JP6936021B2 - サイクロン式集塵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筒形ケース内に螺旋ガイドで仕切られた螺旋形流路を備えると共に、螺旋形流路内で水ミストを発生させて、螺旋形流路を通過するエアーに含まれる除去対象粒子を水ミストと合体させて遠心力にて筒形ケースの内側面に集めて回収するサイクロン式集塵装置に関する。
従来、この種のサイクロン式集塵装置として、筒形ケースの中心部に備えたセンターパイプの複数箇所に噴霧用の複数のノズルを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−20129号公報(図2参照)
しかしながら、上記したサイクロン式集塵装置では、集塵効率が十分ではなく、その向上が求められていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より集塵効率が高いサイクロン式集塵装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、上下方向に延びる筒形ケースと、前記筒形ケース内を螺旋ガイドで仕切ってなり、除去対象粒子を含んだエアーが下端部から上端部に向かって螺旋状に流れる螺旋形流路と、前記螺旋形流路の下端部を絞って絞り部を形成する絞り部形成部材と、前記絞り部を通過するエアーに対して前記水ミストを噴霧する絞り部ノズルと、を備え、前記絞り部ノズルが噴霧する水ミストと前記除去対象粒子を合体させて遠心力にて前記筒形ケースの内側面に集めて回収するサイクロン式集塵装置において、前記絞り部形成部材には、前記筒形ケースの中心軸を含む面と前記螺旋形流路とが交差してなる縦断面の角部に配置される1つ又は複数の三角リブが含まれるサイクロン式集塵装置である。
請求項の発明は、前記絞り部形成部材には、前記縦断面と平行な枠状をなして前記筒形ケース又は前記螺旋ガイドに着脱可能に取り付けられる支持枠体が含まれ、前記支持枠体の角部に前記1つ又は複数の三角リブが固定されている請求項に記載のサイクロン式集塵装置である。
請求項の発明は、前記絞り部ノズルは、前記絞り部の略中央部に複数配置されて、前記縦断面内で略放射状に前記水ミストを噴霧する請求項1又は2に記載のサイクロン式集塵装置である。
請求項4の発明は、前記螺旋形流路のうち前記絞り部より下流側に、前記水ミストを噴霧する通常ノズルが複数、配置され、前記絞り部ノズル及び前記通常ノズルが、前記螺旋形流路の前記上流寄りに偏在している請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のサイクロン式集塵装置である。
[請求項1の発明]
請求項1のサイクロン式集塵装置では、螺旋形流路に絞り部を設け、その絞り部を通過するエアーに対して水ミストを噴霧する。つまり、エアーの通過面積が小さくなったところに水ミストを噴霧する。これにより、エアーに含まれる除去対象粒子と水ミストの粒子との混合率が従来より高くなってそれらが合体し易くなり、除去対象粒子の集塵効率が従来より向上する。
また、請求項1のサイクロン式集塵装置では、螺旋形流路の下端部に絞り部が配置され、エアーが螺旋形流路を通過する初期段階で水ミストと除去対象粒子とが混合される。これにより、除去対象粒子の集塵効率が向上する。
[請求項1及び2の発明]
シミュレーションによれば、螺旋形流路の角部には水ミストが行き渡り難いので、請求項のサイクロン式集塵装置のように、螺旋形流路の縦断面の角部に三角リブを配置することで、除去対象粒子と水ミストの粒子との混合率を効率よく上げることができる。また、請求項の構成のように、螺旋形流路の縦断面と平行な支持枠体を、筒形ケース又は螺旋ガイドに着脱可能に取り付け、支持枠体の角部に1つ又は複数の三角リブを固定すれば、支持枠体を取り外してサイクロン式集塵装置内の清掃を容易に行うことができる。
[請求項の発明]
請求項の構成では、絞り部ノズルが、絞り部の略中央部に複数配置されて、縦断面内で略放射状に水ミストを噴霧するので絞り部全体に水ミストが行き渡り易くなる。
[請求項の発明]
