JP6928830B2 - 電源管理装置および電源管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、電源管理装置および電源管理システムに関するものである。
従来、車両、船やボートにおいては、エンジン始動用のメインの二次電池と、補機用のサブの二次電池等のように複数の二次電池を搭載する場合がある。
特許文献1には、スタータバッテリを始動用のみに用い、始動事象以外で電力が副バッテリから取り出されるときに、スタータバッテリと回路との接続を遮断して、スタータバッテリが消耗しないように制御するバッテリシステムに関する技術が開示されている。
特表2003−533159号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、スタータバッテリのみを始動用に用いることから、スタータバッテリが消耗した場合、エンジンを始動できなくなるという問題点がある。
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、エンジンを確実に始動することが可能な電源管理装置および電源管理システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、スタータモータおよび電装負荷に対して複数の二次電池から電力を供給する電源管理装置において、複数の前記二次電池のそれぞれの充電状態を検出する検出装置から供給される検出信号を入力する入力手段と、エンジンを始動する際に、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記スタータモータに電力を供給する前記二次電池を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記二次電池から前記スタータモータに電力が供給されるように接続を切り換える切り換え手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、エンジンを確実に始動することが可能となる。
また、本発明は、前記検出装置は、複数の前記二次電池のSOC(State of Charge)または始動判定もしくはシステム起動判定に係るSOF(State of Function)を検出し、前記選択手段は、前記検出装置によって検出された前記SOCまたは前記SOFに基づいて前記二次電池を選択する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、二次電池の状態を確実に検出し、より適切な二次電池を選択することができる。
また、本発明は、複数の前記二次電池として第1二次電池および第2二次電池を有し、前記選択手段は、前記検出装置によって検出された前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが所定の第1閾値よりも大きい場合には前記第1二次電池を選択し、前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが所定の第1閾値以下であって、前記第2二次電池の前記SOCまたは前記SOFが所定の第2閾値よりも大きい場合には前記第2二次電池を選択する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、2つの二次電池から適切な方を正確に選ぶことができる。
また、本発明は、前記選択手段は、前記検出装置によって検出された前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第1閾値以下であり、前記第2二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第2閾値以下であり、前記第1二次電池および前記第2二次電池の電位差が所定の電位差以下である場合には、前記第1二次電池および前記第2二次電池の双方を選択し、前記切り換え手段は、前記第1二次電池および前記第2二次電池が並列接続されるように前記接続を切り換える、ことを特徴とする。
このような構成によれば、2つの二次電池が消耗している場合でもエンジンの始動の可能性を高めることができる。
また、前記電装負荷として、電源電圧の変動を抑制すべき前記電装負荷を有し、前記切り換え手段は、前記選択手段によって選択されていない側の前記二次電池から前記電源電圧の変動を抑制すべき前記電装負荷に電力を供給するように前記接続を切り換える、ことを特徴とする。
このような構成によれば、スタータモータが動作した場合でも、電源電圧の変動に弱い電装負荷に電圧の変動が伝わることを防止できる。
また、本発明は、前記エンジンを停止している際に、前記電装負荷に電力を供給している前記二次電池の充電状態が所定の閾値以下になったことが前記検出装置によって検出された場合には、前記切り換え手段は、他の前記二次電池に前記接続を切り換えることを特徴とする。
このような構成によれば、電装負荷が継続的に動作できるようにすることができる。
また、本発明は、前記検出装置によって検出された前記充電状態に基づいて、少なくとも1つの前記二次電池の充電が必要であると判定された場合には前記エンジンの始動を促すか、または、前記エンジンを始動する制御を行う制御手段を有する。
このような構成によれば、エンジンを停止中に電装負荷を使用している場合に、エンジンが始動できなくなることを防止できる。
また、本発明は、前記電装負荷に流れる電流を検出する電流検出手段を有し、前記制御手段は、前記電流検出手段による検出結果に基づいて、複数の前記二次電池のそれぞれの放電可能時間を推定し、推定した前記放電可能時間に基づいて前記エンジンの始動を促すか、または、前記エンジンを始動する制御を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、放電可能時間に基づいて制御を行うことで、エンジンを停止中に電装負荷を使用している場合に、エンジンが始動できなくなることを確実に防止することができる。
