JP6937340B2 - 油圧ブースタ装置 - Google Patents

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本発明は、油圧工具を作動させる油圧ブースタ装置に関する。
従来、方向切換部をポンプ側にして、シャトル弁のシャトルボールを左右に移動させることでポンプからの作動油を油圧シリンダに送液してピストンを作動させて増圧し、増圧した作動油を単動シリンダに供給してクランプ工具等の油圧工具を作動させ、油圧工具の把持力が所定高圧に達すると、リリーフ弁を開放して圧力スイッチを作動させることで前記方向切換部をタンク側にして、前記単動シリンダに供給した作動油をドレンから排出させてリターンスプリングによって前記油圧工具を解放させる構成の油圧ブースタ装置が知られている(特許文献1:特許第3579546号公報)。
油圧ブースタ装置は、クランプ工具等の油圧工具を配備した作業車に搭載されており、装置の小型・軽量化が求められている。また、作業車は、住宅地域で作業する場合が少なからずあり、油圧ブースタ装置が作動する際に発生する作動音は騒音となるので、装置の作動音を極力抑える必要がある。
特許第3579546号公報
特許文献1に記載されているように既知の技術として、ピストンにデテント等のメカ機構を組み合わせた構造の油圧ブースタ装置が知られている。このようなメカ機構はサイズと質量が大きいことから、従来構造は、増圧部のサイズが大きくなって質量が大きくなるという問題がある。そして、デテント等のメカ機構は、金属部分の衝突による衝突音が頻繁に発生するので騒音の一因となっている。また、シャトルボールについても、同様の問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、静音かつ小型軽量構造の油圧ブースタ装置を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る油圧ブースタ装置は、切換弁部と増圧部とを有する油圧シリンダと、第1電磁弁と方向切換弁とを有する方向制御部と、圧力スイッチと、高圧リリーフ弁を有するマニホールド部とを備え、ポンプからの作動油を送液し、前記油圧シリンダにて増圧した作動油を油圧工具に供給し、その後、前記油圧工具に供給する作動油が所定の高圧に達すると前記高圧リリーフ弁が作動して前記圧力スイッチが作動し、前記油圧工具に供給した作動油をタンクに排出する構成であり、前記油圧シリンダは前記切換弁部のボディに内蔵された第1スプールを作動させることで前記増圧部のシリンダ室に内蔵されたピストンを作動させる構成であり、前記方向制御部は前記方向切換弁のボディに内蔵された第2スプールを前記第1電磁弁によって作動させる構成であり、且つ、前記ポンプからの作動油を送液可能に作動させるポンプ接続用電磁弁と前記タンクに作動油を排出可能に作動させるタンク接続用電磁弁とが前記第1電磁弁のボディに配設されている構成であって、前記切換弁部と前記増圧部とは連結構造または一体構造となっており、且つ、前記第1スプールと前記ピストンとは並設しており、前記高圧リリーフ弁のボディに内蔵されたニードル弁が弁体から離れて作動する構成であって、前記ニードル弁の動作範囲を規制する段差が前記高圧リリーフ弁のボディの内壁に形成されており、且つ、作動油を排出可能な貫通孔が前記高圧リリーフ弁のボディに複数形成されている構成であることを特徴とする。また、本発明に係る油圧ブースタ装置は、切換弁部と増圧部とを有する油圧シリンダと、第1電磁弁と方向切換弁とを有する方向制御部と、圧力スイッチと、高圧リリーフ弁を有するマニホールド部とを備え、ポンプからの作動油を送液し、前記油圧シリンダにて増圧した作動油を油圧工具に供給し、その後、前記油圧工具に供給する作動油が所定の高圧に達すると前記高圧リリーフ弁が作動して前記圧力スイッチが作動し、前記油圧工具に供給した作動油をタンクに排出する構成であり、前記油圧シリンダは前記切換弁部のボディに内蔵された第1スプールを作動させることで前記増圧部のシリンダ室に内蔵されたピストンを作動させる構成であり、前記方向制御部は前記方向切換弁のボディに内蔵された第2スプールを前記第1電磁弁によって作動させる構成であり、且つ、前記ポンプからの作動油を送液可能に作動させるポンプ接続用電磁弁と前記タンクに作動油を排出可能に作動させるタンク接続用電磁弁とが前記第1電磁弁のボディに配設されている構成であって、前記切換弁部と前記増圧部とは連結構造または一体構造となっており、且つ、前記第1スプールと前記ピストンとは並設しており、コントローラからの第1指令によって前記第1電磁弁を作動させて前記ポンプからの作動油を送液し、前記油圧工具に供給する作動油が第1圧力値に達するように前記ピストンを作動させる構成であって、第2電磁弁と低圧リリーフ弁とを有する低圧リリーフ部をさらに備え、前記コントローラからの第2指令によって前記第2電磁弁を作動させて前記油圧工具と前記低圧リリーフ弁とを接続し、前記ピストンを作動させずに前記ポンプからの作動油を前記油圧工具に供給し、前記油圧工具を作動させて、前記油圧工具に供給した作動油が第2圧力値に達すると前記低圧リリーフ弁が作動し、その後、前記油圧工具と前記低圧リリーフ弁とが非接続状態となる構成であることを特徴とする。
