JP6928236B2 - 蒸気発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気発生器に関する。
近年、小型ボイラー(蒸気発生器)搭載の電子レンジやオーブントースター等が登場している(例えば、特開2015−023902号公報等参照)。
特開2015−023902号公報
ところで、従前の小型ボイラーは、蒸気源となる水に対する熱伝達が十分でなく、エネルギーロスが多い。
本発明の課題は、エネルギーロスが少ないボイラー(蒸気発生器)を提供することにある。
本発明に係る蒸気発生器は、発熱体および液体通路を備える。発熱体は、第1発熱部位第2発熱部位および第3発熱部位を有する。第1発熱部位は、上下方向成分を含む方向に沿って延びる。なお、第1発熱部位は、上下方向成分のみを含む方向すなわち上下方向に沿って延びてもよい。また、第2発熱部位も、上下方向成分を含む方向に向かって延びる。なお、第2発熱部位は、上下方向成分のみを含む方向すなわち上下方向に沿って延びてもよい。ここで、第1発熱部位および第2発熱部位の形状は特に限定されず、ストレート形状や、湾曲形状、波形形状であってもよい。また、第1発熱部位および第2発熱部位は、ともに上下方向に沿って延びるのが好ましい。第3発熱部位は、第1発熱部位の下端および第2発熱部位の下端を繋ぐように延びている。なお、この第3発熱部位の形状は特に限定されず、ストレート形状や波形形状であってもよい。また、この第3発熱部位は、水平方向に沿って延びることが好ましい。発熱体の形状としては、例えば、U字やV字等が好ましい。液体通路は、入口および出口を有する。また、この液体通路は、正面透視において発熱体に沿うように形成される。なお、この液体通路から別の液体通路が分岐していてもかまわない。また、熱伝達効率を考慮すると、液体通路と発熱体の離間距離は短ければ短いほど好ましいが、その離間距離は蒸気供給必要量等に応じて適宜調整することができる。そして、この蒸気発生器では、入口は、出口と同一の高さ位置か、出口よりも低い位置に配設される。
上述の通り、この蒸気発生器では、正面透視において発熱体に沿うように液体通路が形成されている。このため、この蒸気発生器では、発熱体から発せられる熱を効率的に液体(例えば、水など。)に加えることができる。また、この蒸気発生器では、液体は最初に上側から下側に向かって流れることになるため、液体通路の下側に素早く液体が溜まりやすくなっている。すなわち、この蒸気発生器では、液体は、第1発熱部位もしくは第2発熱部位の上側部位で軽く予熱された後、第1発熱部位もしくは第2発熱部位の下側部位、または、第1発熱部位と第2発熱部位と間の第3発熱部位で十分に加熱されることになる。通常、棒状の発熱体では、中央に近づくほど発熱量が大きくなる。このため、この蒸気発生器では、予熱された液体を、比較的発熱量が多い部位で効率よく加熱して蒸気を生成することができる。したがって、この蒸気発生器は、従前の例に比べてエネルギーロスを少なくすることができる。なお、ここでは、発熱体の最も発熱量が大きい部位である中央部位で液体を蒸発させることができるように、発熱体へのエネルギー供給量や、液体の流量を調整することが好ましい。
ところで、蒸気発生器には、2つのブロック部材を突き合わせて内部に液体通路を形成するものが存在する。このような蒸気発生器において入口の高さ位置が出口の高さ位置よりも高く設計されていると、2つのブロック部材の突き合わせが良くなく、2つのブロック部材の間に僅かな隙間が生じた場合、入口から流入した液体が液体通路を通らずに直接出口に向かい、そのまま出口から排出されてしまうことがあり得る。これに対し、この蒸気発生器では、上述の通り、入口の高さ位置が、出口と同一の高さ位置か、出口よりも低い位置に配設されている。このため、この蒸気発生器が2つのブロック部材から成り、2つのブロック部材の間に僅かな隙間が生じた場合であっても、入口から流入した液体が、そのまま出口に向かうことを極力避けることができる。
また、上述の蒸気発生器において、液体通路は、第1ブロック部材と第2ブロック部材とが対向配置されることによって形成されるのが好ましい。ここで、入口は、第1ブロック部材を、厚み方向成分を含む方向に沿って貫通するように形成されている。また、第2ブロック部材には、第1ブロック部材に面する側において入口に対向する箇所に溝が形成されている。そして、この溝は、液体通路に連通している。なお、ここにいう「ブロック部材」は板材であってもかまわない。
この蒸気発生器では、第1ブロック部材に貫通孔を形成することによって液体の入口が設けられ、第2ブロック部材において、その入口に対向するように溝が形成されている。そして、この溝は、液体通路に連通する。このため、この蒸気発生器では、入口から流入する液体の勢いが比較的激しい場合であっても、溝によりその勢いを緩和することができる。また、これにより、仮に2つのブロック部材の突き合わせが良くなく、2つのブロック部材の間に僅かな隙間が生じた場合であっても、その隙間に液体が流入するおそれを低減することができる。
本発明の第1実施形態に係るオーブントースターの正面側の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターにおいて外装壁を取り外したときの左側面図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターに搭載されている小型ボイラーの正面側の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターに搭載されている小型ボイラーの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターに搭載されている小型ボイラーを構成する第1ブロック体の背面図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターに搭載されている小型ボイラーを構成する第2ブロック体の正面図である。なお、第2ブロック体にはヒータが一体化されている。