JP2008045681A - 軸受潤滑装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸受へ効果的にオイルエアを供給することができる軸受潤滑装置を提供する。
【解決手段】軸受の振動を検出する振動センサ3を設けるとともに、振動センサ3からの検出信号にもとづいて、軸受へのオイルエアの供給の要否を判断し、流路切換弁5の切換動作を制御することによりオイルエア流路Bの開閉を制御する供給制御部4を設けた。該構成を採用することにより、軸受内における潤滑油の過不足をより正確に判断することができ、効果的な潤滑油の供給を行うことができる。したがって、常に軸受内の潤滑状態を最適に保つことができ、潤滑油の供給過多を起因とした回転軸の熱変位や非同期振れが生じるおそれもなく、回転軸が主軸であるような工作機械にあっては加工精度を高いレベルで維持することができる。
【選択図】図2
【解決手段】軸受の振動を検出する振動センサ3を設けるとともに、振動センサ3からの検出信号にもとづいて、軸受へのオイルエアの供給の要否を判断し、流路切換弁5の切換動作を制御することによりオイルエア流路Bの開閉を制御する供給制御部4を設けた。該構成を採用することにより、軸受内における潤滑油の過不足をより正確に判断することができ、効果的な潤滑油の供給を行うことができる。したがって、常に軸受内の潤滑状態を最適に保つことができ、潤滑油の供給過多を起因とした回転軸の熱変位や非同期振れが生じるおそれもなく、回転軸が主軸であるような工作機械にあっては加工精度を高いレベルで維持することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、たとえば工作機械の主軸等の回転軸を回転可能に支持する軸受に潤滑油を含んだオイルエアを供給するための軸受潤滑装置に関するものである。
従来より、たとえば工作機械の主軸を回転可能に支持する軸受に潤滑油を供給する軸受潤滑装置の1つとして、オイルエアを用いた軸受潤滑装置が知られている。オイルエアは、エアに供給された油滴がエアの流れによって軸受に到達するまでの管路中で分割され、少量に均一化されて軸受に運ばれるものである。このような軸受潤滑装置としては、ミキシングバルブにて、一定量のエアと、タイマ等を用いた断続的なピストン式ポンプの作動により送られてくる潤滑油とを一定間隔で混合してオイルエアを生成し、該オイルエアを軸受内の転動体や軌道輪の軌道面に吹き付けるようにして供給するものが知られている。
また、特許文献1に開示されているように、主軸の回転数(回転速度)に応じてオイルエアにおける潤滑油量、オイルエアの供給周期、及びオイルエアのエア圧等を変更制御可能としたものもある。
また、特許文献1に開示されているように、主軸の回転数(回転速度)に応じてオイルエアにおける潤滑油量、オイルエアの供給周期、及びオイルエアのエア圧等を変更制御可能としたものもある。
しかしながら、上記従来より周知の軸受潤滑装置では、動作時に主軸位置が変動し加工面に悪影響を及ぼすことがある。これはこの周知の軸受潤滑装置が、オイルエアの供給が要求されるタイミングでエアに潤滑油を吐出させるものであるから、実際に軸受に到達する油の量が常時一定にはならず変動してしまい、油滴が大きくなるので、軸受に入った際に転走面の油膜厚が変動してしまうためと考えられる。ここで変動を抑えるべく油滴の吐出間隔を狭めれば、軸受内における潤滑油量が供給過多の状態となり、軸受内における潤滑油量が過剰になると、軸受に発熱が生じて、主軸の熱変位や非同期振れの原因となって、やはり加工面に悪影響を及ぼすことになる。そこで、ピストン式ポンプにおける一度の潤滑油の吐出量を少なくすることが考えられるが、ピストン式ポンプの吐出量の減少には限度がある上、実現しようとすればコスト高を引き起こすという問題が生じる。
一方、特許文献1に開示されている軸受潤滑装置では、主軸の回転数に応じてオイルエアの供給状態を制御しようとしているが、一般的に主軸の回転数とはNC装置等からの指令値であるため、実際の軸受の状態を反映するパラメータであるとは言えない。つまり、実加工中における軸受内の潤滑油量の状態(潤滑油の過不足)を主軸の回転数から判断することは困難であり、効果的な供給制御を行うことはできなかった。