この構成によれば、デテント等のメカ機構やシャトルボールをなくすとともに、スプール式の切換弁部を採用したことで、静音かつ小型軽量構造にできる。尚且つ、第1スプールとピストンとが並設している構成の油圧シリンダにしたので、さらに小型軽量構造にできる。
前記シリンダ室は、前記ピストンと接する範囲にプラズマ窒化処理層が形成されていることが好ましい。この構成によれば、プラズマ窒化処理層によってピストンと接する範囲を高強度とし耐摩耗性を高めたので長期間に亘って動作が安定するとともに、高精度の寸法形状を確保できる。また、一例として、ピストンからの作動油リークに起因し油圧工具におけるラムのセリ出し量が増大することが防止できる。
一例として、前記シリンダ室を構成するシリンダボディに、切換チェックなどの逆止弁や速度調整弁が組付けられている。逆止弁や速度調整弁など、特にリークを少なくしたい部品の場合、部品形状をシリンダボディの加工形状に馴染ませて作動油等のリークを防止する必要がある。そこで、組付け時に形状をすり合わせる作業、いわゆる「当たり出し」を実施する方法が挙げられる。一方、プラズマ窒化処理層が形成されている範囲は高硬度となるので、いわゆる「当たり出し」による変形が少なくなってしまうため、作動油等のリークが十分に防止されない場合がある。このため、いわゆる「当たり出し」を実施する部位にプラズマ窒化処理層が形成されていないことが好ましい。つまり、一例として、前記シリンダボディにおける、前記逆止弁や前記速度調整弁と接する範囲にはプラズマ窒化処理が施されていない。
前記ポンプに接続する第1ポートと前記タンクに接続する第2ポートとが前記マニホールド部に設けられており、前記マニホールド部と前記油圧シリンダとは連結構造または一体構造となっていることが好ましい。この構成によれば、動力伝達ロスを抑えつつ、さらに小型軽量構造にできる。
前記高圧リリーフ弁は、ボディに内蔵されたニードル弁が弁体から離れると作動する構成であって、前記ニードル弁の動作範囲を規制する段差が前記ボディの内壁に形成されていることが好ましい。この構成によれば、作動油が所定の高圧(第1圧力値)に達してニードル弁が弁体から離れる際に、ニードル弁に形成されたフランジの後端がボディの内壁に形成された段差に接するので、ニードル弁の後端(弁体と反対側の端部)が調整ネジに形成されたザグリの奥まで行かなくなって、ニードル弁と調整ネジとの衝突が回避できるので、衝突音をなくした静音構造にできる。
一例として、前記ニードル弁のボディは、前記ニードル弁のストロークを1[mm]以下かつ開閉動作可能に規制する位置に前記段差が形成されている。この構成によれば、ニードル弁のフランジ後端が段差に接する際の衝撃を緩和して、騒音をさらに抑制しつつ、より一層小型軽量構造にできる。一例として、前記段差は、ニードル弁のストロークを0.3[mm]以上かつ1[mm]以下に規制する位置に形成される。
前記高圧リリーフ弁は、作動油を排出可能な貫通孔が前記ボディに複数形成されていることが好ましい。この構成によれば、高圧リリーフ弁が作動し、高圧の作動油がドレンに排出される際のボディ内の作動油がドレンに排出される際の急激な圧力差(例えば50〜90[MPa])によって生じる異音を抑制できる。異音は流体音の一種であり、「シュー音」、「ピー音」、「ホイッスル音」などに例示される。一例として、前記貫通孔は前記ボディにおける軸方向の中心線に対して線対称となる位置に形成される、または、前記ニードル弁に形成されたフランジと調整ネジとの間に配されているスプリングの中心線に対して線対称となる位置に形成される。一例として、前記ボディは、ニードル弁のフランジ前端と弁体との間の区間に、ドレンに連通する複数の貫通孔が所定間隔で形成される。一例として、前記貫通孔の内径は、前記弁体の内径の0.02倍以上かつ0.25倍以下に設定される。
一例として、コントローラからの第1指令によって前記第1電磁弁を作動させて前記ポンプからの作動油を送液し、前記油圧工具に供給する作動油が第1圧力値に達するように前記ピストンを作動させる構成である。この構成によれば、油圧工具を容易に圧力制御できる。
一例として、第2電磁弁と低圧リリーフ弁とを有する低圧リリーフ部をさらに備え、
前記コントローラからの第2指令によって前記第2電磁弁を作動させて前記油圧工具と低圧リリーフ弁とを接続し、前記ピストンを作動させずに前記ポンプからの作動油を前記油圧工具に供給し、前記油圧工具を作動させて、前記油圧工具に供給した作動油が第2圧力値に達すると前記低圧リリーフ弁が作動し、その後、前記油圧工具と前記低圧リリーフ弁とが非接続状態となる構成である。この構成によれば、作動油が第1圧力値(所定の高圧)に達すると作動する高圧リリーフ弁と、作動油が第2圧力値(所定の低圧)に達すると作動する低圧リリーフ弁との組み合わせによって、複雑かつ自由度の高い動作を油圧工具にさせることができる。さらに、この構成によれば、油圧シリンダを停止状態として、低圧の作動油にて作動可能な範囲内で油圧工具を作動させることができるので、省電力動作ができるとともに、一連の動作においてさらに静音化が達成できる。
