JP6930360B2 - 産業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品がフォーク先端に配置されたフォークを備えた産業車両に関する。
産業車両としてのフォークリフトは近年、操縦者の支援や無人フォークリフトの高機能化を目的として、フォークの先端にカメラ等の電子部品を装着することがある。
電子部品はワイヤハーネスを備えており、電子部品と、機台に取り付けられる電子部品のコントローラとは、両者から延びるワイヤハーネスによって、コネクタを介して接続される。
また、フォークリフトはフォークを荷物に差し込むことで荷役作業を行うが、ワイヤハーネスが荷物と接触すると、損傷する虞がある。そのため特許文献1のように、フォークに沿って配置されるワイヤハーネスは、カバーによって覆われている。
図10(a)及び図10(b)に示すように、特許文献1においては、フォーク93の先端には電子部品としてのCCDカメラ91が内蔵されており、CCDカメラ91からのケーブル92は、フォーク93の側面に設けられた鉄製の角パイプ94に通されている。
特開2005−104652号公報
しかしながら特許文献1では、角パイプ94の中にケーブル92を通す必要があるため、配線作業が行いにくい。また、ケーブル92の先端にコネクタが取り付けられている場合には、コネクタも角パイプ94の中に通すことになる。
角パイプ94内にコネクタが配置された場合には、コネクタの着脱が行いにくい。そのため、コネクタの着脱性を考慮し、コネクタをフォーク93が折り曲げられた箇所である折り曲げ部側に配置する場合は、電子部品から延びるケーブル92を角パイプ94の長さよりも長くすることになる。しかし、フォーク4の長さは、機台の仕様によって異なることがあり、それに応じて角パイプ94の長さも、フォーク93の長さに応じて異なることになる。そのため、ケーブル92の長さを角パイプ94の長さより長くするためには、ケーブル92の長さもフォーク93の長さ(種類)に応じて変更しなければならないため、電子部品の種類が増えコストが増加する。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電子部品から延びるワイヤハーネスの長さを変更することなく、配線作業を容易に行うことができる産業車両を提供することにある。
上記課題を解決する産業車両は、フォークと、前記フォークの先端に配置された電子部品と、前記電子部品から延び、ケーブルの先端にコネクタを有するワイヤハーネスと、を有する産業車両である。そして、前記フォークは、荷物を支えるフォーク本体を備え、前記コネクタ及び前記ケーブルは、前記フォーク本体の延在方向に沿う面のうち幅狭の面に配置され、前記フォークは、前記幅狭の面に配置された前記ケーブル及び前記コネクタを覆う状態に取り付けられ、かつ前記フォーク本体から取り外し可能なカバーを有することを特徴とする。
この構成によれば、フォーク本体における幅狭の面に配置されたケーブル及びコネクタを、それらを覆うようにフォーク本体に取り付けられたカバーによって保護できる。これにより、ワイヤハーネスの損傷を抑制する。また、カバーをフォーク本体から取り外した状態でケーブルをフォーク本体に配置することができるため、角パイプの中にケーブルを通す場合と比べ、ケーブル及びコネクタの配置が容易となり、ワイヤハーネスの配線作業が容易となる。
また、前記フォークは、前記幅狭の面から突出し、かつ前記フォークの延在方向に並設された少なくとも2本の突起部と、前記突起部に架設された梁部材と、を備え、前記ケーブルは前記梁部材に沿って配設されている。
この構成によれば、ケーブルを突起部に掛け、梁部材に沿わせることで、ケーブルをフォーク本体の幅狭の面内に配置しやすく、ケーブルに一体のコネクタも、幅狭の面内に配置しやすい。よって、ケーブルをフォーク本体に組み付けたり、取り外したりしやすい。
また、前記ケーブルは、掛止具によって前記梁部材に掛止されている。
この構成によれば、掛止具により、梁部材に沿ってケーブルが配置された状態を維持できる。
また、前記ケーブルは、前記梁部材の上面に支持されている。
