JP6929623B2 - 車両用電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、車両用電池パックに関する。
電気車両(EV)、ハイブリッド車両(HEV)、プラグインハイブリッド車両(PHEV)などの車両は、駆動源であるモータを駆動する電力を供給する電源として、例えば電池パックが搭載されている。電池パックは、複数個の電池(二次電池)が収容されており、各電池が直列および/または並列に電気的に接続されている。各電池は、充放電の際に温度が変化し、車両の走行時間や走行状態に応じて温度が上昇するため、使用可能温度が定められている。従って、各電池に短時間で重い負荷がかかることで使用可能温度を超えた場合には充放電制限を設けることとなるため、使用可能温度を超えることを抑制することを目的として冷却機能を電池パックに持たせる場合がある(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2006−12471号公報 特開2006−210359号公報 特開2006−196471号公報
上記従来の電池パックでは、筐体に収容された複数の電池の配置位置の違いにより冷却効果に差ができ、各電池間で劣化の進み具合に違いが生じて、劣化が進んだ電池の存在により電池パック全体の性能が低下するという問題がある。
本発明は、電池パックに収容される複数個の電池を均一に冷却することができる車両用電池パックを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用電池パックは、熱伝導性を有する筐体と、前記筐体の内部空間において鉛直方向と直交する幅方向に配列される複数個の電池と、前記鉛直方向から見た場合に、前記幅方向に間隔をあけて複数配置され、それぞれが前記幅方向と直交する奥行き方向に沿って形成され、少なくとも前記幅方向に隣り合う前記電池の外側面に接触する熱伝導部材と、熱伝導性および蓄熱性を有し、前記複数個の電池と鉛直方向に対向する前記筐体の内部底面に貯留する流動性部材とを備え、前記流動性部材は、潜熱蓄熱材または顕熱蓄熱材のうち、固−液相変化するものであり、前記流動性部材は、前記筐体が傾斜していない状態で、前記複数個の電池に対して鉛直方向に前記内部空間を介して対向し、前記熱伝導部材は、各前記電池の外側面と接触する接触部から前記鉛直方向に向かって延設された延設部が前記電池の鉛直方向下にある前記流動性部材に浸かることを特徴とする。
また、上記車両用電池パックにおいて、前記筐体は、前記内部底面から鉛直方向に立設される少なくとも1つの間仕切り壁を有し、前記間仕切り壁は、鉛直方向から見た場合に、隣り合う前記延設部の間に配置されることが好ましい。
また、上記車両用電池パックにおいて、前記熱伝導部材は、前記延設部が前記筐体の内部底面と接触することが好ましい。
また、上記車両用電池パックにおいて、前記熱伝導部材は、各前記電池の外側面と接触する接触部から前記鉛直方向に向かって延設された延設部が前記筐体の内部底面と接触することが好ましい
本発明に係る車両用電池パックは、複数個の電池の配列方向に沿って配置され、少なくとも各電池の外側面に接触する熱伝導部材と、熱伝導性および蓄熱性を有し、複数個の電池と鉛直方向に対向する筐体の内部底面に貯留する流動性部材とを備え、熱伝導部材が、各電池の外側面と接触する接触部から鉛直方向に向かって延設された延設部が流動性部材に浸かる。これにより、車両用電池パックは、各電池で生じた熱を、各電池との接触部から鉛直方向に向かって延設された熱伝導部材を介して、複数個の電池と鉛直方向に対向する筐体の内部底面に貯留する流動性部材に伝熱することができ、電池パックに収容される複数個の電池を均一に冷却することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る車両用電池パックの概略構成を示す平面図である。 図2は、図1中のA−A´断面図である。 図3は、実施形態2に係る車両用電池パックの概略構成を示す縦断面図である。 図4は、実施形態3に係る車両用電池パックの概略構成を示す平面図である。 図5は、図4中のB−B´断面図である。 図6は、実施形態4に係る車両用電池パックの概略構成を示す縦断面図である。
以下に、本発明に係る車両用電池パックの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、いわゆる当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、下記の実施形態における構成要素は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
