JP6927015B2 - 画像処理システムおよび画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理システムおよび画像処理方法に関する。
従来、設備機械の状態等を表示する積層表示灯(以下、「シグナルタワー」とも称する)が知られている。シグナルタワーは、複数の信号灯が積層されて構成されている。
たとえば、特許文献1および特許文献2には、シグナルタワーをカメラで撮像することにより、当該シグナルタワーの点灯および消灯を認識する画像処理技術が知られている。
特開2002−358111号公報 特開2007−114967号公報
シグナルタワーの点灯および消灯を画像処理で認識する場合、初期設定として、撮像対象となるシグナルタワーを構成する各信号灯の色情報(画素値)および各信号灯の画像データ内での領域(座標値)を画像処理装置に学習させる必要がある。複数台のシグナルタワーの点灯および消灯を画像処理で認識する場合、複数台分の学習処理が必要となる。このため、シグナルタワーの設置台数に応じて、初期設定の手間が増える。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、シグナルタワーの点灯および消灯を画像処理で認識する場合における初期設定の手間を低減することにある。
本発明のある局面に従うと、画像処理システムは、複数の積層表示灯が設置された場所を撮像する撮像装置と、撮像装置に通信可能に接続された画像処理装置とを備える。画像処理装置は、各積層表示灯における各色の信号灯の積層の配列を表した配列データを記憶した記憶部と、撮像によって得られた第1の画像データと、配列データとに基づいて、各積層表示灯に含まれる各色の信号灯の第1の画像データ内での画像領域を決定する制御部とを有する。
上記の構成によれば、各積層表示灯に関して、制御部によって各色の信号灯の第1の画像データ内での画像領域が決定されるため、各積層表示灯の点灯および消灯を画像処理で認識する場合における初期設定の手間を低減することが可能となる。
好ましくは、各積層表示灯は、各色の信号灯として、第1の色の第1の信号灯と、第1の信号灯に積層された第2の色の第2の信号灯とを含む。配列データは、第1の画像データ内において第1の信号灯の上側に第2の信号灯が位置することを規定している。記憶部は、第1の色に区分される第1の画素値と、第2の色に区分される第2の画素値とをさらに記憶している。制御部は、第1の画素値と第2の画素値と配列データとに基づき、第1の信号灯の第1の画像データ内での第1の画像領域と、第2の信号灯の第1の画像データ内での第2の画像領域とを決定する。
上記の構成によれば、各積層表示灯に関して、制御部によって第1の色の信号灯と第2の色の信号灯との第1の画像データ内での画像領域が決定されるため、第1の信号灯と第2の信号灯との点灯および消灯を画像処理で認識する場合における初期設定の手間を低減することが可能となる。
好ましくは、制御部は、複数の積層表示灯のうちの1つを撮像装置で撮像することによって得られた第2の画像データに基づいて、第1の色の画素値と第2の色の画素値とを算出する。制御部は、算出された第1の色の画素値を第1の画素値として記憶部に記憶させ、かつ算出された第2の色の画素値を第2の画素値として記憶部に登録させる。
上記の構成によれば、1つの積層表示灯の撮像によって、各色の信号灯の第1の画像データ内での画像領域を決定するために用いる、第1の画素値と第2の画素値とを算出することができる。
好ましくは、画像処理装置は、第2の画像データに基づいて、配列データを生成する。
上記の構成によれば、1つの積層表示灯の撮像によって、各色の信号灯の第1の画像データ内での画像領域を決定するために用いる、配列データを生成することが可能となる。
好ましくは、第1の画素値および第2の画素値の各々は、色相と、彩度と、明度とで規定される。制御部は、第1の画素値の色相と第1の画像データにおける各画素の色相との第1の差異と、第2の画素値の色相と各画素の色相との第2の差異とを算出する。制御部は、配列データを用いて、第1の差異が予め定められた範囲内となる画素によって形成される領域のうちから第1の画像領域を抽出するとともに、第2の差異が予め定められた範囲内となる画素によって形成される領域のうちから第2の画像領域を抽出する。
上記の構成によれば、色相を用いて、第1の信号灯の第1の画像データ内での第1の画像領域と、第2の信号灯の第1の画像データ内での第2の画像領域とを抽出するため、各積層表示灯の設置環境に応じた精度の高い領域抽出が可能となる。
好ましくは、制御部は、複数の積層表示灯のうちの第1の積層表示灯の第1の信号灯が点灯しているときの、当該第1の信号灯に対応する第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、第1の積層表示灯の第1の信号灯の点灯時の基準色に設定する。制御部は、第1の積層表示灯の第1の信号灯が消灯しているときの、当該第1の信号灯に対応する第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、第1の積層表示灯の第1の信号灯の消灯時の基準色に設定する。
上記の構成によれば、第1の積層表示灯の第1の信号灯の点灯時の基準色と、第1の積層表示灯の第1の信号灯の消灯時の基準色とを、第1の積層表示灯の第1の信号灯の設置環境に応じた色に設定することが可能となる。
好ましくは、制御部は、複数の積層表示灯のうちの第2の積層表示灯の第1の信号灯が点灯しているときの、当該第1の信号灯に対応する第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、第2の積層表示灯の第1の信号灯の点灯時の基準色に設定する。制御部は、第2の積層表示灯の第1の信号灯が消灯しているときの、当該第1の信号灯に対応する第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、第2の積層表示灯の第1の信号灯の消灯時の基準色に設定する。
上記の構成によれば、第2の積層表示灯の第1の信号灯の点灯時の基準色と、第2の積層表示灯の第1の信号灯の消灯時の基準色とを、第2の積層表示灯の第1の信号灯の設置環境に応じた色に設定することが可能となる。
好ましくは、制御部は、第1の積層表示灯の第1の信号灯の点灯時の基準色と消灯時の基準色とに基づき、第1の積層表示灯の第1の信号灯の点灯および消灯を判断する。
上記の構成によれば、第1の積層表示灯の第1の信号灯の点灯および消灯を正確に判断することが可能となる。
本発明の他の局面に従うと、画像処理方法は、複数の積層表示灯が設置された場所を撮像する撮像装置から、場所の画像データを取得するステップと、取得された画像データと、各積層表示灯における各色の信号灯の積層の配列を表した配列データとに基づいて、各積層表示灯に含まれる各色の信号灯の画像データ内での画像領域を決定するステップとを備える。
上記の方法によれば、各積層表示灯に関して、制御部によって各色の信号灯の第1の画像データ内での画像領域が決定されるため、各積層表示灯の点灯および消灯を画像処理で認識する場合における初期設定の手間を低減することが可能となる。
本発明によれば、各積層表示灯の点灯および消灯を画像処理で認識する場合における初期設定の手間を低減することが可能となる。
