JP2017121362A - ブロック遊具 - Google Patents
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Abstract
【課題】間伐材などの有効利用を図り、幼児の体力や知力、或は運動能力育成のために好適なブロック遊具を提供せんとする。【解決手段】間伐材などの廃丸太を用い、それぞれ中心部軸方向に連結用孔を設けたところの略円盤状または多角盤状を呈した複数のブロック本体と、この各ブロック本体の前記連結用孔に挿入できる複数の連結棒から成り、前記各ブロック本体を重ねて用いる際に、前記連結用孔に通した前記連結棒で前記互いのブロック本体を縦方向に連結させて重ね合わせた前記各ブロック本体の崩れを防止することができるように成したことで解決した。【選択図】図1
Description
本発明は、ブロック遊具に関し、より具体的には、幼児の体力や運動或いは知的能力育成のために好適に用いられ、情操教育上においても好適である上に、間伐材や廃丸太のような廃材の有効利用も図ることのできるブロック遊具に関する。
外形が数cm程度のプラスチック製の各種形状のブロックを嵌め合せて遊ぶブロック玩具は公知であり、これを石、木材等の天然素材で作製し、幼児の感覚の発達等を促進するようにしたブロック玩具は、例えば下記特許文献1により公知である。また、怪我の防止等のためにこれらのブロックを発泡プラスチック等の合成樹脂で作製したものも下記特許文献2、3により公知である。
一方、上記のようなブロック玩具よりも大きな遊具で、幼児が室内で積み上げたり、転がしたり、登ったりして遊ぶ遊具として、ウレタンチップ・フォーム等の或る程度の弾性を有する材質からなる部材で、外形が数10cm〜2m程度の直方体、円筒体、半円形、星形等の各種ブロック状の部材の表面を合成皮革(ビニールシート等)で覆ったブロック遊具が例えば下記特許文献4により開示されており、更にまた、樹脂発泡体で作製された大型のブロック具も特許文献5により開示されており、デパートのキッズコーナーや、保育園などの施設に置かれて楽しまれている。
しかしながら、そのような室内ブロック遊具は、安全性の面を重視して上記の如くウレタンチップ・フォーム等の弾性素材を用いたものや、発泡樹脂製のもの、場合によっては厚手のビニール製の袋体を圧縮空気で膨らませたものなどが殆どであり、幼児の運動能力育成のために資することは少なかった。
他方、間伐材や廃材など丸太のままで積み上げ放置されている木材の処理が問題となっており、これらの廃木材の有効利用が求められている。
他方、間伐材や廃材など丸太のままで積み上げ放置されている木材の処理が問題となっており、これらの廃木材の有効利用が求められている。
本発明は上記点に鑑み、幼児が室内で積み上げたり、転がしたり、積み上げた遊具の上を渡り歩いたりして遊ぶことにより、自然と体力がつき、運動神経等も発達して運動能力育成に適し、さらに知能の向上或いは情操教育上も有益なブロック遊具を提供することができ、合わせて放置されている間伐材や廃材などの廃丸太の有効利用も図ることのできるブロック遊具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るブロック遊具は、それぞれ中心部軸方向に連結用孔を設けたところの略円盤状または多角盤状を呈した複数のブロック本体と、この各ブロック本体の前記連結用孔に挿入できる複数の連結棒から成り、前記各ブロック本体を重ねて用いる際に、前記連結用孔に通した前記連結棒で前記互いのブロック本体を縦方向に連結させて重ね合わせた前記各ブロック本体の崩れを防止することができるように成したことを特徴とする。
その際に本発明は前記ブロック本体に設けられる連結用孔を、その軸方向を貫通することなく両面側に設けることができる。
本発明はさらに、前記複数のブロック本体を、それぞれ連結用孔を有するベースブロック及び積み上げブロックとで構成し、前記連結棒は第2連結用孔を設けたフランジ部と軸部から成るものとし、前記連結用孔のうち前記ベースブロックに設けられるものは前記軸部を挿入できる小径孔とすると共に、前記積み上げブロックに設けられるものは、当該積み上げブロックの軸心部軸方向を貫通して設けられたところの小径孔とこの小径孔の一方の開口部側に設けられた拡径凹部とすることができる。