請求項の構成では、絞り部ノズル及び通常ノズルが、螺旋形流路の上流寄りに偏在しているから、サイクロン式集塵装置外への水ミストの放出が抑えられる。これにより、サイクロン式集塵装置から放出されるエアーの排出経路に配置されるダクトや排気ファンの腐食や水漏れを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係るサイクロン式集塵装置の斜視図 絞り部形成部材の斜視図 絞り部ノズルが装着された部分の一部拡大斜視図 第2実施形態の絞り部形成部材の斜視図 第3実施形態の絞り部形成部材の側断面図 実施品1に係る(A)粒子1の第1分布図、(B)粒子2の第2分布図 比較品1に係る(A)粒子1の第1分布図、(B)粒子2の第2分布図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態のサイクロン式集塵装置10は、図示しない塗装ブースから排出されるエアーを浄化するために使用される。その塗装ブース内では、塗装ロボットがワークに向けて霧状の塗料(以下、「塗料ミスト」という)を噴霧して塗装が行われる。また、塗装ブースの天井はメッシュ状をなし、床は簀の子状になっている。さらに、床下は、複数の貫通孔を有する中間板によって上下に仕切られると共に、中間板上には水が張られている。そして、天井全体から流下するエアーが未塗着の塗料ミストと共に床下に流れ込み、塗料ミストの一部は中間板上の水に捉えられ、その一部以外の塗料ミストを含んだエアーが中間板の下の部屋から略水平に延びる排気ダクト兼循環水タンク11へと排出される。また、中間板上の水も貫通孔から溢れて下の排気ダクト兼循環水タンク11へと流れ込む。
図1に示すように、本実施形態のサイクロン式集塵装置10は、排気ダクト兼循環水タンク11の末端部の上に起立する円筒状の筒形ケース12を備える。筒形ケース12の下端部は開放していて、排気ダクト兼循環水タンク11内に連通している。筒形ケース12の上端部には、内側に張り出す円環状の内向フランジ13が備えられ、その内向フランジ13の内側がサイクロン式集塵装置10の排気口13Aになっている。そして、塗料ミストを含むエアーが、筒形ケース12に下端部から流れ込み、塗料ミストを除去されて上端の排気口13Aから抜けていく。本実施形態では、このエアーに含まれる塗料ミストの粒子が本発明に係る「除去対象粒子」に相当する。
筒形ケース12の中心部には、センターパイプ14Aが備えられている。センターパイプ14Aは、筒形ケース12の下端部から上端寄り位置まで延びかつ上端部が閉塞されている。また、排気ダクト兼循環水タンク11の一側面の上端寄り位置には、配水管14Bが貫通し、その配水管14Bの先端部がセンターパイプ14Aの下端部に接続されている。そして、図示しないポンプから配水管14Bを通してセンターパイプ14Aへと水が供給されている。
また、筒形ケース12には、螺旋ガイド15が収容されている。螺旋ガイド15は、センターパイプ14Aの周りに例えば略2回転半、巻回されている。そして、螺旋ガイド15の外縁部が筒形ケース12の内側面に当接し、筒形ケース12内に螺旋形流路16が形成されている。また、螺旋ガイド15の上端縁15Aは、筒形ケース12の上端寄り位置に配置されている。一方の螺旋ガイド15の下縁部15Bは、筒形ケース12の下面の開口面内に位置して、排気ダクト兼循環水タンク11においてエアーの流れ方向と直交する方向(即ち、幅方向)に延びている。さらに、螺旋ガイド15の下部は、排気ダクト兼循環水タンク11のエアーの流れ方向で下縁部15Bから徐々に上昇するように傾斜している。
螺旋形流路16の下端部には、絞り部形成部材20が装着されている。絞り部形成部材20は、螺旋形流路16の下端部に嵌め込まれた支持枠体17を有する。具体的には、筒形ケース12の中心軸J1と螺旋ガイド15の下縁部15Bとを含む面と、螺旋形流路16の下端部とが交差してなる縦断面16A内に支持枠体17が配置されている。