前記油圧工具は、一例として、圧着工具、圧縮工具、カシメ工具、締結工具、クランプ工具、切断工具、その他既知の油圧工具が挙げられる。一例として、油圧工具は、電設作業用の工具である。そして、所定の高圧(第1圧力値)を含む圧力範囲内にて、高圧電線や電線接続用のスリーブや端子等をカシメ、圧縮または圧着する機能(把持動作)を有する。また、所定の低圧(第2圧力値)を含む圧力範囲内にて、高圧電線や電線接続用のスリーブや端子等を挟む機能(仮把持動作)を有する場合がある。
一例として、前記圧力スイッチはケースに内蔵されたマイクロスイッチをポペットによって作動させる構成であって、前記方向制御部と前記圧力スイッチとを各々前記マニホールド部に外付けしている。この構成によれば、静音化が図れて、さらに装置全体を小型軽量構造にできる。
本発明によれば、デテント等のメカ機構やシャトルボールをなくすとともに、スプール式の切換弁部を採用したことで、静音かつ小型軽量構造にできる。そして、第1スプールとピストンとが並設している構成の油圧シリンダにしたので、さらに小型軽量構造の油圧ブースタ装置が実現できる。
図1は本発明の実施形態に係る油圧ブースタ装置を示す概略の図であり、正面側を斜上方から見た斜視図である。 図2は図1の背面側を斜上方から見た斜視図である。 図3は図1をZ軸周りに180°回転させて斜上方から見た斜視図である。 図4は図1の正面側を斜上方から見た斜視図である。 図5A〜図5Cは本実施形態に係る油圧シリンダの構造を示す概略の断面図であって、図5Aは平面側から見た概略の断面図であり、図5Bは正面側から見た概略の断面図であり、図5Cは側面側から見た概略の断面図である。 図6Aは増圧時における図5Aを平面側から見た概略の断面図であり、図6Bは増圧時における図5Bを正面側から見た概略の断面図である。 図7A〜図7Cは本実施形態に係るシリンダボディの構造を示す概略の断面図であって、図7Aはプラズマ窒化処理層が形成されている範囲を示す概略の断面図であり、図7Bはプラズマ窒化処理層が形成されていない範囲を示す概略の断面図であり、図7Cはプラズマ窒化処理層が形成されていない範囲を示す概略の断面図である。 図8は本実施形態に係る方向制御部の構造を示す概略の断面図である。 図9Aはポンプからの作動油の送液時における図8の構造を示す概略の断面図であり、図9Bはタンクへの作動油の排出時における図8の構造を示す概略の断面図である。 図10A〜図10Bは本実施形態に係るマニホールド部及び低圧リリーフ部の構造を示す概略の断面図であって、図10Aは低圧リリーフ弁の内部構造が示されるように平面側から見た概略の断面図であり、図10Bはパイロットチェック弁の内部構造が示されるように平面側から見た概略の断面図である。 図11は本実施形態に係るマニホールド部の構造を示す概略の断面図であり、高圧リリーフ弁の内部構造が示されるように正面側から見た概略の断面図である。 図12は本実施形態に係る圧力スイッチの構造を示す概略の断面図であり、図1におけるX方向から見た概略の断面図である。 図13は本実施形態に係る油圧ブースタ装置を示す概略の油圧回路図である。 図14は図13における油圧ブースタ装置の動作を示すグラフ図であって、コントローラからの指令と油圧回路における圧力の時間変化との関係を示すグラフ図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施形態に係る油圧ブースタ装置1は、油圧工具UとコントローラWとポンプPとタンクTとを備えた作業車に搭載されている。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。ここで、油圧ブースタ装置1の各部の位置関係を説明し易くするため、図中にX,Y,Zの矢印で向きを示している。油圧ブースタ装置1を実際に使用する際には、これらの向きに限定されず、どのような向きで使用しても支障ない。
油圧ブースタ装置1は、一例として図1〜図4に示すように、切換弁部2と増圧部3とを有する油圧シリンダ4と、第1電磁弁5と方向切換弁6とを有する方向制御部7と、圧力スイッチ8と高圧リリーフ弁9とを有するマニホールド部10とを備えており、各構成部同士は近接配置または隣接配置されている。
マニホールド部10は、ボディ10cに、第1ポート(Pポート)10aと第2ポート(Tポート)10bとを有する。また、低圧リリーフ部11は、ボディ11cに、第3ポート(P2ポート)11aと第4ポート(ドレンポート)11bとを有する。ここで、Pポート10aとTポート10bとは同一面に配されており、且つ、P2ポート11aとドレンポート11bとは同一面に配されている。これにより、油圧ブースタ装置1とポンプP、タンクT及び油圧工具Uとの接続が容易にできるとともに、動力伝達ロスを抑えることができる。
