JP4796167B2 - イベント判断装置 - Google Patents

イベント判断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4796167B2
JP4796167B2 JP2009079834A JP2009079834A JP4796167B2 JP 4796167 B2 JP4796167 B2 JP 4796167B2 JP 2009079834 A JP2009079834 A JP 2009079834A JP 2009079834 A JP2009079834 A JP 2009079834A JP 4796167 B2 JP4796167 B2 JP 4796167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
event
arrivals
series data
time series
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009079834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010231605A (ja
Inventor
修 増谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso IT Laboratory Inc
Original Assignee
Denso IT Laboratory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso IT Laboratory Inc filed Critical Denso IT Laboratory Inc
Priority to JP2009079834A priority Critical patent/JP4796167B2/ja
Priority to CN201010149244.8A priority patent/CN101908270B/zh
Publication of JP2010231605A publication Critical patent/JP2010231605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4796167B2 publication Critical patent/JP4796167B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、ある地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置に関する。
ユーザがイベントに関する情報(イベント情報)を取得する場合、一般的にイベント情報(イベントの開催場所、日時などの情報)が掲載された雑誌やWebなどを利用して取得する。ただし、イベント情報は体系化されておらず、すべてのイベント情報を管理することはできないため、規模の小さいイベントの情報や、雑誌やWeb上で公開されていないイベントの情報を取得することは困難である。あらゆるイベント情報を取得することは困難であるが、そのような広範囲なイベント情報を把握することができれば、イベントの情報を加味した渋滞予測なども可能となり、様々な分野で利用することができる。
ここで、従来の渋滞予測は、過去の統計情報(過去の混雑度)に基づいた定期的な渋滞予測である。具体的な方法には、統計的推定、時系列予測、時系列パターンのパターンマッチングなどがある。統計的渋滞予測は、既存のカーナビゲーションシステムや関連研究にて行われている手法で、主に中長期(数時間〜数日先)の予測に利用される。基本的には過去の統計から特定の日時の各リンクの渋滞度を予測する。例えば「日曜日の朝9:00−10:00」などと統計を取り、その平均値を予測値として提示する。あるいは、これら属性(曜日、天気、時間帯など)との関係を機械学習手法(決定木、ニューラルネット、ベイズ手法など)によりきめ細かく推定する手法も提案されている。参考資料としては、ホンダインターナビVICS渋滞予測情報(http://premium-club.jp/PR/technology/tech3.html)がある。
時系列予測は、通常の時系列予測手法(ARモデル、ARIMAモデル、カルマンフィルタなど)に基づいて、各リンクの予測値を求めるものである。過去数分の時系列データから回帰モデルにより数分後までの予測をするというようなモデルである。比較的短期の予測(数分〜数時間先)に利用される(下記の特許文献1を参照)。
パターンマッチングは、上記の時系列予測では非線形の事象に対応できないが、交通パターンを典型的な挙動の連続としてとらえることで予測する手法である。現在の渋滞度時系列パターンを元に次の時刻のパターンを過去のパターンデータベース(統計)から推定する。機械学習手法が用いられる(下記の特許文献2を参照)。
また、渋滞予測の中でもイベントに関する渋滞を予測する手法も存在し、下記の特許文献3、4に開示されている。しかし、この手法はイベント情報のデータの収集については雑誌やWebの編纂のように、人手によるデータエントリーを必須としている。渋滞予測の根拠となる特徴量情報も特許文献3に開示された技術では用いられておらず、特許文献4に開示された技術のようにイベントの日時、予想人出、交通規制などあらかじめ用意された情報を前提としており、限定的である。
なお、イベント情報をWeb上から抽出する試みがあり、これらはHTML情報や言語情報を用いてイベントの情報(日時、場所、ジャンルなど)を抽出できる。しかし、応用はイベント情報を整形してユーザに配信するなど1次的な利用が主である。参考資料としては「HTML文書からのイベント情報抽出(三宅新二/岡部一光/鳥越秀知/横田一正)」(http://fw8.bookpark.ne.jp/cm/ipsj/particulars.asp?content_id=IPSJ-DBS02128005-PRT)がある。Webや雑誌に載らないような情報(小学校の運動会など)もあり、収集技術によっても、十分に包括的なデータを得るのは難しい。またWebや雑誌の情報では、雨天による中止などの情報までは追跡しきれていない場合が多く、リアルタイムの情報としては十分ではない。
なお、本願の出願人がした出願で未公開の出願があり、その出願ではプローブカーからのPOIの存在、タイプなどを抽出するシステムを開示している。その出願ではイベントの抽出についても簡単な方法(単純な閾値での判定)を記述しているが、実現性には乏しい。
特開2001−307278号公報(要約) 特開2002−298281号公報(要約) 特開2004−272408号公報(要約) 特開2004−280731号公報(要約)
上述した従来の渋滞予測は過去の統計(対象日時の平均、時系列、パターンなど)に基づいた予測であり、交通量から交通量を予測している。これでは、非定常的な交通事象や交通量の定常的変動以外の要因の交通事象の予測が不可能である。定常的な交通事象以外の渋滞の原因となるものには、交通事故や工事、そして事前の情報がないスポーツ、お祭りなどのイベントなどがある。事前にイベント情報が把握されていなければイベント時には大規模な交通の集中が起こり、広範囲で渋滞が起こることがある。イベントに関する渋滞予測方法であっても事前のイベント情報がない突発的なイベントの場合には渋滞予測は困難である。
イベント情報はあらかじめ収集することもできるが、Webなどに発表される事前のイベント情報は、多くのサイトに分離、散在しており、記述内容や形式もまちまちである。また、イベント情報を収集するサイトもあるが網羅性が低い。このような状況では、イベント情報の収集も不十分であり、定期的なイベントでない場合には既存の渋滞予測手法では予測が困難である。以上のことから、イベントの開催場所と日時だけでもあらかじめ分かれば、より正確な渋滞予測ができることになる。