一方、特許文献1に開示されている軸受潤滑装置では、主軸の回転数に応じてオイルエアの供給状態を制御しようとしているが、一般的に主軸の回転数とはNC装置等からの指令値であるため、実際の軸受の状態を反映するパラメータであるとは言えない。つまり、実加工中における軸受内の潤滑油量の状態(潤滑油の過不足)を主軸の回転数から判断することは困難であり、効果的な供給制御を行うことはできなかった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、軸受へ効果的にオイルエアを供給することができる軸受潤滑装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、回転装置において回転軸を回転可能に支持する軸受に、第一流路を介して潤滑油を含んだオイルエアを供給する軸受潤滑装置であって、前記軸受内における潤滑油の過不足を判断する前記軸受での因子を検出する因子検出手段を設けるとともに、前記因子検出手段により検出された検出結果にもとづいて、前記軸受へのオイルエアの供給の要否を判断し、前記第一流路の開閉を制御する供給制御手段を設ける一方、前記回転軸の外周面に対してオイルエアを吐出する第二流路を備え、前記第一流路の開閉に拘わらず、前記第二流路を介して前記回転軸の外周面へのオイルエアの吐出を可能とし、前記回転装置の前記回転軸と前記ハウジングとの間にオイルエアによるエアシールを形成可能としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第一流路の開閉に応じてエア圧を調整する圧力制御手段を備えており、供給制御手段は、前記第一流路が閉じている状態の方が、前記第一流路が開いている状態に比べてエア圧が低くなるように前記圧力制御手段を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第一流路の開閉に応じてエア圧を調整する圧力制御手段を備えており、供給制御手段は、前記第一流路が閉じている状態の方が、前記第一流路が開いている状態に比べてエア圧が低くなるように前記圧力制御手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、軸受内における潤滑油の過不足を判断する軸受での因子を検出する因子検出手段を設けるとともに、因子検出手段により検出された検出結果にもとづいて、軸受へのオイルエアの供給の要否を判断し、第一流路の開閉を制御する供給制御手段を設けている。そのため、一定の周期での供給しか行わなかったり、回転軸の回転数に応じた供給を行うといった従来のものと比較すると、軸受内における潤滑油の過不足をより正確に判断することができ、効果的な潤滑油の供給を行うことができる。したがって、常に軸受内の潤滑状態を最適に保つことができ、潤滑油の供給過多を起因とした回転軸の熱変位や非同期振れが生じるおそれもなく、回転軸が主軸であるような工作機械にあっては加工精度を高いレベルで維持することができる。さらに、潤滑油の一度の吐出量が少なかったり、吐出量を変更自在とするような特殊なポンプを用いるわけではないため、安価に構成することができ、コスト面において有利となる。
また、回転軸の外周面に対してオイルエアを吐出する第二流路を備えており、第二流路を介してのオイルエアの吐出は第一流路の開閉に拘わらないようにしているため、オイルエアに含まれる潤滑油は常に少量且つ一定となっている。また、第二流路は、回転軸とハウジングとの間にオイルエアによるエアシールを常に形成した状態とすることができる。したがって、該エアシールにより、回転軸の外周面とハウジングとの隙間から切屑や切削液等の異物が軸受内部へ侵入してしまうといった事態を確実に防止することができる。
加えて、請求項2に記載の発明によれば、供給制御手段及び圧力制御手段により、オイルエアのエア圧を、第一流路を介して軸受へのオイルエアの供給を行わない場合の方が、軸受へのオイルエアの供給を行う場合と比較して低圧となるようにしているため、絶えずオイルエアを回転装置に供給するものではあるものの、エア及び電力の消費が抑制された省エネルギーな軸受潤滑装置とすることができる。
また、回転軸の外周面に対してオイルエアを吐出する第二流路を備えており、第二流路を介してのオイルエアの吐出は第一流路の開閉に拘わらないようにしているため、オイルエアに含まれる潤滑油は常に少量且つ一定となっている。また、第二流路は、回転軸とハウジングとの間にオイルエアによるエアシールを常に形成した状態とすることができる。したがって、該エアシールにより、回転軸の外周面とハウジングとの隙間から切屑や切削液等の異物が軸受内部へ侵入してしまうといった事態を確実に防止することができる。
