JP6936642B2 - 制振システム - Google Patents

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本発明は、高層建物の制振システムに関する。
従来、マンションやオフィスビルなどの高層建物(多層構造の建物)では、建物内に設置した制振ダンパーによって、地震時に作用した地震エネルギーなどの振動エネルギーを吸収して減衰させ、建物の応答を低減させるようにしている。また、このような制振ダンパーには、鋼材等の降伏耐力やすべり材の摩擦抵抗を利用した履歴系ダンパー、粘性体の粘性抵抗を利用したオイルダンパーなどの粘性系ダンパー、粘弾性体のせん断抵抗を利用した粘弾性系ダンパーが多用されている。
一方、AMD(アクティブ・マス・ダンパー又はアクティブ・マス・ドライバー:能動型制振装置)を建物の屋上などに設置し、建物の地震時や強風時の応答を低減させることも提案、実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
AMD(AMDを備えた制振システム)は、例えば、所定の質量のマス/錘体と、アクチュエータと、建物に作用する振動の卓越周期、振動加速度、振動速度、建物の変位などを検知するセンサと、制御装置とを備えて構成されている。
そして、センサで振動の卓越周期、振動加速度、振動速度、建物の変位などを検知し、センサからの検知信号を基に制御装置で最適な減衰応答出力を演算処理し、制御装置からの減衰応答出力信号によってアクチュエータを駆動させ、マスを動かして建物に作用した振動エネルギーを減衰させる。
AMDでは、建物に振動を抑える減衰力(減衰係数)が可変であり、振動エネルギーの大きさに応じた減衰力を直接的に且つリアルタイムで建物に作用させることができる。
特開平06−287999号公報
しかしながら、AMDを制振装置として超高層建物の屋上に設置する場合には、広い占有スペースを屋上に確保する必要があり、付帯フレームの構築等が困難になって適用できないケースがある。
また、屋上に設置できる場合であっても、一般に4〜5m程度の可動距離であり、十分な可動距離を確保することができないため、AMDのマスを大きくして所望の制御力が得られるようにせざるを得ない。言い換えれば、設置できるマスの大きさに制御力、制振性能が制約されるという設計的な不都合があった。
本発明は、上記事情に鑑み、大きな可動距離を確保し、マスの軽減、振動の低減効果の増大を可能にする制振システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の制振システムは、高層建物の屋上に設置される屋上ゴンドラのゴンドラレールが敷設されて前記屋上ゴンドラを走行可能に支持するためのゴンドラ架台に直接的あるいは間接的に支持させ、直線状に延びる前記ゴンドラレールに沿う方向にマスを進退させるようにAMDを設けて構成されていることを特徴とする。
また、本発明の制振システムにおいては、前記ゴンドラレールと前記高層建物の屋上面の間の空間に前記AMDの少なくともマスとアクチュエータを配設して構成されていることが望ましい。
さらに、本発明の制振システムにおいては、前記ゴンドラレール上で走行する前記屋上ゴンドラの台車に取り付けられたゴンドラ側マス、及び該ゴンドラ側マスを前記ゴンドラレールに沿う方向に進退させるゴンドラ側アクチュエータを有するゴンドラ側AMDと、前記ゴンドラ架台に直接的あるいは間接的に支持され、前記ゴンドラレールに沿う方向に進退する本体側マス、及び該本体側マスを進退させるための本体側アクチュエータを有する本体側AMDとを備え、前記ゴンドラ側AMDのゴンドラ側マスと前記本体側AMDの本体側マスとが着脱機構を介して互いに着脱可能に構成されていてもよい。
