JP6929728B2 - チューブ容器 - Google Patents

チューブ容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6929728B2
JP6929728B2 JP2017141934A JP2017141934A JP6929728B2 JP 6929728 B2 JP6929728 B2 JP 6929728B2 JP 2017141934 A JP2017141934 A JP 2017141934A JP 2017141934 A JP2017141934 A JP 2017141934A JP 6929728 B2 JP6929728 B2 JP 6929728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
thin
blade
tube container
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017141934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019018910A (ja
Inventor
秀智 小原
秀智 小原
英司 荒木
英司 荒木
阿部 和也
和也 阿部
瑛士 田中
瑛士 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Can Co Ltd filed Critical Daiwa Can Co Ltd
Priority to JP2017141934A priority Critical patent/JP6929728B2/ja
Publication of JP2019018910A publication Critical patent/JP2019018910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6929728B2 publication Critical patent/JP6929728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tubes (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、内容物を収容する吐出容器に関する。
化粧品や医薬品等の粘性を有する内容物を収容する容器として、チューブ容器が知られている。このようなチューブ容器は、合成樹脂材料を押し出し成形等により成形された円筒状の胴部と、円錐台形状の肩部及び円筒状の口部を有する射出成形などにより成形されたヘッドピースとを接合することで、内容物を収容する容器本体が構成される。ここで、胴部とヘッドピースとは成形方法が異なり、薄肉に成形しやすい胴部に比べて、ヘッドピースは厚肉になる。
このため、チューブ容器は、内容物が十分に収容された状態においては、薄肉である胴部を押圧することで、内容物を容易に吐出することができるが、内容物が少なくなり、ヘッドピース付近にのみ内容物が残ると、チューブ容器を変形させることが困難となり、内容物を使い切ることが困難である。また、ヘッドピースは胴部と比べて構造的に変形しにくいことも、このような状況の一因となっている。
そこで、チューブ容器の上壁外周部に注出孔を囲む肉薄破断線を設け、内容物が少なくなったときに、当該肉薄破断線を破断させて頂壁部分を取り除くことで、残存する内容物を使用することができるチューブ容器も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−335606号公報
しかしながら、上述したチューブ容器は、摘み片を摘まんで引っ張ることで肉薄破断線を破断させる構成であることから、内容物が十分に残存しているときであっても予期せずに肉薄破断線が破断して内容物が漏出する虞がある。肉薄破断線の破断強度を向上させることで、予期せぬ破断を防止することも考えられるが、このような場合には、意図して破断させる場合に、肉薄破断線を破断させることが困難となる場合がある。
