JP6933992B2 - 人流予測装置および人流予測プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、人流予測装置および人流予測プログラムに関する。
催し物などのイベントが開催される場合、イベント開始時刻あるいは終了時刻の前後で、バス停留所や鉄道の駅などの交通機関からイベント会場へ向かって発生する人の流れ(人流)、あるいはイベント会場から交通機関に向かって発生する人流を予測することが考えられている。人流の予測は、例えばイベント会場周辺の小売店の人員計画、小売店の商品仕入れ計画にとって、需要の過大見積もりによるコスト増や過少見積もりによる機会損失などを防止する効果が見込まれる。しかし、交通機関の統計値や人口センサスなど、平常時の人流の挙動を捕らえる目的で取得されている統計データを用いてイベント開催時の人流を予測することは難しい。
特許文献1では、平常時と異なる人流予測のために、駅周辺に設置されたカメラが取得した画像を処理して人数を数えるなどの計測を行い、この計測結果に基づいて周辺の混雑を予測する技術が開示されている。また、特許文献2には、自動改札装置の利用状況に基づいて、さらに、特許文献3ではセンサによる計測に基づいて、未来の通過人数を予想することで、周辺の混雑率を求める技術が開示されている。これらの特許文献1、2、3では、平常時と異なる人流予測を求めるために、カメラ、自動改札装置、センサなどの計測装置を設置し、設置された場所における人数の計測に基づいて、将来の人流を予測する技術である。
特開2004−178358号公報 特許第5596592号公報 特許第6062124号公報
特許文献1、2、3に記載の人流予測では、人流の予測対象時間は数時間程度に限られてしまう。この結果、例えば数日後や数週間後といった長期間後のイベント開催時における人流を予測することは不可能であった。
本発明による人流予測装置は、イベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報を予め記憶するイベント情報記憶部と、入力されたイベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報に類似するイベント情報を前記イベント情報記憶部より選択し、選択されたイベント情報を基にイベント開催時の人流が発生する交通機関を特定する第1処理部と、入力されたイベント動員数を前記特定された交通機関に割り振る第2処理部と、地域に存在する人数を日付時間に対応して予め記憶する人流データ記憶部と、交通機関の位置、および道路情報を記憶する地図情報記憶部とを備え、前記第1処理部は、前記人流データ記憶部、および前記地図情報記憶部を参照して、前記人流が発生する交通機関を特定し、前記地図情報記憶部を参照して、前記特定された交通機関からイベント会場までの歩行経路を決定し、前記第2処理部は、前記イベント動員数を前記歩行経路の距離が長いほど分配比が減少するように割り振る。
本発明による人流予測プログラムは、イベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報を予め記憶するイベント情報記憶部と、入力されたイベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報に類似するイベント情報を前記イベント情報記憶部より選択し、選択されたイベント情報を基にイベント開催時の人流が発生する交通機関を特定する第1処理部と、入力されたイベント動員数を前記特定された交通機関に割り振る第2処理部と、地域に存在する人数を日付時間に対応して予め記憶する人流データ記憶部と、交通機関の位置、および道路情報を記憶する地図情報記憶部とを備えた人流予測装置のコンピュータに、前記第1処理部により、前記人流データ記憶部、および前記地図情報記憶部を参照して、前記人流が発生する交通機関を特定し、前記地図情報記憶部を参照して、前記特定された交通機関からイベント会場までの歩行経路を決定するステップと、前記第2処理部により、前記イベント動員数を前記歩行経路の距離が長いほど分配比が減少するように割り振るステップとを実行させる。
本発明によれば、数日後や数週間後といった長期間後のイベント開催時における人流を予測することが可能になる。
人流予測システムの構成を示す図である。 人流予測システムのハードウェア構成の一例である。 人流予測システムの入出力手順を示す図である。 (A)(B)クライアント装置と人流予測装置との間で入出力する情報のデータ構造である。 (A)〜(C)地図情報記憶部に格納されているデータのデータ構造である。 (A)(B)人流データ記憶部、イベント情報記憶部に格納されているデータのデータ構造である。 (A)(B)人流予測装置の内部で生成、処理されるデータ構造である。 人流予測装置による人流予測の処理手順を示す図である。 最寄交通機関決定処理の処理手順を示す図である。 歩行経路決定処理の処理手順を示す図である。 空間分配比計算処理の処理手順を示す図である。 時間分布関数決定処理の処理手順を示す図である。 人発生処理の処理手順を示す図である。 人移動処理の処理手順を示す図である。 クライアント装置のユーザインタフェースを示す図である。
図1は、人流予測システム10の構成を示す図である。人流予測システム10は、人流予測装置100とクライアント装置107がネットワーク108を介して相互に接続されてなる。
