JP6935525B2 - 庇 - Google Patents

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Description

本発明は、庇に関する。
庇としては、例えば、互いに隣り合う庇本体にそれぞれ設けられたビスホールをなす突部を、庇本体の側面形状と相似形状で且つ庇本体の側面外形より一廻り小さく形成された継手枠板に設けられた切り欠き部に両側から嵌合し、継手枠板の外周であって互いに隣り合う庇本体の間の隙間にシーリング材を充填した庇が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特公昭63−12994号公報
上記のような庇は、継手枠板の外周であって互いに隣り合う庇本体の間の隙間にシーリング材が充填されて止水されているので、シーリング材が適切に充填されていない場合、或いは、経時変化等によりシーリング材に損傷が生じた場合などは、庇本体の端部近傍において不特定の場所から雨水等の水が漏れるなど雨仕舞いが悪くなるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定の位置からより確実に排水することが可能な庇を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の庇は、庇板と、前記庇板の端部を収容する凹部を備えたエッジ材と、前記庇板を貫通するとともに前記エッジ材を前記庇板に固定するビスと、を有し、前記エッジ材は、収容された前記庇板の下方に、前記ビスより前記凹部の奥側に設けられ上方が開放されている奥側溝部と、前記凹部の入口側に設けられ前記ビスが貫通している孔の下方に位置し上方が開放されている入口側溝部と、前記奥側溝部と前記入口側溝部との間を仕切る突出壁部と、を有し、前記突出壁部の上端は、長手方向における全長において前記庇板と間隔が空けられていることを特徴とする庇である。
なお、以下に示す実施の形態には、参考技術として下記の発明も含まれる。
庇板と、前記庇板の端部を収容する凹部を備えた端部収容材と、前記庇板を貫通するとともに前記端部収容材を前記庇板に固定する固定部材と、を有し、前記端部収容材は、前記固定部材より前記凹部の奥側に設けられている第1溝部と、前記固定部材が貫通している孔の下方に位置する第2溝部と、を有することを特徴とする庇である。
このような庇によれば、庇板の端部を収容する凹部に第1溝部が設けられているので、庇板の端部を伝って流れ込む水を第1溝部により所定の位置に排出させることが可能である。また、第1溝部は、第2溝部より凹部の奥側に設けられているので、たとえ第1溝部から溢れたとしても第2溝部に流れるので端部収容材の不特定な位置から水が漏れることを防止し、また第2溝部から所定の位置に排出することが可能である。
また、第2溝部は、固定部材が貫通している孔の下方に位置しているので、たとえ、固定部材が貫通している孔から水が漏れることがあったとしても、第2溝部により所定の位置に排出することが可能である。このため、所定の位置からより確実に排水することが可能な庇を提供することが可能である。
かかる庇であって、複数の前記庇板を有し、互いに隣り合う2枚の前記庇板の端部を各々収容し互いに隣り合う2つの前記端部収容材は連結材により連結されていることが望ましい。
このような庇によれば、互いに隣り合う2枚の庇板の互いに隣り合う2つの端部収容材を連結材により連結することにより、複数枚の庇板を有する庇の各庇板の端部においても不特定な位置から水が漏れることを防止することが可能である。
かかる庇であって、前記2つの端部収容材は、互いに間隔を隔てて配置され、前記連結材は、前記2つの端部収容材間を当該2つの端部収容材の下側に渡って連結しており、前記端部収容材間の前記連結材上にはシーリング材が設けられていることが望ましい。
このような庇によれば、2つの端部収容材間を当該2つの端部収容材の下側に渡って連結している連結材の上であって、2つの端部収容材間にシーリング材が設けられているので、2つの端部収容材と連結材との間から水が漏れることも防止することが可能である。
かかる庇であって、前記端部収容材は、当該庇が取り付けられる壁面に沿う方向の前記端部を収容する横端部収容材と、前記壁面と交差する方向の前記端部を収容する縦端部収容材と、を有し、前記横端部収容材と前記縦端部収容材とにより形成される角部に設けられ、前記横端部収容材と前記縦端部収容材とを連結するコーナーキャップを有し、前記コーナーキャップは、前記第1溝部と前記第2溝部と繋がって水を排出する排出部を有していることが望ましい。
