JP6936872B2 - トルク付与可能なスティーラブル・シース - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2017年4月18日付けの米国仮特許出願第62/486,725号、名称「TORQUEABLE STEERABLE SHEATHS」に対する優先権を主張し、その開示全体を参照により本明細書に組み込む。
本開示は、スティーラブル・イントロデューサ、およびスティーラブル・イントロデューサを作成し使用する方法に関する。より詳細には、本発明は、スティーラブル・イントロデューサのためのトルク付与可能なスティーラブル・シース、およびかかるシースを作成し使用する方法に関する。
スティーラブル・イントロデューサは、カテーテルなどの医療用デバイスを標的部位に届けるのに使用される場合が多い。一般的に、スティーラブル・イントロデューサのシースは、患者の脈管系を通して操作され、意図される部位まで、例えば、患者の心臓または他の器官内の部位まで、シースの管腔内にあるカテーテルなどの医療用デバイスを到達させる。医療用デバイス、またはその一部分は、標的部位で使用するため、シース外まで前進させられる。
スティーラブル・イントロデューサ用のスティーラブル・シースは、一般的に、シースの両側でシースに埋め込まれたプル・ワイヤを使用することによって操縦される。一部の知られているシースでは、プル・ワイヤは、スティーラブル・イントロデューサのハンドル付近におけるシースの近位端から、シースの遠位端まで、直線で互いに平行に延在する。プル・ワイヤは、シースの遠位端でシースに固定的に連結される。プル・ワイヤの一方をシースの近位端に向かって引っ張ることによって、プル・ワイヤが短くなって、シースの遠位端の変形可能部分が短くなったワイヤの方向で変形する。
本開示は、近位端および遠位端を有するスティーラブル・シースを対象とする。スティーラブル・シースは、外周を有するとともにスティーラブル・シースの近位端から遠位端まで延在する内側ライナーを含む。内側ライナーは、近位端および遠位端を有する変形不能部分を含み、変形不能部分は、スティーラブル・シースの近位端からスティーラブル・シースの遠位端に向かって延在する。内側ライナーはまた、変形不能部分の遠位端に隣接した近位端からスティーラブル・シースの遠位端にある遠位端まで延在する、変形可能部分を含む。スティーラブル・シースは、内側ライナーの変形不能部分の近位端から遠位端まで延在する第1のらせん経路に沿って、かつ、記変形可能部分の近位端から変形可能部分の遠位端まで延在する第1の直線経路に沿って、位置する第1のプル・ワイヤと、内側ライナーの外周の周りにおいて、変形不能部分の近位端から遠位端まで延在する第2のらせん経路に沿って、かつ、変形可能部分の近位端から変形可能部分の遠位端まで延在する第2の直線経路に沿って、位置する第2のプル・ワイヤと、を備える。
本開示はまた、ハンドル・アセンブリおよびスティーラブル・シースを含むスティーラブル・イントロデューサを対象とする。スティーラブル・シースは、ハンドル・アセンブリに動作可能に連結される。スティーラブル・シースは、近位端と、遠位端と、スティーラブル・シースの近位端に隣接する変形不能部分と、スティーラブル・シースの遠位端に隣接する変形可能部分と、スティーラブル・シースの近位端から遠位端まで延在する第1のプル・ワイヤと、スティーラブル・シースの近位端から遠位端まで延在する第2のプル・ワイヤと、を有する。第1のプル・ワイヤは、スティーラブル・シースの変形不能部分に沿う第1のらせん経路に沿って、かつ、スティーラブル・シースの変形可能部分に沿う第1の直線経路に沿って、位置し、第2のプル・ワイヤは、スティーラブル・シースの変形不能部分に沿う第2のらせん経路に沿って、かつ、スティーラブル・シースの変形可能部分に沿う第2の直線経路に沿って、位置する。
本開示はさらに、スティーラブル・シースを作成する方法を対象とする。方法は、内側ライナーの変形不能部分の円周の周りにおいて、内側ライナーの変形不能部分の近位端から内側ライナーの変形不能部分の遠位端まで延在する第1のらせん経路に沿って、第1のプル・ワイヤを位置させることと、内側ライナーの変形不能部分の遠位端に隣接する内側ライナーの変形可能部分の近位端から変形可能部分の遠位端まで延在する第1の直線経路に沿って、第1のプル・ワイヤを位置させることと、内側ライナーの変形不能部分の円周の周りおいて、内側ライナーの変形不能部分の近位端から内側ライナーの変形不能部分の遠位端まで延在する第2のらせん経路に沿って、第2のプル・ワイヤを位置させることと、内側ライナーの変形可能部分の近位端から内側ライナーの変形可能部分の遠位端まで延在する第2の直線経路に沿って、第2のプル・ワイヤを位置させることと、を備える。
本開示の上述および他の態様、特徴、詳細、効用、ならびに利点は、以下の説明および特許請求の範囲を読むことによって、また添付図面を精査することによって明白となるであろう。
スティーラブル・イントロデューサ・アセンブリの一実施形態を示す斜視図である。
図1に示されるスティーラブル・イントロデューサ・アセンブリのスティーラブル・シースを示す断面図である。
シースに埋め込まれたプル・ワイヤを示すために外側層を除去している、図2に示されるスティーラブル・シースを示す側面図である。
図3に示されるスティーラブル・シースを示す上面図である。
図4に示されるスティーラブル・シースの断面を示す斜視図である。
図1に示されるスティーラブル・イントロデューサ・アセンブリのスティーラブル・シースの別の実施形態を示す断面図である。
プル・ワイヤに連結されたプル・リングの配置を示す図である。
図1に示されるスティーラブル・イントロデューサで使用されてもよいプル・ワイヤに連結された、修正されたプル・リングの第1の実施形態を示す断面図である。
図1に示されるスティーラブル・イントロデューサ・アセンブリで使用されてもよい修正されたプル・ワイヤに連結された、修正されたプル・リングの第2の実施形態を示す断面図である。 図1に示されるスティーラブル・イントロデューサ・アセンブリで使用されてもよい修正されたプル・ワイヤに連結された、修正されたプル・リングの第3の実施形態を示す断面図である。
管状部材を内側ライナーに取り付ける方法を示すスティーラブル・シースの内側ライナーの側面図である。
熱気成分を使用して管状部材を内側ライナーに取り付ける方法を示すスティーラブル・シースの内側ライナーの側面図である。
図9Aに示される管状部材の断面図である。