本発明は、上記の問題点に鑑み、渋滞予測など様々な分野で利用することができるイベント情報のうちのイベントの開催場所を特定することができるイベント判断および予測が可能な装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、前記所定の地点でイベントが開催されるか否かを判断するために用いられる、前記所定の地点へ到来する到来者の人数を含む情報であって、ナビゲーションシステムにおいて目的地を前記所定の地点に設定した時点における地点の情報である所定の情報を受信する受信手段と、前記所定の情報に含まれる前記到来者の人数と、前記目的地を前記所定の地点に設定した時点における前記地点から前記所定の地点までの距離に応じた到来時間に基づいて、前記所定の地点への到来者の人数の時系列データを生成する生成手段と、前記所定の地点で過去にイベントがあった際の到来者の人数の第1の時系列データとイベントがなかった際の到来者の人数の第2の時系列データとをあらかじめ記憶している所定の記憶領域から取得する取得手段と、前記生成手段で生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数を、取得された前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数と比較し、生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数が前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するか、または前記第2の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するかを判断し、前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似する場合に、前記所定の地点においてイベントが開催されると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、備えるイベント判断装置が提供される。このイベント判定を、エリア内の複数の区画に対して行うことで、任意の区画のイベントを抽出できる。この構成により、渋滞予測など様々な分野で利用することができるイベント情報のうちのイベントの開催場所を特定することができる。
また、本発明によれば、所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、複数のエリアに地図を分割する分割手段と、分割された分割エリアごとの前記所定の地点への到来割合を過去のデータに基づいて算出する算出手段と、前記所定の地点でイベントが開催されるか否かを判断するために用いられる、前記分割エリアそれぞれから出発する出発者の数を含む所定の情報を受信する受信手段と、算出された前記到来割合に、該当する分割エリアから出発する前記出発者の数を掛けて得られる分割エリアごとの前記所定の地点への到来数と、前記各分割エリアから前記所定の地点までの距離に応じた到来時間とに基づいて前記所定の地点への到来者の人数の時系列データを生成する生成手段と、前記所定の地点で過去にイベントがあった際の到来者の人数の第1の時系列データとイベントがなかった際の到来者の人数の第2の時系列データとをあらかじめ記憶している所定の記憶領域から取得する取得手段と、前記生成手段で生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数を、取得された前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数と比較し、生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数が前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するか、または前記第2の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するかを判断し、前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似する場合に、前記所定の地点においてイベントが開催されると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、備えるイベント判断装置が提供される。この構成により、開催候補地への過去の到来者の出発地の情報を利用して、イベントが開催されるか否かを正確に判断することができる。
また、本発明によれば、所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、前記所定の地点でイベントが開催されるか否かを判断するために用いられる、前記所定の地点へ到来する到来者の人数を含む情報であって、プローブシステムのプローブの出発地から現在地までの地図上におけるベクトルと、前記現在地から前記所定の地点までの地図上におけるベクトルとの内角の角度が所定の範囲にあるプローブからのプローブ情報及び/又は、携帯移動端末の出発地から現在地までの地図上におけるベクトルと、前記現在地から前記所定の地点までの地図上におけるベクトルとの内角の角度が所定の範囲にある携帯移動端末からの移動履歴情報である所定の情報を受信する受信手段と、前記所定の情報に含まれる前記到来者の人数と、前記現在地から前記所定の地点までの距離に応じた到来時間に基づいて、前記所定の地点への到来者の人数の時系列データを生成する生成手段と、前記所定の地点で過去にイベントがあった際の到来者の人数の第1の時系列データとイベントがなかった際の到来者の人数の第2の時系列データとをあらかじめ記憶している所定の記憶領域から取得する取得手段と、前記生成手段で生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数を、取得された前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数と比較し、生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数が前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するか、または前記第2の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するかを判断し、前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似する場合に、前記所定の地点においてイベントが開催されると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、備えるイベント判断装置が提供される。この構成により、進行方向を示すベクトルを利用して、イベントが開催されるか否かを正確に判断することができる。
また、本発明のイベント判断装置において、前記判断手段は、前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれに対して所定のモデル化を行い、前記生成手段で生成された時系列データを前記モデル化されたモデルに当てはめ、前記所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、容易に判断することができる。
