以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る放送局と受信機(受信装置とも呼ぶ)のシステム全体の構成例を示す図である。
放送局100は、放送局サーバ101、第1のセキュリティ機能102、第1の基本機能103を備える。
第1の基本機能103は、放送局100の基本的な機能であり、放送する番組の映像信号や音声信号等を符号化(エンコードとも言う)して多重化し、放送信号(放送信号は、地上デジタルテレビジョン放送、BSデジタル放送、広帯域CSデジタル放送、高度BSデジタル放送、高度広帯域CSデジタル放送、などいずれの放送波種別の放送信号であってもよい)として送出する機能を持つ。したがって送信信号は、衛星を経由する経路も含むものとする。その他に送信信号は、ケーブルによる経路を含んでもよい。
また放送局100は、放送する番組に、BML、HTML等のアプリケーション機能を同時に提供するサービスを付加することができる。この場合放送局100は、放送する番組にアプリケーション機能が付加されていることを示す第1の指定情報を伝送制御信号に配置して、第1の基本機能103により放送信号として送出することができる。
放送局サーバ101は、番組タイトル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、その他のデータ等のメタデータを、放送信号により受信機に送出するために、予め保存しておくエリアである。
第1のセキュリティ機能102は、放送局が送出する放送波に含まれるコンテンツ(番組)の保護に関する設定を行うことができる。
サービス事業者装置(サービス事業者と称する場合もある)120は、放送局100と連携して、放送局100が放送する番組に付加されたアプリケーション機能を同時に提供するサービスにおいて、コンテンツの作成、管理、提供(配布とも呼ぶ)を行う。サービス事業者装置120は、アプリケーション管理・配布121とアプリケーションサーバー122を含む。
アプリケーション管理・配布121は、アプリケーションサーバー122に保存されているコンテンツやアプリケーションの管理や、受信機140への配布を行う。
アプリケーションサーバー122は、受信機140に対して提供するコンテンツやアプリケーションを保存するエリアである。
またサービス事業者装置120は、第1の指定情報を受信した受信機140からの要求に対応して、アプリケーションサーバー122に保存してあるアプリケーションやコンテンツをアプリケーション管理・配布121によりインターネット等の通信ネットワークを経由して、受信機140に送付する。
受信機140は、デジタル放送の受信機能(第2の基本機能141)、通信制御部142、第2のセキュリティ機能143、アプリケーション管理機能144、API(API:Application Programming Interface)145、アプリケーション146、および制御部147を含み、放送局100から放送された放送信号を受信して各種放送番組および各種サービス情報を受信したり、サービス事業者装置120から通信ネットワークを経由してアプリケーションを取得して動作させたりすることができる。
第2の基本機能141は、受信機の基本的な機能であり、放送局100から送られてくる放送波を受信し、放送波に含まれる符号化された映像信号(映像ストリームとも呼ぶ)、符号化された音声信号(音声ストリームとも呼ぶ)および伝送制御信号等の制御信号を分離し、映像信号および音声信号をデコードしたり伝送制御信号等の制御信号を解析したりする機能を持つ。
また第2の基本機能141は、受信機140に接続されている周辺機器、例えば、受信機140にバインドされているHDD(Hard Disk Drive)162、リムーバルメディア170、との接続やデータの送受信の管理も行う。
アプリケーション管理機能144は、受信機140が予め備えているアプリケーションや通信ネットワークを経由して取得したアプリケーションの管理を行う。またアプリケーション管理機能144は、受信機140が予め備えているアプリケーション146や通信ネットワークを経由して取得したアプリケーション146の実行を、アプリケーションインターフェース(I/F)であるAPI145を介して制御する。
通信制御部142は、通信ネットワークとのI/Fを持ち、通信ネットワークを介してサービス事業者装置120が管理するアプリケーションやコンテンツを取得することができる。
表示器160は、スピーカ161を内蔵しており、第2の基本機能141においてデコードされた映像信号を表示領域に表示したり、音声信号をスピーカ161に出力したりする。なお、表示器160に内蔵されているスピーカ161は、USB等のI/Fにより接続した外部のスピーカであってもよい。また表示器160は、受信機140に内蔵されていても、あるいは受信機140とHDMI(登録商標)等のI/Fにより接続された外部の表示器であってもよい。
図2は、放送局200(図1の100に対応)の主な構成を概略的に示した図である。放送局200は、映像エンコーダ201、音声エンコーダ202、字幕エンコーダ203、ならびに伝送制御信号等の制御データ、サービスデータおよび受信機140で動作するアプリケーション145を制御するアプリケーション制御情報等を含む付属データを生成する付属データ生成部204を備える。また放送局200は、放送局サーバ211(図1の101に対応)、第1のセキュリティ機能212(図1の102に対応)および送受信部213が連携している。映像エンコーダ201、音声エンコーダ202、字幕エンコーダ203、付属データ生成部204、多重化部205、スクランブラ206、送信機207、送受信部213を合わせて第1の基本機能210(図1の103に対応)と呼ぶ。
映像エンコーダ201のコーデック種別は、MPEG−2、H.264(MPEG−4 AVC(AVC:Advanced Video Coding))、H.265(HEVC:High Efficiency Video Coding)のいずれでもよいものとする。またコーデック種別は、これに限るものではない。
また多重化方式は、MPEG−2 Systemsの多重化方式あるいはMMT(Mpeg Media Transport)の多重化方式の方式を用いてもよいし、両方を混在して用いてもよいものとする。また多重化方式は、これに限るものではない。
映像エンコーダ201、音声エンコーダ202、字幕エンコーダ203、付属データ生成部204の各出力はストリーム化されており、これらのストリームは、多重化部205において多重化される。多重化されたストリーム(放送信号)は、スクランブラ206でスクランブルされ、スクランブルされた多重化ストリームとして送信機207に送出され、放送電波によりアンテナから送信される。
付属データ生成部204が生成する伝送制御信号は、テーブルと呼ばれる特定のフォーマットで構成されており、記述子と呼ばれる情報記述領域を持つ。
図3Aは、一実施形態に係る受信機300(図1の140に対応)の構成を詳細に示した図である。受信機300は、放送波を受信する受信機能である第2の基本機能315(図1の141に対応)を有する。
第2の基本機能315は、放送チューナ301、デスクランブラ302、CASモジュール303、デマルチプレクサ304、データ放送受信処理部305、映像デコーダ306、音声デコーダ307、字幕デコーダ308、解析部309、データ放送エンジン310を含む。
放送チューナ301は、放送波で送られてきたストリーム(放送信号)を復調する。復調されたストリーム(放送信号)は、デスクランブラ302に入力される。デスクランブラ302は、入力されたストリームをCAS(Conditional Access System)モジュール303からの鍵を用いてデスクランブルする。デスクランブラ302によりデスクランブルされたストリームは、デマルチプレクサ304に入力される。
デマルチプレクサ304は、多重化されているストリームを映像ストリーム、音声ストリーム、データ放送ストリーム、字幕ストリーム、付属データに分離し、映像ストリームを映像デコーダ306に、音声ストリームを音声デコーダ307に、データ放送ストリームをデータ放送受信処理部305に、字幕ストリームを字幕デコーダ308に、付属データを解析部309にそれぞれ入力する。
映像ストリームは映像デコーダ306でデコードされ、音声ストリームは音声デコーダ307でデコードされ、字幕ストリームは字幕デコーダ308でデコードされる。
また付属データに含まれるアプリケーション制御情報、サービスデータ、伝送制御信号等を含む制御データは、解析部309で解析される。
またデマルチプレクサ304で分離されたデータ放送ストリームは、データ放送受信処理部305に送られ、受信処理が行われる。データ放送受信処理部305は、デマルチプレクサ304から送られてきたデータ放送ストリームから、データ放送として表示器328に表示する表示用信号を取り出し、この取り出した表示用信号をデータ放送エンジン310に入力する。データ放送エンジン310は、送られてきた表示用信号を解析し、合成器326を介して解析した内容を表示制御部327に出力する。表示制御部327は、送られてきた表示用信号の解析内容を元に、表示器328(図1の160に対応)に表示内容を表示する。
デコードされた映像信号および字幕信号は、合成器326で合成され表示制御部327を介して表示器328に出力される。表示制御部327は、ガンマ特性の設定、表示画面サイズの設定、表示信号レベルの設定などを行う。
また音声デコーダ307でデコードされた音声データは、スピーカ329(図1の161に対応)に出力される。
なお図3Aは、表示器328およびスピーカ329は、受信機300に内蔵されている例として記載しているが、例えばHDMI等のI/Fにより接続された外部の表示器およびスピーカであってもよい。表示制御部327は、表示器328が受信機300にHDMI等のI/Fで接続された外部の表示器の場合も、表示器328に表示する内容の制御を行う。
解析部309は、アプリケーション制御情報、サービスデータ、制御データの解析を行い、解析結果を随時制御部330に送付する。
制御データに含まれる伝送制御信号の中には、多重化されている映像信号の番組のチャンネル識別情報と番組識別情報とが含まれ、さらにこの多重化された映像信号の番組対してアプリケーション機能を同時に提供するサービスが付加されていることを示す第1の指定情報が含まれている。解析部309は、受信した制御データを解析することでこれらチャンネル識別情報、番組識別情報、および第1の指定情報を抽出し、この抽出結果を随時制御部330に送信する。
さらに受信機300は、全体的な動作を制御する手段として制御部330を有する。制御部330は、第2のセキュリティ機能322(図1の143に対応)、アプリケーション管理機能323(図1の144に対応)、API324(図1の145に対応)、アプリケーション325(図1の146に対応)を含む。
第2のセキュリティ機能322は、放送波に含まれる伝送制御信号の中からコンテンツの保護に関する情報を読み出し、ネットワークI/F341を介してホームネットワーク上の他の機器(図示しない)に出力する際や、接続されている周辺機器(図示しない、図1の162、170に対応)に出力する際にコンテンツ保護の処理を行う。
API324は、アプリケーション管理機能323とアプリケーション325とが連携して動作するためのI/Fである。
アプリケーション管理機能323は、受信機300が予め備えているアプリケーションや通信ネットワークを経由して取得したアプリケーションの管理を行う。またアプリケーション管理機能323は、受信機300が予め備えているアプリケーション325や通信ネットワークを経由して取得したアプリケーション325の実行を、アプリケーションインターフェース(I/F)であるAPI324を介して制御する。
なお、映像デコーダ306のコーデック種別は、H.265(HEVC:High Efficiency Video Coding)とするが、これに限定されるものではなく、MPEG−2、H.264(MPEG−4 AVC(AVC:Advanced Video Coding))のいずれでもよい。またコーデック種別は、これに限るものではない。
通信制御部340は、通信ネットワーク351とのI/FであるネットワークI/F341と、リモートコントローラ(リモコン)352とのI/FであるリモコンI/F342を持つ。
