JP6933540B2 - 収容体、薄葉紙製品、及び収容体の製造方法 - Google Patents
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Description
幅325mmの長尺のポリエチレン(PE)フィルム(福助工業株式会社製、フィルム膜厚:50μm)を用いて、薄葉紙の積層体をピロー包装することによって、薄葉紙が収容された収容体を作製した。収容体に収容される薄葉紙としては、保湿薬液を塗布したティシュペーパー(大王製紙株式会社製、「エリエール 贅沢保湿」)、いわゆる保湿ティシュを用いた。ティシュペーパーは、2枚重ね1組からなる50組(100枚)であり、ポップアップ式に折り畳まれて積層体となっている状態で、奥行き(第1方向D1の長さ)は103mm、幅(第2方向D2の長さ)は223mm、積層体の高さは25mmであった。
上ガイド22、下ガイド21、及び上間隙32の第2方向D2の長さを、表2に示す値に変更したこと以外は実施例1と同様にして、収容体を作製した。
実施例1で用いたフィルムと同じ材質、幅、厚さのフィルムを用いて、図11に示す収容体1Aのような、従来技術による上面に長手方向にミシン目が形成されている収容体を準備した。この収容体は、使用時にミシン目を開裂させて取出口を形成し、この取出口から薄葉紙のシートを引き出すようにして使用するものである。比較例1の収容体のミシン目の長さは170mmであった。
上ガイド22、下ガイド21、及び上間隙32の第2方向D2の長さを、表2に示す値に変更したこと以外は実施例1と同様にして、収容体を作製した。比較例2の収容体においては、上ガイド22と下ガイド21とは積層されていない。
[水分保持性]
作製された各収容体より、上から10組目までのティシュペーパーを、温度25℃、相対湿度45%の環境下で積層体から1組ずつ引き出し、各ティシュペーパーを第1方向D1に2つ折りにして、第2方向D2に沿った3箇所(第2方向D2の中央及びその前後)で水分率(%)を測定した。水分率は、電気式水分計(株式会社サンコウ電子研究所製、型式:MR−200 II)により測定し、上記3箇所で測定された値の平均値を記録した。さらに、1〜10組目までの水分率の平均値を求め、この値を「乾燥前の水分率」として記録した。
作製された各収容体を、シリカゲルで温度25℃、相対湿度10%に調湿したデシケータ―(遠藤化学株式会社製、型式FL−1)内に48時間放置して、乾燥させた。乾燥後、「柔らかさ」、「しっとり感」、「滑らかさ」、「しっかり感」、「ふっくら感」の各触感について、9人の評価者によって評価を行った。評価は、比較例1の評価(4.0)に対し、以下の基準で評価した数値とした。全評価者の評価の算術平均値を記録した。
1:かなり悪い
2:悪い
3:やや悪い
4:比較例1と同じ
5:やや良い
6:良い
7:かなり良い
両面テープ(ニチバン株式会社製、「ナイスタックNW−15」)15×210mmを、包装体裏面の第1方向D1の両端部からそれぞれ10mm離れた位置に取り付けて、収容体を平坦な実験台に固定した。蓋体から露出している1組のティシュペーパーの先端の、第2方向D2で見た中央部分を目玉クリップ(コクヨ株式会社製、「クリ−13」)で挟んだ。目玉クリップの持ち手部分の一方の穴にプッシュプルゲージ(株式会社イマダ製、型番:Z2−20)のフックを通し、0.7±0.6Nの力を維持しながら、収容体から1組のティシュペーパーを第1方向D2に引き出した。このようなティシュペーパーの引出しを、収容されている50組全てのティシュペーパーについて行い、1組を取り出す毎に、次の1組のティシュペーパーが、第1方向D1で見て68mm(ティシュペーパーの3分の1に相当)以上飛び出していた回数を、飛び出し組数として記録した。
◎:飛び出し組数が0
〇:飛び出し組数が1〜15
△:飛び出し組数が16〜20
×:飛び出し組数が21以上
上記の耐飛び出し性の評価において上述した方法と同様にして、ティシュペーパーを取り出した。そして、1組のティシュペーパーを取り出した後、2つの固定部50、50を把持して、第2方向D2で互いに反対方向に3回引っ張った。その際、1回目は、固定部50、50の奥側(第1方向D1の後方)を把持し、2回目は、固定部50、50の手前側(第1方向D1の前方)を把持し、3回目は、1回目と同様の位置で把持して引っ張った。完全に収納されなかった組数(ティシュペーパーが少しでも取出口から出ていた組数)を、不完全収納組数として記録した。
