JP6926487B2 - 表示装置判別システム及び表示装置判別方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示される表示色の見え方により表示装置を分別するための表示装置判別システム及び表示装置判別方法に関する。
ディスプレイ等の表示装置においては、その分光特性によって、それぞれの色の見えに対する観察者の個人差が非常に大きく表れる装置と、観察者の個人差によらず多数の人にとって同じ色に見える装置とが存在する(例えば、特許文献1参照)。
一方、表示装置に画像を表示して、デザインなどの色の評価を行なう場合、このデザインの画像における色の見え方が、画像を観察する観察者の多数間で同様である必要がある。
このため、観察者によって知覚される色の違いを、特許文献1におけるように、観察者間で同様となるように表示色を補正し、色の見え方を統一する必要がある。
特開2001−208609号公報
上述したように、特許文献1の表示装置によれば、表示色の分光特性の違いにより、表示色の見え方が観察者の個人差によって異なる場合、表示装置の表示色の見え方を補正することができる。
しかしながら、上述したように、同様の色の評価が行えない装置を統一する場合、表示色を各観察者に対応して補正する機能を表示装置に付加することになり、表示装置の価格が上昇してしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、観察者毎に表示色の補正を行なう必要が無い、多数の観察者間で表示色が同様に観察される表示装置を判別する表示装置判別システム及び表示装置判別方法を提供する。
本発明の表示装置判別システムは、刷色が人間の眼の感度が低い青色の成分が赤色の成分と緑色の成分の各々と比較してより少ない比率で含まれている色のみであるか、または、前記青色の成分が含まれていない色のみであるパッチを有する色票と、評価対象である表示装置において表示される表示色を、観察者が前記印刷色と前記表示色とが同様に観察されるように、当該表示色を調整する表示色調整装置と、前記観察者各々の調整した前記表示色それぞれを比較し、前記表示装置の表示色の観察者間における色の違いを示す数値により、当該表示装置の前記観察者間の表示色が同様であるか否かの判定を行なうことにより、当該表示装置が表示色の見え方に違いがある表示装置であるか、または、表示色の見え方が同様である表示装置であるかを判別する判別装置とを備えることを特徴とする。
本発明の表示装置判別システムは、前記パッチの印刷色が人間の眼の感度が低い青色の成分が赤色の成分と緑色の成分の各々と比較してより少ない比率で含まれている色のみである場合とは、前記パッチの印刷色が、CIE(国際照明委員会)L色空間におけるa面において、標準光源D50の照明下でb*が正の数値となる領域における値を有する場合であることを特徴とする。
本発明の表示装置判別システムは、前記判別装置が、前記観察者の各々の前記表示色間の色差が所定の閾値未満である場合、表示装置の前記観察者間の前記表示色が同様であると判定することを特徴とする。
本発明の表示装置判別システムは、前記判別装置が、前記観察者の各々の前記表示色が同一のマックアダム(MacAdam)楕円内に含まれた場合、表示装置の前記観察者間の前記表示色が同様であると判定することを特徴とする。
本発明の表示装置判別方法は、表示色調整装置が、観察者の操作により、評価対象である表示装置において表示される表示色と、色票に印刷されたパッチであって印刷色が人間の眼の感度が低い青色の成分が赤色の成分と緑色の成分の各々と比較してより少ない比率で含まれている色のみであるか、または、前記青色の成分が含まれていない色のみであるパッチの印刷色とが前記観察者に同様に観察されるように、当該表示色を調整する表示色調整過程と、判別装置が、前記観察者各々の調整した前記表示色それぞれの間の色差を比較し、前記表示装置の表示色の観察者間における色差の数値により、当該表示装置の前記観察者間の表示色が同様であるか否かの判定を行なうことにより、当該表示装置が表示色の見え方に違いがある表示装置であるか、または、表示色の見え方が同様である表示装置であるかを判別する判別過程とを含むことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、多数の観察者間で表示色が同様に観察される表示装置を判別する表示装置判別システム及び表示装置判別方法を提供することができ、観察者毎に表示色の補正を行なう必要がない表示装置を選択することが可能となる。

