JP6930361B2 - スイッチの駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに並列接続された複数のスイッチを駆動するスイッチの駆動回路に関する。
この種の駆動回路としては、例えば特許文献1に見られるように、電流検出部と、過電流判定部とを備えるものが知られている。電流検出部は、互いに並列接続された複数のスイッチそれぞれに流れる電流を検出する。過電流判定部は、電流検出部の検出値が上昇して閾値を超えたことを判定する。
特開2016−92907号公報
互いに並列接続された複数のスイッチを駆動する構成においては、各スイッチの駆動状態に応じて、適正な上記閾値が異なることが想定される。
なお、電流検出値が上昇して閾値を超えたことを判定する構成に限らず、スイッチの温度検出値が上昇して閾値を超えたことを判定する構成であっても、各スイッチの駆動状態に応じて、適正な閾値が異なることが想定される。
本発明は、各スイッチの駆動状態に応じて、スイッチが過電流状態又は過熱状態であることを判定するための閾値を適正に設定できるスイッチの駆動回路を提供することを主たる目的とする。
本発明は、互いに並列接続された複数のスイッチを駆動するスイッチの駆動回路において、複数の前記スイッチのうち少なくとも1つのスイッチに流れる電流と相関のある物理量を検出する検出部の検出値が閾値を超えたことを判定する判定部と、複数の前記スイッチのうち少なくとも1つの電流の流通を許容する状態、及び複数の前記スイッチ全ての電流の流通を阻止する状態のうち、一方の状態から他方の状態への切り替えを完了するために駆動される前記スイッチを切替完了スイッチとし、前記切替完了スイッチに流れる電流と相関のある物理量と比較される前記閾値を対象閾値とする場合、複数の前記スイッチのうち前記切替完了スイッチのみのオン駆動期間の少なくとも一部の期間における前記対象閾値を、複数の前記スイッチ全てのオン駆動期間の少なくとも一部の期間における前記対象閾値よりも大きく設定する設定部と、を備える。
複数のスイッチのうち切替完了スイッチのみのオン駆動期間の少なくとも一部の期間においては、複数のスイッチのうち切替完了スイッチに電流が集中する。このため、切替完了スイッチのみのオン駆動期間の少なくとも一部の期間においては、複数のスイッチ全てのオン駆動期間と比べて、切替完了スイッチに流れる電流が大きく、また、切替完了スイッチの温度も高くなる。
例えば、切替完了スイッチのみのオン駆動期間の少なくとも一部の期間において切替完了スイッチに流れる電流と相関のある物理量を基準として閾値を設定することが考えられる。しかし、この場合、複数のスイッチ全てのオン駆動期間において、切替完了スイッチに流れる電流と相関のある物理量に対して閾値が大きめに設定されることとなる。その結果、例えば、切替完了スイッチの過電流状態又は過熱状態を迅速に判定することができなくなる懸念がある。
一方、例えば、複数のスイッチ全てのオン駆動期間において切替完了スイッチに流れる電流と相関のある物理量を基準として閾値を設定することも考えられる。しかし、この場合、切替完了スイッチのみのオン駆動期間の少なくとも一部の期間において、切替完了スイッチに流れる電流と相関のある物理量に対して閾値が小さめに設定されることとなる。その結果、例えば、切替完了スイッチが過電流状態又は過熱状態でないにもかかわらず、切替完了スイッチのみのオン駆動期間の少なくとも一部の期間において上記物理量が閾値を超えてしまい、過電流状態又は過熱状態であると誤判定されてしまう懸念がある。
そこで、本発明では、切替完了スイッチに流れる電流と相関のある物理量と比較される閾値を対象閾値とする場合、複数のスイッチのうち切替完了スイッチのみのオン駆動期間の少なくとも一部の期間における対象閾値が、複数のスイッチ全てのオン駆動期間の少なくとも一部の期間における対象閾値よりも大きく設定される。この設定によれば、切替完了スイッチのみのオン駆動期間において上記誤判定が発生することを抑制しつつ、複数のスイッチ全てのオン駆動期間において、例えば過電流状態又は過熱状態が発生した場合に、その状態であることを迅速に把握することができる。このように、本発明によれば、各スイッチの駆動状態に応じて、閾値を適正に設定することができる。
第1実施形態に係る回転電機の制御システムの全体構成図。 第1,第2スイッチの電流電圧特性を示す図。 駆動回路を示す図。 閾値設定処理の手順を示すフローチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第1実施形態の変形例1に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第1実施形態の変形例2に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第2実施形態に係る閾値設定処理の手順を示すフローチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第2実施形態の変形例2に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第3実施形態に係る閾値設定処理の手順を示すフローチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第3実施形態の変形例2に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第4実施形態に係る閾値設定処理の手順を示すフローチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第5実施形態に係る閾値設定処理の手順を示すフローチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第5実施形態の変形例2に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第6実施形態に係る閾値設定処理の手順を示すフローチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第7実施形態に係る閾値設定処理の手順を示すフローチャート。 閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第8実施形態に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第8実施形態に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 第9実施形態に係る駆動回路を示す図。 その他の実施形態に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 その他の実施形態に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。 その他の実施形態に係る閾値の設定態様を示すタイムチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る駆動回路を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、制御システムは、直流電源10、インバータ20、回転電機30及び制御装置40を備えている。回転電機30は、例えば車載主機である。回転電機30は、インバータ20を介して直流電源10に電気的に接続されている。本実施形態では、回転電機30として、3相のものを用いている。回転電機30としては、例えば、永久磁石同期機を用いることができる。また、直流電源10は、例えば百V以上となる端子電圧を有する蓄電池である。直流電源10は、例えば、リチウムイオン蓄電池やニッケル水素蓄電池等の2次電池である。なお、直流電源10には、コンデンサ11が並列接続されている。
インバータ20は、各相に対応する上,下アームスイッチ部20H,20Lを備えている。各相において、上アームスイッチ部20Hと下アームスイッチ部20Lとは直列接続されている。各相において、上アームスイッチ部20Hと下アームスイッチ部20Lとの接続点には、回転電機30の巻線31の一端が接続されている。各相の巻線31の他端は、中性点で接続されている。
各スイッチ部20H,20Lは、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の並列接続体を備えている。各相において、上アームスイッチ部20Hの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれの入力端子には、直流電源10の正極側が接続されている。各相において、下アームスイッチ部20Lの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれの出力端子には、直流電源10の負極側が接続されている。各相において、上アームスイッチ部20Hの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれの出力端子には、下アームスイッチ部20Lの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれの入力端子が接続されている。
本実施形態において、第1スイッチSW1は、SiCデバイスとしてのNチャネルMOSFETである。このため、第1スイッチSW1において、出力端子はソースであり、入力端子はドレインである。また、第2スイッチSW2は、SiデバイスとしてのIGBTである。このため、第2スイッチSW2において、出力端子はエミッタであり、入力端子はコレクタである。なお、各第2スイッチSW2には、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されている。また、各第1スイッチSW1には、寄生ダイオードが形成されている。ちなみに、各第1スイッチSW1にフリーホイールダイオードが逆並列に接続されていてもよい。