スティーラブル・イントロデューサは、シースの近位端からシースの遠位端までイントロデューサのスティーラブル・シースの長さに沿って延在する、プル・ワイヤを含んでもよい。本明細書で使用するとき、「近位」は、医師の近くにあるイントロデューサまたはシースの端部に向かう方向を指し、「遠位」は、医師から離れる方向で(一般に)患者の体内を指す。プル・ワイヤは、スティーラブル・シースの両側に位置決めされ、スティーラブル・シースの近位端から遠位端までのほぼ直線でそれぞれ伸びている。使用の際、プル・ワイヤの一方が短くされて(例えば、スティーラブル・イントロデューサの近位端に向かって引っ張られて)、張力下で配置されることによって、スティーラブル・シースの遠位端の変形可能部分が、張力下にあるプル・ワイヤの方向で変形する。プル・ワイヤの一方が張力下にある状態で、操作者がイントロデューサにトルクを加えて、シースをその中心軸に沿って回転させた場合、プル・ワイヤはシースの変形した部分の周りで巻き付く。張力下にないプル・ワイヤは、変形した部分の外側から(例えば、曲線の外半径から)変形した部分の内側へと(例えば、曲線の内半径へと)回転させる際に、短くすることが必要になるか、あるいはシースの変形した部分のそりが変化する。同様に、張力下にあるプル・ワイヤは、変形した部分の内側から変形した部分の外側へとトルクによって回転させる際に、シースの同じ変形を維持するため、長くする必要がある。そのようにトルクをスティーラブル・イントロデューサに加えている間、シースの回転がプル・ワイヤの長さを変化させようとするので、プル・ワイヤにエネルギーが蓄えられる。この蓄えられたエネルギーは、突然解放されて、スティーラブルせん断の遠位端が、ホイッピング(whipping)と呼ばれる場合がある、突然の高速で予測できない動きをすることがある。その他の場合、蓄えられたエネルギーによって、プル・ワイヤの一方または両方が、一般的にはスティーラブル・イントロデューサのハンドル内にあるそれらの固定点で破断することがある。
したがって、本開示は、スティーラブル・シースが変形位置にある状態でイントロデューサにトルクを加えることができると共に、プル・ワイヤの破断および/またはスティーラブル・シースの遠位端のホイッピングの可能性を低減するように構成されたプル・ワイヤを含む、スティーラブル・シースを対象とする。
本明細書に記載するシステムおよび方法は、スティーラブル・シースの変形不能部分の長さに沿って延在する際にスティーラブル・シースの円周の周りに巻き付けられたプル・ワイヤを有するスティーラブル・シースを提供する。スティーラブル・シースの近位端から遠位端まで直線で延在するのではなく、プル・ワイヤは、シースの近位端からシースの変形不能区画の遠位端まで重なり合わないらせんパターンで配設される。シースの変形可能区画では、プル・ワイヤは、変形可能区画の近位端から変形可能区画の遠位端まで、シースの両側に直線で配設される。変形不能区画の長さに沿ってプル・ワイヤが巻き付くことによって、変形可能区画が変形位置にある状態でスティーラブル・イントロデューサにトルクが加えられたときに、プル・ワイヤに蓄えられるエネルギーが低減される。これによって、プル・ワイヤの破断またはシースの遠位端のホイッピングを伴うことなく、加えられるトルクに対するスティーラブル・イントロデューサの滑らかなほぼ1対1の応答が可能になる。
本明細書では、スティーラブル・イントロデューサの一部としてのスティーラブル・シースに関して記載しているが、本開示の教示は、他のスティーラブル・シャフトに、特に他のスティーラブル医療用デバイスに適用されてもよい。例えば、本明細書に記載するプル・ワイヤの構成は、スティーラブル・カテーテルおよび心腔内エコー・カテーテルに適用されてもよい。
次に図面を参照すると、図1は、一実施形態によるスティーラブル・イントロデューサ・アセンブリ100の斜視図である。イントロデューサ・アセンブリ100は、スティーラブル・イントロデューサ・アセンブリ100の近位端104にあるハンドル・アセンブリ102と、遠位端108まで延在するスティーラブル・シース106とを含む。スティーラブル・シース106は、ハンドル・アセンブリ102に動作可能に連結され、それによって処置中のスティーラブル・シース106のガイドまたは操縦を支援する。イントロデューサ・アセンブリ100は、カテーテル・アセンブリ、流体、または当業者には知られている他の任意のデバイスを挿入または送達するための、ハンドル・アセンブリ102内の内腔(図示なし)に動作可能に接続されたハブ110をさらに含む。任意に、イントロデューサ・アセンブリ100は、ハブ110に動作可能に接続されたバルブ112をさらに含む。スティーラブル・シース106は、可撓性の変形不能部分114と変形可能部分116とを含む。変形不能部分114は、ハンドル・アセンブリ102から変形可能部分116まで延在する。変形可能部分116は、スティーラブル・シース106を通って変形可能部分116からハンドル・アセンブリ102まで延在するプル・ワイヤ(図1には図示なし)を使用して、イントロデューサ・アセンブリ100の操作者によって制御可能に変形可能であるように構成される。変形不能部分114および変形可能部分116におけるシース106内の構成要素(後述)は、対応する変形不能および/または変形可能部分を有するものとして呼ばれることもある。ハンドル・アセンブリ102として使用するのに適しているハンドルの構造および動作のさらなる詳細は、米国特許第7,691,095号に記載されており、その全体を参照により本明細書に組み込む。他の実施形態では、スティーラブル・シース106を動作させるのに適した他の任意のハンドルが、ハンドル・アセンブリ102として使用されてもよい。
図2は、図1に示される線A−Aに沿って取ったスティーラブル・シース106の断面図である。スティーラブル・シース106は、管状の内側ライナー202(「内側ジャケット」と呼ばれる場合もある)と、トルク伝達層204と、外側シース206と、熱収縮層208と、プル・ワイヤ210とで構成される。他の実施形態では、スティーラブル・シース106の構成要素は、互いの構成要素に対して異なる位置を有してもよい。例えば、トルク伝達層204はプル・ワイヤ210の径方向内側に位置決めされてもよい。いくつかの実施形態では、プル・ワイヤ210は内側ライナー202に直接隣接して位置決めされる。
スティーラブル・シース106は、リフロー・ボンディング・プロセスを使用して製造される。スティーラブル・シース106を形成するのに適しているリフロー・ボンディング・プロセスは、米国特許第7,914,515号および第8,734,699号に記載されており、それらの全体を参照により本明細書に組み込む。他の実施形態では、スティーラブル・シース106を製造するのに適した他の任意の方法が使用されてもよい。熱収縮層208は、リフロー・プロセス後にスティーラブル・シース106から除去される。
例示の実施形態では、プル・ワイヤ210はフラット・ワイヤである。本開示の目的のため、「フラット・ワイヤ」は、2つの直交軸に沿って測定したときに断面が実質的に平らであることを特徴とするワイヤを指す。フラット・ワイヤは、一般的に長方形の断面を有するが、断面は必ずしも完全な長方形でなくてもよい。例えば、本開示は、断面全体がほぼ平らであれば、フラット・ワイヤの断面が楕円形であってもよいことを想起する。ワイヤという用語が本明細書で使用されるとき、一方向でxとして、また第1の方向にほぼ直交する第2の方向で少なくとも2xとして測定される断面を有する場合に、フラット・ワイヤとして適切に特徴付けられてもよい。断面が実質的にI字形であるワイヤも、最も幅広の測定位置で高さが幅よりも大幅に大きい場合に、フラット・ワイヤであってもよい。他の実施形態では、プル・ワイヤ210は、円形ワイヤであるか、または本明細書に記載されるような用途に適した他の任意の形状のワイヤである。