本発明の一実施形態による表示装置判別システムの構成例を示す概念図である。 本実施形態による表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いる色の色相角の範囲を示す図である。 本実施形態による表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いる色の色相角の範囲を示す図である。 図3における色相角θの範囲に含まれる表示色(4色)の分光反射率を示すテーブルの図である。 本実施形態による表示装置判別システムにおける判別装置3の構成例を示す図である。 本実施形態による表示装置判別システムが行なう表示装置の判別処理の動作例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態による表示装置判別システムの構成例を示す概念図である。 三刺激値XYZによるxy色度座標におけるマックアダム楕円の色度中心における形状を示すテーブルの図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態による表示装置判別システムの構成例を示す概念図である。
図1において、表示装置判別システム100は、評価対象の表示装置200が複数の観察者に対して同一の色を同様に観察される表示色として表示することができる分光特性を有しているか否か、すなわち複数の観察者が同様の表示色を観察可能な表示装置であるか否かの判別を行なう。この表示装置判別システム100は、表示装置判別色票1、表示色調整装置2及び判別装置3とを備えている。また、入力装置300は、キーボードやマウスであり、表示色調整装置2及び判別装置3の各々を操作するために用いられる。
表示装置判別色票1は、表示装置に対して観察者に表示色の調整を行なわせる際、表示装置200の表示色の評価に用いる印刷色のパッチが設けられている。表示装置判別色票1に印刷されたパッチは、単数(単一色)でも複数(複数色)でも良い。
表示装置判別色票1は、観察者がパッチの印刷色と同一色となるように、表示装200の表示画面に再現させた色票の表示色を調整するために用いられる。しがって、パッチの印刷色は、複数の観察者が調整した表示色の各々が、全ての観察者において同様であると判定できる色である必要がある。
ここで、人間の眼の感度は、色の3原色である色成分R(Red)、色成分G(Green)及び色成分B(Blue)の各々において、色成分Bにおける色の変化に対する色覚の感度が、他の色成分R、色成分それぞれに比較して低い。
このため、色成分Bを他の色成分R及び色成分Gより多く含む表示色(色成分Bが大きく反映された色)を用いた場合、他の色成分R及び色成分Gを多く含む表示色の観察者の個人差による色差の違いを検出する感度に比較し、色成分Bの色差の違いを検出する感度が低いため、表示装置200の色の見え方の判別が不正確となる虞がある。
したがって、表示装置200に対して表示色として、観察者に色の調整をさせて再現させる際に用いる参照用の印刷色は、色成分Bが色成分R及び色成分Gの各々に比較して、より少ない比率で含まれているか、あるいは含まれない色を用いることが必要である。

図2は、本実施形態による表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いる色の色相角の範囲を示す図である。図2には、CIE(国際照明委員会)L色空間におけるa面において、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いられる色の存在する範囲が色相角θの範囲として示されている。この図2のL色空間に示される色を示す値は、標準光源D50の照明下で測定された測色値に基づいて求められている。表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色は、色成分Bの比率が色成分R及び色成分Gの各々より低い領域である、上記a面における値はbの数値が正(+)の範囲に含まれている必要がある。
また、色相角の範囲で考えた場合、印刷色は、CIEL色空間におけるa面において、正の数値のa軸を0°とし、時計の針の回転方向と逆方向に、色相角θを示す軸(色相軸)を回転させる場合、色相角0°から色相角180°の範囲に含まれている必要がある。発明者が行なった実験においても、上記色相角0°から色相角180°の範囲において、観察者の各々の個人差に基づく、表示装置200における観察者間における個人差による表示色の色の違いが明確に検出できた。すなわち、評価対象である表示装置200を、表示色の見え方の違いがある表示装置と、表示色の見え方が同様である表示装置とに判別することができた。
図3は、本実施形態による表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いる色の色相角の範囲を示す図である。図3にも、図2と同様に、CIE(国際照明委員会)L色空間におけるa面において、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いられる色の存在する範囲が色相角θの範囲として示されている。図3において、色相角θは、色相角0°から色相角180°の範囲内において、さらに色相角45°から色相角135°の範囲に含まれていることが望ましいことが示されている。
すでに述べた図2の範囲には、色差として明確な差が生じない色も含まれている。このため、図2の範囲には、本実施形態による表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いることを避ける必要がある色が存在している。