各スイッチ部20H,20LをIGBT及びMOSFETの並列接続体で構成した理由は、小電流領域においてオン抵抗が低いMOSFETの方に電流を多く流通させることにより、小電流領域における損失を低減するためである。以下、図2を用いて説明する。図2は、スイッチに流れる電流とスイッチの入出力端子間の電圧Vonとの関係を示す図である。詳しくは、図2は、MOSFETのソース及びドレイン間電圧Vdsとドレイン電流Idとの電圧電流特性と、IGBTのコレクタ及びエミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Icとの電圧電流特性とを示す。
図2に示すように、電流が所定電流Iαよりも小さい小電流領域においては、ドレイン電流Idに対するドレイン及びソース間電圧Vdsが、コレクタ電流Icに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceよりも低い。すなわち、小電流領域においては、MOSFETのオン抵抗がIGBTのオン抵抗よりも小さい。このため、小電流領域においては、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTのうち、MOSFETの方に電流が多く流れることとなる。一方、電流が所定電流Iαよりも大きい大電流領域においては、コレクタ電流Icに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceがドレイン電流Idに対するドレイン及びソース間電圧Vdsよりも低い。すなわち、大電流領域においては、IGBTのオン抵抗がMOSFETのオン抵抗よりも小さい。このため、大電流領域においては、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTのうち、IGBTの方に電流が多く流れることとなる。
制御装置40は、回転電機30の制御量をその指令値に制御すべく、インバータ20を駆動する。制御量は、例えばトルクである。制御装置40は、インバータ20の各スイッチSW1,SW2をオンオフ駆動すべく、各スイッチSW1,SW2に対応する駆動信号を、各スイッチ部20H,20Lに対して個別に設けられた駆動回路Drに対して出力する。制御装置40は、例えば、電気角で互いに位相が120°ずれた3相指令電圧と三角波等のキャリア信号との大小比較に基づくPWM処理により、各駆動回路Drに対応する駆動信号を生成する。駆動信号は、スイッチのオン駆動を指示するオン指令と、オフ駆動を指示するオフ指令とのいずれかをとる。本実施形態では、オン指令が論理Hの信号で表され、オフ指令が論理Lの信号で表されることとする。各相において、上アーム側の駆動信号と、対応する下アーム側の駆動信号とは、交互にオン指令とされる。このため、各相において、上アームスイッチ部20Hの各スイッチSW1,SW2と、下アームスイッチ部20Lの各スイッチSW1,SW2とは、交互にオン状態とされる。
続いて、図3を用いて、駆動回路Drの構成について説明する。本実施形態における各スイッチ部20H,20Lに対応する各駆動回路Drは、基本的には同じ構成である。なお、駆動回路Drが提供する機能は、例えば、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって提供することができる。
駆動回路Drは、制御部50を備えている。制御部50は、第1駆動部51aを備えている。第1駆動部51aは、制御装置40から駆動回路Drの第1端子T1を介して入力される第1駆動信号IN1に基づいて、第1スイッチSW1をオンオフ駆動する。第1駆動部51aは、第1駆動信号IN1を取得し、取得した第1駆動信号IN1がオン指令であると判定した場合、駆動回路Drの第2端子T2を介して第1スイッチSW1のゲートに電荷を充電するオン駆動を実施する。オン駆動により、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1閾値電圧Vth1以上となる。その結果、第1スイッチSW1がオフ状態からオン状態に切り替えられる。オン状態は、スイッチの電流の流通を許容する状態である。オフ状態は、スイッチの電流の流通を阻止する状態である。第1閾値電圧Vth1は、第1スイッチSW1をオン状態及びオフ状態のうち一方の状態から他方の状態に切り替える電圧である。第1駆動部51aは、取得した第1駆動信号IN1がオフ指令であると判定した場合、第1スイッチSW1のゲートから第2端子T2を介して電荷を放電させるオフ駆動を実施する。オフ駆動により、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1閾値電圧Vth1未満となる。その結果、第1スイッチSW1がオン状態からオフ状態に切り替えられる。
第1スイッチSW1は、自身に流れるドレイン電流と相関のある微少電流を出力する第1センス端子St1を備えている。第1センス端子St1には、第1抵抗体54の第1端が接続され、第1抵抗体54の第2端には、駆動回路Drの第3端子T3と、第1スイッチSW1のソースとが接続されている。第1センス端子St1から出力された微少電流によって第1抵抗体54で電圧降下が生じる。本実施形態では、第1スイッチSW1のソース電位に対する第1抵抗体54の第1端側の電位を第1センス電圧Vs1と称すこととする。第1抵抗体54の第1端には、駆動回路Drの第4端子T4が接続されている。制御部50は、第4端子T4を介して第1センス電圧Vs1を取得する。なお、本実施形態では、第1スイッチSW1のソース電位を0とし、第1抵抗体54の第1端側の電位がソース電位よりも高い場合の第1センス電圧Vs1が正と定義されている。また、本実施形態において、第1センス端子St1及び第1抵抗体54が、第1スイッチSW1に対応して設けられる電流検出部に相当する。
制御部50は、第2駆動部51bを備えている。第2駆動部51bは、制御装置40から第1端子T1を介して入力される第2駆動信号IN2に基づいて、第2スイッチSW2をオンオフ駆動する。第2駆動部51bは、第2駆動信号IN2を取得し、取得した第2駆動信号IN2がオン指令であると判定した場合、駆動回路Drの第5端子T5を介して第2スイッチSW2のゲートに電荷を充電するオン駆動を実施する。オン駆動により、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2以上となる。その結果、第2スイッチSW2がオフ状態からオン状態に切り替えられる。第2閾値電圧Vth2は、第2スイッチSW2をオン状態及びオフ状態のうち一方の状態から他方の状態に切り替える電圧である。第2駆動部51bは、取得した第2駆動信号IN2がオフ指令であると判定した場合、第2スイッチSW2のゲートから第5端子T5を介して電荷を放電させるオフ駆動を実施する。オフ駆動により、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2未満となる。その結果、第2スイッチSW2がオン状態からオフ状態に切り替えられる。
第2スイッチSW2は、自身に流れるコレクタ電流と相関のある微少電流を出力する第2センス端子St2を備えている。第2センス端子St2には、第2抵抗体64の第1端が接続され、第2抵抗体64の第2端には、駆動回路Drの第6端子T6と、第2スイッチSW2のエミッタとが接続されている。本実施形態では、第2スイッチSW2のソース電位に対する第2抵抗体64の第1端側の電位を第2センス電圧Vs2と称すこととする。第2抵抗体64の第1端には、駆動回路Drの第7端子T7が接続されている。制御部50は、第7端子T7を介して第2センス電圧Vs2を取得する。なお、本実施形態では、第2スイッチSW2のエミッタ電位を0とし、第2抵抗体64の第1端側の電位がエミッタ電位よりも高い場合の第2センス電圧Vs2が正と定義されている。また、本実施形態において、第2センス端子St2及び第2抵抗体64が、第2スイッチSW2に対応して設けられる電流検出部に相当する。
制御部50は、第1過電流判定部52a及び第1設定部53aを備えている。第1過電流判定部52aは、取得した第1センス電圧Vs1が第1電流閾値Ith1を超えたと判定した場合、第1,第2駆動部51a,51bに対して、オフ駆動により第1,第2スイッチSW1,SW2を強制的にオフ状態に切り替えるよう指示する。第1設定部53aは、第1,第2スイッチSW1,SW2の駆動状態に基づいて、第1過電流判定部52aで用いられる第1電流閾値Ith1を設定する。
制御部50は、第2過電流判定部52b及び第2設定部53bを備えている。第2過電流判定部52bは、取得した第2センス電圧Vs2が第2電流閾値Ith2を超えたと判定した場合、第1,第2駆動部51a,51bに対して、オフ駆動により第1,第2スイッチSW1,SW2を強制的にオフ状態に切り替えるよう指示する。第2設定部53bは、第1,第2スイッチSW1,SW2の駆動状態に基づいて、第2過電流判定部52bで用いられる第2電流閾値Ith2を設定する。
本実施形態では、第2スイッチSW2に流通可能なコレクタ電流Icの定格値(定格電流)は、第1スイッチSW1に流通可能なドレイン電流Idの定格値(定格電流)よりも大きく設定されている。このため、第2電流閾値Ith2は、第1電流閾値Ith1よりも大きく設定されている。なお、本実施形態において、第1,第2過電流判定部52a,52bが強制オフ部に相当する。また、本実施形態において、第2スイッチSW2の定格電流は、先の図2に示した所定電流Iαよりも大きい。
ちなみに、第1過電流判定部52aは、第1センス電圧Vs1が第1電流閾値Ith1を超えたと判定した場合、第1,第2スイッチSW1,SW2の双方ではなく、第1スイッチSW1のみを強制的にオフ状態に切り替えるよう指示してもよい。また、第2過電流判定部52bは、第2センス電圧Vs2が第2電流閾値Ith2を超えたと判定した場合、第1,第2スイッチSW1,SW2の双方ではなく、第2スイッチSW2のみを強制的にオフ状態に切り替えるよう指示してもよい。