そこで本発明は、容易に内容物を使いきることができるチューブ容器を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、チューブ容器は、環状に設けられた薄肉部を有するヘッドピースを有する容器本体と、円筒状の外周壁部、前記外周壁部の下端に周方向に配置され、前記薄肉部と前記外周壁部の軸方向で対向する位置に設けられた刃部、及び、前記外周壁部の下端に設けられ、前記刃部を径方向で覆う、前記外周壁部から取り外し可能に構成された裾部を有し、前記容器本体に螺合するキャップと、前記刃部が前記薄肉部と非接触の状態で、前記キャップの移動を規制する規制部材と、を備え、前記規制部材は、前記ヘッドピースに設けられた係合部と、前記裾部に設けられ、前記キャップの螺合方向で前記係合部と当接する被係合部と、を有し、前記ヘッドピースは、肩部と、前記肩部の中央に設けられ、前記キャップが螺合する前記円筒状の口部と、を有し、前記薄肉部は、前記肩部に設けられる
本発明は、容易に内容物を使いきることができるチューブ容器を提供することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るチューブ容器の構成を示す斜視図。 同チューブ容器の構成を示す側面図。 同チューブ容器の構成を示す断面図。 同チューブ容器の要部構成を拡大して示す側面図。 同チューブ容器に用いられる容器本体の構成を示す斜視図。 同容器本体の構成を示す断面図。 同チューブ容器に用いられるキャップの構成を示す斜視図。 同キャップの構成を示す断面図。 同キャップの要部構成を拡大して示す断面図。 同チューブ容器の使用の一例を示す流れ図。 同チューブ容器の使用の一例を示す断面図。 同チューブ容器の使用の一例を示す斜視図。 同チューブ容器の使用の一例を示す斜視図。 図14は図1のチューブ容器のキャップの変形例を示す断面図。 同チューブ容器の使用の一例を示す断面図。 図16は図1のチューブ容器のキャップの変形例を示す断面図。 図17は図1のチューブ容器の容器本体の変形例を示す断面図。 同チューブ容器の使用の一例を示す断面図。
以下、本発明の一実施形態に係るチューブ容器1を、図1乃至図13を用いて説明する。
図1乃至図3は、本発明の一実施形態に係るチューブ容器1の構成を、それぞれ斜視、側面及び断面で示す図である。図4は、チューブ容器1の係合部31b及び被係合部41g3を拡大して示す側面図である。図5及び図6は、チューブ容器1に用いられる容器本体11の構成をそれぞれ斜視及び断面で示す図である。図7及び図8はチューブ容器1に用いられるキャップ12の構成をそれぞれ斜視及び断面で示す図である。図9はキャップ12の被係合部41g3の構成を拡大して示す断面図である。また、図10乃至図13は、チューブ容器1の使用の一例として、収容する内容物が少なくなったときの使用の一例を説明する図である。
図1乃至図3に示すように、チューブ容器1は、容器本体11及びキャップ12を備える。チューブ容器1は、弾性変形する容器本体11内に内容物が収容され、容器本体11を押圧することで、キャップ12から内容物を吐出できる容器である。ここで、内容物は、例えば、所定の粘性を有する液体状、ジェル状又はクリーム状等の化粧品や医薬品等である。
容器本体11は、胴部21と、胴部21と一体に成形されたヘッドピース22と、を備えている。容器本体11は、内部に内容物を収容可能に構成される。容器本体11は、胴部21が外力によって変形することで、収容された内容物をヘッドピース22から吐出する。
胴部21は、合成樹脂材料を押し出し成形等の成形方法により円筒状に成形される。また、胴部21は、一端が内容物を注入後に熱溶着等によって閉塞される。即ち、胴部21は、一端を閉塞するシール部21aを有する。また、胴部21は、他端がヘッドピース22により閉塞される。
ヘッドピース22は、円錐台形状の肩部31及び円筒状の口部32を含む。ヘッドピース22は、肩部31及び口部32を射出成形等の成形方法により一体に成形される。ヘッドピース22は、胴部21の成形時に胴部21の他端に一体に接合される。
肩部31は、胴部21の他端と連続して一体に構成される。肩部31は、胴部21の他端側から漸次縮径する円錐台形の筒状に構成される。図5及び図6に示すように、肩部31は、径方向で中心及び外周縁の中間部に設けられた薄肉部31a、及び、薄肉部31aよりも径方向で外方に設けられた複数の係合部31bを有する。
薄肉部31aは、円環状に構成され、肩部31の他の部位よりも薄肉に構成される。例えば、薄肉部31aは、肩部31の外面に設けられた、断面がV字状の円環状の溝により構成される。なお、薄肉部31aの肉厚は、キャップ12の後述する刃部41hによって破断可能な厚さであれば、一定の厚さに構成されていても、部分的に異なる厚さに構成されていてもよい。