プル・ワイヤ210は、好ましくは約0.002インチ×約0.016インチ、より好ましくは約0.004インチ×約0.012インチまたは0.016インチである。プル・ワイヤ210は、幅対厚さの比が少なくとも約2:1であるように選択されてもよい。
例示の実施形態では、プル・ワイヤ210はステンレス鋼ワイヤである。他の実施形態では、プル・ワイヤ210は、ばね鋼、Nitinol(ニッケル・チタン合金)、またはニッケル・コバルト系合金など、他の任意の適切な材料で作られてもよい。適切なニッケル・コバルト系合金としては、米国ペンシルベニア州ジェンキンタウン(Jenkintown, PA, USA)のSPSテクノロジーズ(SPS Technologies, Inc.)の登録商標である、MP35N(登録商標)が挙げられる。
例示の実施形態では、プル・ワイヤ210は、プル・ワイヤ210を収容する管腔214を形成する、別のポリマー管状部材212内に封入される。ポリマー管状部材212は、必ずしもプル・ワイヤ210の断面と同じ形状でなくてもよく、その代わりに、円形、楕円形、長方形、または別の同様の形状であってもよい。好ましくは、ポリマー管状部材212は、プル・ワイヤ210が予備成形されたチューブ内で容易に動けるようにするため、プル・ワイヤ210の断面と同じ形状ではない断面を有する。
例示の実施形態では、2つのプル・ワイヤ210がスティーラブル・シース106内で使用される。さらに詳細に後述するように、プル・ワイヤ210は、スティーラブル・シース106の変形不能部分114に沿って延在する際に、スティーラブル・シース106の円周方向220の周りに巻き付く。スティーラブル・シース106に沿ったいずれの地点でも、プル・ワイヤ210は約180度離れたままである。プル・ワイヤ210は、円周方向220でシース106の周りに巻き付くことなく、変形可能部分116(図1に図示)を通って180度離れた直線を延在する。これにより、スティーラブル・シース106を、プル・ワイヤ210を協調させて操作することによって、2つの対向する方向で変形させることができる。他の実施形態では、四方向の変形可能性を提供するため、90度離れて配置された4つのプル・ワイヤが使用されてもよい。さらに他の実施形態では、所望の数の変形方向をスティーラブル・シース106に提供するため、任意の適切な数のプル・ワイヤが使用されてもよい。
図8を参照すると、ポリマー管状部材212を内側ライナー202に取り付ける方法が示されている。図示される実施形態では、接着剤802が複数の接着位置804に適用される。ポリマー管状部材212は、ポリマー管状部材212を接着剤802に圧着することによって、内側ライナー202に結合される。かかる取付け方法は労働集約的であり、場合によっては、内側ライナー202に対するポリマー管状部材212の完全な結合をもたらさないことがある。さらに、プル・ワイヤ210のらせん経路に適応するように、らせん状の配置でポリマー管状部材212が内側ライナー202に取り付けられる場合、かかる取付け方法は複雑さを増大させる。
次に図9Aおよび9Bを参照すると、ポリマー管状部材212は、代わりに、902で全体が示される熱気成分を使用して、内側ライナー202に取り付けられる。図9Bに示されるように、ポリマー管状部材212は、内側層904と、内側層904を取り囲む外側層906とを含む。例示の実施形態では、内側層904は、好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはエッチングされたPTFEであり、外側層906は、好ましくは、アルケマ(Arkema, Inc.)製のPebax(登録商標)などの熱可塑性エラストマーである。熱気成分902は、ポリマー管状部材212に熱気を加え、それによって外側層906を溶融するように構成される。溶融した外側層906は、ポリマー管状部材212を内側ライナー202に結合する接着剤として作用する。外側層906全体が溶融して、ポリマー管状部材212の全長にわたってポリマー管状部材212が内側ライナー202に結合することが確保されてもよい。さらに、内側層904は、好ましくは外側シース206よりも高い溶融点を有するので、内側層904は、熱気成分902によって熱を加えられても、またはスティーラブル・シース106にリフロー溶融処理を施しても溶融しない。
他の実施形態では、管腔214は、ポリマー管状部材212を使用して形成されない。それよりもむしろ、プル・ワイヤ210は、配置前に、シリコーンおよび他の潤滑材料を含む潤滑材料(図示なし)で被覆されてもよく、管腔214は、リフロー・プロセス中にプル・ワイヤ210の存在によって形成されてもよい。
プル・ワイヤ210は、一般的にはスティーラブル・イントロデューサ・アセンブリ100の遠位端108(図1に図示)付近に位置する、少なくとも1つのステアリング・リング(図2には図示なし)に接続される。プル・ワイヤ210の近位端は、ハンドル・アセンブリ102内のステアリング・メカニズム(図示なし)に動作可能に接続されて、使用中のスティーラブル・シース106の操作、即ち操縦を可能にする。スティーラブル・イントロデューサ・アセンブリ100で使用するのに適した、ステアリング・リングおよびステアリング・メカニズムの構造および動作のさらなる詳細は、米国特許出願公開第2007/0299424号、ならびに米国特許第7,691,095号、第7,914,515号、および第8,734,699号に記載されており、それらそれぞれの全体を参照により本明細書に組み込む。
内側ライナー202は、好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはエッチングされたPTFEなどのポリマー材料である。内側ライナー202はまた、非限定的に、ポリエーテル・ブロック・アミド、ナイロン、およびPebaxなどの他の熱可塑性エラストマーなど、他の溶融加工ポリマーで作られてもよい。非限定的に、Pebax 30D〜Pebax 70Dなど、様々なデュロメータ硬さのPebaxも使用されてもよい。好ましい実施形態では、内側ライナー202が外側シース206の溶融加工に耐えられるように、内側ライナー202は、外側シース206よりも高い溶融温度の材料で作られる。
内側ライナー202は、カテーテルなどの細長い医療用デバイスを受け入れる、中を通る管腔216を規定する。管腔216は、好ましくは、少なくとも約6フレンチ、より好ましくは少なくとも約7フレンチ、最も好ましくは約10フレンチ〜約24フレンチの直径218を有する。しかしながら、いくつかの実施形態では、管腔216が、約7フレンチ〜約32フレンチなど、約32フレンチ以下またはそれ以上の直径218を有してもよいことが想起される。