人流予測装置100は、地図情報記憶部104、人流データ記憶部105、イベント情報記憶部106、最寄交通機関・経路決定部101、時空間分配部102、人流生成部103を備える。
地図情報記憶部104は、交通機関の所在地や道路情報などの地図情報を格納している。人流データ記憶部105は、地域、日時と対応付けて過去の人流データを格納している。イベント情報記憶部106は、過去に開催されたイベントの日時等に対応付けてイベント情報を格納している。最寄交通機関・経路決定部101は、地図情報記憶部104、人流データ記憶部105、イベント情報記憶部106に格納されている情報とクライアント装置107から入力されたイベント情報にもとづき、イベント参加者が利用する最寄交通機関とその歩行経路を決定する。時空間分配部102は、クライアント装置107から入力されたイベント情報の動員数を最寄交通機関・経路決定部101で決定された最寄交通機関・経路の属性にもとづき、経路の起点に分配する。人流生成部103は、経路に定められた単位時間当たりの人の発生数にもとづき、経路上に人流を発生させる。各構成の詳細は後述する。
クライアント装置107は、人流予測装置100に対してイベント情報を入力し、このイベント情報を基に人流を予測した人流予測装置100から人流予測の結果を取得して表示する。なお、クライアント装置107はネットワーク108を介して人流予測装置100に接続された構成を例に説明するが、クライアント装置107に替えて人流予測装置100が備えた入出力装置を用いてもよい。
本実施形態の特徴の一つは、人流予測装置100がクライアント装置107からイベント情報として入力された動員数を人流の発生起点である交通機関とイベント会場とを結ぶ経路に対して、時空間的に分配することによって人流予測を行う点にある。この結果、イベント時などの平常時と異なる人流の予測であって、リアルタイムデータの入力を必要とせずに長期間後のイベント開催時における人流の予測が可能になる。
図2は、人流予測システム10のハードウェア構成の一例である。人流予測装置100は、演算性能を持ったプロセッサ201、高速に読み書きが可能な揮発性一時記憶領域であるDRAM202、通信を行うためのネットワークインタフェースカードであるNIC203、HDDやフラッシュメモリなどを利用した永続的な記憶領域である記憶装置204を含む。クライアント装置107は、人流予測装置100と同様の構成でよく、プロセッサ206、DRAM207、NIC208、記憶装置209を備える。
図3は、人流予測システム10の入出力手順を示す図である。クライアント装置107は、人流予測対象のイベント情報をユーザから受け付け、クライアント装置107は受け付けたイベント情報(後述のイベント情報401)を人流予測装置100へ入力する。人流予測装置100は入力されたイベント情報に対応する人流予測結果(後述の人流予測ポイントデータ402など)をクライアント装置107に出力し、クライアント装置107は人流予測結果をユーザに表示する。
図4(A)は、クライアント装置107が人流予測装置100へ入力するイベント情報401のデータ構造である。図4(B)は、人流予測装置100がクライアント装置107へ出力する人流予測結果の人流予測ポイントデータ402のデータ構造である。
イベント情報401は、図4(A)に示すように、項番1〜8の順に、イベント名、イベント種別、イベント会場位置、イベント開催日、イベント開場時刻、イベント開始時刻、イベント終了時刻、動員数を項目名とするデータ列である。イベント名(項番1)は、個々のイベント情報を識別するような文字列であればよい。イベント種別(項番2)は、後述するイベント情報の類似度判定に使用するための文字列、たとえば「スポーツ」、「コンサート」などである。イベント会場位置(項番3)は、イベント会場の中心点など、イベント会場を地図上で特定する座標列である。イベント開催日(項番4)は、イベントが開催される年月日である。イベント開場時刻(項番5)、イベント開始時刻(項番6)、イベント終了時刻(項番7)は、それぞれイベント会場が開場する時刻、イベントが開始される時刻、イベントが終了する時刻である。動員数(項番8)はイベントに参加する人の総数、またはその予測値である。
人流予測ポイントデータ402は、図4(B)に示すように、項番1〜3の順に、人ID、人位置、時刻を項目名とするデータ列である。人ID(項番1)は、人一人ごと一意の番号である。人位置(項番2)は、人一人の位置座標であり、緯度経度など座標系で示される。時刻(項番3)は、人ID(項番1)で特定される人が人位置(項番2)で特定される位置座標にいた時刻である。人流予測装置100は、イベント情報401の動員数(項番8)に相当する数の人流予測ポイントデータ402を配列としてクライアント装置107へ出力する。
図5(A)〜(C)は人流予測装置100内部の地図情報記憶部104に格納されているデータのデータ構造である。
図5(A)は、地図情報501のデータ構造である。地図情報501は、項番1〜2の順に、交通機関データ502、道路情報503を項目名とするデータ列である。交通機関データ502(項番1)は、交通機関の位置座標などの属性の集合であり、図5(B)に示す交通機関データ502のポインタである。道路情報503(項番2)は、歩行者が通行可能な経路の情報であり、図5(C)に示す道路情報503のポインタである。