図5A〜図5C並びに図6A〜図6Bは、油圧シリンダ4の構造を示す概略の断面図である。本実施形態の油圧シリンダ4は、切換弁部2と増圧部3とは連結構造となっており、且つ、第1スプール2bとピストン3bとは並設している構成である。ここで、並設は、横並びという意味であり、平行配置を含んでいる。そして、マニホールド部10と油圧シリンダ4とは連結構造となっており、方向制御部7と圧力スイッチ8とはマニホールド部にそれぞれ外付けされている。この構成によれば、動力伝達ロスを抑えつつ、さらに小型軽量構造にできる。なお上記の構成に限定されず、切換弁部2と増圧部3とが一体構造となっている場合があり、マニホールド部10と油圧シリンダ4とが一体構造となっている場合がある。
油圧シリンダ4の増圧時は、切換弁部2のボディ2aに内蔵された第1スプール2bを作動させ、増圧部3のシリンダ室3aにおける低圧区画3a1(図中のピストン3bの右側)内に作動油を供給し、シリンダ室3aに内蔵されたピストン3bを作動させて、シリンダ室3aにおける高圧区画3a2(図中のピストン3bの左側)内の作動油を増圧して油圧工具Uに供給する構成である。ピストン3bは、狭小径部と拡大径部とを有している。シリンダ室3aは、低圧区画3a1の断面積(ピストン3bの作動方向から見た断面積)は、高圧区画3a2の断面積(ピストン3bの作動方向から見た断面積)よりも大きく設定されており、一例として2倍以上かつ10倍以下に設定される。
本実施形態によれば、デテント等のメカ機構やシャトルボールをなくすとともに、スプール式の切換弁部2を採用したことで、静音かつ小型軽量構造にできる。そして、第1スプール2bとピストン3bとが並設している構成の油圧シリンダ1にしたので、さらに小型軽量構造にできる。
図7A〜図7Cは、シリンダボディ3cにおいて、プラズマ窒化処理層が形成されている範囲K1(図7Aにハッチングで示す範囲K1)と、プラズマ窒化処理層が形成されていない範囲K2並びにK3(図7Bにハッチングで示す範囲K2並びに図7Cにハッチングで示す範囲K3)を示す概略の断面図である。本実施形態によれば、耐摩耗性を高めた構造にできるので長期間に亘って動作が安定するとともに、高精度の寸法形状を確保できる。また、一例として、ピストン3bからの作動油リークに起因し油圧工具Uにおけるラムのセリ出し量が増大することが防止できる。シリンダボディ3cは鋼材からなり、一例として、SCM440、非調質快削材などの特殊鋼材が適宜選択される。
一例として、図7Aのように、プラズマ窒化処理層が形成されている範囲K1はピストン室3aにおける軸線に対して対称となる位置に限定される。また、一例として、図7Bのように、シリンダボディ3cにおける、逆止弁16と接する範囲K2にプラズマ窒化処理を施していない。そして、図7Cの例では、シリンダボディ3cにおける、速度調整弁14と接する範囲K3にプラズマ窒化処理を施していない。この構成によれば、ピストン3bと接する範囲をプラズマ窒化処理層によって高強度とし耐摩耗性を高めたので長期間に亘って動作が安定するとともに、高精度の寸法形状を確保できる。また、逆止弁16と接する範囲及び速度調整弁14と接する範囲にプラズマ窒化処理を施していないことで、組付け時に、部品形状をシリンダボディの加工形状に馴染ませる「当たり出し」が容易に実施できて、作動油等のリークが容易に防止できる。
図8並びに図9A〜図9Bは、方向制御部7の構造を示す概略の断面図である。本実施形態の方向制御部7は、第1電磁弁5と方向切換弁6とを組み合せた構成であって、第1電磁弁5は、ボディ5cの一方側にタンク接続用電磁弁5aが配設されており、ボディ5cの他方側にポンプ接続用電磁弁5bが配設されている。方向制御部7は方向切換弁6のボディ6aに内蔵された第2スプール6bを第1電磁弁5によって作動制御する構成である。ここでは、ポンプPからの作動油を送液可能にするためにタンク接続用電磁弁5aをOFFするとともに、ポンプ接続用電磁弁5bをON作動させて、また、タンクTに作動油を排出可能にするためにポンプ接続用電磁弁5bをOFFするとともに、タンク接続用電磁弁5aをON作動させる。
図8は、中立状態を示している。一例として、第2スプール6bの軸線と直交する中央線N1に第2スプール6bにおける中央位置となる中央ランド6jがある。一例として、第2スプール6bは、中央線N1に対して対称形状であり、中央ランド6jの両側に第1ランド6k1と第2ランド6k2とが所定間隔で対称形状で配置されている。一例として、第1ランド6k1並びに第2ランド6k2の幅(第2スプール6bの進行方向の幅)は中央ランド6jの幅(第2スプール6bの進行方向の幅)よりも大きく設定される。なお、上記に限定されず、第2スプールとして既知の構造が適用できる。