このような庇によれば、横端部収容材と縦端部収容材とを連結するコーナーキャップが第1溝部と前記第2溝部と繋がって水を排出する排出部を有しているので、横端部収容材の第1溝部及び前記第2溝部、縦端部収容材の第1溝部及び前記第2溝部のいずれを通って排出される水もコーナーキャップの排出部から排出される。このため、庇から排出される水をコーナーキャップの排出部という特定の位置から排出すること可能である。
かかる庇であって、前記連結材は、前記端部収容材の下から前記第2溝部に進入するビスにより固定されており、前記第2溝部は、前記ビスが螺合される被螺合部と、前記被螺合部より低く形成された深溝部と、を有し、前記被螺合部は前記深溝部より前記第1溝部側に設けられていることが望ましい。
このような庇によれば、連結材を端部収容材に固定するビスは第2溝部に進入する位置に配置されているので、第1溝部及び第2溝部を避けてビス止めする場合より端部収容材を小さくすることが可能である。また、第2溝部には、ビスが螺合される被螺合部より低く形成された深溝部が設けられているので、たとえ固定部材が貫通している孔から水が漏れたとしても被螺合部には留まり難くビスが螺合している孔からの水漏れを抑えることが可能である。また、被螺合部は深溝部より第1溝部側に位置しているので、たとえ被螺合部に水が進入したとしても、第1溝部に水が進入することを防止することが可能である。
本発明によれば、所定の位置からより確実に排水することが可能な庇を提供することが可能である。
本実施形態に係る庇を示す平面図である。 図1におけるA−A断面図である。 図1におけるB−B断面図である。 縦エッジ材と横エッジ材とで形成される角部を示す平面図である。 コーナーキャップと端部収容材との係わりを示す斜視図である。 縦エッジ材と横エッジ材とで形成される角部を示す正面図である。 図1におけるC−C断面図である。 2枚の庇板の連結部を示す平面図である。 2枚の庇板の連結部を下から見た図である。 入り隅部における庇の納まりを示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る庇について図面を参照して説明する。
本実施形態の庇10は、図1に示すように、2枚の庇板2が連結されて建物1の壁面1aに固定される上吊り型の庇10であって、建物1に後付け可能に構成されている。
以下の説明においては、建物1に取り付けられた状態の庇10を壁面1aに向かって見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、壁面1aと直交する奥行き方向を見込み方向として示す。庇10の各部位であっても、また、庇10を構成する各部材については単体の状態であっても、建物1に取り付けられた状態にて上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
庇10は、矩形状をなす2枚の庇板2と、各庇板2の、建物1に沿う端部2aを収容して壁面1aに固定する壁側端固定部材4と、庇板2を建物1の躯体1bに固定して庇板2を上方から吊る吊り材3と、吊り材3の下端を庇板2に取り付けるための取付部材3aと、を有している。
2枚の庇板2はいずれも、例えばポリカーボネートなどの合成樹脂製の矩形状をなす平板材であり、矩形状の四辺のうち壁面1a側の端部2aを除き、その他の端部2aを収容するエッジ材5が全長に渡って設けられている。
以下の説明においては、各庇板2の端部2aのうちの、反壁面側の端部2aを収容するエッジ材5と壁面1aと直交する端部2aを収容するエッジ材5とは、同一の部材であるが、説明の便宜上を区別する場合には、反壁面側の端部2aを収容するエッジ材5を横エッジ材5、壁面1aと直交する端部2aを収容するエッジ材5を縦エッジ材5と称して説明する。
横エッジ材5と縦エッジ材5とにより形成される角部には、横エッジ材5の端及び縦エッジ材5の端を収容して横エッジ材5と縦エッジ材5との間に介在されるコーナーキャップ6が設けられている。ここで、庇板2の端部を収容する壁側端固定部材4及びエッジ材5が端部収容材に相当し、また、壁側端固定部材4及び横エッジ材5が横端部収容材に相当し、縦エッジ材5が縦端部収容材に相当する。