図5(B)は、交通機関データ502のデータ構造である。交通機関データ502は、項番1〜5の順に、交通機関名、時刻表、交通機関の位置、交通機関統計情報、交通機関種別を項目名とするデータ列である。交通機関名(項番1)は、バス停、駅などの名称である。時刻表(項番2)は、交通機関の時刻表である。交通機関の位置(項番3)は、駅、バス停などの位置であり、緯度経度などの座標系に依存する。交通機関統計情報(項番4)は、交通機関の利用に関する統計値である。交通機関種別(項番5)は、バス、鉄道などの交通機関の種別である。
図5(C)は、道路情報503のデータ構造である。道路情報503は、項番1〜2の順に、ジオメトリ、属性を項目名とするデータ列である。ジオメトリ(項番1)は、道路の中心線を定義するジオメトリである。属性(項番2)は、道路幅、経路長などのジオメトリの属性である。
図6(A)は、人流予測装置100内部の人流データ記憶部105に格納されている人流データ601のデータ構造である。人流データ記憶部105には過去に発生した人流データ601を蓄積して記憶している。
人流データ601は、項番1〜5の順に、メッシュID、時間、カウント、日付、イベントフラグを項目名とするデータ列である。メッシュID(項番1)は、地域メッシュ固有のIDである。時間(項番2)は、人数計測時間である。カウント(項番3)は、ある時間に何人が項番1のメッシュIDで示されるメッシュに滞在したかであり、単位は人/時である。日付(項番4)は、人数を計測した日付である。イベントフラグ(項番6)は、人流データ601の項番3のカウントがイベント開催時に計測された値かどうかを示すフラグであり、一般に二値、たとえばTrue、 Falseあるいは1、0をとるデータであればよい。このように、人流データ601は、地域メッシュ(項番1)ごとに、ある日付(項番4)の一定の計測時間(項番2)における人の数(項番3)が記録されたデータを指す。
図6(B)は、人流予測装置100内部のイベント情報記憶部106に格納されているイベント情報602のデータ構造である。イベント情報記憶部106には過去に開催された所定期間のイベント情報602が蓄積されている。
イベント情報602は、項番1〜8の順に、イベント名、イベント種別、イベント会場位置、イベント開催日、イベント開場時刻、イベント開始時刻、イベント終了時刻、動員数を項目名とするデータ列である。イベント名(項番1)は、個々のイベント情報を識別するような文字列であればよい。イベント種別(項番2)は、後述するイベント情報の類似度判定に使用するための文字列、たとえば「スポーツ」、「コンサート」などである。イベント会場位置(項番3)は、イベント会場の中心点など、イベント会場を地図上で特定する座標列である。イベント開催日(項番4)は、イベントが開催される年月日である。イベント開場時刻(項番5)、イベント開始時刻(項番6)、イベント終了時刻(項番7)は、それぞれイベント会場が開場する時刻、イベントが開始される時刻、イベントが終了する時刻である。動員数(項番8)はイベントに参加する人の総数、またはその予測値である。
図7(A)(B)は、人流予測装置100の内部で生成、処理されるデータ構造である。
図7(A)は、最寄交通機関データ701のデータ構造である。最寄交通機関データ701は、項番1〜6の順に、交通機関名、時刻表、交通機関の位置、交通機関統計情報、交通機関種別、類似イベントを項目名とするデータ列である。交通機関名(項番1)は、バス停、駅などの名称である。時刻表(項番2)は、交通機関の時刻表であり、後述の人発生処理において人の発生時刻のピーク算出などに利用する。交通機関の位置(項番3)は、駅、バス停などの位置であり、後述の空間分配比計算処理において、イベント会場から交通機関までの距離を算出する際に用いられる座標列である。交通機関統計情報(項番4)は、交通機関の利用に関する統計値である。交通機関種別(項番5)は、バス、鉄道などを文字列で記載し、後述の空間分配比計算処理において種別ごとに空間分配比の重み付けを変更する処理などに用いられる。類似イベント(項番6)は、イベント情報602のポインタであり、最寄交通機関データ701が過去に類似したイベントで用いられたことがあることを示すものである。
図7(B)は、時空間分配データ702のデータ構造である。時空間分配データ702は、項番1〜4の順に、最寄交通機関データ、経路情報、空間分配比、時間分布関数を項目名とするデータ列である。最寄交通機関データ(項番1)は、最寄交通機関データ701のポインタである。経路情報(項番2)は、交通機関からイベント会場を結ぶ道路情報であり、この道路情報は図5(C)に示す道路情報503で表される。空間分配比(項番3)は、動員数(イベント情報401の項番8)のうち、経路(項番2)上を流れる人数の割合である。時間分布関数(項番4)は、経路(項番2)の起点に人が発生する時間的な偏りを表す関数である。
図8は、人流予測装置100による人流予測の処理手順を示す図である。なお、この処理手順、および以下に説明する処理手順で示したプログラムを、CPU、メモリなどを備えたコンピュータにより実行することができる。全部の処理、または一部の処理をハードロジック回路により実現してもよい。更に、このプログラムは、予め人流予測装置100の記憶媒体に格納して提供することができる。あるいは、独立した記憶媒体にプログラムを格納して提供したり、ネットワーク回線によりプログラムを人流予測装置100の記憶媒体に記録して格納することもできる。データ信号(搬送波)などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給してもよい。