係合部31bは、肩部31に、周方向に等間隔で、換言すると対称位置に2つ設けられる。係合部31bは、第1係合部31b1及び第2係合部31b2を有する。第1係合部31b1及び第2係合部31b2は、肩部31の外面から突出する突出部である。第1係合部31b1及び第2係合部31b2は、肩部31の外面を平面視する姿勢で、換言すると容器本体11を下方に、キャップ12を上方に配置した姿勢で、時計回りで周方向に順に配置される。第1係合部31b1は、第2係合部31b2よりも、周方向の厚さ及び径方向の厚さが小さく構成される。
口部32は、肩部31の中央に設けられる。口部32は、円筒状に構成される。口部32は、外周面に雄螺子部32aを有する。
キャップ12は、口部32に装着されるキャップ本体41と、キャップ本体41に設けられたヒンジ部42と、ヒンジ部42を介してキャップ本体41に枢着される蓋部43と、を備える。キャップ12は、ヘッドピース22よりも硬い樹脂材料により成形される。
キャップ本体41は、中央に開口を有する平板部41aと、平板部41aの外面側であって、且つ、開口の周縁部に設けられる円筒状の吐出口41bと、平板部41aの内面側の開口の周縁部に設けられた円筒状の導入筒41cと、平板部41aの内面側の径方向中央側に設けられた螺子筒部41dと、平板部41aの内面側の外周縁に設けられた円筒状の外周壁部41eと、外周壁部41eの端部に設けられた円環状のフランジ部41fと、フランジ部41fに設けられた裾部41gと、外周壁部41eの下端に設けられた複数の刃部41hと、を有する。
キャップ本体41は、導入筒41c、螺子筒部41d及び外周壁部41eが同心に構成される。
平板部41aは、円形状に構成される。吐出口41bは、内容物を吐出可能な内径に設計される。導入筒41cは、外周面が容器本体11の口部32の内周面と当接し、口部32と外周面との間を密封する。導入筒41cは、容器本体11内から吐出口41bへの内容物の流路を構成する。螺子筒部41dは、内周面に、口部32の雄螺子部32aと螺合する雌螺子部41d1を有する。
外周壁部41eは、キャップ本体41の外周壁を構成する。フランジ部41fは、外周壁部41eの下端から外方に延びる。
裾部41gは、フランジ部41fの外周縁から環状に垂下して設けられる。裾部41gは、周方向の一部に軸方向に沿って延びるスリット部41g1と、フランジ部41fに隣接する部位に設けられた脆弱部41g2と、スリット部41g1に隣接して裾部41gの外周面に、裾部41gの外周面から離間する方向に突出する被係合部41g3と、を有する小片41g4により構成される。
スリット部41g1は、裾部41gの軸方向に沿って、環状の裾部41gの一部に設けられたスリットである。
脆弱部41g2は、裾部41gのフランジ部41fと連続する部位に周方向に沿って設けられる。即ち、脆弱部41g2は、小片41g4に外力が印加されたときに破断する部位である。脆弱部41g2は、使用者が被係合部41g3を摘まんだ状態で周方向且つ外方に引っ張ったとき、又は、被係合部41g3を同方向に押圧したときに、破断する強度に設計される。例えば、脆弱部41g2は、裾部41gの他の部位よりも薄肉となっている部位や、フランジ部41fと連続し、破断可能な複数のブリッジ等である。本実施形態においては、図8に示すように、脆弱部41g2は、裾部41gの他の部位よりも薄肉となることで構成される。
被係合部41g3は、裾部41gのスリット部41g1に隣接する位置に設けられる。被係合部41g3は、裾部41gの径方向外方に突出する。被係合部41g3は、キャップ12を容器本体11に対して締め付け方向に、換言すると、容器本体11を下方に、キャップ12を上方に配置した姿勢でキャップ12を時計回りに回転させたときに、第1係合部31b1を乗り越えるとともに、第2係合部31b2と係合する。
即ち、第2係合部31b2及び被係合部41g3は、口部32の雄螺子部32aと螺子筒部41dの雌螺子部41d1が螺合し、キャップ12が所定の位置まで移動したときに螺合方向、即ち螺合時のキャップ12の回転方向で係合することで、複数の刃部41hが薄肉部31aと非接触の状態でキャップ12の移動を規制する。第2係合部31b2及び被係合部41g3は、規制部材13を構成する。
ここで、所定の位置とは、容器本体11及びキャップ12が係合し、口部32の開口に導入筒41cが挿入する位置を超えた距離であって、且つ、刃部41hが肩部31に接触しない位置である。即ち、換言すると、規制部材13は、刃部41hが肩部31に接触することを防止する。
