JP6927524B2 - 自動給脂システムおよび自動給脂方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動給脂システムおよび自動給脂方法に関し、より詳細には、被給脂部において潤滑油の一部が硬化している場合にも、潤滑油を送り出すポンプが異常高圧となることなく、被給脂部に安定して自動給脂することができる自動給脂システムおよび自動給脂方法に関する。
岸壁クレーンや建設機械等には、ピン結合部やシリンダ部などの被給脂部に所定時間毎に潤滑油(グリース)を給脂する自動給脂装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。例えば、岸壁クレーン(アンローダ、コンテナクレーン等)では、自動給脂装置によって岸壁クレーンの走行装置を構成するイコライザピンやボギーピンなどに潤滑油を給脂している。
ところで、前回の給脂から時間的な間隔があいたときや、気温が低いときには、被給脂部の油孔や油溝において潤滑油の一部が硬化してしまうことがある。被給脂部の油孔や油溝は径が小さいため、被給脂部において潤滑油の一部が硬化し、潤滑油の通路がさらに狭くなると、その被給脂部における配管抵抗が大きくなる。配管抵抗が大きくなると、その被給脂部に作用するポンプの圧力が相対的に低下するため、その被給脂部に潤滑油が給脂され難い状態となる。特に、岸壁クレーンなどの大型の機械では、被給脂部に大きな荷重が掛かり、被給脂部の油孔や油溝が拡張し難い状態となるため、被給脂部において潤滑油の一部が硬化してしまうと、その被給脂部に潤滑油を循環させることが難しくなる。詰まった状態の被給脂部に合わせてポンプの圧力が高まると、ポンプが異常高圧となる可能性もある。
特許文献1に記載の自動給脂装置では、エンジンが駆動しているときにポンプ手段を駆動させる構成としているが、給脂を行なうときのグリース給脂部(被給脂部)の状態は考慮されていない。それ故、被給脂部において潤滑油の一部が硬化してしまった場合には、その被給脂部に潤滑油が十分に給脂されない可能性や、ポンプが異常高圧となる可能性がある。
特開平9−137466号公報
上記の状況を鑑みて、本発明者らは、潤滑油の硬化による被給脂部の詰まりを軽減できる条件や自動給脂のタイミング等に関して分析を行った。その結果、被給脂部において潤滑油の一部が硬化している場合にも、被給脂部が振動しているときに、潤滑油が通過可能なすき間が生じ易くなり、硬化した潤滑油による被給脂部の詰まりが軽減されるとの知見を得た。
本発明の目的は、被給脂部において潤滑油の一部が硬化している場合にも、潤滑油を送り出すポンプが異常高圧となることなく、被給脂部に安定して自動給脂することができる自動給脂システムおよび自動給脂方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明の自動給脂システムは、被給脂部に潤滑油を給脂する自動給脂システムにおいて、前記潤滑油を送り出すポンプと、このポンプおよび前記被給脂部を繋ぐ配管と、前記被給脂部の振動に関するパラメータを検知する振動検知装置と、この振動検知装置および前記ポンプに接続された制御装置と、前記被給脂部が振動した累積時間を計測する計測装置とを備えて、前記振動検知装置が検知した前記パラメータに基づいて、前記制御装置により、前記被給脂部が振動したときに前記ポンプを駆動させて、その被給脂部に前記潤滑油が給脂される制御を行う構成にし、前記給脂される制御は、前記計測装置が計測した前記被給脂部が振動した累積時間が、前記被給脂部に前記潤滑油の給脂を行う時間間隔として予め設定されている給脂時間を超えたときに行われる制御であることを特徴とする。
上記のような目的を達成するための本発明の自動給脂方法は、被給脂部に潤滑油を給脂する自動給脂方法において、振動検知装置によって前記被給脂部の振動に関するパラメータを検知し、検知したそのパラメータに基づいて、計測装置により前記被給脂部が振動した累積時間を計測し、その累積時間が前記被給脂部に前記潤滑油の給脂を行う時間間隔として予め設定した給脂時間を超えたときに、制御装置により、ポンプを駆動させて、そのポンプから配管を経由して振動している前記被給脂部に潤滑油を給脂することを特徴とする。