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターに搭載されている小型ボイラーを構成するヒータの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターに搭載されている小型ボイラーを構成する第1ブロック体と第2ブロック体とを合わせた際の正面透視図である。 図4のA−A断面図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターにおいて前面扉を全開した際の平面図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターに付属する焼き網の平面図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターにおいて前面扉を全閉して、図10のB−B線で切断したときの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るオーブントースターにおいて前面扉を半開して、図10のB−B線で切断したときの断面図である。 図10のB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係るオーブントースターの正面側の外観斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るオーブントースターの正面図である。 図16のE−E断面図である。 図17の前面扉部分を簡素化した図面である。 本発明の第2実施形態に係るオーブントースターにおいて前面扉を半開して、図16のE−E線で切断したときの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るオーブントースターにおいて前面扉を全開して、図16のE−E線で切断したときの断面図である。 図16のF−F断面図である。 図21の前面扉部分を簡素化した図面である。 本発明の第2実施形態に係るオーブントースターにおいて前面扉を半開して、図16のF−F線で切断したときの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るオーブントースターにおいて前面扉を全開して、図16のF−F線で切断したときの断面図である。
−第1実施形態−
<本発明の第1実施形態に係るオーブントースターの構造>
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100は、スチーム供給型のオーブントースターであって、図1、図10および図12に示されるように、主に、筐体110、前面扉120、リンク部材130、焼き網140、焼き網載置枠体145、コイルバネ(図示せず)、電熱ヒータ160、小型ボイラー170、水タンク180および操作ユニット190から構成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
(1)筐体
筐体110は、図1および図12に示されるように、主に、本体壁111、外装壁112および脚LGから構成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
本体壁111は、金属壁であって、図12に示されるように、主に、天壁111a、一対の側壁111b、背壁111cおよび底枠(図示せず)から構成されている。側壁111bは、左右に一対設けられており、図12に示されるように、主に、案内溝GD、電熱ヒータ支持孔(図示せず)、トレイレール(図示せず)および軸受け部(図示せず)を有する。案内溝GDは、側壁111bの上下方向略中央において前後方向に直線的に延びている。電熱ヒータ支持孔は、電熱ヒータ160を支持するための孔であって、側壁111bの上端部の前後方向の略中央の箇所、側壁111bの下端部の前後方向の前端から約1/3の箇所、側壁111bの下端部の前後方向の後端から約1/3の箇所の3箇所に形成されている。トレイレールは、側壁111bの内側下端に形成されており、トレイ113を脱着可能に支持している。軸受け部は、操作ユニット190の直上の側壁111bの前端に設けられており、前面扉120の回動シャフト(図示せず)を軸支している。底枠は、開口を有する枠体であって、側壁111bおよび背壁111cの下端に取り付けられている。
トレイ113は、上述の通り、本体壁111の側壁111bのトレイレールにスライド移動可能に支持されており、図12に示されるように、本体壁111の底を覆っている。なお、このトレイ113は、図12に示される状態から前方に引き出されることによって、本体壁111から取り外すことができる。
外装壁112は、天壁、背壁、一対の側壁を有する化粧壁であって、本体壁111の天面、背面および側面の外側を覆っている。また、この外装壁112の右側壁部112Aの前部の下側には、操作ユニット190内の発熱部品から生じる熱を系外に排出するための吸気口EOが形成されている。なお、この吸気口EOの直ぐ内側には吸気ファン(図示せず)が配設されている。
脚LGは、図1に示されるように、本体壁111の底枠の四隅それぞれから下方に向かって延びている。なお、これらの脚LGの長さは、トレイ113がテーブル等の載置台(図示せず)の天面から一定距離離間する長さとされている。
(2)前面扉
前面扉120は、図12に示されるように、主に、本体パネル121、取っ手122および回動軸(図示せず)から構成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