一方、発明者が色相角45°から色相角135°の範囲における複数の座標値の色を印刷色として表示装置の判別に用いた結果、観察者間における個人差による表示色の色の違いが無い表示装置200と、観察者間における個人差による表示色の色の違いを有する表示装置200とを明確に判別できた。すなわち、色相角45°から色相角135°の範囲における印刷色を用いることにより、複数の観察者の全てにおいて表示色が同様であり、複数の観察者が同時に観察して、画像の色の評価を行なう処理に適合する表示装置を、複数の表示装置200のなかから正確に抽出することができることが判る。
図4は、図3における色相角θの範囲に含まれる表示色(4色)の分光反射率を示すテーブルの図である。この分光反射率R(λ)の表示色を用いた場合、表示装置200における観察者間における個人差による表示色の色の違いが明確に検出できた。
また、図4に示す分光反射率R(λ)の4色のいずれか2色以上を用いて、各分光反射率R(λ)の補完計算から求められる分光反射率R’(λ)の色を、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いることもできる。
また、図4に示す分光反射率R(λ)の4色のいずれかを用いて、以下の(1)式により計算される分光反射率R’(λ)を、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いることもできる。(1)式において、kは0より大きな数値であり、好ましくは0.5≦k≦2.0を用いる。
Figure 0006926487
また、図4に示す分光反射率R(λ)の4色のいずれかに対し、以下の(2)式により計算されるE(λ)の幅を持たせた分光反射率R’’(λ)を、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いることもできる。(2)式において、幅は、−0.02≦E(λ)≦0.02であり、波長(λ)毎に異なる数値をE(λ)として用いて良い。
Figure 0006926487
また、上記(1)で示した(1)式により得られる分光反射率R’(λ)に対し、以下の(3)式により計算されるE(λ)の幅を持たせた分光反射率R’’’(λ)を、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色として用いることもできる。(3)式において、幅は、−0.02≦E(λ)≦0.02であり、波長(λ)毎に異なる数値をE(λ)として用いて良い。
Figure 0006926487
図1に戻り、表示色調整装置2は、観察者の操作に基づき、判別対象である表示装置200の表示画面に表示される画像の表示色(色成分R、色成分G及び色成分Bの各々)の調整を行なう。
表示色の調整は、表示装置200の表示画面に表示するRGB値を、直接の制御により増減することによって調整しても良い。また、ICC (International Color Consortium)プロファイル等を使用して,色空間であるCIELの明るさ、彩度及び色相として操作し、その操作結果をRGB値に変換して、表示装置200が表示画面に表示しても良い。
また、一人の観察者が、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色に対し、表示装置200の表示画面における表示色の色合せの調整が終了した際、その時点における表示装置200の表示画面における表示色を示すデータを取得する。
この表示色を示すデータとしては、表示装置200の表示画面に表示色を表示しているRGB値を用いても良い。また、表示装置200の表示画面の表示色の測色値を用いる場合、分光放射輝度計を用い、表示画面の表示色の三刺激値XYZや分光放射輝度を測定し、表示色を示すデータとして用いても良い。
判別装置3は、表示色調整装置2から供給される表示色における色成分R、色成分G及び色成分Bの各々に基づき、観察者間における色差を用いて、表示装置200を判別する処理を行なう。
図5は、本実施形態による表示装置判別システムにおける判別装置3の構成例を示す図である。判別装置3は、表示色入力部31、色情報変換部32、色差算出部33及び適合判別部34の各々を有している。
表示色入力部31は、表示色調整装置2から供給される、表示装置200の表示画面における表示色のRGB値(色成分R、色成分G及び色成分Bの各々の階調を示す数値)を入力し、観察者毎に内部の記憶部に書き込んで記憶させる。
色情報変換部32は、表示色入力部31内の記憶部から、順次各観察者のRGB値から三刺激値XYZに変換する。また、色情報変換部32は、各観察者の三刺激値XYZをCIELにおける値に変換する。
または、表示色入力部31は、表示色調整装置2から供給される、表示装置200の表示画面における表示色の測色値を用いる場合、三刺激値XYZや分光放射輝度を入力し、観察者毎に内部の記憶部に書き込んで記憶させてもよい。