本発明によれば、被給脂部の振動により、硬化した潤滑油による詰まりが軽減され、被給脂部に潤滑油が流れやすい状態のときに、被給脂部に潤滑油を給脂する。それ故、被給脂部において潤滑油の一部が硬化してしまった場合にも、潤滑油を送り出すポンプが異常高圧となることなく、被給脂部に安定して自動給脂することが可能となる。
本発明に係る実施形態の自動給脂システムを備えた岸壁クレーンを側面視で模式的に例示する説明図である。 図1のA矢視図である。 図1の自動給脂システムの構成を示す説明図である。 図1の自動給脂システムによる自動給脂方法のフローを示す説明図である。 本発明に係る別の実施形態の自動給脂システムによる自動給脂方法のフローを示す説明図である。
以下、本発明の自動給脂システムおよび自動給脂方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。本願図中のX方向は岸壁クレーンの横行方向、Y方向は岸壁クレーンの走行方向、Z方向は岸壁クレーンの上下方向(鉛直方向)を示している。なお、図2の右下の1点鎖線で囲われた枠内の図は、ボギーピンを拡大して例示した断面図である。
図1に例示するように、本発明に係る実施形態の自動給脂システム1は、潤滑油が給脂される被給脂部GSを有する岸壁クレーン10に搭載される。被給脂部GSとしては、例えば、油孔や油溝を有するピン結合部やシリンダ部等が例示できる。自動給脂システム1を塔載する機械としては、岸壁クレーン10(アンローダやコンテナクレーン等)の他にも、建設機械(クレーンや油圧ショベル等)、鉄道車両、自動車などが例示できる。
図1に示すように、岸壁クレーン10は、脚構造体11と、脚構造体11の下部に設けられた走行装置13と、脚構造体11の上部に設けられた横行方向Xに延在するガーダおよびブームを備えている。アンローダ10は、さらに、ガーダおよびブームに沿って横行方向Xに横行するトロリと、トロリの下方に配置される荷役具とを備えている。
図2に示すように、走行装置13は、横行方向Xに延在する第1イコライザピン14を介して脚構造体11の下部に傾動可能に連結された第1イコライザ15と、横行方向Xに延在する第2イコライザピン16を介して第1イコライザ15の下部に傾動可能に連結された第2イコライザ17とを備えている。さらに、走行装置13は、横行方向Xに延在する第3イコライザピン18を介して第2イコライザ17の下部に傾動可能に連結された第3イコライザ19と、横行方向Xに延在するボギーピン20を介して第2イコライザ17または第3イコライザ19の下部に傾動可能に連結されたボギー21とを備えている。それぞれのボギー21には、複数の車輪22が設置されている。
この実施形態では、第1イコライザピン14、第2イコライザピン16、第3イコライザピン18、およびボギーピン20がそれぞれ被給脂部GSとなっている。図2の右下の破線で囲われた枠内の図に示すように、それぞれの被給脂部GS(ピン14、16、18、20)には、潤滑油が通過する油孔OHが形成されている。この実施形態の自動給脂システム1は、被給脂部GSであるピン14、16、18、20のそれぞれの油孔OLにそれぞれ潤滑油を給脂する構成となっている。
図2に示すように、自動給脂システム1は、潤滑油を送り出すポンプ2と、ポンプ2および被給脂部GSを繋ぐ配管3と、被給脂部GSの振動に関するパラメータ(以下、振動パラメータという)を検知する振動検知装置4と、振動検知装置4およびポンプ2に接続された制御装置5とを備えている。さらに、この実施形態の自動給脂システム1は、被被給脂部GSが振動した累積時間を計測する計測装置7を備えている。
ポンプ2、振動検知装置4、制御装置5、および計測装置7は、脚構造体11を構成する下部フレーム12上に設置されている。ポンプ2とそれぞれの被給脂部GS(ピン14、16、18、20)は、分配弁を介して複数に分岐した配管3によってそれぞれ繋がれている。ポンプ2を駆動させると、配管3を通じてそれぞれの被給脂部GSに潤滑油が給脂される。なお、ポンプ2、配管3、振動検知装置4、制御装置5、および計測装置7のそれぞれの数や配置は特に限定されず、機械10や被給脂部GSの仕様に応じて適宜決定できる。例えば、ポンプ2や振動検知装置4、制御装置5などを複数設けることもできる。それぞれの被給脂部GSごとにポンプ2、配管3、振動検知装置4、制御装置5、および計測装置7を設けることもできる。