また、本発明によれば、所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、プローブシステムの複数のプローブ及び/又は複数の携帯移動端末から、前記複数のプローブ及び/又は複数の携帯移動端末それぞれが出発をしたときには出発地の情報を含む出発した旨の情報、目的地へ到着したときには目的地の情報を含む到着した旨の情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した複数の情報に基づいて、複数の出発と到着を示す時系列点分布データであって、所定の時間区間の定常時系列を除いた前記時系列点分布データを地図上に重ねて生成する生成手段と、前記地図上に重ねられた前記時系列点分布データのデータ数に基づいて、重ねられたデータ数の最も多い前記地図上の地点をイベントの開催があるとされる地点であると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、備えるイベント判断装置が提供される。この構成により、渋滞予測など様々な分野で利用することができるイベント情報のうちのイベントの開催場所を特定することができる。
また、本発明によれば、所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、複数のプローブシステムのプローブ及び/又は複数の携帯移動端末が前記所定の地点に到達した旨と出発地の情報を含む情報を前記複数のプローブ及び/又は前記複数の携帯移動端末から受信する受信手段と、受信した複数の情報に基づき、前記所定の地点へ到達した前記複数のプローブ及び/又は前記複数の携帯移動端末の出発地の分布を主成分分析により分離し、分離された成分ごとに到来者の人数の時系列データを生成する生成手段と、前記所定の地点で過去にイベントがあった際の第1の時系列データとイベントがなかった際の第2の時系列データをあらかじめ記憶している所定の記憶領域から取得する取得手段と、前記生成手段で生成された前記時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数を、取得された前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数と比較し、生成された前記時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数が前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するか、または前記第2の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するかを判断し、前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似する場合に、前記所定の地点においてイベントが開催されると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、備えるイベント判断装置が提供される。この構成により、複数の要素時系列を比較することができ、より精度よく渋滞予測など様々な分野で利用することができるイベント情報のうちのイベントの開催場所を特定することができる。
本発明のイベント判断装置は、上記構成を有し、渋滞予測など様々な分野で利用することができるイベント情報のうちのイベントの開催場所を特定することができる。
本発明の実施の形態におけるイベントがあるか否かを判断する方法について説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるイベントがあるか否かを判断する他の方法について説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるイベント状態のラベリングの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における出発地の分布を主成分分析により複数の成分に分離する方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるイベントの開催候補地へ到達した人の過去の出発地の点分布を用いる方法について説明するための図である。 本発明の実施の形態における方向の同定の方法の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態における到来候補者と判断する方法について説明するための図である。 本発明の実施の形態における到来候補者と判断する方法について説明するための他の図である。 本発明の実施の形態に係るイベント判断装置の構成の一例を示す構成図である。 本発明の実施の形態におけるWebから抽出される情報の一例を示す図である。
本発明の実施の形態の一例について説明する。ここでは、開催候補地(開催候補地の敷地内又は開催候補地の敷地周辺道路の範囲内)に到来する人や車両などの到来数(の統計)を取得し、取得された到来数を利用してイベントがあるか否かを判断する。ここで、到来数は開催候補地へ到来した人の人数(歩行者の人数のみだけでなく、車両に搭乗している者の人数を合わせた数)であってもよく、到来した人の人数及び到来した車両の数であってもよい。車両に搭乗している者の人数は、エンジンをかけて車両を走行させる前にあらかじめ入力される数でもよく、車両1台あたりの平均搭乗者数を統計的に求めておいてもよい。また、開催候補地(上述する所定の地点に相当)は、あらかじめ決定された場所であって、イベントの開催があると考えられる場所である。
開催候補地へ人や車両が到来したと判断する基準は、例えば開催候補地での人の停止、車両の駐車、タクシーの降車などである。すなわち、例えば開催候補地で人がある一定時間以上停止した場合や、開催候補地で車両が駐車した場合や、開催候補地でタクシーから人が降りた場合には、開催候補地へ人や車両が到来したと判断される。到来数は、例えばGPS機能が付いた携帯移動端末からのGPS携帯ログや、プローブシステムにおけるプローブ(プローブカー、プローブパーソンなど)から送られる情報により求められる。これらの情報を空間的動態情報とも言う。
また、到来数は、各携帯移動端末や各プローブから収集される情報に基づいて求めるのではなく、不図示の通知装置が各携帯移動端末や各プローブから情報を収集して到来数を測定し、イベント判断装置に到来数の測定結果が通知されるようにしてもよい。この通知装置はイベント判断装置の構成要素でもよく、またイベント判断装置の構成要素でなくてもよい。不図示の通知装置がイベント判断装置の構成要素となる場合、後述する受信手段が所定の情報を受信するということには、所定の情報を有線などで渡された情報を取得するという概念を含む。
なお、到来数を求める場合、実際のプローブ情報の空間的動態情報だけでなく、補完的にWeb上の情報も用いるようにしてもよい。POIの属性から、Web上の情報を取得する場合、属性情報のみならずテキストの情報、サイトのランク情報などを取得するようにしてもよい。具体的には、HTML構造などから属性抽出を行う。イベントに関する説明文、投稿情報も同時にイベントと関連付けられた記事(文章)として抽出する。文章の部分は単語頻度をTF/IDFなどのモデルでベクトル化する手法に基づき、数量化する(この際次元を圧縮するために品詞(名詞、動詞、形容詞など)の限定、主成分分析、重回帰分析などにより渋滞と関連する属性の選別などを行う)。Web上から抽出される情報は、例えば図10に示すような形になる。この情報はそのPOIに関するトピックをまとめたものであり、イベント情報のジャンル情報の補完情報とも言える。抽出後、イベントのジャンル(スポーツ、コンサートなど)ごとに情報が正規化したデータベースに格納される。
ここでの実施の形態では、以前に開催候補地でイベントがあった場合とイベントがなかった場合のモデルを過去の到来者数の時系列データ(以下、到来者の時系列データとも言う)に基づいて生成し、生成されたモデルを利用して当該開催候補地でイベントがあるか否かを判断する。具体的には、イベントがあるか否かを判断する場合、空間的動態情報に基づく到来者の時系列データが、イベントがあった場合のモデルとイベントがなかった場合のモデルのどちらに相当するかを比較し判断する。イベントがあった場合のモデルに相当するデータであれば、当該開催候補地でイベントが行われると判断できる。なお、モデル化せずに時系列データそのもののパターンを比較してイベントがあるか否かを判断するようにしてもよく、その場合について図1を用いて説明する。