トルク伝達層204は、内側ライナー202と熱収縮層208との間に、より好ましくは外側シース206と内側ライナー202との間に配設される。トルク伝達層204は、ステンレス鋼(304もしくは316)ワイヤ、または当業者には知られている他の容認可能な材料で作られてもよい。トルク伝達層204は、好ましくは、フラット・ワイヤで、好ましくは例えば高張力ステンレス鋼ワイヤを含むステンレス鋼ワイヤで構成された、編組ワイヤ・アセンブリで形成される。トルク伝達層204は、ワン・オーバー・ワン(少なくとも2つのワイヤを伴う)またはツー・オーバー・ツー(少なくとも4つのワイヤを伴う)の交差パターンを含む、任意の数の既知の編組パターンで形成されてもよい。少なくとも約6フレンチの管腔直径の場合、少なくとも約0.003インチ厚さ×少なくとも約0.007インチ幅の編組フラット・ワイヤが使用されてもよい。一般に、個々のワイヤは、例えば2:1〜5:1を含む、少なくとも約2:1の幅対厚さの比を有する。約0.004インチ厚さ×約0.012インチ幅、および約0.004インチ厚さ×約0.020インチ幅のフラット・ワイヤの編組も、優れた性能のトルク伝達層を形成するのに成功している。
外側シース206は、好ましくは、押出し加工したPebaxまたはPTFE管材のどちらかである。外側シース206の溶融加工ポリマーは、トルク伝達層204のワイヤ・メッシュの複数の空隙を埋める。外側シース206はまた、非限定的に、様々なデュロメータ硬さの、エッチングされたPTFE、ポリエーテル・ブロック・アミド、ナイロン、および他の熱可塑性エラストマーなど、他の溶融加工ポリマーで作られてもよい。外側シース206はまた、例えば、溶融加工ポリマーの2つ以上のチューブを含む、1つを超える層を備えてもよい。あるいは、外側シース206は、スティーラブル・シース106の長さにそって硬さおよび/または材料が異なり、互いにリフロー・ボンディングされた、様々なセグメント(図示なし)で構成されてもよい。このように、様々なシースの組成によって、スティーラブル・シース106に沿った様々な地点における可撓性、トルク付与性、および押込み性を調節するという追加の利益が提供される。
図3、4、および5は、トルク伝達層204、外側シース206、および熱収縮層208を除去している、スティーラブル・シース106の様々な図である。図3は、スティーラブル・シース106の側面図である。図4は、図3に示される方向314から見た、同じ構成のスティーラブル・シース106の上面図である。図5は、図4に示されるスティーラブル・シース106の区画400の拡大図である。
プル・ワイヤ210は、図3、4、および5では、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302として別々に特定されている。図3に示されるように、変形可能部分116は、内半径304および外半径306を有するU字形に変形している。プル・ワイヤ210は、スティーラブル・シース106の近位端310から遠位端108まで延在する。
変形不能部分114では、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は内側ライナー202の周りに巻き付いている。内側ライナー202は、外側の円周500(図5に図示)を有する円筒状のチューブである。変形不能部分114では、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は、近位端310から遠位端108に向かって延在する際に、内側ライナー202の円周500の周りを横切る。したがって、変形不能部分114では、各プル・ワイヤ210は、近位端310から遠位端108まで実質的にらせん状の経路を辿る。第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は両方とも、同じ進度(例えば、単位長さ当たりに巻き付いている数)で内側ライナー202の周りに巻き付き、互いに交差しない。第1のプル・ワイヤ300が辿るらせん経路は、第2のプル・ワイヤが辿るらせん経路から、内側ライナー202の円周500の周りで(即ち、円周方向で)180度オフセットされる。したがって、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は、変形不能部分114全体を通して実質的に180度離れたままである。
例示の実施形態では、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302はそれぞれ、変形不能部分114を近位端310から遠位端108に向かって横断する際に、内側ライナー202の周りに2回(即ち、720度または2周)巻き付けられる。他の実施形態では、プル・ワイヤ300、302は、内側ライナー202の周りに異なる回数巻き付いてもよい。内側ライナー202の周りに巻き付く回数が増加するにつれて、一般に、プル・ワイヤ210のホイッピングまたは破断なしにスティーラブル・シース106のトルク付与性が増加する。しかしながら、プル・ワイヤ210に沿った摩擦も巻き付く回数の増加と共に増加して、変形可能部分116を変形させるのにより大きい力が必要になることがある。さらに、各プル・ワイヤ210が内側ライナー202の周りに巻き付く回数を増加させることによって、プル・ワイヤ210の長さが増加し、それによって潜在的に材料コストが増加する。好ましくは、各プル・ワイヤ210は、変形不能部分114では、内側ライナー202の周りを1〜4周する。いくつかの実施形態では、各プル・ワイヤ210は、変形不能部分114では、内側ライナー202の周りを1〜3周する。いくつかの実施形態では、各プル・ワイヤ210は、内側ライナー202の周りを1〜2周する。
スティーラブル・シース106を組み立てる間、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は、リフロー・プロセスが実施されるまでワイヤを適所で保持するため、内側ライナー202に結合されてもよい。ポリマー管状部材212が管腔214を形成する(両方とも、図2に図示)実施形態では、ポリマー管状部材212は内側ライナー202に結合されてもよい。
例示の実施形態では、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は、(近位端310から見て)反時計方向で内側ライナー202の周りに巻き付けられる。他の実施形態では、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は、(近位端310から見て)時計方向で内側ライナー202の周りに巻き付く。
変形可能部分116では、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は内側ライナー202の周りに巻き付かない。それよりもむしろ、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302はそれぞれ、変形可能部分116の近位端312から遠位端108までの実質的に直線の経路を横断する。図3には図示されないが、第1のプル・ワイヤ300は、外半径306に沿って変形可能部分116の近位端312から遠位端108まで続く。同様に、第2のプル・ワイヤ302は、内半径304に沿って変形可能部分116の近位端312から遠位端108まで続く。図4では、第1のプル・ワイヤ300が、変形可能部分116の外半径306の一部分に沿って直線経路を横断していることが分かる。