工場内の生産設備をカメラで撮像することにより得られた画像データを表した図である。 画像処理ステムのシステム構成例を表した図である。 画像処理装置の機能的構成を説明するための機能ブロック図である。 画像処理装置に含まれるハードウェアを示した構成図である。 初期設定における処理の全体的な流れを表した図である。 画像データを生成する処理を説明するための図である。 事前設定の処理の流を説明するためのフロー図である。 学習データのデータ構造例を表した図である。 全消灯時における領域の探索処理の流れを表したフロー図である。 全点灯時における領域の探索処理の流れを表したフロー図である。 領域の探索の際に行う操作を説明するための図である。 カメラによる撮像によって取得された画像データを表した図である。 絞込処理の流れを説明するためのフロー図である。 赤色の信号灯の領域を表した図である。 領域および検索対象色の本決定が終了した後に得られるデータテーブルを表した図である。 領域および探索対象色を本決定した後の確認画面を表した図である。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについては詳細な説明は繰り返さない。
§1 適用例
本例の画像処理システムは、複数のシグナルタワー(積層表示灯)が設置された場所を撮像するカメラと、カメラに通信可能に接続された画像処理装置とを備えている。カメラによる撮像により得られた画像データは、画像処理装置に格納される。
図1は、工場内の生産設備をカメラで撮像することにより得られた画像データG2を表した図である。
図1を参照して、画像データG2には、一例として、被写体としての複数のシグナルタワー71〜77が含まれている。シグナルタワー71は、一例として、赤色信号灯71Rと、黄色信号灯71Yと、緑色信号灯71Gとを有する。シグナルタワー71では、上から順に、赤色信号灯71Rと黄色信号灯71Yと緑色信号灯71Gとが積層されている。
同様に、シグナルタワー72は、赤色信号灯72Rと、黄色信号灯72Yと、緑色信号灯72Gとを有する。シグナルタワー72では、上から順に、赤色信号灯72Rと黄色信号灯72Yと緑色信号灯72Gとが積層されている。また、シグナルタワー73〜77についても、上から順に、赤色信号灯と黄色信号灯と緑色信号灯とが積層されている。
なお、各シグナルタワー71〜77における信号灯の数および信号灯の配列(積層順序)は、一例であって、これに限定されるものではない。たとえば、あるシグナルタワーにおいては、上から順に、赤色信号灯と、黄色信号灯と、緑色信号灯と、青色信号灯との4つの信号灯が積層されていてもよい。
画像処理装置は、複数のシグナルタワー71〜77における各色の信号灯の積層の配列を表した配列データを記憶している。たとえば、画像処理装置は、シグナルタワー71については、上から順に、赤色信号灯71Rと、黄色信号灯71Yと、緑色信号灯71Gとが積層されていることを表すデータを記憶している。同様に、画像処理装置は、シグナルタワー72については、上から順に、赤色信号灯72Rと、黄色信号灯72Yと、緑色信号灯72Gとが積層されていることを表すデータを記憶している。
画像処理装置は、カメラによる撮像によって得られた画像データG2と、配列データとに基づいて、各シグナルタワーに含まれる各色の信号灯の画像データG2内での画像領域を決定する。たとえば、画像処理装置は、シグナルタワー71については、赤色信号灯71Rの画像データG2内での領域711と、黄色信号灯71Yの画像データG2内での領域712と、緑色信号灯71Gの画像データG2内での領域713とを決定する。
このような構成によれば、画像処理装置は、配列データに基づいて、各シグナルタワー71〜77の各色の信号灯の画像データG2内での領域を決定することができる。
したがって、各シグナルタワー71〜77の各色の信号灯の画像データG2内での領域(座標値)を画像処理装置にユーザが入力する処理を省くことができる。それゆえ、シグナルタワーの点灯および消灯を画像処理で認識する場合における初期設定の手間を低減可能となる。
§2 構成例
<A.システム構成>
図2は、画像処理ステムのシステム構成例を表した図である。
図2を参照して、画像処理システム1は、カメラ10と、画像処理装置30と、PLC(Programmable Logic Controller)40と、サーバ装置50と、ディスプレイ60とを備えている。工場90内には、複数のシグナルタワー71〜77が配置されている。なお、シグナルタワーの数は、特に限定されるものではない。
カメラ10は、工場90内に設置されている。カメラ10により、シグナルタワー71〜77を含む被写体が撮像される。なお、被写体には、生産設備、工場内の壁面、床面等も含まれる。
画像処理装置30は、カメラ10と通信可能に接続されている。画像処理装置30は、PLC40に通信可能に接続されている。PLC40は、上位の装置としてのサーバ装置50に通信可能に接続されている。
画像処理装置30は、HMI(Human Machine Interface)としてのディスプレイ60に所定の画像を表示させる。典型的には、画像処理装置30は、カメラ10による撮像により得られた画像データ(たとえば、上述した画像データG2)に基づく画像をディスプレイ60に表示させる。
このようなシステム構成において、画像処理装置30は、カメラ10から取得した画像データに基づき、シグナルタワーの初期設定と、初期設定後の実運用時におけるシグナルタワーの画像認証とを行う。当該画像認証として、各色の信号灯が点灯している状態であるか、あるいは消灯している状態であるかの判定処理が行なわれる。
なお、以下では、説明の便宜上、複数のシグナルタワー71〜77のうちの任意のシグナルタワーを、「シグナルタワー70」とも称する。
<B.画像処理装置>
次に、画像処理装置30の詳細について説明する。
(b1.機能的構成)
図3は、画像処理装置30の機能的構成を説明するための機能ブロック図である。
図3を参照して、画像処理装置30は、制御部310と、記憶部320と、取得部330とを備える。
取得部330は、カメラ10から画像データを取得する。
記憶部320には、初期設定の一部である事前設定に関するデータとして、画像データG1(図6参照)と、学習データD1(図8参照)とが格納されている。また、記憶部320には、事前設定以外の初期設定に関するデータとして、画像データG2(図1参照)と、データテーブルD2(図1参照)とが記憶される。
詳しくは、学習データD1は、画像データG1に基づき生成される。なお、画像データG1については後述する。データテーブルD2は、画像データG2と学習データD1とに基づき生成される。学習データD1は、上述した配列データを含む。学習データD1とデータテーブルD2とは、制御部310によって生成される。
制御部310は、画像処理装置30の全体の動作を制御する。制御部310は、たとえば、シグナルタワーの初期設定と、初期設定後の実運用時におけるシグナルタワーの画像認証とを行う。また、制御部310は、カメラ10から取得した画像データと、配列データとに基づいて、各シグナルタワーに含まれる各色の信号灯の画像データG2内での画像領域を決定する。
制御部310は、事前設定部311と、探索対象色決定部312と、領域探索部313と、絞込処理部314と、表示制御部315とを有する。表示制御部315は、各種の画像をディスプレイ60に表示させる。事前設定部311と、探索対象色決定部312と、領域探索部313との各々によって実行される処理については、説明の便宜上、後述する。