[実施形態1]
実施形態1に係る車両用電池パックについて説明する。図1は、実施形態1に係る車両用電池パックの概略構成を示す平面図である。図2は、図1中のA−A´断面図である。なお、図1は、筐体の図示しない蓋を取り外して、内部を外部に露出させた状態を示す図である。ここで、以下の説明において、図示のX方向は、本実施形態における電池パックの幅方向である。Y方向は、本実施形態における電池パックの奥行き方向であり、幅方向と直交する方向である。Z方向は、本実施形態における電池パックの鉛直方向であり、幅方向および奥行き方向と直交する方向である。
本実施形態に係る車両用電池パック1は、図示しない車両、特に、電気車両(EV)、ハイブリッド車両(HEV)、プラグインハイブリッド車両(PHEV)などの、駆動源としてモータを用いる車両に搭載され、駆動源に電力を供給する電源となるものである。車両用電池パック1は、図1および図2に示すように、筐体2と、複数個の電池3と、熱伝導部材4と、流動性部材5とを含んで構成される。
筐体2は、複数個の電池3、熱伝導部材4および流動性部材5を収容するものである。筐体2は、筐体2の外表面が車両外から取り込まれた外気などの外部の熱媒体と接触可能な場所に設けられている。本実施形態における筐体2は、内部空間2aを有する箱状に形成されている。筐体2は、熱伝導性を有するものであり、例えば、鉄、銅、アルミニウムなどにより構成されている。なお、筐体2は、図示しない蓋により内部空間2aが閉塞される。なお、車両用電池パック1に防水性が要求される場合は、筐体2と蓋との間に防水構造が形成され、内部空間2aが密閉される。
複数個の電池3は、それぞれが充放電可能な二次電池であり、筐体2の内部空間2aに配列され、筐体2に保持される。本実施形態における複数個の電池3は、それぞれが鉛直方向(Z方向)に延びる円筒型のリチウムイオン電池で構成され、図1に示すように、筐体2の内部空間2aにおいて幅方向(X方向)(または奥行き方向(Y方向))に千鳥格子状に配列されている。
熱伝導部材4は、熱伝導性を有する熱伝導材料で構成される。熱伝導材料としては、例えばグラファイト、熱伝導性フィラーを含有する樹脂、銅やアルミニウムなどの金属がある。本実施形態における熱伝導部材4は、シート状のグラファイトで構成される。熱伝導部材4は、複数個の電池3の配列方向に沿って配置され、複数個の電池3の各外側面3aに接触して各電池3と熱的に接続される。ここで、熱伝導部材4が各電池3と熱的に接続されるとは、各電池3と接触することで熱伝導部材4と各電池3との間で熱の授受が可能な場合、絶縁体等を介して熱伝導部材4と各電池3との間で熱の授受が可能な場合が含まれる。熱伝導部材4は、図1に示すように、鉛直方向から見た場合に、幅方向(X方向)に配列される各電池3の外側面3aに沿って波状に形成され、奥行き方向(Y方向)に電池3が隣り合う場合には、隣り合う電池3に挟まれて形成される。熱伝導部材4は、図2に示すように、電池3の外側面3aと接触する接触部4aと、当該接触部4aから鉛直方向に向かって延設された延設部4bとを有し、当該延設部4bが流動性部材5に浸かり、流動性部材5と熱的に接続される。ここで、熱伝導部材4が流動性部材5と熱的に接続されるとは、延設部4bが流動性部材5に浸かることで熱伝導部材4と流動性部材5との間で熱の授受が可能な場合である。
流動性部材5は、流動性、熱伝導性および蓄熱性を有する液体で構成される。流動性、熱伝導性および蓄熱性を有する液体としては、例えば、水、シリコンオイルなどの油、エチレングリコール、グリセリン、アセトン、ブライン等がある。本実施形態における流動性部材5は、複数個の電池3と鉛直方向に対向する筐体2の内部底面2bに貯留する。流動性部材5は、熱伝導部材4の延設部4bが部分的に浸かるように、筐体2の内部底面2b上に満たされている。
上記のように構成される車両用電池パック1では、各電池3で発生した熱は、各電池3の外側面3aから接触部4aを介して熱伝導部材4に伝わる。熱伝導部材4に伝わった熱は、当該熱伝導部材4の鉛直方向に延在する延設部4bに移動し、当該延設部4bから流動性部材5に伝わり、当該流動性部材5に蓄熱される。流動性部材5に蓄えられた熱は、その一部が流動性部材5に接する筐体2の内部底面2bや内部側面2cに伝熱され、筐体2の外表面から外気などの熱媒体に放熱される。
また、上記のように構成される車両用電池パック1では、流動性部材5が流動性、熱伝導性および蓄熱性を有することから、自然対流や車両走行時の揺れ等による乱流によって流動性部材5の温度の均一化が急速に進むと共に、流動性部材5に接する筐体2の内部底面2bや内部側面2cに繰り返し伝熱され、筐体2の外表面から外気などの熱媒体に放熱される。