刃部41hは、外周壁部41eの下端に周方向に等間隔に複数、本実施形態においては3つ配置される。複数の刃部41hは、キャップ12が容器本体11に螺合した状態で、外周壁部41eの軸方向で肩部31の薄肉部31aに対向する位置に設けられる。なお、刃部41hは、等間隔に複数配置される構成に限定されない。例えば、刃部41hは、1つとすることもできる。
刃部41hは、先端形状が湾曲状に構成される。刃部41hは、例えば、外周壁部41eの下端から先端までの高さが、裾部41gのフランジ部41fから先端までの高さよりも低く構成される。また、刃部41hは、規制部材13でキャップ12の容器本体11に対する移動が規制された状態で、先端が肩部31の外面から離間する高さに構成される。複数の刃部41hの高さは、全て同じ高さであってもよく、また、異なる高さであってもよい。刃部41hは、先端で肉厚が最も薄く構成され、例えば、外周壁部41eから先端まで、漸次肉厚が減少する形状に構成される。また、刃部41hは、内周面が外周壁部41eに沿ってキャップ12の軸方向に延びる曲面状に構成され、外周面が内周面側に向かって傾斜する曲面状に構成される。
ヒンジ部42は、蓋部43をキャップ本体41に対して回転可能に、キャップ本体41及び蓋部43を接続する。
蓋部43は、天板部43aと、天板部43aの内面の中央に設けられ、キャップ本体41の吐出口41bの外周面と当接する円筒状の内筒部43bと、天板部43aの外周縁からキャップ本体41側へ延びる円筒状の外筒部43cと、外筒部43cの外周面の下端に設けられ、指を掛けて蓋部43を操作する操作部43dと、を備えている。
天板部43aは、キャップ12の上部の外面を構成する。内筒部43bは、吐出口41bの外周面と液密に当接し、吐出口41bからの内容物の漏洩を防止する。外筒部43cは、外周面の一部にヒンジ部42が一体に設けられる。操作部43dは、外筒部43cのヒンジ部42と反対側に設けられる。
このように構成されたチューブ容器1によれば、内容物を吐出し、容器本体11に収容された量が少なくなったときに、キャップ12を操作することで、容器本体11のヘッドピース22の薄肉部31aから中心側を容器本体11から取り外し、内容物を使用可能に構成される。以下、図10乃至図13を用いて具体例を説明する。
先ず、図10に示す状態1が、製品販売時であり、通常使用する状態である。このとき、チューブ容器1は、被係合部41g3が第2係合部31b2と係合した位置でキャップ12は容器本体11に固定されている。
チューブ容器1の使用を繰り返し、内容物が少なくなった場合には、先ず作業者は、被係合部41g3を摘まんで径方向外方、且つ、周方向に引っ張る。これにより、裾部41gが脆弱部41g2から破断し、図10に示す状態2のように、裾部41gがフランジ部41fから外れる。この状態からキャップ12をさらに回転させると、刃部41hの少なくとも1つが、先ず、肩部31の薄肉部31aに接触する。さらにこの状態でキャップ12を回転させると、刃部41hは、薄肉部31aを押圧しながら回転する。このため、薄肉部31aは、刃部41hによって押圧されて弾性変形する。さらにキャップ12を回転させると、薄肉部31aは破断し、図10に示す状態3のように、刃部41hが肩部31を貫通する。キャップ12をさらに回転させることで、刃部41hが環状に移動し、図10に示すように、薄肉部31aに沿って円状に肩部31が破断する。
なお、このとき、肩部31は、図11に示すように、薄肉部31aに沿って二つに分割されてもよく、また、肩部31の内面側が外方に露出できる状態であれば、薄肉部31aが一部残った状態であってもよい。
薄肉部31aが破断することで、図11及び図12に示すように、肩部31の内面側が露出するとともに、容器本体11に薄肉部31aに沿った開口が構成される。このため、肩部31の内面側に残存する内容物を使用できるとともに、容器本体11の胴部21側に残存する内容物は薄肉部31aにできた開口から使用できる。
このように構成されたチューブ容器1によれば、容器本体11のヘッドピース22の肩部31を破断させることで、容易に内容物を使いきることができる。