なお、上記においては、制御部310が画像データG1に基づき学習データD1を生成する構成を例に挙げて説明したが、学習データD1はプリセットされたものであってもよい。この場合、画像処理装置30が画像データG1を取得する必要はなくなる。
以下では、画像処理装置30に含まれるハードウェアを説明した後、画像データG1の取得と、学習データD1の生成と、画像データG2の取得と、データテーブルD2の生成と、データテーブルD2を用いた処理とを、この順に説明する。
(b2.ハードウェア構成)
図4は、画像処理装置30に含まれるハードウェアを示した構成図である。図4を参照して、画像処理装置30は、演算処理回路350と、メモリ360と、通信インターフェイス370とを備える。演算処理回路350は、メインプロセッサ351と、画像処理専用プロセッサ352とを有する。
メモリ360は、たとえば、ROM361と、RAM362と、フラッシュメモリ363とを含んで構成される。なお、フラッシュメモリ363には、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、各種のデータが記憶される。メモリ360(詳しくは、フラッシュメモリ363)は、図3に示した記憶部320に対応する。なお、メモリ360は、HDD(Hard Disk Drive)を備えて構成されていてもよい。
なお、図3に示した、制御部310は、演算処理回路350がメモリ360に記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。なお、アプリケーションプログラムの実行の際には、メモリ360に記憶されている各種のデータ(たとえば、カメラ10から送られてきた画像データ)が参照される。
メインプロセッサ351は、画像処理装置30の全体の動作を制御する。画像処理専用プロセッサ352は、カメラ10から送られてきた画像データに対して、予め定められた処理を実行する。なお、画像処理専用プロセッサ352の代わりに、画像処理を行うためのASIC(Application Specific Integrated Circuit)を備えていてもよい。
通信インターフェイス370は、外部装置(たとえば、カメラ10、PLC40)との通信を行なうためのものである。通信インターフェイス370は、図3の取得部330に対応する。
なお、図4に示したハードウェア構成は、一例であって、これに限定されるものではない。
<C.設定処理>
図5は、初期設定における処理の全体的な流れを表した図である。
図5を参照して、画像処理装置30の事前設定部311は、ステップS1において、事前設定処理を実行する。ステップS2において、画像処理装置30の探索対象色決定部312は、初期設定後の実運用で用いる複数の探索対象色(具体的には、画素値)の仮決定を行う。
画素値としては、HSV色空間モデルにおける、色相(Hue)と、彩度(Saturation(またはChroma))と、明度(Value(または、Lightness,Brightness))との三つの成分を利用できる。なお、これに限らず、画素値として、RGBの三つの成分を用いてもよい。以下では、1つの画素の画素値を、HSVを用いて表す例を説明する。
ステップS3において、画像処理装置30の領域探索部313は、仮決定された各探索対象色を用いて、画像データG2内における領域の探索を行う。ステップS4において、画像処理装置30の絞込処理部314は、探索された領域において領域の絞り込みを行う。ステップS5において、画像処理装置30の探索対象色決定部312は、絞り込んだ領域に基づき座標(座標値)を決定するとともに、絞り込んだ領域における各画素の画素値に基づき、探索対象色を本決定する。
以下ステップS1〜S5の詳細について説明する。
(c1.事前設定)
図5におけるステップS1の処理について説明する。
図6は、画像データG1を生成する処理を説明するための図である。図6を参照して、ユーザは、カメラ10を用いて、モデルとなる1個のシグナルタワー70を撮像する。なお、シグナルタワー70は、赤色信号灯70Rと、黄色信号灯70Yと、緑色信号灯70Gとを有する。上述した撮像により、画像処理装置30は、シグナルタワー70を被写体として含む画像データG1を取得する。
詳しくは、各信号灯70R,70Y,70Gを点灯させた状態と、消灯させた状態とをカメラ10で撮像する。これにより、点灯時の画像データG1と、消灯時の画像データG1とが得られることになる。以下では、これらの撮像処理を含めた事前設定の流れを説明する。
図7は、事前設定の処理の流を説明するためのフロー図である。
ステップS11において、ユーザは、モデルとなるシグナルタワー70の各信号灯70R,70Y,70Gを消灯させた状態で、当該モデルとなるシグナルタワー70をカメラ10で撮像する。画像処理装置30は、当該撮像により得られた消灯時の画像データG1を取得する。なお、モデルとなるシグナルタワー70は、工場90に設置されたシグナルタワーであってもよいし、同種のシグナルタワーであれば、それ以外のものであってもよい。
ステップS12において、画像処理装置30は、各々が消灯しているときの各信号灯70R,70Y,70Gの色情報(画素値(H,S,V))を学習する。ステップS13において、画像処理装置30は、消灯時の画像データG1を用いて、各信号灯70R,70Y,70Gの配列(上下の位置関係)を学習する。
ステップS14において、ユーザは、モデルとなるシグナルタワー70の各信号灯70R,70Y,70Gを点灯させた状態で、当該モデルとなるシグナルタワー70をカメラ10で撮像する。画像処理装置30は、当該撮像により得られた点灯時の画像データG1を取得する。
ステップS12において、画像処理装置30は、各々が点灯しているときの各信号灯70R,70Y,70Gの色情報(画素値(H,S,V))を学習する。
以上の処理により、画像処理装置30は、学習データD1を生成する。
なお、各信号灯70R,70Y,70Gの画素値(H,S,V)を学習する際、消灯時の画像データG1および点灯時の画像データG1に対して、ガウスぼかし等の画像処理を行なっておくことが好ましい。同じ色みの領域であっても、HSVの値にはかなりの相違が生じるためのである。
図8は、学習データD1のデータ構造例を表した図である。
図8を参照して、学習データD1においては、モデルにしたシグナルタワー70のメーカ名と、型番と、各信号灯の色と、順序と、状態と、画素値と、色相(H)に関する許容誤差とが対応付けられている。本例の場合、学習データD1には、各信号灯の色として、「赤」と、「黄」と、「緑」とが格納される。
また、学習データD1では、「赤」に対して、順序情報として、上から一番目を表す識別情報「1」が格納される。同様に、学習データD1では、「黄」に対して、順序情報として、上から二番目を表す識別情報「2」が格納される。また、学習データD1では、「緑」に対して、順序情報として、上から三番目を表す識別情報「3」が格納される。
学習データD1において、各信号灯70R,70Y,70Gについて、点灯時と消灯時とのHSV色空間における画素値が対応付けて格納される。たとえば、赤色の信号灯70Rについては、点灯時の画素値として、HSV=(H1,S1,V1)が対応付けられ、消灯時の画素値として、HSV=(H2,S2,V2)が対応付けられる。