本発明の制振システムにおいては、高層建物であれば通常設置される屋上ゴンドラ設備を活用してAMDを設けることにより、屋上ゴンドラのゴンドラレールの直線区間の長さに合わせて可動距離を例えば30m以上確保することができ、これにより、従来と比較し、マスの軽減、あと揺れ低減効果の増大を図ることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る制振システム及びこれを備えた建物の屋上、屋上ゴンドラレールを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る制振システム及び屋上ゴンドラを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る制振システムの変更例を示す正面図である。 図3の制振システムのマスの着脱の状況の一例を示す斜視図である。
以下、図1及び図2を参照し、本発明の一実施形態に係る制振装置及びこれを備えた建物について説明する。
はじめに、本実施形態の建物1は、図1及び図2に示すように、超高層ビルなどの高層建物(多層構造の建物)であり、その屋上1aに、建物の窓、外壁の清掃、建物のメンテナンス等に用いられる屋上ゴンドラ2が設置されている。
屋上ゴンドラ2は、台車3a及び作業機3bを備えた揚重装置(揚重機)3と、台車3aひいては揚重装置3を移動させるためのゴンドラレール4を備えて構成されている。
本実施形態では、平行に配置された一対のゴンドラレール4を備え、ゴンドラレール4が建物1の外周に沿って、1基の揚重装置3で建物外周の広範囲を賄えるように延設されている。建物外周に沿って環状にゴンドラレール4を敷設し、1基の揚重装置3で建物外周の全領域を賄えるように構成されていてもよい。そして、高層建物1の屋上1aに設置されるゴンドラレール4は、例えば40〜50m以上の直線区間Mを備えているケースが多い。
さらに、ゴンドラレール4は、一般に、鉄骨の柱材、桁材、梁材などを組み付けてなるゴンドラ架台5上に敷設して支持され、建物1の屋上面から上方に所定の間隔をあけ、建物1の外周に沿って平行に設置されている。
一方、本実施形態の制振システムAは、所定の質量のマス(錘体、AMDマス)6と、アクチュエータ7と、建物1に作用する振動の卓越周期、振動加速度、振動速度、建物の変位などを検知するセンサ(不図示)と、制御装置(不図示)とを備えている。
本実施形態のアクチュエータ7は、リニアモーター7aと、リニアモーター7aをその駆動とともに所定の一方向に進退移動可能に支持するリニアガイド7bとを備えて構成されている。
そして、本実施形態の制振システムAでは、高層建物1に付属する屋上ゴンドラ2のゴンドラレール4及び/又はゴンドラ架台5をAMDの支持架構として活用する。
例えば、本実施形態では、ゴンドラレール直下に懸垂式のAMDを配置するとともに、リニアガイド7bをゴンドラレール4の直線区間Mに沿って配置する。
これにより、本実施形態の制振システムAにおいては、ゴンドラレール4と屋上面の間のデッドスペースHに懸垂式のAMDを配置することができ、屋上平面上にAMD専用の設置場所を設ける必要がない。よって、屋上1aの設備配置への影響を最小限に抑えることが可能になる。
また、ゴンドラレール4を支持するゴンドラ架台5をAMDの支持架構として兼用することで、二次架構の低減を図ることができる。
さらに、本実施形態の制振システムAにおいては、建物1の外周に沿って配設されるゴンドラレール4の直線区間Mに沿ってリニアガイド7bを設けることで、リニアガイド7bの長さ、ひいてはAMDの可動距離を例えば30m以上の非常に大きな長さにすることができる。これにより、従来の建物屋上に設置される可動距離が4〜5m程度のAMDと比較し、マス6の重さが同じでも制御力を増大することができる。例えば30mの可動距離を確保すると6倍程度、制御力、ひいては制振性能を増大させることが可能になる。
したがって、本実施形態の制振システムAによれば、高層建物1であれば通常設置される屋上ゴンドラ設備を活用してAMDを設けることにより、屋上ゴンドラ2のゴンドラレール4の直線区間Mの長さに合わせて可動距離を例えば30m以上確保することができ、これにより、従来と比較し、マス6の軽減、あと揺れ低減効果の増大を図ることが可能になる。