また、チューブ容器1は、規制部材13は、キャップ12に設けられた被係合部41g3が第1係合部31b1を乗り越えて、第2係合部31b2と当接することで、キャップ12の回転を規制する。このように、キャップ12の回転を規制部材13により規制することで、チューブ容器1は、内容物が十分収容され、容器本体11を押圧することで内容物を吐出可能な場合に、誤って肩部31が破断することを防止できる。
さらに、刃部41hは、先端形状を湾曲状とすることで、容器本体11の肩部31を破断させたあとに刃部41hが外部に露出しても、高い安全性を有する。特に、図13に示すように、薄肉部31aが破断されて取り外された肩部31の内面に付着した内容物を掬い取る際に手指が刃部41hに触れたときに有効である。
また、薄肉部31aを断面がV字状の環状の溝とすることで、複数の刃部41hは移動方向が案内され、同じ軌跡を描くため、複数の刃部41hによって破断する部位を効率良く押圧するため、チューブ容器1は、容易に肩部31を破断することができる。
また刃部41hを同じ高さで等間隔に複数設けることで、使用時に刃部41hを安定して薄肉部31aに接触させることができる。
上述したように、本発明の一実施形態に係るチューブ容器1によれば、容器本体11内の内容物が減少したときに容器本体11のヘッドピース22の肩部31を破断させることができるので、容易に内容物を使いきることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上述したが、例えば、複数の刃部41hは、異なる高さを有していても良い。複数の刃部41hを異なる高さとすることで、複数の刃部41hが順次肩部31と接触することから、刃部41hにより肩部31の薄肉部31aに印加される荷重を増加させることが可能となる。このため、弱い力で肩部31を破断させることができる。また、例えば、刃部41hは、複数でなく、1つとすることもできる。
また、刃部41hは、上述の形状に限られない。例えば、図14及び図15に示すように、刃部41hは、外周面が外周壁部41eに沿ってキャップ12の軸方向に延びる曲面状に構成され、内周面が外周面側に向かって傾斜する曲面状に構成されていてもよい。このような構成の刃部41hは、外周面が、所定の曲率を有する曲面であって、且つ、キャップ12の軸方向に延びることから、肩部31を刃部41hで破断したときに、肩部31の開口に案内されるため、肩部31の開口からキャップ12が脱離することを防止できる。
即ち、肩部31が破断され、ヘッドピース22が肩部31の一部で分離されると、容器本体11は、径方向の強度が低下する。このため、胴部21の形状に伴って、肩部31側が径方向に潰れるように変形するため、胴部21に一体の肩部31が円形状から楕円形状に変形する。
このとき、肩部31が破断して生じた開口の内面に当接する刃部41hの外周面が当該開口の軸方向、換言するとキャップ12の軸方向に対して傾斜すると、刃部41hを押圧する力の一部が軸方向の力となる。このため、当該力によって、キャップ12が軸方向に押圧され、キャップ12の一部又は全部が肩部31から離脱することになる。しかしながら、変形例のように、刃部41hの外周面がキャップ12の軸方向に沿って延びる形状とすると、開口の内面により刃部41hが押されても、刃部41hが径方向にのみ押圧されるため、キャップ12が軸方向に移動することを防止できる。
このため、刃部41hは、設計通りに薄肉部31a上で所定の軌跡を通過することから、効率良く薄肉部31aで肩部31を破断することができる。結果、変形例のキャップ12によれば、刃部41hが肩部31を破断するときに、肩部31から脱離することがなく、肩部31の薄肉部31aの切れ残りを防止することができる。
また、キャップ12は、上述の形状に限られない。例えば、キャップ12は、図16に示すように、蓋部43を、薄肉部31aで破断した肩部31の開口に挿入できる構成としてもよい。具体例として、このようなキャップ12は、蓋部43の外筒部43cの先端に他よりも小径の縮径部43c1を有し、さらに、縮径部43c1の先端側の外周部に径方向に突出する係合凸部43c2を有する。
縮径部43c1は、キャップ本体41の他の部位よりも外径が小径であり、且つ、容器本体11の薄肉部31aの径、即ち、刃部41hによる破断により生じる肩部31の開口の内径と同じか又は若干小径に構成される。蓋部43の縮径部43c1を除く外径、即ち、外筒部43cの外径は、薄肉部31aの径よりも大径に構成される。係合凸部43c2は、例えば、環状の突起であり、薄肉部31aの内径よりも若干大径であって、且つ、縮径部43c1を除く外筒部43cの外径よりも小径に構成される。