図9AはポンプPからの作動油の送液時における図8の構造を示す概略の断面図である。コントローラWからの第1指令E1によってポンプP1を作動させるとともにポンプ接続用電磁弁5bを作動させると、ポンプPからの作動油は、第1電磁弁5のボディ5cに形成された第1流路5p1から方向切換弁6のボディ6aに形成された第2流路6eを通って第2スプール6bを押す(図9Aにおける第2スプール6bは左方向に押されている)。そして、ポンプPと油圧シリンダ4とは回路接続されて、ポンプPからの作動油は切換チェック弁21と速度調整弁14に向かう。
図9BはタンクTへの作動油の排出時における図8の構造を示す概略の断面図である。油圧工具Uに供給する作動油が所定の高圧に達すると高圧リリーフ弁9が作動して圧力スイッチ8が作動し、その後、コントローラWからの第1指令E1が解除されてポンプ接続用電磁弁5bがOFF(停止状態)になり、タンク接続用電磁弁5aが例えばタイマ動作によってON作動して、ポンプPからの作動油は、第1電磁弁5のボディ5cに形成された第3流路5p2から方向切換弁6のボディ6aに形成された第4流路6fを通って第2スプール6bを押す(図9Bに示すように、第2スプール6bは右方向に押される)。そして、作動油はタンクTに排出可能になる。
本実施形態は、第1流路5p1からの作動油が第2流路6eを通って第2スプール6bに向かう際に第1流路5p1からの作動油の流量が制限される構成である。ここでは、第2流路6eにザグリが形成されており、当該ザグリにダンパ6g1が作動油の流れ方向に可動可能に挿入されている。また、本実施形態は、第3流路5p2からの作動油が第4流路6fを通って第2スプール6bに向かう際に第3流路5p2からの作動油の流量が制限される構成である。ここでは、第4流路6fにザグリが形成されており、当該ザグリにダンパ6g2が作動油の流れ方向に可動可能に挿入されている。
ダンパ6g1とダンパ6g2は、S45C等の鋼材からなる筒状であり、第2流路6eと第4流路6fとにそれぞれ同様のダンパが配設されている。ここで、ダンパ6g1とダンパ6g2は、作動油の流量を第2スプール6bを動作可能に規制するサイズ以上かつ0.5倍以下のサイズの貫通穴6hが形成されている。この構成によれば、第2スプール6bの作動速度を適度に低減できて、より一層静音構造にできる。また、ダンパ6g1とダンパ6g2は、作動油の流れ方向に可動可能に挿入されている。つまり、第2スプール6bを緩やかに作動させることで、第2スプール6bが急作動して進行方向の先に配設されたストッパに衝突し大きな衝突音が発生することを回避し、衝突音を小さくできるので、より一層静音構造にできる。
図8、図9A及び図9Bの例は、第1ランド6k1における中央ランド6j寄りの境界部に作動油が流動可能な第1ノッチ6u1が形成されている。また、第2ランド6k2における中央ランド6j寄りの境界部に作動油が流動可能な第2ノッチ6u2が形成されている。
この構成によれば、タンク接続用電磁弁5aをON作動させて、第2スプール6bを押して(図9Aにおける第2スプール6bは左方向に押されている)タンク接続側に接続したとき、シリンダ側回路内の作動油がタンクTへ排出される際の急激な圧力差(例えば10〜20[MPa])によって生じる排出開始音を抑制できる。そして、ポンプ接続用電磁弁5bをON作動させて、第2スプール6bを押して(図9Bにおける第2スプール6bは右方向に押されている)シリンダ接続側に接続したとき、ポンプ側回路内の作動油がシリンダへ供給される際の急激な圧力差(例えば10〜20[MPa])によって生じる供給開始音を抑制できる。第1ノッチ6u1並びに第2ノッチ6u2は、作動油が流動可能なサイズである。また、第1ノッチ6u1並びに第2ノッチ6u2は、第2スプールが作動可能なサイズである。なお、第1ノッチ6u1と第2ノッチ6u2のいずれかないしは両方を省くことも可能である。
図10A〜図10Bはマニホールド部10と低圧リリーフ部11の配置及び構造を示す断面図である。ここで、低圧リリーフ部11のボディ11cは、マニホールド部10のボディ10cに外付けされている。図11はマニホールド部10と高圧リリーフ弁9の配置及び構造を示す断面図である。ここで、高圧リリーフ弁9は、マニホールド部10のボディ10cに外付けされている。この構成によれば、作動油が所定の高圧(第1圧力値G1)に達すると作動可能な高圧リリーフ弁9と、作動油が所定の低圧(第2圧力値G2)に達すると作動可能な低圧リリーフ部11との組み合わせによって、複雑かつ自由度の高い動作を油圧工具Uにさせることができる。
本実施形態の高圧リリーフ弁9は、ボディ9aに内蔵されたニードル弁9bが弁体9fから離れて作動する構成であって、ニードル弁9bのストロークを規制する段差9cがボディ9aの内壁に形成されている。この構成によれば、作動油が所定の高圧(第1圧力値G1)に達してニードル弁9bが弁体9fから離れる際に、ニードル弁9bに形成されたフランジ9b1の後端がボディ9aの内壁に形成された段差9cに当接するので、ニードル弁9bの後端(弁体9fと反対側の端部)が調整ネジ9gに形成されたザグリの奥まで行かなくなって、ニードル弁9bと調整ネジ9gとの衝突が回避できる。つまり、調整ネジ9gとの衝突が回避できたことでボディ9aにおける表面付近の衝突音が回避できて、高圧リリーフ弁9におけるニードル弁9bの作動音はボディ9aの内部に閉じ込められ易い構造になったので、衝突音を抑制した静音構造にできる。