図1に示すような過去の到来者の時系列データ(イベントがない場合の時系列データ101、イベントがある場合の時系列データ102)がある場合に、イベントがあるか否かを判断する時点での時系列データ103がどちらの時系列データのパターンに相当又は近似するかを判断する。ここでは、地点104の部分に混雑度のピークがあり、イベントがあった場合の時系列データに近似するため、時系列データ103の場合にはイベントがあると判断される。ここで、相当とは完全一致以外にほぼ一致を含む概念であり、近似とは完全一致やほぼ一致ではないが、類似度が高いものを含む概念である。
なお、上述したモデル化はイベントがある場合とない場合のパターンが区別できれば、単純な線形予測、回帰分析、機械学習、時系列モデル、状態空間モデルなどでもよい。また、一日における定常トラフィックなどはあらかじめ差し引いておき、差分のみでモデル化することもできる。また、上記の時系列データにおいて、開催候補地のデータのみならず、周辺の空間的動態情報(開催候補地周辺の人や車両の動向の情報)などを加味することで、より精度が高く、長期の予測が可能なモデルを構築できる。例えば、複数の場所の空間的動態情報から開催候補地へ向かいそうな人の集計を取り、それを到来候補者としてイベントがあるか否かの判断に利用する。それにより、開催候補地(現地)のみのデータよりもより精度の高いイベント検出ができる。
また、イベントがあるか否かを判断する方法として以下のような方法もある。人や車両の到着数(到来数)及び発車数(出発数)をカウントし、各エリア、各時間帯に統計を取ると図2に示すような3次元ヒストグラムが得られる。具体的には、複数のプローブ及び/又は複数の携帯移動端末が出発をしたときには出発地の情報を含む出発した旨の情報、目的地へ到着したときには目的地の情報を含む到着した旨の情報をプローブや携帯移動端末から複数受信し、受信した複数の情報に基づいて、複数の出発と到着を示す時系列データを地図上に重ねて、例えば図2に示すようなヒストグラムを生成する。
ここで、出発とは、プローブカーのエンジンがかかって発車したとき、パーキングブレーキに入っていたレバーをドライブモードのレバーに切り換えて発車したとき、携帯移動端末に対して所定の操作がなされ、それに応じた信号が送信されて携帯移動端末が発車したときなどを言う。また、到着とは、プローブカーのエンジンが停止したとき、ドライブモードのレバーからパーキングブレーキのレバーに切り替わって所定の時間が経過したとき、所定の時間、一時停止したとき、携帯移動端末に対して所定の操作がなされ、それに応じた信号が送信されたとき、携帯移動端末が所定の時間、一時停止したときなどを言う。
このような3次元ヒストグラムによるモデル化を用いてイベントがあるか否かを判断するようにしてもよい。例えば、単純な合計とするのではなく、トレンド成分(一日おきの定常の変化など)を除去する。すなわち、例えば混雑が予想される朝夕の通勤時などの特殊な時間帯などを除いた合計とする。エリアごとの平均値を除し標準化を行うなどの適切な前処理を行うことで、イベント時のように普段と異なる動きをする場所を抽出することができる。
図2では黒塗りのセルが到着数、白塗りのセルが出発数を示している。図2の円柱201内に示すように、イベントが発生する場所では到着→出発というパターンが多く見られる。このことを利用して、パターンマッチングや状態空間モデル(HMM:Hidden Markov Model)などにより、イベントの検出や、イベント前状態、後状態なども含めたイベント状態検出あるいはそれを応用したイベント予測を行うことができる。なお、HMMについては以下を参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%A0%E3%82%8C%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%95%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB
イベント前状態を定義することで、実質的に事前のイベント発生予測が可能となる。
イベント状態検出では、例えば図3に示すようなイベント状態のラベリングが可能である。これはHMMを用いているが、到着数と出発数の実数の差分や、前期との差分などを用いて状態を決定している。また、予め固定された時空間グリッドに依存しないようにするため、時空間スキャン統計量(http://www.geog.or.jp/journal/back/pdf117-2/p506-521.pdf)を用いたエリア抽出を併用することもできる。
また、上述した分析で用いる時系列は、到着数(到来数)と発車数(出発数)の2つのみであったが、これを到来者の出発地の成分を用いて表現することで複数の時系列を利用する。これにより、イベント時とイベント時以外の時間帯の到来者の質的な変化も捉えることができ、より精度高くイベント開催を抽出できる。図4に示すように、地点(POI)400への到来者の出発地の分布401を主成分分析により成分402から404に分離する。
成分402は、エリア405、406を出発した到来者の分布を示し、成分403は、エリア407、408を出発した到来者の分布を示し、成分404はエリア409を出発した到来者の分布を示している。代表する主成分を例えば上位数個程度抽出して、各々の
成分における各エリアからの到来者を合計した時系列データ410から412を利用し、イベントがあるか否かを判断する。図4の場合では、成分403における時系列データ411がある時間にピークをむかえ、その後到来者の数が減少しているため、地点400ではイベントがあると判断できる。なお、出発者の場合には、出発者の目的地の分布を主成分分析によって各成分に分離して、それぞれの成分の時系列を利用する。
なお、主成分分析については以下を参照。主成分分析における変数として各地点の出発者数(グリッドや行政区画などで集計された値でもよい)をとることで、同じ時間帯に到来する地域を分類することができる。例えばイベント発生前に特有の地域からの到来が比較的突出する場合などには有効である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E6%88%90%E5%88%86%E5%88%86%E6%9E%90
ここで、上述した、到来する人や車両などの到来数(の統計)を取得し、取得された到来数を利用してイベントがあるか否かを判断する方法の場合には、実際に開催候補地へ到来した車両や人のデータに基づいてイベントがあるか否かを判断している。しかし、実際に開催候補地へ到来した車両や人のデータではなく、開催候補地へ将来到来すると思われる者を開催候補地への到来者とみなしてイベントがあるか否かを判断することもできる。以下では、開催候補地へ将来到来すると思われる到来者の予測について説明する。
まず、チケット予約情報や、駐車場などの予約情報や、例えば前日の開催候補地(POI)に関するWebホームページのアクセス数などの情報(Webホームページのアクセス数による方が、駐車場などより一般的なPOIを扱えるというのが特徴)を利用して開催候補地でイベントがあるか否かを判断する。イベント開催日時がわかっている場合は、その規模、渋滞度を、過去のデータ(チケット、駐車場、Webアクセスと実際の混雑度の関連)を機械学習モデルなどで学習する。具体的には、例えば駐車場の予約情報の場合、駐車場予約サイトなどのPOS情報から予約状況を取得し、予約された駐車場の使用時間に基づいて開催候補地への到来者の時系列データを生成する。