この構成によれば、梁部材の下方にケーブルが垂れ下がることを抑制でき、梁部材に沿ってケーブルが配置された状態を維持できる。
また、前記カバーは、前記突起部が挿通された挿通孔と、前記挿通孔の周囲の当接部と、を備え、前記突起部に挿通され一端が前記フォーク本体の前記幅狭の面に当接するとともに他端が前記カバーに当接するスペーサと、前記挿通孔を貫通し、前記カバーの外側に突出した前記突起部に取り付けられた取付部材と、前記カバーの外側で前記突起部に装着され、前記当接部と前記取付部材との間に挟持された弾性部材と、を有する。
この構成によれば、カバーがフォーク本体の変形を許容できる構造をとるため、フォーク本体が曲がった場合でも、カバーが損傷することを抑制できる。また、スペーサにより取付部材の位置が規制され、弾性部材の変形によって、カバーが適度な軸力でもってフォーク本体に取り付けられた状態を維持できる。また、カバーが外力を受けたとき、弾性部材の変形によりカバーの変形を許容でき、カバーが損傷することを抑制できる。
本発明によれば、電子部品から延びるワイヤハーネスの長さを変更することなく、配線作業を容易に行うことができる。
産業車両としてのフォークリフトの側面図。 第1の実施形態のフォークの全体構成を示す斜視図。 フォーク先端の構成を示す分解斜視図。 カバーを取り外した状態でのフォーク本体の側面図。 カバーの取付構造を示す断面図。 フォーク本体側面に配置された部品を示す斜視図。 第1の実施形態のフォーク本体側面及びカバーを示す分解斜視図。 フォーク本体側面及びカバーの取付構造を示す分解斜視図。 第2の実施形態のフォーク本体側面を示す斜視図。 (a)は従来技術のフォークの斜視図、(b)は図10(a)のフォーク先端における要部拡大図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1に示すように、産業車両であるフォークリフト1には、車体2のほぼ中央に運転席3が設けられる。また、フォークリフト1には運転席3から見て車体2の進行方向前方に、フォーク4及びマスト5が設けられる。フォークリフト1を運転する操縦者は、フォーク4を荷役したい荷物(図示せず)の下部に差し込み、マスト5に沿って上下させた後、車体2を移動し、マスト5を傾動させたりするなどによって荷役作業を行う。また、近年では、操縦者によって操縦されず、コンピュータからの指令によって操縦されることで無人運転する、無人フォークリフトが実用化されている。本発明では、運転席3を備えた無人フォークリフトについて適用されることも踏まえて説明する。
図2に示すように、フォーク4は、荷物を支えるフォーク本体11と、フォーク本体11の側部を形成するフォーク本体側面31に取り付けられ、フォーク本体11と一体になってフォーク4を構成するカバー12とを備える。フォーク4の延在方向への長さは、機台の仕様によって異なる。なお、フォーク4の上面17に沿い、かつフォーク4の延在方向へ直交する方向を、幅方向とする。
また、フォーク4の先端には、センシング部6を備える。センシング部6は、電子部品15と、その上部及び下部を覆う上部片13、下部片14を備える。電子部品15は、操縦者が荷役する際の作業支援や、フォークリフト1の無人運転化のために用いられ、製品例としては、CCDカメラや測距センサが挙げられる。
図3に示すように、上部片13は、フォーク本体11の先端に取り付けられる。上部片13の上面はフォーク4の積載面16が平坦になるよう、フォーク本体11の上面17と面一で、溶接により一体化される。また、上部片13は、フォーク4の幅方向の両端に位置する縁から下方へ延びる上部取付片18を複数備え、複数の上部取付片18は取付孔19を備える。
下部片14には電子部品15が搭載される。下部片14の電子部品15の幅方向における両側には、下部取付片20を複数備え、複数の下部取付片20は雌ねじ部を備えた取付孔19を備える。下部片14は、ボルト21が上部片13の取付孔19を通り、下部片14の取付孔19に螺入されることで、上部片13に固定される。この方法によって、下部片14及び電子部品15は、上部片13に取り付けられるとともに、フォーク本体11に取り付けられる。また、下部片14の下面25は、フォーク4の非積載面26が平坦になるように、フォーク本体11の下面27と面一である。このように、電子部品15はフォーク本体11の先端に配設されるとともに、フォーク4の先端が上部片13及び下部片14によって構成される。