通信制御部340は、ネットワークI/F341を介して通信ネットワーク351を経由してサービス事業者装置120と接続することができ、サービス事業者装置120に管理されているアプリケーションやコンテンツを、通信ネットワーク351を経由して取得することができる。取得したアプリケーションやコンテンツは、通信制御部340から制御部330に送られ、アプリケーション管理機能323により管理・実行される。
また通信制御部340は、リモコンI/F342を介して、リモコン(リモートコントローラ)352からの指示を受けることができる。通信制御部340は、リモコン352から指示を受けると、その指示内容を制御部330と送信する。制御部330は、リモコン352から受信した指示内容に対応して、受信機300の全体の動作を制御する。
制御部330は、解析部309から第1の指定情報の解析結果が送られてくると、ネットワークI/F341を介して通信ネットワーク351に接続しているか、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にあるかの確認を行う。
制御部330は、通信ネットワーク351に接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを検出すると、第1の指定情報とともに多重化されている番組のチャンネル識別情報および番組識別情報の第1の条件(詳細は後述する)にもとづいて、アプリケーション機能を同時に提供するサービスが行われていない旨の通知を表示制御部327に行わないようにすることができる。
また制御部330は、リモコン352の例えばdボタンが押下された信号を通信制御部340のリモコンI/F342経由で受け取った場合も同様に、ネットワークI/F341を介して通信ネットワーク351に接続しているか、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にあるかの確認を行う。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを検出すると、第1の指定情報とともに多重化されている番組のチャンネル識別情報および番組識別情報の第2の条件(詳細は後述する)にもとづいて、アプリケーション機能を同時に提供するサービスが行われていない旨の通知を表示制御部327に行わないようにすることができる。
制御部330は、第1の条件にもとづいて、アプリケーション機能を同時に提供するサービスが行われていない旨の通知を表示制御部327に行わないように制御するために、内部に番組情報保存エリア321を持つ。
図3Bは、番組情報保存エリア321の構成の一例を示す図である。番組情報保存エリア321は、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1と現在番組情報保存エリア321−2とから成る。第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1は、第1の指定情報を受信したタイミングにおけるチャンネル識別情報を保存するチャンネル情報保存エリア321−10と番組識別情報を保存する番組情報保存エリア321−11とを持つ。
また現在番組情報保存エリア321−2は、現在受信して表示器328に表示している番組のチャンネル識別情報を保存するチャンネル情報保存エリア321−20と番組識別情報を保存する番組情報保存エリア321−21とを持つ。
現在番組情報保存エリア321−2は、チャンネルの切り換えや番組の切り換わり等により新たな番組が表示器328に表示されたタイミングで更新される。
一方第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1は、表示器328に番組を表示している間に、受信機300が第1指定情報を受信したタイミングで更新される。
なお受信機300が受信した放送番組のチャンネル識別情報は、例えば非特許文献1、非特許文献2に記載のservice_idでもよい。また、受信機300が受信した放送番組の番組識別情報は、例えば非特許文献1、非特許文献2に記載のevent_idでもよい。また受信機300が受信した第1の指定情報は、例えば非特許文献1、非特許文献2に記載のMPT(MMTパッケージテーブル)に含まれるアプリケーションサービス記述子でもよい。
以降の説明では、放送されている番組にアプリケーション機能を同時に提供するサービスの例として、非特許文献2に記載のデータコンテンツサービスを例に説明する。また、受信機300が受信した放送による番組のチャンネル識別情報および番組識別情報は、service_idおよびevent_idとし、第1の指定情報は、アプリケーションサービス記述子とする。
図4A、図4Bは、データコンテンツサービスの形態を示した図である。データコンテンツサービスは、2つのタイプがある。1つのタイプ(タイプ1と呼ぶ)は、受信機300へアプリケーションデータを伝送する際に、通信ネットワークによる伝送に加えて放送波による伝送をも含む場合である。もう1つのタイプ(タイプ2と呼ぶ)は、受信機140へアプリケーションデータを伝送する際に、放送波による伝送を含まず通信ネットワークによる伝送のみの場合である。
図4Aは、非特許文献2に記載のタイプ1のデータコンテンツサービスの構成を示した図である。縦軸がストリーム(コンポーネントとも呼ぶ)の種類、横軸が時間である。MMT−SIは、伝送制御信号であり多重化方式がMMTの場合のSI(Service Information)であることを示している。
図4Aの例では、MPT401にアプリケーションサービス記述子が配置されているとする。このアプリケーションサービス記述子は、AIT_location_infoフィールドに、参照すべきMH−AIT(MH-Application Information Table)のロケーション情報を持ち、DT_message_location_infoフィールドに、参照すべきデータ伝送メッセージを構成しているDDMT(Data Directory Management Table)、DAMT(Data Asset Management Table)およびDDCT(Data Content Management Table)のロケーション情報を持ち、EMT_location_infoフィールドに、参照すべきEMT(Event Message Table)のロケーション情報を持つ構成になっている。データ伝送メッセージは、放送波によりアプリケーションデータを伝送する際のテーブルを含む制御情報である。このようにタイプ1のデータコンテンツサービスの場合は、受信機300へアプリケーションデータを伝送する際に、通信ネットワークによる伝送に加えて放送波による伝送をも含む。
図4Bは、非特許文献2に記載のタイプ2のデータコンテンツサービスの構成を示した図である。縦軸がストリーム(コンポーネントとも呼ぶ)の種類、横軸が時間である。MMT−SIは、伝送制御信号であり多重化方式がMMTの場合のSI(Service Information)であることを示している。
図4Bの例でも、MPT402にアプリケーションサービス記述子が配置されているとする。タイプ2のデータコンテンツサービスは、放送波によりアプリケーションデータを伝送しないため、データ伝送メッセージが伝送されない。このためタイプ2のデータコンテンツサービスの場合のアプリケーションサービス記述子は、AIT_location_infoフィールドに、参照すべきMH−AIT(MH-Application Information Table)のロケーションを設定し、EMT_location_infoフィールドに、参照すべきEMT(Event Message Table)を設定する構成になっている。
AIT_location_infoフィールドにロケーションが設定されている、MH−AIT(MH-Application Information Table)には、データコンテンツサービスを実行する際に使用する伝送プロトコルの情報であるプロトコル識別(protocol_id)と、伝送プロトコルに依存したアプリケーションのロケーション情報であるセレクタ領域(selector_byte)が存在する。
図12Bで詳細に説明するが、プロトコル識別(protocol_id)は、HTTP/HTTPS、データカルーセルおよびMMT non―timedの3つが定義されている。この3つのプロトコル識別のうち、HTTP/HTTPSのみが、通信制御部340を介して、通信ネットワークを経由したサーバへのアクセスを行うプロトコル識別である。
いずれのタイプのデータコンテンツサービスも、放送している番組にデータコンテンツサービスを付加するためには、MPTにアプリケーションサービス記述子を配置する必要がある。つまり受信機300は、MPTの中にアプリケーションサービス記述子が配置されていることを認識することで、受信している番組にデータコンテンツサービスが付加されていると判断する。さらに受信機300は、プロトコル識別がHTTP/HTTPSの場合のみ、ネットワークI/F341を介して通信により、例えばサービス事業者装置120のサーバとデータのやり取りをする。
図5は、アプリケーションサービス記述子のフォーマットを示した図である。501がAIT_location_info、502がDT_message_location_info、503がEMT_location_infoを示している。受信機300は、このようにアプリケーションサービス記述子の中のAIT_location_info501、DT_message_location_info502、EMT_location_info503を参照することで、これらの情報のリンク先の情報を参照することが可能となり、データコンテンツサービスとして必要なアプリケーションやコンテンツを取得することが可能となる。
図6A(a)、図6A(b)、図6B(a)、図6B(b)、図6B(c)、図6C(a)、図6C(b)、図6C(c)は、放送による番組とその番組にデータコンテンツサービスが付加されている場合、制御部330が、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミングを、受信機300が受信して表示している番組の種類に応じて分類したものである。なお図6A(a)から図6C(c)までの説明では、受信機300が通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを前提に説明する。
図6A(a)、図6A(b)は、受信機300が受信して表示している番組のチャンネルが時間とともに変わらず番組だけが変わる場合の、表示器328が表示している番組の表示内容、解析部309がMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信して解析するタイミング、および制御部330が、データコンテンツサービスが行われていない旨の通知を表示制御部327に通知するタイミング、の時間的な遷移の例を示している。
図6A(a)の601は、表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移である。番組A1(チャンネルN1)は、チャンネル番号(service_id)N1の番組(event_id)A1であることを示している。601の例は、チャンネル番号がN1のまま時間の経過とともに番組A1、番組B1、番組C1を順次表示器328に表示する場合である。
602は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。解析部309は、表示器328に番組A1が表示されている間にMPT6021とMPT6022を、番組B1を表示している間にMPT06023を受信して解析している。つまり602は、受信機300が、データコンテンツサービスが付加されている番組を連続して受信した場合の例である。
603は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示制御部327に対してデータコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングの時間的な遷移である。