吊り材3は、壁側端固定部材4よりも上方の壁面1aと、庇板2の、見込み方向における半分より反壁面側に固定された取付部材3aとを連結することにより庇板2を保持している。吊り材3は、庇10が取り付けられる建物1の柱や胴差、小屋梁等の横架材といった躯体1bに固定されている。
庇板2に設けられ、吊り材3の下端が取り付けられる取付部材3aは、庇板2への吊り材3の取付位置に自由度を持たせるために、固定位置を左右方向に変更可能に構成されている。また、1枚の庇板2を支持するための吊り材3の数は、庇板2の左右方向の幅により設定される。
壁側固定部材4は、図2に示すように、壁面1aに当接される壁側当接部材40と、壁側当接部材40とともに庇板2の壁側の端部2aを収容する凹部4aを形成する壁側庇板上部材43と、壁側庇板上部材43を上方から覆うカバー部材44と、を有している。壁側当接部材40、壁側庇板上部材43、カバー部材44は、いずれも押し出し成形部材であり、各庇板2の左右方向における全長にわたるように設けられている。
壁側当接部材40は、壁面1aに当接される壁当接部41と、壁当接部41の下端が壁面1aから離れる方向に延出された庇板下延出部42と、を有している。壁当接部41は、上端部にカバー部材44の上係止片44aが係止される上被係止部41aと、庇板2の端部2aが係合される上係合片41b及び下係合片41cと、上係合片41bの先端から上方に突出され壁側庇板上部材43を係止する係止片41dと、を有している。
庇板下延出部42は、壁当接部41と繋がって下係合片41cより下方に凹設された壁側溝部42aと、壁側溝部42aの、壁面1aと反対側に隣接し下方に窪ませて設けられ、庇板2を貫通した固定部材としてのボルト2dが上方から挿入されるボルト挿入溝部42bと、ボルト挿入溝部42bの、壁側溝部42aと反対側に隣接させて設けられ下方に窪む反壁側溝部42cと、を有している。ボルト挿入溝部42bは、庇板2に設けられボルト2dが貫通する孔2bの下方に配置され、上端部の開口幅が狭められボルト2dが螺合される裏板材2cが係合されるように形成されている。ここで、壁側溝部42aが、第1溝部に相当し、ボルト挿入溝部42bが、第2溝部に相当する。
壁側庇板上部材43は、壁当接部41を壁面1aとともに挟んで躯体1bに固定される下躯体固定部43aと、下躯体固定部43aの下端が壁面1aから離れる方向に延出されて庇板2の上面に配置される庇板上延出部43bと、を有している。庇板上延出部43bの延出された先端部には、カバー部材44の下係止片44bが係止される下被係止部43cが設けられている。
躯体1bに固定された壁側当接部材40の庇板下延出部42及び壁側庇板上部材43の庇板上延出部43bとの間に庇板2の壁面1a側の端部2aが配置され、庇板下延出部42に係合された裏板材2cに庇板2及び庇板上延出部43bを貫通したボルト2dが螺合されて固定されている。庇板2が固定された後に、上係止片44aが上被係止部41aに係止され、下係止片44bが下被係止部43cに係止されてカバー部材44が取り付けられている。
エッジ材5は、図3に示すように、庇板2の端部2aが収容される凹部5aを形成し、庇板2の上面に当接され平板状をなす上面当接部51と、上面当接部51の端から下方に延出され庇板2の端面2eと対向し平板状をなす端面対向部52と、端面対向部52の下端から庇板2の端部2aから中央側に延出されて庇板2の下側に配置される下延出部53と、を有している。
下延出部53は、下面が平坦に形成されている底部53aと、底部53aにおいて端面対向部52と間隔を隔てた位置から上方に突出された突出壁部53bと、下延出部53の延出されている先端から上方に突出された先端壁部53cと、先端壁部53cと繋がって下方に垂設された垂壁部53dと、を有している。端面対向部52及び突出壁部53bと、端面対向部52と突出壁部53bとの間に位置する底部53aにより凹部5aの奥側に位置する奥側溝部5bが形成されており、突出壁部53b及び先端壁部53cと、突出壁部53bと先端壁部53cとの間に位置する底部53aにより凹部5aの入口側に位置する入口側溝部5cが形成されている。
また、入口側溝部5cを形成する底部53aは、入口側に奥側より深い深溝部53eが形成されている。すなわち、入口側溝部5c内の底部53aは、奥側が入口側より厚みが厚く形成されて、後述する連結材8が固定されるビス57が螺合される被螺合部53fが形成されている。
