育苗マットは、下部層と中間層と上部層とを備え、
前記中間層は、種子が載置される、生分解性の繊維が板状に成型された繊維部材を含み、
前記下部層と前記上部層は、前記中間層よりも剛性が高く、
前記上部層は、所定間隔で設けられた複数の播種孔を有するものである。
本発明において、前記中間層は肥料成分を含有するものでもよい。
本発明において、前記上部層は、前記上部層を前記播種孔毎に分割するように形成された第1のスリットを有するものでもよい。
本発明において、前記下部層は、平面視で前記第1のスリットと同じ位置に形成された第2のスリットを有するものでもよい。
本発明によれば、下部層と上部層を、中間層よりも剛性が高くなるように構成しているため、田植機の苗載台に載せた場合でも育苗マットが苗載台の傾斜方向に圧縮されにくい。これにより、育苗マットの変形を抑制し、植付爪と苗の位置ずれを防止できるため、移植作業を確実に行うことができる。
本実施形態に係る育苗マットを示す斜視図である。 育苗マットで玉ねぎの苗を育苗した状態を示す部分断面図である。 他の実施形態に係る育苗マットを示す斜視図である。 他の実施形態に係る育苗マットを示す部分断面図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、育苗マット1を示している。図2は、図1の育苗マット1で野菜苗を育苗した状態を示す部分断面図である。本実施形態では、野菜苗として玉ねぎの苗を示しているが、野菜の種類は特に限定されない。
育苗マット1は、一般的な水稲用の育苗箱Bに敷き詰められるようになっている。育苗マット1は、全体として矩形板状であり、横が280mm、縦が580mm、高さが30mmとなっている。
育苗マット1は、3層で構成されており、下部層2と中間層3と上部層4とを備える。
下部層2は、生分解性の繊維を所定の厚さの矩形板状に成型したものである。下部層2は、繊維に天然ゴムを添加し、加熱乾燥させて成型される。加熱温度は、下部層2が希望する硬さとなるように設定される。天然ゴムを繊維に添加し乾燥することにより、天然ゴムの粘性により繊維を固めるため、下部層2は、繊維のみで成型されたものに比べて剛性が高く、後述する天然ゴムを含まない中間層3よりも剛性が高い。天然ゴムは、原料天然ゴム(液状)を10倍に希釈し、繊維1Lに対し5〜10g添加される。なお、天然ゴムは、生分解性のため、田畑に悪影響はない。
中間層3は、生分解性の繊維が板状に成型された繊維部材を含む。中間層3の上面には、種子が播種される。種子から発生した根は、中間層3で伸長する。根の一部は、さらに伸長して、下部層2内へも張っていく。
中間層3は、肥料成分を含有するのが好ましい。中間層3は、繊維に窒素50〜300mg/L、燐酸500〜3000mg/L、カリウム50〜800mg/Lの肥料成分を混合させた混合物を圧縮して成型される。肥料を繊維に添加し撹拌する。肥料成分は、繊維同士の隙間に保持された形態となる。中間層3が肥料成分を含有するため、安定して種子を発芽及び育成できる。
また、中間層3は、その他の育苗資材を含有していてもよい。育苗資材としては、例えばバーミキュライト、ゼオライト、土等が挙げられる。育苗部材も繊維に混合した後に成型する。
上部層4は、生分解性の繊維を所定の厚さの矩形板状に成型したものである。上部層4は、繊維に天然ゴムを添加し、加熱乾燥させて成型される。天然ゴムを繊維に添加し乾燥することにより、天然ゴムの粘性により繊維を固めるため、上部層4は、繊維のみで成型されたものに比べて剛性が高く、天然ゴムを含まない中間層3よりも剛性が高い。天然ゴムは、原料天然ゴム(液状)を10倍に希釈し、繊維1Lに対し5〜10g添加される。
上部層4は、所定間隔で設けられた複数の播種孔41を有する。播種孔41は、上部層4を上下方向に貫通する貫通孔であり、種子は播種孔41を介して中間層3の上面に播種される。本実施形態の播種孔41は、孔径が7〜10mmの円形の貫通孔である。
播種孔41は、少なくとも800個設けられる。播種孔41を800個設ける場合、横に20個(隣り合う播種孔41同士の中心間距離は14.0mm)、縦に40個(隣り合う播種孔41同士の中心間距離は14.5mm)設けられる。
上部層4は、播種孔41を取り囲むように第1のスリット42が形成されている。第1のスリット42は、上部層4を播種孔41毎に分割するように形成されている。本実施形態では、第1のスリット42が平面視で格子状に形成されている。隣り合う第1のスリット42同士の間隔は、種子の大きさや生長後の苗の大きさ等を考慮して適宜決定される。第1のスリット42を設けることで、田植機の植付爪による苗の掻き取りをスムーズに行うことができ、移植作業を確実に行うことができる。
下部層2、中間層3、及び上部層4に用いられる生分解性の繊維としては、特に限定されないが、ココナッツピート、ヤシガラピート、ピートモス等の植物繊維が好ましく、特にココナッツピートが好ましい。繊維の長さは、8cm以下が好ましく、1cm以下が特に好ましい。繊維の長さは、繊維を裁断してふるいにかけて調整される。
下部層2の厚みは、5〜10mmである。中間層3の厚みは、10〜20mmである。上部層4の厚みは、5〜10mmである。それぞれ成型した下部層2、中間層3、上部層4を積み重ねたものを圧縮して成型することで育苗マット1が得られる。
本発明によれば、育苗マット1の一部をブロック状に掻き取ってマットブロックとする際に、育苗マット1を構成する各層が剪断の容易な材質からなるので、ブロックを容易に土中に押し入れることができ、播種精度を高くして田植機を用いる直播の効率を向上させている。また、育苗マット1の各層が直播後、速やかに土壌細菌により分解されるので、後処理を要さず作業性に優れる。
[他の実施形態]
(1)図3に示すように、下部層2にも、平面視で第1のスリット42と同じ位置に第2のスリット21が形成されていることが好ましい。第1のスリット42に加えて第2のスリット21を設けることで、田植機の植付爪による苗の掻き取りをより一層スムーズに行うことができ、移植作業を確実に行うことができる。
(2)図1及び図2に示す第1のスリット42は、上部層4の上面から下面まで延びているが、第1のスリット42は、必ずしも上部層4の下面まで延びている必要はなく、上部層4の内部で終端していてもよい。第2のスリット21も同様である。
(3)図2に示す播種孔41は、上下方向に径が一定の円柱状であるが、播種孔41は、図4に示すような下方へ向かって先細るテーパ状でもよい。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 育苗マット
2 下部層
3 中間層
4 上部層
21 第2のスリット
41 播種孔
42 第1のスリット


Claims (4)

  1. 下部層と中間層と上部層とを備え、
    前記中間層は、種子が載置される、生分解性の繊維が板状に成型された繊維部材を含み、
    前記下部層と前記上部層は、天然ゴムを含んで前記中間層よりも剛性が高く、
    前記上部層は、所定間隔で設けられた複数の播種孔を有する、育苗マット。
  2. 前記上部層は、前記上部層を前記播種孔毎に分割するように形成された第1のスリットを有する、請求項1に記載の育苗マット。
  3. 前記下部層は、平面視で前記第1のスリットと同じ位置に形成された第2のスリットを有する、請求項に記載の育苗マット。
  4. 前記中間層は肥料成分を含有し、前記第1のスリットおよび前記第2のスリットを有さない、請求項に記載の育苗マット。
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