なお図3Bを用いて説明したように、現在番組情報保存エリア321−2は、例えば番組A1(チャンネルN1)が表示器328に初めて表示されるタイミングで制御部330により更新される、というように、新たな番組が表示器328に表示されたタイミングで更新される。
制御部330は、MPT6021の解析結果を解析部309から受信すると、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。MPT6021の解析結果を解析部309から受信したタイミングでは、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報に一致しているが番組識別情報に一致していない。
このため制御部330は、前回のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組(event_id)が変わったと判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているため、前回のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組(event_id)だけが変わったとの判断結果にもとづいて、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する。
通知が完了すると制御部330は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とに書き込むことで、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報を更新する。
制御部330は、MPT6022の解析結果を解析部309から受信すると、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。MPT6022の解析結果を解析部309から受信したタイミングでは、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報と番組識別情報は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報と番組識別情報に一致している。
このため制御部330は、前回のMPTの解析結果であるMPT6021の解析結果を解析部309から受信したタイミング以降でチャンネル番号(service_id)および番組(event_id)は変わっていないと判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているが、前回のMPTの解析結果であるMPT6021の解析結果を解析部309から受信したイミング以降でチャンネル番号(service_id)および番組(event_id)が変わっていないと判断しているため、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しない。
通知が完了すると制御部330は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とに書き込むことで、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報を更新する。
また制御部330は、MPT6023の解析結果を解析部309から受信すると、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。MPT6022の解析結果を解析部309から受信したタイミングでは、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されている番組識別情報と現在番組情報保存エリア321−2に保存されている番組識別情報とだけが一致していない。
このため制御部330は、前回のMPTの解析結果であるMPT6022の解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組(event_id)だけが変わっていると判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているため、前回のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組(event_id)だけが変わったとの判断結果にもとづいて、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する。
通知が完了すると制御部330は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とに書き込むことで、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報を更新する。
このように受信機300が受信している番組のチャンネル番号が変わらずに番組だけが変わる場合、制御部330は、チャンネル番号(service_id)および番組(event_id)を用いることで、切り換わった番組において最初のMPTの解析結果を受信したタイミングにおいてだけ、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することができる。これにより受信機300は、1つの番組の中で複数回MPTを受信しても、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示が1回しか行わないため、受信機300の番組を視聴しているユーザは、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を煩わしく感じることがなくなる。
図6A(b)は、受信機300が、データコンテンツサービスが付加されている番組(番組A1(チャンネルN1))を受信し、次にデータコンテンツサービスが付加されていない番組(番組B1(チャンネルN1))を受信し、次にデータコンテンツサービスが付加されている番組(番組C1(チャンネルN1))を受信した場合である。
604は、表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移である。
605は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。
606は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示制御部327に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングの時間的な遷移である。
制御部330は、MPT6051の解析結果を解析部309から受信すると、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。MPT6051の解析結果を解析部309から受信したタイミングでは、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されている番組識別情報と現在番組情報保存エリア321−2に保存されている番組識別情報だけが一致していない。
このため制御部330は、前回のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組(event_id)が変わっていると判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているため、前回のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組(event_id)だけが変わったとの判断結果にもとづいて、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する。
通知が完了すると制御部330は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とに書き込むことで、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報を更新する。
制御部330は、MPT6052の解析結果を解析部309から受信すると、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。MPT6052の解析結果を解析部309から受信したタイミングでは、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報は、番組A1(チャンネルN1)の番組情報のため、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されている番組識別情報と現在番組情報保存エリア321−2に保存されている番組識別情報とだけが一致していない。
このため制御部330は、前回のMPTの解析結果であるMPT6051の解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組(event_id)だけが変わっていると判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているため、前回のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組(event_id)だけが変わったとの判断結果にもとづいて、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する。
通知が完了すると制御部330は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とに書き込むことで、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報を更新する。
図6B(a)、図6B(b)、図6B(c)は、受信機300が受信して表示している番組のチャンネル番号が変わる場合の、表示器328が表示している番組の表示内容、解析部309がMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信して解析するタイミング、および制御部330が、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミング、の時間的な遷移の例を示している。
図6B(a)の607は、表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移である。607の例は、チャンネル番号N1の番組A2の放送中にチャンネル番号N2の番組B2に切り替え、チャンネル番号N2の番組B2の放送中にチャンネル番号N3の番組C2に切り替えて、番組A2、番組B2、番組C2を順次表示器328に表示する場合である。
608は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。解析部309は、表示器328に番組A2が表示されている間にMPT6081を、番組B2が表示されている間にMPT6082を、番組C2が表示されている間にMPT6083を受信して解析している。
609は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示制御部327に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングの時間的な遷移である。
制御部330は、MPT6082の解析結果を解析部309から受信すると、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。MPT6081の解析結果を解析部309から受信したタイミングでは、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報に一致していない。
このため制御部330は、前回のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミング以降でチャンネル番号(service_id)が変わっていると判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているが、前回のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミング以降でチャンネル番号(service_id)が変わっていると判断しているため、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しない。