図8のステップS801で、最寄交通機関・経路決定部101は、クライアント装置107からイベント情報401を受け付ける。
次に、ステップS802へ進み、最寄交通機関決定処理を行う。この処理の詳細は図9を参照して後述するが、クライアント装置107から入力されたイベント情報401および交通機関や道路の情報をもった地図情報501に基づいて、イベント参加者がイベント会場まで徒歩で移動する起点となる最寄交通機関を決定する。
次に、ステップS803へ進み、歩行経路決定処理を行う。この処理の詳細は図10を参照して後述するが、イベント参加者が決定された最寄交通機関から徒歩でイベント会場まで移動する経路を決定する。一般に、一つのイベント会場に対しては複数の最寄交通機関が存在する。また一般に一つの最寄交通機関に対してイベント会場への歩行経路は複数存在する。よって最寄交通機関・経路決定部101は歩行経路ごとに最寄交通機関データを生成する。
次のステップS804で、時空間分配部102は、空間分配比計算処理を行う。この処理の詳細は図11を参照して後述するが、空間分配比として、動員数(イベント情報401の項番8)のうち、経路(時空間分配データ702の項番2)上を流れる人数の割合を求める。
次のステップS805で、時空間分配部102は、時間分布関数決定処理を行う。この処理の詳細は図12を参照して後述するが、時間分布関数として、経路(時空間分配データ702の項番2)の起点に人が発生する時間的な偏りを表す関数を決定する。
次に、ステップS806で、人流生成部103は、人発生処理を行う。この処理の詳細は図13を参照して後述するが、生成された時空間分配データ702に基づいて、人流予測ポイントデータ402を生成する。
次のステップS807で、人流生成部103は、人移動処理を行う。この処理の詳細は図14を参照して後述するが、生成された人流予測ポイントデータ402に基づいて、位置座標上で人の移動処理を行う。
その後、ステップS808へ進み、クライアント装置107へ人流予測ポイントデータ402の配列などを出力する。これを受けて、クライアント装置107は、予測結果を表示する。
図9は、最寄交通機関決定処理の処理手順を示す図である。図8のステップS802の詳細を示す図である。
図9のステップS901では、クライアント装置107から取得したイベント情報401に対して、イベント情報記憶部106に記憶されているイベント情報602の中に、所定の類似度の所定の閾値以上を持つものが存在するかを判断する。類似度はイベント情報の間に定義される公知の距離の公理を満たす関数であれば何でも良い。たとえば、類似度は二つのイベント情報を引数に取り、引数として与えられたイベント情報602がもつイベント会場位置(図6のイベント情報602の項番3)が一致している場合100、イベント種別(イベント情報602の項番2)が一致している場合に10、イベント名(イベント情報602の項番1)が一致している場合に5、イベント終了時刻(イベント情報602の項番7)が一致している場合20などとして、その合計値を返す関数としてよい。ここで、類似度の閾値は、類似度を定義する関数に応じて任意に設定する実数値でよい。たとえば類似度関数を用いた場合、イベント会場位置(イベント情報602の項番3)が一致し、かつイベント種別(イベント情報602の項番2)も一致するものを選択したければ、閾値を110と設定すればよい。
ステップS901でイベント情報記憶部106を照会した結果、類似度の閾値以上のイベント情報602が存在しなかった場合は、ステップS902へ移行する。ステップS902では、入力されたイベント情報401で示されるイベント会場の最寄交通機関として、所定の距離関数で定義される距離の所定の閾値以内の交通機関を地図情報記憶部104から取得する。ここで距離関数は、公知の擬距離の公理を満たす関数、たとえばユークリッド距離、道路情報により計算される道のり距離などとしてよい。ここで距離の閾値は任意の実数値でよい。たとえば、イベント会場までの道のり距離が2km以内になるような交通機関すべてを選択してよい。
他方、ステップS901で、イベント情報記憶部106を照会した結果、所定の類似度の閾値を超えるイベント情報が存在した場合、ステップS903へ移行する。ステップS903では、イベント情報記憶部106より、類似度の最も高いイベント情報のイベント開催日を取得する。類似度の最大値が等しいイベントが存在する場合、いずれを選んでも良い。
次に、ステップS904の処理へ進み、ステップS903で選択されたイベント情報のイベント開催日の人流データ601を人流データ記憶部105から取得する。このとき取得する人流データ601は、たとえばイベント会場位置から所定の半径、たとえば10 kmに包含される地域メッシュを持つデータだけ取得してよい。
次に、ステップS905の処理へ進み、平常時の人流データ601として、イベント開催日の所定の日数前後の人流データ601であって、人流データ601の項番5のイベントフラグの値がFalseの値を持ったものを取得する。イベント開催日の所定の日数は、たとえば一日、一週間などと任意に設定してもよい。またこの平常時の人流データ601を複数取得して、これらの重みつき算術平均を取るなどの処理を施して新たに平常時の人流データ601を生成し、後のステップS906の差分の計算において平常時の人流データ601として用いても良い。この処理を施す利点は、たとえば平常時の人流からの差分計算による判定の際、特定日の人流データ601を選択したことに強く依存しなくなるという利点がある。