さらに、前記ブロック本体には、その外周部に手掛け用の周溝或は凹部が設けられていることを特徴とする。
そして、前記ブロック本体と前記連結棒は、間伐材などの廃丸太製であることを特徴とする。
その際に本発明は前記ブロック本体に設けられる連結用孔を、その軸方向を貫通することなく両面側に設けることができる。
本発明はさらに、前記複数のブロック本体を、それぞれ連結用孔を有するベースブロック及び積み上げブロックとで構成し、前記連結棒は第2連結用孔を設けたフランジ部と軸部から成るものとし、前記連結用孔のうち前記ベースブロックに設けられるものは前記軸部を挿入できる小径孔とすると共に、前記積み上げブロックに設けられるものは、当該積み上げブロックの軸心部軸方向を貫通して設けられたところの小径孔とこの小径孔の一方の開口部側に設けられた拡径凹部とすることができる。
さらに、前記ブロック本体には、その外周部に手掛け用の周溝或は凹部が設けられていることを特徴とする。
そして、前記ブロック本体と前記連結棒は、間伐材などの廃丸太製であることを特徴とする。
本発明は、上記の如き構成を有することにより、ブロック遊具を構成する複数のブロック本体を重ね合わせて積み上げたり、並べたり、並べたブロック本体の上を歩いたり、飛び石状に並べたブロック本体の上を飛び歩いたりするうちに自然と体力が養われると同時に、知力も養われる。また、積み上げたブロックの上を渡り歩いたりすることによって、バランス感覚その他の運動能力も発達する。さらに、ブロック本体や連結棒が間伐材などの廃丸太である場合には、木材独特の香りや、暖か味のある質感、触感が得られ、情操教育の面でも好ましい効果が得られるものである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るブロック遊具の好適な実施例について説明する。
図1〜図3は実施例1に係るにブロック遊具1を示し、このブロック遊具1は、円盤状を呈した複数のブロック本体2と、この各ブロック本体2を積み重ねた際に互いに連結できる複数の連結棒3とで構成されている。各ブロック本体は、所定の径を有する好ましくは間伐材などの廃丸太から成る天然木材を所定の厚さに切り出したもので、外周に手掛かり用の周溝2cが設けられている。実施例のものは、直径a=150mmで、厚さb=30mmのものである。望ましくは、その両面側と外周面と縁部は、研磨するなどして滑らかに仕上げられ、自然の木目のままでも良いが、必要に応じて表面にニスや塗料を塗るなどのことをしても良い。尚、このブロック本体2の直径aと厚さbはこの実施例のものに限定されない。直径aは好ましくは150mm〜300mmで、厚さbは直径に対応させて30mm〜50mm程度が好ましい。また、ブロック本体の外周に設けられている手掛かり用の周溝2cの深さや幅は任意である。
ブロック本体2の中心部軸方向には、両側から一対の内径が15mm程度で深さが10mm程度の連結用孔2a、2bが設けられ、この連結用孔2a、2bに挿入される連結棒3は、外径が14.9mm程度で長さが20mm程度の単なる丸棒である。もっとも連結用孔2a、2bの内径や深さ、及びこれに伴う連結棒3の外径や深さは、ブロック本体2の径や厚さによって、任意に選択され、実施例のものに限定されない。
したがって、この実施例1に係るブロック遊具1を用いて遊ぶ際に、各ブロック本体2を積み上げる場合には、下側に位置するブロック本体2に設けられた上側の連結用孔2aに連結棒3の先端側半分を挿入し、次いで、その上に重ねるブロック本体2の下側に設けられた連結用孔2bに下側のブロック本体2より突出している連結棒3の上半分を挿入するものである。このようにして、簡単にブロック本体2同士を重ね合わせて積み上げることができ、この際に手掛かり用の周溝2cに指を掛けると、ブロック本体2を持ち上げ易くなるものである。このようにして、子供が上に載っても上側のブロック本体2がずれ落ちてしまうことを防止でき、安全性が高まるものである。
次に、以上の如くして積み上げられたブロック本体2を取り外す場合には、取り外したいブロック本体2の手掛かり用の周溝2cに両手の手先を入れて、そのブロック本体2をやや強い力で引き上げると、当該ブロック本体2の下面側の連結用孔2bからそれに挿通されている連結棒3の上半分が、それより下段のブロック本体2の上面側に残り、この連結棒3を連結用孔2aから引き抜くことによって、取り外すことができる。尚、この各ブロック本体2を用いた様々な使用形態は後述する。