図3及び図7に示すように、電子部品15は、電力の供給や情報通信を行うためのケーブル22を備え、各ケーブル22の先端には接続部品としてのコネクタ24aが装着される。また、電子部品15から延びる複数のケーブル22(本実施形態では3本)及びコネクタ24aは、テープ等で纏められ、ワイヤハーネス23aを構成する。電子部品15から延びるワイヤハーネス23aと、車体2に搭載されたコントローラ(図示せず)から延びるワイヤハーネス23bとは、互いのワイヤハーネス23a,23bに設けられたコネクタ24a,24bによって接続される。
図5及び図6に示すように、フォーク4は、フォーク本体側面31に突起部としてのスタッドボルト32を複数備える(本実施形態では2本)。図5に示すように、スタッドボルト32は、一端の雄ねじ32aをフォーク本体11の雌ねじ11aに螺合した状態で、フォーク本体側面31から突出するようにフォーク本体11に固定される。また、図6に示すように、複数のスタッドボルト32は、フォーク本体側面31において、フォーク本体11の延在方向に平行で上面17及び下面27との中間に位置する直線L上に配置される。また、図5及び図6に示すように、スタッドボルト32の他端の雄ねじ32bはフォーク本体側面31から突出している。
スタッドボルト32にはスペーサ33が装着される。スペーサ33は金属製であり、円筒形状である。一対のスタッドボルト32に装着されたスペーサ33には、隣り合うスタッドボルト32の間に橋を渡すように梁部材34が一体となるように形成される。梁部材34は金属製の円柱形状である。
フォーク本体側面31に取り付けられたカバー12は金属製である。図8に示すように、カバー12の長手方向への寸法は、フォーク本体11が折り曲げられた箇所である折り曲げ部35と、フォーク本体11の先端との間の寸法とほぼ同じである。カバー12はフォーク4の幅方向における断面形状はコ字状である。カバー12は、フォーク本体側面31に対向して配置される側壁36と、側壁36の上端の縁から突出した上側壁37と、側壁36の下端の縁から突出した下側壁38とを有する。上側壁37及び下側壁38におけるフォーク4の幅方向への長さと、フォーク本体11におけるフォーク4の幅方向への長さの合計は、上部片13におけるフォーク4の幅方向への長さと等しい。この構成により、フォーク本体11にカバー12が取り付けられた状態では、フォーク4の側面は面一となり、フォーク4を荷役したい荷物の下に差し込む際に、フォーク4の側面が荷物に引っ掛かりにくい。
また、フォーク本体11におけるフォーク4の幅方向への長さは、上部片13及び下部片14におけるフォーク4の幅方向への長さよりも、上側壁37及び下側壁38におけるフォーク4の幅方向への長さだけ短い。これにより、上部片13の上部取付片18とフォーク本体側面31との間に隙間が形成される。
次に、カバー12の取り付け構造について説明する。図5又は図8に示すように、カバー12は、側壁36の長手方向の両側に凹部41を備え、凹部41の底となる部分に当接部42を備える。また、カバー12は、当接部42で囲まれた挿通孔43を備える。カバー12の挿通孔43には、スタッドボルト32及びスペーサ33が挿通される。なお、フォーク本体側面31から突出するスタッドボルト32は、凹部41内に位置し、側壁36の外面から突出しない長さとなっている。
カバー12の当接部42から突出したスペーサ33の外周側には、弾性部材44が装着される。弾性部材44はウレタン製であり、円環形状である。弾性部材44は当接部42のうち、凹部41の内底面となる部分に支持される。また、フォーク本体側面31から突出するスタッドボルト32の雄ねじ32bには、ワッシャ45が装着されるとともに、ワッシャ45はスペーサ33に接触する。スタッドボルト32の雄ねじ32bには、ワッシャ45を介して取付部材としてのナット46が螺合される。ナット46の螺合により、カバー12がフォーク本体11に取り付けられる。