以上、本発明に係る制振システムの一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図3及び図4に示すように、ゴンドラレール4上で走行する屋上ゴンドラ2の台車3aに取り付けられたゴンドラ側マス10a、及びゴンドラ側マス10aをゴンドラレール4に沿う方向に進退させるゴンドラ側アクチュエータ10bを有するゴンドラ側AMD10と、ゴンドラ架台5に直接的あるいは間接的に支持され、ゴンドラレール4に沿う方向に進退する本体側マス11a、及び本体側マス11aを進退させるための本体側アクチュエータ11bを有する本体側AMD11とを備え、ゴンドラ側AMD10のゴンドラ側マス10aが本体側AMD11の本体側マス11aに着脱機構12によって着脱可能に構成されていてもよい。
着脱機構12としては、特にその構成を限定する必要はないが、例えば、出没可能に設けられた接合ピン12aを備え、接合ピン12aを突出させるとともに本体側マス11aとゴンドラ側マス10aを一体に係合して接合させ、接合ピン12aを退避させるとともに接合状態を解除できるように構成することが考えられる。
このように構成した制振システムAにおいては、例えば、屋上ゴンドラ2を使用していないときに本体側AMD11とゴンドラ側AMD10を一体にしておき、地震などによって建物1に振動エネルギーが作用するとともに、これをセンサで検知し、一体のゴンドラ側マス10aと本体側マス11aを進退させて振動エネルギーを減衰させる。
一方、屋上ゴンドラ2を使用する際には、屋上ゴンドラ2の振動を別途設けたセンサで検知するとともにゴンドラ側AMD10のゴンドラ側マス10aを進退させることで、作業時の屋上ゴンドラ2の振動を減衰させる。また、屋上ゴンドラ2の作業時に地震が発生するなどして建物1に振動エネルギーが作用した際には、これをセンサで検知し、本体側マス11aを進退させて振動エネルギーを減衰させる。
このように屋上ゴンドラ2の使用時、不使用時に合わせてゴンドラ側マス10aと本体側マス11aを着脱することで、本来のAMDの機能を発揮し、建物1に作用する振動エネルギーを減衰させることができるとともに、屋上ゴンドラ2の振動の低減も行うことができる。なお、この作用効果は、大きな可動距離を確保できるが故に得られるものである。
また、本実施形態ではAMDがリニア式AMDであるものとして説明を行ったが、本発明に係るAMDはリニア式に限定する必要はない。
1 建物(高層建物)
1a 屋上
2 屋上ゴンドラ
3 揚重装置
3a 台車
3b 作業機
4 ゴンドラレール
5 ゴンドラ架台
6 マス
7 アクチュエータ
7a リニアモーター
7b リニアガイド
10 ゴンドラ側AMD
10a ゴンドラ側マス
10b ゴンドラ側アクチュエータ
11 本体側AMD
11a 本体側マス
11b 本体側アクチュエータ
A 制振システム
H デッドスペース

Claims (3)

  1. 高層建物の屋上に設置される屋上ゴンドラのゴンドラレールが敷設されて前記屋上ゴンドラを走行可能に支持するためのゴンドラ架台に直接的あるいは間接的に支持させ、直線状に延びる前記ゴンドラレールに沿う方向にマスを進退させるようにAMDを設けて構成されていることを特徴とする制振システム。
  2. 請求項1記載の制振システムにおいて、
    前記ゴンドラレールと前記高層建物の屋上面の間の空間に前記AMDの少なくともマスとアクチュエータを配設して構成されていることを特徴とする制振システム。
  3. 請求項1記載の制振システムにおいて、
    前記ゴンドラレール上で走行する前記屋上ゴンドラの台車に取り付けられたゴンドラ側マス、及び該ゴンドラ側マスを前記ゴンドラレールに沿う方向に進退させるゴンドラ側アクチュエータを有するゴンドラ側AMDと、
    前記ゴンドラ架台に直接的あるいは間接的に支持され、前記ゴンドラレールに沿う方向に進退する本体側マス、及び該本体側マスを進退させるための本体側アクチュエータを有する本体側AMDとを備え、
    前記ゴンドラ側AMDのゴンドラ側マスと前記本体側AMDの本体側マスとが着脱機構を介して互いに着脱可能に構成されていることを特徴とする制振システム。
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