通知が完了する制御部330は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報を、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報に書き込むことで、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報を更新する。
図6B(b)は、受信機300が、データコンテンツサービスが付加されている番組(番組A2(チャンネルN1))を受信し、次にチャンネル番号を変えてデータコンテンツサービスが付加されている番組(番組B2(チャンネルN2))を受信し、次にチャンネル番号を変えずにデータコンテンツサービスが付加されている番組(番組C2(チャンネルN2))を受信した場合である。
610は、表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移である。
611は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。
612は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示制御部327に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングの時間的な遷移である。
この場合も、図6B(a)の場合と同様に、制御部330は、MPT6112の解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているが、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較することで、前回のMPTの解析結果であるMPT6111の解析結果を解析部309から受信したタイミング以降でチャンネル番号が変わっていると判断し、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しない。
また制御部330は、MPT6113の解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているため、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較することで、前回のMPTの解析結果であるMPT6112の解析結果を解析部309から受信したタイミング以降で番組だけ変わったとの判断結果にもとづいて、図6A(a)同様に、データコンテンツサービスが行われていない旨6123を表示制御部327に通知する。
図6B(c)は、受信機300が、データコンテンツサービスが付加されている番組(番組A2(チャンネルN1))を受信し、次にチャンネルを変えてデータコンテンツサービスが付加されている番組(番組B2(チャンネルN2))を受信し、番組B2(チャンネルN2)を受信している間に、MPTを複数回受信した場合である。
613は、表示器328が、表示する表示内容の時間的な遷移である。
614は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。
615は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示制御部327に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングの時間的な遷移である。
制御部330は、表示器328が番組B2(チャンネルN2)を表示している間にMPTの解析結果であるMPT6142、MPT6143、MPT6144、MPT6145の解析結果を解析部309から受信する。第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較することで、制御部330は、MPT6142の解析結果を受信したタイミングでは、前回のMPTの解析結果であるMPT6141を解析部309から受信したタイミング以降でチャンネル番号が変わっていると判断する。制御部330は、MPT6143の解析結果を受信したタイミングでは、前回のMPTの解析結果であるMPT6142を解析部309から受信したタイミング以降でチャンネル番号および番組が変わっていないと判断する。
制御部330は、MPT6142、MPT6143の受信結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているが、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しない。
しかし制御部330は、例えば3回目に受信したMPTの解析結果であるMPT6144の受信タイミングにおいてだけ、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報との比較の結果に関わらず、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識し、データコンテンツサービスが行われていない旨6152を表示制御部327に通知するようにしてもよい。図6B(c)の例では、3回目に受信したMPTの解析結果であるMPT6144の解析結果を解析部309から受信したタイミングで、データコンテンツサービスが行われていない旨6152を表示制御部327に通知しているが、この回数は任意に決めることができる。
このように受信機300が受信して表示している番組のチャンネル番号が変わる場合、制御部330は、チャンネル番号(service_id)を用いることで、切り換わった後の番組においてMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しないようにすることができる。
例えばユーザが視聴したい番組を選択する際に、5秒乃至20秒程度の短い時間表示器328に表示されている番組内容を確認しながら、例えばリモコン352を用いてチャンネルを次々と切り替えていく、というユーザ操作のシーンが想定される。あるいはユーザがある番組の視聴予約することで、受信機300が、視聴予約時刻に表示器328に表示している番組から視聴予約した番組に切り換える、というユーザ操作シーンも想定される。このようなユーザ操作シーンは、例えば図6B(a)の表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移607に相当する。このような操作シーンにおいては、ユーザが内容を確認している番組にデータコンテンツサービスが付加されていると、ユーザがチャンネルを切り替えるたびにデータコンテンツサービスが行われていない旨が表示器328に表示される可能性がある。
これに対して本実施形態の受信機300は、受信機300が受信して表示している番組のチャンネル番号が変わる場合、制御部330が、切り換わった番組においてMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しても、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しないようにできる。これにより受信機300は、ユーザが視聴したい番組を、チャンネルを次々と切り換えながら選択しても、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示しないため、受信機300に表示されている番組を視聴しながらチャンネル切り替え操作をしているユーザは、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を煩わしく感じることがなくなる。
また、視聴予約を開始した番組においてMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しても、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しないようにできるため、ユーザが、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を煩わしく感じることがなくなる。
さらに制御部330は、受信して表示する番組のチャンネル番号が切り換わる場合、切り換わった番組においてMPTの解析結果を解析部309から特定回数受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識して、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知してもよい。例えばユーザがチャンネルを次々切り換えながら視聴したい番組を選択している場合、視聴したい番組を決定した後は、その決定した番組をある程度の時間視聴し続ける、というユーザ操作シーンが想定される。このようなユーザ操作シーンは、例えば図6B(c)の表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移613に相当する。このような操作シーンにおいて本実施形態の受信機300は、チャンネル番号を次々切り替えることで選択した番組を視聴し続けた場合においても、特定回数のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識したときは、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知できるため、ユーザの利便性が向上する。
図6C(a),図6C(b)、図6C(c)は、受信機300への入力切り替えにより、受信機300が受信して表示している番組から例えば録画番組の表示に切り替える場合の、表示器328が表示している表示内容、解析部309がMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信して解析するタイミング、および制御部330が、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミング、の時間的な遷移の例を示している。
図6C(a)の616は、表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移である。616の例は、チャンネル番号N1の番組A3を受信中に、録画した番組である番組B3の表示に切り替え、番組Bをあるタイミングで再びチャンネル番号N1の番組A3の表示に切り替えて番組A3、番組B3、番組A3を順次表示器328に表示する場合である。番組A3(チャンネルN1)6161と番組A3(チャンネルN1)6163とは、同一の番組である。
617は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。解析部309は、表示器328に番組A3(チャンネルN1)6161が表示されている間にMPT6171を受信し解析し、番組A3(チャンネルN1)6163が表示されている間にMPT6172、MPT6173を受信して解析している。
618は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示制御部327に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングの時間的な遷移である。
制御部330は、番組B3(録画番組)6162のように放送波による番組以外を表示器328に表示した場合、現在受信して表示している放送番組がないため、現在番組情報エリア321−2のチャンネル識別情報および番組識別情報にNULLを設定する。また制御部330は、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1のチャンネル識別情報および番組識別情報にNULLを設定する。
制御部330は、MPT6172の解析結果を解析部309から受信すると、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。MPT6172の解析結果を解析部309から受信したタイミングでは、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報がNULLのため、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と一致しない。