また、上記のように構成される車両用電池パック1では、車両の走行当初は、複数個の電池3と流動性部材5との温度差がないため熱の移動は発生しないが、電池温度が上昇すると、電池3で発生した熱は、上述のように熱伝導部材4から流動性部材5に伝わる。電池3は、熱伝導部材4から流動性部材5に熱を奪われ続けることで温度上昇が緩やかになる。また、電池3に短時間で高負荷がかかり電池温度が上昇したときでも、車両の走行による揺れ等により流動性部材5から筐体2の内部側面2c等に繰り返し伝熱され、筐体2の外表面から外気などの熱媒体に放熱されることで、電池3の温度上昇が緩やかになり、電池温度が適正範囲に保持される時間が長くなる。
また、上記のように構成される車両用電池パック1では、車両の冷間時において、流動性部材5に蓄えられていた熱が、延設部4bを介して熱伝導部材4に伝わり、各電池3との各接触部4aを介して各電池3に伝わる。
以上説明した車両用電池パック1は、熱伝導性を有する筐体2と、筐体2の内部空間2aにおいて鉛直方向と直交する幅方向に配列される複数個の電池3と、複数個の電池3の配列方向に沿って配置され、少なくとも各電池3の外側面3aに接触する熱伝導部材4と、熱伝導性および蓄熱性を有し、複数個の電池3と鉛直方向に対向する筐体2の内部底面2bに貯留する流動性部材5とを備える。熱伝導部材4は、各電池3の外側面3aと接触する接触部4aから鉛直方向に向かって延設された延設部4bが流動性部材5に浸かる。これにより、各電池3で発生した熱が、熱伝導部材4の接触部4aから鉛直方向に向かって延設された延設部4bを経由して流動性部材5に伝わるので、筐体2に収容された複数個の電池3を、その配置位置にかかわらず、均一に冷却することができる。従来は、各電池3で発生した熱を、複数個の電池3の配列方向(幅方向)に沿って延設された熱伝導部材から筐体2の内部側面2cに伝えていたことから、例えば筐体2の内部側面2c側に配置されていた電池3と内部側面2cから遠くに配置された電池3とでは冷却効果に差が生じていたが、図2に示すように、熱伝導部材4を介して各電池3の鉛直方向下にある流動性部材5に伝熱することが可能となるので、各電池3を均一に冷却することが可能となる。その結果、各電池3の劣化が略等しく進むようになり、劣化が進んだ電池の存在による電池パック全体の性能の低下を抑制することが可能となる。
[実施形態2]
次に、実施形態2に係る車両用電池パックについて説明する。図3は、実施形態2に係る車両用電池パックの概略構成を示す縦断面図である。
図3に示す実施形態2に係る車両用電池パック10は、熱伝導部材40の延設部40bの鉛直方向の端部が上述の車両用電池パック1と異なる。なお、以下の説明において、上述した実施形態1および本実施形態と共通する構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。実施形態3、実施形態4も同様である。
熱伝導部材40は、上述した熱伝導部材4に対して、延設部40bが部分的に流動性部材5に浸かると共に、延設部40bの鉛直方向の端部40cが筐体2の内部底面2bと接触する点が異なる。本実施形態における熱伝導部材40は、延設部40bの鉛直方向の端部40cがL字形状を有し、端部40cの鉛直方向に向く面が筐体2の内部底面2bに対して面接触する。
上記のように構成される車両用電池パック10では、各電池3から熱伝導部材40に伝わった熱は、延設部40bに移動し、端部40cと面接触する筐体2の内部底面2bに伝熱され、筐体2の外表面から外気などの熱媒体に放熱される。さらに、延設部40bに移動した熱の一部は、当該延設部40bが浸かっている流動性部材5に伝わる。
以上説明した車両用電池パック10は、熱伝導部材40は、延設部40bが筐体2の内部底面2bと接触する。これにより、熱伝導部材40に伝わった熱が延設部40bに移動し、端部40cと面接触する筐体2の内部底面2bに伝熱され、筐体2の外表面から外気などの熱媒体に放熱されるので、各電池3で発生した熱を確実に冷却することができる。したがって、各電池3が確実に冷却されることで、各電池3の劣化が略等しく進むようになり、劣化が進んだ電池の存在による電池パック全体の性能の低下を抑制することが可能となる。
[実施形態3]
次に、実施形態3に係る車両用電池パックについて説明する。図4は、実施形態3に係る車両用電池パックの概略構成を示す平面図である。図5は、図4中のB−B´断面図である。なお、図4は、筐体20の図示しない蓋を取り外して、内部を外部に露出させた状態を示す図である。