この場合、色情報変換部32は、表示色入力部31内の記憶部から、順次各観察者の三刺激値XYZを読み出すか、または、順次各観察者の分光放射輝度を読出して三刺激値XYZに変換し、各観察者の三刺激値XYZをCIELにおける値に変換する。
色差算出部33は、CIELにおける観察者の各々の値に基づき、各観察者間の色差ΔEabを算出する。
適合判別部34は、得られた観察者間の各々における色差ΔEabの中から最大値を抽出する。そして、適合判別部34は、抽出した最大値の色差ΔEabが、予め設定されている閾値を超えているか否かの判定を行なう。ここで、適合判別部34は、抽出した最大値の色差ΔEabが上記閾値を超えている場合、表示装置200が複数の観察者が同一の表示色と視認できる分光特性を有していない表示装置と判別する。一方、適合判別部34は、抽出した最大値の色差ΔEabが上記閾値以下である場合、表示装置200が複数の観察者が同一の表示色と視認できる分光特性を有している表示装置と判別する。
これにより、本実施形態における表示装置判別システム100は、表示装置200が複数の観察者において同一の表示色と視認できる分光特性を有している表示装置であるか否かを判別することで、複数の観察者により色の評価を行なう処理に適合した表示装置を容易に選択することができる。
このため、本実施形態においては、複数の観察者により色の評価を行なう処理に適合した表示装置を選択することができるので、複数の観察者の各々の個人差に対応するように、表示色の見え方を制御する機能を持たせた表示装置を用いる必要がなくなり、色の評価を行なう際の機材の価格を低減することができる。
さらに、複数の観察者の各々の個人差に対応するように、表示色の見え方を制御する機能を持たせた表示装置を用いた場合、観察者毎に調整した表示色を順番に表示する煩雑な処理が必要となる。しかしながら、本実施形態においては、複数の観察者の全てが同一の表示画面を表示することができ、色の評価を行なう処理の効率を向上させることができる。
次に、図6は、本実施形態による表示装置判別システムが行なう表示装置の判別処理の動作例を示すフローチャートである。
ステップS1:
観察者が表示装置200の表示画面とともに観察できる位置に、表示装置判別色票1を設置する。ここで、表示装置200は、判別処理を行なう対象の表示装置である。
そして、作業者は、表示装置判別システム100に対し、入力装置300から判別処理を開始する操作を行なう。
ステップS2:
作業者は、表示装置判別システム100に対し、入力装置300から観察者による表示色の色調整の処理を開始する操作を行なう。
これにより、表示色調整装置2は、表示装置200の表示画面に対して、表示装置判別色票1と同形状の色票の画像を表示する。
ステップS3:
観察者は、入力装置300により、表示装置200の表示画面に表示されている色票の表示色が、近傍に配置されている表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色と同一の色と視認できるように、例えば入力装置300により、表示色のRGB値の調整を行なう。これにより、表示色調整装置2は、入力されるRGB値に対応した色に、表示画面における色票の表示色を制御する。
ステップS4:
観察者は、表示装置200の表示画面に表示されている色票の表示色が、近傍に配置されている表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色と同一の色であるか否かの判定を、表示色と印刷色とを見比べることにより行なう。
このとき、観察者は、色票の表示色と、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色とが同一であると認識した場合、処理をステップS5へ進める。一方、観察者は、色票の表示色と、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色とが同一でないと認識した場合、処理をステップS3へ戻し、色票の表示色の調整を継続する。
ステップS5:
観察者は、色票の表示色と、表示装置判別色票1におけるパッチの印刷色とが同一であると認識した場合、作業者に対して自身の表示色の調整が終了したことを伝える。
そして、作業者は、調整が終了した観察者のRGB値を、この観察者を識別する識別情報を付加し、RGB値の登録処理を入力装置300により行なう。これにより、表示色調整装置2は、判別装置3の表示色入力部31に対して出力する。
そして、表示色入力部31は、表示色調整装置2から供給されるRGB値と識別情報との組を、自身内部の記憶部に対して書き込んで記憶させる。
ステップS6:
作業者は、全ての観察者が、表示装置200の色票の表示色の調整を終了したか否かの判定を行なう。
このとき、作業者は、全ての観察者が表示色の調整を終了していない場合、処理をステップS2に戻し、次の観察者による表示色の調整を開始する。一方、作業者は、全ての観察者が表示色の調整を終了した場合、処理をステップS7へ進める。
ステップS7:
作業者は、表示装置判別システム100に対し、入力装置300から表示装置200の判別処理を開始する操作を行なう。