このため制御部330は、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報がNULLであることから、表示器328に表示する内容が、受信番組以外から受信番組に切り換わったと判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているので、表示器328に表示する内容が受信番組以外から受信番組に切り換わったとの判断にもとづいて、データコンテンツサービスが行われていない旨6181を表示制御部327に通知する。
図6C(b)および図6C(c)も、図6C(a)同様に、表示器328に表示している内容が、受信機300が受信して表示いる番組から例えば録画番組の表示に切り変わる場合である。図6C(a)との違いは、表示器328に表示している録画番組の前後の番組が、図6C(a)が同じチャンネル番号の同じ番組であるのに対して、図6C(b)が同じチャンネル番号の違う番組の場合、図6C(c)が違うチャンネルの場合である。
619は、表示器328が、表示する表示内容の時間的な遷移である。
620は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。
621は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示制御部327に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングの時間的な遷移である。
622は、表示器328が、表示する表示内容の時間的な遷移である。
623は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。
624は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示器328に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングの時間的な遷移である。
いずれの場合も制御部330は、表示器328に表示されている表示内容が、録画した番組から受信機300が受信している番組に切り換わった後の、最初のMPTの解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識し、さらに第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されている番組識別情報がNULLのため、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する。
このように受信機300が、受信機300への入力切り替えにより、受信している番組から例えば録画番組に切り変わる場合、再度受信機300が受信している番組に切り換わった場合には、図6Aに示す処理同様に、最初のMPTを受信して解析したタイミングで、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することができる。これにより受信機300は、表示器328に例えば録画した番組のような放送された番組でない番組を表示している状態から、受信機300が受信している番組を表示する状態に切り換わった場合は、切り換わった後の最初にMPTを受信して解析したタイミングで、データコンテンツサービスが行われてない旨6033を必ず表示制御部327に通知するため、ユーザの利便性が向上する。
なお図6Cの例では、受信機300が受信している番組以外を表示器328に表示する例として、録画した番組を例としてあげたが、例えばDVDプレーヤーからの入力映像やPC(パーソナルコンピュータ)からの入力映像でもよい。
受信機300は、さらにリモコンI/F324を経由して入力されるリモコン352の操作内容に対応して、データコンテンツサービスの内容を表示器328に表示することもできる。データコンテンツサービスの内容を表示するリモコン352のボタンとして、例えばdボタンがある。
図7は、リモコンに存在するdボタン701およびその周辺の例を示す図である。ユーザがこのdボタン701を押下すると、現在表示器328に表示されている番組にデータコンテンツサービスが付加されている場合、その付加されているデータコンテンツサービスの内容を表示することができる。
しかし受信機300は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にない場合、dボタン押下によるデータコンテンツサービスの内容の表示を要求するコマンドをリモコン352から受信すると、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する。
図8A、図8B、図8Cは、図6A(a)、図6B(a)、図6C(a)で示した、時間的な遷移に、制御部330が、リモコン352のdボタンが押下されたことを認識したタイミング、およびデータコンテンツサービスが行われていない旨の表示を表示器328に通知するタイミングを加えた図である。なお図8Aから図8Cまでの説明では、受信機300が通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを前提に説明する。
図8Aは、図6A(a)に、制御部330が、リモコン352のdボタンが押下されたことを認識したタイミング(8041、8042、8044)、およびそのdボタン押下の認識をもとにデータコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミング(8043)を追加した図である。
801は図6A(a)の601と同一であり、802は図6A(a)の602と同一であり、803は、図6A(a)の603と同一である。804は、制御部330がリモコン352のdボタンが押下されたことを認識したタイミング、およびdボタンが押下されたことを認識したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合に、表示制御部327に対してデータコンテンツサービスが行われていない旨を通知するタイミングである。
制御部330は、dボタン押下をタイミング8041で認識したとすると、このタイミング8041において表示器328に表示されている表示内容にデータコンテンツサービスが付加されているかを確認する。
タイミング8041の時点では、解析部309が番組B1(チャンネルN1)のMPTを受信していないため、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1には、番組A1(チャンネルN1)8011のチャンネル識別情報であるチャンネルN1、番組識別情報である番組A1が保存されている。また現在番組情報保存エリア321−2には、番組B1(チャンネルN1)8012のチャンネル識別情報であるチャンネルN1、番組識別情報である番組A1が保存されている。
制御部330は、dボタン押下を認識したタイミング8041において、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。dボタン押下を認識したタイミング8041では、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報は、番組A1(チャンネルN1)の情報であり、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と一致していない。
このため制御部330は、現在受信している番組においては、MPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信していないと認識し、表示器328に表示されている表示内容はデータコンテンツサービスが付加されていない、と判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを、通信制御部340を介して認識しているが、タイミング8041においては、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しない。
制御部330は、dボタン押下をタイミング8042で認識したとすると、このタイミング8042において表示器328に表示されている表示内容にデータコンテンツサービスが付加されているかを確認する。
タイミング8042の時点では、解析部309が番組B1(チャンネルN1)のMPT8023を受信しているため、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1には、番組B1(チャンネルN1)8012のチャンネル識別情報であるチャンネルN1、番組識別情報である番組B1が保存されている。また現在番組情報保存エリア321−2には、番組B1(チャンネルN1)8012のチャンネル識別情報であるチャンネルN1、番組識別情報である番組A1が保存されている。
制御部330は、dボタン押下を認識したタイミング8042において、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。dボタン押下を認識したタイミング8042では、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と一致している。
このため制御部330は、dボタン押下を認識したタイミング8042では、現在受信している番組においては、MPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信していると認識し、表示器328に表示されている表示内容はデータコンテンツサービスが付加されている、と判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているので、タイミング8042においては、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知8043する。
図8Bは、図6B(a)に、制御部330が、リモコン352のdボタンが押下されたことを認識したタイミング(8101、8102)、およびそのdボタン押下の認識をもとにデータコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミング8103を追加した図である。
807は図6B(a)の607と同一であり、808は図6B(a)の608と同一であり、809は、図6B(a)の609と同一である。810は、制御部330が、リモコン352のdボタンが押下されたことを認識したタイミング、およびデータコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミングである。
制御部330は、dボタン押下をタイミング8101で認識したとすると、このタイミング8101において表示器328に表示されている表示内容にデータコンテンツサービスが付加されているかを確認する。
タイミング8101の時点では、解析部309が番組B2(チャンネルN2)8072のMPTを受信していないため、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1には、番組A2(チャンネルN1)8071のチャンネル識別情報であるチャンネルN1、番組識別情報である番組A2が保存されている。また現在番組情報保存エリア321−2には、番組B2(チャンネルN2)8072のチャンネル識別情報であるチャンネルN2、番組識別情報である番組A2が保存されている。
制御部330は、dボタン押下を認識したタイミング8101において、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。dボタン押下を認識したタイミング8101では、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と一致していない。