学習データD1においては、各画素値に対して、許容誤差が設定されている。詳しくは、HSV色空間においては、各画素値の色相に対して許容誤差が設定されている。本例の場合、各色相の値H1〜H6に対して、同じ値の許容誤差(±Hn)が対応付けられている。許容誤差は、典型的には、ユーザによって入力される。
なお、学習データD1における色と順序との対応付けの箇所の情報が、配列データの一例である。
以上のように、モデルにしたシグナルタワー70の撮像により、配列データを含む学習データD1を生成することが可能となる。
なお、上述したように、学習データD1を生成することなく、メーカ毎かつ製品(型番)毎に、このようなデータを、画像処理装置30にプリセットさせておいてもよい。この場合には、ユーザは、メーカ名および型番を選択するユーザ操作を画像処理装置30に対して行うことにより、複数のプリセットデータの中から利用するプリセットデータを選択すればよい。
(c2.検索対象色の仮決定)
次に、図5におけるステップS2の処理について説明する。
図8に示したように、学習データD1が生成されると、画像処理装置30は、学習データD1を用いて探索対象色の仮決定を行う。画像処理装置30は、色相(H)、彩度(S)、明度(V)のうちの色相(H)のみに基づき、探索対象色を仮決定する。
具体的には、画像処理装置30は、学習データD1を参照し、点灯時の赤色の探索対象色を、H1−Hn≦H≦H1+Hnの条件を満たす色とする。また、画像処理装置30は、消灯時の赤色の探索対象色を、H2−Hn≦H≦H2+Hnの条件を満たす色とする。
同様に、画像処理装置30は、点灯時の黄色の探索対象色を、H3−Hn≦H≦H3+Hnの条件を満たす色とする。また、画像処理装置30は、消灯時の黄色の探索対象色を、H4−Hn≦H≦H4+Hnの条件を満たす色とする。
さらに、画像処理装置30は、点灯時の緑色の探索対象色を、H5−Hn≦H≦H5+Hnの条件を満たす色とする。また、画像処理装置30は、消灯時の緑色の探索対象色を、H6−Hn≦H≦H6+Hnの条件を満たす色とする。
探索対象色の仮決定に色相(H)のみを用いる理由は、工場90内の実環境では、彩度(S)および明度(V)については学習用データとは差異が大きくなる可能性があるためである。色相のみを用いることにより、精度の高い領域探索(抽出)が可能なる。
上記の条件をまとめると、以下のとおりである。
赤色の探索対象色(点灯時): H1−Hn≦H≦H1+Hn … (条件Q1)
赤色の探索対象色(消灯時): H2−Hn≦H≦H2+Hn … (条件Q2)
黄色の探索対象色(点灯時): H3−Hn≦H≦H3+Hn … (条件Q3)
黄色の探索対象色(消灯時): H4−Hn≦H≦H4+Hn … (条件Q4)
緑色の探索対象色(点灯時): H5−Hn≦H≦H5+Hn … (条件Q5)
緑色の探索対象色(消灯時): H6−Hn≦H≦H6+Hn … (条件Q6)
(c3.領域の検索)
次に、図5におけるステップS3の処理について説明する。以下では、各シグナルタワー70の各色の信号灯70R,70Y,70Gを一斉点灯させる場合と、個別に点灯させる場合とに分けて説明する。
(1)一斉点灯
まず、各シグナルタワー70の各色の信号灯70R,70Y,70Gを消灯(全消灯)させた状態で、条件Q2,Q4,Q6を満たす領域の探索を行う。画像処理装置30は、全ての信号灯を消灯状態としたときに撮像された画像データをカメラ10から取得し、当該画像データ内において領域の探索を行う。
図9は、全消灯時における領域の探索処理の流れを表したフロー図である。
図9を参照して、ステップS31において、画像処理装置30は、1つの画素を選択する。ステップS32において、画像処理装置30は、選択された画素の画素値(詳しくは、色相(H))が、上述した条件Q2,Q4,Q6のいずれかの条件を満たすか否かを判断する。具体的には、画像処理装置30は、選択された画素の色相と、学習データD1に示した画素値における色相H2,H4,H6との差異が許容誤差±Hnの範囲内であるか否かを判断する。
画像処理装置30は、条件を満たすと判断した場合(ステップS32においてYES)、ステップS33において、座標と画素値(HSVの値)とを関連付けて記憶する。画像処理装置30は、条件を満たさないと判断した場合(ステップS32においてNO)、処理をステップS34に進める。
ステップS34において、画像処理装置30は、全画素の判定が終了したか否かを判断する。画像処理装置30は、終了していないと判断した場合(ステップS34においてNO)、ステップS35において、次の画素を選択する。画素の選択は、典型的には、規則性を持って行われる。画像処理装置30は、たとえば、右隣の画素を選択したり、右隣の画素がない場合には次の行の一番左側の画素を選択する。
画像処理装置30は、全画素の判定が終了したと判断した場合(ステップS34においてYES)、ステップS36において、条件Q2,Q4,Q6毎に領域の仮決定を行う。典型的には、画像処理装置30は、条件Q2を満たした画素が集まっている領域と、条件Q4を満たした画素が集まっている領域と、条件Q6を満たした画素が集まっている領域とを決定する。なお、「条件を満たしている画素が集まっている領域」とは、典型的には、所定の割合以上、当該条件を満たした画素が含まれる領域を意味する。
次いで、各シグナルタワー70の各色の信号灯70R,70Y,70Gを点灯(全点灯)させた状態で、条件Q1,Q3,Q5を満たす領域の探索を行う。画像処理装置30は、全ての信号灯を点灯状態としたときに撮像された画像データをカメラ10から取得し、当該画像データ内において領域の探索を行う。
なお、画像処理装置30の上記の機器(サーバ装置50,PLC40)から全ての信号灯の点灯指示を受け付けることにより、全ての信号灯70R,70Y,70Gを点灯状態とすることができる。
図10は、全点灯時における領域の探索処理の流れを表したフロー図である。
図10を参照して、ステップS31において、画像処理装置30は、1つの画素を選択する。ステップS32Aにおいて、画像処理装置30は、選択された画素の画素値(詳しくは、色相(H))が、上述した条件Q1,Q3,Q5のいずれかの条件を満たすか否かを判断する。具体的には、画像処理装置30は、選択された画素の色相と、学習データD1に示した画素値における色相H1,H3,H5との差異が許容誤差±Hnの範囲内であるか否かを判断する。
画像処理装置30は、条件を満たすと判断した場合(ステップS32AにおいてYES)、ステップS33において、座標と画素値(HSVの値)とを関連付けて記憶する。画像処理装置30は、条件を満たさないと判断した場合(ステップS32AにおいてNO)、処理をステップS34に進める。
ステップS34において、画像処理装置30は、全画素の判定が終了したか否かを判断する。画像処理装置30は、終了していないと判断した場合(ステップS34においてNO)、ステップS35において、次の画素を選択する。
画像処理装置30は、全画素の判定が終了したと判断した場合(ステップS34においてYES)、ステップS36において、条件Q1,Q3,Q5毎に領域の仮決定を行う。典型的には、画像処理装置30は、条件Q1を満たした画素が集まっている領域と、条件Q3を満たした画素が集まっている領域と、条件Q5を満たした画素が集まっている領域とを決定する。