図4〜図6は、他の実施例に係るブロック遊具5を示し、この実施例に係るブロック遊具5は、ブロック本体6を構成する複数のベースブロック7及び積み上げブロック8から成り、その大きさと材質は実施例1のものと同じである。このうちベースブロック7にはその片面側だけに連結用孔7aが設けられ、積み上げブロック8にはその中心部軸方向に貫通する連結用孔8aが設けられている。ベースブロック7と積み上げブロック8の外周には複数の手掛かり用に凹部7b、8dが設けられている。ベースブロック7に設けられた連結用孔7aは円形状の単なる内径が15mm+0.2mm、深さが10mm程度の小径孔であるが、積み上げブロック8側に設けられる連結用孔8aは、断面円形状の小径孔8bと、この小径孔8bの一端部側に設けた当該小径孔8bよりも大径の円形状を呈した拡径凹部8cから成る。この連結用孔8aの小径孔8bの内径は15mm+0.2mm程度、拡径凹部8cの内径は50mm+0.2mm程度であり、その深さは15mm+0.2mm程度である。この連結用孔7aと連結用孔8aのサイズは、実施例のものに限定されず、ブロック本体6の大きさに合わせて、適宜選択される。
連結棒9はフランジ部9aとこのフランジ部9aから同軸方向に一体に設けたところの当該フランジ部9aより小径の軸部9bから成り、その材質は実施例1と同じである。フランジ部9aにはさらに軸部9bと同径の第2連結用孔9cが設けられている。フランジ部9aの直径は、実施例のもので、49mm程度であり、その厚さは15mm程度である。また、軸部9bの径は15mmm程度であり、全体の長さは31mm程度である。この連結棒9の各サイズは、実施例のものに限定されず、ブロック本体6の外径や厚さ、並びに連結用孔7aと8aのサイズに比例させて設けられることになる。
したがって、この実施例2に係るブロック遊具5を用いて遊ぶ際に、各ブロック本体6を積み上げる場合には、下側にベースブロック7を置き、その上に1番目の積み上げブロック8を重ね、この上側の積み上げブロック8に設けた連結用孔8aに連結棒9の軸部9bを挿入させると、その軸部9bが連結用孔8aから下方へ突出するので、この突出した部分をベースブロック7の連結用孔7aへ挿入するものである。さらにその上に、積み上げブロック8を重ね合わせる場合には、1番目の積み上げブロック8に2番目の積み上げブロック8を重ね合わせ、この2番目の積み上げブロック8の連結用孔8aに連結棒9を挿入させる。すると、この連結棒9の軸部9bが2番目の積み上げブロック8の連結用孔8aから突出するので、この突出した部分を1番目の積み上げブロック8に挿入させた連結棒9のフランジ部9aに設けた第2連結用孔9cに挿入するものである。このようにして、積み上げブロック8をベースブロック7に重ね合わせ、さらにこの1番目の積み上げブロック8の上に2番目もしくはそれ以上の積み上げブロック8を順次積み上げても外部からの力によって簡単には崩れないことになり、子供が上に載っても安全性の高いブロック遊具5を提供できるものである。尚、このブロック本体6を用いた様々な使用形態は、後述する。
図7には、本発明に係るブロック遊具1或は5の幾つかの使用状態の例が示されている。図7中の(a)図は、ブロック本体2や6を転がして遊ぶ状態を示し、(b)図は、ブロック本体2や6を積上げ、その上によじ登って遊ぶ状態を示し、(c)図は、積み上げたブロック本体2や6から飛び降りて遊ぶ状態を示し、(d)図は、ブロック本体2や6を重ねたり或は単体のブロック本体2や6を列状に並べて順次渡り歩いて遊ぶ状態を示している。本発明に係るブロック遊具1或は5の使用方法はこれに限らず、各種各様の遊び方が可能である。
本発明は以上の如く構成したので、間伐材は廃丸太等の有効利用を図り、ブロック本体を積み上げたり、積み上げたブロックの上を渡り歩いたりすることによってバランス感覚も発達し、自然と運動能力が育成されるブロック遊具として好適に用いられるものである。また、ブロック本体や連結棒が木材であることによって、独特の香りや、暖か味のある質感、触感が得られ、情操教育の面でも好ましい効果が得られるブロック遊具を提供できるものである。
