JP6932936B2 - 材料製造方法、および、材料 - Google Patents

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Description

本開示は、カーボンナノ構造体を用いて材料を製造する材料製造方法、および、材料に関する。
近年、金属ナノロッドや、金属酸化物ナノロッド等のナノ構造体は、従来の材料が有する特性を飛躍的に向上させた特性を備えていたり、従来の材料にはない特性を備えていたりする。このため、ナノ構造体は、電磁波吸収材料、電池の電極材料、触媒材料、半導体材料、電子放出素子材料、光学材料、強度補強材料等の次世代の機能材料として期待されている。
このようなナノ構造体の製造方法として、例えば、特許文献1には、担体および有機金属錯体を液中に分散させた後、有機金属錯体を熱分解させて、金属粒子を担体の表面に析出させることで、粒径1nm以下の金属粒子を担体表面に担持させる触媒の製造方法が記載されている。
特開2008−149280号公報
上記したように、ナノ構造体は、次世代の機能材料として期待されているため、ナノ構造体を含む新規の材料の開発が希求されている。
本開示は、新規の材料を製造することが可能な材料製造方法、および、材料を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る材料製造方法は、CVD装置を用いて基板上にカーボンナノウォールを形成させつつ、前記カーボンナノウォールにドープ元素をドープする工程と、前記ドープ元素がドープされたカーボンナノウォールから炭素を低減する工程と、を含み、前記ドープ元素、または、前記ドープ元素の酸化物がカーボンナノウォール形状に構成された構造体を含む材料を製造する
また、前記炭素を低減する工程は、所定の雰囲気中で、前記基板を加熱する工程を遂行してもよい。
また、前記炭素を低減する工程は、所定のプラズマ雰囲気中に、前記基板を曝す工程を遂行してもよい。
新規の材料を製造することが可能となる。
第1の実施形態にかかる材料製造方法の処理の流れを説明するフローチャートである。 材料製造装置の具体的な構成を説明する図である。 カーボンナノウォールを説明する図である。 形成工程で製造された材料を説明する図である。 炭素低減工程で製造された材料を説明する図である。 第2の実施形態にかかる材料製造方法の処理の流れを説明するフローチャートである。 炭素低減工程で製造された材料を説明する図である。 試験条件を説明する図である。 実施例A〜FをXPSで分析した結果を説明する図である。 実施例G〜LをXPSで分析した結果を説明する図である。 実施例Aの観察結果を示す図である。 実施例Cの観察結果を示す図である。 実施例Eの観察結果を示す図である。 実施例Lの観察結果を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:材料製造方法)
図1は、第1の実施形態にかかる材料製造方法の処理の流れを説明するフローチャートである。図1に示すように、本実施形態にかかる材料製造方法は、形成工程S110と、炭素低減工程S120とを含む。以下、形成工程S110、炭素低減工程S120の詳細について説明する。
(形成工程S110)
形成工程S110は、材料製造装置100を用いて、基板上にカーボンナノウォールを形成させつつ、カーボンナノウォールにドープ元素をドープし、材料を製造する工程である。
図2は、材料製造装置100の具体的な構成を説明する図である。図2に示すように、材料製造装置100は、所謂プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置であり、チャンバ110と、基板ホルダ120と、ターゲット保持部130と、プラズマ銃140とを含んで構成される。
チャンバ110には、ガス供給口112が形成されている。ガス供給口112を介して、チャンバ110の内部に反応ガスが供給される。反応ガスは、メタン(CH)等のカーボンナノウォールを形成することができるガスである。また、チャンバ110には、不図示の真空ポンプが接続されており、真空ポンプによって内部が所定の圧力に維持される。
基板ホルダ120は、チャンバ110内に配され、基板Sを保持する。基板Sは、例えばシリコン(Si)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ジルコン(Zr)、ニオブ(Nb)等の炭化物を形成しやすい元素を含んで構成される。