このため制御部330は、現在受信している番組においては、MPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信していないと認識し、表示器328に表示されている表示内容はデータコンテンツサービスが付加されていない、と判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているが、タイミング8101においては、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しない。
制御部330は、dボタン押下をタイミング8102で認識したとすると、このタイミング8102において表示器328に表示されている表示内容にデータコンテンツサービスが付加されているかを確認する。
タイミング8102の時点では、解析部309が番組B2(チャンネルN2)8072のMPT8082を受信しているため、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1には、番組B2(チャンネルN2)8072のチャンネル識別情報であるチャンネルN2、番組識別情報である番組B2が保存されている。また現在番組情報保存エリア321−2には、番組B2(チャンネルN2)8072のチャンネル識別情報であるチャンネルN2、番組識別情報である番組B2が保存されている。
制御部330は、dボタン押下を認識したタイミング8102において、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。dボタン押下を認識したタイミング8102では、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報に一致している。
このため制御部330は、dボタン押下を認識したタイミング8102では、現在受信している番組においては、MPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信していると認識し、表示器328に表示されている表示内容はデータコンテンツサービスが付加されている、と判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているので、タイミング8102においては、データコンテンツサービスが行われていない旨8103を表示制御部327に通知する。
図8Cは、図6C(a)に、制御部330が、リモコン352のdボタンが押下されたことを認識したタイミング(8191、8192)、およびそのdボタン押下の認識をもとにデータコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミング8193を追加した図である。816は図6C(a)の616と同一であり、817は図6C(a)の617と同一であり、818は、図6C(c)の618と同一である。819は、制御部330が、リモコン352のdボタンが押下されたことを認識したタイミング、およびデータコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミングである。
制御部330は、dボタン押下をタイミング8191で認識したとすると、このタイミング8191において表示器328に表示されている表示内容にデータコンテンツサービスが付加されているかを確認する。
タイミング8191の時点では、番組B3(録画番組)が表示器328に表示されているため、上記したように現在番組情報保存エリア321−2のチャンネル識別情報および番組識別情報は、NULLが設定されている。
制御部330は、現在番組情報保存エリア321−2のチャンネル識別情報および番組識別情報にNULLが設定されているので、表示器328に表示されている表示内容はデータコンテンツサービスが付加されていない、と判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているが、タイミング8191においては、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しない。
制御部330は、dボタン押下をタイミング8192で認識したとすると、このタイミング8192において表示器328に表示されている表示内容にデータコンテンツサービスが付加されているかを確認する。
タイミング8192の時点では、解析部309が番組C3(チャンネルN1)のMPT8172を受信しているため、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1には、番組C3(チャンネルN1)8162のチャンネル識別情報であるチャンネルN1、番組識別情報である番組C3が保存されている。また現在番組情報保存エリア321−2には、番組C3(チャンネルN1)8162のチャンネル識別情報であるチャンネルN1、番組識別情報である番組C3が保存されている。
制御部330は、dボタン押下を認識したタイミング8192において、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報と、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報とを比較する。dボタン押下を認識したタイミング8092では、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報は、現在番組情報保存エリア321−2に保存されているチャンネル識別情報および番組識別情報に一致している。
このため制御部330は、dボタン押下を認識したタイミング8102では、現在受信している番組においては、MPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信していると認識し、表示器328に表示されている表示内容はデータコンテンツサービスが付加されている、と判断する。制御部330は、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識しているので、タイミング8193においては、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知8193する。
このように受信機300は、リモコン352の操作内容により、データコンテンツサービスの内容を表示器328に表示しようとした場合、表示器328に表示している表示内容にデータコンテンツサービスが付加されているかを判断して、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にない場合には、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することができる。これによりユーザは、任意のタイミングにおいて、データコンテンツサービスが行われているかを確認することができる。例えば、先に説明したように、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部340を介して認識した場合、受信機300は、表示器328に対してデータコンテンツサービスが行われていない旨の表示を通知しない機能を持つが、ユーザがなんらかの不安を抱いた時には、dボタンを押下することで、データコンテンツサービスの実施状況を確認するために、利用することもできる。
また受信機の設定により、図6A(a)から図6C(c)のような、チャンネル識別情報および番組識別情報をもとにした、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示の通知はいっさい行わずに、ユーザがdボタンを押下した場合のみ、データコンテンツサービスの実施状況を確認することができるようにしてもよい。
これにより、ユーザの意図に応じてデータコンテンツサービスの実施状況を確認することができる。また、ユーザの意図しないタイミングで、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示が行われることが無くなるため、ユーザはデータコンテンツサービスが行われていない旨の表示を煩わしく感じることがなくなる。
また受信機の設定により、図6A(a)から図6C(c)のような、チャンネル識別情報および番組識別情報をもとにした、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示の通知はいっさい行わずに、受信機の電源投入後にデータコンテンツサービスが行われていないことを初めて認識したときに1回、あるいはそれ以降におけるデータコンテンツサービスが行われていないことを認識することが規定回数回に達するまで、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示の通知をおこなうことができるようにしてもよい。
以上のように、受信機は、例えば受信機の初期設定メニューの中で、エラーメッセージを表示しない、もしくは次回以降は当該エラーメッセージを表示しないように設定を可能とすることができ、例えば選局の度にエラーメッセージが表示画面に表示されユーザの視聴を妨げないようすることが可能となる。
またさらに受信機300は、ネットワークI/F341を介して、ユーザが所有するPC(パーソナルコンピュータ)、スマートフォン等の電子機器と接続することも可能である。この場合、図6A(a)から図6C(c)、図8Aから図8Cの各々の一部あるいは全てにおいて、データコンテンツサービスが行われていない旨の通知を、ユーザが所有する電子機器に通知することも可能である。図6A(a)から図6C(c)、図8Aから図8Cのどのような場合をユーザが所有する電子機器に通知させるかは、例えば受信機の初期設定メニューの中で設定可能である。また、データコンテンツサービスが行われていない旨の通知は、受信機300の表示器328とユーザが所有する電子機器の両方に表示してもよい。
ユーザの電子機器に通知する内容は、受信機300の表示器328に表示する内容と同じでもよいし、より分かりやすいように、チャンネル番号、番組名等を含んだ内容でもよい。またユーザの電子機器に通知する手段は、ユーザの電子機器が特定できるものであればいずれの手段でもよく、例えばメールやインスタントメッセンジャーでもよい。
受信機の初期設定の内容は、制御部309が管理する不揮発領域(図示しない)に保存されている。 図9A、図9B、図9C、図9D、図9Eは、図6A(a)、図6A(b)、図6B(a)、図6B(b)、図6B(c)、図6C(a)、図6C(b)、図6C(c)、図8A、図8B、図8Cに示した時間的な遷移に対する処理フローである。
図9Aおよび図9Bは、放送番組にデータコンテンツサービスが付加されている場合の、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示器に通知する通知処理の処理フローチャートである。
受信機300は、放送波による番組の映像信号や音声信号を受信すると、映像信号や音声信号とともに多重化されている伝送制御信号も受信し、通知処理1(S900)を開始する。
解析部309は、表示器に表示している番組のservice_idとevent_idを伝送制御信号から抽出し、現在番組情報保存エリア321−2に保存する(S901)。解析部309は、次にMPTの抽出を行う(S901)。伝送制御信号の中からMPTを抽出出来れば(S903のYes)、MPTの中からアプリケーションサービス記述子の抽出を行う(S904)。
伝送制御信号の中からMPTを抽出出来なければ(S903のNo)、受信機300は次の伝送制御信号の受信を待つために、処理を終了する(S912)。
解析部309は、MPTの中からアプリケーションサービス記述子が抽出できたら(S905のYes)、その抽出結果を制御部330に送る。解析部309から送られてきた抽出結果を受信した制御部330は、通信ネットワークに接続しているかの確認を行う(S906)。この確認は、受信機300がネットワークI/F341を介して、通信ネットワーク351と接続されているかの確認である。受信機300が通信ネットワーク351に接続しているかの確認は、例えば制御部330が、通信制御部340がネットワークI/F341を介して通信ネットワーク351中に存在しているルーター(図示しない)とデータのやり取りができているかを判断することで、確認することができる。