加えて、請求項2に記載の発明によれば、供給制御手段及び圧力制御手段により、オイルエアのエア圧を、第一流路を介して軸受へのオイルエアの供給を行わない場合の方が、軸受へのオイルエアの供給を行う場合と比較して低圧となるようにしているため、絶えずオイルエアを回転装置に供給するものではあるものの、エア及び電力の消費が抑制された省エネルギーな軸受潤滑装置とすることができる。
以下、本発明の一実施形態となる軸受潤滑装置について、図面を基に説明する。
図1は、主軸装置20について示した断面説明図であり、図2は、本実施形態に係る軸受潤滑装置1の回路図である。尚、本実施形態にあっては、回転装置を主軸装置20、回転軸を主軸21として説明するが、何らそれに限定されることはなく、たとえばテーブル装置等といった他の回転装置及び回転軸であってもよい。
図1は、主軸装置20について示した断面説明図であり、図2は、本実施形態に係る軸受潤滑装置1の回路図である。尚、本実施形態にあっては、回転装置を主軸装置20、回転軸を主軸21として説明するが、何らそれに限定されることはなく、たとえばテーブル装置等といった他の回転装置及び回転軸であってもよい。
主軸装置20は、主軸21を、軸受2を介してハウジング22にX軸周りで回転可能に支持してなるものである。ハウジング22には、後述の如くして生成される低圧オイルエアの流路となるオイルエア流路(第二流路)Aが設けられており、ハウジング22の先端内面には、該オイルエア流路Aに供給された低圧オイルエアを主軸21先端外周面へと吐出するための吐出口23が設けられている。尚、オイルエア流路Aは、主軸装置20外部にて潤滑油とエアとを混合するミキシングバルブ6に接続されている。
一方、主軸21の先端外周面で、オイルエア流路Aの吐出口23と対向する位置には、凹溝状のエアポケット24が設けられている。そして、後述の如くして吐出口23からエアポケット24へ低圧オイルエアを吐出することにより、該エアポケット24部にエアシールを形成可能としている。
一方、主軸21の先端外周面で、オイルエア流路Aの吐出口23と対向する位置には、凹溝状のエアポケット24が設けられている。そして、後述の如くして吐出口23からエアポケット24へ低圧オイルエアを吐出することにより、該エアポケット24部にエアシールを形成可能としている。
また、軸受2は、軌道輪26、26内に転動体27が設置されてなる周知の転がり軸受であって、隣接設置された間座25により取付位置にて固定されている。間座25には、軸受2内(すなわち、軌道輪26、26の軌道面や転動体27)へ後述の如くして生成される高圧オイルエアを噴出供給するための噴出口が開設されているとともに、該噴出口へ高圧オイルエアを導くためのオイルエア流路が設けられている。間座25内のオイルエア流路(第一流路)は、ハウジング22内に設けられたオイルエア流路(第一流路)Bと連通しており、該オイルエア流路Bは、主軸装置20内に設置された流路切換弁5内にて上記オイルエア流路Aから分岐した状態となっている。
さらに、軸受2には、軸受2の振動を検出する振動センサ(因子検出手段)3が取り付けられている。該振動センサ3は、主軸装置21を有する工作機械等のNC装置11に組み込まれた供給制御部(供給制御手段)4と電気的に接続されており、該振動センサ3にて検出される信号をもとに、供給制御部4にて軸受2内における潤滑油の状態が判断され(たとえば、軸受2の振動が大きくなると、軸受2内へ潤滑油を供給する必要ありと判断する等)、後述のような軸受2内への高圧オイルエアの供給制御が行われる。
ここで、上述したようなオイルエア流路A及びオイルエア流路Bを介して、軸受2又は主軸21の外周面に高圧オイルエア又は低圧オイルエアを供給する軸受潤滑装置1について説明する。
軸受潤滑装置1は、上記振動センサ3、供給制御部4、潤滑油とエアとを混合して各種オイルエアを生成するためのミキシングバルブ6、オイルエアを供給する流路を切り換えるための流路切換弁(流路切換手段)5、ミキシングバルブ6へ供給するエア圧を選択するための選択弁(圧力制御手段)8等を備えてなる。供給制御部4は、上述の如くNC装置11に組み込まれており、振動センサ3にて検出される信号にもとづき、流路切換弁5及び選択弁8の切換動作等を制御する。また、ミキシングバルブ6は、主軸装置20外部に設置されており、潤滑油ポンプ7から送られてくる潤滑油とエア源10から送られてくるエアとを混合し、オイルエアを生成する。さらに、流路切換弁5は、主軸装置20内部に設置されており、供給制御部4による制御のもと、オイルエアをオイルエア流路Aに供給するか又は両オイルエア流路A、Bに供給するかの切り換えを行う。加えて、選択弁8は、供給制御部4の制御のもと、ミキシングバルブ6と接続する圧力制御弁(圧力制御手段)9a、9bの切り換えを行う。尚、9aは、低圧の圧力制御弁であり、9bは、高圧の圧力制御弁である。