ターゲット保持部130は、チャンバ110内に配され、スパッタリングターゲットTを保持する。スパッタリングターゲットTは、リチウム(Li)、ベリリウム(Be)、ナトリウム(Na)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ルビジウム(Rb)、ストロンチウム(Sr)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、カドミウム(Cd)、インジウム(In)、スズ(Sn)、セシウム(Cs)、バリウム(Ba)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、金(Au)、水銀(Hg)、タリウム(Tl)、鉛(Pb)、および、ビスマス(Bi)の群から選択される1の金属(ドープ元素)、または、複数の合金で構成される。また、ターゲット保持部130は、スパッタリングターゲットTに所定の周波数でパルス電流(DC)を流す。
プラズマ銃140は、チャンバ110内にプラズマ流PFを放出する。プラズマ銃140は、既存の様々な技術(例えば、特開2008−056546号公報)を利用できるので、ここでは、詳細な説明を省略する。プラズマ銃140がプラズマ流PFを放出することにより、プラズマ流PFを構成するプラズマが、反応ガスを分解するとともに、スパッタリングターゲットTに衝突する。そうすると、基板S上にカーボンナノウォールが形成されるとともに、スパッタリングターゲットTを構成する原子が、スパッタリングターゲットTから放出され(スパッタ)、カーボンナノウォールにドープされることとなる。
以下、形成工程S110として遂行し得る3つの処理パターンについて説明する。
(形成工程S110の第1の処理パターン)
第1の処理パターンでは、まず、基板Sを基板ホルダ120に保持させるとともに、ガス供給口112を通じて反応ガスをチャンバ110内に供給する。そして、ターゲット保持部130による、スパッタリングターゲットTへのパルス電流の供給と同時に、プラズマ銃140を駆動する。つまり、基板Sへのカーボンナノウォールの形成の開始と同時に、カーボンナノウォールへのドープ元素のドープを行う。そうすると、ドープ元素がドープされたカーボンナノウォール(カーボンナノウォールをテンプレートとしてなる構造体)が基板S上に形成されることとなる。
図3は、カーボンナノウォールを説明する図である。なお、本実施形態の図3(b)、図3(d)では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図示の通り定義している。カーボンナノウォールは、図3(a)に示すようなグラフェンシート(図3(a)中、炭素原子(C)を白丸で示す)が、図3(b)に示すように、基板Sの表面上から立設したもの(垂直状に成長したもの)である。カーボンナノウォールが基板S上に形成される際には、図3(c)、図3(d)に示すように、まず、基板Sの表面に、グラファイト層またはアモルファスカーボン層が形成される。グラファイト層またはアモルファスカーボン層は、基板Sの表面の面内方向に沿って、基板Sの表面に形成される。例えば、グラファイト層またはアモルファスカーボン層は、基板Sの表面の面内方向に平行に、基板Sの表面に形成される。
そして、カーボンナノウォールは、グラファイト層またはアモルファスカーボン層を介して、基板Sの表面に対して垂直方向(図3(b)、図3(d)中、Y軸方向)に延在(延伸)するように複数形成される。ここで、カーボンナノウォールにおける基板Sと平行な方向(図3(b)中、X軸方向)の厚みは、1nm以上100nm以下であり、カーボンナノウォール間の図3(b)中、X軸方向の距離も、1nm以上10μm以下である。
なお、カーボンナノウォールは自己組織化機能を有しているため、材料製造装置100において反応ガスの雰囲気中でプラズマを発生させるだけで、複数のカーボンナノウォールの間にナノメートルサイズの空隙を形成しながら、カーボンナノウォールが基板Sの表面に対して垂直方向(図3中、Y軸方向)に延伸するように成長する。ここで、ナノメートルサイズとは1nm以上10μm以下のことを示す。
そして、第1の処理パターンでは、基板Sへのカーボンナノウォールの形成の開始と同時に、カーボンナノウォールへのドープ元素のドープを行う。図4は、形成工程S110で製造された材料200を説明する図である。本実施形態の図4では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図示の通り定義している。
図4(a)に示すように、第1の処理パターンで製造された材料200(以下、材料200Aで示す)は、基板Sと、下地層210と、CNW層220とを含んで構成される。下地層210は、基板Sの表面の面内方向に沿って形成された層である。下地層210は、ドープ元素がドープされたグラファイト(または、ドープ元素がドープされたアモルファスカーボン)で構成される。CNW層220は、ドープ元素がドープされたカーボンナノウォール222を複数含んで構成される。カーボンナノウォール222は、下地層210から、基板Sの表面(面内方向)に対して垂直方向(図4中、Y軸方向)に延在したものである。また、CNW層220において、カーボンナノウォール222は、隣り合うカーボンナノウォール222との間に、ナノメートルサイズの間隙222aを維持して下地層210から延在している。