本実施形態において、第1,第2駆動部51a,51bは、DCアシスト処理により第1,第2スイッチSW1,SW2を駆動する。DCアシスト処理では、まず、第2スイッチSW2を最初にオン駆動に切り替えてから、第1スイッチSW1をオン駆動に切り替える。その後、第1,第2スイッチSW1,SW2の双方がオン駆動されている状態において、第1スイッチSW1を最初にオフ駆動に切り替えてから、第2スイッチSW2をオフ駆動に切り替える。本実施形態において、第2スイッチSW2が切替完了スイッチに相当し、第1,第2駆動部51a,51bがDCオン駆動部及びDCオフ駆動部に相当する。
第2スイッチSW2を最初にオン駆動に切り替え、また、第2スイッチSW2を最後にオフ駆動に切り替えるのは、第2スイッチSW2の電流耐量が、第1スイッチSW1の電流耐量よりも大きいためである。本実施形態において、電流耐量とは、定格電流よりも大きい値であり、スイッチの故障を招くことなく一時的にスイッチに流せる電流の最大値のことである。
第2設定部53bは、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、第2スイッチSW2のみのオン駆動期間における第2電流閾値Ith2(第2大電流側閾値I2H)を、第1,第2スイッチSW1,SW2の双方のオン駆動期間の少なくとも中間における第2電流閾値Ith2(第2小電流側閾値I2L)よりも大きく設定する。これにより、第2スイッチSW2のみオン駆動期間において過電流が流れているとの誤判定が発生することを抑制しつつ、第1,第2スイッチSW1,SW2のオン駆動期間において過電流状態が発生した場合に第1,第2スイッチSW1,SW2を迅速にオフ状態に切り替える。本実施形態において、第2電流閾値Ith2が対象閾値に相当する。
一方、第1設定部53aは、第1電流閾値Ith1を第1小電流側閾値I1Lに固定し、第1電流閾値Ith1を変化させない。本実施形態において、第1小電流側閾値I1Lは、第2電流閾値Ith2よりも小さいとの条件のもと、第1スイッチSW1の定格電流以上の値であって、かつ、第1スイッチSW1の電流耐量以下の値に設定されている。
図4に、第2設定部53bを含む制御部50により実行される閾値設定処理の手順を示す。この処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお、第2電流閾値Ith2の初期値は、第2大電流側閾値I2Hに設定されているものとする。
この一連の処理では、まずステップS10において、第1フラグF1及び第2フラグF2の双方が0であるか否かを判定する。第1フラグF1は、0によって第1駆動信号IN1がオフ指令であることを示し、1によって第1駆動信号IN1がオン指令であることを示す。なお、第1,第2フラグF1,F2の初期値は0とされている。
ステップS10において肯定判定した場合には、ステップS11に進み、今回の制御周期において第2駆動信号IN2がオフ指令からオン指令に切り替えられたか否かを判定する。ステップS11において否定判定した場合には、一連の処理を一旦終了する。一方、ステップS11において肯定判定した場合には、ステップS12に進み、オン駆動により第2スイッチSW2をオン状態に切り替える。また、第2フラグF2を1にする。その後、一連の処理を一旦終了する。
ステップS10において否定判定した場合には、ステップS13に進み、第1フラグF1が0であってかつ第2フラグF2が1であるか否かを判定する。ステップS13において肯定判定した場合には、ステップS14に進み、第2電流閾値Ith2が第2大電流側閾値I2Hであるか否かを判定する。ステップS14の処理は、現在の状況が、これから第1スイッチSW1がオン状態に切り替えられる状況であるのか、これから第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられる状況であるのかを判別するための処理である。本実施形態において、第2大電流側閾値I2Hは、第2スイッチSW2の電流耐量以上の値に設定され、具体的には例えば、第2スイッチSW2の電流耐量と同じ値に設定されている。
ステップS14において肯定判定した場合には、これから第1スイッチSW1がオン状態に切り替えられる状況であると判定し、ステップS15に進む。ステップS15では、今回の制御周期において第1駆動信号IN1がオフ指令からオン指令に切り替えられたか否かを判定する。ステップS15において否定判定した場合には、一連の処理を一旦終了する。一方、ステップS15において肯定判定した場合には、ステップS16に進み、オン駆動により第1スイッチSW1をオン状態に切り替える。また、第1フラグF1を1にする。その後、一連の処理を一旦終了する。
ステップS13において否定判定した場合には、第1フラグF1及び第2フラグF2の双方が1であると判定し、ステップS17に進む。ステップS17では、経過時間Tdelayのカウントを開始する。
ステップS18では、経過フラグFJが0であるか否かを判定する。経過フラグFJは、1によって第2電流閾値Ith2を第2大電流側閾値I2Hにする状況であることを示す。なお、経過フラグFJの初期値は0とされている。
ステップS18において経過フラグFJが0であると判定した場合には、ステップS19に進み、経過時間Tdelayが第1遅延時間Tα以上になったか否かを判定する。ステップS19の処理は、第2電流閾値Ith2を減少させるタイミングであるか否かを判定するための処理である。ステップS19において肯定判定した場合には、ステップS20に進み、第2電流閾値Ith2を第2小電流側閾値I2Lにする。本実施形態において、第2小電流側閾値I2Lは、第2スイッチSW2の定格電流以上の値に設定されている。
続くステップS21では、経過時間Tdelayが、第1遅延時間Tαよりも長い第2遅延時間Tβ以上になったか否かを判定する。ステップS21の処理は、第2電流閾値Ith2を増加させるタイミングであるか否かを判定するための処理である。ステップS21において肯定判定した場合には、ステップS22に進み、第2電流閾値Ith2を第2小電流側閾値I2Lから第2大電流側閾値I2Hに切り替える。また、経過フラグFJを1にし、経過時間Tdelayを0にリセットする。
ステップS22の処理が完了した場合、又はステップS18、S19、S21で否定判定した場合には、ステップS23に進み、今回の制御周期において第1駆動信号IN1がオン指令からオフ指令に切り替えられたか否かを判定する。
ステップS23において否定判定した場合には、一連の処理を一旦終了する。一方、ステップS23において肯定判定した場合には、ステップS24に進み、オフ駆動により第1スイッチSW1をオフ状態に切り替える。また、第1フラグF1及び経過フラグFJを0にする。その後、一連の処理を一旦終了する。
ステップS14において第2電流閾値Ith2が第2小電流側閾値I2Lであると判定した場合には、これから第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられる状況であると判定し、ステップS25に進む。ステップS25では、今回の制御周期において第2駆動信号IN2がオン指令からオフ指令に切り替えられたか否かを判定する。ステップS25において否定判定した場合には、一連の処理を一旦終了する。一方、ステップS25において肯定判定した場合には、ステップS26に進み、オフ駆動により第2スイッチSW2をオフ状態に切り替える。また、第2フラグF2を0にする。その後、一連の処理を一旦終了する。
図5に、第2電流閾値Ith2の設定態様を示す。図5(a)は、電流に相当する第1,第2センス電圧Vs1,Vs2、各センス電圧Vs1,Vs2の合計値である合計電圧Vtotal、及び第1,第2電流閾値Ith1,Ith2の推移を示す。図5(b)は、第1スイッチSW1のゲート信号である第1ゲート信号Sg1の推移を示し、図5(c)は、第2スイッチSW2のゲート信号である第2ゲート信号Sg2の推移を示す。第1ゲート信号Sg1は、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1閾値電圧Vth1未満の場合をLとし、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1閾値電圧Vth1以上の場合をHとする。第2ゲート信号Sg2は、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2未満の場合をLとし、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2以上の場合をHとする。
時刻t1において、第2ゲート信号Sg2がHに切り替えられ、第2センス電圧Vs2が上昇し始める。第2センス電圧Vs2は、時刻t2まで上昇し続ける。時刻t3において、第1ゲート信号Sg1がHに切り替えられ、第1センス電圧Vs1が上昇し始める。一方、第1スイッチSW1にドレイン電流が流れ始めるため、第2センス電圧Vs2が下降し始める。第1センス電圧Vs1の上昇と、第2センス電圧Vs2の下降とは、時刻t4まで継続される。
その後時刻t5において、図4のステップS19において肯定判定される。このため、第2電流閾値Ith2が第2大電流側閾値I2Hから第2小電流側閾値I2Lに切り替えられる。その後時刻t6において、ステップS21において肯定判定される。このため、第2電流閾値Ith2が第2大電流側閾値I2Hに切り替えられる。
その後時刻t7において、第1ゲート信号Sg1がLに切り替えられ、第1センス電圧Vs1が0に向かって下降し始めるとともに、第2センス電圧Vs2が上昇し始める。第1センス電圧Vs1が0になると、第2センス電圧Vs2の上昇が止まる。その後時刻t8において、第2ゲート信号Sg2がLに切り替えられ、第2センス電圧Vs2が0に向かって下降し始める。なお、本実施形態において、時刻t1〜t3の期間と、時刻t7〜t8の期間とは、時刻t3〜t7の期間よりも短い。