このように構成されたキャップ12は、薄肉部31aで肩部31を破断することで形成された開口に縮径部43c1を挿入することで、当該開口を閉塞できる。また、縮径部43c1の先端に係合凸部43c2が設けられることから、縮径部43c1を開口に挿入するとき及び縮径部43c1を開口から取り外すときに、開口の縁部を係合凸部43c2が乗り越えるときに、抵抗が生じる。これにより、キャップ12は、縮径部43c1を肩部31の開口に取り付けると、容器本体11に係合し、容器本体11から脱落することがない。結果、キャップ12は、容器本体11の肩部31の開口を閉塞する蓋として使用することができる。このため、肩部31を破断させたあとに、さらに容器本体11内に内容物が残存していても、チューブ容器1を保管することができるため、肩部31付近に残存した内容物を複数回に分けて使用することができる。
また、上述した例では、肩部31を刃部41hにより破断させる部位に、肩部31の外面に断面がV字状の円環状の溝である薄肉部31aを設ける構成を説明したがこれに限定されない。即ち、肩部31の内面側に断面がV字状の円環状の溝である薄肉部31aを設ける構成であってもよい。また、図17及び図18に示すように、薄肉部は、V字状の円環状の溝31aを肩部31の両面にそれぞれを設ける構成であってもよい。肩部31の両面に溝31aを設けた薄肉部とする構成により、肩部31の上面側の溝31aを刃部41hで破断すると、破断した開口の端部31cの断面形状は、両面側の溝31aの傾斜が連続する形状となる。即ち、当該断面形状は、軸方向に対して傾斜することから、肩部31の内面から端部31cの下方の内周面が成す角度をより鈍角とすることができる。このため、使用者が、肩部31の開口から容器本体11内の内容物を掬い取る際に手指が肩部31の開口下縁に触れた場合に、指の滑りがスムースになり、引っ掛かりを感じることない。結果、内容物を掬い取るときの使用性が向上する。
また、断面がV字状でなくてもよい。ただし、薄肉部31aは、V字状の溝のように、刃部41hの移動方向が案内される構成が好ましい。また、キャップ12は、スリット部41g1及び被係合部41g3を裾部41gの周方向に沿って複数設け、フランジ部41fから破断された裾部41gが複数の小片に分割される構成としてもよい。
即ち、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1] 環状に設けられた薄肉部を有するヘッドピースを有する容器本体と、
円筒状の外周壁部、前記外周壁部の下端に周方向に配置され、前記薄肉部と前記外周壁部の軸方向で対向する位置に設けられた刃部、及び、前記外周壁部の下端に設けられ、前記刃部を径方向で覆う、前記外周壁部から取り外し可能に構成された裾部を有し、前記容器本体に螺合するキャップと、
を備えるチューブ容器。
[2] 前記刃部が前記薄肉部と非接触の状態で、前記キャップの移動を規制する規制部材を有する、[1]に記載のチューブ容器。
[3] 前記規制部材は、前記ヘッドピースに設けられた係合部と、前記裾部に設けられ、前記キャップの螺合方向で前記係合部と当接する被係合部と、を備える[2]に記載のチューブ容器。
[4] 前記薄肉部は、前記ヘッドピースの外面に設けられた前記刃部が挿入される溝である、[1]に記載のチューブ容器。
[5] 前記刃部は、先端が湾曲する、[1]に記載のチューブ容器。
[6] 前記刃部は複数設けられ、前記複数の刃部は、同一高さに構成される、[1]に記載のチューブ容器。
[7] 前記刃部は複数設けられ、前記複数の刃部は、異なる高さに構成される、[1]に記載のチューブ容器。
[8] 前記刃部は、外周面がキャップの軸方向に延び、内周面が前記外周面側に向かって傾斜する、[1]に記載のチューブ容器。
[9] 前記キャップは、前記薄肉部の径よりも大径の外筒部及び先端に前記薄肉部の径以下の外径を有する縮径部を含む蓋部を有する[1]に記載のチューブ容器。
[10] 前記縮径部は、先端の外周面に、前記薄肉部の径よりも大径であって、且つ、前記外筒部の外径よりも小径の係合凸部を有する[9]に記載のチューブ容器。