なお、上記のように一斉点灯を実施する構成の場合、条件Q1,Q3,Q5(あるいは、条件Q2,Q4,Q6)を満たした画素が集まっている領域が、どのシグナルタワー70のどの信号灯70R,70Y,70Gに対応する領域であるかを区別可能なように、ユーザ入力等による関連付けを行う必要がある。
(2)個別点灯
次に、一斉点灯(一括制御)の代わりに、ユーザが各信号灯70R,Y,Gを個別に点灯させることにより、領域を決定する構成について説明する。
図11は、領域の探索の際に行う操作を説明するための図である。
図11を参照して、カメラ10により、シグナルタワー71〜77を含む被写体の録画(動画像の撮像)を開始する。なお、録画開始時には、各シグナルタワー71〜77の各色の信号灯は消灯状態にあるものとする。
ユーザは、シグナルタワー71の設置位置で赤色信号灯71Rを一時的に点灯させる操作を行なう。次いで、ユーザは、赤色信号灯71Rを消灯させた後、シグナルタワー71の黄色信号灯71Yを一時的に点灯させる操作を行なう。次いで、ユーザは、黄色信号灯71Yを消灯させた後、シグナルタワー71の緑色信号灯71Gを一時的に点灯させる操作を行なう。
その後、ユーザは、緑色信号灯71Gを消灯させた後、シグナルタワー72の設置位置で赤色信号灯72Rを一時的に点灯させる操作を行なう。次いで、ユーザは、赤色信号灯72Rを消灯させた後、シグナルタワー72の黄色信号灯72Yを一時的に点灯させる操作を行なう。次いで、ユーザは、黄色信号灯72Yを消灯させた後、シグナルタワー72の緑色信号灯72Gを一時的に点灯させる操作を行なう。
その後、ユーザは、シグナルタワー73の設置位置で、上述した処理を繰り返す。さらに、ユーザは、シグナルタワー74〜77の設置位置で、上述した処理を繰り返す。
図11の例の場合、期間T1において、シグナルタワー71の赤色信号灯71Rが点灯状態にある。つまり、録画データにおける期間T1の画像データは、少なくともシグナルタワー71の赤色信号灯71Rの点灯時の画像データである。そこで、画像処理装置30は、期間T1の画像データにおいて、点灯時の赤色の探索対象色の条件Q1を満たす領域を探索する。これにより、画像処理装置30は、条件Q1を満たした画素が集まっている領域を判定できる(ステップS36に対応)。
さらに、画像処理装置30は、ユーザ入力等に基づき、条件Q1を満たした画素が集まっている領域を、シグナルタワー71の赤色信号灯71Rの領域に紐付けることも可能となる。
次に、画像処理装置30は、期間T2の画像データにおいて、点灯時の黄色の探索対象色の条件Q3を満たす領域を探索する。これにより、画像処理装置30は、条件Q3を満たした画素が集まっている領域を判定できる(ステップS36に対応)。さらに、画像処理装置30は、ユーザ入力等に基づき、条件Q3を満たした画素が集まっている領域を、シグナルタワー71の赤色信号灯71Yの領域に紐付けることも可能となる。
次に、画像処理装置30は、期間T3の画像データにおいて、点灯時の緑色の探索対象色の条件Q5を満たす領域を探索する。これにより、画像処理装置30は、条件Q5を満たした画素が集まっている領域を判定できる(ステップS36に対応)。さらに、画像処理装置30は、ユーザ入力等に基づき、条件Q5を満たした画素が集まっている領域を、シグナルタワー71の赤色信号灯71Gの領域に紐付けることも可能となる。
このような操作を、残りのシグナルタワー70においても順次実行することにより、条件Q1,Q3,Q5を満たした画素が集まっている領域が判断できる。さらに、これらの領域が、どのシグナルタワー70のどの信号灯70R,70Y,70Gに対応する領域であるかを区別可能となる。
また、何れの信号灯も点灯していない期間の画像データを利用することにより、条件Q2,Q4,Q6を満たした画素が集まっている領域も判断できる。さらに、上記に示した紐付け処理をこの場合にも実行することにより、これらの領域が、どのシグナルタワー70のどの信号灯70R,70Y,70Gに対応する領域であるかについても区別可能となる。
(c4.絞り込み)
(1)配列データの利用
画像処理装置30は、上述した領域の検索処理によって仮決定された、条件Q1を満たした画素が集まっている領域と、条件Q3を満たした画素が集まっている領域と、条件Q5を満たした画素が集まっている領域とのうちから、領域の絞り込みを行う。まず、絞り込みを行う理由を説明する。
図12は、カメラ10による撮像によって取得された画像データG2’を表した図である。
図12を参照して、画像データG2’には、シグナルタワー70の信号灯ではない黄色の物体が含まれている。このため、画像処理装置30は、この物体の領域の色相(H)が条件Q3を満たす場合、この領域を黄色信号灯70Yの領域であると、誤検知してしまう。このような誤検知を排除するため、画像処理装置30は、学習データD1(図8参照)に含まれる配列データを利用する。
図13は、絞込処理の流れを説明するためのフロー図である。
図13を参照して、ステップS41において、画像処理装置30は、条件Q1を満たした画素が集まっている領域(以下、「赤色の領域」とも称する)の周辺が、条件Q3を満たした画素が集まっている領域(以下、「黄色の領域」とも称する)であるか否かを判断する。赤色の領域は複数存在するため、画像処理装置30は、領域毎に上記の判断を実行する。
画像処理装置30は、赤色の領域の周辺が黄色の領域であると判断した場合(ステップS41においてYES)、ステップS42において、当該赤色の領域を赤色信号灯70Rの領域として処理する。画像処理装置30は、赤色の領域の周辺が黄色の領域でないと判断した場合(ステップS41においてNO)、ステップS43において、当該赤色の領域を赤色信号灯70Rの領域ではないと判断する。このようにして、条件Q1を満たした画素が集まっている領域(赤色の領域)から、赤色信号灯70Rの領域を絞り込む。
ステップS44において、画像処理装置30は、条件Q3を満たした画素が集まっている領域(黄色の領域)の周辺が、条件Q1を満たした画素が集まっている領域(赤色の領域)と条件Q5を満たした画素が集まっている領域(以下、「緑色の領域」とも称する)であるか否かを判断する。黄色の領域は複数存在するため、画像処理装置30は、領域毎に上記の判断を実行する。
画像処理装置30は、黄色の領域の周辺が赤色の領域と緑色の領域とであると判断した場合(ステップS44においてYES)、ステップS45において、当該黄色の領域を黄色信号灯70Yの領域として処理する。画像処理装置30は、黄色の領域の周辺が赤色の領域と緑色の領域とではないと判断した場合(ステップS44においてNO)、ステップS46において、当該黄色の領域を黄色信号灯70Yの領域ではないと判断する。このようにして、条件Q3を満たした画素が集まっている領域(黄色の領域)から、黄色信号灯70Yの領域を絞り込む。
ステップS47において、画像処理装置30は、条件Q5を満たした画素が集まっている領域(緑色の領域)の周辺が、条件Q3を満たした画素が集まっている領域(黄色の領域)であるか否かを判断する。緑色の領域は複数存在するため、画像処理装置30は、領域毎に上記の判断を実行する。