軸受潤滑装置1は、上記振動センサ3、供給制御部4、潤滑油とエアとを混合して各種オイルエアを生成するためのミキシングバルブ6、オイルエアを供給する流路を切り換えるための流路切換弁(流路切換手段)5、ミキシングバルブ6へ供給するエア圧を選択するための選択弁(圧力制御手段)8等を備えてなる。供給制御部4は、上述の如くNC装置11に組み込まれており、振動センサ3にて検出される信号にもとづき、流路切換弁5及び選択弁8の切換動作等を制御する。また、ミキシングバルブ6は、主軸装置20外部に設置されており、潤滑油ポンプ7から送られてくる潤滑油とエア源10から送られてくるエアとを混合し、オイルエアを生成する。さらに、流路切換弁5は、主軸装置20内部に設置されており、供給制御部4による制御のもと、オイルエアをオイルエア流路Aに供給するか又は両オイルエア流路A、Bに供給するかの切り換えを行う。加えて、選択弁8は、供給制御部4の制御のもと、ミキシングバルブ6と接続する圧力制御弁(圧力制御手段)9a、9bの切り換えを行う。尚、9aは、低圧の圧力制御弁であり、9bは、高圧の圧力制御弁である。
以上のような構成を有する軸受潤滑装置1では、エア源10から供給されるエアは、低圧の圧力制御弁9a又は高圧の圧力制御弁9bを介して選択弁8へと送られる。
ここで、通常(すなわち、供給制御部4が、振動センサ3からの検出信号にもとづいて軸受2へのオイルエアの供給の必要なしと判断している場合)、供給制御部4は、低圧の圧力制御弁9aを介するエアがミキシングバルブ6へ送られるように選択弁8を動作させるとともに、オイルエアがオイルエア流路Aを介して主軸21外周面に吐出されるように流路切換弁5を動作させる。したがって、ハウジング22の吐出口23から主軸21の外周面に設けられたエアポケット24へ低圧オイルエアが吐出され、該エアポケット24部にエアシールが形成される。
ここで、通常(すなわち、供給制御部4が、振動センサ3からの検出信号にもとづいて軸受2へのオイルエアの供給の必要なしと判断している場合)、供給制御部4は、低圧の圧力制御弁9aを介するエアがミキシングバルブ6へ送られるように選択弁8を動作させるとともに、オイルエアがオイルエア流路Aを介して主軸21外周面に吐出されるように流路切換弁5を動作させる。したがって、ハウジング22の吐出口23から主軸21の外周面に設けられたエアポケット24へ低圧オイルエアが吐出され、該エアポケット24部にエアシールが形成される。
一方、供給制御部4は、振動センサ3からの検出信号にもとづき軸受2へオイルエアを供給する必要ありと判断すると、選択弁8を切り換えて、高圧の圧力制御弁9bを介するエアがミキシングバルブ6へ送られるようにする。また、流路切換弁5を切り換えて、オイルエアが両オイルエア流路A、Bに供給されるようにする。したがって、ミキシングバルブ6にて生成された高圧オイルエアが、オイルエア流路Bを介して軸受2内へ噴出される。また、高圧オイルエアが、オイルエア流路Aを介してエアポケット24部へも吐出されるため、エアポケット24部におけるエアシールは途切れることなく形成され続ける。
尚、振動センサ3からの検出信号が通常に復帰するに伴って、供給制御部4は、流路切換弁5及び選択弁8を切り換え、上記通常状態(すなわち、低圧オイルエアによるエアシールのみ)とする。
尚、振動センサ3からの検出信号が通常に復帰するに伴って、供給制御部4は、流路切換弁5及び選択弁8を切り換え、上記通常状態(すなわち、低圧オイルエアによるエアシールのみ)とする。
上述したような軸受潤滑装置1によれば、軸受2内における潤滑油の過不足を判断する因子として、軸受2の振動状態を採用し、該振動状態を検出するため軸受2に振動センサ3を取り付けている。そして、振動センサ3にて検出される軸受2の振動状態に応じて軸受2への潤滑油の供給の要否を判断し、潤滑油を供給する必要があると判断した場合には軸受2内へのオイルエアの噴出供給を行う。そのため、一定の周期での供給しか行わなかったり、主軸の回転数に応じて供給を行うといった従来のものと比較すると、軸受2内における潤滑油の過不足をより正確に判断することができ、効果的な潤滑油の供給を行うことができる。したがって、常に軸受2内の潤滑状態を最適に保つことができ、潤滑油の供給過多を起因とした主軸21の熱変位や非同期振れが生じるおそれもなく、工作機械の加工精度を高いレベルで維持することができる。