1…チューブ容器、11…容器本体、12…キャップ、13…規制部材、21…胴部、21a…シール部、22…ヘッドピース、31…肩部、31a…薄肉部、31b…係合部、31b1…第1係合部、31b2…第2係合部、32…口部、32a…雄螺子部、41…キャップ本体、41a…平板部、41b…吐出口、41c…導入筒、41d…螺子筒部、41d1…雌螺子部、41e…外周壁部、41f…フランジ部、41g…裾部、41g1…スリット部、41g2…脆弱部、41g3…被係合部、41g4…小片、41h…刃部、42…ヒンジ部、43…蓋部、43a…天板部、43b…内筒部、43c…外筒部、43d…操作部。

Claims (9)

  1. 環状に設けられた薄肉部を有するヘッドピースを有する容器本体と、
    円筒状の外周壁部、前記外周壁部の下端に周方向に配置され、前記薄肉部と前記外周壁部の軸方向で対向する位置に設けられた刃部、及び、前記外周壁部の下端に設けられ、前記刃部を径方向で覆う、前記外周壁部から取り外し可能に構成された裾部を有し、前記容器本体に螺合するキャップと、
    前記刃部が前記薄肉部と非接触の状態で、前記キャップの移動を規制する規制部材と、
    を備え
    前記規制部材は、前記ヘッドピースに設けられた係合部と、前記裾部に設けられ、前記キャップの螺合方向で前記係合部と当接する被係合部と、を有し、
    前記ヘッドピースは、肩部と、前記肩部の中央に設けられ、前記キャップが螺合する前記円筒状の口部と、を有し、
    前記薄肉部は、前記肩部に設けられるチューブ容器。
  2. 前記係合部は、前記肩部の外面から突出する第1係合部及び第2係合部を有し、
    前記第1係合部は、前記キャップ及び前記ヘッドピースの螺合方向で前記第2係合部よりも一次側に配置され、前記第2係合部よりも小さい請求項1に記載のチューブ容器
  3. 前記薄肉部は、前記ヘッドピースの外面に設けられた前記刃部が挿入される溝である、請求項1に記載のチューブ容器。
  4. 前記刃部は、先端が湾曲する、請求項1に記載のチューブ容器。
  5. 前記刃部は複数設けられ、前記複数の刃部は、同一高さに構成される、請求項1に記載のチューブ容器。
  6. 前記刃部は複数設けられ、前記複数の刃部は、異なる高さに構成される、請求項1に記載のチューブ容器。
  7. 前記刃部は、外周面が前記キャップの軸方向に延び、内周面が前記外周面側に向かって傾斜する、請求項1に記載のチューブ容器。
  8. 前記キャップは、前記薄肉部の径よりも大径の外筒部及び先端に前記薄肉部の径以下の外径を有する縮径部を含む蓋部を有する請求項1に記載のチューブ容器。
  9. 前記縮径部は、先端の外周面に、前記薄肉部の径よりも大径であって、且つ、前記外筒部の外径よりも小径の係合凸部を有する請求項8に記載のチューブ容器。
JP2017141934A 2017-07-21 2017-07-21 チューブ容器 Active JP6929728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141934A JP6929728B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 チューブ容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141934A JP6929728B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 チューブ容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019018910A JP2019018910A (ja) 2019-02-07
JP6929728B2 true JP6929728B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=65355234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017141934A Active JP6929728B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 チューブ容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6929728B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5298645U (ja) * 1976-01-19 1977-07-25
JPS6379360U (ja) * 1986-11-14 1988-05-25