ちなみに、図6には、図5に示した場合よりも合計電圧Vtotalが小さくなる例を示す。また、図7には、図6に示した場合よりも合計電圧Vtotalが小さくなる例を示す。図7に示す例では、合計電圧Vtotalに対応する電流が図2の小電流領域に含まれる。このため、図7では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうちオン抵抗が小さい第1スイッチSW1に電流が流れている。
続いて、本実施形態の効果を比較例と対比しつつ説明する。
まず、比較例について説明する。第2電流閾値Ith2が第2大電流側閾値I2Hに固定される構成を比較例1とする。この場合、例えば図5の時刻t4〜t7の期間において、第2センス電圧Vs2に対して第2電流閾値Ith2が大きめに設定されることとなる。その結果、例えば時刻t4〜t7の期間の途中において第2スイッチSW2に過電流が流れる場合、第2スイッチSW2の過電流状態を迅速に判定することができず、第2過電流判定部52bにより第1,第2スイッチSW1,SW2を迅速にオフ状態に切り替えることができなくなり得る。
一方、第2電流閾値Ith2が第2小電流側閾値I2Lに固定される構成を比較例2とする。この場合、例えば図5の時刻t1〜t4,t7〜t8において、第2センス電圧Vs2に対して第2電流閾値Ith2が小さめに設定されることとなる。その結果、第2スイッチSW2が過電流状態でないにもかかわらず、例えば図5の時刻t1〜t4,t7〜t8において第2センス電圧Vs2が第2電流閾値Ith2を超えてしまうことがある。これにより、第2スイッチSW2が過電流状態であると誤判定されてしまう懸念がある。
これに対し、本実施形態では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、第2スイッチSW2のみのオン駆動期間における第2電流閾値Ith2が、第1,第2スイッチSW1,SW2の双方のオン駆動期間の少なくとも中間における第2電流閾値Ith2よりも大きく設定される。このため、第2スイッチSW2のみのオン駆動期間において、第2スイッチSW2が過電流状態であるとの誤判定が発生することを抑制しつつ、第1,第2スイッチSW1,SW2のオン駆動期間において、第2スイッチSW2の過電流状態が発生した場合に第1,第2スイッチSW1,SW2を迅速にオフ状態に切り替えることができる。このように、本実施形態によれば、第1,第2スイッチSW1,SW2の駆動状態に応じて、第2電流閾値Ith2を適正に設定することができる。
<第1実施形態の変形例1>
以下の各実施形態では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態で説明した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付しているものもある。
図8の時刻t0以前の期間及び時刻t9以降の期間に示すように、第1,第2スイッチSW1,SW2のオフ駆動期間における第2電流閾値Ith2が、第2スイッチSW2のみのオン駆動期間における第2電流閾値Ith2よりも小さいオフ時閾値IM(>0)に設定されてもよい。図8には、時刻t0以前の期間及び時刻t9以降の期間における第2電流閾値Ith2が、第1電流閾値Ith1よりも小さいオフ時閾値IMに設定される例を示す。図8の時刻t1〜t8までの各タイミングは、図5の時刻t1〜t8までの各タイミングに対応している。
本実施形態によれば、第2スイッチSW2のみのオン駆動期間における第2電流閾値Ith2が、第1,第2スイッチSW1,SW2のオン駆動期間又はオフ駆動期間の少なくとも中間における第2電流閾値Ith2よりも大きく設定される。これにより、例えば時刻t0以前の期間及び時刻t9以降の期間において第2スイッチSW2の過電流状態を迅速に判定でき、第1,第2スイッチSW1,SW2を強制的にオフ状態に切り替えることができる。
<第1実施形態の変形例2>
第2電流閾値Ith2に加えて、第1電流閾値Ith1が変更されてもよい。詳しくは、第1設定部53aは、図9に示すように、時刻t1よりも後であってかつ時刻t3よりも前の時刻tAにおいて、第1電流閾値Ith1をオフ時閾値IMから第1小電流側閾値I1Lに増加させてもよい。なお、第1電流閾値Ith1が第1小電流側閾値I1Lに増加させられるタイミングは、時刻t2よりも後に限らず、例えば、時刻t1〜t2の間であってもよい。
また、第1設定部53aは、第1スイッチSW1がオフ状態に切り替えられたタイミング、又はそのタイミングよりも後のタイミングにおいて第1電流閾値Ith1を第1小電流側閾値I1Lからオフ時閾値IMに減少させてもよい。図9には、第1スイッチSW1がオフ状態に切り替えられたタイミングよりも後の時刻tBにおいて、オフ時閾値IMに減少させられる例を示す。
<第1実施形態の変形例3>
先の図5では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち第2スイッチSW2のみのオン駆動期間全てに渡って、第2電流閾値Ith2が第2大電流側閾値I2Hに設定された。この設定に代えて、第2スイッチSW2のみのオン駆動期間の一部の期間に渡って、第2電流閾値Ith2が第2大電流側閾値I2Hに設定されてもよい。この場合において、第2電流閾値Ith2が第2大電流側閾値I2Hから第2小電流側閾値I2Lに切り替えるタイミングは、例えば、図5の時刻t2、又は時刻t1〜t2の間のタイミングが挙げられる。この設定は、例えば、図5の時刻t1において第2スイッチSW2がオン状態に切り替えられた直後の一時的な期間(例えば数μsec)において第2スイッチSW2に流れる電流が跳ね上がる可能性があることに鑑みた設定である。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態において、第1,第2駆動部51a,51bは、DCアシスト処理に代えて、ターンオフ時のACアシスト処理を行う。このアシスト処理では、第1,第2スイッチSW1,SW2がオン駆動されている状態において、先行オフスイッチに相当する第2スイッチSWを最初にオフ駆動に切り替えてから、後続オフスイッチに相当する第1スイッチSW1をオフ駆動に切り替える。
ターンオフ時のACアシスト処理は、第1,第2スイッチSW1,SW2の並列接続体に電流が流れている状態から、電流の流通を阻止する状態に移行する場合におけるスイッチング損失を低減するためになされる。つまり、本実施形態では、第1スイッチSW1のスイッチング速度が、第2スイッチSW2のスイッチング速度よりも高くされている。スイッチング速度とは、例えば、ターンオフ時を例に説明すると、オフ駆動によりスイッチのゲート電圧が下降し始めてからゲート電圧が閾値電圧Vth未満となるまでに要する時間のことである。スイッチング速度が高い方の第1スイッチSW1で電流の流通を阻止する状態に移行させると、スイッチング損失の低減効果が得られる。なお、本実施形態において、第1,第2駆動部51a,51bがACオフ駆動部に相当する。
本実施形態において、第2設定部53bは、第2電流閾値Ith2を第2大電流側閾値I2Hに固定する。本実施形態において、第2大電流側閾値I2Hは、第2スイッチSW2の定格電流以上の値であって、かつ、第2スイッチSW2の電流耐量以下の値に設定されている。
一方、第1設定部53aは、第2スイッチSW2がオフ駆動に切り替えられた後、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2を下回って第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられる前に、第1電流閾値Ith1を第1小電流側閾値I1Lから第1大電流側閾値I1Hに増加させる。本実施形態において、第1大電流側閾値I1Hは、第1スイッチSW1の電流耐量以上の値に設定され、具体的には例えば、第1スイッチSW1の電流耐量と同じ値に設定されている。
図10に、制御部50により実行される閾値設定処理の手順を示す。この処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお、第1電流閾値Ith1の初期値は、第1大電流側閾値I1Hに設定されているものとする。
この一連の処理において、ステップS30では、今回の制御周期において第2駆動信号IN2がオフ指令からオン指令に切り替えられたか否かを判定する。ステップS30において肯定判定した場合には、ステップS31に進み、オン駆動により第2スイッチSW2をオン状態に切り替える。
ステップS30において否定判定した場合には、ステップS32に進み、今回の制御周期において第1駆動信号IN1がオフ指令からオン指令に切り替えられたか否かを判定する。ステップS32において肯定判定した場合には、ステップS33に進み、オン駆動により第1スイッチSW1をオン状態に切り替える。
ステップS32において否定判定した場合には、ステップS34に進み、今回の制御周期において第2駆動信号IN2がオン指令からオフ指令に切り替えられたか否かを判定する。ステップS34において肯定判定した場合には、ステップS35に進み、オフ駆動により第2スイッチSW2をオフ状態に切り替える。その後、ステップS36では、第1経過時間Tdelay1のカウントを開始する。
ステップS34において否定判定した場合には、ステップS37に進み、今回の制御周期において第1駆動信号IN1がオン指令からオフ指令に切り替えられたか否かを判定する。ステップS37において肯定判定した場合には、ステップS38に進み、オフ駆動により第1スイッチSW1をオフ状態に切り替える。その後、ステップS39では、第2経過時間Tdelay2のカウントを開始する。