この実施形態では、振動検知装置4を岸壁クレーン10の走行速度を検知する速度センサで構成している。振動検知装置4としては、被給脂部GSの振動パラメータを検知するセンサとして他にも、被給脂部GSの振動を検知する振動センサや、機械10の加速度を計測する加速度センサ、機械10に搭載された駆動装置(エンジンやモータ等)の回転速度を計測する回転センサなどが例示できる。振動検知装置4としては、他にも例えば、被給脂部GSの振動パラメータを検知する測定機器として、走行装置13の駆動源となる電動機の出力の大小を測定する出力測定器などが例示できる。
図3に示すように、制御装置5は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、および各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。この実施形態では、計測装置7は、制御装置5にプログラムとして組み込まれている。制御装置5は、振動検知装置4およびポンプ2と通信可能に接続されている。なお、計測装置7は制御装置5とは別のハードウェアで構成することもできる。
この実施形態の制御装置5は、振動判定部6、計測装置7、および制御部8を有して構成されている。振動判定部6は、振動検知装置4が検知した振動パラメータに基づいて被給脂部GSが振動しているか否かを判定する機能要素である。計測装置7は、振動判定部6の判定に基づいて被給脂部GSが振動した累積時間を計測する機能要素である。制御部8は、計測装置7で計測した累積時間が予め設定した給脂時間を超えたと判定したときに、ポンプ2を駆動させて、被給脂部GSに潤滑油が給脂される制御を行う機能要素である。なお、ここでいう給脂時間とは、被給脂部GSに潤滑油の給脂を行う時間間隔(インターバル)を意味している。給脂時間は被給脂部GSや潤滑油の仕様によって適宜設定できるが、例えば、数時間〜数十時間程度に設定される。
振動判定部6による被給脂部GSが振動しているか否かの判定基準は、予め実験やシミュレーションを行って、振動検知装置4が検知する振動パラメータ(例えば、走行速度)と、被給脂部GSの振動の有無との関係を予め把握しておくことで設定できる。例えば、この実施形態のように、振動検知装置4を速度センサで構成する場合には、被給脂部GSが振動する岸壁クレーン10の走行速度の条件を予め把握しておく。そして、振動判定部6は、振動検知装置4(速度センサ)が検知した走行速度が、被給脂部GSが振動する走行速度の条件を満足しているか否かを判定する。
この実施形態では、計測装置7を備えた自動給脂システム1を例示しているが、自動給脂システム1は、計測装置7を備えない構成にすることもできる。計測装置7を備えない場合には、制御部8は、振動判定部6が被給脂部GSが振動していると判定したときに、ポンプ2を駆動させて、被給脂部GSに潤滑油が給脂される制御を行う機能要素となる。なお、この実施形態の制御装置5を構成する各機能要素は、プログラムとして内部記憶装置に記憶されているが、各機能要素は個別のハードウェアで構成されてもよい。
次に、自動給脂システム10による自動給脂方法を説明する。
図4に示すように、自動給脂システム10による自動給脂方法は、所定の周期ごと(例えば、数秒毎)に、振動検知装置4によって被給脂部GSの振動パラメータを検知する。そして、検知したその振動パラメータに基づいて、制御装置5により、被給脂部GSが振動したときにポンプ2を駆動させて、そのポンプ2から配管3を経由して被給脂部GSに潤滑油を給脂する方法である。以下では、計測装置7を備えた場合の自動給脂方法のフローを説明する。
始めに、振動検知装置4によって被給脂部GSの振動パラメータを検知する(S10)。次いで、振動検知装置4が検知した振動パラメータに基づいて、振動判定部6により、被給脂部GSが振動しているか否かを判定する(S20)。被給脂部GSが振動している(S20:YES)と判定すると、計測装置7により、被給脂部GSが振動した累積時間(tx+△t→tx)を計測する(S30)。
次いで、制御部8が、累積時間(tx)が予め設定した給脂時間(ts)を超えた(S40:YES)と判定すると、制御部8によりポンプ2を駆動させて、ポンプ2から配管3を経由して被給脂部GSに予め設定された所定量の潤滑油を給脂し、その所定量の潤滑油の給脂を終えた後、ポンプ2を停止させる(S50)。そして、制御部8によってポンプ2を駆動させると、計測装置7で計測した累積時間(tx)を初期値(0)にリセットする(S60)。なお、S50における所定量の潤滑油とは、被給脂部GSを潤滑した状態にできる潤滑油の適正量を示しており、被給脂部GS毎に予め設定される。S50では、被給脂部GSに潤滑油を予め設定された所定時間給脂して、その所定時間経過後、ポンプ2を停止させる構成にすることもできる。ここでいう所定時間は、潤滑油を適正量給脂するのに要する時間であり、被給脂部GS毎に予め設定される。