JPH0714732B2 (ja) * 1988-07-11 1995-02-22 伸晃化学株式会社 座薬等の押出し容器
JP2002225894A (ja) * 2001-01-29 2002-08-14 Yoshida Industry Co Ltd 内容物改ざん防止チューブ容器
FR2955840B1 (fr) * 2010-02-04 2012-03-16 Cep Tubes Conditionnement a tube souple et bouchon secable
JP6029001B2 (ja) * 2012-10-31 2016-11-24 株式会社吉野工業所 ノズルキャップ付き容器
FR3000037B1 (fr) * 2012-12-26 2015-02-27 Albea Services Tete de tube munie d'un opercule, associee a un bouchon perforateur ameliore assurant la preservation de l'opercule prealablement a sa premiere utilisation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019018910A (ja) 2019-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11014715B2 (en) Safety cap spout
US4948003A (en) Container and closure with internal tamper indication
US8272522B2 (en) Break-away impact-resistant tip
US9914567B2 (en) Dispensing closure, container with a dispensing closure and method for manufacturing a dispensing closure
US20080187390A1 (en) Dispensing package for a cosmetic/antiperspirant/deodorant or other stick product
JP2013525223A (ja) ソフトパッケージのためのスクリュークロージャ
CZ195994A3 (en) Container with a lid
JP6243354B2 (ja) リフィル容器用注出構造
JP6846960B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP6929728B2 (ja) チューブ容器
JP6942021B2 (ja) プラスチックキャップ及びその製造方法
JP4965647B2 (ja) 密封された容器口と付属する初回開栓用カバーキャップを具える蓋体
KR20150144790A (ko) 컨테이너
JP6736558B2 (ja) 容器注出口の封止構造
WO2009031167A1 (en) A capsule for closing containers, comprising a reservoir for a mixable component
JP7257148B2 (ja) プラスチックキャップ及びその製造方法
JP5774348B2 (ja) 容器用キャップ
JP6877983B2 (ja) キャップ
JP4704765B2 (ja) 開口時の液飛びが防止されたプラスチックキャップ
JP2007062779A (ja) 吐出キャップ
RU2777382C1 (ru) Цельное укупорочное средство для контейнера
US20060266774A1 (en) Dispensing closure
JP7076334B2 (ja) 容器
JP6861964B2 (ja) 錠剤入り定量錠剤容器
KR102617706B1 (ko) 힌지식 캡 및 용기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210811

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6929728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150