第1の処理パターンで形成工程S110を遂行することにより、CNW層220のみならず、下地層210にドープ元素をドープすることができる。これにより、基板Sを構成する元素とドープ元素とが結合することになり、下地層210(CNW層220)と基板Sとの結合を強くすることが可能となる。例えば、基板Sとしてシリコン基板を採用し、ドープ元素として鉄を採用した場合、Fe−Siとなり、CNW層220(下地層210)と、基板Sとの結合を強固なものとすることができる。
こうして、下地層210(薄膜)と、厚みが1nm以上10nm以下であり、互いに50nm以上1μm以下の離隔距離を維持して、下地層210から立設した複数のカーボンナノウォール222とを備える材料200Aが製造される。
(形成工程S110の第2の処理パターン)
第2の処理パターンでは、まず、基板Sを基板ホルダ120に保持させるとともに、ガス供給口112を通じて反応ガスをチャンバ110内に供給して、スパッタリングターゲットTへのパルス電流の供給を行わずに、プラズマ銃140を駆動する。そして、プラズマ銃140の駆動開始から第1所定時間経過した後に、スパッタリングターゲットTへのパルス電流の供給を開始してスパッタを行う。つまり、基板Sへのカーボンナノウォールの形成を開始した後、第1所定時間経過した後に、カーボンナノウォールへのドープ元素のドープを行う。ここで、第1所定時間は、基板Sにグラファイト層、または、アモルファスカーボン層が形成される時間であって、カーボンナノウォールが形成されるまでの時間である。そうすると、ドープ元素がドープされたカーボンナノウォール(カーボンナノウォールをテンプレートとしてなる構造体)が、基板S上、詳細には、グラファイト層(またはアモルファスカーボン層)上に形成されることとなる。
具体的に説明すると、図4(b)に示すように、第2の処理パターンで製造された材料200(以下、材料200Bで示す)は、基板Sと、下地層230と、CNW層220とを含んで構成される。下地層230は、基板Sの表面の面内方向に沿って形成された層である。下地層230は、材料200Aとは異なり、ドープ元素を含まないグラファイト(または、アモルファスカーボン)で構成される。
第2の処理パターンで形成工程S110を遂行することにより、カーボンナノウォールのみにドープ元素がドープされた材料200Bを製造することができる。
(形成工程S110の第3の処理パターン)
第3の処理パターンでは、まず、基板Sを基板ホルダ120に保持させるとともに、ガス供給口112を通じて反応ガスをチャンバ110内に供給して、スパッタリングターゲットTへのパルス電流の供給を行わずに、プラズマ銃140を駆動する。そして、プラズマ銃140の駆動開始から第2所定時間経過した後に、スパッタリングターゲットTへのパルス電流の供給を開始してスパッタを行う。つまり、基板Sへのカーボンナノウォールの形成を開始した後、第2所定時間経過した後に、カーボンナノウォールへのドープ元素のドープを行う。ここで、第2所定時間は、基板Sへのカーボンナノウォールの形成が開始した後の所定の時間である。そうすると、ドープ元素がドープされたカーボンナノウォール(カーボンナノウォールをテンプレートとしてなる構造体)が、カーボンナノウォール上に形成されることとなる。
具体的に説明すると、図4(c)に示すように、第3の処理パターンで製造された材料200(以下、材料200Cで示す)は、基板Sと、下地層230と、CNW層240とを含んで構成される。CNW層240は、材料200A、200BのCNW層220とは異なり、一部(先端部)がドープ元素でドープされたカーボンナノウォール242で構成される。具体的に説明すると、図4(c)に示すように、カーボンナノウォール242は、基端部(下地層230側の端部)から所定位置までは、ドープ元素がドープされておらず、所定位置から先端部までドープ元素がドープされている。換言すれば、CNW層240は、ドープ元素を含まないカーボンナノウォール244aを含んで構成され、下地層230上に形成された第1層244と、ドープ元素がドープされたカーボンナノウォール246aを含んで構成され、第1層244上に形成された第2層246とで構成される。
なお、カーボンナノウォール242は、材料200Bと同様に、下地層230から、基板Sの表面(面内方向)に対して垂直方向(図4中、Y軸方向)に延在したものである。また、CNW層240において、カーボンナノウォール242は、ナノメートルサイズの間隙242aを維持して下地層230から延在している。
第3の処理パターンで形成工程S110を遂行することにより、カーボンナノウォールの一部にのみにドープ元素がドープされた材料200Cを製造することができる。