次に、ステップS906の処理へ進み、ステップS904で取得したイベント開催時の人流データ601と、ステップS905で取得した平常時の人流データ601に基づいて、各メッシュIDにおいてイベント開催時の人流データ601のカウントから平常時の人流データ601のカウントを減算してこれらの差分を計算し、差分が所定の閾値以上であるメッシュIDを取得する。ここで、ステップS906におけるカウントの減算処理は、たとえば除算をしてその値が1以上であるなど、他の代数計算に代えるなどしてもよい。単純な減算処理を代替することによって得られる効果は、例えば減算結果が負になる場合、すなわち平常時の方が人出が多い場合など、平常時の人流データ601として特定の日の人流データ601を選択したことにより生ずる誤差に起因する効果を回避できる点などがある。
次に、ステップS907の処理へ進み、ステップS906で取得した各メッシュIDに対応する地域メッシュ内に交通機関の位置座標が含まれる場合、交通機関ごとに最寄交通機関データ701を生成する。生成する最寄交通機関データ701の項番6の類似イベントには、ステップS903で選択したイベント情報602のポインタを記録する。
次のステップS908では、ステップS902もしくはステップS907で取得した交通機関ごとに、最寄交通機関データ701(図7参照)を生成する。このとき、最寄交通機関データ701の項番6の類似イベントは空データを設定するなどの初期化をしてよい。
次のステップS908では、時空間分配データ702(図7参照)の項番1として最寄交通機関データ701をポイント指定した時空間分配データ702を最寄り交通機関ごとに生成する。この時点では、時空間分配データ702のその他の項番2〜4は空データである。
図10は、歩行経路決定処理の処理手順を示す図である。図8のステップS803の詳細を示す図である。この処理では、時空間分配データ702の項番2の経路情報を決定する。
図10のステップS1001で、最寄交通機関決定処理(S802)で生成した最寄交通機関データ701をポイント指定している時空間分配データ702を受け付ける。
次のステップS1002で、ステップS1001で受け付けた時空間分配データ702の項番1でポイント指定されている最寄交通機関データ701を基に、地図情報記憶部104を参照してイベント会場までの経路探索を実行する。一般に地図上の二点を結ぶ経路は地図情報501の項番2の道路情報などから公知の方法で決定することができるが、イベント開催時の人流予測においては、特にイベント開催時に歩行者が使用する経路が重要となる。このため、地図情報501に加えて、過去の人流の実績値に基づいた経路を決定するとよい。これによって得られる効果は、より実際のイベント時の人流の挙動に近い人流予測が可能となる点である。
このように、ステップS1002では、時空間分配データ702の最寄交通機関データ701ごとに、その最寄交通機関とイベント会場までの経路を、地図情報記憶部104を参照することで探索する。
次にステップS1003へ進み、探索された経路がイベント開催時に使用されるかを判定する。まず、最寄交通機関データ701の項番6の類似イベントが空データでないかどうかを確認する。類似イベントが空データでない場合、ステップS1004へ進む。
ステップS1004では、最寄交通機関データ701の項番6の類似イベントに格納されたイベント情報でポイント指定されるイベント情報602をイベント情報記憶部106より選択する。
次に、ステップS1005の処理へ進み、ステップS1004で選択されたイベント情報のイベント開催日の人流データ601を人流データ記憶部105から取得する。このとき取得する人流データ601は、たとえばイベント会場位置から所定の半径、たとえば10 kmに包含される地域メッシュを持つデータだけ取得してよい。
次に、ステップS1006の処理へ進み、平常時の人流データ601として、イベント開催日の所定の日数前後の人流データ601であって、人流データ601の項番5のイベントフラグの値がFalseの値を持ったものを取得する。イベント開催日の所定の日数は、たとえば一日、一週間などと任意に設定してもよい。またこの平常時の人流データ601を複数取得して、これらの重みつき算術平均を取るなどの処理を施して新たに平常時の人流データ601を生成し、後のステップS1007の差分の計算において平常時の人流データ601として用いても良い。この処理を施す利点は、たとえば平常時の人流からの差分計算による判定の際、特定日の人流データ601を選択したことに強く依存しなくなるという利点がある。
次に、ステップS1007の処理へ進み、ステップS1005で取得したイベント開催時の人流データ601と、ステップS1006で取得した平常時の人流データ601に基づいて、各メッシュIDにおいてイベント開催時の人流データ601のカウントから平常時の人流データ601のカウントを減算してこれらの差分を計算し、差分が所定の閾値以上であるメッシュIDを取得する。
次のステップS1008では、ステップS1002で探索された経路のうち、ステップS1007において選択されたメッシュIDに対応する地域メッシュによる被覆率が所定の閾値以上をもつ経路を選択する。ここで、被覆率とは道路情報503の項番1のジオメトリが、選択されたメッシュIDが定める地域メッシュのジオメトリに含まれている個数の割合であり、たとえば道路情報503の項番1のジオメトリが5つの地域メッシュに含まれている場合、選択された地域メッシュは3つであれば3/5と計算する。この閾値は1以下の正の数値で自由に設定してよい。
