JP5906278B2 - 情報送信装置、情報送信方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
また、目的地までの経路付近で発生している事故や渋滞等を考慮して、一歩先の道路状況を予測して的確なナビゲーションを実現することができるナビゲーション装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、本発明における情報表示システム100のシステム構成を示す図である。本発明の情報表示システム100は、通信装置10及び情報送信装置20を備える。通信装置10及び情報送信装置20は、ネットワーク30を介して通信可能に接続される。また、情報表示システム100には情報登録装置40が接続される。
利用者数とは、自家用車などのプライベート用の乗物や交通機関を利用する利用者の数を表す。交通機関は、例えば車、タクシー、電車、バスなどである。なお、以下の説明では、プライベート用の乗物や交通機関を総称して交通手段と称する。なお、交通手段には、徒歩も含まれる。
交通容量とは、各交通手段により単位時間あたり(例えば、1時間当たり)に利用者を運ぶことが可能な上限値を表す。なお、徒歩の場合には、単位時間あたり(例えば、1時間当たり)に、ある交差点からある交差点までの区間を利用者が通過することが可能な上限値を表す。
実測遅延時間とは、予め決められた時刻に対して遅れた時間を表す。例えば、交通機関における実測遅延時間は、時刻表に示された特定の場所の到着時刻(以下、「定時時刻」という。)と、時刻表に示された特定の場所と同じ場所に実際に到着した時刻(以下、「実到着時刻」という。)との差分時間((実到着時刻)−(定時時刻))である。遅延時間が正の値である場合には、該当する交通機関において遅延が発生していることを表す。また、例えば、プライベート用の乗物や徒歩における実測遅延時間は、ある区間において、混雑が発生していない通常時の所要時間と実際に要した時間との差分時間である。
以下、情報表示システム100の詳細について説明する。
ネットワーク30は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、ネットワーク30はインターネットを用いて構成されてもよい。
まず、通信装置10の機能構成を説明する。通信装置10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、情報表示プログラムを実行する。情報表示プログラムの実行によって、通信装置10は、入力部101、位置情報取得部102、通信部103、表示部104を備える装置として機能する。なお、通信装置10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、情報表示プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、情報表示プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
表示部104は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部104は、通信部103によって受信された経路情報及び予測遅延情報を表示する。表示部104は、画像表示装置を通信装置10に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部104は、経路情報及び予測遅延情報を表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
情報取得部202は、過去イベントに関する情報及び未来イベントに関する情報を取得する。例えば、情報取得部202は、情報登録装置40から送信された過去イベントの情報及び未来イベントの情報を取得する。また、情報取得部202は、過去イベントにより実際に生じた各交通手段の遅延時間(以下、「実測遅延時間」という。)の情報を時間毎及び区間毎に情報登録装置40から取得する。実測遅延時間の取得方法については後述する。情報取得部202は、取得した情報を過去イベント情報記憶部203及び未来イベント情報記憶部204に登録する。また、情報取得部202は、単位時間当たりの所定の区間における交通手段の利用者数の値を取得する。また、情報取得部202は、各交通手段の交通容量を予め記憶している。
未来イベント情報記憶部204は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。未来イベント情報記憶部204は、未来イベントデータベースを記憶している。
経路解析部206は、通信部201によって受信された検索要求に応じて、検索要求に含まれる出発地から目的地まで(出発地−目的地間)の経路を検索する。経路の検索には、既存の技術が適用される。経路解析部206は、検索した経路の情報(経路情報)を予測遅延情報取得部207に出力する。経路情報には、区間毎に利用する交通手段の情報や、時刻の情報(例えば、各区間の到着時刻や各区間に要する時間など)が含まれる。
送信制御部208は、通信部201の送信を制御する。例えば、送信制御部208は、予測遅延情報取得部207によって取得された予測遅延時間の情報と、経路情報とを通信部201に送信させる。
(自動車やタクシーの場合)