1 ブロック遊具
2 ブロック本体
2a、2b 連結用孔
2c 周溝
3 連結棒
5 ブロック遊具
6 ブロック本体
7 ベースブロック
7a 連結用孔
7b 凹部
8 積み上げブロック
8a 連結用孔
8b 小径孔
8c 拡径凹部
8d 凹部
9 連結棒
9a フランジ部
9b 軸部
9c 第2連結用孔
2 ブロック本体
2a、2b 連結用孔
2c 周溝
3 連結棒
5 ブロック遊具
6 ブロック本体
7 ベースブロック
7a 連結用孔
7b 凹部
8 積み上げブロック
8a 連結用孔
8b 小径孔
8c 拡径凹部
8d 凹部
9 連結棒
9a フランジ部
9b 軸部
9c 第2連結用孔
Claims (5)
- それぞれ中心部軸方向に連結用孔を設けたところの略円盤状または多角盤状を呈した複数のブロック本体と、この各ブロック本体の前記連結用孔に挿入できる複数の連結棒から成り、前記各ブロック本体を重ねて用いる際に、前記連結用孔に通した前記連結棒で前記互いのブロック本体を縦方向に連結させて重ね合わせた前記各ブロック本体の崩れを防止することができるように成したことを特徴とする、ブロック遊具。
- 前記ブロック本体に設けられる連結用孔は、その軸方向を貫通することなく両面側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のブロック玩具。
- 前記複数のブロック本体は、それぞれ連結用孔を有するベースブロック及び積み上げブロックから成り、前記連結棒は第2連結用孔を設けたフランジ部と軸部から成るものとし、前記連結用孔のうち前記ベースブロックに設けられるものは前記軸部を挿入できる小径孔とすると共に、前記積み上げブロックに設けられるものは、当該積み上げブロックの軸心部軸方向を貫通して設けられたところの小径孔とこの小径孔の一方の開口部側に設けられた拡径凹部としたことを特徴とする、請求項1に記載のブロック遊具。
- 前記ブロック本体には、さらにその外周部に手掛け用の周溝或は凹部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のブロック遊具。
- 前記ブロック本体と前記連結棒は、間伐材などの廃丸太製であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のブロック遊具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016001740A JP2017121362A (ja) | 2016-01-07 | 2016-01-07 | ブロック遊具 |
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JP2016001740A JP2017121362A (ja) | 2016-01-07 | 2016-01-07 | ブロック遊具 |
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JP2017121362A true JP2017121362A (ja) | 2017-07-13 |
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JP (1) | JP2017121362A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019030405A (ja) * | 2017-08-07 | 2019-02-28 | 株式会社東京ユニーク | 連結玩具 |
-
2016
- 2016-01-07 JP JP2016001740A patent/JP2017121362A/ja active Pending
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JP2019030405A (ja) * | 2017-08-07 | 2019-02-28 | 株式会社東京ユニーク | 連結玩具 |
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