次のステップS1009では、ステップS1008で選択された経路ごとに時空間分配データ702の項番2の経路情報を記録する。
ステップS1003で、類似イベントが空データであると判定された場合、ステップS1010へ進み、探索されたすべての経路を選択して、ステップS1009の処理へ進む。
このようにして、選択された全ての経路に対して、その起点となっている交通機関データ502を選択し、時空間分配データ702の経路情報に交通機関からイベント会場を結ぶ道路情報を記録する。
図11は、空間分配比計算処理の処理手順を示す図である。図8のステップS804の詳細を示す図である。この処理では、時空間分配データ702の項番3の空間分配比を決定する。この処理により、イベント情報401の項番8の動員数を最寄交通機関に時間・空間的に分配する際の比率を計算する。
図11のステップS1101では、最寄交通機関・経路決定部101で生成された時空間分配データ702の配列を取得する。次のステップS1102の処理で、時空間分配データ702の配列内のそれぞれの時空間分配データ702の項番3の空間分配比を初期化する。初期化した空間分配比の初期値は0以外であれば何でも良い。ただし、全ての時空間分配データ702の空間分配比の初期値は同じ値にする。
次にステップS1103では、配列内の時空間分配データ702の項番2の経路情報に基づき、経路長を計算する。経路長の計算には、経路の始点終点を結ぶ、公知の直線のユークリッド距離、大円距離、および経路に沿った道のり距離を用いてもよい。そして、計算された距離の逆数を、時空間分配データ702の項番3の空間分配比に乗算する。このとき、一般には距離の関数であってかつ距離に対する広義単調減少関数であれば何でも良い。例えば、距離の逆数の一般のべき乗でよい。これにより、歩行経路の距離が長いほど空間分配比の値が小さくなるように設定する。
次のステップS1104で、各時空間分配データ702の項番1の最寄交通機関データに対応する交通機関統計情報に基づいて、交通機関に重み付けを行う。交通機関の利用状況に応じて重み付けを行い、例えば鉄道は3、バスは1などとする。そして、ステップS1103で求められた空間分配比に乗算する。ここで交通機関統計情報とは、たとえば交通機関の年平均利用客数、交通機関の種類に応じた交通機関選択傾向、パーソントリップデータなどの統計情報などを指す。
以上の処理が時空間分配データ702の配列の各要素に対して実行された後、次のステップS1105で、各空間分配比を規格化する。ここでいう規格化とは、時空間分配データ702の全ての配列について空間分配比を加算した場合に、1となるように空間分配比を更新することを指す。
図12は、時間分布関数決定処理の処理手順を示す図である。図8のステップS805の詳細を示す図である。この処理では、時空間分配データ702の項番4の時間分布関数を決定する。すなわち、特定された交通機関から発生する人流が時間的にどのような分布を持つかを決定する。
図12のステップS1201では、空間分配比計算処理によって更新を受けた時空間分配データ702の配列、およびクライアント装置107から入力されたイベント情報401を取得する。
次のステップS1202で、イベント情報401にもとづき、人流発生のピーク時刻を決定する。例えば、イベント情報401のイベント種別がスポーツの試合であり、開始時刻が14:00の場合は二時間前の12:00、あるいはイベントの種類が音楽コンサートであり、開場時刻が18:00の場合は30分前の17:30などイベント種別に応じて予め任意に定めた時間で計算してよい。また、ピーク時刻は複数あってよい。たとえば、ピーク時刻は開場時刻の30分前、かつ開始時刻の1時間前などと設定してよい。また、ピーク時刻は時空間分配データ702の項番2の経路情報ごとに異なる値を設定してもよい。
次に、ステップS1203で、決定されたピーク時刻を持つような確率分布関数を決定する。ここで確率分布関数とは、公知の確率の公理を満たす一変数実関数であれば何でも良い。また確率分布関数の台は有界でも非有界でもよい。たとえば、公知のPoisson分布、Gamma分布などの確率分布関数、およびそれらの線形結合などを用いてよい。公知の分布関数の線形結合を用いることで、より複雑なピーク時刻をもつ人流の時間分布を表現することができる効果がある。
このようにして決定した確率分布関数を、各配列の時空間分配データ702の項番4の時間分布関数に記録する。
図13は、人流生成部103の人発生処理の処理手順を示す図である。図8のステップS806の詳細を示す図である。この処理では、各経路に対応した人流予測ポイントデータ402を生成する。
図13のステップS1301では、各経路上の起点(最寄交通機関の位置)に発生する人の総数を決定する。具体的には、クライアント装置107より入力されたイベント情報401の動員数をN、時空間分配データ702の配列の要素iの空間分配比をr_iとする。まず、時空間分配データ702の要素iの経路情報の経路上に発生する人の総数N_iを決定する。これはイベント情報401の項番8の動員数Nに空間分配比r_iを乗算することで得られる。そして、各経路の起点(最寄交通機関の位置)に各経路の人の総数を持つ人流予測ポイントデータ402を生成する。