(炭素低減工程S120)
炭素低減工程S120は、ドープ元素がドープされたカーボンナノウォールから炭素を低減するである。本実施形態において、炭素低減工程S120は、材料200を所定の雰囲気中で加熱する工程である。ここで、所定の雰囲気は、少なくとも酸素を含んだ雰囲気であり、例えば、大気(空気)である。
また、炭素低減工程S120における雰囲気の圧力は、大気圧以上である。これにより、材料200からの炭素の脱離効率(低減効率)を向上させることができる。
また、炭素低減工程S120における雰囲気の温度(以下、「雰囲気温度」と称する)は、400℃以上800℃以下であり、好ましくは、500℃以上700℃以下であり、より好ましくは、600℃である。雰囲気温度が400℃未満であると、材料200から炭素を除去することができない。一方、雰囲気温度が800℃を上回ると、構造体(CNW層220、CNW層240)がナノ構造を維持できなくなる。
炭素低減工程S120を遂行することにより、材料200から炭素を除去する(材料200中の炭素を低減する)ことができる。
図5は、炭素低減工程S120で製造された材料300を説明する図である。本実施形態の図5では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図示の通り定義している。
上記第1の処理パターンの形成工程S110で製造された材料200Aに対し、炭素低減工程S120を遂行すると、図5に示すように、基板Sと、下地層310と、ナノ構造層320とを含んで構成される材料300(以下、材料300Aで示す)が製造される。
下地層310は、上記下地層210から炭素が除去された層(薄膜)である。したがって、下地層310は、ドープ元素(またはドープ元素の酸化物(金属酸化物))で構成され、基板Sの表面の面内方向に沿って形成された層である。
ナノ構造層320は、上記CNW層220から炭素が除去された層である。したがって、ナノ構造層320は、ドープ元素(またはドープ元素の酸化物(金属酸化物))がカーボンナノウォール形状に構成された構造体322(カーボンナノウォールをテンプレートとしてなる構造体)で構成された層である。具体的に説明すると、ナノ構造層320は、基板Sの表面に対して垂直方向(図5中、Y軸方向)に延在(立設)した構造体322を複数含んで構成される。なお、構造体322における基板Sと平行な方向(図5中、X軸方向)の厚みは、1nm以上1μm以下(例えば、1nm以上10nm以下)であり、構造体322間(間隙322a)の図5中、X軸方向の距離は、50nm以上1μm以下である。
また、上記したように、材料200Aは、基板Sを構成する元素と下地層210のドープ元素とが結合している。このため、炭素低減工程S120を遂行しても、下地層310と基板Sとの結合は維持されることとなる。つまり、材料300Aは、下地層310(ナノ構造層320)と基板Sとが結合したものとなる。
こうして、下地層310(薄膜)と、厚みが1nm以上10nm以下であり、互いに50nm以上1μm以下の離隔距離を維持して、下地層310から立設した複数の構造体322とを備える材料300Aが製造される。
また、炭素低減工程S120では、雰囲気温度、雰囲気圧力、加熱時間を制御することにより、炭素の低減率を調整することができる。つまり、炭素低減工程S120において、雰囲気温度、雰囲気圧力、加熱時間を制御することにより、材料200から炭素をすべて除去することもでき、また、材料200から一部(所定量)の炭素を除去することもできる。
(第2の実施形態:材料製造方法)
図6は、第2の実施形態にかかる材料製造方法の処理の流れを説明するフローチャートである。図6に示すように、本実施形態にかかる材料製造方法は、形成工程S110と、炭素低減工程S220とを含む。なお、上述した第1の実施形態と実質的に等しい処理、および、構成要素については、同一の符号を付して重複説明を省略する。
(炭素低減工程S220)
炭素低減工程S220は、所定のプラズマ雰囲気中に、材料200を曝す工程である。ここで、所定のプラズマ雰囲気は、例えば、水素(H)プラズマ、窒素(N)プラズマ、酸素プラズマである。
また、炭素低減工程S220におけるプラズマ雰囲気の圧力は、10Pa以上100Pa以下(ECRプラズマ処理や、RFプラズマ処理の際の真空度と同程度)である。
また、炭素低減工程S220におけるプラズマ雰囲気の温度(以下、「プラズマ雰囲気温度」と称する)は、室温(例えば、25℃)以上800℃以下であり、好ましくは、500℃以上700℃以下であり、より好ましくは、600℃である。プラズマ雰囲気温度が室温未満であると、材料200から炭素を除去することができない。プラズマ雰囲気温度が800℃を上回ると、構造体(CNW層220、CNW層240)がナノ構造を維持できなくなる。