また、通常状態においては、オイルエア流路Aを介してエアポケット24部へ低圧オイルエアを吐出させて、エアポケット24部にエアシールを形成する。したがって、該エアシールにより、主軸21の外周面とハウジング22との隙間から軸受2内へ切屑や切削液が進入してしまうといった事態を確実に防止することができる。
さらに、軸受2内へ高圧オイルエアを噴出する場合にも、オイルエア流路Aを介してエアポケット24部へ高圧オイルエアが吐出されるようにしているため、エアシールを常に形成した状態とすることができる。
さらに、軸受2内へ高圧オイルエアを噴出する場合にも、オイルエア流路Aを介してエアポケット24部へ高圧オイルエアが吐出されるようにしているため、エアシールを常に形成した状態とすることができる。
さらにまた、ミキシングバルブ6へ一度に送る潤滑油の量が少ない特殊な潤滑油ポンプ等を必要としないため、安価に構成することができる。
加えて、通常は、ミキシングバルブ6へ送るエアを低圧としているため、絶えずオイルエアを主軸装置20に供給するものではあるものの、エア及び電力の消費を抑制することができ、省エネルギー化を図った軸受潤滑装置1とすることができる。
加えて、通常は、ミキシングバルブ6へ送るエアを低圧としているため、絶えずオイルエアを主軸装置20に供給するものではあるものの、エア及び電力の消費を抑制することができ、省エネルギー化を図った軸受潤滑装置1とすることができる。
なお、本発明の軸受潤滑装置に係る構成は、上記実施の形態に記載した態様に何ら限定されるものではなく、供給制御手段、流路切換手段、圧力制御手段、及びオイルエア流路に係る構成等を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
上記実施形態では、軸受に因子検出手段としての振動センサを取り付け、検出される軸受の振動状態を因子として軸受への潤滑油の供給の要否を判断し、流路を切り換えるように構成しているが、振動センサに代えて温度センサや音圧センサを用いてもよい。すなわち、軸受の温度に応じて潤滑油の供給の要否を判断するようにしてもよいし、軸受から生じる音圧により潤滑油の供給の要否を判断するようにしても何ら問題はない。
さらに、低圧・高圧の二段階切り換えではなく、三段階以上にエア圧を切り換え可能に構成し、たとえば主軸の回転数に応じて軸受内へ供給するエア圧を調整可能に構成してもよいし、圧力制御手段を低圧・高圧で複数設けるのではなく、エア圧を調整自在な圧力制御弁等を採用することで、回路の簡素化を図るようにしてもよい。
加えて、供給制御手段を、供給制御部として工作機械等のNC装置に組み込むのではなく、別途装置として設けるような構成とすることも可能である。
加えて、供給制御手段を、供給制御部として工作機械等のNC装置に組み込むのではなく、別途装置として設けるような構成とすることも可能である。
1・・軸受潤滑装置、2・・軸受、3・・振動センサ、4・・供給制御部、5・・流路切換弁、6・・ミキシングバルブ、7・・潤滑油ポンプ、8・・選択弁、9a・・低圧の圧力制御弁、9b・・高圧の圧力制御弁、10・・エア源、A、B・・オイルエア流路。
Claims (2)
- 回転装置において回転軸を回転可能に支持する軸受に、第一流路を介して潤滑油を含んだオイルエアを供給する軸受潤滑装置であって、
前記軸受内における潤滑油の過不足を判断する前記軸受での因子を検出する因子検出手段を設けるとともに、前記因子検出手段により検出された検出結果にもとづいて、前記軸受へのオイルエアの供給の要否を判断し、前記第一流路の開閉を制御する供給制御手段を設ける一方、
前記回転軸の外周面に対してオイルエアを吐出する第二流路を備え、前記第一流路の開閉に拘わらず、前記第二流路を介して前記回転軸の外周面へのオイルエアの吐出を可能とし、前記回転装置の前記回転軸と前記ハウジングとの間にオイルエアによるエアシールを形成可能としたことを特徴とする軸受潤滑装置。 - 第一流路の開閉に応じてエア圧を調整する圧力制御手段を備えており、
供給制御手段は、前記第一流路が閉じている状態の方が、前記第一流路が開いている状態に比べてエア圧が低くなるように前記圧力制御手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の軸受潤滑装置。
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