情報取得部202は、例えば、過去イベントの周辺のある交差点からある交差点までの遅延時間の情報を、GPS搭載車からの情報提供やVICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)の情報を利用して取得した情報登録装置40から所定の時間間隔(例えば、1時間)で取得する。
(バスの場合)
情報取得部202は、例えば、過去イベントの周辺にある停留所からある停留所までの遅延時間の情報を、バス事業者からの精算機の情報提供を利用して取得した情報登録装置40から所定の時間間隔(例えば、1時間)で取得する。
情報取得部202は、例えば、過去イベントの周辺にある駅からある駅までの遅延時間の情報を、鉄道事業者からの改札機の情報提供を利用して取得した情報登録装置40から所定の時間間隔(例えば、1時間)で取得する。
(徒歩の場合)
情報取得部202は、例えば、過去イベントの周辺にある交差点からある交差点までの遅延時間の情報を、スマートフォンなどの通信装置に備えられているGPSの情報により算出することによって取得した情報登録装置40から所定の時間間隔(例えば、1時間)で取得する。
以上の処理により、情報取得部202は過去イベントが行われた場所にアクセス可能な交通手段の遅延時間の情報を時間毎、区間毎に情報登録装置40から取得する。情報取得部202は、取得した交通手段の遅延時間の情報を過去イベント情報記憶部203に登録する。
以上で、実測遅延時間の取得方法についての説明を終了する。
図3(A)は、過去イベントデータベースの具体例を示す図である。過去イベントデータベースは、過去イベントに関する情報を表すレコード50を複数有する。レコード50は、イベント名、会場、位置情報、交通手段、区間、日時、混雑度、実測遅延時間及び混雑遅延情報の各値を有する。イベント名は、イベントの名前を表す。会場は、イベントが行われた場所を表す。位置情報は、イベントが行われた場所の位置を表す。位置情報の具体例として、緯度及び経度がある。緯度は、イベントが行われた場所の緯度を表す。経度は、イベントが行われた場所の経度を表す。交通手段は、イベントが行われた場所にアクセス可能な交通手段を表す。区間は、交通手段のある地点からある地点まで間を表す。日時は、イベントが行われた日時を表す。なお、本実施形態では、所定の時間(例えば、1時間)毎の実測遅延時間を利用するために、日時の値が所定の時間毎に登録される。混雑度は、各交通手段の混み具合を表す指標である。なお、過去イベントによる混雑度の値は、情報取得部202によって算出される。実測遅延時間は、イベントにより実際に生じた各交通手段の遅延時間を表す。混雑遅延情報は、交通手段の遅延に影響を与える可能性がある情報を表す。混雑遅延情報の具体例として、天候及び風速がある。天候は、イベントが行われた日の所定の時間(例えば、1時間)毎の天候を表す。風速は、イベントが行われた日の所定の時間(例えば、1時間)毎の風速を表す。
通信部201は、情報登録装置40から送信された未来イベントの情報を受信する(ステップS101)。未来イベントの情報には、イベント名、会場、位置情報、参加人数、交通手段、区間、日時などの情報が含まれる。通信部201は、受信した未来イベントの情報を情報取得部202に出力する。情報取得部202は、出力された未来イベントの情報を未来イベント情報記憶部204に記憶されている未来イベントデータベースに登録する(ステップS102)。例えば、情報取得部202は、未来イベントの情報に含まれる交通手段の区間毎に未来イベントの情報を未来イベントデータベースに登録する。情報取得部202は、未来イベントデータベースに新たに未来イベントの情報が登録されると、新たに未来イベントの情報が登録された旨を予測遅延時間算出部205に通知する。
一方、予測遅延時間が登録されていない項目がある場合(ステップS108−YES)、予測遅延時間算出部205はステップS104以降の処理を繰り返し実行する。
通信部201は、通信装置10から送信された検索要求を受信する(ステップS201)。通信部201は、受信した検索要求を経路解析部206に出力する。経路解析部206は、検索要求に含まれる出発地から目的地までの経路を検索する(ステップS202)。経路解析部206は、検索した結果(経路情報)を予測遅延情報取得部207に出力する。
通信装置10の入力部101は、ユーザから出発地、目的地及び出発日時の入力を受け付ける(ステップS301)。ユーザから出発地、目的地及び出発日時が入力されると、位置情報取得部102は自装置(通信装置10)の周囲に存在する単数又は複数のアクセスポイント又はGPS衛星から送信される電波を受信し、受信した電波に基づいて自装置の位置情報を取得する(ステップS302)。通信部103は、出発地と、目的地と、出発日時と、位置情報とを含む検索要求を情報送信装置20に送信する(ステップS303)。
通信装置10の通信部103は、情報送信装置20から経路情報及び予測遅延時間の情報を受信する(ステップS314)。表示部104は、受信された経路情報及び予測遅延時間の情報を表示する(ステップS315)。
情報表示システム100には、複数の通信装置10が接続されてもよい。
本実施形態では、混雑遅延情報の具体例として、天候及び風速の2つの情報を例に示したが、混雑遅延情報は2つの情報に限定される必要はない。例えば、混雑遅延情報は、1つの情報(天候、又は、風速)であってもよいし、3つ以上の情報であってもよい。
本実施形態では、実測遅延時間の統計値として平均値を用いる例を説明したが、統計値はこれに限定される必要はない。統計値は、例えば、中央値、平均値、最大値、最小値、最頻値などであってもよい。