第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は、近位端310で終わるものとして示されているが、第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302は、スティーラブル・シース106を動作させるために第1のプル・ワイヤ300および第2のプル・ワイヤ302に(図1に示される、ハンドル・アセンブリ102などによって)アクセスできるように、内側ライナー202を越えて近位方向に延在してもよいことが理解されるべきである。
図6は、スティーラブル・イントロデューサ・アセンブリ100(図1に図示)のスティーラブル・シース602の別の実施形態の断面図である。具体的には、スティーラブル・シース602の遠位部分604が示されている。スティーラブル・シース602は、スティーラブル・シース106(図1に図示)と実質的に同様であってもよい。図示される実施形態では、スティーラブル・シース602は、少なくとも1つのプル・ワイヤ210に連結される、プル・リングまたはステアリング・リング608に外接するシャフト606を含む。図6の図には1つのプル・ワイヤ210のみが示されているが、上述したように、スティーラブル・シース602は、シース602の少なくとも一部分に沿ったらせん状の配置、および/またはシース602の少なくとも一部分に沿った直線の、約180度離れた2つのプル・ワイヤ210を含んでもよい。
シャフト606の遠位先端610は、遠位先端610が患者の脈管系のいずれかの組織と衝突したときに組織が損傷するリスクを最小限に抑えるため、比較的軟質または低デュロメータ硬さである。図示される実施形態では、プル・リング608の周りに設けられる遠位部分604の中間セグメント612は、比較的硬質または高デュロメータ硬さである。プル・ワイヤ210の張力が増加してシャフト606の少なくとも一部分を変形させるにつれて、プル・リング608の周りに設けられる中間セグメント612に比較的大きい負荷が掛かる。したがって、中間セグメント612の硬さを増加させることによって、中間セグメント612がそれらの増加した負荷に耐えることが容易になる。シャフト606の本体セグメント614は比較的可撓性であって、その屈曲を可能にしている。本体セグメント614は、スティーラブル・シース602の変形可能部分(例えば、図1に示される変形可能部分116)から変形不能部分(例えば、やはり図1に示される変形不能部分114)まで、スティーラブル・シース602の遠位部分604から近位端(図示なし)まで、またはスティーラブル・シース602の任意の適切な部分に沿って延在してもよい。
図7Aは、図6にも示されるような、プル・ワイヤ210に連結されたプル・リング608の配置を示している。プル・リング608は、プル・リング608が中に設けられる、スティーラブル・シース(例えば、図1に示されるスティーラブル・シース106、または図6に示されるスティーラブル・シース602)の近位端(図示なし)に向かって配向された、近位面702を有する。プル・リング608はまた、近位面702とは反対側の遠位面704を有する。プル・リング608がスティーラブル・シース内に設けられる場合、シースの材料はプル・リング608と結合されてもよい。具体的には、シースの材料の少なくとも一部分は近位面702と結合される。結合の強度は、少なくとも部分的に、結合の表面積(「結合表面積」)に応じて決まる。図示される実施形態では、近位面702は実質的に平面である。そのため、プル・リング608とプル・リング608が中に設けられるスティーラブル・シースとの間の結合は、近位面702の平らな表面積に限定される。
それに加えて、プル・リング608は、プル・ワイヤ210の遠位端708が中に位置決めされるポケット706を規定する。具体的には、遠位端708は、ポケット706内でプル・リング608に連結(例えば、接着、溶接、締結など)される。
図7Bは、プル・ワイヤ210に連結された、修正されたプル・リング608’の第1の実施形態の断面図である。修正されたプル・リング608’は、修正されたプル・リング608’が中に設けられる、スティーラブル・シース(例えば、図1に示されるスティーラブル・シース106、または図6に示されるスティーラブル・シース602)の近位端(図示なし)に向かって配向された、近位面710を有する。近位面710は不規則なまたは非平面の形状を有する。図示される実施形態では、近位面710は複数のトラフまたは溝712を含む。溝712は、環状溝、径方向溝、不規則な溝であってもよく、ならびに/あるいは他の任意の形状または配向を有してもよい。溝712は近位面710の表面積を増加させる。したがって、溝712は、修正されたプル・リング608’がスティーラブル・シース内に設けられたときの結合表面積を増加させる。そのため、溝712は、スティーラブル・シースが曲げられたときの、スティーラブル・シース間の結合強度を改善する。換言すれば、負荷が増加している間(即ち、プル・ワイヤ210が引っ張られて、修正されたプル・リング608’を変形させたとき)、溝712によって、スティーラブル・シースと近位面710との間に規定される接合部における結合を劣化させることなく、接合部における曲げを改善することが容易になる。
図7Cおよび7Dはそれぞれ、修正されたプル・ワイヤ210’に連結された、修正されたプル・リング608’の代替実施形態の断面図である。図7Cでは、修正されたプル・リング608’は修正されたポケット714を含む。修正されたポケット714は、修正されたポケット714内へと径方向に突出する、1つまたは複数の突出部716を含む。それに加えて、修正されたプル・ワイヤ210’は、その遠位端708に1つまたは複数のカットアウト718を規定する。各カットアウト718はそれぞれの突出部716を中に受け入れる。
図7Dでは、修正されたプル・リング608’は修正されたポケット720を含む。修正されたポケット720は、修正されたポケット720が修正されたプル・リング608’内へと軸線方向内側に延在するにつれて増加する直径722を規定する。それに加えて、修正されたプル・ワイヤ210’は、その遠位端708に沿って増加する直径724を規定する。
修正された各ポケット714、720は、それぞれの修正されたプル・ワイヤ210’との組み合わせで、修正されたプル・リング608’と、修正されたプル・リング608’がそれぞれ中に設けられるスティーラブル・シース(例えば、図1に示されるスティーラブル・シース106、または図6に示されるスティーラブル・シース602)との間に規定される、接合部における結合のさらなる強化を容易にする。いくつかの実施形態では、修正されたポケット714および/または720は、近位面710(図7Bに図示)と組み合わされて、プル・リングとシースとの境界面における結合をより一層強化する。