次のステップS1302では、各経路の起点(最寄交通機関の位置)に求めた各経路の人の総数を、各経路上に時間的に分配する。すなわち、経路上における人の到着時刻を時間分布関数により決定する。具体的には、時間分布関数をf_i(t)とすると、例えば、時刻tからt+Δtに発生する人の数n_i(t)をN_i×f_i(t)Δtと計算する。各時空間分配データ702をD_i とすると、n_i(t)にもとづき、各時刻t、各データD_iに対して、次の項目を持つ人流予測ポイントデータ402をn_i(t)個生成する。すなわち、人流予測ポイントデータ402の項番1の人IDとして所定の手続きで付番される整数をもち、人位置としてデータD_iの交通機関データの交通機関の座標をもち、時刻として時刻tをもつデータが総計n_i(t)個生成される。ここで人IDの付番方法は、一度の人流予測処理中に一度しか用いられないような番号を与える方法であれば何でも良い。
ここで、時刻tとは所定の時刻の原点からt分、t時間前などの時刻を指す。同様に、所定の時刻の原点からt分後、t時間後などの時刻を表してもよい。ここで、これらの原点や時間の向きは一つの人流予測処理の中で一貫しているものとする。時刻の原点は、たとえばイベント開始時刻やイベント会場の開場時刻などと自由に設定してよい。時刻tの定義域は、時空間分配データ702の項番4の時間分布関数の定義域を包含する領域であれば何でも良い。
以上では時空間分配データ702の項番4の時間分布関数に基づいた決定論的な人流予測の例を挙げたが、これを時空間分配データ702の項番4の時間分布関数に基づいた公知のモンテカルロ法に従ってサンプリングした発生時刻に基づき人流予測ポイントデータ402を生成してもよい。
図14は、人移動処理の処理手順を示す図である。図8のステップS807の詳細を示す図である。この処理では、各経路を移動する人の人流予測ポイントデータ402を生成する。
図14のステップS1401では、人流予測ポイントデータ402の人位置に、所定の速さに応じた値を加算した、新たな人流予測ポイントデータ402を生成する。すなわち、人発生処理(S806)で生成された人の発生位置と発生時刻を表す人流予測ポイントデータ402ごとに、人流予測ポイントデータ402の項番1の人IDが徒歩で移動するのに伴う位置の時間変化を表す新たな人流予測ポイントデータ402を生成する。この処理は人発生処理で生成した人流予測ポイントデータ402ごとに行う。
所定の時刻刻みΔt後の人の位置座標は、速さをvとして、経路i上をvΔtだけ進んだ地点の座標である。ここで速さは、すべての人IDで共通でもよいし、経路iごとに変化させても良いし、人IDごと時刻tごとに変化させても良い。ここで時刻刻みΔtはたとえば1分間、10分間、一時間など任意の時間でよい。Δtをより細かい時間幅に設定することにより、詳細な人流の挙動を予測できる。また速さvを時刻ごとに変化させるなどの詳細な調整をすれば、より現実の人の移動に近い人流予測が可能になる効果を得られる。この処理は、ステップS1402で、各人流予測ポイントデータ402に対して行い、地図情報記憶部104を参照して、人の位置座標がイベント会場の座標と一致するか、移動によって座標値が当該経路に含まれなくなる(通過する)まで繰り返す。位置座標が当該経路に含まれなくなった人流予測ポイントデータ402は削除し、人IDの人流予測ポイントデータ402の人移動処理を終了する。
人移動処理の対象となる人流予測ポイントデータ402がなくなったら、ステップS808(図8)の処理で、生成された人流予測ポイントデータ402を要素として持つ配列を生成し、クライアント装置107に出力する。
図15はクライアント装置107のユーザインタフェースの一例を示す。クライアント装置107は、入力領域1501を有し、入力領域1501にイベント情報401を設定して人流予測装置100に入力する。押下領域1502をユーザが押下することにより、入力領域1501に設定されたイベント情報401が人流予測装置100に入力され、人流予測装置100で人流予測処理を開始する。表示領域1503には人流予測処理の結果、人流予測装置100がクライアント装置107に出力した人流予測ポイントデータ402等を表示する。表示領域1503中の図形は背景地図上に描かれていてよい。表示領域1503中の白丸および白四角は最寄交通機関の位置を表し、星印はイベント情報401のイベント会場の位置を表し、実線は時空間分配データ702の経路を表し、経路上の黒点一つが人流予測ポイントデータ402一つの位置を表す。例えば、最寄交通機関1504に表示された残100/500人は、人流予測装置100が最寄交通機関に500人割り振ったうち、表示領域1503の上部に示される時刻17:00からイベント開催時刻まで残り100人が発生することを示している。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)人流予測装置100は、イベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報602を予め記憶するイベント情報記憶部106と、入力されたイベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報401に類似するイベント情報602をイベント情報記憶部106より選択し、選択されたイベント情報602を基にイベント開催時の人流が発生する交通機関を特定する最寄交通機関・経路決定部101と、入力されたイベント動員数を特定された交通機関に割り振る時空間分配部102と、を備える。これにより、数日後や数週間後といった長期間後のイベント開催時における人流を予測することが可能になる。