なお、Webホームページのアクセス数の情報などの場合であっても同様に時系列データを生成することが可能である。そして、イベントがない場合の過去の予約状況による到来者の時系列データとイベントがあった場合の過去の予約状況による到来者の時系列データとに基づいてモデル化を行い、今回生成した時系列データが、イベントがなかった場合とイベントがあった場合のどちらに相当するかを判断する。なお、上述したように、モデル化せずに単に時系列データを比較してイベントがあるか否かの判断を行うようにしてもよい。
また、この他にも、カーナビゲーションシステムなどで目的地を開催候補地に設定した場合、設定時の地点と開催候補地との距離から到達予想時間を求める。このように到達予想時間を求めることによって、開催候補地へ到来する車両の正確な時系列データが生成される。そして、過去にカーナビゲーションシステムで開催候補地へ目的地を設定した場合で、イベントがなかった場合とイベントがあった場合との時系列データからモデル化し、今回生成された時系列データがどちらのモデルに相当するかを判断する。これにより、イベントがあるか否かを判断することができる。なお、上述したように、モデル化せずに単に時系列データを比較してイベントがあるか否かの判断を行うようにしてもよい。
また、上述した方法以外にも、イベントの開催候補地へ到達した人の過去の出発地の点分布を用いる方法もある。この方法では、その点分布をグリッド(地図の分割エリア)などで集計して、その開催候補地へ来る人の割合が多い(関連の深い)グリッドがわかる。具体的に図5を用いて説明する。まず、図5に示すような複数のグリッドに分割された過去の点分布(データ)から、グリッドごとのイベントの開催候補地501への到来者数の割合αを求める。あるグリッド502内には候補となる複数の出発点がある。これらの出発点を出発した人(車両も含む)が開催候補地501へどの程度到達したかの割合(到来割合)αを算出する。すなわち、図5に示すグリッド501の場合、α=3(到達数)/6(出発点の数)=0.5となる。このようにして各グリッドについてαを算出する。
そして、今回の各グリッドの該当する出発点の数(例えば、受信部などによって外部から受信される)xと当該グリッドの割合αとを掛け合わせる。この処理によりグリッドごとの開催候補地への到来数がわかる。そして、その到来数と、各グリッドから開催候補地までの距離に応じた到来時間とに基づいて、開催候補地への到来者の時系列データが生成される。生成された時系列データから、イベントがあるか否かが判断される。なお、グリッドから開催候補地までの距離は、各出発点から開催候補地までの距離としてもよく、グリッドの中心地をそのグリッドの出発点としてその出発点から開催候補地までの距離としてもよい。
なお、実際にグリッドを出発する者すべてに対して、グリッドから開催候補地までの距離に応じた到来時間を求め、それに基づいて開催候補地への到来者の時系列データを生成するものでもよい。
また、上記において各グリッドから開催候補地方面へ向かう出発者のみを到来候補者としてもよい。なお、方向の同定は図6に示すように行う。ここで、円601は出発地605から半径d[m]の円であり、実線602は実際の動態観測点をつないだもの(出発地605含め4点を結んでいる)であり、破線ベクトル603は出発地605から現在地(4点目のプローブ点)へのベクトルであり、実線ベクトル604は出発地ポリゴン606(あるいはグリッド)の中心からナゴヤドームのPOIポリゴン607(あるいはグリッド)の中心へのベクトルである。ここで、プローブ点が円601の外側へ出た時点(d[m]以上離れた場合)あるいはグリッドを出た時点で方向確定とし、破線ベクトル603と実線ベクトル604との内角の角度が所定の範囲内のものをPOIターゲットのプローブ(対象となるプローブ)とする。
また、上述した方法以外に、到来候補者(対象となるプローブ)を以下のように定義してもよい。例えば、すべてのイベントの開催候補地へ向かう人が到来候補者であるという定義にしてもよい。なお、上記において、図7に示すように、イベントの開催候補地へ向かう人のうち、出発地701から現在地702までのベクトルと現在地から開催候補地703までのベクトルとの内角がある閾値以下の人を到来候補者であるという定義にしてもよい。また、上記において、イベントの開催候補地へ向かう人のうち、ある一定期間以上、現在地と開催候補地との距離が減少している人を到来候補者であるという定義にしてもよい。
また、図8に示すように、例えばナゴヤドーム(開催候補地、ここではPOIとも言う)へ接近する人や車両のうち、ベクトル間の内角の角度θが所定の範囲にあるもの(人や車両)を到来候補とされ、情報が収集される。この車両の条件は以下に示すものである。まず、POIを中心に複数の同心円を生成する。同心円のインデックスはPOIに近いものから1、2、・・・とする。出発後はじめて同心円i内に進入したプローブからデータを取得する。そのとき同心円iの半径はsのi倍となる。ここで、sは同心円(i+1)の半径から同心円iの半径を引いた間隔を言う。
実際にはi+1番目を飛び越してi番目の同心円まで進入するプローブなども存在するため、同心円(i+1)と同心円iの間のドーナツ型領域に存在するものをi区間侵入プローブと定義する。そして、図8に示すように、地点803から地点802への向きと、地点802からPOIへの向きとの角度θが所定の範囲にあるもののプローブの情報が収集される。また、地点802から所定の距離d[m]以上走行していることも条件となる。
上述した方法でイベントがあるか否かがわかることにより、イベント会場付近でイベントを加味した渋滞予測を行うことで、予測しがたい渋滞を予告し、交通情報サービス利用者の利便性が高まる。具体的には、イベントあり、なしの統計による予測モデルを構築し、渋滞予測を行う。ここでの予測モデルとしては、例えば、単純な期間(時間など)の平均値による予測モデルや、曜日、時間帯などの説明変数を利用した線形予測(回帰)モデルの変数にイベントあり、なしを加えるモデルや、イベントあり、なしを状態変数として導入した状態空間モデル(カルマンフィルターなど)や、交通シミュレーションを用いる場合はOD(Origin Destination)設定などにイベントの情報を加味するモデルなどがある。
また、開催候補地、イベントのタイプの情報を上記イベントによる交通変動への付加的パラメータとしてもよい。具体的には、イベント属性(タイプ、規模、場所、時期など)と総到来者数又は交通変動への影響度(近隣交通量、旅行時間など)を重回帰分析、機械学習などで関係を求め、属性からそれらを推定する。これにより未知のイベントに対する予測精度を向上させる。
ここで、本発明の実施の形態に係るイベント判断装置の構成の一例について図9を用いて説明する。図9に示すように、イベント判断装置は、受信部901、生成部902、取得部903、判断部904、格納部905、分割部906、算出部907から構成されている。受信部901は、イベントが開催されるか否かを判断するために用いられる、開催候補地へ到来する到来者の人数を含む所定の情報を受信するものである。この所定の情報とは、例えば、上述したような空間的動態情報や、駐車場予約の情報や、ナビゲーションシステムにおいて目的地を開催候補地に設定した時点における地点の情報などであって、これらに限られるものではない。
生成部902は、所定の情報に基づいて開催候補地への到来者の人数の時系列データを生成するものである。取得部903は、開催候補地で過去にイベントがあった際の到来者の人数の第1の時系列データとイベントがなかった際の到来者の人数の第2の時系列データを、例えば格納手段905から取得するものである。なお、取得部903は、第1の時系列データ及び第2の時系列データを格納部905から取得せず、外部などから取得するようにしてもよい。