本開示の多数の実施形態について、ある程度の特殊性をもって上記に記載してきたが、当業者であれば、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、開示の実施形態に対して多数の変更を行うことが可能である。全ての方向に関する言及(例えば、上側、下側、上方向、下方向、左側、右側、左方向、右方向、頂部、底部、上方、下方、垂直、水平、時計方向、および反時計方向)は、単に、読者が本開示を理解するのを助けるため、特定目的で使用されるものであり、特に本開示の位置、向き、または使用に関して、限定を作り出すものではない。接合に関する言及(例えば、取り付けられた、連結された、接続されたなど)は、広く解釈されるべきであり、要素の接続部間の中間部材、および要素間の相対移動を含んでもよい。そのため、接合に関する言及は、2つの要素が直接接続され、互いに対して固定されていることを必ずしも暗示するものではない。上述の説明に含まれる、または添付図面に示される全ての事項は、限定ではなく単なる例示として解釈されるべきものとする。添付の特許請求の範囲において定義されるように、本開示の趣旨から逸脱することなく、詳細または構造が変更されてもよい。
参照により本明細書に組み込まれるものと述べられる、あらゆる特許、刊行物、または他の開示資料は、全体か一部かを問わず、その組み込まれる資料が、本開示に記述される既存の定義、主張、または他の開示資料と矛盾しない範囲でのみ、本明細書に組み込まれるものとする。そのため、必要な範囲で、本明細書に明示的に記述される開示は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する資料に取って代わる。参照により本明細書に組み込まれるものと述べられるが、本明細書に記述される既存の定義、主張、または他の開示資料と矛盾する、あらゆる材料またはその一部は、その組み込まれる材料と既存の開示資料との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれる。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
近位端および遠位端を有するスティーラブル・シースであって、
外周を有するとともに、前記スティーラブル・シースの前記近位端から前記遠位端まで延在する内側ライナーであって、
近位端および遠位端を有する変形不能部分であって、前記スティーラブル・シースの前記近位端から前記スティーラブル・シースの前記遠位端に向かって延在する前記変形不能部分と、
前記変形不能部分の前記遠位端に隣接する近位端から、前記スティーラブル・シースの前記遠位端にある遠位端まで延在する変形可能部分と、を含む前記内側ライナーと、
前記内側ライナーの前記外周の周りにおいて、前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記近位端から前記遠位端まで延在する第1のらせん経路に沿って、かつ、前記変形可能部分の前記近位端から前記変形可能部分の前記遠位端まで延在する第1の直線経路に沿って、位置する第1のプル・ワイヤと、前記内側ライナーの前記外周の周りにおいて、前記変形不能部分の前記近位端から前記遠位端まで延在する第2のらせん経路に沿って、かつ、前記変形可能部分の前記近位端から前記変形可能部分の前記遠位端まで延在する第2の直線経路に沿って、位置する第2のプル・ワイヤと、を備える、スティーラブル・シース。
(項目2)
前記第1のらせん経路および前記第2のらせん経路のそれぞれは、前記内側ライナーの周りにおいて、前記変形不能部分の前記近位端から前記遠位端まで完全に2周している、項目1に記載のスティーラブル・シース。
(項目3)
前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤは、フラット・ワイヤを備える、項目1に記載のスティーラブル・シース。
(項目4)
前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤは、ステンレス鋼のプル・ワイヤである、項目1に記載のスティーラブル・シース。
(項目5)
前記第1のらせん経路は、前記内側ライナーの前記外周の周りにおいて、前記第2のらせん経路から180度オフセットされる、項目1に記載のスティーラブル・シース。
(項目6)
前記第1の直線経路は、前記内側ライナーの前記外周の周りにおいて、前記第2の直線経路から180度オフセットされる、項目1に記載のスティーラブル・シース。
(項目7)
前記スティーラブル・シースは、さらに、前記第1のプル・ワイヤを収容するためのポリマー管状部材であって、前記内側ライナーに連結された前記ポリマー管状部材を備える、項目1に記載のスティーラブル・シース。
(項目8)
スティーラブル・イントロデューサであって、
ハンドル・アセンブリと、
前記ハンドル・アセンブリに動作可能に連結されたスティーラブル・シースと、を備え、
前記スティーラブル・シースは、
近位端と、
遠位端と、
前記スティーラブル・シースの前記近位端に隣接する変形不能部分と、
前記スティーラブル・シースの前記遠位端に隣接する変形可能部分と、
前記スティーラブル・シースの前記近位端から前記遠位端まで延在する第1のプル・ワイヤと、
前記スティーラブル・シースの前記近位端から前記遠位端まで延在する第2のプル・ワイヤと、
を有し、
前記第1のプル・ワイヤは、前記スティーラブル・シースの前記変形不能部分に沿う第1のらせん経路に沿って、かつ、前記スティーラブル・シースの前記変形可能部分に沿う第1の直線経路に沿って、位置し、
第2のプル・ワイヤは、前記スティーラブル・シースの前記変形不能部分に沿う第2のらせん経路に沿って、かつ、前記スティーラブル・シースの前記変形可能部分に沿う第2の直線経路に沿って、位置する、スティーラブル・イントロデューサ。
(項目9)
前記第1のらせん経路および前記第2のらせん経路のそれぞれは、前記変形不能部分の近位端から遠位端まで前記スティーラブル・シースの周りで完全に2周している、項目8に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
(項目10)
前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤは、フラット・ワイヤを備える、項目8に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
(項目11)
前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤは、ステンレス鋼のプル・ワイヤである、項目8に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
(項目12)
前記第1のらせん経路は、前記スティーラブル・シースの周りの円周方向において、前記第2のらせん経路から180度オフセットされる、項目8に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