図5に示すように、カバー12の、上側壁37のフォーク本体側面31に対向する先端面及び下側壁38のフォーク本体側面31に対向する先端面は、フォーク本体側面31に当接する。フォーク本体側面31から突出するスタッドボルト32には、弾性部材44及びワッシャ45が挿入された後、ナット46が雄ねじ32bに螺合されるが、これにより、弾性部材44は、当接部42とワッシャ45の間に挟持され、圧縮状態にある。
スペーサ33の軸方向の一端は、フォーク本体側面31に当接するとともに、スペーサ33の軸方向の他端は、ワッシャ45を介してナット46に当接する。スペーサ33により、ナット46の螺合される位置がフォーク本体側面31から一定距離離れた位置に決められ、それ以上の螺合が規制される。ナット46の螺合が規制された状態では、弾性部材44が圧縮状態に変形し、カバー12をフォーク本体11に取り付けるための軸力をもたらす。
図4及び図7に示すように、フォーク本体側面31には、電子部品15及びコントローラから延びるワイヤハーネス23a,23bが配置される。ワイヤハーネス23a,23bは、フォーク本体側面31に沿って配置される。また、ワイヤハーネス23a,23bは、円環形状の掛止具47を用いて梁部材34に取り付けられる。掛止具47は結束バンドや紐であり、円環形状に整形しやすいものが用いられる。ワイヤハーネス23a,23bが梁部材34に掛止された状態でカバー12がフォーク本体11に取り付けられ、ワイヤハーネス23a,23bはカバー12によって覆われる。
次に、本実施形態の構成における、ワイヤハーネスの配線作業及びコネクタの結合(着脱)作業について説明する。
まず、フォーク本体11の先端に設けられた上部片13に、電子部品15を搭載した下部片14を、ボルト21によって取り付ける。このとき、電子部品15から延びるワイヤハーネス23aは、上部取付片18とフォーク本体側面31との間に形成される隙間の間に通す。また、スタッドボルト32には、梁部材34と一体となったスペーサ33を挿入する。
次に、ワイヤハーネス23aを梁部材34に沿って配置し、掛止具47によって、ワイヤハーネス23aと梁部材34とを束ねて取り付ける。同様に、コントローラから延びるワイヤハーネス23bを梁部材34に沿って配置し、掛止具47によって、ワイヤハーネス23bと梁部材34を束ねて取り付ける。そして、電子部品から延びるワイヤハーネス23aのコネクタ24aとコントローラから延びるワイヤハーネス23bのコネクタ24bとを結合する。
コネクタ24a及びコネクタ24bの結合後、スタッドボルト32にスペーサ33及びカバー12の挿通孔43を挿入する。最後に、スタッドボルト32に、弾性部材44及びワッシャ45を挿入し、弾性部材44をスタッドボルト32の軸方向に押さえ付けるように、スタッドボルト32にナット46を螺入する。
ところで、フォークリフト1のフォーク4を用いて荷役作業を行う際に、フォーク4の先端だけを使用して荷役作業をする場合がある。この場合、フォーク4の先端に集中して荷重が作用し、フォーク4には、フォーク4の延在方向に曲げる力がはたらき、フォーク本体11は曲げられる。カバー12は、フォーク本体11のスタッドボルト32に取り付けられている。そのため、カバー12にはフォーク本体11と同様、フォーク4の先端の荷重によって、カバー12の延在方向に曲げられる力がはたらく。スタッドボルト32はフォーク本体側面31において、フォーク本体11の延在方向に平行で上面17及び下面27との中間に位置する直線L上に配置されることから、フォーク本体11を曲げる力によって、スタッドボルト32とカバー12との間に、力のモーメントがスタッドボルト32の中心軸まわりに作用する。これに対して、カバー12は、当接部42に弾性部材44が当接した状態で、ワッシャ45を介してナット46が螺入されるため、弾性部材44が変形可能な状態で、フォーク本体11に取り付けられる。
そのため、弾性部材44は力のモーメントを受けて、スタッドボルト32の中心軸まわりにせん断変形する。よって、カバー12は弾性部材44のせん断変形によりフォーク本体11に取り付けるために必要な軸力が保たれつつ、フォーク本体11の曲げ変形を許容できる。
この実施形態により、以下に示す効果を得ることができる。