一例として、ボディ9aは、ニードル弁9bのストロークを1[mm]以下かつ開閉動作可能に規制する位置に段差9cが形成されている。この構成によれば、騒音をさらに抑制できる。一例として、段差9cは、ニードル弁9bのストロークを0.3[mm]以上1[mm]以下に規制する位置に形成される。
図11の例は、ボディ9aは、作動油を排出可能な貫通孔9dが複数形成されている。この構成によれば、高圧リリーフ弁9が作動し、高圧の作動油がドレンに排出される際のボディ6a内の作動油がドレンに排出される際の急激な圧力差(例えば50〜90[MPa])によって生じる異音を抑制できる。異音は流体音の一種であり、「シュー音」、「ピー音」、「ホイッスル音」などに例示される。ここでは、貫通孔9dはボディ6aにおける軸方向の中心線に対して線対称となる位置に形成されており、または、ニードル弁9bに形成されたフランジ9b1と調整ネジ9gとの間に配されているスプリング9hの中心線に対して線対称となる位置に形成される。つまり、ニードル弁が中心線に沿って真直ぐに動作するので異音(流体音)をより効果的に抑制できる。一例として、ボディ9aは、ニードル弁9bにおけるフランジ9b1の前端から弁体9fまでの区間に、ドレンに連通する複数の貫通孔9dが所定間隔で形成されている。一例として、貫通孔9dの数は、2、3、4または5以上である。一例として、貫通孔9dの内径は、弁体9fの内径の0.02倍以上0.25倍以下に設定される。
図12は圧力スイッチ8の構造を示す概略の断面図である。圧力スイッチ8は、筒状のケース8aに内蔵されたマイクロスイッチ8bをポペット8dとポペット8hとによって作動させる構成である。マイクロスイッチ8bはホルダ8cに配設されており、ホルダ8cに形成された穴部にポペット8dが組付けられており、ポペット8dに形成されたフランジ8d1の前端部とホルダ8cの内側凹部とに亘ってスプリング8fが配設されている。この構成によれば、ポペット8hのストッパへの接触部を内部にしたことで静音化が図れる。
ここで、圧力スイッチ8は、ケース8aとホルダ8cとは、ポペット8dおよびポペット8hの軸方向と平行な方向で、複数の固定部材8g(固定ボルトや固定ネジ)によって連結固定されている。この構成によれば、ポペット8dやポペット8hの作動によって生じる作動力を固定部材8gによって安定して抑え込めるので、長期間に亘って動作が安定し、動作信頼性の高い構造となる。
引き続き、油圧ブースタ装置1の動作手順について、以下に説明する。
図13は本実施形態の油圧ブースタ装置1及び周辺部を示す概略の油圧回路図であり、二点鎖線で囲った部分は油圧ブースタ装置1を示している。図13の例は、仮把持機能を有する油圧ブースタ装置1である。図14は油圧ブースタ装置1の動作を示すグラフ図であって、コントローラWからの指令と油圧回路における圧力の時間変化との関係を示すグラフ図である。
一例として、コントローラWからの第2指令E2(例えば通電すること、またはON信号を送出すること)によって第2電磁弁12をON作動させて、油圧工具Uの入力側と低圧リリーフ弁13とを油圧回路における接続状態とする。
次に、コントローラWからの第1指令E1(例えば通電すること、またはON信号の送出)によってポンプ接続用電磁弁5bをON作動させて、第1スプール2bを作動させずにポンプPからの作動油を油圧工具Uに供給し、油圧工具Uのシリンダヘッドを仮把持するまで作動させる。一例として、高圧電線等を圧力が約0.6[MPa]の低圧で挟む第1状態F1(例えば仮把持状態)にする。
そして、油圧工具Uに供給した作動油が第2圧力値G2に達して第1状態F1になった段階で、一例として、作業者が操作してコントローラWからの第2指令E2を解除すること(例えば通電停止、またはOFF信号の送出)によって第2電磁弁12を停止させて、油圧工具Uの入力側と低圧リリーフ弁13とを油圧回路における非接続状態とする。
そして、油圧工具Uの入力側と低圧リリーフ弁13とが油圧回路における非接続状態になると、ポンプPからの作動油を送液して、油圧シリンダ4のピストン3bを往復動させることで増圧し、増圧した作動油を油圧工具Uに供給し、油圧工具Uのシリンダヘッドを作動させる。一例として、高圧電線等を一例として圧力が70[MPa]の高圧で圧縮する第2状態F2(例えば圧縮状態またはカシメ状態)にする。
その後、油圧工具Uに供給する作動油が第1圧力値G1に達すると、高圧リリーフ弁9が作動し圧力スイッチ8が作動するので、第1指令E1が解除されること(例えば通電停止、またはOFF信号の送出)によってポンプ接続用電磁弁5bが停止し、同時に、圧力スイッチ8が作動すること、または第1指令E1が解除されることでタンク接続用電磁弁5aがON作動する。タンク接続用電磁弁5aは、一例として、コントローラWからのタイマ信号または油圧ブースタ装置1に付設のタイマに基づくタイマ動作によって作動し、作動油を油圧工具UからタンクTに排出される。タイマ動作時間は、一例として、油圧工具Uのシリンダヘッドが全開するのに十分な時間とする。