制御部330は、受信機300が通信ネットワークに接続していることを確認すると(S906のYes)、アプリケーションサービス記述子に含まれるAIT_location_infoフィールド、DT_message_location_infoフィールド、EMT_location_infoフィールドのlocation_infoの情報をもとに関連するテーブル情報の参照(S907)を行う。制御部330は、location_info情報に書かれた関連するテーブル情報を用いて、通信ネットワーク351を介してアプリケーション機能の提供元にアクセスする(S908)。
制御部330は、通信ネットワーク351を介してアプリケーション機能の提供元にアクセスした(S907)ときに、正しく通信ができる状態にあることの確認を行う(S909)。制御部330は、アプリケーション機能の提供元と正しく通信ができる状態にあることが確認できると(S908のYes)と、アプリケーション機能の取得を行う(S910)。制御部330は、アプリケーション機能の取得を行うと、取得したアプリケーション機能の管理・実行を行う。
アプリケーション機能の提供元と正しく通信ができる状態にあることの確認は、例えば制御部330が、通信制御部340がネットワークI/F341を介してアプリケーション機能の提供元にアクセスしてアプリケーション機能提供元との間で特定の信号のやり取りが完結したかを判断することで、確認することができる。
制御部330は、通信ネットワーク351に接続していないことを確認した場合(S906のNo)、またはアプリケーション機能提供元と正しく通信ができる状態にないことを確認した場合(S909のNo)は、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を行うかの判断の処理に移る。
制御部330は、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているservice_id、event_idおよび現在番組情報エリア321−2に保存されているservice_id、event_idの読み出し(S913)を行う。
制御部330は、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているservice_id、event_idおよび現在番組情報保存エリア321−2に保存されているservice_id、event_idとを用いて、第1の条件判定処理(S914)を行う。
第1の条件判定処理(S914)の結果、第1の条件を満たす場合(S916のYes)、制御部330は、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を表示部328に通知して(S915)、通知処理1を終了する(S912)。
第1の条件判定処理(S914)の結果、第1の条件を満たさない場合(S916のNo)、制御部330は、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を表示部328に通知しないで処理を終了する(S912)。
図9Cは、受信機に対する入力切り替えにより、放送番組以外を表示器328に表示している場合の、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する通知処理の処理フローチャートである。
制御部330は、受信機300に対する入力切り替えにより、放送波により受信している番組以外を表示器328に表示を始めると、通知処理2(S920)を開始する。制御部330は、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1のチャンネル情報保存エリア321−10と番組情報保存エリア321−11、現在番組情報保存エリア321−2のチャンネル情報保存エリア321−20と番組情報保存エリア321−21にNULLを設定し(S921)して、通知処理2を終了する(S922)。
図9Dは、図9BのS914の第1の条件判定処理の処理フローである。
制御部330は、第1の条件判定処理を開始する(S930)と、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているservice_idと現在番組情報エリア321−2に保存されているservice_idとの比較を行う(S931)。
比較を行った結果、一致していないと判断した場合(S931のNo)制御部330は、前回番組情報のService_idがNULLかを確認する(S935)。
確認の結果、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているService_idがNULLの場合(S935のYes)、制御部330は、判定結果を第1の条件を満たす(S933)として第1の条件判定処理を終了(S934)する。
確認の結果、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているService_idがNULLでない場合(S935のNo)、制御部330は、判定結果を第1の条件を満たさない(S936)として第1の条件判定処理を終了(S934)する。
判定結果が第1の条件を満たす(S933)場合は、図9BのS916の第1の条件を満たすかの判定処理においてYesが成立する場合であり、制御部330は、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を表示部328に通知する(S915)場合である。この場合は、例えば、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているservice_idおよびevent_idと、現在番組情報エリアに保存されているservice_idおよびevent_idとにおいて、図6A(a)、図6A(b)に示すようにservice_idは一致していてevent_idが一致していない場合、つまり同じチャンネルで番組が切り換わった場合に相当する。あるいは例えば図6C(a)、図6C(b)、図6C(c)に示す放送番組以外を表示器328に表示することで、図9Bの通知処理2により第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているservice_idがNULLに更新され、さらに放送番組以外の表示から放送番組の表示に切り換わった場合に相当する。
このように本実施形態の受信機300は、表示器328に表示する内容の切り換わりが、同一のチャンネルにおける番組の切り換わりの場合、あるいは入力切り替えにより放送番組以外から放送番組への切り換わりの場合、その切り換わった後の番組において最初のアプリケーションサービス記述子を受信したタイミングで、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することが可能となる。
さらに図9BのS914の第1の条件判定処理の処理フローは、図6B(c)に示すように、表示器328に表示する内容が、チャンネル切り替えにより切り換わった場合、その切り替えた後の番組において、アプリケーションサービス記述子を受信した回数に応じて、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することもできる。
図9Eは、図9BのS914の第1の条件判定処理の他の処理フローチャートである。
図9EのS940からS946までの処理は、図9DのS930からS936までの処理と同一である。図9Eの処理は、図9Dの処理に対してS947からS950の処理が加わったものである。表示器328に表示する内容の切り換わりが、チャンネル切り換えによる場合、制御部330は、S941の判定処理をNoと判定し、カウンタにNを設定(S950)する(N>0の整数とする)。以降で制御部330は、切り換え後のチャンネルの番組においてアプリケーションサービス記述子を受信するごとにカウンタをデクリメント(S948)しながら、デクリメントしたカウンタが0になったかの確認をする(S949)。
確認の結果、カウンタが0の場合(S949のYes)、制御部330は、このタイミングでデータコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することができる。
このように本実施形態の受信機300は、図6B(c)に示すように、アプリケーションサービス記述子を受信した回数に応じて、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することもできる。
図10は、図8A、図8B、図8Cに示したリモコン352操作によるデータコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部に通知する通知処理の処理フローチャートである。
通信制御部340は、リモコンI/F342を介して、リモコン352のdボタンが押下された信号を受け取ると、信号を受信した旨を制御部330に通知する。制御部330は、dボタンが押下された旨を通信制御部340から受信すると、通知処理3(S1000)を開始する。
制御部330は、第2の条件の判定を行うために、第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1に保存されているservice_id、event_idおよび現在番組情報保存エリア321−2に保存されているservice_id、event_idを読み出す(S1001)。
制御部330は、読み出した第1の指定情報受信時番組情報保存エリア321−1と現在番組情報保存エリア321−2とに保存されているservice_idおよびevent_idが等しいかの確認(第2の条件の判定)を行う(S1002)。
確認の結果、等しくない場合(S1002のNo)、制御部330は、通知処理3を終了する(S1006)。
確認の結果、等しい場合(S1003のYes)、制御部330は、受信機300が通信ネットワークに接続しているかの確認(S1003)および通信ネットワーク351を介してアプリケーション機能の提供元にアクセスしたときに、正しく通信ができる状態にあることの確認(S1004)を行う。このS1003の処理は、図9AのS906の処理と同一であり、S1004の処理は、図9BのS909の処理と同一である。
確認の結果、通信ネットワークに接続されていないと判断した場合(S1003のNo)、あるいはアプリケーション機能提供元と正しく通信ができる状態にないと判断した場合(S1004のNo)、制御部330は、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を表示部328に通知して(S1007)、通知処理3を終了する(S1006)。
確認の結果、通信ネットワークに接続されている判断した場合(S1003のYes)、かつアプリケーション機能提供元と正しく通信ができる状態にある判断した場合(S1004のYes)、制御部330は、データコンテンツサービスの内容を表示機328に表示(S1005)して、通知処理3を終了する(S1006)。
データコンテンツサービスが行われていない旨の表示である、エラーメッセージを表示する場所は、ユーザの視聴を妨げることがない位置に表示することが望ましい。例えば表示器328の表示画面に対して、受信した番組を縮小して表示することでできた表示画面内の残余の部分に表示してもよい。
図11は、表示器1100の表示画面と表示画面内に表示する番組の表示領域の関係を示した図である。表示器1100は、受信機300が受信した番組、あるいは入力切り替えにより受信した番組以外の映像を表示する領域である表示画面1101と表示画面1101を固定するために表示画面1101の外周を囲むフレーム1102を含む。
図11(A)は、受信機300が受信した番組、あるいは入力切り替えにより受信した番組以外の映像を、表示器328の表示画面1101の全領域に表示した場合の表示画面の例である。
図11(B)は、受信機300が受信した番組、あるいは入力切り替えにより受信した番組以外の映像を、表示器328の表示画面1101の全領域に対して縮小した表示領域1103内に表示した例である。このように受信機300が受信した番組、あるいは入力切り替えにより受信した番組以外の映像を縮小して表示することで生じた表示画面1101内の残余の部分1104は、例えば黒表示となる。この黒表示領域に対して、例えば「データの表示に失敗しました」等のエラーメッセージを表示してもよい。