(1)フォーク4の先端に設けられた電子部品15から延びるワイヤハーネス23a(ケーブル22及びコネクタ24a)は、フォーク本体11のフォーク本体側面31に配置される。また、フォーク本体側面31に配置されたケーブル22及びコネクタ24aは、カバー12によって覆われる。車体2に搭載されたコントローラ(図示せず)から延びるワイヤハーネス23bも、フォーク本体11のフォーク本体側面31に配置される。
この構成により、ワイヤハーネス23a,23bを保護するカバー12を取り外した状態で配線作業や着脱作業を行うことができる。そのため、例えば、角パイプの中にワイヤハーネス23a,23bを通す場合と比べると、ワイヤハーネス23a,23bの配線作業が容易に行うことができるとともに、コネクタ24a、24bの着脱作業も容易に行うことができる。
また、着脱性を考慮し、角パイプの中にコネクタ24a、24bが配置されないようにする必要がなくなるため、フォーク4の延在方向への長さが異なってもワイヤハーネス23aの長さを一定にして設計することができ、電子部品15を複数種類製作する必要がなくなる。
さらに、コネクタの着脱性と部品点数の削減を考慮し、フォーク4の先端にコネクタ24a、24bを収納する方法についても、フォーク4の先端にコネクタ24a、24bを収納する空間を設けなくてよく、フォーク4の先端には電子部品15のための空間を設けるだけでよいため、フォーク4の先端における曲げ剛性を低下させにくい。
(2)フォーク本体側面31に配置させるワイヤハーネス23a,23bは、フォーク本体側面31に沿って延在する梁部材34に沿って配置される。
この構成により、ワイヤハーネス23a,23bが梁部材34に沿って配置されることで、カバー12を取り付ける際に上側壁37と下側壁38との間に位置しやすくなるため、カバー12を取り付けやすい。
また、フォーク本体11へワイヤハーネス23a,23bを配置するための溝などを、フォーク本体11へ新たに設ける必要がなくなることから、フォーク4の曲げ強度の低下を抑えつつ、ワイヤハーネス23a,23bをフォーク本体11に配置することができる。
(3)ワイヤハーネス23a,23bは掛止具47によって梁部材34に取り付けられる。
この構成により、梁部材34に沿ってワイヤハーネス23a,23bが配置された状態を維持でき、カバー12をフォーク本体11へ取り付ける際、梁部材34に沿ってワイヤハーネス23a,23bが配置された状態を維持でき、ワイヤハーネス23a,23bが邪魔にならずにカバー12の取り付け作業を行うことができる。
また、ワイヤハーネス23a,23bが梁部材34にしっかりと固定されるため、長期間使用されてもワイヤハーネス23a,23bの取り付け状態が維持される。
(4)カバー12の当接部42とナット46との間には弾性部材44が挟持される。
この構成により、フォーク本体11が曲げられても、弾性部材44がスタッドボルト32の軸まわりにせん断変形することで、カバー12の曲げ変形が緩和される。そのため、カバー12がフォーク本体11に対して強固に固定される場合と比較して、カバー12が損傷しにくい構造になっている。
(5)フォーク本体側面31から突出したスタッドボルト32は、スタッドボルト32をフォーク本体側面31の雌ねじ11aに螺合することによって形成される。
この構成により、スタッドボルト32の一部材でフォーク本体11に対するカバー12の取り付けと、ワイヤハーネス23a,23bを取り付けるための梁部材34の支持を兼用できる。
(6)カバー12は側壁36の長手方向の両側に凹部41を備え、凹部41の底となる部分に当接部42を備える。また、カバー12において、当接部42に囲まれた位置にはスタッドボルト32を挿通させるための挿通孔43が設けられ、カバー12はスタッドボルト32の雄ねじ32bにナット46を螺合することで固定される。
この構成により、カバー12の凹部41が形成する空間にナット46を収めた状態でカバー12を固定できる。そのため、カバー12の挿通孔43にスタッドボルト32を挿通し、スタッドボルト32の雄ねじ32bにナット46を螺合しても、ナット46及びスタッドボルト32がカバー12から突出しないように取り付けできる。