(項目13)
前記第1の直線経路は、前記スティーラブル・シースの周りの円周方向において、前記第2の直線経路から180度オフセットされる、項目8に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
(項目14)
前記スティーラブル・シースは、さらに、
前記第1のプル・ワイヤを収容するためのポリマー管状部材であって、前記スティーラブル・シースの内側ライナーに連結された前記ポリマー管状部材を備える、項目8に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
(項目15)
前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤのそれぞれは、前記スティーラブル・シースの前記近位端から延在するとともに、前記ハンドル・アセンブリに動作可能に連結される、項目8に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
(項目16)
スティーラブル・シースを作成する方法であって、
内側ライナーの変形不能部分の円周の周りにおいて、前記内側ライナーの前記変形不能部分の近位端から前記内側ライナーの前記変形不能部分の遠位端まで延在する第1のらせん経路に沿って、第1のプル・ワイヤを位置させることと、
前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記遠位端に隣接する前記内側ライナーの変形可能部分の近位端から前記変形可能部分の遠位端まで延在する第1の直線経路に沿って、前記第1のプル・ワイヤを位置させることと、
前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記円周の周りおいて、前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記近位端から前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記遠位端まで延在する第2のらせん経路に沿って、第2のプル・ワイヤを位置させることと、
前記内側ライナーの前記変形可能部分の前記近位端から前記内側ライナーの前記変形可能部分の前記遠位端まで延在する第2の直線経路に沿って、第2のプル・ワイヤを位置させることと、
を備える、方法。
(項目17)
前記第1のらせん経路に沿って前記第1のプル・ワイヤを位置させることは、前記内側ライナーの前記円周の周りにおいて、前記変形不能部分の近位端と前記変形不能部分の前記遠位端との間で完全に2周している前記第1のらせん経路に沿って、前記第1のプル・ワイヤを位置させることを備え、
前記第2のらせん経路に沿って前記第2のプル・ワイヤを位置させることは、前記内側ライナーの前記円周の周りおいて、前記変形不能部分の近位端と前記変形不能部分の前記遠位端との間で完全に2周している前記第2のらせん経路に沿って、前記第2のプル・ワイヤを位置させることを備える、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記第2のらせん経路に沿って前記第2のプル・ワイヤを位置させることは、前記内側ライナーの周りの円周方向において、前記第1のらせん経路から180度オフセットされる前記第2のらせん経路に沿って、前記第2のプル・ワイヤを位置させることを備える、項目16に記載の方法。
(項目19)
前記方法は、さらに、
第1のポリマー管状部材に熱気を加えることによって、前記第1のポリマー管状部材を前記内側ライナーに結合することと、
第2のポリマー管状部材に熱気を加えることによって、前記第2のポリマー管状部材を前記内側ライナーに結合することと、
前記第1のプル・ワイヤを前記第1のポリマー管状部材内に位置させることと、
前記第2のプル・ワイヤを前記第2のポリマー管状部材内に位置させることと、を備える、項目16に記載の方法。
(項目20)
前記第2の直線経路に沿って前記第2のプル・ワイヤを位置させることは、前記内側ライナーの周りの円周方向において、前記第1の直線経路から180度オフセットされる前記第2の直線経路に沿って、前記第2のプル・ワイヤを位置させることを備える、項目16に記載の方法。

Claims (20)

  1. 近位端および遠位端を有するスティーラブル・シースであって、
    外周を有するとともに、前記スティーラブル・シースの前記近位端から前記遠位端まで延在する内側ライナーであって、
    近位端および遠位端を有する変形不能部分であって、前記スティーラブル・シースの前記近位端から前記スティーラブル・シースの前記遠位端に向かって延在する前記変形不能部分と、
    近位端および遠位端を有する変形可能部分であって、前記変形不能部分の前記遠位端に隣接する前記変形可能部分の前記近位端から、前記スティーラブル・シースの前記遠位端に隣接する前記変形可能部分の前記遠位端まで延在する前記変形可能部分と、を含む前記内側ライナーと、
    前記内側ライナーの前記外周の周りにおいて、前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記近位端から前記遠位端まで延在する第1のらせん経路に沿って、かつ、前記変形可能部分の前記近位端から前記変形可能部分の前記遠位端まで延在する第1の直線経路に沿って、位置する第1のプル・ワイヤと、前記内側ライナーの前記外周の周りにおいて、前記変形不能部分の前記近位端から前記遠位端まで延在する第2のらせん経路に沿って、かつ、前記変形可能部分の前記近位端から前記変形可能部分の前記遠位端まで延在する第2の直線経路に沿って、位置する第2のプル・ワイヤと、を備える、スティーラブル・シース。
  2. 前記第1のらせん経路および前記第2のらせん経路のそれぞれは、前記内側ライナーの周りにおいて、前記変形不能部分の前記近位端から前記遠位端まで完全に2周している、請求項1に記載のスティーラブル・シース。
  3. 前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤのそれぞれは、フラット・ワイヤを備える、請求項1または2に記載のスティーラブル・シース。
  4. 前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤのそれぞれは、ステンレス鋼のプル・ワイヤである、請求項1から3のいずれか一項に記載のスティーラブル・シース。
  5. 前記第1のらせん経路は、前記内側ライナーの前記外周の周りにおいて、前記第2のらせん経路から180度オフセットされる、請求項1から4のいずれか一項に記載のスティーラブル・シース。
  6. 前記第1の直線経路は、前記内側ライナーの前記外周の周りにおいて、前記第2の直線経路から180度オフセットされる、請求項1から5のいずれか一項に記載のスティーラブル・シース。
  7. 前記スティーラブル・シースは、さらに、前記第1のプル・ワイヤを収容するためのポリマー管状部材であって、前記内側ライナーに連結された前記ポリマー管状部材を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のスティーラブル・シース。