図2に示すように、支持枠体17は、縦断面16Aの両側縁部に沿って上下方向に延びる1対の脚部17B,17Bの上端部の間を、縦断面16Aの上縁部に沿って延びる上端架橋部17Aで連絡すると共に、1対の脚部17B,17Bのそれぞれの上下方向の略中央部の間を中間架橋部17Cで連絡した構造をなしている。そして、一方の脚部17Bがセンターパイプ14Aに螺子にて固定される一方、他方の脚部17Bが筒形ケース12に螺子にて固定されている。また、上端架橋部17Aは、上側の螺旋ガイド15の下面に当接している。なお、センターパイプ14Aのうち脚部17Bを固定するための螺子孔は、貫通しないように形成されているかシール材によって密閉されている。
支持枠体17の上側の両角部には、三角リブ18,18が固定されている。そして、支持枠体17と三角リブ18,18によって螺旋形流路16の始端部が絞られて絞り部19が形成されている。
中間架橋部17Cの長手方向の中央部には、絞り部19内で放射状に水ミストを噴霧する4つの絞り部ノズル22が備えられている。具体的には、図3に示すように、例えば、中間架橋部17Cには、上下方向に対して45度傾斜した1対の貫通孔21A,21Aが互いに直交した状態に貫通形成されている。そして、それら貫通孔21A,21Aの両端部に、噴霧用の絞り部ノズル22がねじ込まれている。また、貫通孔21A,21A同士の交差部分からは中間架橋部17Cの後面に亘って連通孔21Bが形成され、その連通孔21Bの後端開口にエルボージョイント23が取り付けられている。さらには、図2に示すように、センターパイプ14Aのうちエルボージョイント23と対向する位置に貫通孔が形成されて、そこにストレートジョイント24が取り付けられている。そして、それらエルボージョイント23とストレートジョイント24の間がパイプPで連絡されている。これにより、センターパイプ14Aから4つの絞り部ノズル22へと水が共有されて水のミスト、即ち、水ミストが放射状に噴霧される。
センターパイプ14Aのうち絞り部19から螺旋形流路16に沿って90度巻回が進んだ位置と、さらにその位置から180度巻回が進んだ位置と、さらにその位置から180度巻回が進んだ位置との3箇所には、上下の螺旋ガイド15,15の間の中央となる位置に貫通孔が形成されて通常ノズル30がねじ込まれている。また、センターパイプ14Aには、一方の三角リブ18の後方部分にも貫通孔が形成され、そこにも通常ノズル30がねじ込まれている。そして、センターパイプ14A内の水が各通常ノズル30から筒形ケース12の内側面に向けて噴霧される。
本実施形態のサイクロン式集塵装置10の構成に関する説明は以上である。次に、このサイクロン式集塵装置10の作用効果について説明する。塗装ブースから排出される塗料ミストを含んだエアーは、排気ダクト兼循環水タンク11を通ってサイクロン式集塵装置10の筒形ケース12に流れ込む。そして、筒形ケース12内でエアーに対して水ミストが噴霧され、水ミストと塗料ミストとを含んだ状態のエアーが螺旋形流路16に沿って旋回しながら上昇する。その旋回の遠心力により、エアー中の気体分子以外の粒子が、筒形ケース12の内側面側に集められる。また、粒子は重いほど大きな遠心力を受けて筒形ケース12の内側面側に寄せられる。従って、塗料ミストを除去するためには、塗料ミストの粒子と水ミストの粒子とが合体して大きくなることが好ましい。
ここで、サイクロン式集塵装置10が、螺旋形流路16に沿って複数のノズルが分散配置されだけの従来のものと同様の構造であると、水ミストの粒子がエアー全体に行き渡らず、塗料ミストと十分に混ざらない。また、螺旋形流路16内ではエアーが層流状態になっているので、分離している塗料ミストと水ミストとは下流側に移動しても十分に混ざらない。そのため、塗料ミストの粒子と水ミストの粒子との合体が進まず、塗料ミストの集塵効率が低くなる。
これに対し、本実施形態のサイクロン式集塵装置10では、螺旋形流路16に絞り部19を形成し、その絞り部19を通過するエアーに対して絞り部ノズル22が水ミストを噴霧する構成になっている。つまり、エアーの通過面積が小さくなったところに水ミストを噴霧する。これにより、エアーに含まれる塗料ミストの粒子と水ミストの粒子との混合率が従来より高くなる。また、絞り部ノズル22は、絞り部19内の略中央部に複数配置されて、縦断面16A内で略放射状に水ミストを噴霧するので、このことによっても、塗料ミストの粒子と水ミストの粒子との混合率が高くなる。そして、塗料ミストの粒子と水ミストの粒子との混合率が高くなることで、それらが合体し易くなり、塗料ミストの集塵効率が従来より向上する。