本体パネル121は、主に、窓部材121A、枠体121B、および軸受け121Cから構成されている。窓部材121Aは、例えば、ガラス板や透明樹脂板等であって、枠体121Bに固定されている。なお、ここで、窓部材121Aは、図12に示されるように、枠体121Bの前側に配設されている。その結果、窓部材121Aの背面側には、枠体121Bに囲われた空間すなわち凹部CY(図12〜図14等参照)が位置することになる。軸受け121Cは、図12〜図14に示されるように、枠体121Bの下側に配設されている。そして、この軸受け121Cには、図12〜図14に示されるように、可動式屑受け板SCの前端に設けられる軸が回動可能に嵌め込まれている。図12〜図14に示されるように、可動式屑受け板SCは、前面扉120が前側に倒れ込むのに連動して焼き網載置枠体145と共に前方に引き出される。可動式屑受け板SCは、図12〜図14に示されるように焼き網載置枠体145の下方に位置している。このため、可動式屑受け板SCは、前面扉120の開閉の際、常に焼き網140の下方に位置することになり、常に焼き網140からこぼれ落ちる屑等を受けることができる。
取っ手122は、図1および図12に示されるように、本体パネル121の枠体121Bの上梁部の前面に取り付けられている。オーブントースター100の使用者は、この取っ手122を手前に引き下げることによって前面扉120を下方に回動させ、前面扉120を開くと共に焼き網140を前方に引き出すことができる。なお、オーブントースター100の使用者は、焼き網140を前方に引き出した状態で、焼き網140の上に調理食材を載置したり、焼き網140の上の調理済み食材を取り出したりする。
回動軸は、前面扉120の下側に設けられている。この回動軸は、本体壁111の両側壁111bに回動自在に嵌め込まれる。
(3)リンク部材
リンク部材130は、図12に示されるように、主に、第1節131、第2節132および接合ピン133から構成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。なお、本実施の形態に係るオーブントースター100において、このリンク部材130は、本体壁111の側壁111bの内側すなわち焼成室RB(図9参照)の内部に配設されている。
第1節131は、図12に示されるように、前面扉120の本体パネル121の枠体121Bの左右の一対の柱の裏面から後方に向かって延びている。
第2節132は、図12に示されるように、第1節131よりも長尺の節であって、基端部分で接合ピン133により第1節131と回転自在に連結されている。また、この第2節132の先端部分には、図12に示されるように、係止溝RCが形成されている。この係止溝RCには、焼き網載置枠体145の前側突起部(後述)を挿入することができる。
接合ピン133は、図12に示されるように、第1節131に対して第2節132を回転自在に連結している。
(4)焼き網
焼き網140は、図11に示されるように、主に、枠体141および網体142から形成されている。枠体141は、図10および図11に示されるように、主に、外枠141Aおよび梁141Bから形成されている。外枠141Aは、平面視において略正方形状であるが、前方の角部がCカットされている。以下、このCカット部分を「Cカット部」と称すると共に、図面中において符号CCを付す。網体142は、調理物を載置する部分であって、枠体141に固定されている。なお、この網体142は、平面視において外枠141Aの形状と同一形状とされている。すなわち、この網体142は、平面視において略正方形状であるが、前方の角部が上記枠体141と同様にCカットされている。
(5)焼き網載置枠体
焼き網載置枠体145は、主に、枠本体145A、左右一対の前側突起部(図示せず)および左右一対の後側突起部(図示せず)から形成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。なお、焼き網140および焼き網載置枠体145にCカット部CCを形成する目的は、前面扉120の本体パネル121の窓部材121Aの幅寸法が焼き網140の幅寸法よりも短い条件で、焼き網140をできるだけ前方に引き出すことである。ところで、本オーブントースター100が、図12に示される全閉状態から、図13に示される半開状態を経て、図14に示される全開状態に遷移するに際し、焼き網140および焼き網載置枠体145にCカット部CCが存在しない場合、半開状態の手前で本体パネル121の枠体121Bに焼き網140および焼き網載置枠体145の角部が当接して、それ以上前面扉120が開かなくなる。そこで、ここでは、その当接部位をカットすることにより、焼き網140および焼き網載置枠体145の前部が本体パネル121の凹部CYを通過するようにした。
枠本体145Aは、上述の焼き網140を載置するためのものであって、焼き網140とほぼ同一の平面形状および大きさを有しており、焼き網140を安定的に載置することができる。
前側突起部は、枠本体145Aの左右の側棒部の前側部分から外方に向かって延びている。また、後側突起部は、枠本体145Aの左右の側棒部の後側部分から外方に向かって延びている。そして、前側突起部および後側突起部は、共に本体壁111の両側壁111bの案内溝GDに挿通されている。これによって、焼き網載置枠体145は安定して前後方向にスライドすることができる。なお、図2に示されるように、案内溝GDの外側には、保護カバーCVが配設される。この保護カバーCVは、「電源(図示せず)から安全装置SA(後述)や電熱ヒータ160まで延びる電線EL1,EL2」、「操作ユニット190からサーミスタ177まで延びる信号線SL1」および「水タンク180から小型ボイラー170まで延びる可撓性チューブTf」等が焼き網載置枠体145の前側突起部および後側突起部に引っ掛からないようにすると共に、案内溝GDを介して焼成室RBの外側に出ようとする水蒸気や水滴を堰き止める役目を担っている。また、ここで、保護カバーCVに対向する側壁111bの部分の下端部には、戻し穴Hrが形成されている(図12参照。)。図12に示されるように、この戻し穴Hrは、案内溝GDの形成位置よりも下方に位置している。すなわち、保護カバーCVの内部に侵入する水は、この戻し穴Hrを通ってトレイ113に向かって流れることになる。なお、この際、一部または全部の水は下側前方の電熱ヒータ160に加熱されて水蒸気化される。