これにより、色情報変換部32は、表示色入力部31の記憶部から、順次、RGB値を読み出し、三刺激値XYZに変換する。そして、色情報変換部32は、三刺激値XYZをCIEL値に変換し、順次、このCIEL値を色差算出部33に対して出力する。
ステップS8:
色差算出部33は、色情報変換部32から供給されるCIEL値から色差、すなわち各観察者間における表示色の色差ΔEabを算出する。
そして、色差算出部33は、算出した各観察者間の色の色差ΔEabを、適合判別部34に対して出力する。
ステップS9:
これにより、適合判別部34は、色差算出部33から得られた観察者間の各々における色差ΔEabの中から最大値を抽出する。
そして、適合判別部34は、抽出した最大値の色差ΔEabが、予め設定されている閾値を超えているか否かの判定を行なう。
ステップS10:
適合判別部34は、適合判別部34は、抽出した最大値の色差ΔEabが、予め設定されている閾値を超えていると判定した場合、表示装置200が複数の観察者が同一の表示色と視認できる分光特性を有していない表示装置として判別する。
一方、適合判別部34は、抽出した最大値の色差ΔEabが、予め設定されている閾値以下である場合、表示装置200が複数の観察者が同一の表示色と視認できる分光特性を有している表示装置と判別する。
そして、適合判別部34は、表示装置200が、複数の観察者により色の評価を行なう処理に適合した表示装置であるか否かの判別結果を、判別対象である表示装置200の表示画面に出力する。
次に、本発明における表示装置判別システムの他の実施形態を説明する。図7は、本発明の他の実施形態による表示装置判別システム100の構成例を示す概念図である。他の実施形態による判別装置3Aは、表示色入力部31、色情報変換部32、色度配置部35及び適合判別部34Aの各々を有している。図7において、すでに述べた一実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してある。他の実施形態は、判別装置3Aにおける色度配置部35と適合判別部34Aとの各々における三刺激値XYZを用い、xy色度座標における色度を用いた表示装置200の判別方法がすでに説明した一実施形態と異なる。以下、他の実施形態における色度配置部35及び適合判別部34Aの各々による表示装置200の判別方法の説明を行なう。また、他の実施形態においては、色情報変換部32は、RGB値を三刺激値XYZに変換し、得られた三刺激値XYZを色度配置部35に対して出力する。このため、他の実施形態において、色情報変換部32は、三刺激値XYZをCIEL値に変換する処理を行なわない。
色度配置部35は、色情報変換部32から供給される各観察者の調整した表示色の三刺激値XYZの各々を、xy色度座標に対して配置する。
適合判別部34Aは、xy色度座標に配置された色度座標に対し、マックアダム(MacAdam)楕円を用いて、複数の観察者により色の評価を行なう処理に表示装置200が適合しているか否かについて判別する。すなわち、適合判別部34Aは、各観察者の調整した表示色の色度座標が同一の上記楕円内部に含まれるか否かの判定を行なう。ここで、適合判別部34Aは、全ての観察者における色度座標が同一の楕円内に包含される(全色度座標が楕円内に含まれる)場合、表示装置200が複数の観察者が同一の表示色と視認できる分光特性を有している表示装置と判別する。一方、適合判別部34Aは、全ての観察者における色度座標が同一の楕円内に包含されない場合、表示装置200を複数の観察者が同一の表示色と視認できる分光特性を有していない表示装置と判別する。
図8は、三刺激値XYZによるxy色度座標におけるマックアダム楕円の色度中心における形状を示すテーブルの図である。適合判別部34Aは、図8のテーブルに示された楕円内に、全ての観察者における色度の座標値の各々が包含されるか否かの判定を行なう。
しかしながら、マックアダム楕円が25個の色度中心に対してしか設定されていないため、色度によっては、上記楕円が存在しない場合があり、例えば色度配置部35がこの色度に対応した楕円を、マックアダム楕円を用いた補間処理により作成する。この補間処理を行なう場合、以下のように任意の色度が与えられると、その任意の色度を囲む最近傍の3個の色度中心を求める。本実施形態においては、観察者における色度のいずれかを上記任意の色度とし、求める補間により生成する楕円の色度中心(下記のP(xp,yp))として用いる。
上記任意の色度を囲む最近傍の3個の色度中心(25個のマックアダム楕円の色度中心の中から抽出される)として、P1(x1,y1)、P2(x2,y2)及びP3(x3,y3)が求められる。本他の実施形態においては、これらの各点におけるz値を、例えば、色度中心P1においてz1とし、色度中心P2においてz2とし、色度中心P3においてz3として定義する。これにより、P(xp,yp)におけるz値zpは、以下の(4)式により求められる。ここで、z値zpは、本実施形態において、楕円の属性値である長半径ap、短半径bp、傾きθpそれぞれを示している。すなわち、長半径ap、短半径bp及び傾きθpの各々は、(4)式により、順次、色度中心P1、色度中心P2、色度中心P3それぞれの長半径a、短半径b及び傾きθから算出される。