炭素低減工程S220を遂行することにより、材料200から炭素を除去することができる。なお、炭素低減工程S220では、基板Sの反対側、すなわち、CNW層220の先端部側、第2層246の先端部側から酸素プラズマ処理を施すとよい。これにより、CNW層220の先端部側、第2層246の先端部側から、炭素に対して酸化処理が行われることとなる。
図7は、炭素低減工程S220で製造された材料300を説明する図である。本実施形態の図7では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図示の通り定義している。
上記第2の処理パターンの形成工程S110で製造された材料200Bに対し、炭素低減工程S220を遂行すると、図7(a)に示すように、基板Sと、下地層230と、ナノ構造層320とを含んで構成される材料300(以下、材料300Bで示す)が製造される。
また、上記第3の処理パターンの形成工程S110で製造された材料200Cに対し、炭素低減工程S220を遂行すると、図7(b)に示すように、基板Sと、下地層230と、ナノ構造層340とを含んで構成される材料300(以下、材料300Cで示す)が製造される。
ナノ構造層340は、上記CNW層240から炭素が除去された層である。ナノ構造層340は、基板Sの表面に対して垂直方向(図7中、Y軸方向)に延在(立設)した構造体342を複数含んで構成される。なお、構造体342における基板Sと平行な方向(図7中、X軸方向)の厚みは、1nm以上10nm以下であり、構造体342間(間隙342a)の図7中、X軸方向の距離は、50nm以上1μm以下である。
具体的に説明すると、ナノ構造層340は、一部(先端部)がドープ元素で構成され、他部(基端部)がカーボンナノウォール244aで構成されたカーボンナノウォール形状の構造体342(カーボンナノウォールをテンプレートとしてなる構造体)で構成された層である。換言すれば、ナノ構造層340は、カーボンナノウォール244aを含んで構成され、下地層230上に形成された第1層244と、ドープ元素がカーボンナノウォール形状に構成された構造体346aを含んで構成され、第1層244上に形成された第2層346とで構成される。
このように製造された材料300Cは、デバイスとして利用することが考えられる。具体的に説明すると、第2層346に光が照射されると、構造体346aが励起され電子が放出される。そして、放出された電子は、第1層244(カーボンナノウォール244a)を介して下地層230に流れることになる。したがって、材料300Cを、光を検知するデバイスとして利用することができる。
また、材料300Cは、水分解により水素を発生させるデバイス(例えば、Ji-Wook Jang et al., Enabling unassisted solar water splitting by iron oxide and silicon, Nature Communications 6 (2015))における光アノード(Photoanode)として利用することもできる。
また、炭素低減工程S220では、プラズマ雰囲気温度、プラズマ雰囲気圧力、プラズマ処理時間を制御することにより、炭素の低減率を調整することができる。つまり、炭素低減工程S220において、プラズマ雰囲気温度、プラズマ雰囲気圧力、プラズマ処理時間を制御することにより、材料200から炭素をすべて除去することもでき、また、材料200から一部(所定量)の炭素を除去することもできる。
(実施例)
基板Sとしてシリコン基板を採用し、ドープ元素として鉄を採用して、材料製造装置100を用いて材料を製造した。
図8は、試験条件を説明する図である。図8に示すように、実施例Aは、材料製造装置100のターゲット保持部130がスパッタリングターゲットTに流す電流の周波数(以下、単に「周波数」と称する)を50kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を800℃とし、加熱時間を1時間として材料を製造した。実施例Bは、周波数を100kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を800℃とし、加熱時間を1時間として材料を製造した。
実施例Cは、周波数を50kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を600℃とし、加熱時間を1時間として材料を製造した。実施例Dは、周波数を100kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を600℃とし、加熱時間を1時間として材料を製造した。