また、後述するようにシミュレーションによれば、螺旋形流路16の角部には水ミストは行き渡り難いが、これに対して三角リブ18,18を縦断面16Aの角部に配置することで、水ミストが行き渡り難い部位を減らして、塗装ミストの粒子と水ミストの粒子との混合率を効率良く上げることができる。また、絞り部形成部材20によって螺旋形流路16内が乱流になるために、塗料ミストの粒子と水ミストの粒子との混合し易くなるという効果も有する。
さらに、絞り部19が、螺旋形流路16の上流側端部に配置され、エアーが螺旋形流路16を通過する初期段階で水ミストと塗料ミストとが混合される。これにより、塗料ミストの集塵効率が向上する。また、絞り部ノズル22及び通常ノズル30が、螺旋形流路16の上流寄りに偏在しているから、サイクロン式集塵装置10外への水ミストの放出が抑えられる。これにより、サイクロン式集塵装置10から放出されるエアーの排出経路に配置されるダクトや排気ファンの腐食や水漏れを抑えることができる。さらに、このサイクロン式集塵装置10では、絞り部形成部材20を取り外して内部を容易に清掃することができる。
なお、サイクロン式集塵装置10の排気口13Aから排出されたエアーは、一部が大気に排出され、残りは公知な設備により湿度及び温度を調整されてから塗装ブースに送給されて再利用される。また、塗装ブースから排気ダクト兼循環水タンク11へと排出された水は、公知な設備により浄化されて塗装ブースに送給されたり、配水管14Bからセンターパイプ14Aへと送給されて再利用される。
[第2実施形態]
本実施形態は、図4に示されており、前記第1実施形態の三角リブ18の代わりに、螺旋形流路16の縦断面16Aと略同一形状の板部材40が支持枠体17に固定されている。また、その板部材40の中央にはセンター孔40Aが形成され、そのセンター孔40Aの中央部に前述の絞り部ノズル22が配置された構造になっている。本実施形態の構成によっても第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第3実施形態]
本実施形態は、図5に示されており、前記第2実施形態の板部材40の代わりに漏斗部材41が支持枠体17に取り付けられている。この漏斗部材41は、第2実施形態の板部材40を漏斗状に湾曲させた形状をなしている。また、漏斗部材41のセンター孔41Aを横切るように架橋部材17Dが取り付けられていて、その架橋部材17Dに前記第1実施形態と同様に複数の絞り部ノズル22が備えられている。本実施形態の構成によっても第1及び第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
[実施例]
シミュレータにて実験を以下のように行った。
A.実験方法
(1)前述の第1実施形態のサイクロン式集塵装置10から通常ノズル30を全て排除したものを本発明の実施品1としてシミュレータに設定した。
(2)前述の第1実施形態のサイクロン式集塵装置10から絞り部形成部材20及び絞り部ノズル22と三角リブ18の後側の通常ノズル30とを排除し、残り3つの通常ノズル30を、絞り部ノズル22が配置されていた螺旋形流路16の始端位置と、その始端位置から螺旋形流路16に沿って180度回転した位置と、さらにその位置から螺旋形流路16に沿って180度回転した位置とに通常ノズル30を配置したものを比較品1としてシミュレータに設定した。
(3)塗料ミストの粒子を粒子1とする一方、水ミストの粒子を粒子2として、それらの大きさ、比重を以下のようにシミュレータに設定した。
粒子1:直径30〜40[μm]、 比重1
粒子2:直径30〜40[μm]、 比重1
(4)粒子1が均等に分布したエアーが、実施品1に所定の第1風速で流れ込んだ場合において、筒形ケース12全体の所定の縦断面における粒子1の分布図を第1分布図として求めた(図6(A))。
(5)粒子1を含まないエアーが、実施品1に前記第1風速で流れ込んでいる状態で、実施品1のノズルから粒子2を噴霧した場合において、筒形ケース12全体の前記所定の縦断面における粒子2の分布図を第2分布図として求めた(図6(B))。