ステップS37において否定判定した場合には、ステップS40に進み、第1経過時間Tdelay1が第1遅延時間Ts1以上になったか否かを判定する。ステップS40の処理は、第1電流閾値Ith1を増加させるタイミングであるか否かを判定するための処理である。第1遅延時間Ts1は、例えば、ステップS35で第2スイッチSW2がオフ駆動され始めるタイミングから、第2スイッチSW2のゲート電圧が低下して第2閾値電圧Vth2を下回るタイミングまでの時間よりも短い時間に設定されればよい。
ステップS40において肯定判定した場合には、ステップS41に進み、第1電流閾値Ith1を第1大電流側閾値I1Hに設定する。本実施形態において、第1大電流側閾値I1Hは、第2大電流側閾値I2Hよりも大きい。また、第1経過時間Tdelay1を0にリセットする。
ステップS40において否定判定した場合には、ステップS42に進み、第2経過時間Tdelay2が第2遅延時間Ts2以上になったか否かを判定する。ステップS42の処理は、第1電流閾値Ith1を減少させるタイミングであるか否かを判定するための処理である。第2遅延時間Ts2は、例えば、ステップS38で第1スイッチSW1がオフ駆動された後、第1スイッチSW1のゲート電圧が低下して第1閾値電圧Vth1を下回ったことを把握できる時間に設定されればよい。
ステップS42において肯定判定した場合には、ステップS43に進み、第1電流閾値Ith1を第1小電流側閾値I1Lに切り替える。また、第2経過時間Tdelay2を0にリセットする。
図11に、第1電流閾値Ith1の設定態様を示す。図11(a)は、第1,第2センス電圧Vs1,Vs2、合計電圧Vtotal、及び第1,第2電流閾値Ith1,Ith2の推移を示す。図11(b),(c)は、第1,第2駆動信号IN1,IN2の推移を示す。
時刻t1において、第1駆動信号IN1に先行して第2駆動信号IN2がオン指令に切り替えられる。これにより、その後オン状態となった第2スイッチSW2の第2センス電圧Vs2が上昇し始める。時刻t2において、第1駆動信号IN1がオン指令に切り替えられ、その後オン状態となった第1スイッチSW1の第1センス電圧Vs1が上昇し始める。この際、第1センス電圧Vs1の上昇とともに第2センス電圧Vs2が下降する。
時刻t3において、第1駆動信号IN1に先行して第2駆動信号IN2が先にオフ指令に切り替えられる。その後、第2センス電圧Vs2が下降し始める前の時刻t4において、図9のステップS40で肯定判定される。このため、第1電流閾値Ith1が第1小電流側閾値I1Lから第1大電流側閾値I1Hに切り替えられる。
時刻t5において、第1駆動信号IN1がオフ指令に切り替えられる。その後、時刻t6において、ステップS42において肯定判定される。このため、第1電流閾値Ith1が第1小電流側閾値I1Lに切り替えられる。これにより、第1,第2スイッチSW1,SW2のオフ駆動期間において過電流状態を迅速に判定できる。
以上説明した本実施形態では、第2駆動信号IN2のオフ指令への切り替えタイミングを基準として、第1電流閾値Ith1が第1小電流側閾値I1Lから第1大電流側閾値I1Hへと増加させられる。制御部50は、第2ゲート信号Sg2のLへの切り替えタイミングよりも、第2駆動信号IN2のオフ指令への切り替えタイミングを早く把握できる。このため、第2スイッチSW2が先にオフ状態とされて第1スイッチSW1に電流が集中する前に、第1電流閾値Ith1を的確に増加させることができる。
<第2実施形態の変形例1>
先の図11では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち第1スイッチSW1のみのオン駆動期間全てに渡って、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hに設定された。この設定に代えて、第1スイッチSW1のみのオン駆動期間の一部の期間に渡って、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hに設定されてもよい。
<第2実施形態の変形例2>
第1電流閾値Ith1に加えて、図12に示すように、第2電流閾値Ith2が変更されてもよい。図12(a)〜(c)は、先の図11(a)〜(c)に対応している。
詳しくは、第2設定部53bは、第2電流閾値Ith2を、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられた後に第2大電流側閾値I2Hからオフ時閾値IMに減少させる。また、第2設定部53bは、第2電流閾値Ith2を、第2スイッチSW2がオン状態に切り替えられる前にオフ時閾値IMから第2大電流側閾値I2Hに増加させる。
先の図2に示した大電流領域においては、第1スイッチSW1よりもオン抵抗が小さい第2スイッチSW2の方に電流が集中する。このため、大電流領域においては、オフ状態からオン状態に切り替えられる場合における第2スイッチSW2のコレクタ電流の増加量が大きい。このため、第2電流閾値Ith2を図12に示すように変更するメリットが大きい。
また、図12に示すように、第1電流閾値Ith1の設定態様が変更されてもよい。詳しくは、第1設定部53aは、時刻t6において、第1電流閾値Ith1を第1大電流側閾値I1Hからオフ時閾値IMに減少させる。また、第1設定部53aは、第1電流閾値Ith1を、第1スイッチSW1がオン状態に切り替えられる前にオフ時閾値IMから第1小電流側閾値I1Lに増加させる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態において、第1設定部53aは、第2スイッチSW2のオフ状態への切り替えタイミングで第1電流閾値Ith1を増加させる。
図13に、制御部50により実行される閾値設定処理の手順を示す。この処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお、第1電流閾値Ith1の初期値は、第1大電流側閾値I1Hに設定されているものとする。
この一連の処理において、ステップS50では、今回の制御周期において第2ゲート信号Sg2がHからLに切り替えられたか否かを判定する。ステップS50において肯定判定した場合には、ステップS51に進み、第1電流閾値Ith1を第1大電流側閾値I1Hに切り替える。その後ステップS52において、第1経過時間CT1のカウントを開始する。
ステップS53では、第1センス電圧Vs1が第1過電流判定部52aで用いられないようにするフィルタ処理を開始する。フィルタ処理の実行中においては、第1センス電圧Vs1が第1電流閾値Ith1を超えたとしても、第1,第2スイッチSW1,SW2が強制的にオフ状態に切り替えられない。なお、ステップS53でフィルタ処理が開始されてから、その後ステップS55でフィルタ処理が解除されるまでの処理がフィルタ部に相当する。
ステップS50において否定判定した場合には、ステップS54に進み、第1経過時間CT1が第1フィルタ時間TF1以上になったか否かを判定する。ステップS54において肯定判定した場合には、ステップS55に進み、フィルタ処理を解除する。また、第1経過時間CT1を0にリセットする。なお、第1フィルタ時間TF1は、例えば、第2ゲート信号Sg2がLに切り替えられるタイミングから、その直後に第1ゲート信号Sg1がLに切り替えられるタイミングまでの時間よりも短い時間に設定されればよい。
ステップS54において否定判定した場合には、ステップS56に進み、今回の制御周期において第1ゲート信号Sg1がHからLに切り替えられたか否かを判定する。ステップS56において肯定判定した場合には、ステップS57に進み、第2経過時間CT2のカウントを開始する。
ステップS56において否定判定した場合には、ステップS58に進み、第2経過時間CT2が第3遅延時間Ts3以上になったか否かを判定する。第3遅延時間Ts3は、例えば、第1スイッチSW1がオフ駆動された後、第1スイッチSW1のゲート電圧が低下して第1閾値電圧Vth1を下回ったことを把握できる時間に設定されればよい。
ステップS58において肯定判定した場合には、ステップS59に進み、第1電流閾値Ith1を第1小電流側閾値I1Lに切り替える。また、第2経過時間CT2を0にリセットする。
図14に、第1電流閾値Ith1の設定態様を示す。図14(a)は、第1,第2センス電圧Vs1,Vs2、合計電圧Vtotal、及び第1,第2電流閾値Ith1,Ith2の推移を示す。図14(b),(c)は、第1,第2ゲート信号Sg1,Sg2の推移を示す。
時刻t1において、第2ゲート信号Sg2がHに切り替えられ、その後、第1ゲート信号Sg1がHに切り替えられる。その後、時刻t3において、第2ゲート信号Sg2がLに切り替えられ、図13のステップS50で肯定判定される。このため、第1電流閾値Ith1が第1小電流側閾値I1Lから第1大電流側閾値I1Hに切り替えられる。また、フィルタ処理が開始される。
時刻t4において、ステップS54で肯定判定されるため、フィルタ処理が解除される。その後、時刻t5において、第1ゲート信号Sg1がLに切り替えられる。時刻t6において、ステップS58で肯定判定される。このため、第1電流閾値Ith1が第1小電流側閾値I1Lに切り替えられる。
以上説明した本実施形態では、第2スイッチSW2のオフ状態への切り替えタイミングで第1電流閾値Ith1が増加させられる。そして、第1スイッチSW1のみがオン駆動される期間のうち、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられてから第1フィルタ時間TF1に渡って、フィルタ処理が行われる。これにより、第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態の変形例1>
先の図14では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち第1スイッチSW1のみのオン駆動期間全てに渡って、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hに設定された。この設定に代えて、第1スイッチSW1のみのオン駆動期間の一部の期間に渡って、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hに設定されてもよい。