判断部904は、生成手段902で生成された時系列データのパターンを、取得された第1の時系列データ及び第2の時系列データそれぞれのパターンと比較し、生成された時系列データのパターンが第1の時系列データのパターンに相当するか、第2の時系列データのパターンに相当するかを判断し、第1の時系列データのパターンに相当する場合に、開催候補地においてイベントが開催されると判断するものである。格納部905は、上述した第1の時系列データ及び第2の時系列データを格納したり、イベント判断装置自身の処理に必要な情報を格納したりする。上述したように、格納部905はイベント判断装置の構成要素でなくてもよい。なお、ここでは時系列データそのものによるパターンの比較を行っているが、上述したようにモデル化してパターンを比較するようにしてもよい。
分割部906は、図5に示す複数のエリアに地図を分割するものである。算出部907は、分割されたグリッド(分割エリア)ごとの開催候補地への到来割合を過去のデータに基づいて算出するものである。なお、分割部906及び算出部907は、到来割合を用いて到来者の時系列データを生成する場合にのみ必須であり、他の方法で時系列データを生成する場合には必須ではない。
本発明に係るイベント判断装置は、渋滞予測など様々な分野で利用することができるイベント情報のうちのイベントの開催場所を特定することができるため、所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置などに有用である。
101 イベントがない場合の時系列データ
102 イベントがある場合の時系列データ
103 現時点での時系列データ
104、802、803 地点
201 円柱
400 地点(POI)
401 出発地の分布
402、403、404 成分
405、406、407、408、409 エリア
410、411、412 各エリアからの到来者を合計した時系列データ
501、703 開催候補地
502 グリッド(分割エリア)
601 円
602 実線
603 破線ベクトル
604 実線ベクトル
605 出発地
606 出発地ポリゴン
607 POIポリゴン
701 出発地
702 現在地
801 中心方向
901 受信部(受信手段)
902 生成部(生成手段)
903 取得部(取得手段)
904 判断部(判断手段)
905 格納部(記憶領域)

Claims (6)

  1. 所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、
    前記所定の地点でイベントが開催されるか否かを判断するために用いられる、前記所定の地点へ到来する到来者の人数を含む情報であって、ナビゲーションシステムにおいて目的地を前記所定の地点に設定した時点における地点の情報である所定の情報を受信する受信手段と、
    前記所定の情報に含まれる前記到来者の人数と、前記目的地を前記所定の地点に設定した時点における前記地点から前記所定の地点までの距離に応じた到来時間に基づいて、前記所定の地点への到来者の人数の時系列データを生成する生成手段と、
    前記所定の地点で過去にイベントがあった際の到来者の人数の第1の時系列データとイベントがなかった際の到来者の人数の第2の時系列データとをあらかじめ記憶している所定の記憶領域から取得する取得手段と、
    前記生成手段で生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数を、取得された前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数と比較し、生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数が前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するか、または前記第2の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するかを判断し、前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似する場合に、前記所定の地点においてイベントが開催されると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、
    備えるイベント判断装置。
  2. 所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、
    複数のエリアに地図を分割する分割手段と、
    分割された分割エリアごとの前記所定の地点への到来割合を過去のデータに基づいて算出する算出手段と、
    前記所定の地点でイベントが開催されるか否かを判断するために用いられる、前記分割エリアそれぞれから出発する出発者の数を含む所定の情報を受信する受信手段と、
    算出された前記到来割合に、該当する分割エリアから出発する前記出発者の数を掛けて得られる分割エリアごとの前記所定の地点への到来数と、前記各分割エリアから前記所定の地点までの距離に応じた到来時間とに基づいて前記所定の地点への到来者の人数の時系列データを生成する生成手段と、
    前記所定の地点で過去にイベントがあった際の到来者の人数の第1の時系列データとイベントがなかった際の到来者の人数の第2の時系列データとをあらかじめ記憶している所定の記憶領域から取得する取得手段と、
    前記生成手段で生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数を、取得された前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数と比較し、生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数が前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するか、または前記第2の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するかを判断し、前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似する場合に、前記所定の地点においてイベントが開催されると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、
    備えるイベント判断装置。
  3. 所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、
    前記所定の地点でイベントが開催されるか否かを判断するために用いられる、前記所定の地点へ到来する到来者の人数を含む情報であって、プローブシステムのプローブの出発地から現在地までの地図上におけるベクトルと、前記現在地から前記所定の地点までの地図上におけるベクトルとの内角の角度が所定の範囲にあるプローブからのプローブ情報及び/又は、携帯移動端末の出発地から現在地までの地図上におけるベクトルと、前記現在地から前記所定の地点までの地図上におけるベクトルとの内角の角度が所定の範囲にある携帯移動端末からの移動履歴情報である所定の情報を受信する受信手段と、
    前記所定の情報に含まれる前記到来者の人数と、前記現在地から前記所定の地点までの距離に応じた到来時間に基づいて、前記所定の地点への到来者の人数の時系列データを生成する生成手段と、
    前記所定の地点で過去にイベントがあった際の到来者の人数の第1の時系列データとイベントがなかった際の到来者の人数の第2の時系列データとをあらかじめ記憶している所定の記憶領域から取得する取得手段と、
    前記生成手段で生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数を、取得された前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数と比較し、生成された前記時系列データにおける各時間の到来者の人数が前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するか、または前記第2の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するかを判断し、前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似する場合に、前記所定の地点においてイベントが開催されると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、