また、この前側突起部には、図12に示されるように、リンク部材130の第2節132の係止溝RCが係止されている。この前側突起部は、図12に示されるように、リンク部材130の接合ピン133よりも下側に位置している。また、この後側突起部には、コイルバネが取り付けられている。なお、このコイルバネは、後述する通り、本体壁111の背壁111cから延びている。すなわち、この焼き網載置枠体145は、後方に向かって付勢されている。
(6)コイルバネ
コイルバネは、左右端において、本体壁111の背壁111cと、焼き網載置枠体145の後側突起部とに架け渡されている。なお、前面扉120が開状態となっている場合でも閉状態となっている場合でも、コイルバネには常に力がかかっており変形状態となっている。すなわち、このオーブントースター100において、コイルバネは、常に、焼き網載置枠体145を本体壁111の内部すなわち焼成室RB(図9参照)に収容する方向に付勢している。
(7)電熱ヒータ
電熱ヒータ160は、上述の通り、側面透視において、上端部の前後方向の略中央の箇所、下端部の前後方向の前端から約1/3の箇所、下端部の前後方向の後端から約1/3の箇所の3箇所に配設されている。
(8)小型ボイラー
小型ボイラー170は、図3に示されるように略直方体状を呈しており、図2に示されるように、本体壁111の左側壁111bの奥行方向中央付近の上側に取り付けられている。この小型ボイラー170は、主に、第1ブロック体171、第2ブロック体173、パッキンPK、ヒータ175、サーミスタ177および安全装置SAから構成されている。以下、これらの構成部品について説明する。
(8−1)第1ブロック体
第1ブロック体171は、図3〜図5に示されるように、主に、第1基体部171A、チューブ連結部171Bおよび第1締結部171Dから形成されている。
第1基体部171Aは、図5に示されるように、略矩形の板状部位である。そして、その背面側には、第1通路溝GR1が形成されている。第1通路溝GR1は、図5に示される通り、主に、上下方向に沿って延びる第11溝部gr11、第11溝部gr11の下端部から左方向(図5は背面図であるため正面側からみたときに左右関係が逆になる。)に向かって延びる第12溝部gr12、第12溝部gr12の左端部から上方向に向かって延びる第13溝部gr13、および、第13溝部gr13の上端部から右側に向かって延びる第14溝部gr14から構成されている。なお、ここで、第14溝部gr14は、図5に示されるように、第11溝部gr11の手前まで延びているだけで、第11溝部gr11には繋がっていない(連通していない)。そして、この第1通路溝GR1は、この小型ボイラー170において「水路」および「蒸気通路」として機能する。また、これらの溝部gr11〜gr14のうち第11溝部gr11、第12溝部gr12および第13溝部gr13は、正面透視においてヒータ175の形状に沿って形成されている(図8参照)。また、この第1基体部171Aには、図5に示されるように、第11溝部gr11のうち第14溝部gr14の高さと同じ高さ位置であって左寄りの位置に第1貫通孔Hp1が形成されている。なお、後述するが、この第1貫通孔Hp1は、第2ブロック体173の第2貫通孔Hp2と同じ高さ位置に配設されている(図8参照)。
チューブ連結部171Bは、図3に示されるように、第1基体部171Aの前面から前方に向かって延びる円筒部位である。そして、このチューブ連結部171Bの筒孔Hcは、第1基体部171Aの第1貫通孔Hp1に連通している。また、図2に示されるように、このチューブ連結部171Bには、水タンク180から延びる可撓性チューブTfが連結されている。すなわち、この筒孔Hcおよび第1貫通孔Hp1は、この小型ボイラー170において水の入口IPとして機能している。また、この第2ブロック体173を第1ブロック体171に締結させた際、筒孔Hcおよび第1貫通孔Hp1は、第2ブロック体173の第2通路溝GR2の第21溝部gr21の上端部に対向する(図8および図9参照)。
第1締結部171Dは、図5に示されるように、第1基体部171Aの左上隅、右上隅、右下隅、左下隅、上縁中央、右縁中央、下縁中央、左縁中央の8か所の外側に設けられている。この第1締結部171Dには、図5に示されるように開口Oc1が形成されている。なお、後述するように、この開口Oc1には、第2ブロック体173結合用のボルトBTが挿通される。
(8−2)第2ブロック体
第2ブロック体173は、図6および図9に示されるように、主に、第2基体部173A、突出部173B、片翼部173C、第2締結部173Dおよびヘッド部173Eから形成されている。なお、この第2ブロック体173には、ヒータ175が組み込まれている。なお、ヒータ175の組込みは、第2ブロック体173の鋳造時にインサート成形が行われることによって実現される。
第2基体部173Aは、図6に示されるように、略矩形の板状部位である。そして、その正面側には、パッキン設置溝PGおよび第2通路溝GR2が形成されている。パッキン設置溝PGは、正面視において枠形状を呈しており、第2通路溝GR2および第2貫通孔Hp2(後述)を囲むように形成されている。そして、このパッキン設置溝PGには、図6に示されるように、パッキンPKが配設される。第2通路溝GR2は、図6に示されるように、主に、上下方向に沿って延びる第21溝部gr21、第21溝部gr21の下端から左方向に向かって延びる第22溝部gr22、および、第22溝部gr22の左端から上方向に向かって延びる第23溝部gr23から構成されている。そして、この第2通路溝GR2は、この小型ボイラー170において、第1通路溝GR1と同様に「水路」および「蒸気通路」として機能する。また、この第2通路溝GR2は、正面透視したとき、ヒータ175の内側において、ヒータ175の形状に沿うように形成されている(図8参照)。また、この第2基体部173Aには、図6に示されるように、第21溝部gr21の上端部と第23溝部gr23の上端部との中間位置に第2貫通孔Hp2が形成されている。そして、この第2ブロック体173を第1ブロック体171に締結させたときに、第2通路溝GR2と第1ブロック体171の第1通路溝GR1とから水路WPが形成される(図9参照)。なお、この水路WPは、横断面において鉤形を呈している。
突出部173Bは、図9に示されるように、第2基体部173Aの背面から後方に向かって延びる円筒部位である。そして、この突出部173Bの筒孔Hbは、第2基体部173Aの第2貫通孔Hp2に連通している。そして、この突出部173Bは、本体壁111の左側壁111bを貫通して、オーブントースター100の焼成室RB(図9および図13参照)にまで入り込んでいる。すなわち、この筒孔Hbおよび第2貫通孔Hp2は、この小型ボイラー170において生成した水蒸気を焼成室RBに供給する供給口SPとして機能している。なお、焼成室側の突出部173Bの直下には、図9に示されるように、屋根板RFが設けられている。この屋根板RFは、小型ボイラー170から供給される水蒸気が凝縮してできる水滴が案内溝GDに侵入しないようにするためのものであって、図9および図13に示されるように、本体壁111の左側壁111bの内面から斜め下に向かって延びている。また、図9および図12に示されるように、焼成室側の突出部173Bの正面には邪魔板JPが配設されている。これは、焼成室RBに均一に水蒸気を行き渡らせることを目的として設けられている。
片翼部173Cは、図6に示されるように、第2基体部173Aの第23溝部形成側の縁の下側部分から左側に向かって延びている。この片翼部173Cには、図6に示されるように、2つの開口Or1,Or2が形成されている。なお、図6に示されるように、開口Or1は左端部の高さ方向中央に形成されており、開口Or2は右端部の高さ方向中央に形成されている。そして、この片翼部173Cは、小型ボイラー170を本体壁111の左側壁111bに取り付けると共に、安全装置SAを保持する役目を担っている。具体的には、安全装置SAの取付金具BPに形成される一対の開口と、上記開口Or1,Or2と、左側壁111bに形成される一対の開口とが一致するようにそれらの開口を位置合わせした後に、それらの開口にボルトBTを挿通してネジ止めすると共に、焼成室側からそのボルトBTの脚部にナットを螺合することによって、安全装置SAを片翼部173Cに取り付けると共に、小型ボイラー170を左側壁111bに取り付ける。
第2締結部173Dは、図6に示されるように、第2基体部173Aの左上隅、右上隅、右下隅、左下隅、上縁中央、右縁中央、下縁中央、左縁中央の8か所の外側に設けられている。この第2締結部173Dには、図6に示されるように開口Oc2が形成されている。なお、この第2ブロック体173を第1ブロック体171に締結させた際、開口Oc2の位置は、第1ブロック体171の第1締結部171Dの開口Oc1の位置と一致する(図8参照)。そして、この状態で開口Oc1,Oc2にボルトBTが通され、第2ブロック体173の背面側からボルトBTの脚部にナットが螺合されることによって、第1ブロック体171と第2ブロック体173とが締結されることになる。なお、このとき、第1ブロック体171と第2ブロック体173とはパッキンPKを介して締結されるため、外部への水漏れはない。
ヘッド部173Eは、図3、図4および図6に示されるように、第2基体部173Aの右上側に形成されており、サーミスタ177を固定している。
(8−3)パッキン
パッキンPKは、図6に示されるように、角丸方形の枠形状物であって、エラストマーやゴム材料から形成されている。なお、このパッキンPKは、第1ブロック体171と第2ブロック体173との間に気密構造を形成するために用いられている。
(8−4)ヒータ
ヒータ175は、図7に示される略U字形状のヒータであって、第2ブロック体173の鋳造の際に、第2ブロック体173にインサートされている。なお、このヒータ175には、右側鉛直部位175A、左側鉛直部位175C、水平部位175B、右側湾曲部位175Dおよび左側湾曲部位175Eの5つの部位が存在する。右側鉛直部位175Aは、右側湾曲部位175Dを介して水平部位175Bの片側まで延びており、左側鉛直部位175Cは左側湾曲部位175Eを介して水平部位175Bのもう片側まで延びている。また、このヒータ175の両端には接続端子CPが設けられている。また、このヒータ175は、図9に示されるように、第2通路溝GR2の外周に位置すると共に、第1通路溝GR1の背面側に位置している。
(8−5)サーミスタ
サーミスタ177は、小型ボイラー170の温度監視を行うための感温素子であって、図3および図9に示されるように、第2ブロック体173のヘッド部173Eに固定されている。なお、このサーミスタ177の感温部位は、図9に示されるように、ヘッド部173Eに接するように配設されている。
(8−6)安全装置
安全装置SAは、サーミスタ177の温度検知信号に基づいて動作する装置であって、サーミスタ177の温度検知信号が異常に上がり過ぎた場合にヒータ175への通電を遮断するものである。この安全装置SAは、上述した通り、取付金具BPを介して片翼部173Cにネジ止めされる(図3および図4等参照。)。
(9)水タンク
水タンク180は、文字通り、貯水容器であって、図1に示されるように、正面側の左下隅に配設されている。この水タンク180は、図2に示されるように、可撓性チューブTfを介して小型ボイラー170に接続されている。そして、この水タンク内の水は、小型ポンプ(図示せず)を介して小型ボイラー170に送られる。
(10)操作ユニット
操作ユニット190は、図1に示されるように、主に、電装品ユニット(図示せず)、2つの操作ノブ191から構成されている。電装品ユニットは、筐体110の前右下部分に内蔵されている。操作ノブ191は、図1に示されるように、筐体110の前右下部分に露出するように配設されていると共に、電装品ユニットに接続されている。なお、これらの操作ノブ191は、電熱ヒータ160への出力調整用(いわゆる温度設定用)のノブ、および、接点開放時間の設定用(いわゆるタイマー用)のノブである。
<小型ボイラーにおける蒸気生成>
水タンク180から可撓性チューブTfを通じて小型ボイラー170に水が供給されると、その水は、水路WPを流れながらヒータ175に加熱されて水蒸気となる。その水蒸気は、供給口SPから焼成室RBへと放出される。
<本発明の第1実施形態に係るオーブントースターの特徴>
(1)
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100の小型ボイラー170では、正面透視においてヒータ175に沿うように水路WPが形成されている。このため、この小型ボイラー170では、ヒータ175から発せられる熱を効率的に水に加えることができる。
(2)
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100の小型ボイラー170では、ヒータ175および水路WPがU字形状を呈している。このため、小型ボイラー170は、小型であるにも関わらず、水路長を長くとることができる。また、この小型ボイラー170では、水が入口IPから水路WPに入ると、水は最初に上側から下側に向かって流れることになる。このため、この水路WPでは、水路WPの下側に素早く水が溜まりやすくなっている。すなわち、この小型ボイラー170では、水は、右側鉛直部位175Aの上側部位で軽く予熱された後、水平部位175Bで十分に加熱されることになる。このU字型のヒータ175では、水平部位175Bの発熱量が最大となっている。このため、この小型ボイラー170では、予熱された水を、発熱量が最大となる水平部位175Bで効率よく加熱して水蒸気を生成することができる。したがって、この小型ボイラー170は、従前の小型ボイラーに比べてエネルギーロスを少なくすることができる。
(3)
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100の小型ボイラー170では、水路WPの入口IPの高さ位置が、供給口SPと同一の高さ位置とされている。このため、第1ブロック体171と第2ブロック体173との間に僅かな隙間が生じた場合であっても、入口IPから流入した水が、そのまま供給口SPに向かうことを極力避けることができる。
(4)
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100の小型ボイラー170では、第1ブロック体171にチューブ連結部171Bを設けると共に、第1貫通孔Hp1を形成することによって水の入口IPが設けられ、第2ブロック体173において、第2通路溝GR2の一部がその入口IPに対向するように第2通路溝GR2が形成されている。このため、この小型ボイラー170では、入口IPから流入する水の勢いが比較的激しい場合であっても、第2通路溝GR2によりその勢いを緩和することができる。また、これにより、仮に第1ブロック体171と第2ブロック体173との突き合わせが良くなく、第1ブロック体171と第2ブロック体173との間に僅かな隙間が生じた場合であっても、その隙間に水が流入するおそれを低減することができる。
(5)
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100では、案内溝GDの外側に保護カバーCVが配設されている。このため、このオーブントースター100では、「電源(図示せず)から安全装置SA(後述)や電熱ヒータ160まで延びる電線EL1,EL2」、「操作ユニット190からサーミスタ177まで延びる信号線SL1」および「水タンク180から小型ボイラー170まで延びる可撓性チューブTf」等が焼き網載置枠体145の前側突起部および後側突起部に引っ掛からず、また、案内溝GDを介して焼成室RBの外側に出ようとする水蒸気や水滴を堰き止めることができる。
(6)
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100では、保護カバーCVに対向する側壁111bの部分の下端部に戻し穴Hrが形成されている。このため、保護カバーCVの内部に侵入する水を、戻し穴Hrを通してトレイ113に流すことができる。なお、この際、一部または全部の水は前下側の電熱ヒータ160に加熱されて水蒸気化される。したがって、このオーブントースター100では、効率的に排水処理を行うことができる。
(7)
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100では、焼き網140および焼き網載置枠体145の前方の角部がCカットされている。このため、このオーブントースター100では、焼き網140および焼き網載置枠体145の引き出し代を長くすることができ、延いては使い勝手や安全性の向上を図ることができる。
(8)
本発明の第1実施形態に係るオーブントースター100では、本体パネル121の軸受け121Cに、可動式屑受け板SCの前端に設けられる軸が回動可能に嵌め込まれている。そして、この可動式屑受け板SCは、前面扉120が前側に倒れ込むのに連動して焼き網載置枠体145と共に前方に引き出される。可動式屑受け板SCは、焼き網載置枠体145の下方に位置しているため、可動式屑受け板SCは、前面扉120の開閉の際、常に焼き網140の下方に位置することになり、常に焼き網140からこぼれ落ちる屑等を受けることができる。このため、このオーブントースター100では、屑の飛散を防ぐことができる。
<第1実施形態の変形例>
(A)
先の実施の形態では、本発明がオーブントースター100に適用されたが、本発明はオーブントースター以外の調理器、例えば、スチームオーブンやスチームロースター等や、調理器以外の機器に適用されてもよい。
(B)
先の実施の形態に係るオーブントースター100の小型ボイラー170ではヒータ175および水路WPがU字形状を呈していたが、ヒータ175および水路WPはV字やW字を呈していてもよい。ただし、ヒータ175および水路WPには水平部分が設けられることが好ましい。
(C)
先の実施の形態に係るオーブントースター100では水路WPの入口IPの高さ位置が供給口SPと同一の高さ位置とされていたが、水路WPの入口IPの高さ位置は、供給口SPと同一の高さ位置よりも低い位置とされてもよい。このようにすれば、第1ブロック体171と第2ブロック体173との間に僅かな隙間が生じた場合に、入口IPから流入した水が、そのまま供給口SPに向かうことをさらに避けやすくすることができる。
(D)
先の実施の形態に係るオーブントースター100では焼き網140および焼き網載置枠体145の前方の角部がCカットされていたが、本体パネル121の枠体121Bに焼き網140および焼き網載置枠体145の角部が当接しない限り、カット形状は自由に決定することができる。
(E)
先の実施の形態では、蒸気生成源として水が採用されたが、他の液体が採用されてもよい。
−第2実施形態−
<本発明の第2実施形態に係るオーブントースターの構造>
本発明の第2実施形態に係るオーブントースター200は、図15〜図17に示されるように、主に、筐体210、前面扉220、焼き網240、焼き網載置枠体245、コイルバネ(図示せず)、電熱ヒータ260および操作ユニット290から構成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
(1)筐体
筐体210は、図15〜図17に示されるように、主に、本体壁211、外装壁212および脚LGから構成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
本体壁211は、金属壁であって、図17に示されるように、主に、天壁211a、一対の側壁211b、背壁211cおよび底枠(図示せず)から構成されている。側壁211bは、左右に一対設けられており、図17に示されるように、主に、案内溝GD、電熱ヒータ支持孔(図示せず)、トレイレール(図示せず)および軸受け部(図示せず)を有する。案内溝GDは、図17に示されるように側壁211bの上下方向略中央のやや後方において上側に凸の円弧状を呈するように形成されている。電熱ヒータ支持孔は、電熱ヒータ260を支持するための孔であって、側壁211bの上端部の前後方向の略中央の箇所、側壁211bの下端部の前後方向の略中央の箇所の2箇所に形成されている。トレイレールは、側壁211bの内側下端に形成されており、トレイ213を脱着可能に支持している。軸受け部は、操作ユニット290の直上の側壁211bの前端に設けられており、前面扉220の回動シャフト(図示せず)を軸支している。底枠は、開口を有する枠体であって、側壁211bおよび背壁211cの下端に取り付けられている。
トレイ213は、上述の通り、本体壁211の側壁211bのトレイレールにスライド移動可能に支持されており、図17に示されるように、本体壁211の底を覆っている。なお、このトレイ213は、図17に示される状態から前方に引き出されることによって、本体壁211から取り外すことができる。
外装壁212は、天壁、背壁、一対の側壁を有する化粧壁であって、本体壁211の天面および側面の外側を覆っている。
脚LGは、図15に示されるように、本体壁211の底枠の四隅それぞれから下方に向かって延びている。なお、これらの脚LGの長さは、トレイ213がテーブル等の載置台(図示せず)の天面から一定距離離間する長さとされている。
(2)前面扉
前面扉220は、図17に示されるように、主に、本体パネル221、取っ手222、回動支持部223および隙間隠し224から構成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
本体パネル221は、主に、窓部材221A、枠体221Bおよび連結部221Cから構成されている。窓部材221Aは、例えば、ガラス板や透明樹脂板等であって、枠体221Bに固定されている。なお、ここで、窓部材221Aは、図17に示されるように、枠体221Bの前側に配設されている。連結部221Cは、図17に示されるように、前面扉220の本体パネル221の枠体221Bの左右の一対の柱の裏面から後方に向かって延びている。また、この連結部221Cの先端部分には、図17に示されるように、係止溝RCが形成されている。この係止溝RCには、図17に示されるように、焼き網載置枠体245の被係止部245Bが挿入される。
取っ手222は、図15〜図17に示されるように、本体パネル221の枠体221Bの上梁部の前面に取り付けられている。オーブントースター200の使用者は、この取っ手222を手前に引き下げることによって前面扉220を下方に回動させ、前面扉220を開くと共に焼き網240を前方に引き出すことができる。なお、オーブントースター200の使用者は、焼き網240を前方に引き出した状態で、焼き網240の上に調理食材を載置したり、焼き網240の上の調理済み食材を取り出したりする。
回動支持部223は、前面扉220の回動の支点となる部位であって、左右一対設けられている。なお、ここでは、回動支持部223の一部が、操作ユニット290のユニットカバー292(後述)の上面の前側に設けられるスロットSMに挿入されることによって、前面扉220の回動が実現されている。回動支持部223の具体的な構造は以下の通りである。
回動支持部223は、図18〜図24に示されるように、本体パネル221の枠体221Bの下端から下方に延びる板状の部分であって、図18に示されるように、主に、上半部223aおよび下半部223bから構成される。上半部223aおよび下半部223bは共に板状の部位であるが、上半部223aの幅は下半部223bの幅よりも広くなっている。また、下半部223bの幅は上記スロットSMの幅よりも僅かに狭くされており、上半部223aの幅は同スロットSMの幅よりも広くされている。このため、回動支持部223のうち下半部223bだけがスロットSMに挿入され、上半部223aは、スロットSMの上側に位置することになる。この結果、上半部223aは、図16に示されるように、正面視において操作ユニット290のユニットカバー292の直上に露出する。
隙間隠し224は、回動支持部223の上半部223aによって生じる隙間を埋めるための部位であって、本体パネル221の枠体221Bの下端から下方に延びている。なお、この隙間隠し224の出代(高さ方向の長さ)は、回動支持部223の上半部223aの出代よりも短く(すなわち、隙間隠し224の下には僅かな隙間が空いている。)、回動支持部223よりも僅かに背面側に位置している。
(3)焼き網
焼き網240は、主に、枠体241および網体(図示せず)から形成されている。枠体241は、主に、外枠(図示せず)および梁(図示せず)から形成されている。外枠は、平面視において略正方形状を呈している。網体は、調理物を載置する部分であって、枠体に固定されている。なお、この網体は、平面視において外枠の形状と同一形状とされている。
(4)焼き網載置枠体
焼き網載置枠体245は、主に、枠本体245A、被係止部245Bおよび突起部245Cから形成されている。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
枠本体245Aは、上述の焼き網240を載置するためのものであって、焼き網240とほぼ同一の平面形状および大きさを有しており、焼き網240を安定的に載置することができる。
被係止部245Bは、図17に示されるように、枠本体245Aの左右の前部から上方に立ち上がる環状部位であって、前面扉220の連結部221Cに対して着脱自在に連結されている。このため、前面扉220が開かれるのに連動して焼き網載置枠体245が前側に引き出され、前面扉220が閉じられるのに連動して焼き網載置枠体245が奥側に押し込まれる。
突起部245Cは、図17〜図20に示されるように、枠本体245Aの後側部分の下面に取り付けられており、左右両側に向かって延びている。そして、この突起部245Cは、本体壁211の両側壁211bの案内溝GDに挿通されている。これによって、焼き網載置枠体245は案内溝GDに沿って前後移動することができる。本体壁211の側壁211bの外側において、突起部245Cにコイルバネが取り付けられている。なお、このコイルバネは、後述する通り、本体壁211の背壁211cの後方下端から延びている。すなわち、この焼き網載置枠体245は、後下方に向かって付勢されている。
(5)コイルバネ
コイルバネは、左右端において、本体壁211の背壁211cの後方下端に位置するフック部(図示せず)と、焼き網載置枠体245の突起部245Cとに架け渡されている。なお、前面扉220が開状態となっている場合でも閉状態となっている場合でも、コイルバネには常に力がかかっており変形状態となっている。すなわち、このオーブントースター200において、コイルバネは、常に、焼き網載置枠体245を本体壁211の内部すなわち焼成室RB(図17参照)に収容する方向に付勢している。
(6)電熱ヒータ
電熱ヒータ260は、上述の通り、側面透視において、上端部の前後方向の略中央の箇所、下端部の前後方向の略中央の箇所の2箇所に配設されている。
(7)操作ユニット
操作ユニット290は、図15〜図17に示されるように、主に、電装品ユニット(図示せず)、2つの操作ノブ191およびユニットカバー292から構成されている。電装品ユニットは、筐体210の前右下部分に内蔵されている。操作ノブ291は、図15〜図17に示されるように、筐体210の前右下部分に露出するように配設されていると共に、電装品ユニットに接続されている。なお、これらの操作ノブ291は、電熱ヒータ260への出力調整用(いわゆる温度設定用)のノブ、および、接点開放時間の設定用(いわゆるタイマー用)のノブである。ユニットカバー292は、図15〜図17に示されるように電装品ユニットを覆う。なお、操作ノブ291は、このユニットカバー292の外部に露出されている。また、上述した通り、このユニットカバー292の前上側
<本発明の第2実施形態に係るオーブントースターの特徴>
本発明の第2実施形態に係るオーブントースター200では、回動支持部223の上半部223aによって生じる隙間が、隙間隠し224によって埋められた。このため、このオーブントースター200では、焼成室RBからの熱が外に漏れるのを抑制することができると共に、意匠性を向上させることができる。
<第2実施形態の変形例>
先の実施の形態では特に言及しなかったが、隙間隠し224の背後に、ユニットカバー292から上方に向かって延びると共に、幅方向に沿って延びる凸部が設けられてもよい。このようにすれば、焼成室RBからの熱漏れをさらに抑制することができる。
170 小型ボイラー(蒸気発生器)
171 第1ブロック体(第1ブロック部材)
173 第2ブロック体(第2ブロック部材)
175 ヒータ(発熱体)
175A 右側鉛直部位(第1発熱部位)
175B 水平部位(第3発熱部位)
175C 左側鉛直部位(第2発熱部位)
IP 入口
GR2 第2通路溝(溝)
SP 供給口(出口)
WP 水路(液体通路)

Claims (2)

  1. 上下方向成分を含む方向に向かって延びる第1発熱部位と、上下方向成分を含む方向に沿って延びる第2発熱部位とを有する発熱体と、
    入口および出口を有し、正面透視において前記発熱体に沿うように形成される液体通路と
    を備え、
    前記入口は、前記出口と同一の高さ位置か、前記出口よりも低い位置に配設され
    前記発熱体は、前記第1発熱部位の下端および前記第2発熱部位の下端を繋ぐように延びる第3発熱部位をさらに有し、
    前記第3発熱部位の発熱量は、前記第1発熱部位および前記第2発熱部位の発熱量よりも大きい
    蒸気発生器。
  2. 前記液体通路は、第1ブロック部材と第2ブロック部材とが対向配置されることによって形成されており、
    前記入口は、前記第1ブロック部材を、厚み方向成分を含む方向に沿って貫通するように形成されており、
    前記第2ブロック部材には、前記第1ブロック部材に面する側において前記入口に対向する箇所に、前記液体通路に連通する溝が形成されている
    請求項に記載の蒸気発生器。
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