図4、図5に示す実施形態3に係る車両用電池パック11は、筐体20の内部底面20bに複数の間仕切り壁21を有する点が上述の車両用電池パック1と異なる。
筐体20は、上述した筐体2に対して、内部底面20bに1つまたは複数の間仕切り壁21が立設されている点が異なる。本実施形態における複数の間仕切り壁21は、筐体20の内部底面20bから鉛直方向に立設され、鉛直方向から見た場合に、隣り合う延設部4bの間に配置される。
上記のように構成される車両用電池パック11では、車両の状態(傾斜路、登坂路等の走行時および停止時など)によって流動性部材5が筐体20の内部底面20b上で偏在しようとも、間仕切り壁間に必要最小限の流動性部材5を残すことが可能となり、延設部4bが部分的に流動性部材5に浸かる状態を維持することができる。なお、間仕切り壁間には、鉛直方向から見た場合に隣り合う間仕切り壁21間、および、鉛直方向から見た場合に間仕切り壁21と筐体20の内部側面20cとの間を含むものとする。間仕切り壁21は、流動性部材5の内部底面20b上の移動を制約するため、車両の重量バランスを維持することが容易となる。
上記のように構成される車両用電池パック11では、複数の間仕切り壁21は、車両の状態を考慮して、その鉛直方向の高さ(以下、単に「高さ」と呼ぶ。)が、筐体20の内部底面20bに貯留する流動性部材5の液面レベルよりも低くなるように構成されることが好ましい。複数の間仕切り壁21は、例えば、車両が水平状態にあるときに、その高さが流動性部材5の液面レベルより低いことで、流動性部材5による均熱効果が維持され、かつ流動性部材5の偏在を防ぐことができる。
以上説明した車両用電池パック11は、筐体20が、内部底面20bから鉛直方向に立設される少なくとも1つの間仕切り壁21を有する。間仕切り壁21は、鉛直方向から見た場合に、隣り合う延設部4bの間に配置される。これにより、車両の状態にかかわらず、少なからず延設部4bが流動性部材5に浸かる状態を維持することができ、熱伝導部材4および流動性部材5による均熱効果を維持することができる。
[実施形態4]
次に、実施形態4に係る車両用電池パックについて説明する。図6は、実施形態4に係る車両用電池パックの概略構成を示す縦断面図である。
図6に示す実施形態4に係る車両用電池パック12は、筐体20の内部底面20bに複数の間仕切り壁21を有する点と、熱伝導部材40の延設部40bの鉛直方向の端部が内部底面20bに接触する点が上述の車両用電池パック1と異なる。
熱伝導部材40は、上述した熱伝導部材4に対して、延設部40bが部分的に流動性部材5に浸かると共に、延設部40bの鉛直方向の端部40cが筐体2の内部底面20bと接触する点が異なる。本実施形態における熱伝導部材40は、延設部40bの鉛直方向の端部40cがL字形状を有し、端部40cの鉛直方向に向く面が筐体20の内部底面20bに対して面接触する。
筐体20は、上述した筐体2に対して、内部底面20bに1つまたは複数の間仕切り壁21が立設されている点が異なる。本実施形態における複数の間仕切り壁21は、筐体20の内部底面20bから鉛直方向に立設され、鉛直方向から見た場合に、隣り合う延設部40bの間に配置される
車両用電池パック12は、熱伝導部材40が、延設部40bが筐体20の内部底面20bと接触する。そして、筐体20が、内部底面20bから鉛直方向に立設される少なくとも1つの間仕切り壁21を有し、間仕切り壁21が、鉛直方向から見た場合に、隣り合う延設部40bの間に配置される。これにより、各電池3で発生した熱を確実に冷却することができると共に、車両の状態にかかわらず、少なからず延設部40bが流動性部材5に浸かる状態を維持することができ、熱伝導部材40および流動性部材5による均熱効果を維持することができる。
[変形例]
なお、以上の説明では、流動性部材5は、熱伝導性および蓄熱性を有する材料で構成される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、潜熱蓄熱材または顕熱蓄熱材のいずれか一方であってもよいし、流動性液体に潜熱蓄熱材または顕熱蓄熱材が混ざり合ったものであってもよい。例えば、流動性部材5が潜熱蓄熱材である場合、車両の急加速や急減速等で電池3に負荷がかかって電池温度が急に上昇しても、潜熱蓄熱材として流動性部材5が相変化して蓄熱するので、電池3の温度上昇を抑制することが可能となる。また、車両用電池パック12の低温時には、固体化した潜熱蓄熱材の熱伝導性が低下するので、電池3で発生した熱が熱伝導部材4および流動性部材5を介して筐体2に伝熱することを抑制することができ、電池3の暖機が可能になる。また、電池3への回生量の制限が行われていた場合には、当該制限がより早く解除され得る。