<第3実施形態の変形例2>
第1電流閾値Ith1に加えて、図15に示すように、先の図12と同様に第2電流閾値Ith2が変更されてもよい。図15(a)〜(c)は、先の図14(a)〜(c)に対応している。
また、図15に示すように、先の図12と同様に第1電流閾値Ith1の設定態様が変更されてもよい。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図10のステップS41の処理に代えて、図16のステップS60に示すように、第1電流閾値Ith1が、第1センス電圧Vs1の最大値として想定される値よりも大きい値まで増加させられる。具体的には例えば、第1電流閾値Ith1が、制御部50に入力可能な第1センス電圧Vs1の最大値よりも大きい値まで増加させられる。なお、図16において、先の図10に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
図17に、第1電流閾値Ith1の設定態様を示す。図17(a)〜図17(c)は、先の図11(a)〜図11(c)に対応している。図17に示すように、時刻t4〜t6のマスク期間において、第1電流閾値Ith1が、第1センス電圧Vs1と絶対交わらない値まで増加させられる。以上説明した本実施形態によれば、第3実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
<第4実施形態の変形例>
第1電流閾値Ith1に加えて、先の図12と同様に第2電流閾値Ith2が変更されてもよい。また、第1電流閾値Ith1について、第1小電流側閾値I1Lがオフ時閾値IMに設定されてもよい。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態において、第1,第2駆動部51a,51bは、ターンオフ時のACアシスト処理に代えて、ターンオン時のACアシスト処理を行う。このアシスト処理では、第1,第2スイッチSW1,SW2がオフ駆動されている状態において、先行オンスイッチに相当する第1スイッチSW1を最初にオン駆動に切り替えてから、後続オンスイッチに相当する第2スイッチSW2をオン駆動に切り替える。
ターンオン時のACアシスト処理は、第1,第2スイッチSW1,SW2の並列接続体の電流の流通が阻止されている状態から、電流が流れている状態に移行する場合におけるスイッチング損失を低減するためになされる。本実施形態では、第2実施形態と同様に、第1スイッチSW1のスイッチング速度が、第2スイッチSW2のスイッチング速度よりも高くされている。スイッチング速度とは、例えば、ターンオン時を例に説明すると、オン駆動によりスイッチのゲート電圧が0から上昇し始めてから、ゲート電圧が閾値電圧Vthに到達するまでに要する時間のことである。なお、本実施形態において、第1,第2駆動部51a,51bがACオン駆動部に相当する。
第1設定部53aは、第2スイッチSW2がオン駆動に切り替えられた後、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2以上となって第2スイッチSW2がオン状態に切り替えられた後に、対象閾値としての第1電流閾値Ith1を第1大電流側閾値I1Hから第1小電流側閾値I1Lに減少させる。
図18に、制御部50により実行される閾値設定処理の手順を示す。この処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお、図18において、先の図10に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS31の処理の完了後、ステップS61に進み、第2経過時間Tdelay2のカウントを開始する。ステップS61の処理の完了後、一連の処理を一旦終了する。
ステップS37において否定判定した場合には、ステップS62に進み、第1経過時間Tdelay1が第4遅延時間Ts4以上になったか否かを判定する。ステップS62において肯定判定した場合には、ステップS41に進む。
ステップS62において否定判定した場合には、ステップS63に進み、第2経過時間Tdelay2が第5遅延時間Ts5以上になったか否かを判定する。ステップS63において肯定判定した場合には、ステップS43に進む。
図19に、第1電流閾値Ith1の設定態様を示す。図19(a)〜図19(c)は、先の図11(a)〜図11(c)に対応している。
時刻t1において、図18のステップS62で肯定判定される。このため、第1電流閾値Ith1が第1小電流側閾値I1Lから第1大電流側閾値I1Hに切り替えられる。その後時刻t2において、第1駆動信号IN1がオン指令に切り替えられる。
時刻t3において、第2駆動信号IN2がオン指令に切り替えられる。このため、第2経過時間Tdelay2のカウントが開始される。その後、時刻t4において、ステップS63で肯定判定される。このため、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hから第1小電流側閾値I1Lに切り替えられる。
その後、時刻t5において、第1駆動信号IN1がオフ指令に切り替えられる。その後、時刻t6において、第2駆動信号IN2がオフ指令に切り替えられる。このため、第1経過時間Tdelay1のカウントが開始される。
以上説明した本実施形態によれば、第2実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
<第5実施形態の変形例1>
先の図19では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち第1スイッチSW1のみのオン駆動期間全てに渡って、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hに設定された。この設定に代えて、第1スイッチSW1のみのオン駆動期間の一部の期間に渡って、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hに設定されてもよい。この場合において、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hから第1小電流側閾値I1Lに切り替えるタイミングは、例えば、図19において、第1センス電圧Vs1が0から上昇し始めるタイミングから第1センス電圧Vs1が合計電圧Vtotalに到達するタイミングまでの期間の途中、又は第1センス電圧Vs1が合計電圧Vtotalに到達するタイミングが挙げられる。
<第5実施形態の変形例2>
第1電流閾値Ith1に加えて、図20に示すように、第2電流閾値Ith2が変更されてもよい。図20(a)〜(c)は、先の図19(a)〜(c)に対応している。
詳しくは、第2設定部53bは、第2スイッチSW2がオン状態に切り替えられる前に、第2電流閾値Ith2をオフ時閾値IMから第2大電流側閾値I2Hに増加させる。また、第2設定部53bは、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられて第2センス電圧Vs2が0となるタイミング以降に、第2電流閾値Ith2を第2大電流側閾値I2Hからオフ時閾値IMに減少させる。この場合、大電流領域においては、オフ状態からオン状態に切り替えられる場合における第2スイッチSW2のコレクタ電流の増加量が大きい。このため、第2電流閾値Ith2を図20に示すように変更するメリットが大きい。
また、第1電流閾値Ith1について、第1小電流側閾値I1Lがオフ時閾値IMに設定されてもよい。
<第6実施形態>
以下、第6実施形態について、第5実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態において、第1設定部53aは、第2スイッチSW2のオン状態への切り替えタイミングで第1電流閾値Ith1を減少させる。
図21に、制御部50により実行される閾値設定処理の手順を示す。この処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお、図21において、先の図13に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
この一連の処理において、ステップS70では、今回の制御周期において第2ゲート信号Sg2がLからHに切り替えられたか否かを判定する。ステップS70において肯定判定した場合には、ステップS71に進み、第1電流閾値Ith1を第1小電流側閾値I1Lに切り替える。その後ステップS52に進む。
ステップS70において否定判定した場合には、ステップS72に進み、第1経過時間CT1が第2フィルタ時間TF2以上になったか否かを判定する。ステップS72において肯定判定した場合には、ステップS55に進み、フィルタ処理を解除する。また、第1経過時間CT1を0にリセットする。なお、第2フィルタ時間TF2は、例えば、第2ゲート信号Sg2がHに切り替えられるタイミングから、その直後に第1ゲート信号Sg1がLに切り替えられるタイミングまでの時間よりも短い時間に設定されればよい。
ステップS72において否定判定した場合には、ステップS73に進み、今回の制御周期において第2ゲート信号Sg2がHからLに切り替えられたか否かを判定する。ステップS73において肯定判定した場合には、ステップS57に進む。
ステップS73において否定判定した場合には、ステップS74に進み、第2経過時間CT2が第6遅延時間Ts6以上になったか否かを判定する。ステップS74において肯定判定した場合には、ステップS75に進み、第1電流閾値Ith1を第1大電流側閾値I1Hに切り替える。また、第2経過時間CT2を0にリセットする。