仮把持機能を有する油圧ブースタ装置1は、一例として、作業者が仮把持機能のON−OFFを切換えスイッチ等によって切換えて使用する構成である。仮把持機能をOFFにすることで、油圧工具Uの入力側と低圧リリーフ弁13とを非接続状態として、ポンプPからの作動油を送液して、油圧シリンダ4のピストン3bを往復動させることで増圧し、油圧工具Uが開いた状態から油圧工具Uのシリンダヘッドを作動させて高圧で圧縮する第2状態F2にすることができる。
図13は仮把持機能を有する油圧ブースタ装置1を例示して説明したが、本実施形態は仮把持機能を有する油圧ブースタ装置1に限定されず、仮把持機能を省いた構成にして、油圧工具Uが開いた状態から油圧工具Uのシリンダヘッドを作動させて高圧で圧縮する第2状態F2にする構成にする場合がある。ここで、仮把持機能を省いた構成の油圧ブースタ装置1は、低圧リリーフ部11が省かれた構成となるので、仮把持機能を有する構成と比較して、さらに小型軽量構造となる。
引き続き、油圧工具Uのシリンダヘッドを作動させて電線を高圧で圧縮する第2状態F2にする際の油圧シリンダ4の動作について図5Aおよび図6Aの例に基づいて説明する。
(ピストン3bの行き工程)
ポンプPからの所定圧力(P圧)の作動油が切換弁部2におけるスプール径大側と切換チェック弁21とに印加される。径差により第1スプール2bが右側に作動し、切換チェック弁21を押し開くことで切換チェック弁21を解除する。所定圧力の作動油が切換弁部2を通り、増圧部3のシリンダボディ3cにおけるピストン3bの径大側をP圧で加圧し、ピストン3bが左に押し出される(図5Aの状態から図6Aの状態になる)。そして、ピストン3bに押し出された作動油が吐出しチェック弁22を一時的に開き、増圧した作動油を油圧工具Uのシリンダヘッドに供給する。
(ピストン3bの戻り工程)
図6Aに示すように、増圧部3のシリンダボディ3cにおけるピストン3bが左に一定の位置まで押し出されると、切換弁部2におけるスプール径大側が増圧部3を通りタンクTと導通する。切換弁部2におけるスプール径大側の圧力が減少し、第1スプール2bが元の位置(左側)に戻り、切換チェック弁21も閉じる。増圧部3のピストン径大側の圧力が減少し、増圧部3のピストン径小側に印加された所定圧力(P圧)により、ピストン3bが押し戻される(図6Aの状態から図5Aの状態になる)。ピストン3bが一定の位置まで押し戻されると、ポンプPからの所定圧力(P圧)の作動油が切換弁部2におけるスプール径大側と切換チェック弁21とに印加されて、再度ピストン行き工程を開始し、この一連の動作を作動油が所定の高圧(第1圧力値G1)に達するまで繰り返す。
(油圧工具Uにおけるシリンダヘッドの戻し工程)
ピストン3bの行き工程とピストン3bの戻り工程を繰り返し、第3ポート(P2ポート)11aの圧力が設定圧、例えば約70[MPa]に到達後、高圧リリーフ弁9が作動し、圧力スイッチ8に作動油が供給され、圧力スイッチ8が圧力を検知して、到達信号を出力する。到達信号がコントローラWに受信されると、コントローラWからの指令によって、方向制御部7の電磁弁5が切り換わって方向切換弁6の第2スプール6bが切り換わる。ポンプPからの所定圧力(P圧)が印加されることでパイロットチェック弁15が作動し、油圧工具Uのシリンダヘッドに溜まった作動油がタンクTに排出され、油圧工具Uのシリンダヘッド内のスプリングの復元力によりシリンダヘッドが全開する。
上述の油圧ブースタ装置1は、仕様等に合わせて適宜仕様変更する場合がある。本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。
1 油圧ブースタ装置
2 切換弁部、2a ボディ、2b 第1スプール
3 増圧部、3a シリンダ室、3b ピストン、3c シリンダボディ
4 油圧シリンダ
5 第1電磁弁、5a タンク接続用電磁弁、5b ポンプ接続用電磁弁、5c ボディ、5p1 第1流路、5p2 第3流路
6 方向切換弁、6a ボディ、6b 第2スプール、6e 第2流路、6f 第4流路、6g1、6g2 ダンパ、6h 貫通穴、6j 中央ランド、6k1 第1ランド、6k2 第2ランド、6u1 第1ノッチ、6u2 第2ノッチ
7 方向制御部
8 圧力スイッチ、8a ケース、8b マイクロスイッチ、8c ホルダ、
8d ポペット、8d1 フランジ、8f スプリング、8g 固定部材、8h ポペット
9 高圧リリーフ弁、9a ボディ、9b ニードル弁、9b1 フランジ、9c 段差、9d 貫通穴、9f 弁体、9g 調整ネジ、9h スプリング
10 マニホールド部、10a 第1ポート(Pポート)、10b 第2ポート(Tポート)、10c ボディ
11 低圧リリーフ部、
11a 第3ポート(P2ポート)、11b 第4ポート(ドレンポート)、11c ボディ
12 第2電磁弁
13 低圧リリーフ弁
14 速度調整弁