振動判定部6により、被給脂部GSが振動していない(S20:NO)と判定すると、周期のスタートにリターンする。即ち、この場合には計測装置7による累積時間(tx+△t)の計測(加算)は行わない。制御部8により、計測装置7が計測した累積時間(tx)が予め設定した給脂時間(ts)以下である(S40:NO)と判定すると、周期のスタートにリターンする。以上の周期(S10〜S60)を繰り返し実施する。
なお、この実施形態では、計測装置7を設けた場合の自動給脂方法のフローを例示したが、計測装置7を設けない場合には、計測装置7に関係するステップ(S30、S40、S60)を省いた、制御装置5によるステップ(S10、S20、S50)のみからなる自動給脂方法にすることもできる。
このように、自動給脂システム1によれば、被給脂部GSの振動により、硬化した潤滑油による詰まりが軽減され、被給脂部GSに潤滑油が流れやすい状態のときに、被給脂部GSに潤滑油を給脂する。それ故、被給脂部GSにおいて潤滑油の一部が硬化してしまった場合にも、潤滑油を送り出すポンプ2が異常高圧となることなく、被給脂部GSに安定して自動給脂することが可能となる。
また、被給脂部GSが振動していないときに比して、被給脂部GSが振動しているときには、硬化した潤滑油が被給脂部GSの振動の影響を受けることで流れやすい状態となる。それ故、被給脂部GSが振動しているときに新たな潤滑油を給脂することで、硬化していた潤滑油を効果的に流し出して被給脂部GSの詰まりを改善することができる。これに伴い、被給脂部GSやポンプ2のメンテナンスに要する時間や労力の低減を図ることができる。
この実施形態のように、計測装置7を備え、制御装置5による給脂の制御を、計測装置が計測した累積時間が予め設定した給脂時間を超えたときに行われる制御にすると、被給脂部GSに新たな潤滑油を給脂する必要が生じた適切なタイミングで、被給脂部GSに自動給脂することが可能となる。これにより、所定時間毎に潤滑油を給脂する自動給脂方法に比して、潤滑油の使用量を削減することが可能となる。
即ち、所定時間毎に潤滑油を給脂する自動給脂方法では、被給脂部GSが動いていない間の時間も加算することになるため、被給脂部GSに既に給脂されている潤滑油が劣化する前に、新たな潤滑油が給脂される場合がある。一方、計測装置7によって被給脂部GSが振動した累積時間を計測する構成にすると、既に給脂されている潤滑油が劣化するまでの被給脂部GSの作動時間を精度よく計測できる。それ故、不要な潤滑油の使用を回避できる。
本発明に係る実施形態の自動給脂システム1および自動給脂方法は、図5に示すような構成にすることもできる。
図5に示すように、この実施形態の自動給脂システム10では、振動検知装置4が検知した振動パラメータに基づいて、制御装置5により、振動パラメータから推定される被給脂部GSの振動の大きさが予め設定した閾値以上であると判定されたときにポンプ2を駆動させて、その被給脂部GSに潤滑油が給脂される制御を行う構成となっている。その他の構成は図1〜図4に示した実施形態の自動給脂システム10と同じである。
なお、ここで言う、被給脂部GSの振動の大きさとは、被給脂部GSの振動加速度、振動数、振動変位(振幅)、振動速度のいずれか1つの値、または、複数の組み合わせに基づいて設定した値を意味している。閾値は、硬化した潤滑油による被給脂部GSの詰まりを軽減するのに有効な、振動パラメータから推定される被給脂部GSの振動の大きさの最小値を意味している。閾値は、例えば、予め実験やコンピュータシミュレーションを行うことで設定することができる。
図5に示すように、この実施形態では、計測装置7で計測した累積時間が予め設定した給脂時間以上であると判定されると、次いで、振動検知装置4が検知した振動パラメータに基づいて、被給脂部GSの振動の大きさが予め設定した閾値以上であるか否かを判定する(S45)。そして、被給脂部GSの振動の大きさが予め設定した閾値以上である(S45:YES)と判定されると、制御部8によりポンプ2を駆動させて、ポンプ2から配管3を経由して被給脂部GSに予め設定された所定量の潤滑油を給脂し、その所定量の潤滑油の給脂を終えた後、ポンプ2を停止させる(S50)。そして、制御部8によってポンプ2を駆動させると、計測装置7で計測した累積時間(tx)を初期値(0)にリセットする(S60)。一方、被給脂部GSの振動の大きさが予め設定した閾値未満である(S45:NO)と判定すると、周期のスタートにリターンする。その他のフローは図4に示したフローと同じである。