    備えるイベント判断装置。
  4. 前記判断手段は、前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれに対して所定のモデル化を行い、前記生成手段で生成された時系列データを前記モデル化されたモデルに当てはめ、前記所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断する請求項1から3のいずれか1つに記載のイベント判断装置。
  5. 所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、
    プローブシステムの複数のプローブ及び/又は複数の携帯移動端末から、前記複数のプローブ及び/又は複数の携帯移動端末それぞれが出発をしたときには出発地の情報を含む出発した旨の情報、目的地へ到着したときには目的地の情報を含む到着した旨の情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した複数の情報に基づいて、複数の出発と到着を示す時系列点分布データであって、所定の時間区間の定常時系列を除いた前記時系列点分布データを地図上に重ねて生成する生成手段と、
    前記地図上に重ねられた前記時系列点分布データのデータ数に基づいて、重ねられたデータ数の最も多い前記地図上の地点をイベントの開催があるとされる地点であると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、
    備えるイベント判断装置。
  6. 所定の地点においてイベントが開催されるか否かを判断するイベント判断装置であって、
    複数のプローブシステムのプローブ及び/又は複数の携帯移動端末が前記所定の地点に到達した旨と出発地の情報を含む情報を前記複数のプローブ及び/又は前記複数の携帯移動端末から受信する受信手段と、
    受信した複数の情報に基づき、前記所定の地点へ到達した前記複数のプローブ及び/又は前記複数の携帯移動端末の出発地の分布を主成分分析により分離し、分離された成分ごとに到来者の人数の時系列データを生成する生成手段と、
    前記所定の地点で過去にイベントがあった際の第1の時系列データとイベントがなかった際の第2の時系列データをあらかじめ記憶している所定の記憶領域から取得する取得手段と、
    前記生成手段で生成された前記時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数を、取得された前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数と比較し、生成された前記時系列データそれぞれにおける各時間の到来者の人数が前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するか、または前記第2の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似するかを判断し、前記第1の時系列データにおける各時間の到来者の人数と同一又は近似する場合に、前記所定の地点においてイベントが開催されると判断し、イベントが開催される地点の情報を所定の記憶領域に格納する判断手段とを、
    備えるイベント判断装置。
JP2009079834A 2009-03-27 2009-03-27 イベント判断装置 Expired - Fee Related JP4796167B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009079834A JP4796167B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 イベント判断装置
CN201010149244.8A CN101908270B (zh) 2009-03-27 2010-03-26 事件判断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009079834A JP4796167B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 イベント判断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010231605A JP2010231605A (ja) 2010-10-14
JP4796167B2 true JP4796167B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=43047344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009079834A Expired - Fee Related JP4796167B2 (ja) 2009-03-27 2009-03-27 イベント判断装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4796167B2 (ja)
CN (1) CN101908270B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5786567B2 (ja) * 2011-08-31 2015-09-30 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 統計情報提供システム、統計情報提供装置、統計情報提供方法及びコンピュータプログラム
JP5615312B2 (ja) * 2012-03-26 2014-10-29 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 渋滞予測方法及び渋滞予測装置
US20150066558A1 (en) * 2013-08-29 2015-03-05 Thales Canada Inc. Context aware command and control system
CN105387868A (zh) * 2015-12-25 2016-03-09 小米科技有限责任公司 提示道路信息的方法及装置
JP6218093B1 (ja) * 2016-09-07 2017-10-25 株式会社パラダイムシフト 価格管理支援システムおよび価格管理支援方法
JP6853526B2 (ja) * 2016-10-05 2021-03-31 株式会社アプロード 予約可能時期予測システム
US20180188057A1 (en) * 2017-01-03 2018-07-05 International Business Machines Corporation Detecting and simulating a moving event for an affected vehicle
CN110753947A (zh) * 2017-06-16 2020-02-04 本田技研工业株式会社 事件配车装置、事件配车方法、程序及管理系统
JP6736530B2 (ja) * 2017-09-13 2020-08-05 ヤフー株式会社 予測装置、予測方法、及び予測プログラム
JP6850757B2 (ja) 2018-03-22 2021-03-31 株式会社日立製作所 需要予測システムおよび方法
JP6933992B2 (ja) * 2018-03-26 2021-09-08 株式会社日立ソリューションズ 人流予測装置および人流予測プログラム