図22に、第1電流閾値Ith1の設定態様を示す。図22(a)〜図22(c)は、先の図14(a)〜図14(c)に対応している。
時刻t1において、図21のステップS74で肯定判定される。このため、第1電流閾値Ith1が第1小電流側閾値I1Lから第1大電流側閾値I1Hに切り替えられる。その後時刻t2において、第1ゲート信号Sg1がHに切り替えられる。
時刻t3において、第2ゲート信号Sg2がHに切り替えられる。このため、ステップS70で肯定判定され、第1電流閾値Ith1が第1大電流側閾値I1Hから第1小電流側閾値I1Lに切り替えられる。また、第1経過時間Tdelay1のカウントと、フィルタ処理とが開始される。
時刻t4において、第1ゲート信号Sg1がLに切り替えられる。その後、時刻t5において、第2ゲート信号Sg2がLに切り替えられる。このため、ステップS73で肯定判定され、第2経過時間Tdelay2のカウントが開始される。
以上説明した本実施形態では、第2スイッチSW2のオン状態への切り替えタイミングで第1電流閾値Ith1が減少させられる。そして、第1,第2スイッチSW1,SW2がオン駆動される期間のうち、第2スイッチSW2がオン状態に切り替えられてから第2フィルタ時間TF2に渡って、フィルタ処理が行われる。これにより、第3実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
<第6実施形態の変形例>
第1電流閾値Ith1に加えて、先の図20と同様に第2電流閾値Ith2が変更されてもよい。また、第1電流閾値Ith1について、第1小電流側閾値I1Lがオフ時閾値IMに設定されてもよい。
<第7実施形態>
以下、第7実施形態について、第5実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図18のステップS41の処理に代えて、図23のステップS76に示すように、第1電流閾値Ith1が、第1センス電圧Vs1の最大値として想定される値よりも大きい値まで増加させられる。図23において、先の図18に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
図24に、第1電流閾値Ith1の設定態様を示す。図24(a)〜図24(c)は、先の図19(a)〜図19(c)に対応している。図24に示すように、時刻t1〜t4のマスク期間において、第1電流閾値Ith1が、第1センス電圧Vs1と絶対交わらない値に増加させられる。以上説明した本実施形態によれば、第6実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
<第7実施形態の変形例>
第1電流閾値Ith1に加えて、先の図20と同様に第2電流閾値Ith2が変更されてもよい。また、第1電流閾値Ith1について、第1小電流側閾値I1Lがオフ時閾値IMに設定されてもよい。
<第8実施形態>
以下、第8実施形態について、第5実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、切替完了スイッチのみのオン駆動期間において設定した対象閾値を、その後徐々に減少させる。具体的には、図25に示すように、第1設定部53aは、第2スイッチSW2がオン駆動に切り替えられる時刻t1から、第1,第2スイッチSW1,SW2がオン状態に切り替えられた後の時刻t2までの期間において、第1電流閾値Ith1を、第1大電流側閾値I1Hから第1小電流側閾値I1Lに段階的に減少させる。図25に示す例では、第1設定部53aは、2段階で減少させている。なお、時刻t3において、第1スイッチSW1がオフ状態に切り替えられ、時刻t4において、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられる。なお、2段階に限らず、3段階以上で第1電流閾値Ith1を減少させてもよい。
なお、第1電流閾値Ith1の減少態様としては、段階的な減少に限らず、例えば図26に示すように、連続的な減少であってもよい。図26の各時刻t1〜t4は、先の図25の各時刻t1〜t4に対応している。
ちなみに、本実施形態においても、第1電流閾値Ith1に加えて、第2電流閾値Ith2が変更されてもよい。
<第9実施形態>
以下、第9実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、スイッチが過電流状態となる場合に代えて、スイッチが過熱状態となる場合にスイッチを強制的にオフ状態に切り替える。スイッチの温度は、スイッチに流れる電流と正の相関がある物理量である。
図27に、本実施形態の駆動回路Drを示す。図27において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。駆動回路Dr付近には、第1スイッチSW1の温度を検出する第1温度検出部56と、第2スイッチSW2の温度を検出する第2温度検出部66とが設けられている。各温度検出部56,66は、例えば感温ダイオードで構成されている。第1温度検出部56の検出値は、第8端子T8を介して制御部50に入力され、第2温度検出部66の検出値は、第9端子T9を介して制御部50に入力される。
制御部50は、第1過熱判定部55aを備えている。第1過熱判定部55aは、取得した第1温度検出部56の検出値に基づいて、第1スイッチSW1の温度TD1を算出する。第1過熱判定部55aは、算出した第1スイッチSW1の温度TD1が第1温度閾値Tth1を超えたと判定した場合、第1,第2駆動部51a,51bに対して、オフ駆動により第1,第2スイッチSW1,SW2を強制的にオフ状態に切り替えるよう指示する。
制御部50は、第2過熱判定部55bを備えている。第2過熱判定部55bは、取得した第2温度検出部66の検出値に基づいて、第2スイッチSW2の温度TD2を算出する。第2過熱判定部55bは、算出した第2スイッチSW2の温度TD2が第2温度閾値Tth2を超えたと判定した場合、第1,第2駆動部51a,51bに対して、オフ駆動により第1,第2スイッチSW1,SW2を強制的にオフ状態に切り替えるよう指示する。
なお、第1,第2スイッチSW1,SW2の駆動状態に基づく第1温度閾値Tth1又は第2温度閾値Tth2の設定は、上記第1〜第8実施形態で説明した第1電流閾値Ith1又は第2電流閾値Ith2の設定態様と同様の態様で実施することができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・図28(a)〜図28(c)に示すように、スイッチのスイッチング速度に応じて、第1電流閾値Ith1の変更態様が定められてもよい。図28には、第5実施形態で説明したターンオン時のACアシスト処理の場合を示す。図28(b),(c)の各時刻t1〜t5は、図28(a)の各時刻t1〜t5に対応している。
・ACアシスト処理を、ターンオン時及びターンオフ時の双方で実施してもよい。
・第8実施形態の第1電流閾値Ith1を徐々に減少させる構成を、ターンオフ時のACアシスト処理時に適用してもよい。
・第1実施形態において、センス電圧が一定時間に渡って電流閾値を超えたと判定された場合にスイッチが強制的にオフ状態に切り替えられてもよい。
・互いに並列接続された複数のスイッチのうち、切替完了スイッチ以外のスイッチに流れる電流に基づいて、切替完了スイッチに流れる電流が推定され、推定された電流と閾値とが比較されてもよい。例えば、過電流が流れているか否かの判定対象となるスイッチが第1スイッチSW1の場合、第2スイッチSW2に流れる電流に基づいて第1スイッチSW1に流れる電流が推定され、推定された電流に基づいて第1スイッチSW1に過電流が流れているか否かが判定されてもよい。なお、この場合、例えば、第2スイッチSW2のオン抵抗に対する第1スイッチSW1のオン抵抗の比率と、第2センス電圧Vs2とに基づいて、第1スイッチSW1に流れる電流と相関を有する第1センス電圧Vs1が推定されればよい。
・スイッチに過電流が流れていると過電流判定部により判定された場合、スイッチが強制的にオフ状態に切り替えられることなく、例えば、過電流が流れている旨が外部に通知される構成が用いられてもよい。
・スイッチの組み合わせとしては、MOSFET及びIGBTの組み合わせに限らない。
・並列接続されるスイッチの数としては、図1に示したように2つに限らず、3つ以上であってもよい。以下、並列接続されるスイッチの数が3つの場合について説明する。3つのスイッチを第1〜第3スイッチSW1〜SW3とする。第1,第2スイッチSW1,SW2は、上述した実施形態で説明したものと同じスイッチである。第3スイッチSW3としては、ここでは、第2スイッチSW2と同じ電流電圧特性を有するIGBTが用いられるとする。
図29に、ターンオン時のACアシスト処理の一例を示す。図29(a)〜(c)は、先の図19(a)〜(c)に対応している。図29(d)は、第3スイッチSW3をオンオフ駆動するための第3駆動信号IN3を示す。図29(a)において、Vs3は、第3スイッチSW3に対応するセンス電圧である第3センス電圧を示す。
図29に示すように、第1〜第3スイッチSW1〜SW3全てがオフ駆動されている状態から、第1〜第3スイッチSW1〜SW3が順次オン駆動に切り替えられる。ここでは、第1スイッチSW1がオン状態に切り替わってから第2スイッチSW2のオン駆動が開始され、第2スイッチSW2がオン状態に切り替わってから第3スイッチSW3のオン駆動が開始されている。この場合において、最初にオン駆動に切り替えられる第1スイッチSW1が切替完了スイッチに相当する。この前提構成において、オン駆動されるスイッチの数が増えるに連れて、第1電流閾値Ith1が、第1大電流側閾値I1H、第1小電流側閾値I1L、第1極小電流側閾値I1VL(<I1L)へと段階的に低下させられる。