また、本発明は、前記制御手段は、ユーザによって設定された条件に基づいて、前記エンジンの始動を促すか、または、前記エンジンを始動する制御を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、ユーザの用途または使用環境に応じて最適な制御を行うことができる。
また、本発明は、スタータモータおよび電装負荷に対して複数の二次電池から電力を供給する電源管理装置と、複数の前記二次電池の状態を検出する検出装置とを有する電源管理システムにおいて、前記検出装置は、複数の前記二次電池のそれぞれの充電状態を検出し、前記電源管理装置は、前記検出装置から供給される検出信号を入力する入力手段と、エンジンを始動する際に、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記スタータモータに電力を供給する前記二次電池を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記二次電池から前記スタータモータに電力が供給されるように接続を切り換える切り換え手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、エンジンを確実に始動することが可能となる。
本発明によれば、エンジンを確実に始動することが可能な電源管理装置および電源管理システムを提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電源管理装置の構成例を示す図である。 図1の制御部の詳細な構成例を示すブロック図である。 図1に示す実施形態において、エンジンを始動する際に実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図1に示す実施形態において、エンジンが停止されている際に実行される処理の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係る電源管理装置を有する車両の電源系統を示す図である。この図において、電源管理装置10は、制御部11、スイッチ12〜24、および、センサ25〜28を有している。また、電源管理装置10には、発電機30、二次電池31,32、二次電池状態検出装置33,34、警告部35、スタータモータ36、および、電装負荷41〜44が接続されている。
ここで、制御部11は、二次電池状態検出装置33,34によって検出された二次電池31,32の状態を入力するとともに、センサ25〜28によって電装負荷41〜44に流れる電流を検出し、検出したこれらの値に基づいて、スイッチ12〜24を制御する。
図2は、図1に示す制御部11の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c、通信部11d、I/F(Interface)11eを有している。ここで、CPU11aは、ROM11bに格納されているプログラム11baに基づいて各部を制御する。ROM11bは、半導体メモリ等によって構成され、プログラム11ba等を格納している。RAM11cは、半導体メモリ等によって構成され、プログラム11baを実行する際に生成されるデータや、数式またはテーブル等のパラメータ11caを格納する。通信部11dは、上位の装置であるECU(Electronic Control Unit)等との間で通信を行い、検出した情報または制御情報を上位装置に通知する。I/F11eは、二次電池状態検出装置33,34およびセンサ25〜28から供給される信号を取り込むとともに、スイッチ12〜24等に駆動電流を供給してこれらを制御する。
図1に戻る。スイッチ12は、制御部11によってオン/オフの状態が制御され、オンの状態に制御された場合には、発電機30から供給される直流電力を二次電池31に供給して充電する。スイッチ13は、制御部11によってオン/オフの状態が制御され、オンの状態に制御された場合には、発電機30から供給される直流電力を二次電池32に供給して充電する。
スイッチ14は、制御部11によってオン/オフの状態が制御され、オンの状態に制御された場合には、二次電池31から供給される直流電力を、スイッチ24を介してスタータモータ36に供給する。スイッチ15は、制御部11によってオン/オフの状態が制御され、オンの状態に制御された場合には、二次電池32から供給される直流電力を、スイッチ24を介してスタータモータ36に供給する。
スイッチ16は、制御部11によって図1の上側または下側に接続された状態とされ、上側に接続された状態された場合には、二次電池31から供給される直流電力を、スイッチ20およびセンサ25を介して電装負荷41に供給し、下側に接続された状態にされた場合には、二次電池32から供給される直流電力を、スイッチ20およびセンサ25を介して電装負荷41に供給する。スイッチ17は、制御部11によって図1の上側または下側に接続された状態とされ、上側に接続された状態にされた場合には、二次電池31から供給される直流電力を、スイッチ21およびセンサ26を介して電装負荷42に供給し、下側に接続された状態にされた場合には、二次電池32から供給される直流電力を、スイッチ21およびセンサ26を介して電装負荷42に供給する。スイッチ18は、制御部11によって図1の上側または下側に接続された状態とされ、上側に接続された状態にされた場合には、二次電池31から供給される直流電力を、スイッチ22およびセンサ27を介して電装負荷43に供給し、下側に接続された状態にされた場合には、二次電池32から供給される直流電力を、スイッチ22およびセンサ27を介して電装負荷43に供給する。スイッチ19は、制御部11によって図1の上側または下側に接続された状態とされ、上側に接続された状態にされた場合には、二次電池31から供給される直流電力を、スイッチ23およびセンサ28を介して電装負荷44に供給し、下側に接続された状態にされた場合には、二次電池32から供給される直流電力を、スイッチ23およびセンサ28を介して電装負荷44に供給する。
スイッチ24は、制御部11によってオン/オフの状態が制御され、オンの状態に制御された場合には、二次電池31または二次電池32から供給される直流電力を、スタータモータ36に供給する。センサ25〜28は、電装負荷41〜44に流れる電流を検出して、制御部11に供給する。