JP6933623B2 (ja) * 2018-09-25 2021-09-08 Kddi株式会社 特徴ベクトル生成装置、特徴ベクトル生成方法及び特徴ベクトル生成プログラム
CN111008729B (zh) * 2019-11-06 2023-04-28 阿里巴巴集团控股有限公司 一种迁移预测的方法和装置
JP7291100B2 (ja) * 2020-05-07 2023-06-14 Kddi株式会社 複数の投稿時系列データを用いた異常・変化推定方法、プログラム及び装置
JP7175072B2 (ja) * 2020-08-18 2022-11-18 東日本旅客鉄道株式会社 混雑予測システム、混雑予測方法及び混雑予測プログラム
CN113468390B (zh) * 2021-06-29 2024-02-20 中国人民解放军战略支援部队航天工程大学 一种时空共现分析系统和方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001307278A (ja) * 2000-04-21 2001-11-02 Toshiba Corp 交通量予測処理装置
JP2002260187A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 駐車状況予測方法及び装置並びにプログラム
JP2002298281A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Foundation For The Promotion Of Industrial Science 交通量予測装置、交通量予測方法、交通情報センターおよび車載ナビゲーションシステム
JP4137672B2 (ja) * 2003-03-06 2008-08-20 株式会社野村総合研究所 渋滞予測システムおよび渋滞予測方法
JP2005018375A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Hitachi Software Eng Co Ltd 携帯端末を用いた情報収集提供システム
JP4211706B2 (ja) * 2004-07-28 2009-01-21 株式会社日立製作所 交通情報提供装置
JP4329711B2 (ja) * 2005-03-09 2009-09-09 株式会社日立製作所 交通情報システム
JP2007114988A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Sony Corp 関心度提供装置、携帯情報端末、サーバ装置および関心度提供方法
JP2008128659A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Denso Corp 情報提供システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN101908270B (zh) 2014-07-09
CN101908270A (zh) 2010-12-08
JP2010231605A (ja) 2010-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4796167B2 (ja) イベント判断装置
Yu et al. Prediction of bus travel time using random forests based on near neighbors
Ma et al. Bus travel time prediction with real-time traffic information
CN112700072B (zh) 交通状况预测方法、电子设备和存储介质
Wang et al. How much data are enough? A statistical approach with case study on longitudinal driving behavior
US9349150B2 (en) System and method for multi-task learning for prediction of demand on a system
CN104169990B (zh) 用于提供关于空闲停车位的驻车信息的方法
He et al. Estimating the destination of unlinked trips in transit smart card fare data
US5798949A (en) Traffic safety prediction model
Kwoczek et al. Stuck around the stadium? an approach to identify road segments affected by planned special events
CN115790636B (zh) 基于大数据的无人驾驶零售车巡航路径规划方法及装置
CN112116263B (zh) 一种交通路口风险级别评估方法、装置、电子设备及存储介质
WO2016067369A1 (ja) 人流分析システムおよび人流分析方法
Byon et al. Bunching and headway adherence approach to public transport with GPS
Wang et al. Estimating travel speed via sparse vehicular crowdsensing data
Yun et al. Minimum sampling size of floating cars for urban link travel time distribution estimation
Kumar et al. Bus travel time prediction: a log-normal auto-regressive (AR) modeling approach
Qian et al. Exploring the potential role of bikeshare to complement public transit: The case of San Francisco amid the coronavirus crisis
AlRajie Investigation of using microscopic traffic simulation tools to predict traffic conflicts between right-turning vehicles and through cyclists at signalized intersections
Sun et al. Urban expressway traffic state forecasting based on multimode maximum entropy model
CN114330786A (zh) 基于自动驾驶的车辆预约方法、装置、设备及存储介质
Mewada et al. Comparison and evaluation of real time reservation technologies in the intelligent public transport system
Fabrizi et al. A pattern matching approach to speed forecasting of traffic networks
KR20160041195A (ko) 경로 정보 제공 방법
Rahaman Context-aware mobility analytics and trip planning

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4796167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees