JP6932372B2 - 連結玩具 - Google Patents

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この発明は、パーツを連結して遊ぶことができる連結玩具に関する。
例えば、非特許文献1には、複数のパーツを連結することでヘビの形を作ることができる連結玩具が開示されている。この非特許文献1記載の玩具は、大きさや形状の微妙に異なる複数のパーツを備えており、それぞれのパーツがスライド係合可能に構成されている。これらのパーツは、後から順番に連結していくことで直列に連結することができる。そして、3つ以上のパーツを直列に連結すると、2つ前方のパーツを外さない限りは後方のパーツが取り外せないようになっている。また、1番目のパーツと2番目のパーツには、連結したときに重なる位置に貫通孔が形成されている(非特許文献1においては、ヘビの目に当たるところに貫通孔が形成されている)。この貫通孔に軸部材を挿通することで、1番目のパーツと2番目のパーツとを結合することができる。このように1番目のパーツと2番目のパーツとを取り外せない状態とすれば、それよりも後方のすべてのパーツが取り外せない状態となるので、すべてのパーツを連結した状態でロックすることができる。なお、パーツの連結を解除にするときには、軸部材を抜き、前から順番にスライド係合を外していくことで、すべてのパーツを分解することができる。
有限会社キャニー、「木のおもちゃ 初雁木材 木製パズル へび」の商品紹介ページ、[online]、[平成29年7月13日検索]、インターネット〈URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/woodayice/a-253.html?sc_e=slga_pla〉
しかし、上記した従来の連結玩具では、パーツを連結する順番が決まっており、連結できるパーツの数も限られているため、遊び方の自由度が低いという問題があった。
また、パーツの大きさや形状が異なるため、製造コストが嵩むという問題があった。特に、1番目のパーツおよび2番目のパーツは、軸部材を取り付けるために特殊な形状にする必要があった。
そこで、本発明は、パーツを自由に組み合わせて遊ぶことができ、かつ、安価に製造することができる連結玩具を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、先頭部材と、前記先頭部材の後部に接続可能な中間部材と、を備え、前記先頭部材および前記中間部材の後部には、後方に突出する突起を備えた接続部が形成されており、前記中間部材の前部には、前方に突出した一対の突出壁と、前記一対の突出壁の間に形成されて前方に開口する溝部と、を備えることで前記接続部にスライド嵌合可能な被接続部が形成されており、前記突出壁の先端には、前記突起の先端と係合可能な小溝部が設けられており、前記先頭部材と複数の前記中間部材とを合わせて3つ以上直列に連結したときに、前からN番目(Nは3以上の整数)に連結された前記中間部材の前記小溝部に対して、(N−2)番目に連結された前記先頭部材または前記中間部材の前記突起が係合することで、N番目に連結された前記中間部材が(N−1)番目に連結された前記中間部材に対してスライドできないように係止されるものであって、前記先頭部材には、後部に連結された前記中間部材をスライドできないように阻止するロック部材が移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記ロック部材は、後部に連結された前記中間部材に干渉するロック位置と、後部に連結された前記中間部材に干渉しない退避位置と、の間で移動可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、前記ロック部材は、操作可能に前記先頭部材から出没する操作軸を備え、前記ロック位置においては、前記操作軸の一端部が前記先頭部材の一方の面から操作可能に突出し、前記退避位置においては、前記操作軸の他端部が前記先頭部材の他方の面から操作可能に突出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記ロック部材は、後部に連結された前記中間部材の前記小溝部に係合可能であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記中間部材は、一方の側面に凸部を備え、他方の側面に前記凸部を圧入可能な大きさで形成された凹部を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記した請求項5記載の発明の特徴点に加え、前記凹部または前記凸部に装着可能な装飾用のパーツを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、先頭部材には、後部に連結された中間部材をスライドできないように阻止するロック部材が移動可能に取り付けられている。このような構成によれば、後から順番に連結していくことで中間部材を直列に連結し、最後に先頭部材を連結してロック部材を移動させるだけで、すべてのパーツを連結した状態でロックすることができる。
また、従来のように貫通孔に軸部材を挿入してロックする必要がないので、貫通孔を有する中間部材が不要である。よって、中間部材をすべて同じ形状(貫通孔なし)で構成することができるので、安価に製造することができる。また、中間部材が同じ形状であるため、何個でも自由に連結することができ、遊びの自由度が高くなる。また、軸部材のようなロック用の別部品が必要ないので、部品を紛失する問題も生じにくい。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、ロック部材は、後部に連結された中間部材に干渉するロック位置と、後部に連結された中間部材に干渉しない退避位置と、の間で移動可能である。このような構成によれば、シンプルな操作で連結のロックおよび解除を行うことができる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、ロック位置においては、操作軸の一端部が先頭部材の一方の面から操作可能に突出し、退避位置においては、操作軸の他端部が先頭部材の他方の面から操作可能に突出する。すなわち、操作軸を一方の面側から押し込めばロックが解除され、操作軸を他方の面側から押し込めばロックされるようになっている。このような構成によれば、シンプルな操作で連結のロックおよび解除を行うことができる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、ロック部材は、後部に連結された中間部材の小溝部に係合可能である。このような構成によれば、中間部材同士をスライドできないようにするための小溝部を使用して、先頭部材と中間部材とをスライドできないようにするロックすることができる。すなわち、ロック部材を係合させるための新たな構成や形状を中間部材に設けなくてもよいので、構成がシンプルになり、製造コストを削減することができる。
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、中間部材は、一方の側面に凸部を備え、他方の側面に凸部を圧入可能な大きさで形成された凹部を備える。このような構成によれば、側面の凹凸を利用して2つの中間部材を組み付けることができる。すなわち、前後方向だけではなく、別の方向にも部材を連結することができる。
また、請求項6に記載の発明は上記の通りであり、凹部または凸部に装着可能な装飾用のパーツを備える。このような構成によれば、装飾用のパーツを取り付けることで、連結玩具を様々な形象にすることができ、遊びの幅を広げることができる。
連結玩具の斜視図であって、(a)連結した状態の図、(b)連結を解除した状態の図である。 (a)連結した状態の連結玩具の側面図、(b)連結した状態の連結玩具の平面図である。 (a)連結を解除した状態の連結玩具の側面図、(b)連結を解除した状態の連結玩具の平面図である。 ロック部材の斜視図である。 先頭部材の斜視図であって、(a)ロック部材が退避位置にある状態の図、(b)ロック部材がロック位置にある状態の図である。 先頭部材の内部を示す図であって、(a)ロック部材が退避位置にある状態の図、(b)ロック部材がロック位置にある状態の図である。 5つの中間部材を連結した状態の連結玩具の側面図である。 (a)装飾用のパーツを示す斜視図、(b)装飾用のパーツを別角度から見た斜視図である。 (a)装飾用のパーツを取り付けた連結玩具の斜視図である。 中間部材を積み重ねて結合した状態の図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。なお、以下の説明において「前後方向」とは、先頭部材11を先頭としたパーツの連結方向を意味する。また、この前後方向に見て先頭部材11が配置されている方向を「前方」とし、その反対方向を「後方」とする。なお、この「前後方向」は、あくまでも先頭部材11および中間部材30の配置で決定されるものであり、連結玩具10の見た目とは関係がない。例えば、連結玩具10の見た目が動物である場合に、動部の顔の向きや体の向きで「前後方向」や「前方」が規定されるわけではない。具体的には、動物の頭側に先頭部材11が設けられている場合には頭側が「前方」であるし、動物の尾側に先頭部材11が設けられている場合には尾側が「前方」である。
本実施形態に係る連結玩具10は、先頭部材11と、先頭部材11の後部に接続可能な中間部材30と、を備える。
先頭部材11は、図1に示すように、複数の部材を連結したときに最も前に接続される部材である。本実施形態に係る先頭部材11は、前方に臨む頭部12と、頭部12の後方に配置された接続部16と、を備える。この頭部12と接続部16とは一体的に形成されている。また、この先頭部材11には、ロック部材20が移動可能に取り付けられている。
頭部12は、複数の部材を連結したときに前方に突出する部分である。本実施形態においては、動物(例えばライオン)の頭部12を模した形状となっている。
この頭部12の内部には、図6に示すように、後述する係合部22を収容するための収容空間13が設けられている。この収容空間13は、係合部22を摺動案内できるように形成されており、係合部22の前面に臨む摺動面を備える。収容空間13に収容された係合部22は、この摺動面に沿って上下に摺動可能となっている。また、この摺動面には、複数の位置決め溝14が設けられている。この位置決め溝14は、摺動した係合部22をロック位置または退避位置に位置決めするためのものであり、係合部22の摺動方向に対して直交するように設けられている。本実施形態においては、上下2本の位置決め溝14が設けられている。
接続部16は、後方に中間部材30を接続するための部位である。この接続部16は、図2および図3に示すように、後方に突出する突起17を備えている。この突起17は、後述する溝部36に対してスライド嵌合可能な形状で形成されている。本実施形態においては、突起17は、図3等に示すように、断面が楕円状となるように、前後方向に見た中間部が膨らんだ形状で形成されている。
なお、突起17の表面には、図5に示すように、切欠き18が形成されている。この切欠き18は、収容空間13と連通するように形成されており、この切欠き18から、収容空間13に収容された係合部22の一部が出没可能となっている。すなわち、図5(a)および図6(a)に示すように、ロック部材20が下動しているときには、係合部22が収容空間13に完全に埋没しており、突起17の表面に突出しないように形成されている。一方、図5(b)および図6(b)に示すように、ロック部材20が上動しているときには、係合部22の一部が突起17の表面から突出するようになっている。
ロック部材20は、先頭部材11に対して摺動可能に取り付けられた部材である。このロック部材20は、先頭部材11の後部に連結された中間部材30に係合可能となっている。先頭部材11の後部に連結された中間部材30に対してロック部材20が係合すると、当該中間部材30が先頭部材11に対してスライドできないように阻止される。具体的には、このロック部材20は、図5(b)および図6(b)に示すロック位置と、図5(a)および図6(a)に示す退避位置と、の間で移動可能となっている。ロック位置は、先頭部材11の後部に連結された中間部材30に干渉する位置である。また、退避位置は、先頭部材11の後部に連結された中間部材30に干渉しない位置である。
このロック部材20は、図4に示すように、操作軸21と、係合部22と、を備える。
操作軸21は、先頭部材11を上下に貫通するように取り付けられる棒状の部位である。この操作軸21は、上端21aまたは下端21bが先頭部材11から操作可能に突出するようになっている。
具体的には、図6(b)に示すように、ロック位置においては、操作軸21の上端21aが先頭部材11の上面から操作可能に突出している。このため、操作軸21の上端21aを下方に押し込むことで、ロック部材20をロック位置から退避位置へと移動させることができる。
一方、図6(a)に示すように、退避位置においては、操作軸21の下端21bが先頭部材11の下面から操作可能に突出している。このため、操作軸21の下端21bを上方に押し込むことで、ロック部材20を退避位置からロック位置へと移動させることができる。
係合部22は、先頭部材11の後部に連結された中間部材30に干渉することで、当該中間部材30の移動を阻止するための部位である。この係合部22は、上記した操作軸21に固定されており、操作軸21が操作されたときに一体的に上下動するように形成されている。この係合部22は、操作軸21の軸方向と直交する方向に突出形成されており、上記したように、先頭部材11の内部に形成された収容空間13に摺動可能に収容されている。
この係合部22の前端部には、山型に突出した位置決め突起22aが設けられている。この位置決め突起22aは、前述した位置決め溝14に係合可能となっている。なお、本実施形態においては、ロック部材20を退避位置に位置決めするための位置決め溝14と、ロック部材20をロック位置に位置決めするための位置決め溝14と、の2つの位置決め溝14が形成されている。そして、この2つの位置決め溝14のいずれかに位置決め突起22aを係合させることで、ロック部材20を退避位置またはロック位置に位置決めできるようになっている。
すなわち、図6(a)に示すように、下方の位置決め溝14に位置決め突起22aが係合することで、ロック部材20を退避位置に位置決めすることができる。この状態では、位置決め溝14と位置決め突起22aとが係合しているため、ロック部材20を上動させようとする一定以上の力が加わらなければ、ロック部材20は退避位置から外れることはない。
また、図6(b)に示すように、上方の位置決め溝14に位置決め突起22aが係合することで、ロック部材20をロック位置に位置決めすることができる。この状態では、位置決め溝14と位置決め突起22aとが係合しているため、ロック部材20を下動させようとする一定以上の力が加わらなければ、ロック部材20はロック位置から外れることはない。
中間部材30は、上記した先頭部材11の後部または他の中間部材30の後部に接続可能な部材である。本実施形態に係る連結玩具10は複数の中間部材30を備えているが、すべての中間部材30は同じ形状で形成されている。
この中間部材30は、後方に形成された接続部31と、前方に形成された被接続部33と、を備える。この接続部31と被接続部33とは、一体的に形成されている。
接続部31は、他の中間部材30の被接続部33を接続するための部分である。この接続部31は、図2および図3に示すように、後方に突出する突起32を備えている。この突起32は、先頭部材11の突起17と同じ大きさおよび形状で形成されている。すなわち、この突起32は、後述する溝部36に対してスライド嵌合可能な形状で形成されており、本実施形態においては、図3等に示すように、断面が楕円状となるように、前後方向に見た中間部が膨らんだ形状で形成されている。
被接続部33は、前方に突出した一対の突出壁34と、この一対の突出壁34の間に形成されて前方に開口する溝部36と、を備える。溝部36は、断面が略C字形の溝であり、接続部31の突起32または先頭部材11の突起17をスライド挿入できるように形成されている。この溝部36の側方から突起17,32をスライド挿入すると、両者が蟻溝状に係合し、前後方向には引き抜けないように係合する。このように係合することで、先頭部材11の接続部16または中間部材30の接続部31に対して、他の中間部材30の被接続部33をスライド嵌合可能となっている。
なお、中間部材30は、後方の接続部31がスライド嵌合する方向と、前部の被接続部33がスライド嵌合する方向とが、互いに直交するように設けられている。すなわち、前方の被接続部33に他の中間部材30の接続部31をスライド嵌合させる方向と、後方の接続部31に他の中間部材30の被接続部33をスライド嵌合させる方向とが、直交するように形成されている。
また、溝部36と突起17,32とは、対向する曲面で係合するとともに、対向する曲面の間に隙間を有しているため、この曲面に沿って互いに揺動可能となっている。言い換えると、溝部36と突起17,32とは、スライド嵌合させる方向に対して垂直な平面上で互いに変位可能となっている。このため、前後に連結した先頭部材11および中間部材30が、連結位置を中心に所定の範囲内で互いに揺動できるようになっている。しかも、スライド方向が1つおきに互い違いになっているので、左右上下のすべての方向に揺動できるようになっている。このような構成によれば、先頭部材11および中間部材30を連結した状態で、くねくねと曲げて遊ぶことができる。
なお、本実施形態に係る中間部材30は、すべて同じ形状の接続部31および被接続部33を備えている。よって、接続部31と被接続部33とを順番に接続していけば、数に制限なく中間部材30をつなげていくことができる。例えば図2に示す例では、3つの被接続部33を連結している。また、図7に示す例では、5つの被接続部33を連結している。
ところで、上記した突出壁34の先端には、図2および図3に示すように、小溝部35が設けられている。この小溝部35は、一対の突出壁34のそれぞれに設けられており、前方に開口している。この小溝部35は、突起17,32の先端と係合できるように、突起17,32の先端と噛み合う形状で形成されている。本実施形態に係る小溝部35は、半円の切欠き形状で形成されている。この小溝部35が突起17,32の先端と係合することで、先頭部材11と複数の中間部材30との連結が維持されるようになっている。
すなわち、図2に示すように、先頭部材11と複数の中間部材30とを合わせて3つ以上直列に連結したときに、前からN番目(Nは3以上の整数)に連結された中間部材30の小溝部35に対して、(N−2)番目に連結された先頭部材11または中間部材30の突起17,32が係合することで、N番目に連結された中間部材30が(N−1)番目に連結された中間部材30に対してスライドできないように係止されるようになっている。
具体的には、図2(b)に示すように、先頭部材11と中間部材30とを4つ直列に連結する(先頭部材11を1つ、中間部材30を3つ、直列に連結する)。このとき、前から4番目に連結された中間部材30(D)の小溝部35に対して、前から2番目に連結された中間部材30(B)の突起32が係合している。このように係合することで、前から4番目に連結された中間部材30(D)は、前から3番目に連結された中間部材30(C)に対してスライドできないように係止されている。言い換えると、前から2番目に連結された中間部材30(B)を取り外さないと、前から4番目に連結された中間部材30(D)を取り外せないようになっている。
同様に、図2(a)を参照しつつ説明すると、前から3番目に連結された中間部材30(C)の小溝部35に対して、1番目に連結された先頭部材11(A)の突起17が係合している。このように係合することで、前から3番目に連結された中間部材30(C)が前から2番目に連結された中間部材30(B)に対してスライドできないように係止されている。言い換えると、1番目に連結された先頭部材11(A)を取り外さないと、前から3番目に連結された中間部材30(C)を取り外せないようになっている。
このように、先頭部材11と中間部材30とを3つ以上直列に連結した状態で、前から3つ目以降の中間部材30を取り外したい場合には、その中間部材30の2つ前のパーツを先に外してからでないと、取り外せないようになっている。
このとき、1番目の先頭部材11(A)と2番目の中間部材30(B)については、「2つ前のパーツ」が存在しないため、他のパーツによって取り外しが阻害されることはない。しかしながら、本実施形態においては、ロック部材20を使用することで、1番目の先頭部材11(A)と2番目の中間部材30(B)との連結をロックすることができる。
すなわち、先頭部材11の後部に中間部材30をスライド嵌合させる前には、図5(a)に示すようにロック部材20を退避位置に移動させる。この状態では、先頭部材11の接続部16と中間部材30の被接続部33とを自由にスライドさせることができる。そして、先頭部材11の後部に中間部材30をスライド嵌合させた状態で、図5(b)に示すようにロック部材20をロック位置に移動させると、係合部22が中間部材30に干渉する位置まで突出する。これにより、図2(b)に示すように、係合部22が中間部材30の小溝部35に係合する。係合部22が小溝部35に係合することで、先頭部材11の後部に連結された中間部材30は、先頭部材11に対してスライドすることができなくなるので、両者を取り外すことができなくなる。
このように1番目の先頭部材11(A)と2番目の中間部材30(B)とを固定すると、それ以降のパーツはすべて取り外せなくなるので、直列的に連結したすべてのパーツが取り外せない状態となる。
なお、これらの連結を解除したい場合には、ロック部材20を退避位置に移動させて、前から順に(先頭部材11から順に)パーツをスライドさせて取り外していけばよい。
ところで、本実施形態に係る先頭部材11および中間部材30の側面には、図2および図3等に示すように、凸部25,38および凹部26,39が設けられている。この凸部25,38および凹部26,39は、互いに反対の側面に1つだけ設けられている。すなわち、一方の側面に凸部25,38を備え、他方の側面に凹部26,39を備えている。この凸部25,38および凹部26,39は、互いに圧入固定ができるようにほぼ同径で形成されている。
このため、これらの凸部25,38および凹部26,39を使用して、先頭部材11または中間部材30を互いに組みつけることができる。例えば、図10に示すように、先頭部材11や中間部材30を重ねたり並べたりして連結することができる。このように、本実施形態に係る連結玩具10は、前後上下左右の6方向すべてに無限にパーツを連結していくことが可能である。このため、ユーザが連結数や連結方向を自由に変えて遊ぶことができる。
また、この連結玩具10は、凸部25,38および凹部26,39に装着可能な装飾用のパーツを備えている。本実施形態に係る装飾用のパーツは、図8に示すような脚部材40や尾部材45である。これらの装飾用のパーツは、先頭部材11や中間部材30の凸部25,38および凹部26,39に嵌合可能な凹取付部41,46または凸取付部42を備えており、この凹取付部41,46または凸取付部42を使用して先頭部材11や中間部材30に取り付けることができる。このような装飾用のパーツを使用すれば、図9に示すように、より複雑な形象の玩具を構成することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、先頭部材11には、後部に連結された中間部材30をスライドできないように阻止するロック部材20が移動可能に取り付けられている。このような構成によれば、後から順番に連結していくことで中間部材30を直列に連結し、最後に先頭部材11を連結してロック部材20を移動させるだけで、すべてのパーツを連結した状態でロックすることができる。
また、従来のように貫通孔に軸部材を挿入してロックする必要がないので、貫通孔を設けた中間部材30を用意する必要がない。よって、中間部材30をすべて同じ形状(貫通孔なし)で構成することができるので、安価に製造することができる。また、中間部材30が同じ形状であるため、何個でも連結することができ、遊びの自由度を高くすることができる。また、軸部材のようなロック用の別部品が必要ないので、部品を紛失する問題も生じにくい。