Claims (4)
- ユーザの要求に応じて、前記ユーザに要求された出発地から目的地までの経路を検索する経路解析部と、
検索された経路付近で行われる、目的地への到着時刻に影響を与えるおそれのあるイベントにより想定される、前記目的地までに前記ユーザが利用する交通手段の遅延時間の情報を取得する予測遅延情報取得部と、
前記経路の情報と、前記交通手段の遅延時間の情報とを前記ユーザの通信装置に送信する送信部と、
を備え、
前記ユーザが経路の検索を行う時点より前に行われたイベントである過去イベントにより実際に生じた各交通手段の遅延時間を表す実測遅延時間の情報を時間毎及び区間毎に取得する情報取得部と、
取得された前記実測遅延時間の情報に基づいて、前記ユーザが経路の検索を行う時点より後に行われるイベントを表す未来イベントにより想定される遅延時間を、前記未来イベントが行われる場所にアクセス可能な各交通手段の所定の区間毎に算出する予測遅延時間算出部と、をさらに備え、
前記予測遅延時間算出部は、未来イベントが新たに登録されると、前記過去イベントによる各交通手段の混み具合を表す指標である混雑度を参照し、前記未来イベントにより各交通手段で予測される混み具合を表す指標である予測混雑度と近い混雑度の過去イベントを選択し、選択した前記過去イベントによる実測遅延時間に基づいて前記未来イベントにより想定される遅延時間を各交通手段の区間毎に算出し、
前記混雑度は、単位時間当たりの所定の区間における交通手段の利用者数を、単位時間当たりの交通手段の交通容量で除算することによって算出され、
前記予測混雑度は、単位時間当たりの所定の区間における交通手段の予測利用者数を、単位時間当たりの交通手段の交通容量で除算することによって算出され、
前記交通手段の予測利用者数は、未来イベントの参加人数と単位時間当たりの所定の区間における交通手段の利用者数の割合とを乗算した値に、単位時間当たりの所定の区間における同時刻の平常時の交通手段の平均利用者数を加算することによって算出され、
前記交通手段の利用者数の割合は、交通手段の交通容量を、全交通手段の総交通容量で除算することによって算出され、
前記予測遅延時間算出部は、上述のように算出される前記予測混雑度と所定の値分の差がある混雑度に対応する過去イベントを所定の数分選択する情報送信装置。 - 前記予測遅延情報取得部は、前記ユーザが、検索した経路を利用する当日に出発地から目的地までの経路付近で行われるイベントであり、かつ、イベントが行われる場所の付近をユーザが通過する時刻が、前記イベントの開催時間の所定期間内であるイベントにより想定される、交通手段の遅延時間の情報を取得する、請求項1に記載の情報送信装置。
- 経路解析部と予測遅延情報取得部と送信部と情報取得部と予測遅延時間算出部とを備える情報送信装置が行う情報送信方法であって、
前記経路解析部が、ユーザの要求に応じて、前記ユーザが要求している出発地と目的地との間の経路を検索する経路解析ステップと、
前記予測遅延情報取得部が、検索された経路付近で行われる、目的地への到着時刻に影響を与えるおそれのあるイベントにより想定される交通手段の遅延時間の情報を取得する予測遅延情報取得ステップと、
前記送信部が、前記経路の情報と、前記交通手段の遅延時間の情報とを前記ユーザの通信装置に送信する送信ステップと、
前記情報取得部が、前記ユーザが経路の検索を行う時点より前に行われたイベントである過去イベントにより実際に生じた各交通手段の遅延時間を表す実測遅延時間の情報を時間毎及び区間毎に取得する情報取得ステップと、
前記予測遅延時間算出部が、取得された前記実測遅延時間の情報に基づいて、前記ユーザが経路の検索を行う時点より後に行われるイベントを表す未来イベントにより想定される遅延時間を、前記未来イベントが行われる場所にアクセス可能な各交通手段の所定の区間毎に算出する予測遅延時間算出ステップと、
前記予測遅延時間算出部が、未来イベントが新たに登録されると、前記過去イベントによる各交通手段の混み具合を表す指標である混雑度を参照し、前記未来イベントにより各交通手段で予測される混み具合を表す指標である予測混雑度と近い混雑度の過去イベントを選択し、選択した前記過去イベントによる実測遅延時間に基づいて前記未来イベントにより想定される遅延時間を各交通手段の区間毎に算出し、
前記混雑度は、単位時間当たりの所定の区間における交通手段の利用者数を、単位時間当たりの交通手段の交通容量で除算することによって算出され、
前記予測混雑度は、単位時間当たりの所定の区間における交通手段の予測利用者数を、単位時間当たりの交通手段の交通容量で除算することによって算出され、
前記交通手段の予測利用者数は、未来イベントの参加人数と単位時間当たりの所定の区間における交通手段の利用者数の割合とを乗算した値に、単位時間当たりの所定の区間における同時刻の平常時の交通手段の平均利用者数を加算することによって算出され、
前記交通手段の利用者数の割合は、交通手段の交通容量を、全交通手段の総交通容量で除算することによって算出され、
前記予測遅延時間算出部が、上述のように算出される前記予測混雑度と所定の値分の差がある混雑度に対応する過去イベントを所定の数分選択する情報送信方法。 - 本願請求項1に記載の情報送信装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
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