また、潜熱蓄熱材としての流動性部材5の相変化温度を電池3の許容上限温度より低く設定することで、所定値を超えて温度が上昇した場合には、潜熱蓄熱材としての流動性部材5を液化させ、液化した潜熱蓄熱材が流動することで、流動性部材5から筐体2,20への伝熱が促進され、電池3の温度上昇をより防ぐことが可能である。
一般的なリチウムイオン電池は、環境温度が30℃〜50℃の範囲で使用する場合、電池出力や電池寿命に対する影響を抑えることが可能であるが、60℃を超える環境で使用すると劣化が進む。そこで、上記潜熱蓄熱材の固−液相変化温度を、例えば30℃〜50℃程度に設定することが好ましい。この条件では、電池温度の上昇過程で上記相変化温度付近になると潜熱により温度上昇を抑制することが可能であり、さらに電池温度が上昇すると、潜熱蓄熱材が液化することで流動し、筐体2への積極的な伝熱が可能となる。流動性部材5は、潜熱蓄熱材の固−液相変化する温度が電池3の使用温度に合わせて設定されることが好ましい。
また、以上の説明では、車両用電池パック1は、筐体2の内部底面2bに流動性部材5を貯留する構成であったが、これに限定されるものではなく、流動性部材5が貯留しておらず、熱伝導部材4の延設部4bの端部が内部底面2bに接触する構成であってもよい。
また、以上の説明では、電池3は、円筒型のリチウムイオン電池である場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、四角柱型の電池であってもよいし、リチウムイオン電池以外の電池であってもよい。
また、以上の説明では、熱伝導部材4は、図1および図4に示すように、千鳥格子状に配列された複数個の電池3の間を外側面3aに接触しながら縫うように配置されているが、これに限定されるものではない。
また、以上の説明では、複数の間仕切り壁21は、図5、図6に示すように、延設部4b,40bを幅方向から挟むように配置されていてもよい。また、複数の間仕切り壁21は、鉛直方向の高さがすべて同じ高さであってもよいし、異なる高さであってもよい。また、複数の間仕切り壁21は、鉛直方向の上部に厚み方向(幅方向)に貫通する貫通孔が設けられていてもよい。
また、以上の説明では、延設部40bの端部40cは、L字形状を有するとしたが、筐体2,20の内部底面2b,20bに接触するものであれば、どのような形状であってもよい。また、内部底面2b,20bから鉛直方向に立設する立設部(不図示)を設け、当該立設部と延設部40bを幅方向で重ね合わせるように接触させる構成であってもよい。
1 車両用電池パック
2 筐体
2a 内部空間
2b 内部底面
2c 内部側面
3 電池
3a 外側面
4 熱伝導部材
4a 接触部
5 流動性部材

Claims (4)

  1. 熱伝導性を有する筐体と、
    前記筐体の内部空間において鉛直方向と直交する幅方向に配列される複数個の電池と、
    前記鉛直方向から見た場合に、前記幅方向に間隔をあけて複数配置され、それぞれが前記幅方向と直交する奥行き方向に沿って形成され、少なくとも前記幅方向に隣り合う前記電池の外側面に接触する熱伝導部材と、
    熱伝導性および蓄熱性を有し、前記複数個の電池と鉛直方向に対向する前記筐体の内部底面に貯留する流動性部材とを備え、
    前記流動性部材は、潜熱蓄熱材または顕熱蓄熱材のうち、固−液相変化するものであり、
    前記流動性部材は、前記筐体が傾斜していない状態で、前記複数個の電池に対して鉛直方向に前記内部空間を介して対向し、
    前記熱伝導部材は、各前記電池の外側面と接触する接触部から前記鉛直方向に向かって延設された延設部が前記電池の鉛直方向下にある前記流動性部材に浸かることを特徴とする車両用電池パック。
  2. 前記筐体は、前記内部底面から鉛直方向に立設される少なくとも1つの間仕切り壁を有し、
    前記間仕切り壁は、鉛直方向から見た場合に、隣り合う前記延設部の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用電池パック。
  3. 前記熱伝導部材は、前記延設部が前記筐体の内部底面と接触することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電池パック。
  4. 前記熱伝導部材は、各前記電池の外側面と接触する接触部から前記鉛直方向に向かって延設された延設部が前記筐体の内部底面と接触することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用電池パック。
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