また、ロック部材20は、後部に連結された中間部材30に干渉するロック位置と、後部に連結された中間部材30に干渉しない退避位置と、の間で移動可能である。このような構成によれば、シンプルな操作で連結のロックおよび解除を行うことができる。
また、ロック部材20は、後部に連結された中間部材30の小溝部35に係合可能である。このような構成によれば、中間部材30同士をスライドできないようにするための小溝部35を使用して、先頭部材11と中間部材30とをスライドできないようにするロックすることができる。すなわち、ロック部材20を係合させるための新たな構成や形状を中間部材30に設けなくてもよいので、構成がシンプルになり、製造コストを削減することができる。
なお、上記した実施形態においては、ロック部材20を下方に摺動させることでロック位置から退避位置へと移動し、ロック部材20を上方に摺動させることで退避位置からロック位置へと移動するようにしたが、本発明の実施形態としてはこれに限らない。
例えば、ロック部材20を上方に摺動させることでロック位置から退避位置へと移動し、ロック部材20を下方に摺動させることで退避位置からロック位置へと移動するようにしてもよい。
また、ロック部材20を左右に摺動させることでロック位置と退避位置とを移動するようにしてもよいし、ロック部材20を前後に摺動させることでロック位置と退避位置とを移動するようにしてもよい。
また、ロック部材20を摺動させるのではなく、回転させることでロック位置と退避位置とを移動するようにしてもよい。
また、ロック部材20も、上記した実施形態のように軸方向へ移動する部材でなくてもよい。例えば、スライドスイッチ状の操作部や、ロータリースイッチ状の操作部を設けてもよい。
また、上記した実施形態においては、中間部材30がすべて同じ形状で形成された例について説明したが、これに限らず、あえて異なる形状の中間部材30を設けるようにしてもよい。このように異なる形状の中間部材30を設ければ、組み合わせによって最終的な形状を変えることができるので、遊びの幅を広げることができる。
10 連結玩具
11 先頭部材
12 頭部
13 収容空間
14 位置決め溝
16 接続部
17 突起
18 切欠き
20 ロック部材
21 操作軸
21a 上端
21b 下端
22 係合部
22a 位置決め突起
25 凸部
26 凹部
30 中間部材
31 接続部
32 突起
33 被接続部
34 突出壁
35 小溝部
36 溝部
38 凸部
39 凹部
40 脚部材
41 凹取付部
42 凸取付部
45 尾部材
46 凹取付部

Claims (6)

  1. 先頭部材と、前記先頭部材の後部に接続可能な中間部材と、を備え、
    前記先頭部材および前記中間部材の後部には、後方に突出する突起を備えた接続部が形成されており、
    前記中間部材の前部には、前方に突出した一対の突出壁と、前記一対の突出壁の間に形成されて前方に開口する溝部と、を備えることで前記接続部にスライド嵌合可能な被接続部が形成されており、
    前記突出壁の先端には、前記突起の先端と係合可能な小溝部が設けられており、
    前記先頭部材と複数の前記中間部材とを合わせて3つ以上直列に連結したときに、前からN番目(Nは3以上の整数)に連結された前記中間部材の前記小溝部に対して、(N−2)番目に連結された前記先頭部材または前記中間部材の前記突起が係合することで、N番目に連結された前記中間部材が(N−1)番目に連結された前記中間部材に対してスライドできないように係止されるものであって、
    前記先頭部材には、後部に連結された前記中間部材をスライドできないように阻止するロック部材が移動可能に取り付けられていることを特徴とする、連結玩具。
  2. 前記ロック部材は、後部に連結された前記中間部材に干渉するロック位置と、後部に連結された前記中間部材に干渉しない退避位置と、の間で移動可能であることを特徴とする、請求項1記載の連結玩具。
  3. 前記ロック部材は、操作可能に前記先頭部材から出没する操作軸を備え、
    前記ロック位置においては、前記操作軸の一端部が前記先頭部材の一方の面から操作可能に突出し、
    前記退避位置においては、前記操作軸の他端部が前記先頭部材の他方の面から操作可能に突出することを特徴とする、請求項2記載の連結玩具。
  4. 前記ロック部材は、後部に連結された前記中間部材の前記小溝部に係合可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の連結玩具。
  5. 前記中間部材は、一方の側面に凸部を備え、他方の側面に前記凸部を圧入可能な大きさで形成された凹部を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の連結玩具。
  6. 前記凹部または前記凸部に装着可能な装飾用のパーツを備えることを特徴とする、請求項5記載の連結玩具。
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