(7)カバー12は、上側壁37の先端面及び下側壁38の先端面がフォーク本体側面31に当接した状態でフォーク本体11に取り付けられる。また、カバー12の取付状態において、弾性部材44は、当接部42とワッシャ45の間に挟持され、圧縮状態にある。
この圧縮された弾性部材44により、カバー12をフォーク本体11に取り付ける適切な軸力をもたらすとともに、フォーク本体11の曲げ変形を許容できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図9にしたがって説明する。第2の実施形態では、梁部材の構成とワイヤハーネスの固定状態が第1の実施形態と異なる。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図9に示すように、フォーク本体側面31に設けられたスタッドボルト32の間に橋を渡すように支持された梁部材51は、平板形状である。梁部材51はスタッドボルト32に装着されたスペーサ33の上に載せられた状態で、スタッドボルト32に位置決めされる。電子部品15から延びるワイヤハーネス23a及びコントローラから延びるワイヤハーネス23bは、梁部材51の上面52に支持される。梁部材51の短手方向への寸法(幅)は、カバー12の上側壁37の短手方向への寸法より短いが、ワイヤハーネス23a,23bを載せるために必要十分な幅を有する。
第2の実施形態の構成によれば、上記(1),(4)〜(7)の効果に加え、次のような効果を得ることができる。
(8)第2の実施形態では、梁部材51は、平板形状であり、ワイヤハーネス23a,23bは、梁部材51の上面52に支持される。
この構成により、ワイヤハーネス23a,23bをフォーク本体側面31に沿って配置する際、ワイヤハーネス23a,23bを梁部材51の上面52に載せるだけで良く、ワイヤハーネス23a,23bの配置が行いやすい。また、梁部材51の下方にケーブル22が垂れ下がることを抑制できる。
実施形態は上記に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
○ フォーク4の先端に電子部品15を設置可能な空間を設ける方法として、上部片13をフォーク本体11に溶接して設けることに限らず、例えばフォーク本体11の先端を切削加工やフォークの鋳造時における鋳型等によって設けるように製作されてもよい。
○ ワイヤハーネス23aを構成する接続部品の例としてコネクタ24aを示したが、ケーブル22を電気的に接続できるのであれば構わないため、コネクタは例えばソケットやプラグ、ギボシ端子等であっても構わない。
○ フォーク本体側面31に設けられるスタッドボルト32は、2本に限らず、3本以上であってもよい。この場合、スタッドボルト32の本数はフォーク4の長さに応じて適宜設けるのが好ましい。
○ 梁部材34は金属製に限らず、ワイヤハーネス23a,23bを配置された状態を維持することができればよいため、たとえば金属より安価に製作できる、樹脂で製作されていてもよい。
○ 掛止具47は結束バンドや紐に限らず、ワイヤハーネス23aを梁部材34に対して取り付けることができるものであればよいため、例えば、S字フック等に引っ掛けて係止する方法等であってもよい。
○ カバー12は金属製に限らずワイヤハーネス23a,23bを保護することができればよいため、たとえば金属より安価に製作できる、樹脂で製作されていてもよい。
○ 第2の実施形態で述べた梁部材51は平板形状であったが、平板形状に限らず、下に凸な放物線断面をもつ形状や、梁部材51の上面52に溝が設けられた構造にしてもよい。これにより、ケーブル22が梁部材51から落下しづらくなるため、第2の実施形態を実施する際にワイヤハーネス23a,23bを配置しやすくなる。
○ 取付部材はスタッドボルト32に螺入されるナット46に限らず、例えばスタッドボルト32に設けられた横穴にピンを通して固定するようにしてもよい。
○ 第2の実施形態の梁部材51は、スタッドボルト32の上に位置決めされたが、スタッドボルト32の下に位置決めされてもよい。その場合、ワイヤハーネス23a,23bはスタッドボルト32の上を通るように配置される。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(1)フォークと、