即ち、この実施形態では、計測装置7によって累積時間を計測(カウント)するか否かは、被給脂部GSの振動の有無に基づいて判定し、ポンプ2を駆動させるか否かの最終的な判定は、被給脂部GSの振動の有無だけでなく、振動検知装置4が検知した振動パラメータから推定される被給脂部GSの振動の大きさに基づいて判定している。
この実施形態のように、制御装置5により、振動検知装置4が検知した振動パラメータから推定される被給脂部GSの振動の大きさが、予め設定した閾値以上であると判定されたときにポンプ2を駆動させる構成にすると、ポンプ2を駆動させるか否かを被給脂部GSの振動の大きさに基づいて決定することで、硬化した潤滑油による被給脂部GSの詰まりがより確実に軽減された状態で、被給脂部GSに潤滑油を自動給脂することが可能となる。これにより、被給脂部GSにおいて潤滑油の一部が硬化してしまった場合にも、潤滑油を送り出すポンプ2が異常高圧となることなく、被給脂部GSにより確実に自動給脂することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、振動検知装置4を1つの速度センサで構成した場合を例示したが、例えば、複数の被給脂部GSにそれぞれ振動検知装置4(例えば、振動センサ)を設け、複数の被給脂部GSの振動パラメータを検知する構成にすることもできる。
複数の振動検知装置4を設ける場合には、例えば、振動検知装置4によって検知したそれぞれの被給脂部GSの振動パラメータに基づいて、制御装置5により、すべての被給脂部GSが振動しているか否かを判定し、すべての被給脂部GSが振動していると判定されたときに、ポンプ2を駆動させて、それぞれの被給脂部GSに潤滑油が給脂される構成とすることもできる。
このような構成にすると、いずれかの被給脂部GSが振動していないときに、被給脂部GSに潤滑油が給脂されることを確実に回避することができるので、被給脂部GSに安定して自動給脂するには益々有利になる。
1 自動給脂システム
2 ポンプ
3 配管
4 振動検知装置
5 制御装置
6 振動判定部
7 計測装置
8 制御部
10 岸壁クレーン
GS 被給脂部

Claims (3)

  1. 被給脂部に潤滑油を給脂する自動給脂システムにおいて、
    前記潤滑油を送り出すポンプと、このポンプおよび前記被給脂部を繋ぐ配管と、前記被給脂部の振動に関するパラメータを検知する振動検知装置と、この振動検知装置および前記ポンプに接続された制御装置と、前記被給脂部が振動した累積時間を計測する計測装置とを備えて、
    前記振動検知装置が検知した前記パラメータに基づいて、前記制御装置により、前記被給脂部が振動したときに前記ポンプを駆動させて、その被給脂部に前記潤滑油が給脂される制御を行う構成にし、前記給脂される制御は、前記計測装置が計測した前記被給脂部が振動した累積時間が、前記被給脂部に前記潤滑油の給脂を行う時間間隔として予め設定されている給脂時間を超えたときに行われる制御であることを特徴とする自動給脂システム。
  2. 岸壁クレーンが有する前記被給脂部に前記潤滑油を給脂する前記自動給脂システムであり、前記振動検知装置として、前記岸壁クレーンに搭載された駆動装置の回転速度を計測する回転センサを備えている請求項1に記載の自動給脂システム。
  3. 被給脂部に潤滑油を給脂する自動給脂方法において、
    振動検知装置によって前記被給脂部の振動に関するパラメータを検知し、検知したそのパラメータに基づいて、計測装置により前記被給脂部が振動した累積時間を計測し、その累積時間が前記被給脂部に前記潤滑油の給脂を行う時間間隔として予め設定した給脂時間を超えたときに、制御装置により、ポンプを駆動させて、そのポンプから配管を経由して振動している前記被給脂部に潤滑油を給脂することを特徴とする自動給脂方法。
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