庇板2の端部2aを収容し上方から貫通し防水ワッシャ56aが介在されたビス56により上面当接部51が固定された各エッジ材5は、ビス56より、凹部5aの奥側に突出壁部53bが位置している。このため、ビス56が貫通している孔2fの下方には入口側溝部5cが位置しており、より詳しくは、孔2fの下に被螺合部53fが位置し、孔2fより、凹部5aの入口側に深溝部53eが位置している。ここで、防水ワッシャ56aは、必ずしも設けられていなくとも構わない。
庇板2の見込み方向に沿う端部2aに設けられた縦エッジ材5と左右方向に沿う端部2aに設けられた横エッジ材5とが形成する角部には、図4〜図6に示すように、縦エッジ材5の端と横エッジ材5の端とが挿入されるコーナーキャップ6が設けられている。コーナーキャップ6には、長手方向に対して45度の角度をなすように各々形成された、縦エッジ材5と横エッジ材5とが、互いに隣接する端同士を突き合わされるように挿入される。
コーナーキャップ6は、上側に縦エッジ材5及び横エッジ材5とともに庇板2の角部が挿入される領域S1が設けられており、下側には、一方側から挿入された縦エッジ材5の小口の下部と、他方側から挿入された横エッジ材5の小口の下部が各々当接されて挟まれる中央壁部61を有している。
中央壁部61は、各エッジ材5の小口における端面対向部52側の部位と先端壁部53c及び垂壁部53d側の部位とが当接される小口当接部61aを有しており、小口当接部61aの間には、中央壁部61の両面を、中央壁部61の厚みが薄くなるように窪ませて縦溝部61bが設けられている。縦溝部61bは、挿入されているエッジ材5の奥側溝部5b及び入口側溝部5cと、底部53aの下の空間S2とが繋がって外部と連通するように形成されている。ここで、縦溝部61b及びコーナーキャップ6内の底部53aの下の空間S2が、第1溝部としての奥側溝部5bと第2溝部としての入口側溝部5cと繋がって水を排出する排出部に相当する。
2枚の庇板2が連結される部位においては、図7〜図9に示すように、一方の庇板2の端部2aを収容する縦エッジ材5と他方の庇板2の端部2aを収容するエッジ材5とが左右方向に間隔を隔てて連結材8により連結されている。連結材8は、2枚の庇板2の互いに隣り合う縦エッジ材5の底部53aの下面側に、各縦エッジ材5に渡るように配置された平板状の部材であり、下方から進入して連結材8を貫通したビス57が防水ワッシャ57aを介在して被螺合部53fに螺合されて固定されている。
縦エッジ材5の被螺合部53fに螺合されているビス57と、庇板2を上方から貫通し被螺合部53fの上方に位置するビス56とは、図2に示すように、上下方向に重ならないように、見込み方向に互いの位置をずらして配置されている。このため、たとえビス56を伝って孔2fを通り入口側溝部5cに進入したとしても、ビス57が貫通している孔に至る前に被螺合部53fから深溝部53eに水が移動しているので、ビス57に水が至り難く構成されている。また、連結材8により連結された2つの縦エッジ材5間には、連結材8上であって各々の端面対向部52間にシーリング材9が充填されている。
また、庇10が入隅部に設けられている場合には、図10に示すように、庇板2の壁面1aに沿って設けられている縦エッジ材5を、壁面1aに固定されたアングル材1cより下から支持し、アングル材1cを貫通するビス57を被螺合部53fに螺合して固定する。このとき、縦エッジ材5と壁面1aとは間隔を隔てて配置し、壁面1aと、縦エッジ材5の端面対向部52との間にシーリング材9を充填することにより、庇板2の端部2aから下側に回り込む水が壁面1aを伝って流れることを防止する。
本実施形態の庇10によれば、庇板2の端部2aから下面側に回り込む水を排出する壁側溝部42aまたは奥側溝部5bが設けられているので、庇板2の端部2aから下面側に回り込む水を、壁側溝部42aまたは奥側溝部5bを通して所定の位置に移動させることが可能である。また、壁側溝部42aは、ボルト挿入溝部42bより凹部4aの奥側に設けられており、奥側溝部5bは、入口側溝部5cより凹部5aの奥側に設けられているので、端部2aから下面側に回り込む水が、たとえ壁側溝部42aまたは奥側溝部5bから溢れたとしてもボルト挿入溝部42bまたは入口側溝部5cに、まず流れるのでエッジ材5の不特定な位置から水が漏れることを防止し、また、ボルト挿入溝部42bまたは入口側溝部5cを通して所定の位置に移動させることが可能である。