画像処理装置30は、緑色の領域の周辺が黄色の領域であると判断した場合(ステップS47においてYES)、ステップS42において、当該緑色の領域を緑色信号灯70Gの領域として処理する。画像処理装置30は、緑色の領域の周辺が黄色の領域でないと判断した場合(ステップS47においてNO)、ステップS49において、当該緑色の領域を緑色信号灯70Gの領域ではないと判断する。このようにして、条件Q5を満たした画素が集まっている領域(緑色の領域)から、緑色信号灯70Gの領域を絞り込む。
なお、上記においては、条件Q1を満たした画素が集まっている領域と、条件Q3を満たした画素が集まっている領域と、条件Q5を満たした画素が集まっている領域とのうちから領域の絞り込みを行ったが、これに限定されるものではない。画像処理装置30は、条件Q2を満たした画素が集まっている領域と、条件Q4を満たした画素が集まっている領域と、条件Q6を満たした画素が集まっている領域とのうちから、上述した領域の絞り込みを行ってもよい。
(2)重複していない領域の排除
上述した絞込処理の精度を上げるために、以下の処理を併用してもよい。あるいは、上述した絞込処理の代わりに、以下の処理によって絞り込みを行なってもよい。
領域探索部313による上述した領域の探索処理(「(c3.領域の検索)」参照)において、画像処理装置30は、全消灯時において、条件Q2を満たした画素が集まっている領域と、条件Q4を満たした画素が集まっている領域と、条件Q6を満たした画素が集まっている領域とを決定した。さらに、画像処理装置30は、全点灯時において、条件Q1を満たした画素が集まっている領域と、条件Q3を満たした画素が集まっている領域と、条件Q5を満たした画素が集まっている領域とを決定した。
ところで、条件Q2を満たした画素が集まっている領域と、条件Q1を満たした画素が集まっている領域とは、大部分が重複しているはずである。同様に、条件Q4を満たした画素が集まっている領域と、条件Q3を満たした画素が集まっている領域とは、大部分が重複しているはずである。条件Q6を満たした画素が集まっている領域と、条件Q5を満たした画素が集まっている領域とは、大部分が重複しているはずである。
したがって、条件Q1を満たした画素が集まっている領域と、条件Q2を満たした画素が集まっている領域との重複領域を、赤色信号灯70Rの領域として処理してもよい。同様に、条件Q3を満たした画素が集まっている領域と、条件Q4を満たした画素が集まっている領域との重複領域を、黄色信号灯70Yの領域として処理してもよい。条件Q5を満たした画素が集まっている領域と、条件Q6を満たした画素が集まっている領域との重複領域を、緑色信号灯70Gの領域として処理してもよい。
(c5.領域および検索対象色の本決定)
次に、領域(座標)の本決定と検索対象色の本決定とについて説明する。
図14は、赤色信号灯70Rの領域を表した図である。
図14を参照して、領域1301は、赤色信号灯70Rの領域として絞り込まれた領域を表している。領域1301は、通常は、不定型な外形を有する。画像処理装置30にとっては、定型な外形の領域の方がデータ処理に都合がよい。そこで、画像処理装置30は、領域1301内から、領域1301に内接する矩形状の領域1302を抽出する。
画像処理装置30は、抽出された領域1302を検索対象領域に本決定する。なお、赤色信号灯70Rの領域として絞り込まれた領域は、赤色信号灯70Rの数(図1等の場合には7個)だけ存在するため、画像処理装置30は、当該領域毎に内接する矩形状の領域を抽出し、かつ抽出された領域1302を検索対象領域に本決定する。
同様に、黄色信号灯70Yの領域として絞り込まれた領域と、緑色信号灯70Gの領域として絞り込まれた領域とに対しても、赤色信号灯70Rの領域として絞り込まれた領域に対して行った処理を実行する。
これにより、シグナルタワー70毎に、画像データG2における各色信号灯70R,G,Bの領域(座標)が本決定(確定)する。
次に、画像処理装置30は、下記のようにして検索対象色を本決定する。画像処理装置30は、上述した矩形領域に含まれる画素の画素値に基づいて、検索対象色を本決定する。具体的には、画像処理装置30は、各信号灯に関し、消灯していると判断するための検索対象色(以下、「消灯時の検索対象色」,「消灯時の基準色」とも称する)と、点灯していると判断するための検索対象色(以下、「点灯時の検索対象色」,「点灯時の基準色」とも称する)とを本決定する。
より詳しくは、画像処理装置30は、図9のステップS33で関連付けて記憶された画素値に基づき、消灯時の検索対象色を決定する。また、画像処理装置30は、図10のステップS33で関連付けて記憶された画素値に基づき、点灯時の検索対象色を決定する。
典型的には、画像処理装置30は、図9のステップS33で関連付けて記憶された画素値のうち矩形領域に含まれる画素の画素値の平均を算出する。具体的には、画像処理装置30は、矩形領域内の各画素の色相の平均と、矩形領域内の各画素の明度の平均と、矩形領域内の各画素の彩度の平均とを算出する。画像処理装置30は、画素の画素値の平均値を、消灯時の検索対象色に本決定する。なお、画像処理装置30は、矩形領域毎に、消灯時の検索対象色を本決定する。
同様に、画像処理装置30は、図10のステップS33で関連付けて記憶された画素値のうち矩形領域に含まれる画素の画素値の平均を算出する。具体的には、画像処理装置30は、矩形領域内の各画素の色相の平均と、矩形領域内の各画素の明度の平均と、矩形領域内の各画素の彩度の平均とを算出する。画像処理装置30は、画素の画素値の平均値を、点灯時の検索対象色に本決定する。なお、画像処理装置30は、矩形領域毎に、点灯時の検索対象色を本決定する。
矩形領域毎に上記の処理を行なう理由は、少なくとも、モデルとなるシグナルタワー70以外のシグナルタワー70は、学習時とは異なる環境に置かれるためである。また、各シグナルタワー70の設置位置も互いに異なるためである。
特に、上記のように、色相のみならず、明度および彩度の平均を利用して検索対象色を本決定することにより、各シグナルタワー70の設置環境(場所)に影響する各種のファクタを考慮することが可能となる。それゆえ、画像処理装置30によれば、各信号灯の点灯と消灯との判定を精度よく実行することが可能となる。
図15は、領域および検索対象色の本決定が終了した後に得られるデータテーブルD2(図3参照)を表した図である。
図15を参照して、データテーブルD2においては、シグナルタワー70の識別番号と、色と、座標と、状態と、画素値と、許容誤差とが対応付けられている。
座標は、本決定された領域を表している。一例として、当該領域は、矩形領域であるために、領域の左上の座標と、領域の右下の座標とがデータテーブルD2に格納される。
画素値は、本決定された検索対象色を表している。データテーブルD2においては、1番目のシグナルタワー70の赤色信号灯70R(たとえば、シグナルタワー71の信号灯71R)の点灯を判別するための画素値として、(H,S,V)=(H1’,S1’,V1’)が格納されている。データテーブルD2には、当該赤色信号灯70Rの消灯を判別するための画素値として、(H,S,V)=(H2’,S2’,V2’)が格納されている。
同様に、データテーブルD2には、1番目のシグナルタワー70の黄色信号灯70Yの点灯を判別するための画素値(H3’,S3’,V3’)および消灯を判別するための画素値(H4’,S4’,V4’)と、1番目のシグナルタワー70の緑色信号灯70Gの点灯を判別するための画素値(H5’,S5’,V5’)および消灯を判別するための画素値(H6’,S6’,V6’)とが格納されている。