なお、スイッチ12〜24は、例えば、半導体スイッチまたは電磁リレー等によって構成される。
発電機30は、図示しないエンジンによって駆動され、直流電力を発生して二次電池31,32に供給する。なお、発電機30は、二次電池31,32の充電率(SOC:State of Charge)が所定の閾値(例えば、80%)よりも低い場合には定電流充電を行い、所定の閾値よりも高い場合には定電圧充電を行う。
二次電池31は、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、または、リチウムイオン電池等によって構成され、発電機30によって充電され、スタータモータ36を駆動してエンジンを始動するとともに、電装負荷41〜44に電力を供給する。二次電池32も同様に、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、または、リチウムイオン電池等によって構成され、発電機30によって充電され、スタータモータ36を駆動してエンジンを始動するとともに、電装負荷41〜44に電力を供給する。なお、二次電池31,32は、同じ電圧(例えば、12V、24V、または、48V)を出力する。
二次電池状態検出装置33は、電流センサ、電圧センサ、温度センサ、および、制御部等を有し、二次電池31の状態(SOC、始動判定またはシステム起動判定に係るSOF(State of Function)、SOH(State of Health)、放電可能容量、放電可能時間、および、OCV(Open Circuit Voltage)等)を検出する。二次電池状態検出装置34も同様に、電流センサ、電圧センサ、温度センサ、および、制御部等を有し、二次電池32の状態(SOC、始動判定またはシステム起動判定に係るSOF、SOH、放電可能容量、放電可能時間、および、OCV等)を検出する。なお、上述した機能を、制御部11が有するようにしてもよい。また、少なくとも一方の二次電池状態検出装置(例えば、メイン側の二次電池状態検出装置33)と電源管理装置10とを一体的に構成するようにしてもよい。その場合、電流センサ、電圧センサ、および、温度センサ等によって検出した二次電池31の状態を制御部11に供給し、制御部11によって二次電池31のSOC等を検出するようにしてもよい。もちろん、二次電池31ではなく、二次電池32の状態を制御部11によって検出するようにしたり、二次電池31,32の双方の状態を制御部11によって検出したりしてもよい。
警告部35は、例えば、LED(Light Emitting Diode)または液晶ディスプレイ等の表示部、および/または、スピーカ等の放音部等によって構成され、所定の情報を表示したり、所定の音声を出力したりすることで、ユーザに警告を発する。なお、ユーザが有する携帯電話端末等に情報を送信して、携帯電話端末を介して警告を行うようにしてもよい(例えば、液晶にメッセージを表示したり、音声を出力したりしてもよい)。
スタータモータ36は、例えば、直流電動機によって構成され、二次電池31,32から供給される直流電力によって回転し、図示しないエンジンを回転させてこれを始動する。
電装負荷41は、例えば、エンジンECU、EPS(Electric Power Steering)ECU、ABS(Antilock Brake System)ECU等によって構成される。
電装負荷42は、例えば、パワーウィンドウ、および、パワーシート等によって構成される。
電装負荷43は、例えば、アイドリングストップECU、ナビゲーションシステム、および、オーディオ等によって構成される。なお、電装負荷43は、電源電圧の変動に弱い(電源電圧の変動を抑制すべき)電装負荷である。
電装負荷44は、例えば、エアコン、ヒーター、および、デフォッガ等によって構成される。なお、電装負荷44は、電源電圧の変動に強い電装負荷である。
(B)本発明の実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作について説明する。例えば、図示しないイグニッションキーを操作して、エンジンを始動する動作を行った場合には、制御部11の制御に応じて二次電池状態検出装置33,34が二次電池31,32の状態をそれぞれ検出する。
より詳細には、二次電池状態検出装置33,34は、例えば、検知したSOC1,SOC2を制御部11に供給する。例えば、OCVを二次電池状態検出装置33,34が測定し、OCVとSOCの関係式に基づいて、SOCを求めるようにしてもよい。もちろん、これ以外の方法でもよい。
制御部11は、まず、二次電池31のSOCであるSOC1が所定の閾値Th1(例えば、50%)よりも大きいか否かを判定し、SOC1>Th1である場合には、二次電池31をエンジン始動用として選択する。また、SOC1≦Th1である場合には、二次電池31でエンジンを始動することが困難と判定する。その場合、二次電池32のSOCであるSOC2が所定の閾値Th2(例えば、50%)よりも大きいか否かを判定し、SOC2>Th2である場合には、二次電池32をエンジン始動用として選択する。また、SOC2≦Th2である場合には、二次電池32でエンジンを始動することが困難と判定する。その場合、二次電池31,32の電位差ΔVが、例えば、所定の閾値Th3(例えば、0.5V)以下か否かを判定し、ΔV≦Th3である場合には、二次電池31,32を並列接続して使用すると判定する。
なお、Th1については、エンジンを確実に始動できる二次電池31のSOCの値を用いることができる。また、Th2についても同様に、エンジンを確実に始動できる二次電池32のSOCの値を用いることができる。なお、以上の例では、Th1=Th2の場合を例に挙げて説明したが、例えば、二次電池31,32の種類が異なる場合には、種類に応じた最適なSOCの値を設定することが望ましい。また、Th1,Th2については、外部温度に応じて値を変更するようにしてもよい。例えば、温度が低い場合には、温度が高い場合に比較して、Th1,Th2の値が大きい値になるように調整してもよい。