また、ボルト挿入溝部42bはボルト2dが貫通している孔2bの下方に位置しており、入口側溝部5cは、ビス56が貫通している孔2fの下方に位置しているので、たとえ、ボルト2dが貫通している孔2bまたはビス56が貫通している孔2fから水が漏れることがあったとしても、ボルト挿入溝部42bまたは入口側溝部5cを通して所定の位置に移動させることが可能である。このため、所定の位置からより確実に排水することが可能な庇10を提供することが可能である。
また、互いに隣り合う2枚の庇板2の互いに隣り合う2つの縦エッジ材5を連結材8により連結することにより、本実施形態のような2枚の庇板2に限らず、複数枚の庇板2を有する庇10の各庇板2の端部2aにおいても不特定な位置から水が漏れることを防止することが可能である。
また、連結された2枚の庇板2において、互いに隣り合う2つの縦エッジ材5間を当該2つの縦エッジ材5の下側に渡って連結している連結材8の上であって、2つの縦エッジ材5間にシーリング材9が設けられているので、2つの縦エッジ材5と連結材8との間から水が漏れることも防止することが可能である。
また、横エッジ材5と縦エッジ材5とを連結するコーナーキャップ6が奥側溝部5bと入口側溝部5cと繋がって水を排出する縦溝部61b及びコーナーキャップ6内の底部53aの下の空間S2を有しているので、横エッジ材5の奥側溝部5b及び入口側溝部5c、縦エッジ材5の奥側溝部5b及び入口側溝部5cのいずれを通って排出される水もコーナーキャップ6の縦溝部61b及びコーナーキャップ6内の底部53aの下の空間S2から排出される。このため、庇10から排出される水をコーナーキャップ6の縦溝部61b及びコーナーキャップ6内の底部53aの下の空間S2という特定の位置から排出すること可能である。
また、連結材8を縦エッジ材5に固定するビス57は入口側溝部5cに進入する位置に配置されているので、奥側溝部5b及び入口側溝部5cを避けてビス止めする場合より縦エッジ材5を小さくすることが可能である。また、入口側溝部5cには、ビス57が螺合される被螺合部53fより低く形成された深溝部53eが設けられているので、たとえビス56が貫通している孔2fから水が漏れたとしても被螺合部53fには留まり難くビス57が螺合している孔からの水漏れを抑えることが可能である。また、深溝部53eは奥側溝部5bと反対側に位置しているので、奥側溝部5bに水が進入することを防止することが可能である。
上記実施形態においては、取付部材3aが、吊り材3の固定位置を左右方向に変更可能な構成とした例について説明したが、これに限るものではない。例えば、壁面に複数の柱に渡るように水平方向に沿うレールを設け、このレール上を吊り材の端部がスライド可能な構成とし、所定の位置にスライドさせて位置決めして固定する構成であっても構わない。この場合には、吊り材の庇板側の端を庇板に固定することが可能である。また、壁面側の固定部は、必ずしもレールでなくとも構わない。例えば、壁面に複数の柱に渡るように水平方向に沿って設けられ吊り材の端部を所定の位置で固定可能な部材が設けられている構成であっても構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1a 壁面、2 庇板、2a 端部、2b 孔、2d ボルト、2f 孔、
4 壁側端固定部材、4a 凹部、5 エッジ材、5a 凹部、5b 奥側溝部、
5c 入口側溝部、6 コーナーキャップ、8 連結材、9 シーリング材、
10 庇、42a 壁側溝部、42b ボルト挿入溝部、53e 深溝部、
53f 被螺合部、56 ビス、57 ビス、61b 縦溝部、
S2 空間

Claims (1)

  1. 庇板と、
    前記庇板の端部を収容する凹部を備えエッジ材と、
    前記庇板を貫通するとともに前記エッジ材を前記庇板に固定するビスと、
    を有し、
    前記エッジ材は、収容された前記庇板の下方に、
    前記ビスより前記凹部の奥側に設けられ上方が開放されている奥側溝部と、
    前記凹部の入口側に設けられ前記ビスが貫通している孔の下方に位置し上方が開放されている入口側溝部と、
    前記奥側溝部と前記入口側溝部との間を仕切る突出壁部と、
    を有し、
    前記凹部、前記奥側溝部、前記入口側溝部、及び、前記突出壁部が単一の部材に設けられており、
    前記突出壁部の上端は、長手方向における全長において前記庇板と間隔が空けられていることを特徴とする庇。
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