(6)第1分布図と第2分布図とに基づき、実施品1の筒形ケース12全体の前記所定の断面において、塗料ミストが有りかつ水ミストが無い領域の面積の比率を非混合率として求め、100%からその非混合率を差し引いたものを混合率として求めた。
(7)比較品1においても、同様にして第1分布図(図7(A))、第2分布図(図7(B))及び混合率とを求めた。
B.実験結果
実施品1の塗料ミストと水ミストとの混合率は、91.2[%]であり、比較品1の塗料ミストと水ミストとの混合率は、75.6[%]であった。このことから、本発明によれば、エアーに含まれる塗料ミストの粒子と水ミストの粒子との混合率が高くなることを確認することができる。そして、塗料ミストの粒子と水ミストの粒子との混合率が高くなることで、それらが合体し易くなり、塗料ミストの集塵効率が従来より向上すると推論することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態のサイクロン式集塵装置10の筒形ケース12は、断面円形であったが、断面多角形や楕円形であってもよい。
(2)前記第1実施形態のサイクロン式集塵装置10の筒形ケース12は、中心軸J1が鉛直方向に延びていたが、中心軸が水平になっていてもよいし、水平方向に傾斜していてもよい。
(3)前記第1実施形態の絞り部形成部材20は、螺旋形流路16の縦断面16Aを絞る構造になっていたが、絞り部形成部材が螺旋形流路の横断面を絞る構造であってもよい。即ち、筒形ケースの中心軸と直交する面と螺旋形流路の一部とが交差してなる螺旋形流路の横断面と平行に絞り部形成部材を設けてもよい。
(4)また、螺旋形流路16の縦断面16Aを絞る構造としては、上記第1〜第3の実施形態以外に、例えば、四角形の板部材で、縦断面16Aの上側略半分又は、下側略半分、又は左右の一方側の略半分を覆う構造としてもよい。
(5)前記第1実施形態のサイクロン式集塵装置10は、エアーから塗料ミストの粒子を除去するためのものであったが、塗料ミスト以外の除去対象粒子をエアーから除去するサイクロン式集塵装置に本発明を適用してもよい。
10 サイクロン式集塵装置
12 筒形ケース
15 螺旋ガイド
15B 下縁部
16 螺旋形流路
16A 縦断面
17 支持枠体
18 三角リブ
19 絞り部
20 絞り部形成部材
22 絞り部ノズル
30 通常ノズル
40 板部材
41 漏斗部材

Claims (4)

  1. 上下方向に延びる筒形ケースと、
    前記筒形ケース内を螺旋ガイドで仕切ってなり、除去対象粒子を含んだエアーが下端部から上端部に向かって螺旋状に流れる螺旋形流路と、
    前記螺旋形流路の下端部を絞って絞り部を形成する絞り部形成部材と、
    前記絞り部を通過するエアーに対して前記水ミストを噴霧する絞り部ノズルと、を備え、前記絞り部ノズルが噴霧する水ミストと前記除去対象粒子を合体させて遠心力にて前記筒形ケースの内側面に集めて回収するサイクロン式集塵装置において、
    前記絞り部形成部材には、前記筒形ケースの中心軸を含む面と前記螺旋形流路とが交差してなる縦断面の角部に配置される1つ又は複数の三角リブが含まれるサイクロン式集塵装置。
  2. 前記絞り部形成部材には、前記縦断面と平行な枠状をなして前記筒形ケース又は前記螺旋ガイドに着脱可能に取り付けられる支持枠体が含まれ、前記支持枠体の角部に前記1つ又は複数の三角リブが固定されている請求項1に記載のサイクロン式集塵装置。
  3. 前記絞り部ノズルは、前記絞り部の略中央部に複数配置されて、前記縦断面内で略放射状に前記水ミストを噴霧する請求項1又は2に記載のサイクロン式集塵装置。
  4. 前記螺旋形流路のうち前記絞り部より下流側に、前記水ミストを噴霧する通常ノズルが複数、配置され、
    前記絞り部ノズル及び前記通常ノズルが、前記螺旋形流路の前記上流寄りに偏在している請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のサイクロン式集塵装置。
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