また、Th3については、つぎのようにして決めることができる。すなわち、電位差がある2つの二次電池31,32を並列接続する場合、電圧の高い二次電池から低い二次電池に、内部抵抗に応じた電流Iが通じる。仮に、内部抵抗がRinであり、電位差ΔVとすると、I=ΔV/Rinで表される。二次電池は、流すことができる最大の電流Imaxがあるので、ΔV/Rin<ImaxとなるΔVをTh3とすることができる。
以上の判定により、例えば、二次電池31が始動用として選択された場合、制御部11は、スイッチ14をオンの状態に制御し、スイッチ15をオフの状態に制御する。また、制御部11は、センサ25〜28の検出結果を参照し、その時点において動作中の電装負荷を特定する。そして、動作中の電装負荷が、電源電圧の変動に影響を受けやすい電装負荷である場合、例えば、ナビゲーションシステムおよびオーディオ等を有する電装負荷43である場合には、スイッチ18が下側に接続されているか判定し、下側に接続されている場合にはそのままの状態とし、上側に接続されている場合にはスイッチ18を下側に切り換える。なお、切り換えの際に、電圧が瞬断することを防ぐために、非常に短時間で切り換えるか、あるいは、電装負荷43に、例えば、電解コンデンサ等を付加し、瞬断の時間が短くなるようにしてもよい。
また、二次電池32が始動用として選択された場合、制御部11は、スイッチ14をオフの状態に制御し、スイッチ15をオンの状態に制御する。また、制御部11は、センサ25〜28の検出結果を参照し、その時点において動作中の電装負荷を特定する。そして、動作中の電装負荷が、電源電圧の変動に影響を受けやすい電装負荷である場合、例えば、ナビゲーションシステムおよびオーディオ等を有する電装負荷43である場合には、スイッチ18が上側に接続されているか判定し、上側に接続されている場合にはそのままの状態とし、下側に接続されている場合にはスイッチ18を上側に切り換える。
さらに、二次電池31,32の双方が始動用として選択された場合、制御部11は、スイッチ14,15の双方をオンの状態にする。このとき、前述した最大電流Imaxを超えないようにするために、スイッチ14,15の一方を、PWM(Pulse Width Modulation)制御するようにしてもよい。なお、二次電池31,32の双方が始動用として選択された場合には、電装負荷の切り換えは行わなくてもよい。
二次電池の選択が完了すると、スイッチ24がオンにされ、スタータモータ36に電源電力が供給されてエンジンが始動する。なお、二次電池31がエンジン始動用として選択されている場合には、スタータモータ36に大きな電流が流れて、二次電池31の電圧が低下するが、電圧の変動の影響を受けやすい電装負荷43は、二次電池32から電源の供給を受けていることから、電装負荷43が誤動作等することを防止できる。また、二次電池32がエンジン始動用として選択されている場合には、スタータモータ36に大きな電流が流れて、二次電池32の電圧が低下するが、電圧の変動の影響を受けやすい電装負荷43は、二次電池31から電源の供給を受けていることから、電装負荷43が誤動作等することを防止できる。
また、二次電池31,32の双方がエンジン始動用として選択されている場合には、これらが並列接続されることから、電力供給能力が向上するため、二次電池31,32の双方のSOCが低い場合でもエンジンを始動することができる。なお、この場合は、スタータモータ36に流れる電流による電圧降下が、電装負荷43に波及してしまうため、例えば、警告部35を制御して、電装負荷43をオフの状態にするように事前に警告してもよい。
エンジンが始動した場合には、スイッチ12,13のいずれか一方をオンの状態にし、他方をオフの状態にして、二次電池31,32の一方を発電機30によって発生される電力によって充電する。例えば、二次電池31,32のうち、SOCが高い方を選択して充電する。これにより、その後にエンジンが停止された場合でも、再始動を確実に行うことができる。
また、エンジンが始動された後は、例えば、走行に必要な電装負荷(例えば、電装負荷41)については、充電対象となっている二次電池から供給することができる。これにより、二次電池が持ち出し状態(放電だけされている状態)となって、SOCが低下することを防止できる。
そして、例えば、車両の駐車時には、エンジンがユーザよって停止される。エンジンが停止されると、以下の動作が実行される。
すなわち、制御部11は、エンジンを再始動する際に、先に使用される二次電池31をメイン電池とし、二次電池32をサブ電池とし、エンジン停止中に動作している電装負荷(例えば、アイドリングストップECU、ナビゲーションシステム、オーディオ等の電装負荷43、エアコン、ヒーター、デフォッガ等の電装負荷44)に対して、サブ電池である二次電池32から電力を供給する。より詳細には、制御部11は、スイッチ18,19を下側に接続した状態とするとともに、スイッチ22,23をオンの状態にする。
制御部11は、二次電池状態検出装置34の出力を参照し、二次電池32のSOCをSOC2として検出し、SOC2が所定の閾値Th4(例えば、40%)よりも大きいか判定し、SOC2>Th4である場合には、二次電池32から電装負荷への電力の供給を継続し、SOC2≦Th4となった場合には二次電池32から電装負荷への電力の供給を停止し、二次電池31から電装負荷への電力の供給に変更する。なお、閾値Th4については、例えば、それ以下にSOCが低下した場合に、二次電池32の寿命が短縮する値に設定することができる。もちろん、これ以外の基準に基づいてTh4を決めるようにしてもよい。
SOC2が所定の閾値Th4以下になった場合には、制御部11は、電装負荷への電力の供給を、二次電池32から二次電池31へ変更する。より詳細には、制御部11は、スイッチ18,19の接続を、下側から上側に変更することで、二次電池32から二次電池31へ変更する。
二次電池31への切り換えが完了すると、制御部11は、二次電池状態検出装置33の出力を参照し、二次電池31のSOCをSOC1として検出する。そして、制御部11は、SOC1が所定の閾値Th5(例えば、60%)よりも大きいか否かを判定し、SOC1>Th5である場合には、二次電池31から電装負荷への電力の供給を継続し、SOC1≦Th5となった場合には、制御部11は、警告部35を制御し、ユーザに、エンジンの始動を促す。
ユーザにエンジンの始動を促したにも拘わらず、エンジンが始動されない場合には、制御部11は、SOC1が所定の閾値Th6(例えば、50%)よりも大きいか否かを判定し、SOC1>Th6である場合には、エンジンの始動を促す処理を繰り返し実行する。また、SOC1≦Th6となった場合には、制御部11は、警告部35を制御してエンジンを自動的に始動する旨をユーザに通知した後、スイッチ14をオンに、スイッチ15をオフに設定し、さらに、スイッチ24をオンの状態にしてスタータモータ36を駆動し、エンジンを自動的に始動する。
エンジンが始動すると、制御部11は、スイッチ12をオンの状態に、スイッチ13をオフの状態に制御し、メイン電池である二次電池31を優先的に充電する。その際、車両の走行に必要な電装負荷(例えば、電装負荷41)については、電力を供給する必要はない(車両は駐車している)ので、スイッチ20,21をオフの状態に制御する。また、電装負荷42〜44については、二次電池31のSOCが低い場合には、充電を優先するために、電力の供給を遮断するようにしてもよい。
そして、制御部11は、二次電池状態検出装置33の出力を参照し、二次電池31のSOC1が所定の閾値Th7(例えば、90%)よりも大きくなったか否かを判定し、SOC1>Th7である場合には、スイッチ12をオフの状態にし、スイッチ13をオンの状態にして、二次電池32の充電に移行する。その際、車両の走行に必要な電装負荷(例えば、電装負荷41)については、電力を供給する必要はないので、前述の場合と同様に、スイッチ20,21をオフの状態に制御する。また、電装負荷42〜44については、二次電池32のSOCが低い場合には、充電を優先するために、電力の供給を遮断するか、充電が完了した二次電池31から電力を供給することができる。もちろん、二次電池32から電力を供給するようにしてもよい。
そして、制御部11は、二次電池状態検出装置34の出力を参照し、二次電池32のSOC2が所定の閾値Th8(例えば、90%)よりも大きいか否かを判定し、SOC2>Th8である場合には、スイッチ13をオフの状態にするとともに、エンジンを停止させる制御(例えば、図示しないイグニッションコイルへの電力の供給を停止する制御)を実行する。その結果、エンジンが停止する。
エンジンが停止した場合には、ユーザによってエンジンが再始動されるまで、前述した動作を繰り返す。
以上の動作によれば、メイン電池が消耗した場合であっても、サブ電池によってエンジンを始動することができる。また、メイン電池およびサブ電池の双方が消耗している場合であっても、これらを並列接続することで、エンジンの始動の可能性を高めることができる。
また、例えば、ユーザがエンジンを停止した場合、電装負荷にはサブ電池から電力を供給するとともに、サブ電池のSOCを検出し、所定の閾値Th4以下になった場合には、メイン電池に切り換える。また、メイン電池のSOCが所定の閾値Th5以下になった場合には、エンジンの始動を促し、閾値Th6以下になった場合にはエンジンを自動的に始動する。そして、エンジン始動後は、二次電池31を充電した後、二次電池32を充電する。このような構成により、エンジンを停止した場合でも、エンジンを確実に再始動することができるため、エンジンが始動不能になるという事態を回避できる。
つぎに、図3および図4を参照して、図1に示す実施形態において実行される処理の詳細について説明する。図3は、エンジンを始動する際に実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。図3に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、制御部11は、ユーザによって、エンジン始動の操作がされたか否かを判定し、操作されたと判定した場合(ステップS10:Y)にはステップS11に進み、それ以外の場合(ステップS10:N)には処理を終了する。
ステップS11では、制御部11は、二次電池状態検出装置33の出力信号を参照して二次電池31のSOCを検出し、SOC1に代入する。
ステップS12では、制御部11は、二次電池状態検出装置34の出力信号を参照して二次電池32のSOCを検出し、SOC2に代入する。
ステップS13では、制御部11は、ステップS11で検出したSOC1と所定の閾値Th1(例えば、50%)を比較してSOC1>Th1であるか否かを判定し、SOC1>Th1と判定した場合(ステップS13:Y)にはステップS14に進み、それ以外の場合(ステップS13:N)にはステップS15に進む。
ステップS14では、制御部11は、二次電池31をエンジン始動用として選択する。より詳細には、制御部11は、スイッチ14をオンの状態に、スイッチ15をオフの状態にする。
ステップS15では、制御部11は、ステップS12で検出したSOC2と所定の閾値Th2(例えば、50%)を比較してSOC2>Th2であるか否かを判定し、SOC2>Th2と判定した場合(ステップS15:Y)にはステップS16に進み、それ以外の場合(ステップS15:N)にはステップS17に進む。
ステップS16では、制御部11は、二次電池32をエンジン始動用として選択する。より詳細には、制御部11は、スイッチ14をオフの状態に、スイッチ15をオンの状態にする。
ステップS17では、制御部11は、二次電池31,32の電位差ΔVと所定の閾値Th3(例えば、0.5V)を比較してΔV≦Th3であるか否かを判定し、ΔV≦Th3と判定した場合(ステップS17:Y)にはステップS18に進み、それ以外の場合(ステップS17:N)にはステップS21に進む。なお、ΔV>Th3の場合に、電位が高い二次電池に負荷を接続して、ΔV≦Th3になるまで放電させた後、ステップS18に進むようにしてもよい。あるいは、二次電池31,32の間に流れる電流が、流すことができる最大の電流Imax未満となるように、スイッチ14,15をPWM制御しつつ接続するようにしてもよい。
ステップS18では、制御部11は、二次電池31,32の双方をエンジン始動用として選択する。より詳細には、制御部11は、スイッチ14をオンの状態に、スイッチ15をオンの状態にする。これにより、二次電池31,32が並列接続される。
ステップS19では、制御部11は、保護負荷(電源電圧の変動に弱い電装負荷)を非選択側に切り換える処理を実行する。より詳細には、ステップS14において二次電池31がエンジン始動用として選択された場合には保護負荷の電力の供給先を二次電池32側に切り換える。また、ステップS16において二次電池32がエンジン始動用として選択された場合には保護負荷の電力の供給先を二次電池31側に切り換える。
ステップS20では、制御部11は、スタータモータを駆動して、エンジンを始動する。より詳細には、制御部11は、スイッチ24をオンの状態にし、スタータモータ36を駆動してエンジンを始動する。
ステップS21では、制御部11は、警告部35を制御して、二次電池31,32の容量不足によってエンジンを始動できないことを、ユーザに対して通知する処理を実行する。例えば、「二次電池の容量不足でエンジンを始動できません。」を警告部35に表示することができる。
つぎに、図4を参照して、例えば、ユーザによってエンジンが停止された場合に実行される処理について説明する。図4に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。なお、以下では、電装負荷43,44が稼働中であると仮定して説明する。
ステップS50では、制御部11は、二次電池32から電装負荷に電力を供給する。より詳細には、制御部11は、スイッチ18,19の接続を下側にするとともに、スイッチ22,23をオンの状態に制御することで、稼働中の電装負荷43,44に二次電池32から電力を供給する。これにより、サブ電池である二次電池32から電装負荷43,44へ電力が供給される。
ステップS51では、制御部11は、二次電池状態検出装置34の出力を参照して二次電池32のSOCを検出し、SOC2に代入する。
ステップS52では、制御部11は、ステップS51で検出したSOC2と所定の閾値Th4(例えば、40%)を比較し、SOC2>Th4を満たすか否かを判定し、SOC2>Th4を満たすと判定した場合(ステップS52:Y)にはステップS50に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS52:N)にはステップS53に進む。
ステップS53では、制御部11は、二次電池31から電装負荷に電力を供給する。より詳細には、制御部11は、スイッチ18,19の接続を上側にするとともに、スイッチ22,23をオンの状態に制御することで、稼働中の電装負荷43,44に二次電池31から電力を供給する。例えば、サブ電池である二次電池32の容量が減少し、SOC2≦Th4となった場合には、メイン電池である二次電池31から電装負荷43,44に電力が供給される。
ステップS54では、制御部11は、二次電池状態検出装置33の出力を参照して二次電池31のSOCを検出し、SOC1に代入する。
ステップS55では、制御部11は、ステップS54で検出したSOC1と所定の閾値Th5(例えば、60%)を比較し、SOC1>Th5を満たすか否かを判定し、SOC1>Th5を満たすと判定した場合(ステップS55:Y)にはステップS53に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS55:N)にはステップS56に進む。
ステップS56では、制御部11は、警告部35を制御して、エンジンを始動するようにユーザを促すメッセージを表示する。この結果、警告部には、例えば、メッセージ「二次電池の残量が少なくなっていますので、エンジンを始動して下さい。」が表示される。
ステップS57では、制御部11は、ステップS54で検出したSOC1と所定の閾値Th6(例えば、50%)を比較し、SOC1>Th6を満たすか否かを判定し、SOC1>Th6を満たすと判定した場合(ステップS57:Y)にはステップS53に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS57:N)にはステップS58に進む。
ステップS58では、制御部11は、エンジンを自動的に始動する。より詳細には、制御部11は、スイッチ24をオンの状態に制御し、スタータモータ36を駆動することでエンジンを始動する。
ステップS59では、制御部11は、二次電池31を充電する制御を実行する。より詳細には、制御部11は、スイッチ12をオンの状態に制御し、スイッチ13をオフの状態に制御することで、発電機30によって発電された電力によって二次電池31を充電する。
ステップS60では、制御部11は、二次電池状態検出装置33の出力を参照して二次電池31のSOCを検出し、SOC1に代入する。
ステップS61では、制御部11は、ステップS60で検出したSOC1と所定の閾値Th7(例えば、90%)を比較し、SOC1>Th7を満たすか否かを判定し、SOC1>Th7を満たすと判定した場合(ステップS61:Y)にはステップS62に進み、それ以外の場合(ステップS61:N)にはステップS59に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。
ステップS62では、制御部11は、二次電池32を充電する制御を実行する。より詳細には、制御部11は、スイッチ12をオフの状態に制御し、スイッチ13をオンの状態に制御することで、発電機30によって発電された電力によって二次電池32を充電する。
ステップS63では、制御部11は、二次電池状態検出装置34の出力を参照して二次電池32のSOCを検出し、SOC2に代入する。
ステップS64では、制御部11は、ステップS63で検出したSOC2と所定の閾値Th8(例えば、90%)を比較し、SOC2>Th8を満たすか否かを判定し、SOC2>Th8を満たすと判定した場合(ステップS64:Y)にはステップS65に進み、それ以外の場合(ステップS64:N)にはステップS62に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。
ステップS65では、制御部11は、エンジンを停止する制御を実行する。より詳細には、制御部11は、図示しないイグニッションコイルに対する通電を停止することでエンジンを停止させる。
ステップS66では、制御部11は、処理を終了するか否かを判定し、処理を継続すると判定した場合(ステップS66:N)にはステップS50に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS66:Y)には処理を終了する。
以上に説明したように、図3および図4に示す処理によれば、前述した動作を実現することができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、2つの二次電池31,32を有するようにしたが、3つ以上の二次電池を有するようにしてもよい。
また、電装負荷41〜44の前段にはスイッチ16〜19とスイッチ20〜23を配置するようにしたが、スイッチ16〜19がオフの状態を取り得る場合には、スイッチ20〜23は除外することができる。
また、以上の実施形態では、二次電池31,32の状態を示す指標値として、SOCを用いるようにしたが、これ以外の指標値を用いることも可能である。例えば、エンジンの始動判定に係るSOF(例えば、エンジン始動時の二次電池の電圧を示す)、または、システム起動判定に係るSOF(例えば、HEV(Hybrid Electric Vehicle)等の電気自動車のシステム起動時の電圧を示す)を用いるようにしてもよい。なお、エンジン始動判定に係るSOFを求める方法としては、例えば、二次電池の開回路電圧OCVと、スタータモータ36に流れる電流Iと、二次電池の内部抵抗Rinとを用いて、SOF=OCV−Rin×Iによって求めることができる。そして、このようにして求めたSOFと、SOF用に設定したTh1,Th2,Th4〜Th8とを比較することで、二次電池の充電状態を判断することができる。また、システム起動判定に係るSOFとしては、例えば、前述の場合と同様の方法により、システム起動時に流れる電流Iと、開回路電圧OCVとに基づいて求めることができる。
また、SOCや始動判定の結果以外にも、満充電時放電可能容量を示すSOHを用いるようにしてもよい。さらに、放電可能電気量または放電可能時間を、充電状態を示す指標値として用いるようにしてもよい。例えば、SOHが新品時の満充電可能容量の場合の電気量と、その時点におけるSOCから放電可能電気量を求めることができる。また、放電可能電気量を、その時点において電装負荷に流れる電流で除すること等で、放電可能時間を求めることができる。
また、以上では、車両に電源管理装置を搭載する場合を例に挙げて説明したが、車両以外に、例えば、船舶や電車等に電源管理装置を搭載するようにしてもよい。
また、図3および図4に示すフローチャートは一例であって、図3および図4以外の処理を実行するようにしてもよい。例えば、図3に示すフローチャートでは、Th1,Th2が同じ値である場合を例に挙げて説明したが、これらの値が異なるように設定してもよい。また、図4の例でも同様に、Th4,Th5は同じ値を用いるようにしたが、これらを異なる値に設定するようにしてもよい。
また、図4の処理では、二次電池31のSOC1がTh6以下になった場合にはエンジンを自動的に始動するようにしたが、優先度の低い電装負荷から順番に電力の供給を遮断するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、閾値Th1〜Th8は固定値を用いるようにしたが、これらをユーザによって変更可能としてもよい。例えば、ユーザの用途に応じて変更したり、あるいは、過去の使用時における履歴情報に基づいて自動的に最適値に設定するようにしたりしてもよい。例えば、Th5,Th6,Th9を大きい値にすることで、二次電池31の寿命を延ばすことができる。また、Th4,Th5,Th6を小さい値にすることで、エンジンの再始動の頻度を下げることができる。また、メイン電池とサブ電池を交互に使用することで、二次電池31,32の寿命を同程度にし、交換時期を同じにすることができる。また、Th5,Th6,Th7,Th8,Th9を大きい値にすることで、二次電池31,32の双方の寿命を延ばすことができる。さらに、閾値Th1〜Th8については、二次電池31,32の種類(例えば、液式電池、シール式電池、アンチモン電池、カルシウム電池、ハイブリッド電池等)に応じて、最適な値を設定するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、二次電池状態検出装置33,34は、電源管理装置10とは別体として構成するようにしたが、少なくとも一方の二次電池状態検出装置と電源管理装置10とを一体的に構成するようにしてもよい。すなわち、請求の範囲には、検出装置が電源管理装置と別体して構成される場合を含むのみならず、検出装置の少なくとも一方が電源管理装置と一体的に構成(電源管理装置に内蔵)される場合も含まれる。
10 電源管理装置
11 制御部
12〜24 スイッチ
25〜28 センサ
30 発電機
31,32 二次電池
33,34 二次電池状態検出装置
35 警告部
36 スタータモータ
41〜44 電装負荷
11a CPU
11b ROM
11c RAM
11d 通信部
11e I/F

Claims (8)

  1. スタータモータおよび電装負荷に対して複数の二次電池から電力を供給する電源管理装置において、
    複数の前記二次電池のそれぞれのSOC(State of Charge)または始動判定もしくはシステム起動判定に係るSOF(State of Function)を検出する検出装置から供給される検出信号を入力する入力手段と、
    エンジンを始動する際に、前記検出装置によって検出された前記SOCまたは前記SOFに基づいて、前記スタータモータに電力を供給する前記二次電池を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された前記二次電池から前記スタータモータに電力が供給されるように接続を切り換える切り換え手段と、し、
    複数の前記二次電池として第1二次電池および第2二次電池を有し、