あるいは表示画面1101の外に表示してもよい。表示画面1101の外に表示する例としては、フレーム1102の一部、フレーム1102の側部、フレーム1102の下部にもうけられるデコレーションの一部、コネクタの一部、あるいはこれらの組み合わせ構成等として、当該一部でLEDを点滅させることで、ユーザに注意を促す手段であってもよい。
さらに本実施形態の受信機300は、データコンテンツサービスを行う際に、アプリケーションを伝送するプロトコル種別に応じて、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する制御を変えることもできる。
上述したようにアプリケーションサービス記述子は、AIT_location_infoフィールドに、参照すべきMH−AIT(MH-Application Information Table)のロケーションを設定した構成になっている。したがって受信機300は、アプリケーションサービス記述子を解析することでMH−AITを参照することができる。MH−AITには、伝送プロトコルの指定と伝送プロトコルに依存したアプリケーションのロケーション情報が記載されたMH―伝送プロトコル記述子が配置されている。
図12Aは、MH−プロトコル記述子の構成を表した図である。MH−プロトコル記述子は、protocol_id(プロトコル識別)フィールド1201とselector_byte(セレクタ領域)フィールド1202を持つ。protocol_id(プロトコル識別)フィールド1201は、データコンテンツサービスにおけるアプリケーションを伝送するプロトコルを示している。selector_byte(セレクタ領域)フィールド1202は、プロトコル識別毎に規定される補足情報を格納するフィールドである。
図12Bは、protocol_id(プロトコル識別)フィールド1201の一覧を示している。プロトコル識別が0x0003(HTTP/HTTPS伝送)1203は、指定されたURLに従い受信機が、通信ネットワーク上のサーバよりアプリケーションを取得し、実行することを意味している。
図12Cは、protocol_id(プロトコル識別)フィールド1201がHTTP/HTTPS伝送あるいはMMT non−timed伝送の場合の、selector_byte(セレクタ領域)フィールド1202の構成を示した図である。
解析部309は、受信したアプリケーションサービス記述子を解析することで、MH−AITを参照することが可能となり、MH−AITに配置されているMH−プロトコル記述子を解析することができる。これにより解析部309は、protocol_id(プロトコル識別)フィールド1201およびselector_byte(セレクタ領域)フィールド1202を認識することができる。
MH−プロトコル記述子のprotocol_id(プロトコル識別)が、例えば0x0003(HTTP/HTTPS伝送)の場合、解析部309は、selector_byte(セレクタ領域)フィールド1202のURL_base_byteフィールド1204を参照することで、アプリケーションを取得するためのURLのベース部の文字列を解析することができる。URL_base_byteフィールド1204は、アプリケーションを取得するためのURLのベース部の文字列を格納するエリアである。
解析部309は、さらにURLのベース部の文字列を解析することで、URLのスキームを認識し、その認識結果を制御部330に送付することができる。URLのスキームの認識結果を受信した制御部312は、その内容にもとづいてアプリケーションを取得するためのプロトコルを決定する。例えばURL_base_byteフィールド1204に記載されているスキームがhttpsの場合、制御部330は、TLS(Transport Layer Security)を用いたセキュリティ通信によりアプリケーションを取得する。
そこで本実施形態の受信機300はさらに、URLのスキームがhttpsである場合は、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に、例えば常に通知することができる。
図13A、図13Bは、図6A(a)、図6B(a)で示した時間的な遷移において、受信したMPTを解析した結果URLのスキームがhttpsであることを認識した場合の、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミングを示した図である。なお図13A、図13Bの説明では、受信機300が通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを前提に説明する。
図13Aは、図6A(a)同様、受信機300が受信して表示している番組のチャンネルが変わらず番組だけが変わる場合の、表示器328が表示している番組の表示内容、解析部309がMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信して解析するタイミング、および制御部330が、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミング、の時間的な遷移の例を示す図である。
図13Aの1301は、表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移である。番組A1(チャンネルN1)は、チャンネル番号(service_id)N1の番組(event_id)A1であることを示している。1301の例は、チャンネル番号がN1のまま時間の経過とともに番組A1、番組B1、番組C1を順次表示器328に表示する場合である。
1302は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。解析部309は、表示器328に番組A1が表示されている間にMPT13021とMPT13022を、番組B1を表示している間にMPT13023を受信して解析している。ここで解析部は、MPT13022を解析した結果、URLのスキームがhttpsであることを認識したとする。解析部309は、URLのスキームがhttpsである旨を、制御部330に通知する。
1303は、制御部330が、解析部309から解析結果を受信したタイミングにおいて、通信ネットワークに接続していない、あるいはサービス事業者と正しく通信ができる状態にないことを通信制御部341を介して認識した場合に、表示制御部327に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を通知するタイミングの時間的な遷移である。
制御部330は、MPT13021の解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、図6A(a)で説明したように、データコンテンツサービスが行われていない旨13031を表示制御部327に通知する。
また制御部330は、MPT13022の解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、前回のMPTの解析結果であるMPT13021の解析結果を解析部309から受信したタイミングから、チャンネル番号(service_id)および番組(event_id)が変わっていないが、URLのスキームがhttpsであることを認識しているため、図6A(a)の場合と異なりデータコンテンツサービスが行われていない旨13091を表示制御部327に通知する。
図13Bは、図6B(a)同様、受信機300が受信して表示している番組のチャンネル番号が変わる場合の、表示器328が表示している番組の表示内容、解析部309がMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を受信して解析するタイミング、および制御部330が、データコンテンツのサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知するタイミング、の時間的な遷移の例を示している。
図13Bの1307は、表示器328が表示している表示内容の時間的な遷移である。
1308は、解析部309が、受信したMPT(アプリケーションサービス記述子が配置されており、プロトコル識別がHTTP/HTTPSとする)を解析するタイミングの時間的な遷移である。解析部309は、表示器328に番組A2が表示されている間にMPT13081を、番組B2が表示されている間にMPT013082を、番組C2が表示されている間にMPT13083を受信して解析している。ここで解析部は、MPT13082を解析した結果、URLのスキームがhttpsであることを認識したとする。解析部309は、URLのスキームがhttpsである旨を、制御部330に通知する。
1309は、制御部330が、表示制御部327に対して、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を通知するタイミングの時間的な遷移である。
制御部330は、MPT13081の解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、データコンテンツサービスが行われていない旨13091を表示制御部327に通知する。
また制御部330は、MPT13082の解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいて、前回のMPTの解析結果であるMPT6081の解析結果を解析部309から受信したタイミングから、チャンネル番号が変わっているが、URLのスキームがhttpsであることを認識しているため、図6B(a)の場合と異なりデータコンテンツサービスが行われていない旨13091を表示制御部327に通知する。
また制御部330は、MPT13083の解析結果を解析部309から受信したタイミングにおいても、前回のMPTの解析結果であるMPT13082の解析結果を解析部309から受信したタイミングから、チャンネル番号が変わっていると判断し、図6B(a)の場合と同様にデータコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知しない。
このように受信機300は、アプリケーションを伝送するプロトコル種別に応じて、例えばセキュリティ通信を用いてアプリケーションを伝送する場合、データコンテンツサービスが行われていない旨の表示を行うことも可能である。
図14は、図13Aおよび図13Bに示したURLのスキームも判断して、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知する場合の、第1の条件判定処理の処理フローである。
図14の処理フローのS1400からS1406は、図9Cの処理フローのS930からS936までと同一である。図14の処理フローの図9Cの処理フローのとの相違点は、S1407が加わった点である。このS1407の処理を追加することで制御部330は、URLのスキームがhttpsの場合は、URLのスキームにhttpsが設定されているMPTを受信する都度、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することが可能となる。
このように受信機300は、URLのスキームに対応して、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知することができる。これにより受信機300の番組を視聴しているユーザは、セキュリティ通信が行われていることを確実に把握することができる。
URLのスキームがhttpsの場合、MPTを受信する都度、データコンテンツサービスが行われていない旨を表示制御部327に通知すると、その通知をユーザが煩わしく感じる場合もある。そのためデータコンテンツサービスが行われていない旨の表示は、ユーザが視聴している番組の表示とかさらないように、映像およびマルチメディアコンテンツを全画面表示した状態で、映像およびマルチメディアコンテンツにセキュリティ通信が実行中であることの表示が重ならないように画面外に表示することが望ましい。例えば、図11(B)で説明したように、残余の部分に表示してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。