前記フォークの先端に配置された電子部品と、
前記電子部品から延び、ケーブルの先端にコネクタを有するワイヤハーネスと、
を有する産業車両であって、
前記フォークは、
荷物を支えるフォーク本体を備え、前記コネクタ及び前記ケーブルは、前記フォーク本体の延在方向に沿う面のうち幅狭の面に配置され、
前記フォークは、前記幅狭の面に配置された前記ケーブル及び前記コネクタを覆う状態に取り付けられ、かつ前記フォークから取り外し可能なカバーを有するとともに、前記幅狭の面から突出し、かつ前記フォークの延在方向に並設された少なくとも2本の突起部を備え、
前記カバーは、前記突起部が挿通された挿通孔と、前記挿通孔の周囲の当接部と、を備え、
前記カバーの前記フォーク本体への取付構造は、
一端が前記フォーク本体の前記幅狭の面に当接するとともに、他端が前記カバーに当接するスペーサと、
前記挿通孔を貫通し、前記カバーの外側に突出した前記突起部に取り付けられた取付部材と、
前記カバーの外側で前記突起部に装着され、前記当接部と前記取付部材との間に挟持された弾性部材と、を有する産業車両。
これによれば、例えば、特許文献1のように、カバーを角パイプとしてフォーク本体に溶接することがある。この場合は、カバーが、フォーク本体の変形に追従して変形するため、フォーク本体が曲げられたとき、カバーが損傷する虞がある。しかし、上述のカバーの取付構造を採用することで、カバーがフォーク本体の変形を許容できる構造をとるため、フォーク本体が曲がった場合でも、カバーが損傷することを抑制できる。また、スペーサにより取付部材の位置が規制され、カバーがフォーク本体に対して変形する弾性部材の変形を適度な軸力でもって取り付けられた状態を維持できる。また、カバーが外力を受けたとき、カバーが損傷することを抑制できる。
1…産業車両としてのフォークリフト、4…フォーク、11…フォーク本体、12…カバー、15…電子部品、22…ケーブル、23a…ワイヤハーネス、24a…コネクタ、31…幅狭の面としてのフォーク本体側面、32…突起部としてのスタッドボルト、33…スペーサ、34,51…梁部材、42…当接部、43…挿通孔、44…弾性部材、46…取付部材としてのナット、47…掛止具。

Claims (4)

  1. フォークと、
    前記フォークの先端に配置された電子部品と、
    前記電子部品から延び、ケーブルの先端にコネクタを有するワイヤハーネスと、
    を有する産業車両であって、
    前記フォークは、荷物を支えるフォーク本体を備え、
    前記コネクタ及び前記ケーブルは、前記フォーク本体の延在方向に沿う面のうち幅狭の面に配置され、
    前記フォークは、前記幅狭の面に配置された前記ケーブル及び前記コネクタを覆う状態に取り付けられ、かつ前記フォーク本体から取り外し可能なカバーを有し、
    前記フォークは、
    前記幅狭の面から突出し、かつ前記フォークの延在方向に並設された少なくとも2本の突起部と、
    前記突起部に挿通され一端が前記フォーク本体の前記幅狭の面に当接するとともに他端が前記カバーに当接する円筒形状のスペーサと、
    前記スペーサと一体で形成され隣り合う前記突起部の間に架設された梁部材と、を備え、
    前記ケーブルは前記梁部材に沿って配設されていることを特徴とする産業車両。
  2. 前記ケーブルは、掛止具によって前記梁部材に掛止されている請求項に記載の産業車両。
  3. 前記ケーブルは、前記梁部材の上面に支持されている請求項に記載の産業車両。
  4. 前記カバーは、
    前記突起部が挿通された挿通孔と、前記挿通孔の周囲の当接部と、を備え
    前記挿通孔を貫通し、前記カバーの外側に突出した前記突起部に取り付けられた取付部材と、
    前記カバーの外側で前記突起部に装着され、前記当接部と前記取付部材との間に挟持された弾性部材と、
    を有する請求項〜請求項のうちいずれか一項に記載の産業車両。
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