    前記エンジンを始動する際に、前記選択手段は、前記検出装置によって検出された前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが所定の第1閾値よりも大きい場合には前記第1二次電池を選択し、前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第1閾値以下であって、前記第2二次電池の前記SOCまたは前記SOFが所定の第2閾値よりも大きい場合には前記第2二次電池を選択し、
    前記エンジンの停止中に前記電装負荷に電力を供給する場合において、前記切り換え手段は、前記検出装置によって検出された前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第1閾値よりも大きい場合には前記第2二次電池から前記電装負荷に電力が供給されるように前記接続を切り換え、前記第2二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第2閾値よりも小さい所定の第3閾値以下になったことが前記検出装置によって検出されると、前記第1二次電池から前記電装負荷に電力が供給されるように前記接続を切り換えることを特徴とする電源管理装置。
  2. 前記選択手段は、前記検出装置によって検出された前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第1閾値以下であり、前記第2二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第2閾値以下であり、前記第1二次電池および前記第2二次電池の電位差が所定の電位差以下である場合には、前記第1二次電池および前記第2二次電池の双方を選択し、
    前記切り換え手段は、前記第1二次電池および前記第2二次電池が並列接続されるように前記接続を切り換える、
    ことを特徴とする請求項に記載の電源管理装置。
  3. 前記電装負荷として、電源電圧の変動を抑制すべき前記電装負荷を有し、
    前記切り換え手段は、前記選択手段によって選択されていない側の前記二次電池から前記電源電圧の変動を抑制すべき前記電装負荷に電力を供給するように前記接続を切り換える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電源管理装置。
  4. 前記エンジンを停止している際に、前記電装負荷に電力を供給している前記二次電池の前記SOCまたは前記SOFが所定の閾値以下になったことが前記検出装置によって検出された場合には、前記切り換え手段は、他の前記二次電池に前記接続を切り換えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電源管理装置。
  5. 前記検出装置によって検出された前記SOCまたは前記SOFに基づいて、少なくとも1つの前記二次電池の充電が必要であると判定された場合には前記エンジンの始動を促すか、または、前記エンジンを始動する制御を行う制御手段を有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の電源管理装置。
  6. 前記電装負荷に流れる電流を検出する電流検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記電流検出手段による検出結果に基づいて、複数の前記二次電池のそれぞれの放電可能時間を推定し、推定した前記放電可能時間に基づいて前記エンジンの始動を促すか、または、前記エンジンを始動する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の電源管理装置。
  7. 前記制御手段は、ユーザによって設定された条件に基づいて、前記エンジンの始動を促すか、または、前記エンジンを始動する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項またはに記載の電源管理装置。
  8. スタータモータおよび電装負荷に対して複数の二次電池から電力を供給する電源管理装置と、複数の前記二次電池の状態を検出する検出装置とを有する電源管理システムにおいて、
    前記検出装置は、複数の前記二次電池のそれぞれのSOC(State of Charge)または始動判定もしくはシステム起動判定に係るSOF(State of Function)を検出し、
    前記電源管理装置は、
    前記検出装置から供給される検出信号を入力する入力手段と、
    エンジンを始動する際に、前記検出装置によって検出された前記SOCまたは前記SOFに基づいて、前記スタータモータに電力を供給する前記二次電池を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された前記二次電池から前記スタータモータに電力が供給されるように接続を切り換える切り換え手段と、し、
    複数の前記二次電池として第1二次電池および第2二次電池を有し、
    前記エンジンを始動する際に、前記選択手段は、前記検出装置によって検出された前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが所定の第1閾値よりも大きい場合には前記第1二次電池を選択し、前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第1閾値以下であって、前記第2二次電池の前記SOCまたは前記SOFが所定の第2閾値よりも大きい場合には前記第2二次電池を選択し、
    前記エンジンの停止中に前記電装負荷に電力を供給する場合において、前記切り換え手段は、前記検出装置によって検出された前記第1二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第1閾値よりも大きい場合には前記第2二次電池から前記電装負荷に電力が供給されるように前記接続を切り換え、前記第2二次電池の前記SOCまたは前記SOFが前記第2閾値よりも小さい所定の第3閾値以下になったことが前記検出装置によって検出されると、前記第1二次電池から前記電装負荷に電力が供給されるように前記接続を切り換えることを特徴とする電源管理システム。
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