なお、オン駆動されるスイッチの数が増えるに連れて電流閾値を低下させる構成は、並列接続されるスイッチの数が4つ以上の構成にも適用できる。また、オン駆動されるスイッチの数が増えるに連れて電流閾値を低下させる構成は、ターンオン時のACアシスト処理や、DCアシスト処理に対しても適用できる。
また、第1〜第3スイッチSW1〜SW3全てがオン駆動されている状態から、第1〜第3スイッチSW1〜SW3が順次オフ駆動に切り替える場合、オフ駆動されるスイッチの数が増えるに連れて、電流閾値を増加させてもよい。具体的には、例えば、電流閾値を段階的に増加させてもよい。
ちなみに、オン駆動されるスイッチの数が増えるに連れて閾値を低下させる構成と、オフ駆動されるスイッチの数が増えるに連れて閾値を増加させる構成とは、第9実施形態で説明した温度閾値に対しても適用できる。
・第1スイッチSW1のゲート電圧が時刻t1よりも前から上昇し始め、図30に示すように、時刻t1において第1センス電圧Vs1が上昇し始める。一方、時刻t1〜t2の途中から、第2スイッチSW2のゲート電圧が0から上昇し始める。第1スイッチSW1のゲート電圧の上昇中である時刻t2において、第2スイッチSW2がオン状態に切り替わる制御が行われる。この場合、第1電流閾値Ith1が、第1,第2スイッチSW1,SW2の双方のオン期間t2〜t3よりも、第1スイッチSW1のみのオン期間t1〜t2において小さく設定されてもよい。図30に示す例では、時刻t3において、第1電流閾値Ith1をさらに増加させている。
・3相インバータに限らず、例えば、2相のインバータ又は4相以上のインバータであってもよい。また、スイッチが備えられる電力変換器としては、インバータに限らない。
50…制御部、53a,53b…第1,第2設定部、54…第1抵抗体、64…第2抵抗体、St1,St2…第1,第2センス端子、SW1,SW2…第1,第2スイッチ、Dr…駆動回路。

Claims (20)

  1. 互いに並列接続された複数のスイッチ(SW1,SW2)を駆動するスイッチの駆動回路(Dr)において、
    複数の前記スイッチのうち少なくとも1つのスイッチに流れる電流と相関のある物理量を検出する検出部(St1,St2,54,64,56,66)の検出値が閾値を超えたことを判定する判定部と、
    複数の前記スイッチのうち少なくとも1つの電流の流通を許容する状態、及び複数の前記スイッチ全ての電流の流通を阻止する状態のうち、一方の状態から他方の状態への切り替えを完了するために駆動される前記スイッチを切替完了スイッチとし、前記切替完了スイッチに流れる電流と相関のある物理量と比較される前記閾値を対象閾値とする場合、複数の前記スイッチのうち前記切替完了スイッチのみのオン駆動期間の少なくとも一部の期間における前記対象閾値を、複数の前記スイッチ全てのオン駆動期間の少なくとも一部の期間における前記対象閾値よりも大きく設定する設定部(53a,53b)と、を備えるスイッチの駆動回路。
  2. 複数の前記スイッチのうち、所定電流(Iα)よりも小さい小電流領域においてオン抵抗が最小となる特性を有するスイッチを第1スイッチ(SW1)とし、前記所定電流以上の大電流領域においてオン抵抗が最小となる特性を有するスイッチを第2スイッチ(SW2)とする場合、前記切替完了スイッチである前記第2スイッチを最初にオン駆動に切り替えてから、前記第1スイッチをオン駆動に切り替えるDCオン駆動部と、
    前記DCオン駆動部により前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの双方がオン駆動されている状態において、前記第1スイッチを最初にオフ駆動に切り替えてから、前記第2スイッチをオフ駆動に切り替えるDCオフ駆動部と、を備える請求項1に記載のスイッチの駆動回路。
  3. 前記設定部は、前記第1スイッチに対応する前記検出部の検出値と比較される前記閾値(Ith1)を変化させない請求項2に記載のスイッチの駆動回路。
  4. 前記設定部は、前記第1スイッチに対応する前記検出部の検出値と比較される前記閾値(Ith1)を、前記DCオン駆動部により前記第2スイッチのゲート電圧がその閾値電圧以上となって前記第2スイッチがオン状態に切り替えられた後に増加させ、前記DCオフ駆動部により前記第1スイッチのゲート電圧がその閾値電圧を下回って前記第1スイッチがオフ状態に切り替えられた後に減少させる請求項2に記載のスイッチの駆動回路。
  5. 複数の前記スイッチのうち、前記切替完了スイッチである後続オフスイッチ(SW1)のスイッチング速度が、それ以外のスイッチである先行オフスイッチ(SW2)のスイッチング速度よりも高くされており、
    複数の前記スイッチ全てがオン駆動されている状態において、前記先行オフスイッチを最初にオフ駆動に切り替えてから、前記後続オフスイッチをオフ駆動に切り替えるACオフ駆動部を備える請求項1に記載のスイッチの駆動回路。
  6. 前記設定部は、前記ACオフ駆動部により前記先行オフスイッチがオフ駆動に切り替えられた後、前記先行オフスイッチのゲート電圧がその閾値電圧を下回って前記先行オフスイッチがオフ状態に切り替えられる前に前記対象閾値(Ith1)を増加させる請求項5に記載のスイッチの駆動回路。
  7. 前記設定部は、前記検出部の検出値の最大値として想定される値よりも大きい値まで前記対象閾値を増加させる請求項6に記載のスイッチの駆動回路。
  8. 前記設定部は、前記ACオフ駆動部により前記先行オフスイッチがオフ状態に切り替えられるタイミングで前記対象閾値(Ith1)を増加させ、
    複数の前記スイッチの中で前記後続オフスイッチのみがオン駆動される期間のうち、前記先行オフスイッチがオフ駆動に切り替えられるタイミングからの所定期間において、前記検出部の検出値が前記判定部で用いられないようにするフィルタ部を備える請求項5に記載のスイッチの駆動回路。
  9. 前記設定部は、前記先行オフスイッチに対応する前記検出部の検出値と比較される前記閾値(Ith2)を変化させない請求項5〜8のいずれか1項に記載のスイッチの駆動回路。
  10. 前記設定部は、前記先行オフスイッチに対応する前記検出部の検出値と比較される前記閾値(Ith2)を、前記先行オフスイッチのゲート電圧がその閾値電圧を下回って前記先行オフスイッチがオフ状態に切り替えられた後に減少させる請求項5〜8のいずれか1項に記載のスイッチの駆動回路。
  11. 複数の前記スイッチのうち、所定電流(Iα)よりも小さい小電流領域においてオン抵抗が最小となる特性を有するスイッチが前記後続オフスイッチであり、前記所定電流以上の大電流領域においてオン抵抗が最小となる特性を有するスイッチが前記先行オフスイッチであり、
    前記先行オフスイッチの定格電流が前記所定電流よりも大きい請求項10に記載のスイッチの駆動回路。
  12. 複数の前記スイッチのうち、前記切替完了スイッチである先行オンスイッチ(SW1)のスイッチング速度が、それ以外のスイッチである後続オンスイッチ(SW2)のスイッチング速度よりも高くされており、
    複数の前記スイッチ全てがオフ駆動されている状態において、前記先行オンスイッチを最初にオン駆動に切り替えてから、前記後続オンスイッチをオン駆動に切り替えるACオン駆動部を備える請求項5〜11のいずれか1項に記載のスイッチの駆動回路。
  13. 前記設定部は、前記ACオン駆動部により前記後続オンスイッチがオン駆動に切り替えられた後、前記後続オンスイッチのゲート電圧がその閾値電圧以上となって前記後続オンスイッチがオン状態に切り替えられた後に前記対象閾値(Ith1)を減少させる請求項12に記載のスイッチの駆動回路。
  14. 前記設定部は、前記先行オンスイッチがオン駆動に切り替えられてから、前記後続オンスイッチのゲート電圧がその閾値電圧以上となって前記後続オンスイッチがオン状態に切り替えられるまでの期間において、前記検出部の検出値の最大値として想定される値よりも大きい値まで前記対象閾値を増加させる請求項13に記載のスイッチの駆動回路。
  15. 前記設定部は、前記ACオン駆動部により前記後続オンスイッチがオン状態に切り替えられるタイミングで前記対象閾値(Ith1)を減少させ、
    複数の前記スイッチ全てがオン駆動される期間のうち、前記後続オンスイッチがオン駆動に切り替えられるタイミングからの所定期間において、前記検出部の検出値が前記判定部で用いられないようにするフィルタ部を備える請求項12に記載のスイッチの駆動回路。
  16. 前記設定部は、前記後続オンスイッチに対応する前記検出部の検出値と比較される前記閾値(Ith2)を変化させない請求項12〜15のいずれか1項に記載のスイッチの駆動回路。
  17. 前記設定部は、前記後続オンスイッチに対応する前記検出部の検出値と比較される前記閾値(Ith2)を、前記後続オンスイッチのゲート電圧がその閾値電圧以上となって前記後続オンスイッチがオン状態に切り替えられる前に増加させる請求項12〜15のいずれか1項に記載のスイッチの駆動回路。
  18. 複数の前記スイッチのうち、所定電流(Iα)よりも小さい小電流領域においてオン抵抗が最小となる特性を有するスイッチが前記先行オンスイッチであり、前記所定電流以上の大電流領域においてオン抵抗が最小となる特性を有するスイッチが前記後続オンスイッチであり、
    前記後続オンスイッチの定格電流が前記所定電流よりも大きい請求項17に記載のスイッチの駆動回路。
  19. 前記スイッチは、3つ以上互いに並列接続されており、
    前記各スイッチがオフ駆動されている状態から、前記各スイッチを順次オン駆動に切り替えるオン駆動部を備え、
    前記設定部は、前記オン駆動部によりオン駆動される前記スイッチの数が増えるに連れて、前記対象閾値を低下させる請求項1に記載のスイッチの駆動回路。
  20. 前記判定部により前記閾値を超えたと判定されたことを条件として、前記スイッチを強制的にオフ状態に切り替える強制オフ部を備える請求項1〜19のいずれか1項に記載のスイッチの駆動回路。
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