実施例Eは、周波数を50kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を400℃とし、加熱時間を1時間として材料を製造した。実施例Fは、周波数を100kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を400℃とし、加熱時間を1時間として材料を製造した。
実施例Gは、周波数を50kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を400℃とし、加熱時間を3時間として材料を製造した。実施例Hは、周波数を100kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を400℃とし、加熱時間を3時間として材料を製造した。
実施例Iは、周波数を50kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を400℃とし、加熱時間を10時間として材料を製造した。実施例Jは、周波数を100kHzとし、炭素低減工程S120における雰囲気ガスを大気とし、雰囲気温度を400℃とし、加熱時間を10時間として材料を製造した。
実施例Kは、周波数を100kHzとし、炭素低減工程S220におけるプラズマ雰囲気を水素プラズマとし、プラズマ雰囲気温度を675℃とし、プラズマ処理時間を30分として材料を製造した。実施例Lは、周波数を100kHzとし、炭素低減工程S220におけるプラズマ雰囲気を窒素プラズマとし、プラズマ雰囲気温度を675℃とし、プラズマ処理時間を30分として材料を製造した。
実施例A〜Lで製造した材料をXPS(X線光電分光法)で分析した。図9は、実施例A〜FをXPSで分析した結果を説明する図である。図10は、実施例G〜LをXPSで分析した結果を説明する図である。なお、図9、図10中、スパッタ時間は、ナノ構造層320をスパッタした(削った)時間を示す。
図9に示すように、実施例Aでは、スパッタ時間が0分、つまりナノ構造層320の最表面の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、28.22:54.17:17.61であった。実施例Bでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、25.92:54.03:20.06であった。
実施例Cでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、11.15:58.82:30.04であった。また、スパッタ時間が1分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、0.00:52.24:47.76であった。また、スパッタ時間が10分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、0.00:54.12:45.88であった。
実施例Dでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、12.4:57.9:29.69であった。また、スパッタ時間が1分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、0.73:52.17:47.1であった。また、スパッタ時間が10分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、0.00:53.71:46.29であった。
実施例Eでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、83.58:10.66:5.76であった。実施例Fでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、75.47:14.74:9.79であった。
図10に示すように、実施例Gでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、82.92:14.06:3.01であった。また、スパッタ時間が1分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、85.96:8.31:5.72であった。また、スパッタ時間が10分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、65.78:10.39:23.82であった。
実施例Hでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、84.16:12.28:3.56であった。また、スパッタ時間が1分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、82.91:10.03:7.06であった。また、スパッタ時間が10分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、37.11:23.89:39.00であった。