また、データテーブルD2においては、色相と明度と彩度との各許容誤差が各画素値に対応付けて記憶されている。本例では、許容誤差が各画素値で一定の場合を例に挙げている。具体的には、色相の許容誤差が±Hnであり、明度の許容誤差が±Snであり、かつ彩度の許容誤差が±Vnである場合を例に挙げている。
画像処理装置30は、実運用時においては、データテーブルD2の情報を用いて、各シグナルタワー70の各信号灯70R,70Y,70Gが点灯状態にあるのか、消灯状態にあるのかを判別する。また、画像処理装置30は、点灯状態と消灯状態との時間間隔に基づき、各信号灯70R,70Y,70Gが点滅状態にあるのかも判断する。さらに、画像処理装置30は、シグナルタワー70における各信号灯の点灯および消灯に基づく、発光パターンも識別することもできる。
なお、上記においては、色相のみならず、明度と、彩度と、これらの誤差とを用いて、各シグナルタワー70の各信号灯70R,70Y,70Gが点灯状態にあるのか、消灯状態にあるのかを判別する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。明度および彩度を利用せずに、色相および色相の誤差のみを用いて、点灯状態と消灯状態とを判定するように、画像処理装置30を構成してもよい。
(c6.確認操作)
図16は、領域および探索対象色を本決定した後の確認画面を表した図である。
図16を参照して、画像処理装置30は、図5に示したステップS1〜S5のプロセスを経て、図15に示すデータテーブルD2に示すデータを得たのち、ユーザに対して確認とエディットとを促す画面出力を行う。画像処理装置30は、撮像された画像と、識別したシグナルタワーの位置を示す枠を透過合成した画面をディスプレイ60に表示させる。
詳しくは、画像処理装置30は、識別結果が正しければユーザが確定処理を行なえ、かつ正しくなければHMI操作によって補正を行える画面Zを、ディスプレイ60に表示する。なお、ユーザは、確定処理の際には、画面タップまたはマウス操作によって確定ボタン1501を選択すればよい。また、補正のためのHMI操作としては、正しくない枠を画面タップする操作、またはカーソル1503の移動を含むマウス操作によって当該枠を選択する操作等が挙げられる。
また、画像処理装置30は、設定されている許容誤差を表示し、ユーザが当該許容誤差を任意に変更可能である。元となる色情報が大きく異なっていることなどが理由により許容誤差の設定では対処できない場合には、ユーザは、キャンセルボタン1502の選択操作によりステップS1の事前設定に戻って再度やり直すことができる。
<D.付記>
〔構成1〕
複数の積層表示灯が設置された場所を撮像する撮像装置(10)と、
前記撮像装置(10)に通信可能に接続された画像処理装置(30)とを備え、
前記画像処理装置(30)は、
各前記積層表示灯(70)における各色の信号灯(70R,70,Y,70G)の積層の配列を表した配列データを記憶した記憶部(320)と、
前記撮像によって得られた第1の画像データ(G2)と、前記配列データとに基づいて、各前記積層表示灯(70)に含まれる前記各色の信号灯の前記第1の画像データ(G2)内での画像領域を決定する制御部(310)とを有する、画像処理システム。
〔構成2〕
各前記積層表示灯(70)は、前記各色の信号灯として、第1の色の第1の信号灯(70Y)と、前記第1の信号灯(70Y)に積層された第2の色の第2の信号灯(70R)とを含み、
前記配列データは、前記第1の画像データ内において前記第1の信号灯(70Y)の上側に前記第2の信号灯(70R)が位置することを規定しており、
前記記憶部(320)は、前記第1の色に区分される第1の画素値と、第2の色に区分される第2の画素値とをさらに記憶しており、
前記制御部(310)は、前記第1の画素値と前記第2の画素値と前記配列データとに基づき、前記第1の信号灯(70Y)の前記第1の画像データ内での第1の画像領域と、前記第2の信号灯(70R)の前記第1の画像データ内での第2の画像領域とを決定する、構成1に記載の画像処理システム。
〔構成3〕
前記制御部(310)は、
前記複数の積層表示灯(70)のうちの1つを前記撮像装置(10)で撮像することによって得られた第2の画像データ(G1)に基づいて、前記第1の色の画素値と前記第2の色の画素値とを算出し、
算出された前記第1の色の画素値を前記第1の画素値として前記記憶部(320)に記憶させ、かつ算出された前記第2の色の画素値を前記第2の画素値として前記記憶部(320)に登録させる、構成2に記載の画像処理システム。
〔構成4〕
前記画像処理装置(30)は、前記第2の画像データ(G1)に基づいて、前記配列データを生成する、構成3に記載の画像処理システム。
〔構成5〕
前記第1の画素値および前記第2の画素値の各々は、色相と、彩度と、明度とで規定され、
前記制御部(310)は、
前記第1の画素値の色相と前記第1の画像データにおける各画素の色相との第1の差異と、前記第2の画素値の色相と各前記画素の色相との第2の差異とを算出し、
前記配列データを用いて、前記第1の差異が予め定められた範囲内となる前記画素によって形成される領域のうちから前記第1の画像領域を抽出するとともに、前記第2の差異が前記予め定められた範囲内となる前記画素によって形成される領域のうちから前記第2の画像領域を抽出する、構成2から4のいずれか1項に記載の画像処理システム。
〔構成6〕
前記制御部(310)は、
前記複数の積層表示灯(70)のうちの第1の積層表示灯(71)の前記第1の信号灯(70Y)が点灯しているときの、当該第1の信号灯(70Y)に対応する前記第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、前記第1の積層表示灯(71)の前記第1の信号灯(70Y)の点灯時の基準色に設定し、
前記第1の積層表示灯(71)の前記第1の信号灯(70Y)が消灯しているときの、当該第1の信号灯(70Y)に対応する前記第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、前記第1の積層表示灯(71)の前記第1の信号灯(70Y)の消灯時の基準色に設定する、構成5に記載の画像処理システム。
〔構成7〕
前記制御部(310)は、
前記複数の積層表示灯(70)のうちの第2の積層表示灯(72)の前記第1の信号灯(70Y)が点灯しているときの、当該第1の信号灯(70Y)に対応する前記第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、前記第2の積層表示灯(72)の前記第1の信号灯(70Y)の点灯時の基準色に設定し、
前記第2の積層表示灯(72)の前記第1の信号灯(70Y)が消灯しているときの、当該第1の信号灯(70Y)に対応する前記第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、前記第2の積層表示灯(72)の前記第1の信号灯(70Y)の消灯時の基準色に設定する、構成6に記載の画像処理システム。
〔構成8〕
前記制御部(310)は、前記第1の積層表示灯(71)の前記第1の信号灯(70Y)の点灯時の基準色と消灯時の基準色と基づき、前記第1の積層表示灯(71)の前記第1の信号灯(70Y)の点灯および消灯を判断する、構成6または7に記載の画像処理システム。