15 パイロットチェック弁
16 逆止弁
21 切換チェック弁
22 吐出しチェック弁
E1 第1指令
E2 第2指令
F1 第1状態
F2 第2状態
G1 第1圧力値(所定の高圧)
G2 第2圧力値(所定の低圧)
K1 プラズマ窒化処理層が形成されている範囲
K2、K3 プラズマ窒化処理層が形成されていない範囲
P ポンプ
T タンク
U 油圧工具
W コントローラ

Claims (6)

  1. 切換弁部と増圧部とを有する油圧シリンダと、第1電磁弁と方向切換弁とを有する方向制御部と、圧力スイッチと、高圧リリーフ弁を有するマニホールド部とを備え、ポンプからの作動油を送液し、前記油圧シリンダにて増圧した作動油を油圧工具に供給し、その後、前記油圧工具に供給する作動油が所定の高圧に達すると前記高圧リリーフ弁が作動して前記圧力スイッチが作動し、前記油圧工具に供給した作動油をタンクに排出する構成であり、前記油圧シリンダは前記切換弁部のボディに内蔵された第1スプールを作動させることで前記増圧部のシリンダ室に内蔵されたピストンを作動させる構成であり、前記方向制御部は前記方向切換弁のボディに内蔵された第2スプールを前記第1電磁弁によって作動させる構成であり、且つ、前記ポンプからの作動油を送液可能に作動させるポンプ接続用電磁弁と前記タンクに作動油を排出可能に作動させるタンク接続用電磁弁とが前記第1電磁弁のボディに配設されている構成であって、
    前記切換弁部と前記増圧部とは連結構造または一体構造となっており、且つ、前記第1スプールと前記ピストンとは並設しており、前記高圧リリーフ弁のボディに内蔵されたニードル弁が弁体から離れて作動する構成であって、前記ニードル弁の動作範囲を規制する段差が前記高圧リリーフ弁のボディの内壁に形成されており、且つ、作動油を排出可能な貫通孔が前記高圧リリーフ弁のボディに複数形成されている構成であること
    を特徴とする油圧ブースタ装置。
  2. 切換弁部と増圧部とを有する油圧シリンダと、第1電磁弁と方向切換弁とを有する方向制御部と、圧力スイッチと、高圧リリーフ弁を有するマニホールド部とを備え、ポンプからの作動油を送液し、前記油圧シリンダにて増圧した作動油を油圧工具に供給し、その後、前記油圧工具に供給する作動油が所定の高圧に達すると前記高圧リリーフ弁が作動して前記圧力スイッチが作動し、前記油圧工具に供給した作動油をタンクに排出する構成であり、前記油圧シリンダは前記切換弁部のボディに内蔵された第1スプールを作動させることで前記増圧部のシリンダ室に内蔵されたピストンを作動させる構成であり、前記方向制御部は前記方向切換弁のボディに内蔵された第2スプールを前記第1電磁弁によって作動させる構成であり、且つ、前記ポンプからの作動油を送液可能に作動させるポンプ接続用電磁弁と前記タンクに作動油を排出可能に作動させるタンク接続用電磁弁とが前記第1電磁弁のボディに配設されている構成であって、
    前記切換弁部と前記増圧部とは連結構造または一体構造となっており、且つ、前記第1スプールと前記ピストンとは並設しており、コントローラからの第1指令によって前記第1電磁弁を作動させて前記ポンプからの作動油を送液し、前記油圧工具に供給する作動油が第1圧力値に達するように前記ピストンを作動させる構成であって、第2電磁弁と低圧リリーフ弁とを有する低圧リリーフ部をさらに備え、前記コントローラからの第2指令によって前記第2電磁弁を作動させて前記油圧工具と前記低圧リリーフ弁とを接続し、前記ピストンを作動させずに前記ポンプからの作動油を前記油圧工具に供給し、前記油圧工具を作動させて、前記油圧工具に供給した作動油が第2圧力値に達すると前記低圧リリーフ弁が作動し、その後、前記油圧工具と前記低圧リリーフ弁とが非接続状態となる構成であること
    を特徴とする油圧ブースタ装置。
  3. 前記低圧リリーフ部と前記マニホールド部とは連結構造または一体構造となっていること
    を特徴とする請求項記載の油圧ブースタ装置。
  4. 前記シリンダ室は、前記ピストンと接する範囲にプラズマ窒化処理層が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の油圧ブースタ装置。
  5. 前記ポンプに接続する第1ポートと前記タンクに接続する第2ポートとが前記マニホールド部に設けられており、
    前記マニホールド部と前記油圧シリンダとは連結構造または一体構造となっていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の油圧ブースタ装置。
  6. 前記圧力スイッチはケースに内蔵されたマイクロスイッチをポペットによって作動させる構成であって、前記方向制御部と前記圧力スイッチとを各々前記マニホールド部に外付けしたこと
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載の油圧ブースタ装置。
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