実施例Iでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、68.89:22.19:8.92であった。また、スパッタ時間が1分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、81.21:9.50:9.29であった。また、スパッタ時間が10分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、35.50:22.35:42.15であった。
実施例Jでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、61.75:27.59:10.66であった。また、スパッタ時間が1分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、36.18:29.21:34.61であった。また、スパッタ時間が10分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、8.37:32.69:58.94であった。
実施例Kでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、99.44:0.52:0.03であった。また、スパッタ時間が1分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、99.55:0.31:0.14であった。また、スパッタ時間が10分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、99.45:0.14:0.40であった。
実施例Lでは、スパッタ時間が0分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、77.94:13.70:8.37であった。また、スパッタ時間が1分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、79.29:8.38:12.33であった。また、スパッタ時間が10分の場合の炭素(C):酸素(O):鉄(Fe)の組成比(at%の比)は、90.09:2.64:7.27であった。
なお、XPSの結果から、実施例A、B、Fでは、ナノ構造層320がFeで構成されることが確認された。また、実施例C、Dでは、ナノ構造層320がFeで構成されることが確認された。実施例Eでは、ナノ構造層320がFeおよびカーボンナノウォールで構成されることが確認された。実施例G、H、I、Jでは、ナノ構造層320の表面(先端部側)が酸化鉄で構成され、内部(基端部側)が金属鉄で構成されることが確認された。実施例Kでは、ナノ構造層320がカーボンナノウォールで構成され、内部に酸化鉄が含まれることが確認された。実施例Lでは、ナノ構造層320の表面が酸化鉄およびカーボンナノウォールで構成され、内部が金属鉄およびカーボンナノウォールで構成されることが確認された。
また、実施例G、H、I、Jにおいて、スパッタ時間が10分の場合、基板SのSiが検出されたことが分かった。
また、実施例A〜Lで製造した材料をラマン分光法で分析した。その結果、実施例A〜Dでは、Feが検出された。実施例E〜H、K、Lでは、カーボンナノウォールが検出された。実施例I、Jでは、カーボンナノウォールとFeが検出された。
また、実施例A、C、E、Lを走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。図11は、実施例Aの観察結果を示す図である。図11に示すように、実施例Aでは、ナノ構造層320を構成する構造体322のナノ構造(カーボンナノウォール様構造)が多少くずれていることが確認された。図12は、実施例Cの観察結果を示す図である。図12に示すように、実施例Cでは、ナノ構造層320を構成する構造体322のナノ構造が多少くずれていることが確認された。図13は、実施例Eの観察結果を示す図である。図13に示すように、実施例Eでは、ナノ構造層320を構成する構造体322がナノ構造を維持していることが確認された。図14は、実施例Lの観察結果を示す図である。図14に示すように、実施例Lでは、ナノ構造層320を構成する構造体322がナノ構造を維持していることが確認された。
以上説明したように、第1の実施形態、第2の実施形態にかかる材料製造方法によれば、新規の材料、つまり、カーボンナノウォールをテンプレートとしてなる構造体を製造することができる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、材料製造装置100がプラズマCVD装置である場合を例に挙げて説明した。しかし、形成工程S110は、CVD装置を用いて基板S上にカーボンナノウォールを形成させることができればよい。