  8. スティーラブル・イントロデューサであって、
    ハンドル・アセンブリと、
    前記ハンドル・アセンブリに動作可能に連結されたスティーラブル・シースと、を備え、
    前記スティーラブル・シースは、
    近位端と、
    遠位端と、
    前記スティーラブル・シースの前記近位端に隣接する変形不能部分と、
    前記スティーラブル・シースの前記遠位端に隣接する変形可能部分と、
    前記スティーラブル・シースの前記近位端から前記遠位端まで延在する第1のプル・ワイヤと、
    前記スティーラブル・シースの前記近位端から前記遠位端まで延在する第2のプル・ワイヤと、
    を有し、
    前記第1のプル・ワイヤは、前記スティーラブル・シースの前記変形不能部分に沿う第1のらせん経路に沿って、かつ、前記スティーラブル・シースの前記変形可能部分に沿う第1の直線経路に沿って、位置し、
    第2のプル・ワイヤは、前記スティーラブル・シースの前記変形不能部分に沿う第2のらせん経路に沿って、かつ、前記スティーラブル・シースの前記変形可能部分に沿う第2の直線経路に沿って、位置する、スティーラブル・イントロデューサ。
  9. 前記第1のらせん経路および前記第2のらせん経路のそれぞれは、前記変形不能部分の近位端から遠位端まで前記スティーラブル・シースの周りで完全に2周している、請求項8に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
  10. 前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤのそれぞれは、フラット・ワイヤを備える、請求項8または9に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
  11. 前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤのそれぞれは、ステンレス鋼のプル・ワイヤである、請求項8から10のいずれか一項に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
  12. 前記第1のらせん経路は、前記スティーラブル・シースの周りの円周方向において、前記第2のらせん経路から180度オフセットされる、請求項8から11のいずれか一項に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
  13. 前記第1の直線経路は、前記スティーラブル・シースの周りの円周方向において、前記第2の直線経路から180度オフセットされる、請求項8から12のいずれか一項に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
  14. 前記スティーラブル・シースは、さらに、
    前記第1のプル・ワイヤを収容するためのポリマー管状部材であって、前記スティーラブル・シースの内側ライナーに連結された前記ポリマー管状部材を備える、請求項8から13いずれか一項に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
  15. 前記第1のプル・ワイヤおよび前記第2のプル・ワイヤのそれぞれは、前記スティーラブル・シースの前記近位端から延在するとともに、前記ハンドル・アセンブリに動作可能に連結される、請求項8から14のいずれか一項に記載のスティーラブル・イントロデューサ。
  16. スティーラブル・シースを作成する方法であって、
    内側ライナーの変形不能部分の円周の周りにおいて、前記内側ライナーの前記変形不能部分の近位端から前記内側ライナーの前記変形不能部分の遠位端まで延在する第1のらせん経路に沿って、第1のプル・ワイヤを位置させることと、
    前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記遠位端に隣接する前記内側ライナーの変形可能部分の近位端から前記変形可能部分の遠位端まで延在する第1の直線経路に沿って、前記第1のプル・ワイヤを位置させることと、
    前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記円周の周りおいて、前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記近位端から前記内側ライナーの前記変形不能部分の前記遠位端まで延在する第2のらせん経路に沿って、第2のプル・ワイヤを位置させることと、
    前記内側ライナーの前記変形可能部分の前記近位端から前記内側ライナーの前記変形可能部分の前記遠位端まで延在する第2の直線経路に沿って、第2のプル・ワイヤを位置させることと、
    を備える、方法。
  17. 前記第1のらせん経路に沿って前記第1のプル・ワイヤを位置させることは、前記内側ライナーの前記円周の周りにおいて、前記変形不能部分の近位端と前記変形不能部分の前記遠位端との間で完全に2周している前記第1のらせん経路に沿って、前記第1のプル・ワイヤを位置させることを備え、
    前記第2のらせん経路に沿って前記第2のプル・ワイヤを位置させることは、前記内側ライナーの前記円周の周りおいて、前記変形不能部分の近位端と前記変形不能部分の前記遠位端との間で完全に2周している前記第2のらせん経路に沿って、前記第2のプル・ワイヤを位置させることを備える、請求項16に記載の方法。
  18. 前記第2のらせん経路に沿って前記第2のプル・ワイヤを位置させることは、前記内側ライナーの周りの円周方向において、前記第1のらせん経路から180度オフセットされる前記第2のらせん経路に沿って、前記第2のプル・ワイヤを位置させることを備える、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記方法は、さらに、
    第1のポリマー管状部材に熱気を加えることによって、前記第1のポリマー管状部材を前記内側ライナーに結合することと、
    第2のポリマー管状部材に熱気を加えることによって、前記第2のポリマー管状部材を前記内側ライナーに結合することと、
    前記第1のプル・ワイヤを前記第1のポリマー管状部材内に位置させることと、
    前記第2のプル・ワイヤを前記第2のポリマー管状部材内に位置させることと、を備える、請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記第2の直線経路に沿って前記第2のプル・ワイヤを位置させることは、前記内側ライナーの周りの円周方向において、前記第1の直線経路から180度オフセットされる前記第2の直線経路に沿って、前記第2のプル・ワイヤを位置させることを備える、請求項16から19のいずれか一項に記載の方法。
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