〔構成9〕
複数の積層表示灯(70)が設置された場所を撮像する撮像装置(10)から、前記場所の画像データを取得するステップと、
取得された前記画像データと、各前記積層表示灯(70)における各色の信号灯の積層の配列を表した配列データとに基づいて、各前記積層表示灯(70)に含まれる前記各色の信号灯の前記画像データ内での画像領域を決定するステップとを備える、画像処理方法。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像処理システム、10 カメラ、30 画像処理装置、40 PLC、50 サーバ装置、60 ディスプレイ、70〜77 シグナルタワー、70R,71R,72R 赤色信号灯、70Y,71Y,72Y 黄色信号灯、70G,71G,72G 黄色信号灯、310 制御部、311 事前設定部、312 探索対象色決定部、313 領域探索部、314 絞込処理部、315 表示制御部、320 記憶部、330 取得部、350 演算処理回路、351 メインプロセッサ、352 画像処理専用プロセッサ、360 メモリ、361 ROM、362 RAM、363 フラッシュメモリ、370 通信インターフェイス、711,712,713,1301,1302 領域、1501 確定ボタン、1502 キャンセルボタン、1503 カーソル、D1 学習データ、D2 データテーブル、G1,G2 画像データ。

Claims (9)

  1. 複数の積層表示灯が設置された場所を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置に通信可能に接続された画像処理装置とを備え、
    前記画像処理装置は、
    各前記積層表示灯における各色の信号灯の積層の配列を表した配列データを記憶した記憶部と、
    前記撮像によって得られた第1の画像データと、前記配列データとに基づいて、各前記積層表示灯に含まれる前記各色の信号灯の前記第1の画像データ内での画像領域を決定し、かつ、決定された前記画像領域の座標値を前記記憶部に記憶させる制御部とを有
    前記制御部は、前記座標値が前記記憶部に記憶された後に前記撮像装置による撮像によって得られた第2の画像データと、前記座標値とに基づき、各前記積層表示灯に含まれる前記各色の信号灯の点灯および消灯を判断する、画像処理システム。
  2. 各前記積層表示灯は、前記各色の信号灯として、第1の色の第1の信号灯と、前記第1の信号灯に積層された第2の色の第2の信号灯とを含み、
    前記配列データは、前記第1の画像データ内において前記第1の信号灯の上側に前記第2の信号灯が位置することを規定しており、
    前記記憶部は、前記第1の色に区分される第1の画素値と、第2の色に区分される第2の画素値とをさらに記憶しており、
    前記制御部は
    記第1の画素値と前記第2の画素値と前記配列データとに基づき、前記第1の信号灯の前記第1の画像データ内での第1の画像領域と、前記第2の信号灯の前記第1の画像データ内での第2の画像領域とを決定し、かつ、決定された前記第1の画像領域の座標値と前記第2の画像領域の座標値とを前記記憶部に記憶させ、
    前記第2の画像データと、前記第1の画像領域の座標値と前記第2の画像領域の座標値とに基づき、各前記積層表示灯に含まれる前記各色の信号灯の点灯および消灯を判断する、請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記制御部は、
    前記複数の積層表示灯のうちの1つを前記撮像装置で撮像することによって得られた第の画像データに基づいて、前記第1の色の画素値と前記第2の色の画素値とを算出し、
    算出された前記第1の色の画素値を前記第1の画素値として前記記憶部に記憶させ、かつ算出された前記第2の色の画素値を前記第2の画素値として前記記憶部に記憶させる、請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記画像処理装置は、前記第の画像データに基づいて、前記配列データを生成する、請求項3に記載の画像処理システム。
  5. 前記第1の画素値および前記第2の画素値の各々は、色相と、彩度と、明度とで規定され、
    前記制御部は、
    前記第1の画素値の色相と前記第1の画像データにおける各画素の色相との第1の差異と、前記第2の画素値の色相と各前記画素の色相との第2の差異とを算出し、
    前記配列データを用いて、前記第1の差異が予め定められた範囲内となる前記画素によって形成される領域のうちから前記第1の画像領域を抽出するとともに、前記第2の差異が前記予め定められた範囲内となる前記画素によって形成される領域のうちから前記第2の画像領域を抽出する、請求項2から4のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  6. 前記制御部は、
    前記複数の積層表示灯のうちの第1の積層表示灯の前記第1の信号灯が点灯しているときの、当該第1の信号灯に対応する前記第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、前記第1の積層表示灯の前記第1の信号灯の点灯時の基準色に設定し、
    前記第1の積層表示灯の前記第1の信号灯が消灯しているときの、当該第1の信号灯に対応する前記第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、前記第1の積層表示灯の前記第1の信号灯の消灯時の基準色に設定する、請求項5に記載の画像処理システム。
  7. 前記制御部は、
    前記複数の積層表示灯のうちの第2の積層表示灯の前記第1の信号灯が点灯しているときの、当該第1の信号灯に対応する前記第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、前記第2の積層表示灯の前記第1の信号灯の点灯時の基準色に設定し、
    前記第2の積層表示灯の前記第1の信号灯が消灯しているときの、当該第1の信号灯に対応する前記第1の画像領域内の各画素の画素値の平均値を、前記第2の積層表示灯の前記第1の信号灯の消灯時の基準色に設定する、請求項6に記載の画像処理システム。
  8. 前記制御部は、前記第1の積層表示灯の前記第1の信号灯の点灯時の基準色と消灯時の基準色と基づき、前記第1の積層表示灯の前記第1の信号灯の点灯および消灯を判断する、請求項6または7に記載の画像処理システム。
  9. 複数の積層表示灯が設置された場所を撮像する撮像装置から、前記場所の第1の画像データを取得するステップと、
    取得された前記第1の画像データと、各前記積層表示灯における各色の信号灯の積層の配列を表した配列データとに基づいて、各前記積層表示灯に含まれる前記各色の信号灯の前記第1の画像データ内での画像領域を決定するステップと、
    決定された前記画像領域の座標値をメモリに記憶させるステップと、
    前記座標値が前記メモリに記憶された後に前記撮像装置による撮像によって得られた第2の画像データと、前記座標値とに基づき、各前記積層表示灯に含まれる前記各色の信号灯の点灯および消灯を判断するステップとを備える、画像処理方法。
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