また、上記実施形態において、基板Sが炭化物を形成しやすい元素を含む構成を例に挙げて説明した。しかし、基板の材質に限定はない。
また、上記実施形態では、カーボンナノ構造体として、カーボンナノウォールを例に挙げて説明した。しかし、テンプレートとなるカーボンナノ構造体は、カーボンナノウォールに限らず、カーボンナノチューブ、フラーレン等であってもよい。
また、上記実施形態では、ドープ元素が金属元素である場合を例に挙げて説明した。しかし、ドープ元素は、非金属元素(半金属元素を含む)であってもよい。例えば、ホウ素(B)、炭素(C)、窒素(N)、ケイ素(Si)、リン(P)、硫黄(S)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、セレン(Se)、臭素(Br)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、ヨウ素(I)であってもよい。この場合、カーボンナノ構造体をテンプレートとしてなる構造体は、非金属元素を含むこととなる。なお、上記非金属元素のうち、窒素(N)以外の元素は、例えば、スパッタリングでカーボンナノ構造体にドープすることができる。また、窒素(N)は、例えば、形成工程S110(プラズマCVD処理)において、反応ガスに窒素ガス(N)を混合させることでカーボンナノ構造体にドープすることができる。
また、ドープ元素は、2種類以上の金属元素であってもよい。この場合、カーボンナノ構造体をテンプレートとしてなる構造体は、2種類以上の金属元素を含む合金となる。また、ドープ元素は、金属元素および非金属元素であってもよい。この場合、カーボンナノ構造体をテンプレートとしてなる構造体は、金属元素および非金属元素を含むこととなる。
また、上記実施形態では、形成工程S110において、ドープ元素をスパッタでカーボンナノウォールにドープする構成を例に挙げて説明した。しかし、ドープ元素のドープは、スパッタに限らず、有機金属を利用した蒸着処理や、金属を加熱して蒸着させる処理、CVD処理、有機金属系ガス(トリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム等)や塩化金属ガス(塩化ガリウムガス等)と反応させる処理、インターカレーション処理(カーボンナノウォールを、金属を含む溶液中に浸漬する処理)を用いて遂行してもよい。
また、上記実施形態において、構造体322が基板Sの表面から垂直方向に立設する構成を例に挙げて説明した。しかし、構造体322は、基板Sから立設していればよく、角度に限定はない。
また、上記実施形態において、炭素低減工程S120、S220で完全に炭素を除去する構成を例に挙げて説明した。しかし、炭素低減工程S120、S220では、所望する量の炭素を残留させてもよい。なお、炭素低減工程S120において、材料200B、200Cに対し、完全に炭素を除去する処理を遂行すると、カーボンナノウォール形状に構成された構造体322のみが製造される。また、炭素低減工程S120において、材料200B、200Cに対し、ある程度炭素を残留させる処理を遂行すると、材料200B、200Cよりも炭素が少ない材料が製造されることとなる。また、炭素低減工程S220において、材料200Aに対し、処理を遂行すると、材料300Aと同様の材料が製造される。
本開示は、カーボンナノ構造体を用いて材料を製造する材料製造方法、および、材料に利用することができる。
S110 形成工程
S120 炭素低減工程
S220 炭素低減工程
200 材料
210 下地層(薄膜)
222 カーボンナノウォール(構造体)
230 下地層(薄膜)
240 CNW層
242 カーボンナノウォール(構造体)
300 材料
310 下地層(薄膜)
322 構造体
342 構造体

Claims (3)

  1. CVD装置を用いて基板上にカーボンナノウォールを形成させつつ、前記カーボンナノウォールにドープ元素をドープする工程と、
    前記ドープ元素がドープされたカーボンナノウォールから炭素を低減する工程と、
    を含み、
    前記ドープ元素、または、前記ドープ元素の酸化物がカーボンナノウォール形状に構成された構造体を含む材料を製造する材料製造方法。
  2. 前記炭素を低減する工程は、
    所定の雰囲気中で、前記基板を加熱する工程を遂行する請求項1に記載の材料製造方法。
  3. 前記炭素を低減する工程は、
    所定のプラズマ雰囲気中に、前記基板を曝す工程を遂行する請求項1に記載の材料製造方法。
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