(2)人流予測装置100は、さらに、地域に存在する人数を日付時間に対応して予め記憶する人流データ記憶部105を備え、最寄交通機関・経路決定部101は、人流データ記憶部105を参照して、平常時の人流データとイベント開催時の人流データとの差分の人流データに関わる交通機関を特定する。これにより、イベント開催時の周辺の交通機関を特定することができる。
(3)人流予測装置100は、さらに、交通機関の位置、および道路情報を記憶する地図情報記憶部104を備え、最寄交通機関・経路決定部101は、人流データ記憶部105、および地図情報記憶部104を参照して、人流が発生する交通機関を特定する。これにより、イベント開催時の周辺の交通機関を正確に特定することができる。
(4)最寄交通機関・経路決定部101は、地図情報記憶部104を参照して、特定された交通機関からイベント会場までの歩行経路を決定する。これにより、イベント開催時の交通機関から歩行経路を正確に特定することができる。
(5)時空間分配部102は、イベント動員数を歩行経路の距離が長いほど分配比が減少するように割り振る。これにより、歩行経路の距離に応じて歩行経路上の人数を分配することができる。
(6)時空間分配部102は、入力されたイベント情報401のイベント開催日時に基づく人流のピーク時刻を持つ時間分布に対応してイベント動員数を割り振る。これにより、歩行経路上の人数を時間分布関数として時間に応じて分配することができる。
(7)人流生成部103は、分配比と時間変化とに基づいて歩行経路上に人流のデータを発生させる。これにより、歩行経路上における人流のデータを得ることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限り、本発明の技術思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
10 人流予測システム
100 人流予測装置
101 最寄交通機関・経路決定部
102 時空間分配部
103 人流生成部
104 地図情報記憶部
105 人流データ記憶部
106 イベント情報記憶部
107 クライアント装置
108 ネットワーク
402 人流予測ポイントデータ
501 地図情報
502 交通機関データ
503 道路情報
601 人流データ
701 最寄交通機関データ
702 時空間分配データ

Claims (5)

  1. イベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報を予め記憶するイベント情報記憶部と、
    入力されたイベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報に類似するイベント情報を前記イベント情報記憶部より選択し、選択されたイベント情報を基にイベント開催時の人流が発生する交通機関を特定する第1処理部と、
    入力されたイベント動員数を前記特定された交通機関に割り振る第2処理部と、
    地域に存在する人数を日付時間に対応して予め記憶する人流データ記憶部と、
    交通機関の位置、および道路情報を記憶する地図情報記憶部とを備え
    前記第1処理部は、前記人流データ記憶部、および前記地図情報記憶部を参照して、前記人流が発生する交通機関を特定し、前記地図情報記憶部を参照して、前記特定された交通機関からイベント会場までの歩行経路を決定し、
    前記第2処理部は、前記イベント動員数を前記歩行経路の距離が長いほど分配比が減少するように割り振る人流予測装置。
  2. 請求項1に記載の人流予測装置において、
    前記第1処理部は、前記人流データ記憶部を参照して、平常時の人流データとイベント開催時の人流データとの差分の人流データに関わる交通機関を特定する人流予測装置。
  3. 請求項に記載の人流予測装置において、
    前記第2処理部は、入力されたイベント情報のイベント開催日時に基づく人流のピーク時刻を持つ時間分布に対応して前記イベント動員数を割り振る人流予測装置。
  4. 請求項に記載の人流予測装置において、
    前記分配比と前記時間分布とに基づいて前記歩行経路上に人流のデータを発生させる第3処理部を備えた人流予測装置。
  5. イベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報を予め記憶するイベント情報記憶部と、入力されたイベントの会場位置、開催日時を示すイベント情報に類似するイベント情報を前記イベント情報記憶部より選択し、選択されたイベント情報を基にイベント開催時の人流が発生する交通機関を特定する第1処理部と、入力されたイベント動員数を前記特定された交通機関に割り振る第2処理部と、地域に存在する人数を日付時間に対応して予め記憶する人流データ記憶部と、交通機関の位置、および道路情報を記憶する地図情報記憶部とを備えた人流予測装置のコンピュータに、
    前記第1処理部により、前記人流データ記憶部、および前記地図情報記憶部を参照して、前記人流が発生する交通機関を特定し、前記地図情報記憶部を参照して、前記特定された交通機関からイベント会場までの歩行経路を決定するステップと、
    前記第2処理部により、前記イベント動員数を前記歩行経路の距離が長いほど分配比が減少するように割り振るステップとを実行させる人流予測プログラム。
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