Figure 0006926487
上記(1)式により求められたP点における長半径ap、短半径bp、傾きθpから、以下の(5)式の極方程式により、観察者における色度のいずれか、すなわちP(xp,yp)を色度中心とする楕円が表される。以下の(5)式において、ラジアンtが0(rad)≦t≦2π(rad)におけるx、yの各々が示す楕円が求められる。
Figure 0006926487
また、本他の実施形態においては、表示装置200の判別処理の精度に応じて、マックアダム楕円のn倍楕円を用いてもよい。
このn倍楕円は、長半径ap及び短半径bpの各々を、それぞれn倍とすることにより得られる。以下の(6)式の極方程式により表され、特に、n=3とした3倍楕円の場合、JND(just noticeable difference )であり、判別閾値の3倍程度であることが知られている。なお、色度中心外に存在する色は、同様な方法によって外挿して求める。
Figure 0006926487
なお、本発明における図5及び図7の各々の表示装置判別システムにおける表示色調整装置2及び判別装置3、3Aの各々の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより表示装置の判別処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWW(World Wide Web)システムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM(Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…表示装置判別色票
2…表示色調整装置
3…判別装置
31…表示色入力部
32…色情報変換部
33…色差算出部
34,34A…適合判別部
35…色度配置部
200…表示装置
350…入力装置

Claims (5)

  1. 印刷色が人間の眼の感度が低い青色の成分が赤色の成分と緑色の成分の各々と比較してより少ない比率で含まれている色のみであるか、または、前記青色の成分が含まれていない色のみであるパッチを有する色票と、
    評価対象である表示装置において表示される表示色を、観察者が前記印刷色と前記表示色とが同様に観察されるように、当該表示色を調整する表示色調整装置と、
    前記観察者各々の調整した前記表示色それぞれを比較し、前記表示装置の表示色の観察者間における色の違いを示す数値により、当該表示装置の前記観察者間の表示色が同様であるか否かの判定を行なうことにより、当該表示装置が表示色の見え方に違いがある表示装置であるか、または、表示色の見え方が同様である表示装置であるかを判別する判別装置と
    を備えることを特徴とする表示装置判別システム。
  2. 前記パッチの印刷色が人間の眼の感度が低い青色の成分が赤色の成分と緑色の成分の各々と比較してより少ない比率で含まれている色のみである場合とは、前記パッチの印刷色が、CIE(国際照明委員会)L色空間におけるa面において、標準光源D50の照明下でbが正の数値となる領域における値を有する場合である
    ことを特徴とする請求項に記載の表示装置判別システム。
  3. 前記判別装置が、
    前記観察者の各々の前記表示色間の色差が所定の閾値未満である場合、表示装置の前記観察者間の前記表示色が同様であると判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の表示装置判別システム。
  4. 前記判別装置が、
    前記観察者の各々の前記表示色が同一のマックアダム(MacAdam)楕円内に含まれた場合、表示装置の前記観察者間の前記表示色が同様であると判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の表示装置判別システム。
  5. 表示色調整装置が、観察者の操作により、評価対象である表示装置において表示される表示色と、色票に印刷されたパッチであって印刷色が人間の眼の感度が低い青色の成分が赤色の成分と緑色の成分の各々と比較してより少ない比率で含まれている色のみであるか、または、前記青色の成分が含まれていない色のみであるパッチの印刷色とが前記観察者に同様に観察されるように、当該表示色を調整する表示色調整過程と、
    判別装置が、前記観察者各々の調整した前記表示色それぞれの間の色差を比較し、前記表示装置の表示色の観察者間における色差の数値により、当該表示装置の前記観察者間の表示色が同様であるか否かの判定を行なうことにより、当該表示装置が表示色の見え方に違いがある表示装置であるか、または、表示色の見え方が同様である表示装置であるかを判別する判別過程と
    を含むことを特徴とする表示装置判別方法。
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