◎:不完全収納組数が10以下
〇:不完全収納組数が11〜20
△:不完全収納組数が21〜49
×:不完全収納組数が50(全ての組の収納が不完全であった)
2a、2b 薄葉紙
3 薄葉紙の積層体
8 フィルム
10、610、620 収容体本体
20、620、720 紙引出部
21、621、721 下ガイド
21e、621e、721e 下ガイドの端部(第1折返し部)
22、622、722 上ガイド
22e、622e、722e 上ガイドの端部
23、623、723 蓋体
25 下ガイド21と蓋体23との接続部(第2折返し部)
28 接合部
31、631、731 下間隙
32、632、732 上間隙
40、640、740 取出口
50 固定部(把持部)
100 薄葉紙製品
R3 中央領域
R1 第1領域
R2 第2領域
D1 第1方向(薄葉紙取出し方向)
D2 第2方向
Claims (9)
- 薄葉紙の積層体を収容する収容体本体と、前記収容体本体の上に接続された紙引出部とを備えた可撓性フィルム製の収容体であって、
前記紙引出部から、前記薄葉紙を上面視で第1方向にポップアップ式に引き出すことができ、
前記紙引出部は、前記薄葉紙を引き出す際に前記薄葉紙をガイドする下ガイド及び前記下ガイドの上に積層された上ガイドと、前記上ガイドの上に積層された蓋体とを備え、
前記薄葉紙は、前記積層体から、前記下ガイドの前記第1方向の前方の端部で方向転換され、前記下ガイドと前記上ガイドとの間を通り、前記上ガイドの前記第1方向の後方の端部で方向転換され、さらに前記上ガイドと前記蓋体との間を通って引き出される、収容体。 - 前記下ガイド、前記上ガイド、及び前記蓋体が、上面視で前記第1方向に直交する第2方向の両端で前記第1方向に沿って固定されることによって、把持可能な固定部が形成され、
前記固定部を前記第2方向に沿って互いに反対方向に引っ張ることによって、前記上ガイドと前記蓋体との間の薄葉紙が前記第1方向の後方へ引き戻される、請求項1に記載の収容体。 - 前記下ガイドは、前記第1方向の後方で前記収容体本体に接続され、
前記上ガイドは、前記第1方向の前方で前記収容体本体に接続されている、請求項1又は2に記載の収容体。 - 前記下ガイドは第1折返し部を有し、前記第1折返し部は、前記下ガイドの前記第1方向の前方の前記端部を形成し、
前記蓋体は、第2折返し部を介して前記下ガイドに接続されている、請求項3に記載の収容体。 - 前記収容体本体及び前記紙引出部は、1枚のフィルムから形成されている、請求項4に記載の収容体。
- 前記上ガイドの前記第1方向の長さは、前記薄葉紙の積層体の前記第1方向の長さの80〜120%である、請求項1から5のいずれか一項に記載の収容体。
- 前記下ガイドの前記第1方向の長さは、前記薄葉紙の積層体の前記第1方向の長さの40〜110%である、請求項1から6のいずれか一項に記載の収容体。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の収容体と、薄葉紙の積層体とを含む、薄葉紙製品。
- 請求項4に記載の収容体と薄葉紙の積層体とを含む薄葉紙製品の製造方法であって、
前記収容体本体となる中央領域と、前記中央領域の一方側に隣接する第1領域と、前記中央領域の他方側に隣接する第2領域とを有する可撓性フィルムを準備する準備工程と、
前記薄葉紙の積層体を、前記可撓性フィルムの前記中央領域の中央に載置する載置工程と、
前記第1領域と前記第2領域とが重なるように前記薄葉紙の積層体の上に被せて前記可撓性フィルムが筒状体となるように、前記薄葉紙の積層体を包む包装工程と、
前記筒状体の両端を一体的にシール封鎖する封鎖工程とを有しており、
前記包装工程は、
前記第1領域を上方にジグザグ状に折ることによって前記第1折返し部及び前記第2折返し部を形成して、前記下ガイド及び前記蓋体を形成し、
前記第2領域を前記下ガイドと前記蓋体との間に挿入して、前記上ガイドを形成することを含む、薄葉紙製品の製造方法。
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